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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
私たちの戦いはこれからよ! 最終話!! 原作未完なので致し方ないおれたたエンド。でも、これ以上ないくらい魅力的なおれたたエンド。 波乱のきっかけはソルコクタニ。トルイを失い、何もかもがどうでもよくなっていたはずのソルコクタニだったが、前回のシタラの怒号で一念発起。自分にもまだやれることがあるはずだと再起し、グユクとの婚姻に思い切りノーセンキューを突きつける。想定が狂ったボラクチンから圧をかけられるも、性根の強いソルコクタニのこと、理路整然と圧を吹き飛ばし、トルイの血族はここに魂を残すこととなった。そして、兄弟想いのオゴタイもそれを認める動き。内心忸怩たるボラクチンも、表立って攻め立てるわけにもいかなくなってしまった。まずここで1つ目の楔。 そして、そんなソルコクタニは置き土産がわりにドレゲネの居場所を匂わせてくれたおかげで(彼女はどうやって調べたんやろな)、シタラたちもドレゲネ様を救出する見込みがたった。駆けつけるシラ、そしてカダク。シラは未だ根無し草だが、カダクさんのドレゲネさんへの忠誠は本物であり、現状でシタラと目的を共にしているのは心強い。いろんな偶然もあって無事にドレゲネの天幕を発見し、久しぶりの再会を果たす2人。直接のお目通りがかなったことにより、互いの認識の齟齬をすり合わせ、お互いの間違いを謝罪する流れとなる。別々にボラクチンに籠絡されたことによってお互いの大願が挫けそうになっていたが、ことここに及んで、再び同盟を確認し、今一度の奮起を誓う。ちなみにドレゲネさん、想定上の親バカだったらしく、グユクが絡むとキャラがかわっちまうママさんであった。ただひたすらに可愛い。 それにしてもシタラとドレゲネさんの関係性ってのも、ずいぶん酷なものである。別々に切り離されて説得されれば、2人とも「まぁ、確かに今の生活も悪くはないのか……」って受け入れそうになっちゃうのに、2人が繋がって「モンゴル憎し」の感情を確認すると、お互いにその復讐心を必死に焚きつけ合うのである。もはや「無くてもいい」はずの負の感情を同盟への義侠心から手放せない状況、呪いとすら言えるものかもしれない。2人が始めた物語、今更どちらかから「やめましょう」とは言えないし、2人ともそれが正しいと思っている。ハタから見ると何とも不憫な身の上であるが……もはやそこに疑問を持つ意味もないのだろう。 しかし、そんな2人にさらなる混迷の投下。なんと大カーン・オゴタイ自らドレゲネの天幕にやってきたのだ。提案は「もうややこしい政治の世界から離れて幸せになってよ」である。さらにシタラに対しても「勝負」を持ちかけ、「君の複雑な身の上は理解するし、帝国を憎む気持ちを現時点でどうすることもできないよ。その上で全部飲み込んでみせるから、改めて帝国で幸せになってよ」というもの。事前に天文学知識を問うたところで、シタラが強固なアラビア的世界観を固持していることは確認が取れたし、ドレゲネとの対話を思い起こせば、今目の前にいる小姓も似たような敵愾心を持ち続けていることは容易く理解できた上での提案であろう。 ここに来て、オゴタイという男についても改めてその強烈な人物像が確認できたような気がする。よく言えば器がとにかくでかい。明確に寝首をかくと宣言したドレゲネ、彼女と野心を共有するであろうシタラ、2人の「敵」を前にしても動じず、まるっと飲み込んで「幸せにしてやる」と言える男、なかなかいないだろう。なるべくして支配者となった、そんな人物なのは間違いない。しかし裏を返せば人智を超えた傲慢さの表れとも言える。彼の提案はドレゲネやシタラのこれまでの人生を全て「諦めろ」と言っているのに等しく、全ての人生を自分の帝国が満たせるという考えはあまりに悪魔的で、シタラ側からは受け入れられないものだろう。オゴタイがどこまで考えて「勝負」という言葉を使ったかは定かでないが、彼の提案はまさに死闘。互いのアイデンティティを賭けた社会と人格をめぐる闘争。血が流れずとも、この地に争いは絶えない。 改めて、ドレゲネもオゴタイの提案を蹴って戦う意思を示した。オゴタイの目論見は失敗したことになり、ボラクチンも内心穏やかではないだろう。それでも「第2妃」となったドレゲネを無碍にするわけにもいかず、不審な従者ともども、気の抜けない監視体制に置かねばならない。遠くトルイの領地ではソルコクタニは引き続き捲土重来を待つ。この世の「魔女」たちの戦いは続いていくのである。 ……ネタバレ踏みたくないとなると、世界史の教科書すら読めなくなるな……(原作は買おう)。 PR
冒頭、いきなりクセつよな光ちゃんの漫画からスタートする画面がインパクト抜群だが、その漫画で語られるのは、光ちゃんがこれまでどんなポリシーを持って育ってきたかという人生録である。彼女の母親、へびちか先生があまりに強烈すぎるキャラなもんで、光ちゃんは親の恩恵を「才」という形で受け継ぎ、その志もきちんと受け継ぎつつも、自分の親が「怪物」の類であることは理解している。彼女が漫画の中で自分の生活を「森の中」に例えているということは、無意識かもしれないがどこかしら世間との隔絶は感じているし、それが決していいことばかりではないということもなんとなくは分かっているのだろう。ただ、彼女は少なくとも現段階においてはその生き方を否定する理由も持ち合わせてはいないし、幸か不幸か「10%」の方の人生を歩めてしまっている。彼女が親の爪の下を離れ、1人で人生のその先を決めるまで、まだ少しの猶予がありそうだ。 そんな光ちゃんは、安海に何かしらの可能性を見出したし、藤森さんの絵のスキルは手放しで評価しているため、この2人については「10%の方」と認識。2人を名前で呼ぶのも、それぞれが持っている「爪」に対するある程度の評価の表れであろう。そして「下に見ているかも」の「かも」は多分オブラートでしかない赤福との関係性。赤福はなんもねぇ90%のカスの方であろうと決めつけており、それが普段の接し方にも表れているのだ。そしてよくないことに、へびちかは実の娘に「カスに感化されて持っている才を鈍らせるんじゃねぇぞ」という教育方針である。友達づきあいするだけでカスに感化されてしまうのかどうかは分からないが、どこかのとても偉い神もどきも「種に交われば種にあらず」と宣っており、才を持つものが凡百と交わるのは害悪であるという考え方もあるのだろう。光ちゃんはその言いつけについて、そこまで重要だと認識しているわけでもないのだが、とりあえず「赤福と接してても別に自分にプラスはないだろ」くらいに考えていたのかもしれない。 しかし、視聴者目線から見たら赤福だってだいぶおかしな奴である。それをへびちか的価値観で「才」とみなすかどうかは分からないが、少なくとも光ちゃん目線で「おもしれー」と思えてしまったのは事実だし、単に漫画のことなんて考えずに赤福に引っ張り回されて体験するあれこれについても、今まで見てこなかった世界のことなので色々と面白い。その刺激を認めていいものか、それともノイズだと排除すべきなのか、光ちゃんには決めかねた。 そして赤福とへびちかの直接対面が実現し、お母さんだってすぐに「この子には大した才能はなさそうね」ってんで「娘の友人」として相応しくないかも、という釘を刺す。しかし、そこに赤福が返すのは想定外のKYカウンター。こいつの考えもやはりだいぶトンチキであり、「90%だったら頑張んなくてもいいんだなー」とか「90%の方がいろんな人と目線が同じで気が楽だぜー」とか、貶められていることに全く引け目が無い。へびちか的に見たらまさしく「カスのマインド」なのだろうが、案外こういう考え方って大事なのかもしれない。個性重視の教育方針、1人1人を尊重した現代教育において不必要に自我と自尊心が肥大してしまった若者たちは、赤福マインドをもっと学んだ方が人生は幸せになれるだろう。「どうせ俺たち90%、無駄に頑張らずに、自分を出して好きに生きろ」と。……まぁ、これが行き過ぎると本当のクズになりかねないので匙加減が難しいんだけどね……。 とにかく、そんなぶっ飛んだ赤福のメンタリティを目の当たりにし、へびちか先生も素でドン引き。光ちゃんの初めての「お友達紹介」は意外な形でうまくいっちゃいました。それどころかいきすぎて赤福のことを「師匠」と崇める始末。……そいつに付き合ってると、どんどん自堕落に成っていくから気をつけろよ。 今回は光ちゃん・赤福の話が痛快すぎて影が薄くなってしまったが、相変わらず手島先生の過去編も密度が濃い。一番の収穫としては、「なるほど、七ちゃんは手島先生のデビュー後もアシとして手伝ってたからこの関係性なのね」という事実が知れたことかな。……七ちゃんは当時東京で何してたんだろうな。あと、手島についたゲッサンの新編集・円馬(エンマ)さん、怒涛の仕事ラッシュを叩きつける堅物編集は案の定(?)CVが井上麻里奈という。今作はキャスティングも本当に楽しくて幸せなのよね。ちなみに赤福のおかんは明乃さん。年配チームが俺の好き声優で埋まっていく。 今日の学び:人は声が花守ゆみりから島﨑信長に変わると絶望する、第11話。……まぁ、人によるが……。モノローグでゆみりボイスが出てきちゃうの、なんかいたたまれないよな。通常のボイスがゆーみんで脳内が杉田のどこぞの誰かとは訳が違う。 というわけで、成長した鬼夜叉である。ただ、前回のコガネの一件から鬼夜叉の中で何がどうなってしまったのかを具体的には描かれておらず、あの一件以来、単に「なんか進展がない」という状況にも見える。幼き日の鬼夜叉は白拍子との出会いを皮切りにさまざまな「良い」に出会って刺激を受け続けていたが、増次郎とのコラボで義満にも認められ、額面上は「この国の演芸のトップ(の一角)」に辿り着いてしまったのだ。そこからさらに刺激を与えてくれる「良い」ものなど、なかなか巡り合えるものではないだろう。 否、ちゃんと存在はしている。それがだいぶ前からちょこちょこ出てきている謎の存在・犬王である。一度はまやかしなんじゃないかとすら思われた危うい存在感の犬王。その正体は謎に包まれており、はっきりと対峙している現時点においても、(少なくとも鬼夜叉目線では)彼の真意は掴みきれていない。そして悩ましいことに、視聴者目線でも「結局犬王って誰で、何してる人なん?」というのがよく分かっていない。歴史的な事実だけを見れば「猿楽のなんかすごかった人」らしく、その有り様はかつて湯浅政明が劇場映画にまでしている怪人物。あっちの作品では鴨川べりで歌い狂い、人類史上初のプロジェクションマッピングを繰り広げて大暴れしていたが……まぁ、何かしら「常人では辿り着けない凄まじい感性の持ち主」というくらいの認識でいいのだろう。 そんな犬王はこれまでのらりくらりと変人らしい生活をしてきたらしいが、この度、ついに将軍の力で「ちゃんとした舞」を披露。当然それを見た鬼夜叉に甚大なダメージが入る。「なんかすごいもん見たなぁ」くらいで言語化が難しかった鬼夜叉は「どうやったらそんなふうに舞えるのか」と最短コースでの助言を求めるが、残念ながらそんな様子が犬王の不興を買ってしまう。「昔はおもろいやつだったのに」と捨て台詞まで吐かれ、今の鬼夜叉の行き詰まりを解消してくれる気配はない。 いろんなところから「無理すんな」「やめとけ」と慰めの声ばかりが聞こえてくる鬼夜叉。今がどうにもならないことは本人が一番分かっているわけだが、こんなんじゃダメだという焦りばかりが募り、感情的には負のスパイラル。大人になるって、楽なもんじゃない。ここからの解決策があるとするなら、大人になったらなったで、きちんとその身体を使って新しい舞の道を切り拓くしかないのだろう。おとんがあれだけ頑張ってたんだから、お前もなんとかしろ。
EXCEEDSたちの反撃のターン。王道しか突っ走らないアニメなのでここからの展開にも特にひねりはなく、全員でかちこんでたたきのめすだけのシンプルな作戦。最強の3人が率いてるもんで、職員が参加してる戦闘に関しては接戦も苦戦も一切ない。もはやそういう世界なので受け入れるしかないだろう。我々としても、この期に及んでなのはさんたちが苦戦する姿が見たいかと言われたらそうでもないしな。一応、個人的にははやてが魔法陣を展開してくれたところだけちょっと嬉しかった。ヴェルカ式魔法陣ってデザインが特徴的で格好いいよね。グラーフアイゼンに付与する時が特に好き(今回は出番なさそうだが)。八神総督のいう「割となんでも出来るで」はガチなのでほんとに困ったもんである。 先に残りの2人についても処理していくと、なのはさんは最大火力を買われて原体の破壊。元々侵略生物をぬっ殺す専門部署なわけで、その中核たるお仕事をなのはさんがやるのは当然といえば当然か。まぁ、単なるマップ兵器みたいな存在ですしね……。対して多少なりとも人の血が通ってそうなお仕事に回されたのはフェイトさん。いや、やってることはモンスター退治なので同じっちゃ同じだが。フェイトさんは収容施設にとらわれている被験体の救助を優先した動き。「なんらかの実験のために苦しめられる子どもたち」ってのは、フェイトさんの出自を考えたらそりゃ無視できませんからね。バルディッシュを振る手にも多少は力がこもろうってもんですよ。 殲滅力の高さを買われて単独行動になったのはシイナさん。事後処理のことを考えるとこの子もバケモン退治に専念した方がいいのだが、そこはトワとの関係性があったのでびみょーに半端なお仕事になってしまった。大量のクリーチャーに行く手を阻まれて「ハズレ引かされたなぁ」と愚痴っていたが、普通に考えたら妨害が多いルートって一番重要なものを守ってるルートなのでは? そして、魔神狩りの4人は何故かトワからスキルを返却された状態で仲間に向かってまっしぐら。元々感知能力を行使できたこともあり、無事、篠宮とトワさんの鉄火場に間に合った。とはいえ、いくら能力を戻されたと言っても戦力には雲泥の差があり……篠宮は積極的にそういう姿勢は取らなかったが、これって多分4人を人質にしてトワさんを脅すのが一番手っ取り早い制圧方法だよな。つまり身も蓋も無い言い方すると多分「足手まとい」なのだが……まぁ、トワさんが何を契機に発奮するかは分かりませんからね。頑張って巻き返してほしいですね。 どうしてもトワさんチームの応援が適当になってしまうのは、今作で一番キャラが立ってるのが篠宮だからである。好き勝手悪行を働いてる側のくせに「復讐は何も生まないよぉ」と正論(?)を吐いてるのも小憎らしいし、よくネットでも議論に登る「復讐ものって何が楽しいの?」論争で煽ってくるあたり、実に中の人っぽくて良い。見てるうちにだんだん「無双する上坂すみれを抑え込めなくて途方にくれる後輩声優たち」に見えてきた。若手には荷が重いでー。 日曜の! 夕方!! 5時台なんだが!!? 第22話!!! 健全な青少年たちが楽しめるアニメです。限界ギリギリまで攻めろ、それが青春だ。 いやいや、別に邪な目で見る作品じゃないですし、終わってみればいつも通りのピュアっピュアな内容だったわけですが、それにしてもあの湿度での描かれ方はさすがに居住まいを正してしまいますわよ。おっちゃんらはな、若者たちのピュアなお付き合いのご様子とか眩しすぎて正面から見てられへんねん。みんな幸せになってくれよな。 今週は推しカプである東×平組がおやすみ(平の中の人だけにゃーと鳴いていたが)ということで、僕からしたら物足りなく感じそうなものだが、もちろんそんなことないのがこの作品の三点体制。先週までにたっぷり匂わせていた「進路の悩み」を紐解く行程で、残り2組もばっちり魅せてくれやがります。 まずはピュアネスで言えば他の追随を許さない西・山田組。西さんが抱えていた悩みは「進路の決定で親とそりが合わない」という高校生らしい悩みであった。もっと厳密に言えば、これまで人生で重要な選択は全て親任せだった西さんが、この度生まれて初めて自我を出して親の提案とは違う選択をしてみようと思えたが、それがまだ母親に響いてない、という問題。西さんだって「大人」になっていくのだし、進路選択は今後の人生を左右する重要な局面。ランドセルの色を選ぶのとは話が違うのだから、お母さんだってもっと娘にヒアリングをすべきなのだが、そこは悪気があってやってるわけじゃない。「うちの娘は何にも決められないから私が決めてあげないと」と本気で思っているからこその親心であろう。ただ、そこに成長した娘さんの自我がちょっとぶつかる。人生で最初に乗り越えるべき「社会」ってやっぱり親なんですよね。そういう意味では至極真っ当な成長記録。これ、お父さんがもっと的確にサポートしてくれれば西さんも悩まずに済んだんですけどね。どうやら西家のパパさんはあんまり頼りにならない様子。それでも奥さんの言いなりになるよりはよっぽどいいけど。 なんとか自分の要望を出すことができた西さん。それだけでも充分な進歩だと思うし、それが出来たのはこの1年で彼女が受けた刺激を持って成長できたから。もちろん、一番大きな影響を与えたのは山田に違いない。彼との付き合いがなければ、「もっとワクワクする未来」を想像して親に具申することすらできなかったかもしれない。あとは何気に本田さんの存在もあるよね。彼女の常に的確でクレバーな判断力に憧れているからこその2人の関係性。早々に推薦で大学を決めてしまった本田さんからしたら西さんの悩みも「高見の見物」なわけだが、ちゃんと親身に話を聞いてくれているし、本田さんとの普段の何気ない対話からも、精神的な成長は得られたのではないだろうか。 そうして大人になった西さんが、もう一歩大人の階段を登るかどうかの選択だったが……まぁ、そこはね。時間帯を考えてもろて。でも、このシーンでの山田とのやりとりもとても「らしい」ものでよろしかったですね。互いに決して相手に依存するわけではなく、あくまでも「尊重」。お互いに最善の関係性を目指して悩み続けられるからこそ、愛情は育まれているのである。 そうして互いのことを想い合う時間の長さでいえば、作中でトップなのはもちろん鈴木・谷ペアである。谷の悩みは「進路を考えてて候補は上がったけど、進学で鈴木と離れ離れになるのがヤだったから飲み込んだ」というもの。まぁ、これも想定通りのシチュエーションである。そしてそんな谷の逡巡を初めて嗅ぎ取った鈴木だったが、その後の思考と行動の展開が早いのが鈴木の強み。下手なカップルであれば、ここで「あたしになんの相談もしてくれなかったじゃない。なんで!?」と不貞腐れることもあるかもしれないが、鈴木はその思考からすぐに「でも言い出しにくくしてたの私じゃん!」と内省できる。そして、谷の振る舞いからどうやら彼が遠くの大学の方に心を向けていることも察して、反射に近い速度で「別れることも考えなければ」と持ち出せる。後になってベッドの上でのたうち回っていた通り、鈴木の本心からすれば別れるなんて言語道断。絶対に避けたいはずなのに、谷の未来を最優先で考えた時に、「自分が邪魔にならない」ルートを即座に提案してしまえる。これができるからこその鈴木である。 対する谷だって、思いやりの深さでは負けていない。まずもって鈴木に心配をかけまいと進路の話を飲み込んだのも谷の優しさであろうが、その迷いがバレてしまった今となっては「優しさ」はもはや理由にできない。鈴木から「距離を取ろう」という提案を受け、そこに鈴木のどうしようもない葛藤や決断の苦しさを理解したのだろう。そこで鈴木の判断を責めるでもなく、甘んじるでもなく、「鈴木をこんなに悩ませてしまったのは自分の甘えからだった」と自己に責任を求める。この両者の判断も、どちらも「尊重」の結果である。 人と人とのお話、そして変化の激しい青年期のお話、誰もが皆ハッピーになる万全の結末を求めるのは難しい。この先、谷が改めて進路を熟考した結果、近くの大学でこれまで通りの関係を続けるか、遠距離恋愛みたいな関係性を選択するかはまだ分からない。今回の流れを経た後には、どちらの選択だとしても万全とは言えない悩みが付きまとうだろう。それでも、悩み、選べたそのことが、若者たちをもう一歩大人へと引き上げてくれるに違いない。本当に、恵まれた2人じゃぁないか。 やっぱいい女しかいないな! 第11話! マジでそれぞれの生き様が格好いいのよ。「いい女」は「善い女」でないことには注意が必要だけどな! いい女1号、ボラクチン。これまで言及してこなかったけど、彼女のCVがくじらってのも攻めた配役でばっちりハマってるよな。そりゃま、年嵩の女性だし、他の妃たちとは存在感が違うわけだけど、ここでその渋さ、重さに重点を置いたキャラ設定を前面に打ち出したのが物語の重厚感を出すのに一役買っている。彼女は今作で登場する「魔女」の中でも筆頭のような存在で、現時点に限り、という条件はつくものの、その知識と経験を見事に活用し、野望を成就させている。元々チンギス皇后という強い立場の人物ではあったはずだが、それだけに行動には制限も効いていただろうし、立場にあぐらを描いてしまえばチンギスの死と同時に表舞台から退場していた可能性すらあった。そんな人物を取り上げたオゴタイの器の大きさもみるべき点なのかもしれないが、そこからしっかりとオゴタイの期待に応える働きを見せたボラクチンの胆力と執念は凄まじい。あるべくして、その地位にある人物である。 ボラクチンの謀略によってトルイが排除され、オゴタイ1強の体制が着実に形作られていく。その陰で尽力するボラクチンを見ながら、どこか心痛めた風のモゲさんも引き続きいい女である。彼女はほんとに純粋で、思いやりと愛嬌で周りに光を与える女性像。現代の感覚からも分かりやすいそのポジションだが、どうやらそんな彼女もボラクチンには思うところがあるようだ。元々ボラクチンだけじゃなくドレゲネに対しても色々と感じていた彼女のこと、今の情勢があまりにもボラクチンの思い通りになってることについて、喜ぶべきだとは分かっていても、どうにも座りの悪さは覚えているのだろう。ボラクチンもシタラも、野望のために色々と画策するのは構わないが、どうかモゲさんみたいな心優しき人が苦しむことにだけはならないように願いたい。 ドレゲネさんは現在行方不明なので置いとくとして、そんなドレゲネさんの行方を追う我らがシタラさんだって、そりゃいい女ではあるよ。ただ、現時点では彼女はボラクチンというあまりにも大きな壁を前に行き詰まってしまった状態。必死に打開策を模索した結果グユクというキーパーソンに辿り着いたものの、そこにはすでにボラクチンたちの手が回っており、なんとドレゲネの息子がソルコクタニとの婚姻を命じられるという。これにてオゴタイ・トルイの関係性が決定的なものとなり、一族内の構図はボラクチンの思い描いた通りになる。そして、どの目線に立ったとしても、この命令を拒否する理由はないのである。シタラさんもそんな命令を盗み聞きして「すげぇこと考えるもんだ」とびっくりこそしたが、そこに異を唱えるつもりはなかったはず。 ソルコクタニにとっては事実上の「敗北宣言」となるこの婚姻。シタラが伝達役を買って出たのは単なる気まぐれだろう。今更ソルコクタニと顔を合わせる理由はなかったはずだし、なんなら「トルイの世を守るために!」ってんで送り込まれたシタラは目的を果たせなかったのだから、「合わせる顔が無い」関係のはず。それにも関わらず、多分シタラは「ソルコクタニのやつ、さぞかし悔しかろうな、吠え面かく様子でも見に行ってやろうかしら」くらいの気持ちで向かったのだろう。このモンゴルに着いて最初に敵意を剥き出しにしたのはこのソルコクタニに対してなのだから、意趣返しのつもりで拝みに行った気持ちは分からんではない。 しかし、残念ながらソルコクタニの反応は予想外のもの。トルイを亡くして失意に沈むソルコクタニは、かつてシタラを煽った(シタラが勝手に煽られたと感じた)覇気を失い、一方的な命令も二つ返事で受けちゃう生ける屍状態。見方次第では「これにて復讐完了」とザマァして高笑いでもできたかもしれない状況だが、想定外のソルコクタニの反応が逆にシタラの逆鱗を刺激してしまった。 「1人殺されたくらいで悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇよ」は相当に理不尽なキレ方には違いない。ソルコクタニからしたら「知らんがな」でしかないし、別にソルコクタニが直接虐殺を命じたわけでもない。なんならシタラが「原論」にこだわってたことすらソルコクタニは知らないはずだ。そんなシタラが突然キレる。そしてその喝は、「お前のトルイへの気持ちはそんなもんか!」と聞こえるわけだ。この一言で一念発起、そう、ソルコクタニもまた、強くて「いい女」なのである。トルイが死んだことはもうどうしようもない、それならばその遺志を継ぎ、誇りを守ることが、妃たる自分の役目なのだと、ソルコクタニはそう判断したのだろう。 まだ動乱は終わらない。回り始めた運命が、シタラの望んだ方向へ転がるのだろうか。
閑話休題、サブタイトルにある通り、創作をテーマにした作品では避けては通れない、「顧客のニーズに応えるか、作りたいものを作り続けるか」問題の端緒。もし安海たちがこれからの人生で創作活動を続けていくなら幾度となくぶつかる問題だろうが、今回はWeb掲載の4コマ漫画という最小限のフィールドで、初遭遇の問題として取り扱われる。 その前にまずは「ネットで作品を発表すること」というハードルも1つ超えましたね。いつも通りに光ちゃんからの助言で知名度アップを図ることになった漫研。現代はSNSの発達のおかげで草の根作家でも手軽に発信力を上げることが可能になったわけだが、その分草の根の裾野がとんでもない広さにまで拡大してしまい、同業他社との過当競争が一段と激しくなってしまっている現状がある。おかげで発信のしやすさと勝ち残りの難しさが結局トレードオフなんじゃねぇか、という気はするのだが、まぁ、ツールがなかった時代に届く確率がゼロだった層にも届く確率が上がっているのだから、結局は使い方次第だろう。ベースとなる作家の能力に加え、こうしたマーケティングのスキルも問われるようになってしまったのが、純正芸術家肌のクリエイターにとっては痛し痒しの時代である。 一応漫研には光ちゃんという(やる気のない)フィクサーがついているので作戦のいろはくらいは教えてもらえるかもしれないが、いかんせん石龍スタイルはガチ天才だけが使えるストロングスタイル。凡百の高校生漫画家未満は真正面からTwitterを使いこなして頑張らなきゃいけない。そして残念ながら、その手の戦略に疎すぎる安海と藤森さん、ネットリテラシーどころか現実リテラシーもちょっと危うい赤福と、メンバーにもあまり恵まれていない。ここで大人の力が使えればもうちょいプラス要因もあったのかもしれないが、残念ながら手島先生もこの手の広域戦略に適した人材ではない。結局は手探りでの宣伝活動になる。 そしてぶつかる「表現は誰のためか」問題。まぁ、今回は本当に些細なメディアだったから誰も傷付かずに済んだ形であり、まだ活動が大きくなっていない状態で安海がこうした自己言及に至れたのは良い機会だったんじゃなかろうか。「自分の描きたいものを描くだけ」という姿勢はクリエイターとして正しいものだと思われがちだが、時として独りよがりな我儘にもなる。その辺りの「自己表現と商業のバランス問題」についてはすでに「バクマン」などでも散々語られている問題なので、今作ではどちらかというと安海という若者の青春要素を強めでお送りしている向きはある。現実にぶち当たって悩む役目は、回想シーンの手島先生に任せておこう。この二層構造が今作の便利なところなのでね。 今回もひでぇ顔を見せてくれた若かりし手島先生。見れば見るほどに編集の金剛寺さんのありがたみが増すばかりだが、我々視聴者は「ポコ太」が短期とはいえ連載を実現させたことを知っているので、より一層「金剛寺さんの見立てはいつも正しいのだな……」と感心してしまう。まー、手島先生からすると最初に自分を見出してくれた金剛寺さんと一緒にゴールまで辿り着けなかったことは悔しかろうが、こればかりは創作とか情熱とは別問題の「出版社の体制」の問題なのでしょうがない。……あ、でもこの人まだ金剛寺さんの名前すら覚えてなかったな……やっぱ漫画家って社会不適合者やな(偏見)。 最終的にはそんな手島先生の過去など与り知らぬ安海も無事に「やりたいことをやった方がいいよ」という無難な結論に帰着。そしてここでも手島の「趣味の範囲で!」という事前の指示が有効に機能している。先生がこれだけ安海に肩入れしてるのに(スキャナ、どこにしまったんだろう)頑なに「趣味の範囲で!」と主張し続けているのって、その方が迷った時に意思決定しやすいし、現段階で余計な要素を考えずに自由な創作ができるようにしてくれてたんだね。やっぱいい指導者だよ。安海がそのありがたみを理解してるかどうかはわからないけど。
種々の決着、第10話。どんな物事にも、いつかは結果が訪れる。それが望む形であれ、望まざるものであれ。 舞い比べ第3戦、注目の舞台に登壇するは鬼夜叉と増次郎のまさかのコラボ。我々視聴者は2週前からネタバレ喰らってたから驚かないが、聴衆、そして義満からしたら結構なサプライズ。そしてそっから繰り広げられる演目はなんとも艶かしい「女2人」の歌舞台。もちろん実際には小僧2人で演じているわけだが、何しろ花守ゆみり・朴璐美というだいぶあり得ないデュエットソングである。なんかもう、いろんなところがトランス状態。朴璐美の歌唱がアニメで取り上げられるの、1年前の「アポカリプスホテル」以来である。 まぁ、そんな(現代の)下世話な話は置いとくとしても、田楽と猿楽の対決だと言われての舞台だったのに、実際に出てきたのはそのどちらとも取れないけどなんか美しいという、えも言われぬ斬新な展開。観客からは絶賛の嵐だが、結論を出さなきゃいけない義満公からしたら厄介な話である。ここで適当な理由で啖呵を切るわけにもいかず、「で、これって猿楽なの? 田楽なの?」と分からないことは素直に尋ねる姿勢。それを受けてお互いに功績を押し付け合おうとする鬼夜叉と増次郎。すっかり意気投合してるはずだが、この辺の頑固さは相変わらず。最終的には大人が割って入り、「どっちもいいよね、どっちも優勝!」というゆとり仕様の裁定が下された。まぁ、ここでこれ以外のジャッジを行ったらそれこそ野暮ってもんですしね。義満からしたらどちらも引き立てておけばこの場は丸く収まるし、未来の可能性が買えるのだから損は何もない。正直に言えば業子様の見立て通りに「鬼夜叉が頑張って勝てば話が早いのに」と思ってはいたのだろうが、まぁ、そこはなるべく表に出さないようにするのも公人の務めであろう。こうして、稀代の舞い比べは幕を閉じたのである。 これでこのお話が終わってれば大団円、文字通り「次のステージ」へ進むことができたのだろうが……もう1つの局面が突如牙を剥く。世を儚んだコガネによる造反計画。トクさんの死からこっち、何一つ救われる要素がなかったコガネは、残念ながらやけっぱちで世直しのための凶行に及んだ。時の将軍に刃を立てたのは一大事だが、屈強な義満にはその程度は大したダメージにもならず、幼いクーデターはわずかなわだかまりだけを残して鎮火。当然、コガネは一切の弁明の余地もなく処断される。もはや、この終わり方すらコガネが望んだものであるかのようだ。 小さな不満が、浮かび上がる泡沫のように弾けて飛んだ。もしかしたら、この時代にはそこらじゅうでみられたかもしれない小さな雑音。義満はこれを受けて「やっぱ世をもっと平定させにゃならん、それができるのは俺だけじゃい」と襟を正し、業の深い南北朝のこの時代への決意を新たにする。そして、大切な友を失った鬼夜叉は、当然のように沈みこむ。コガネとの決別は少し前のことだったが、自分の生まれ育ちを理由にされては、鬼夜叉側から言い返せることは何もなかった。それでも、コガネを救えなかったことが自分のせいであるかのように感じ、どうしようもない罪悪感に苛まれる。そしてそこに追い打ちをかけた石也との決別。自分の最も身近にいて一番の理解者だと思っていた人間が、預かり知らぬ悩みと不満を抱えていた。石也の悩みに気づいてやれなかったことも、鬼夜叉にとっては罪悪感を押し付けれられるような事態である。そしてここでも、自らの生まれ育ちが重荷となるのだ。 知らなかったから、なんて理由は知らない。自分は成す者で、なんとか出来る範囲で使命を果たしてきたつもりだ。それでも、周りの人々は勝手に挫折し、鬼夜叉の人生から退場していく。悪いのは人か、社会か、はたまた時代か。解決を見ぬままに、それでも時は流れていく。 そうか、花守ボイスとは、お別れなのか……時の流れは残酷だ。
そのミーティングを2週間早くやっておけば……第9話。色々と後手後手なのは、やっぱ国家機関であるが故の窮屈さからだろうか。 トワのために出頭してきた魔人狩り一同。警察からどうやってなのはさんたちに繋がるのかと思ったら、そこはノンストレスで行けるのね。事前に警察やら報道やらに篠宮の息がかかっていることは判明していたので「真正面から行ってもダメじゃね?」と心配していたのだが、どうやらそっちのラインは特に警戒されていなかったようだ。まぁ、篠宮陣営がEXCEEDSをどの程度の脅威として認識してたかも分からんしね。我々視聴者からしたらこの世界の魔法少女の壊滅能力がとんでもねぇことは知ってるわけだが……。 無事に合流することができた魔人狩りと国家組織の一部、通称「トワさん助け隊」の皆さん(命名・俺)はまずビジネスの基本である情報共有から。こんな事態になってしまったのはそもそもトワが意固地になってシイナにろくに話をしなかったせいもあるので、生い立ちから経過・現在の悩みに至るまで、メンバーたちは洗いざらい公務員の人たちに暴露してしまう。これまでの警戒心が嘘のようであるが、まートワがピンチになったこの状況、藁にもすがる思いなのだろう。ラッキーなことに、この話をした連中は組織の中でもとびきり物分かりのいい正義の味方だったもんで、助けを求める一般市民たち(市民権持ってるかどうか知らんが)のお悩みは一切合切受け止めてみせる。 一応の見返りとして魔人化薬を提供し、濃密な情報共有会議は無事に幕を閉じた。なんかもう、今回のお話は半分以上がこのすり合わせに使っちゃったもんで、視聴者としては「我々全部知ってるからその辺カットでもよかったのに……」という気持ちで見守るしかなかった。まぁ、魔人狩りのみなさんの切実さとか、なのはさんたちの度量のデカさとかを見せたかったんだろうけども。私はといえば、「こんだけいろんな出自の人間が集まってるけど、関西弁話すのって総督だけなんだよな……この世界における関西方言ってどういう意味があるんだ?」とかいうどうでもいいことを考えていた。この世界って共通言語がJapaneseなんだよな(でも何故かひらがなだけ存在しない)。ちなみに総督の夜天の書が起動してるシーンが久しぶりに見られたのはちょっと嬉しい。ヴォルケンリッターも全員登場してるんだけど、みんなしてさっぱりセリフがないのでなかなか声が聞けない。 さぁ、「助け隊」の準備が整ったぞ、と思いきや、一足お先に篠宮がトワを襲撃。すでに手筈は整えてあったために誘拐はイージーミッション……と思わせておいて、トワさんも一矢報いる大反撃。せっかく味方の能力全部乗せで逆転を狙ったのだからもっと報いて欲しかったところだが……残念ながら篠宮さんは「単純に私の方が強い」というので歯牙にもかけず返り討ち。まぁ、ラスボスだしね……魔人のパチモンが本物の魔人には勝てないということだね。哀れ、実験材料としてどこでもドアで連れて行かれてしまったが、トワさんも心は折れていない。必死に仲間へのメッセージだけを残していった。……普通に考えたらあの蜘蛛のメッセージって意味がなかったはずなんだよな。仲間連中は能力を強奪して無力化してしまったので、もはや現場の留置所に介入できるはずないんだから。篠宮の手のものではない職員が見つけてくれることでも期待したんだろうか。全てをなげうって単身で挑んできたくせに、最後にすがるように助けを求めているトワさんはだいぶダブスタである。まぁ、おかげですぐにどこでもドアのいく先が分かったから結果オーライなんだけどさ。 さぁ、思いの外早く篠宮のところにたどり着いた。いくら彼女が強いとはいえ、単身でいきなり魔王なのは・フェイトたちと組み合うのは無茶なのでは? という気がするが……えーじくん以外に信頼できる戦力っているんでしょうかね? ここから巨大化とかしたらどうしよう。 |
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