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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 このヒリつく感覚! これこそユーフォ! 第7話! 良いですね、今回は(今回も)ど真ん中のエピソードになりました。やっぱ今期でいうと山村さんコンテ回がいちいちアツいなぁ。

 要素が多すぎて大変なので簡単な扱いで申し訳ないが、私的トピックとして真っ先に持ってきたいのはやはり人類が生まれた源流・中吉川。大学に上がった先輩の陣中見舞い、とてもとても素敵ですね。まったく大人びた印象を与えない我らが吉川優子。リボンのサイズは幾分小さくなったが、中瀬古先輩がまじエンジェルだとするなら、吉川優子はまじアークエンジェルなのである。そしてイチャイチャ鑑定士久石奏が思わずレッドカードを出してしまうほどにえげつない2人のいちゃつきぶり。これだけでもカリフォルニア州の1年分の電力が賄えるくらいのエネルギーを発生させています。中川夏紀、なんでこんないい女になってしまったのだろうか。通好みの裏メニューである「夏×奏」もおすすめの逸品ですよね。

 2人の先輩とダベるのは様々なドラマを生み出してきたいつもの廊下。ユーフォといえばペットボトルですが(?)今回は飲み物じゃなくてアイスを食べている。ここで安易に中吉川でパピコを分け合わないあたりが憎らしい演出で、優子は何故か1人でピノを食べている。多分ピックを振り回したかっただけなのだろう。それじゃぁせっかくのパピコの「分け合う」という性質が活かされないじゃん! と思っていたら、炎天下を歩くダイエット中の久石奏がパピコを加えているというね。あらー、誰と分け合ったのかしらー。

 もう1つ、今期のシナリオで重きを置かれている要素が「久美子の進路のお悩み」。3年生の夏時点で志望校が決まってないってのはまじで焦った方がいい状態だとは思うのだが、黄前さんの「やりたいことなんて見つからん」というジリジリとした焦りはなんとなく共感が持てる。かくいう私はこれまで進路で悩んだことなど1度たりともないのだが、それは目的が明確だからではなく、これまでの人生で進路を選んだことが1度もないからなのである。ずっと保留保留で逃げ道だけを選び続ける人生だったせいで自分から運命を決めた経験が無く、それゆえに「進路で悩む」ことに共感を持てないが「進路が決められない」ことには共感できるという不思議な状態。まぁ、残念ながら原作を読んでるので久美子が最終的に選ぶ道は知っているのだが、彼女がきちんと自分なりに納得できる人生を選べるようになるまで、いくらでも悩める幸せを満喫してほしいとは思う。ご丁寧に夏休みにお姉ちゃんが実家に帰ってきており、かつてあれだけギスギスしていた父親との良好な関係を見せつけることにより、「久美子は何をやってもええんやで」という保証を与えてくれるのが安心設計だ。

 そして夏といえば当然水着回。エロを前面に押し出す方向ではない今作も、一応はお約束として毎年毎年しっかりプールには通ってくれる。今回は高坂さんがあまりにも阿漕なデレを披露して正妻っぷりをアピールしてのプール行きという、流石にカロリーが高すぎて胃もたれするような導入だったが、高坂さんだってやっぱり高校最後の年に思うことは色々とあるのだろう。久美子があの通りに「性格が悪い」ので、どうしたって2人の関係性だと麗奈が面倒ごとを任されることになりますね。まぁ、幸せそうで大変結構なのではないでしょうか。

 記念すべき3学年揃い踏みのプールでは皆好き放題に水着姿をアピールしてくれるが、よりにもよって「緑輝→さっちゃん」と画面に映った後に1年生組が「先輩方はみんなスタイルがいいッ」って言ってるのは嫌がらせなのか、高度なフェティシズムなのか。いや、多分みっちゃんの方を見て言ってるんだとは思うが。1年生組も普通にばいんばいんしてませんでした? 京アニ品質の水着回はしれっと描かれても風紀を乱すので大変よろしくないですね。挙句水着の上下トレードとかいう、「サッカーの試合終了後か!」みたいな血の涙を流しながらのツッコミを入れるしかない所業を容易く行うくみれい。こいつら周りの目を気にするとかいう感覚は一切ないんだよ。だって、2人ともノンケだから(えぇ)。

 とまぁ、水着回の浮わついた装飾にばかり目が行きがちなお話だが、そんな炎天下のプールで繰り広げられる怜悧で背筋も凍りそうな対決こそが今回の目玉。そう、いよいよもって、黄前久美子が最後の対戦相手・黒江真由へと攻め入る決意を固めた。これまでどうにも距離の取り方が分からず、柄にも無く後手後手に回ってしまっていた久美子。自分の態度が悪かったことについては当然反省しており、なんとか侵攻のとっかかりを探していた。この度のプールをその足がかりにしようと思っていたわけだが、やはり普段と違う景色の中、新しい局面が見えるもので。

 「ぼんやりとした苦手意識」というなかなかに失礼な感覚を抱えていた久美子。その理由として「中学時代の自分を思い出すのだ」という、これまた一見失礼なような分析を行なっている。「過去の自分に似ている」というのはさも相手が未熟であると断じているかのようにも見えるが、もちろん久美子のこの分析は上下の判断ではなく、性質の違いを表したもの。奇しくも「進路が定まらぬ」と悩んでいる久美子には文字通り人ごとではない話で、中学時代の「部活に本気になれないし、特別が存在しない」久美子の空虚さが、真由の背後に垣間見えた。黒江真由を包む薄皮のような障壁、それは「本気具合」だ。

 真由は決して悪人ではない。人のことを考えられるし、むしろ空気を読みすぎるくらい。それでもなお久美子が相容れなかったのは、その前提としての「自分」があるかないか。真由があがた祭りの時から多用していたカメラは彼女の客観の表れであり、レンズを通して見た彼女の世界に、彼女自身は存在しない。世界は常に自分と関係ないところで動いており、そこに自分が干渉する気もない。それが真由の人生観。そのことも別に悪いことではないのだが、真由本人が認識しているように、「本気が無い人間を、他の人間は決して本気で好きにならない」。かつて、中学時代に高坂麗奈が久美子を唾棄したように、特別を目指さない人間に、価値を見出せない。

 黄前久美子は麗奈によって変えられ、今やいっぱしの「特別」である。そんな彼女が真由の本質を認識し、かつて自分が麗奈からいいようにやられたように、その内側に入り込んで掻き回してやろうと思ったかどうかは分からない。しかし、真由の端っこをつかむことが出来た手応えはあったようだ。プールサイドの2人の対話、真由の目には初めて久美子の顔が映った。その名の通りに分厚かった「繭」に、少しだけ綻びが見えたようだ。ほんのわずかなブレではあるが、久美子はそこに何かを見出したかもしれない。

 しかし敵もさるもの、黒江真由は休み明けには改めて自分を立て直し、再び世界と隔絶している。写真の中に自己を投入することを拒否した。並べた写真に「人」は存在しなかった。そしてラストカット、突き抜けるような青い空に伸びる一筋の飛行機雲は、文字通りに久美子との間を隔てる「線引き」となった。この女、強い。

 

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