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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 結局シャドウミストレスじゃねぇか! 最終話! 今になって思えば、シャミ子がちよももの夢の中で暴れ回ったのも「幸せな結婚」の伏線だったということになるな?(なるな?)

 というわけで大団円です。そりゃもう取ってつけたような、でもこれ以外は絶対つけられないような不動の大団円です。シンデレラストーリーなんだから王子様と一緒になって終わりに決まっているのです。ただし今作がシンデレラと違うのは、邪悪な存在を「破ァ!」って吹き飛ばした挙句のハッピーエンドだという部分だけ。寺生まれのTさんも強いが、薄刃生まれの美世さんも強かった。理屈抜きで強かった。時の帝が理屈抜きで襲ってきて理屈抜きで夢の中に介入してきたのを理屈抜きで吹っ飛ばすくらい強かった。まぁいいじゃない、なろうだもの。

 改めて冷静に考えると「なんでこんな陳腐な話を見せられているんだ?」という疑問が沸々と湧き上がってはくるのだが、ごんぶとの鉄板シナリオだろうが、それをとにかく雰囲気で見せてしまったもん勝ち。だってこの世界では、1日に何千何万というお母さんや保育士の方々がシンデレラの物語を幼児に読み聞かせているのだ。そして、幼児はその物語に不満も疑問も抱かない。童話ってのはそういう存在。このアニメは大きなお友達向けの読み聞かせ童話であるから、あとは「読み」の部分に力を注げばよいのである。今作が「上田麗奈による引っ込み思案大和撫子ヒロイン」から始まった物語であるなら、最終決戦で美世が戦うべき相手が誰なのかと問われれば、そりゃぁ美世なのである。「上田麗奈のヒロインがラスボスの上田麗奈と戦うのが一番いいよね」。それが世界の真理であり、平和へのきざはしなのである。なんの文句があるものか。ちなみに清霞が目覚めたシーンでは「体調不良で寝込んでたのに、目覚めた空間に下野と日笠がいるの、めちゃくちゃうるせぇな……」って思って見てました。

 結局、帝がどんだけの執念をもって薄刃を殲滅しようとしていたのかはよく分からない。封印された怪異を解き放ち帝都を脅かしてまで何がしたかったのかはよく分からない。もしかしたら、2期でもうちょい掘り下げられたりする……のかな? もう、これ以上この作品世界で語ることはない気がするのだが……。

 

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 結局絶対的な悪人が周りにいないのよね、第11話。いや、今回明らかになった過去をみれば斎森の家が一番性格が悪かったわけだが……最終的にそうした「悪人」とのしがらみはどんどん断ち切られ、美世は自分を守ってくれる「いい人」の輪の中に埋没していく。だってしょうがない。タイトルがコレなのだから。

 というわけで、一応は清霞との絶縁を命じられた美世だったが、まず、薄刃のおじいちゃんは全然悪い人じゃなかった。っていうかむしろ作中でも屈指のいい人だった(単なる孫が可愛い爺ちゃんだが)。薄刃の異能というのは特殊すぎてコントロールが難しく、歴史的にはずっと家の中に閉じ込めて管理していたもの。それが時代の荒波にもまれ、お家の存続を考えるといよいよ外に流出しなければならないという苦しい事態。そこで率先して我が身を捧げたのが美世の母親・薄刃澄美であった。どこで情報を聞きつけてきたか分からない斎森のお家復興計画に乗じて何とか薄刃の命脈を繋いだものの、当然その血脈が外に出ることは避けられず、娘が辛い人生を歩んでしまうことは分かった上で、封印という強引な手段にでた澄美さん。封印術なんかも平気で使えちゃうあたりはやっぱり薄刃の血って凄かったんだろうか。澄美さんの身体がもうちょい丈夫なら話は変わっていたと思うのだが(存命の間はお母さんが娘を何とか守ってくれるだろう)、病弱だったのが泣きっ面に蜂。結局美世はその真価を隠匿しつつのシンデレラ生活へ。その後やってきた後妻が畜生だったのは単にバッドラックである。まぁ、今となっちゃぁそんな家庭のいざこざに振り回された結果人格を歪められた上で放り出された香耶ちゃんが一番の被害者だった気もするが。

 とにかく美世は封印から解放され、純正の「薄刃の血」へと舞い戻った。そして、そんなリーサルウェポンがあることは意外と公然の秘密。美世のことを考えて守ってあげたいと思ってたおじいちゃんはいいのだが、「世間を揺るがすような危険な異能、外に出さないようにちゃんと家で管理しとけ」と押し付けてきたのはなんと時の帝。そうか、今まで全然気にしてなかったけど、あの御簾の奥のジジイが現職の帝だったのか。あいつ、いったい何がしたいんだ?

 「外に出したら危険だから家の中で守りたい」はまぁ、美世を束縛する理由としては理解できるものだ。これが「美世の力を独占して世界を牛耳りたい」とかだったら問題もあるのだが、そうした邪念がないのは薄刃の者たちが昔からこの異能を抱えてきたが故のことだろう。しかし、残念ながら鶴木くんの私情についてはちょいといただけない。「今まで薄刃に任されてた本業(異能の管理)なんて一度もやったことないんスよ。せめて、夢見の力の管理っていう仕事くらいやらせてもらえないとアイデンティティが危ない」っていうすげぇ勝手かつどうでもいい理由で美世に執着しちゃうのはいささかみっともない。まぁ、そうした言葉で包み込んではいるが、実際は清霞に負けず劣らず、美世さんのことが気になっちゃうからちょっかい出してるだけなんでしょうけどね。一応美世との関係性は従兄弟どうしなのでくっつくことも出来なくはないが……今の美世さんをみたらそんなん絶対無理って理解できちゃうからね。

 結局、異能を取り戻し、自分のオリジンも完全に理解して覚醒したパーフェクト美世さんを前に鶴木も折れるしかなかった。あとは旦那様のところへまっしぐら。都合よくバケモノに襲われて眠っちゃってるので。夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか。思います。夢の中に行くときは相手の好きな食べ物を持っていくのがおすすめですよ。

 

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 やっぱシャドウミストレスじゃん! 第10話。そりゃシャミ子がご先祖に出会って魔力に目覚めたら、全力で保護しに来ますよ。魔法少女が。

 とはいえ、この世界における美世の場合は残念ながらちよももではなく清霞さん頼み。そしてその清霞さんも、公私共にバタバタしすぎててストレスも溜まっていたのだろう。今回の鶴木への対応はいささか浅慮だったような気もする。まぁ、いきなり衝撃の事実が次々と突きつけられたから咄嗟にベストの対応ができなかったのも仕方ないのだけども。

 鶴木(薄刃)サイドの主張をまとめておくと、「今まで大丈夫だと思ってたけど、なんやかんやあって美世の異能が覚醒しつつあるっぽい。放っておいたら世界を揺るがしかねないので、歴史的に管理のノウハウがある薄刃家で今後は管理預かりとします」。まぁ、大義名分はギリ通っている。しかし、これに対しての清霞の対応は「うるせぇ、俺の嫁だ。誰が渡すか」の一辺倒で、あまりに感情的な議論が続いていた。まぁ、そうして頭に血が昇るように鶴木が煽っていた部分もあるのだろうけども。冷静に考えてみれば、その後の決闘のお約束の時に鶴木が「もしあんたが勝ったら、薄刃家直伝の異能コントロール方法をお伝えしますので、美世さんを持って帰っていいですよ」って言ってるんだから、「結界外でも異能をコントロールする手段」はこの世に存在しているってことなんだよ。だったら、「美世は私の嫁だから渡せませんが、異能についての監督責任が薄刃の家にあるのは分かりました。対処法をお教えいただいたら、あとは久堂の家で責任を持って面倒を見ます」でよかったはずなのだ。薄刃側の大義名分が「美世の異能の暴走の抑止」であるなら、その方法を清霞が覚えて管理することになんの異存もないはずなのだから。

 そう考えれば、清霞にもうちょい余裕がある状態だったらトンチキ決闘などせずとも美世の身柄の問題は解決していたかもしれないのだが、おそらく鶴木側としてはやはりそれ以上の理由から美世を囲いたかったのだろう。これまで散々美世に対して清霞の悪口を言って煽ったり、思わせぶりな言動から悪者感を匂わせて清霞に「絶対こいつらに美世は渡さない」っていう対抗意識を植え付けたりして、決闘に持ち込んで既成事実を作る方向に動いた。そして、これがまた大成功。「異能を狩る側の能力が薄刃なんですよ〜」っていう重大な事実を伏せながら「じゃぁ、直接対決しましょう」っていう条件を取り付けるあたり、いかにもズルいがひっかかる清霞も浅はかではあった。

 こうして幕を開ける、今作独特の訳わからん能力バトル。昼ドラやってる時の雰囲気は本当にいいんだけど、そこから異能バトルに入るとガラッと雰囲気が変わっちゃうからどうしても笑えちゃうんだよな。「真剣勝負っていったけどその剣でいいのかい?」って尋ねた直後にいきなり銃を出してくるのもズルいし、その銃に対して1ミリも臆することなく突っ込んじゃう脳筋大将もそりゃ強い。途中までの剣VS銃のバトル、清霞も別に異能は使ってないから純粋に身体能力だけで銃を凌駕してるんだよな。銃は銃でリボルバー式にしか見えないのに何発でも撃ち放題だし。あれについては、①「撃ってるように見せかけてるのも全部幻影で実際はあまり弾数を使っていない」 ②「リロードしてる様子は幻影がカバーして隠している」の2つのアイディアがあるんですが、どっちだと思います?(多分そこまで考えてねぇよ)

 バトルはトンチキだが戦ってる2人は至って真面目。清霞の大出力をペテンまがいのデコイでギリギリかわし、対異能戦闘に一日の長があった鶴木の辛勝。清霞さんは負け犬モードに入るが、こちらはおねーさんのゲンコツですぐに復帰した。もうちょいしょんぼり清霞さんを見ていたかった気もするが、あんまり鬱展開が長いと美世さんが壊れちゃうからしょうがないね。

 これまでの展開で漠然と怪異を解き放ったのも全部鶴木の仕業かと思ってたんだが、そこはあんまり関係なかったっぽいね。清霞はさっさと妖怪退治を終えて、お姫様を塔の上から助けにいくんだ。

 

 

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 もしかして美世さんってシャドウミストレスなのでは? 第8話。だって先祖伝来の謎の異能を備えていて、しかもそれが他人の心に働きかけたり、夢に干渉したりするって……。もしかしたら彼女の母親の名前は清子ではないですか?(違いました) 危機管理をきちんとして欲しいところ。

 さぁ、フェイズ変わってだいぶ本格的にファンタジー怪異バトルに突入しました。「古代の英霊の墓が暴かれて妖怪変化が跳梁跋扈」って、だいぶ自由な世界観だ。まぁ、どこぞの親父が突然稲妻を呼び寄せる世界なんだからそれくらい起こってもおかしくないんだけどさ。時代背景もあって「もしかしたらサクラ大戦の世界なのでは?」とか思ってしまった。光武がない分、清霞さんは大神さんよりもちょっと不利かもしれませんね。

 そして何より、帝の座におわす偉い人の声が怖いよね。ただでさえ「ええ声選手権」な今作、男性陣だって負けちゃいないわけだが……あの声はほら、事実上のラスボスポジか、人智を超えたガチ聖人ポジの2択じゃん。今回の謁見を見る限りでは後者が近そうだけど……最終回間際で仮面剥ぎ取って正体表されたらたまったもんじゃねぇぞ。できればアニメのボスは胡散臭い眼鏡の方にしといてくれ。あれはあれでくっそ悪そうだったしな……。

 続々変な連中が集まってくる中、意外に重要なポジションだったのが幸次くんのお兄さん、一志。飄々とした様子だったが最低限の常識と社交性はわきまえているようで、お家のお取り潰しをギリギリ免れたのもこいつの手柄だったのかも。さらに「解呪」という重要な異能も持っていたみたいだが、こちらは残念ながら力不足の様子。「解呪」とか「未来予知」とか、この世界の異能は生まれた時点で結構明確に役割分担されてるんでしょうかね。一志と清霞がやたら仲良しっぽかったのは意外だったが、こうして偉くて使えそうなイケメンは放っておいても上層部にやってくるものなのだな。

 さて、そんな男どものゴタゴタを尻目に、美世さんは葉月おねーさんと一緒にモダンガール修行中。洋装の美世さんも可愛らしいとは思うが、やっぱりこの大和撫子具合だと和装の方が映えるかなぁ。絶対作中でミニスカとか水着はでてこねぇだろうしなぁ(そこまで見たいもんでもないが)。とりあえず美人2人がイチャイチャしてる図が見られるならそれはそれで良しとしておこう。もちろん、今週のハイライトはせっかく友情を結べそうだった2人の大事なシーンをよりにもよって佐倉さんボイスでカットインされてしまったこと。香耶さん、あんたまだきちんと美世の心に傷跡残せてるよ……これも歪んだ形の執着、愛情と言えるのかもしれませんね(無理がないか?)。

 美世さんの夢の異能も着実にその力を増し、宿主をかえって苦しめる結果に。美世は美世の戦い、そして清霞には清霞の戦いがあるらしい。……きちんと2人はそれが繋がってることに気づくことができるのかしら?

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 日笠陽子、参戦! 第7話。「ちくしょう、このええ声ワンダーランドとも言うべき作品の聖域に土足で踏み込みやがって」と一瞬思ったが、冷静に考えれば日笠も普通にええ声なのであった。その上に「日笠」というステータスが上乗せされるため、「これまでの大正ロマンお耽美メロドラマからちょっとズレたキャラが来たよー」というのが分かりやすい配役。ええ声ワンダーランド、持続決定。

 というわけで今回はおそらくアニメシリーズとしては前半戦と後半戦の繋ぎとでもいうべきエピソード。Aパートは事件の顛末が語られ、それぞれのキャラクターの決着が伝えられる。本来なお家騒動を含む陰湿なゴタゴタなんてなかなかすっきりした解決を提供するのは難しい問題なのだが、バカ親父が家を全焼させてくれたおかげで問題の存在自体が分かりやすくなっており、どうやら司法もそれなりに明確な答えを提示したようである。斎森の家は事実上のお取り潰し。ご両親は地方へ引き込みリタイア宣言のようだが、親父さんはともかく、あのクソババアがこのまま負け犬として処理されることを素直に受け入れたのは意外かもしれん。

 そして香耶さんは「厳しげな家に奉公に出される」という、世間的にはそこまで酷いエンディングでもないのだが、多分本人からしたら死ぬほど屈辱的な敗北。いや、でもそこは幸次くんの頑張りでなんとかならんかったもんかね? 幸次本人は「自分は不甲斐なかったし、自分磨きをしてくるよ」と晴々とした表情だったが、一応結婚しているはずの香耶さんを放っておいてバッドエンド行きを止めないのもそれはそれで薄情な気も……まぁ、内心「これであのヒステリーから解放されてせいせいすらぁ」と思ってるかもしれないし(そう思ってても責められはすまい)、司法判断で彼女に実質的な罰として奉公を命じている可能性もなきにしもあらず。幸次くんが根っからのいい奴として描かれているために彼単体で見ればそこまでバッドエンドではない処理なのだが、その部分に関してはNTRフリークとしては物足りない部分かな。いや、ここで彼を徹底的に叩く意味もないし、美世目線でのハッピーエンドのためには幸次は笑顔で終わってもらわないと困るんだけどさ。

 そしてBパートで次の展開へ。もう障害もなくなり、あとはタイトル通りに幸せな結婚をして終わりとちゃうんかい、と思ったら、一応まだ結婚ではなく「婚約」であるらしい。その間にどれほどの違いがあるかもよく分からんが、まだゴールまでは若干の距離を残しているので、そのわずかな隙間にさらなる障害をぶち込もうという構造。怪しげな宗教組織(?)に、古の封印を解いて現れた謎の3体。こうしていきなり世界観フルスイングで訳のわからん展開になるのがこの作品の良いところでもあり、トンチキなところでもあり……次章への引きが完全にジャンプ漫画なんだよな。強大な敵(そして悪そうなキム兄メガネ)を前にして、頑張れ清霞。そして頑張れ日笠。

 

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 いい、最終回だったね……第6話。「こっから何したらええねん」って思ったところに、ちゃんと「あいつがラスボスのわけないやろ」ってんで分かりやすい追加ボス出てくるの草。

 「みんなが見たいシンデレラストーリーってこういうことやろ?」という綺麗なフォーマットを頑なに崩さない安心設計。それでもどこかにトンチキ要素が混ざっているのも今作の歪な魅力ではある。今回の、「こんなシーンが見られたら(聞けたら)楽しいに決まってる!」シーンベスト3。

 第3位、ぜひバイノーラルで収録してください、香耶さんが両耳に囁き声とハサミのジョキン音を響かせる密着プレイ! 香耶さんってさ、いうてまだ大した歳じゃないよね? 今確認したら美世が19だから、それよりも確実に下、ざっくり女子高生か女子中学生くらいの年齢ということになるわけだが、その歳であれだけ堂に入った脅迫プレイができるのはもはや天賦の才といってしまっていいんじゃなかろうか。和服美人2人がねっとり絡まり合う緊縛プレイ、素敵です。あの状況で美世を立ったままの状態で吊るしてるのもポイント高いし、あの状態で吊るすのは相当手間がかかるはずなのに、その後自分であっさり縄を切って「お姉さまは地べたが似合いますわぁ」とか言ってくれる面倒な流れも高得点だ。

 第2位、「手伝わないと屋敷が消し飛ぶぞ」とか脅しといて最終的に自分で全部焼いちゃうアホ当主。結局このおっさん、何がしたかったんだよ。息子相手にはあんだけ異能力でマウントとってたくせして、清霞相手だと圧倒的雑魚ムーブ。久堂の実力を事前に知っていたのだとしたら、なんで無策のままで能力バトルに突っ込んでしまったのやら。「思いの外早くきたな」って言ってたので、純粋に息子の離反が計算外だったってことか。もしくは、流石に学園都市最強、レベル5の電撃使い(エレクトロマスター)の強さが埒外だったのか。怒りに任せて正面の門をぶっ壊しちゃう系男子、下手したら御坂さんよりもタチが悪い。

 そして映えある第1位、「なんか知らんけどおっさん2人が協力してシールドを張るシーン」!!! 何あれwww意味分かんなくてめちゃめちゃ笑ってしまった。「お前も協力しろ!」「チッ!」からのおっさんコンビの能力発動、なんの前触れもなかったもんだからあまりにも世界観がズレててすげぇ面白い画だった。いや、元々異能の発動シーンはいくつも描かれてたからそこまで大きく外れた印象もないはずなのだが、辰石のおっさんはまだしも、パパンがいきなりシールド展開できるとは思ってなかったもんでさ。異能って、清霞の雷撃、辰石の炎みたいにある程度属性は決まっていると思うのだが、パパさんの能力はどんなもんだったんでしょうね。

 とまぁ、今回はおっさんパートが面白すぎたのだが……いや、美世さんもちゃんと可愛かったですよ。オドオドウジウジが嫌われるメインヒロイン。そんな彼女の明確な「決意」の瞬間。美しいじゃないですか。私もいつか、上田麗奈ボイスのヒロインを蔵に縛り上げるような人生を送ってみたいものだ(そっち?)。

 

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 美世さんの中の人が作中の桜色の一張羅を着て撮影したコンセプト写真みたいなのないですかね、第5話。と思って確認したらまさに先月の声グラにそんな感じの記事が(佐倉さんとセット)……。ひとまず一旦1st写真集「くちなし」に似たようなコンセプトのページがあったのでそこを読んで落ち着きます。

 毎回中の人のことしか書いてない今作だが、今回は中の人のことはこれくらいにしておいて、サブタイ通りにちょっと大きく動いた局面を見ていこう。といっても美世さんに訪れる危機としては想定される範囲内のものではあるが……手ェ出してくる悪党側も割と露骨な手段に出たわね。ヒロインが拐かされるのはある意味で有名税というか、主人公である代償みたいなもんだと思うので受け入れていけとは言えるが、思い切り不甲斐なさを露見させる結果となったゆり江さんがちょっとかわいそう。まぁ、あの歳のばあちゃんに荒ごとで活躍しろって方が無理だけどさ。暴漢に相手にもされなかったのは悲しいが、どさくさに紛れて負傷とかしなかっただけでもありがたいと思わなきゃダメか。

 局面が動いたのは辰石の家がいよいよ強硬手段に及んだため。そのきっかけとなったのは我らが道化姫・香耶さんの計らいによるものだが、どうなんだろ、辰石サイドとしては、所詮は単なるメスガキどまりの香耶さんと協力体制がとれたとしてもあんまりプラス要素はない気がするんだよな……「あの娘に踊ってもらうか……」「馬鹿な娘よ……」とか悪そうにほくそ笑んでましたけど、踊ったところであいつあんまり役に立たないし、齋森の家も香耶さんは「ハズレくじ引かされた役立たず」みたいに見えちゃってる感が……あれ、もしかして今後は香耶さんが不憫枠に入ってくる? こいつがカワイソ状態になったとしてもあんまり同情したくはないんだけど……せいぜいキャンキャン鳴く様子を見守っていきたい。

 そうなると結局は辰石のおっさん1人で全部悪どいことやってるって話で、ここまで露骨だと少なくとも清霞には誰の仕業かモロバレ。久堂の家もそれなりの地位だと思うのだが、辰石は思い切り正面からバッティングしてしまっていいんだろうか? 最終目標は美世の強奪だから、その後に久堂とどうなっても問題ないってことなのかな……それにしてもダイレクト拉致監禁は悪手に見えちゃうけどなぁ。

 そして、この事態でいよいよ立ち上がったのが「NTR不憫婿」こと辰石の幸次くん。今回も前半は香耶にイニシアティブを取られ、異能バトルではオヤジにボロクソに負けた上に後ろ手に縛られるみっともない姿を見せて「こいつどん底やんけ」と思っていたのだが、ラストに清霞のところに駆け込むという最終手段に出て男を挙げた。なるほど自分の力でどうにもならないなら、頼れるところを的確に頼れるのはある意味で才能。本来なら美世を掻っ攫っていった「恋敵」であるはずの清霞に助けを求められるのは、素直に人間が出来てるいいやつである。今までNTRとか呼んでごめんよ。最終的に美世の幸せを望んでくれる、いい幼馴染だったよ……。

 さて、ここからは清霞の反撃ターンになるはずだが、勝負の内容としては引き続き政治がメインなのか、それとも突如として大迫力異能バトルアニメになっていくのか。後者だったら見た目には面白いが……そうなる理由はあんまないな……。

 

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 美世の母親の声が日高のり子であることが判明、第4話。なるほど、声がいい血筋なわけね……。でも「植田佳奈→佐倉綾音」の声の遺伝ラインもなんか分かる気がする。

 というわけで今週も声の話題を中心に書いていくことになるわけですが、とりあえず、祝! 桑島・能登・上田が一堂に会するシーン!! 女中の花さんは過去の人なので再登場は無いかと思っていたのだが、清霞の心遣いでまさかの再登場。ゆり江さんに連れられての登場だったので、一つ屋根の下に3つのヘヴンリィ・ボイスが集うこととなった。ガンダムで例えたら(なんで)フレイ・アルスターとプロスペラ・マーキュリーとギギ・アンダルシアが揃ったことになるわけで、こんなにも滅びた方がいい宇宙も珍しい。いやぁでも花さんの「わたし、結婚しまして、子供も生まれて幸せな家庭を築いています」っていう挨拶は「中の人の話かな?」とか一瞬思っちゃう病気だし、もしくは「まぁ、娘のうち1人はデータストームの向こうにいるんですが……」とか言い始めるのがちょっと心配。否否否、大丈夫、花さんはとってもいい人で、彼女の存在が確実に美世を救い上げたのだから。

 それにしても、今回も美世さんは全力で「ドウセワタシナンカ……」のモードに振り切ってましたね。本当に「蚊の鳴くような声」ってのはweb辞書で調べたらこの音声が再生されるんじゃないかっていうくらいに消え入りそうなウィスパーどころかニアデス・ボイスですよ。一昔前のスタジオ機材だったら拾いきれなかったんじゃないかと思えるくらいのギリギリの音域。このギリギリのラインに声を調整しつつ、きちんと芝居も載せられるのが我らが富山の異端児・上田麗奈の面目躍如ってところですね。

 さて、一応(?)お話の筋の方も追っていくと、久しぶりに妹の佐倉さん(って呼び続けるのも申し訳ないのでそろそろ香耶っていう名前で呼びますが)に再会した美世さん。現代なら確実に診断書がつくレベルのPTSDを発症し、すっかり久堂家に来る前の状態に立ち戻ってしまう。この時の香耶とのやりとりを見てて、「そういえば、これもなろう作品だったっけ」というのを改めて思い出すというもので、よくよく見ればこんなに綺麗な「追放からのざまぁ」もないわけで。何も知らない香耶が清々しいくらいにテンプレのマウントを取りにいくも、割って入ったゆり江さんが綺麗にカウンターを叩き込んで「ざまぁの序章」くらいが幕を上げる。

 ただ、今作が現時点でいわゆる追放ざまぁ系と大きく異なっているのは、「主人公が自覚してないチートを振り回していたから勇者パーティーで活躍してた」みたいな実績は1ミリも無いということ。すでに何かしら鍵となる異能を持っていることは匂わされているが、現時点での美世は実際香耶たちが見ている通りに単なる根暗のコミュ障である。そういう性格にしてしまった実家の環境が最悪だったことは叩かれて然るべきだが、現実問題として香耶が言ってた「もう捨てられたんじゃないの?」とか「そんなみっともねぇ顔しやがって、しみったれててしょうがねぇ」といった評価は別に的外れではない。美世単体では、未だ追放後の「ざまぁ」は取れないのである。……まぁ、同時進行で旦那サイドが綺麗に逆の構図でざまぁを取りにいっちゃってるわけだが……。

 ここの香耶さんのピエロっぷりがあまりに清々しくて、なんかアンジャッシュのすれ違いコント見てるみたいで笑っちゃったわ。「金ないなら貸してあげようかぁ?」ってドヤってる裏でまさか親が清霞に向かって土下座するかどうか思案中だとは香耶さんは夢にも思ってない。挙句帰宅後に清霞とすれ違った時に「イケメンッ!」って食いついちゃうし。こうなってくると本当にNTR旦那の幸次くんの不憫さばかりがどんどん募っていくのだが……あの街角で香耶がマウントとってるタイミングですぐに止めに入れないあたり、やっぱ人としてもだめなんかなぁ。今回「放蕩ぎみの兄」とかいう追加要素が登場したが、ここから幸次くんのご実家が久堂家の対抗位置になる未来が来るんだろうか……いや、多分来るはずなんだけど、全体的にショボさがな……。

 そんで最後におっさんが「踊ってもらおうか」ってセリフを漏らした時に嬉々として踊り回ってる香耶さんのお可愛らしいこと。……なんかこのメスガキ、一周回ってかわいい気がしてきた。

 

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 今週もバイノーラル音声で堪能したい、第3話。ちなみに「上田麗奈 バイノーラル」でググったらほぼ一番上にまとめNoteがヒットしてくれました。便利な世の中になったもんです。……1作品くらい買ってみてもいいのかもしれんな……。

 今週も、世界中が全力でヒロイン・美世ちゃんを甘やかしていくだけの簡単な世界。どのシーンをみても特大の書き文字で「ちや」「ほや」と書かれているようで、ある意味で実になろうらしい、全力age文化である。でも不思議、「また俺なんかやっちゃいました?」とか言ってる黒衣のやれやれ陰キャがちやほやされている図は吐き気がするほど嫌いだが、「私なんかが申し訳ありません」と謝り続けている地味ルックのなよなよ陰キャがちやほやされているのは別に気にならない。どう考えても美世さんの人となりなんぞ知らないはずの呉服屋のババアまでが「先物買いですよ。今のうちから大事にして、成長が楽しめる物件ですぜ」とか言ってるのはやりすぎな気もするのに、世界中が手放しで美世さんを褒めるのはしょうがない気がする。昔(でもない)の人はいいことを言った。「可愛いは正義」。あと「可愛い声は正義」とも言ったし、多分「上田麗奈ウィスパーは正義」という事実もヒエログリフに彫られている(3週連続)。

 もう、旦那様もすっかりメロメロになってしまっているので、ぼちぼち「虐げられていた悲運のヒロインが……」みたいなアングルも通用しなくなってきている状況。いまだに不幸を背負ってると思ってるのは本人ただ1人。しかし、流石のキングオブペシミスト・美世さんも旦那のわかりやすいちやほや攻撃には「私、今だけは愛されてるっぽい……」と現状を認識してはいる。……ただ、その上でさらに「でも私に異能がないってバレたら捨てられる……」なんて見当違いのことを考えてしまっている。そして当然、すでに異能については裏で余計なまでに伏線(伏せられてすらいないが)が張られており、実はすげぇ力を持っているだろうことはほぼ明かされたも同然。神から与えられたチートでないことがかろうじてなろうラインからずらされてはいるが、選ばれし血を引きし末裔なので単にジャンプ漫画の主人公だな。結局、血統が全てなのよ……。まぁいいじゃない、考えてみりゃ明治・大正期の日本がモチーフなら、「血筋が全て」もあながち間違いじゃないんだし(少しずつ身分制度の解体は進んでいるんだろうが)。そう考えると、別に血統関係なしに出世できた元祖シンデレラってすげぇな。

 裏で偉い人たちがすでに美世さんの選ばれし血統争奪戦を開始しているようで、知らぬは捨てた元の家族ばかりなり。作中でイライラしてるの佐倉さんだけなんだけど、彼女に振り回されるNTR旦那の方がさらに不幸ではあるんだよね。あの家、そのうちドス黒い何かに飲み込まれて家ごと異世界に沈んでいきそうで怖いわ。佐倉さん改心ルートとか……ないだろうなぁ。

 ちなみに美世さんの阿漕なかわいさばかりに目を取られると見逃しがちですが、この世界で一番のキュートはゆり江さんだったりします。いい年のおばちゃんがお茶目にきゃっきゃしてるの可愛い。その実何をやっても許される作中最強のポジションになってるわけで、清霞の野郎がゆり江さんだけはおそば付きとしておいてるのって、もしかして彼女に弱み握られてるからじゃなかろうな。この作品が20巻くらい続いた後で最終的にゆり江さんがラスボスとして立ちはだかる壮大な展開になったら最高に盛り上がるだろうな(誰がそんなん書くねん)。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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