たほいや譜（20／05／23）

　なんかね、途中のトークパートの密度が濃すぎて、もう色々とネタを追いきれなくなってんのよね。これってzoomたほいやだからなのだろうか、リアル空間にいないから接触密度が薄くなっているのだろうか。前回も、記事をあげてしばらくして「しんくい」のところで「三密」の絡みがあったことを思い出したんだよ。あれ、割と重要な情報だったのに書き漏らしてしまった。歳をとるってこういうことなのかしら。今回も、絶望的なトーク回しのあれやこれやを追いきれてない部分はごめんなさい。ネタ出しする人間が多すぎてコントロール効かんねん。

 

Round１・「くせのせんだい」

１、長い時間、年月。

２、将軍家や商家などの二代目に対して、初代を指す称。

３、菩薩が無限の慈悲を以って一切衆生を済度しようと誓い、自己の成仏は考えていないこと。

４、菩薩が腰掛ける蓮座のこと。

５、九仙の長。十仙に同じ。

６、八代目のこと。

７、（1000回似たような死に方をすることから）フェニックス。

８、国文学的命題の一。夏目漱石の小説の舞台になぜ旧制第二高校が扱われなかったのか、というもの。

９、宮城県の方言キャッチフレーズの一つ。癖の仙台なまりの白石でがすだっちゃの気仙沼。

１０、性風俗産業において、日本の大都市の中でも仙台は特殊な性的嗜好への供給が充実しているさまをいう。→貌の大阪　→躯の福岡

１１、アフリカの伝承。王国に危機が訪れたときに、10人の外国人が訪れるという伝承を５人の外国人が聞かされるが、残り半分は未来の自分たちであった。

１２、徳川吉信の政策。救世のため戦闘用に調教した鯛を諏訪湖に放ったが、淡水の環境に適応できず死滅した。吉信はこの後出家。

　これは僕が出題したやつなのである程度はコントロールできて……ないけども。いきなり12人からスタートする絶望的な展開で、私はもう諦めて、ネタパートを後半に集めています。「考えやすくて助かる！」とご好評いただきましたが、もう、完全に別ゲームになるのでほどほどにしないといけません。　①「千代」。こういうのでいいんだよ？　たほいやってそういうゲームよ？　②「初代はクセがあって財をなしたが、２代目で平凡なやつが跡を継いでダメになるみたいなやつ」。　③菩薩が自分の成仏に言及してる話ってあんまり聞いたことがないんだけど、その辺の概念ってどうなってるんでしょうね。　④菩薩被り。救世と言われたらその辺は当然か。　⑥「九世の先代」。なんでわざわざ婉曲表現にするのかは謎。　⑦「千代はわかるけど、クセの要素がないじゃん」「そんだけ死んだらクセェってこと？」。不死鳥が死臭を撒き散らすってのは新しい概念やな。ちなみにこの日は、全然関係ない文脈で「エンバーミングしないとお見せできない体」という謎のフレーズも登場している。youtubeだったら確実にBanされる映像もちらほら。　⑧毎度アルファベットに解体する奴の作品で、k-use-no-Sendaiと分解したとのこと。詳細なツッコミはタイラントが適当に処理してくれたのでそれで良しとしましょう。　⑨無駄に語呂が良いコピーにいなってるのがなんかムカつく。　⑩仙台市民に怒られるわ。大阪と福岡は多分怒らない。ちなみに、この日の某ダンサーは「最近、小手先の技でばかりたほいやをやるようになったので、原点に戻って無邪気なプレイを心がけたい」と言っておいて、この答えである。邪気しかない。　11、僕、実は「大魔境」がすごく好き。小さい頃はナンバーワンにあげてたくらいで。木の実から出てくるカレーがめっちゃ美味しそうなんだよ（そこかよ）。　12、ぼちぼち、タイラント節も本調子になってきましたね（それくらいしか言いようがないよ）。

 

 

Round２・「きょうとない」

１、→洛中。

２、狂っている動物（ウサギ、ナウマンゾウ、イノシシ）の総称。

３、「きょうとい」に同じ。

４、夏目漱石の著した幕末姫戦記の一巻。奥伊豆のお菊、奥会津のお郁、奥アイヌのオークが夜の京都で騎士の契りを交わすが、最後には三つ巴で果たし合う。

５、→きょうとうない。

６、→またとない。

７、白夜の婉曲表現。江戸時代の辞書でトゥナイトを今日と翻訳し、夜が消えてしまったことに由来する。

８、名家の論題。大きな兎は兎ではないのではないか

９、安方のみが聞こえる日。

１０、近畿圏。

１１、（業界用語）日を跨がないうちの今晩。

１２、諸説あり。京都のある領域を指すが、いずれも賛否ある。

１３、狂言。京都の寺にいる次郎冠者の殺害を企てた太郎冠者が、今日都内と言いアリバイを偽装しようとするが、十津川冠者に看破される。教徒内の殺人。

　今日のメンバーだと京都内に住んでる人間は割と少なかったか。　①⑩そらそうなるやろ。①の方は、途中参加で突然お題を出されたので慌てて答えを書かなきゃいけなかったため、と釈明していた。「いいんだよ、別に誰も責めてないから」。　②「狂・兎ナ猪」。いつの時代のどこの地方の言葉だ。そしてどんな状況だ。全然関係ないのに、なぜか「獣性の脅威」のイラストを思い出した。もしくは初代「踏み荒らし」。　③そういえば、結局答え合わせの後に誰も「きょうといってなんだよ」って確認してなかったっていう。この際、答えなんてどうでもいいんだよ！　④ほとばしる作家性から、「もう、小説投稿サイト『シーチキンになろう』に送られた作品やんけ！」って言っていたのだが、なんと、これがシーチキン先生の作品ではなく、タイラントが「寄せた」結果の作品である。確かに誰もがほぼシーチキン案件だと確信していたのだから、狙いは成功している。「これでシーチキンさんだけは票を間違いなく入れるっていう作戦です」「入れてないけどね！」。　⑤⑥矢印先輩を探せ。　⑦これ、結局どういう構造なんだ？　⑧「巨・兎・兎・ない」。ｾﾂﾒｲｼ……てない……。　⑨「うとう」と親が呼べば「やすかた」と答えるのが「うとうやすかた」です。こういうのをたまに混ぜておくと、中毒患者が喜びます。　13、「十津川冠者」というあまりにも暴虐がすぎるワード。「狂言の説明にカタカナ語使うのやめろ」「まぁ、でもバイバインも出てきたし……」「出てこねぇよ！」

 

 

Round３・「ぶらいにくる」

１、長年、音沙汰のなかった者から急に便りが届く。

２、普段は用をなさないと思われているものにも頼らざるを得ないほどに、切羽詰まった状況になる。どうしようもなくなる。

３、しめやかに立ち去ること。

４、女性が老いて乳が垂れたため乳隠しを下腹に巻き、その結果血行が妨げられ胃に痛みが生じること。

５、貧乳または巨乳の蔑称。貧乳は胸がすかすかであるため、巨乳は乳が垂れるため、ブラジャーが胃の位置まで下がることから。

６、海氷から海中へつららのように垂れ下がる氷。

７、[仏](仏陀の死因が粥による食中毒だったことから)濁ったナンプラーは使用するべきではない、という戒め。

８、アメリカの国民的反共映画、「Welcome to Bryan」の邦訳版タイトル。反共戦士ブライアンが盟友のトロ助とともに悪の枢軸鉄男の野望をくじく。

９、ピカレスクの中でも特に悪漢の生涯を描いたものをいう。悪漢年代記。福本伸行『天』『アカギ』など。

１０、外科医。滅菌法の確立により帝王切開の死亡率を格段に下げた。

１１、ブラック企業で働いて下痢になること。

　久しぶりに答えを聞いて衝撃を受けた「広辞苑強い案件」でしたね。ちなみに６版までは掲載されておらず、７版で新出の単語だったようです。　①②どちらもそれらしい慣用句です。ちなみに②の方は「普段馬車の中にいてほとんど出番がないブライすら出てくる」という意味で、強意語は「トルネコすら来る」です。　③これもなんか適当な慣用句としてまとめたのかと思いきや、「blightening cool」だそうです。まぁ、僕の中で「ブライトニング」っていうとこっちの意味ですけど。　④⑤事前に「ブラ」関係は潰されたかと思ったが、やっぱり出てくるんだ。しかも微妙に視点はずらしてあり、④は「ブラが胃のところにいく」と「胃にくる」のダブルミーニングになっている。ちなみに「巨乳」も「貧乳」も広辞苑には掲載されていないワードです。　⑥よくわからなかったので上のおっぱい垂れ下がるパターンからの形状の類似で処理されたが、実際には「brine（塩水）」と「icicle（氷柱）」の複合語という賢い言葉だった。wikiによれば、初めて形成が確認されたのが2011年のことらしい。そりゃ６版に載ってないわけだ。　⑦「ナンプラーが胃にくる」。プラーがブラーになるのは、「濁った」から。　⑧最近いろんな媒体で映画を見まくってる某氏の作。だいたいシンキングタイム中に看破されていた。「トロ助はトロツキーか」「露助もかかってる」。　⑨福本先生、広辞苑に載るの早くない？　「別に悪漢の生涯を描いてないしな」「いや、でも『天』はだいたいアカギだし、『アカギ』はだいたい鷲巣ですよ」「確かに」。　11、頑張れ社畜。結局宣言期間中もずっと電車出勤だったらしいぞ。

 

 

Round４・「せいどけんさ」

１、麻薬を犬により精度良く検査する取り決めのこと。

２、検査の精度の検査。何度繰り返しても確証を得られない。

３、中華版旧約聖書の一節。野上の聖（ひじり）フランシスコ・ド・サーケンが満州鉄道に乗り込み盲目の邪鬼と戦う。

４、ドイツの守護聖人。数多くの教会・学区において奉仕を行ったことで知られる。

５、→津軽海峡。

６、北海道出身者と宮崎県出身者の会話のこと。

７、イギリスの空想小説。土星に飛び立った宇宙飛行士の夫婦が、現地で出産するドタバタをシニカルな視点で描く。

８、社会進化論で、制度が社会において受容され発展する度合いを測定する手法。

９、[心]個人がどの程度に男性的性質あるいは女性的性質をもつかを量的に測定しようとする検査。

１０、■■■などの、性産業に就く新人に対して行われる義務検査。性感度や貞操観念の緩さ、膣圧等性奴に必要な諸項目を雇用者立会いの下で測定する。↔処女検査

１１、童貞検査の一。医学的な肉体の検査では童貞かそうでないかはわからないため、チェックシートの48の質問に回答してもらい、その答えの傾向から童貞度を判定する。

　一応「精度の検査」ではないと確認してからの出題だったが……。　②なんかこう……概念としてはありそうな……。　③我々の中では完全に共通認識として話されてましたが、知らない人は一応この辺参照。中華なのに「野上」とかいうし、旧約聖書なのに満州鉄道があるし……自由だよなぁ。「哲也」の放浪編、作中でも屈指の無茶苦茶な敵が多いから割と好きなパート。　⑤「青・道・県境」。　⑥田舎を馬鹿にしていると、多数のお叱りがあった答え。まぁ、何を書いても怒られる奴の作品だが。「宮崎がドケンなんですけど、残りはよくわからないから、まぁ、適当に北海道あたりかなって……」。そりゃ怒られるわ。　⑦「土星・産気」。自由である。「確かに、土星は重力が強いから、出産はしやすいかもしれない」（タイラント談）。「その場合、妊婦は直立して産んでるな？」　⑧⑨色々と測定しましょう。気になって検索すると色々と気になる（くそ古い）論文なんかもあって、「すべての集団において中学二年の性度が低くなっている」とか「社会人に比して、学生の性度得点は高くなっている」とか。こっちの論文だと具体的な検査方法もわかります。　⑩、本ブログでは珍しく、コンプラ違反のために墨塗りで掲載しております。わたしゃネットで波風立てたくないねん！　まぁ、他の部分を墨塗りにしてない時点でどうかと思うが……「でも、せいど検査って言われて真っ先に思いつくのはこれですよね？」（来年から社会人談）。　11、マブダチどうしでこの解答の並び、本当にソウルメイトって感じがする……。「これ、非童貞なのに童貞判定でたらショックだよな」。

 

 

Round５・「せらいご」

１、生まれたばかりの機械犬を母犬から引き離し売ること。

２、白と黒のイノセラムスを用いた囲碁。

３、御仏の後光。

４、海軍人の間ではやった変則碁。碁打ちと打者に分かれ、碁打ちは与えられた棋譜通りに石を配置することを目指し、打者は碁打ちをこん棒で殴打しそれを阻止する。一般に打者が有利とされる。

５、（曹操が遺言で来世は呉に生まれたかったと言ったという故事から）北国より南国の方が暮らしやすいという意。

６、貰い子をした後に生まれた実子。

７、魚競りの成約後に取り交わされる覚書。七画までの記号が記され、引き渡しの際に破り捨てられる。

８、主に草食動物に見られる、餌をすり潰すために硬化した歯茎。

９、二人用卓上遊戯の一つ。互いの戦術に基づいて軍駒（ぐんく）を動かし、将を取り合う。

１０、生物学において、これまで理論上でしか存在しないと思われていた生物を、実在する生物として正式にカテゴライズすること。

１１、マーサイが垂直に大きく跳躍する踊り。村で一番高く飛べる男に、村で一番美しい女性が嫁ぐ。

１２、→がいらいご。

　ちなみに最初に提示されたお題は「はだかしょうばい」だったが、いつも通り適当に予想を言ってたらたまたま正解してキャンセルされた。こういう予防機構が機能しているのは安心だネ！　①「Sell, AIBO」。これだけ短い文章の中に、丁寧に織り込まれる狂気は文学の域。　②「僕は賢いので、イノセラムスなんて言葉を知ってるわけです（ﾄﾞﾔｧ）」。　③「背・来迎」。　④「セーラー囲碁」。これ、地味に「打ち手」という言葉の意味を２つに分けて解釈してるわけですよね。え？　どうでもいい？　そうですね。「打者が打てるのは碁盤じゃなくて碁打ちの方だから、耐久力が高ければ勝てるかもしれない」「これ、チーム戦とかじゃないの？」「次々に倒れていく碁打ちの中で、最後まで粘れるかの勝負か……」。　⑤そんな史実は無い。「『せらいぎ』の人もたくさんいたんでしょうね」　⑥「もらい子のモがセになっている、つまり、セックスから来る子供だからセライゴなんですよ」。「貰い子の漢字の中に世が入っているのも関係あるかも……」などと数々のやっちゃばが繰り広げられました。　⑧「なんかこういう概念聞いたことがある」という人間は多数いたが詳細はよくわからず。後で確認したら牛の前歯がそうなっているとか。　特に名前はないみたいです。　10、「セ」いかくなカテ「ゴライ」ズから来ていると思われたが、実際は「セラ以後」で、「セラの天使が作られて、そこから天使というクリーチャータイプが生まれたということです」。以前も以後も何も、初出が最初のセットだしなぁ……。　12、矢印先輩の出題だったので、まるで意図を汲んだかのようにスムーズに矢印解答を作成してくるという、長年連れ立った同期の桜の見事な連携プレイである。

 

 

Round６・「りくりくぎょ」

１、小噺の一。二人の高氏が、母親から聞いた動物の名前を問答するが、狸の特徴と犬の特徴が混在し混乱する。最終的に、父親は魚だと思っていることが明かされて終わる。

２、韓国の大将軍パク・グスマンの考案した必殺戦術「大陸殺戮魚鱗陣」の略称。陰陽魚人兵士の担ぐ輿に軍を乗せ黄河・長江を遡上させ一気に制圧するというもの。一時は無敵を誇り大陸の八割を制したものの、定置網漁業の浸透に伴い廃れた。

３、ライギョの別称。胸ビレが六枚あることから。タルムチー。

４、（九四と同じく三十六になることからグジにかけて）アマダイの異名。

５、わが国で食用されてきた代表的な三十六の魚、すなわちアイナメ、アジ、アナゴ、アンコウ、イワシ、イワナ、ウナギ、カジカ、カジキ、カツオ、カワハギ、キス、キンキ、コイ、コノシロ、サケ、サバ、サワラ、シタビラメ、スズキ、タイ、タチウオ、タラ、トビウオ、ナマズ、ニシン、ハモ、ヒラメ、フグ、ブリ、ホッケ、マグロ、マス、ムツ、メバル、モロコ。

６、鯉の異称。

７、（三十六匹の魚の意）群れを成して大きな魚に擬態する生態を有する魚のこと。

８、水揚げされた陸魚。水を得た魚ほどではないがまずまずの勢い。

９、理屈の上に理屈を重ねてたほいやの回答を考える魚人。

１０、→肺魚。

１１、(鱗が六十六枚揃っているものが美しいとされることから)鯉の異称。

　最終問題にして、最終暴虐の怒涛。全部「魚」なのだが、いろんな意味で絶望感にあふれた解答群になっている。　①「狸狗狸狗魚」。「オカンが好きな動物があるっていうんやけどな、その名前を忘れてしまったらしいねん」→「おとんがいうには」「オトン！」「魚と違うかって」「そんなわけないやろ〜、もうえぇわ」。オカンの好きな動物については、こちらをどうぞ。　②「俺だけが、ちゃんと「りく・りく・ぎょ」のすべての要素を入れてるからこれが一番正しい答えです」。何もいうことはない。　 ③「タルムチー」についてはうろ覚えで適当に書いたらしいが、正解は「カムルチー」でした。　④「これはきっと、美味しんぼでグジのことを知った人が書いた答えです」「なんで人類全て美味しんぼから知識を得てる前提やねん」「コナンで平次のオカンもグジの話してたで」「それなら、美味しんぼかコナンのファンってことですね」。　⑤、努力賞。こないだの「すかしたごぼう」の時といい、たまに日頃の反動でめっちゃ長文書くときあるんだよな。おかげで魚のリストがガバガバ。　⑥11、これはもうどうしようもないやん。　⑧個人的に、これだけ荒れ狂った今日のベストアンサーはこれに認定します。すごく好き。「生命がたけった鳩」や「適度に温められた接着剤」と同じくらい好き。　⑨このお題で魚人が２人出てくる時点で、もうゲームとして終わってる気がする。その上で魚人の設定も終わってるし……。

 

　みんな鬱憤溜まりすぎてるのよ。「成人男性は３日に１回は語彙嚢から語彙を出さないと身体に悪いっていいますからね」。

　そんな器官は摘出してしまえ。