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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いい最終回だった…………最終話! たっぷりとした後日談、良作の条件ですなぁ。

 まずもってタイトルからして心憎い。忘れるはずもない第1期の最終話が「Dear My Friends」なのよね。時間的な隔たりの大きなシリーズになってしまったが、通底する製作理念が一貫していることがよく分かる名付けである(ちなみに、ついでに確認したら2期のラストも「Eternal Party」となっている)。アニメ版超電磁砲は、とにかく4人パーティが中心の物語。だからこそ、最後にオリジナルでちょっと黒子の出番を追加し、原作になかった要素を盛り込んでいるわけだ。食蜂と黒子のファースト(?)コンタクトは危険な香りしかしないよな……。

 しかしまぁ、今回の大団円については、流石にこの4人だけで終わるわけにもいかない。関わったみんなが幸せになってくれればこそ。そこにはもちろん操歯さんとドッペルゲンガーも含まれるだろうし、スカベンジャーの面々だって含まれる。スカベンジャー最後のドタバタシーン、清ヶの真実を知った後に見ると全然違う構図に見えてすげぇ新鮮だった。「清ヶの清ヶを見せろ!」はあかんやろ……。リーダーは最後に貫禄を見せつけて、無事に幸せを勝ち取った。そして、新たに御坂さんとの友情を確かにするのである。ここにいたり、彼女も間違いなく、御坂さんの「大切な友達」だ。

 そして第3期の総括として、前半戦の面々も片っ端から登場。婚后さんが幸せかどうかはよく分からないが、御坂さんとの距離がさらに近づいたことを実感したので喜びを噛み締めているだろう。妹と正式に接触してしまったので、今後は面倒ごとに振り回されそうな気もするけども。そして警策さんも幸せ。ドリーも幸せ。彼女たちの健やかな成長を末長く願っています。それが食蜂さんの最大の願いなのだから。

 そして、今作を見ていると原作では気づかなかったポイントに気づかされることが多いのだが(いかに私が原作を適当にしか読んでいなかったかが分かるのだが)、御坂VSドッペルの対決の持つ意味も、今の今まで気づいていなかった。最後のクライマックスとなる落雷シーン。御坂さんはドッペルの願いを聞き届けて彼女のボディを破壊する。御坂さんは「なんてことをやらせるんだ」と文句をいい、ドッペルの方も「汚れ仕事をさせてすまない」と詫びているわけだが、実際にはこのシーン、ドッペルが想定していたよりもはるかに重い意味を持っていた。何しろ御坂さんがこの学園都市で生きている意味の1つは、「望まざる命を持って生まれてしまったたくさんの妹を守るため」であるのだ。自分の過去の過ち、そして学園都市の科学という過ちが生み出した大量の「ドッペルゲンガー」。御坂さんは、何があっても妹たちを守り抜くと誓い、そのためにこれまで孤独な戦いを続けてきた。そんな彼女に対し、「望まざる命を終わらせてくれ」と頼むことが、どれほど残酷なことなのか。

 しかし、御坂さんはそれをドッペルに訴えたりしない。生まれること、死ねないことは、ドッペルたちの責任ではない。どこまでいっても、身勝手な科学の業。生み出した人間たちのエゴなのだ。それをわかっているからこそ、御坂さんはドッペルに安易に「生きろ」などと言わずにとどめを刺す選択をする。どれだけ辛くとも、生まれてきた者たちの願いを叶えるために動く。1つの「魂」を終わらせることが御坂さんにとってどれほど辛いことだったのか。それが垣間見える飛行船上のラストシーンである。

 結局、学園都市の暗部が無くならない限りは、御坂さんの苦しみは続いていく。しかしそれを他人に押し付けて悲劇のヒロインぶらないのは御坂さんの強さであり、そんな彼女の強さを支えているのが「大切な友達」なのであろう。そうして彼女たちの交流を描いて締めることで、この超電磁砲の物語は締めくくられるのである。

 改めて、良い最終回であった。

 

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 レベル5ってすげぇなぁ、第24話。いや、今更の話なんだろうけどさ、どう考えても人間の限界超えてるのよね。ある意味でなろう世界以上の圧倒的チートのはずなんだけど……それが正面切ってアホっぽい感じにならないのは何故なんでしょうね?

 前回からスタートした怪獣大決戦がAパートの山場。とにかくでかいゴジラVSとにかくでかい砂鉄怪人。学園都市の土壌、砂鉄多すぎね? という気がしなくもないが、その辺は御坂さんの能力がなんとかしてるのだろう。そもそも土壌の鉄分含有量なんて正確に知らんので案外能力の射程内からかき集めたらあれぐらいはキープ出来るのかもしれんし。そして、ただ磁力を用いて鉄を集めるだけではなく、それを人型に成形し、細部まで完璧に操るところまでが能力者の力。絶対に脳のキャパを超えてるはずなんだけど、能力者の計算って人間の脳の限界は超えたものを感覚的に処理するものだと解釈してるので(黒子の11次元演算とかね)、多分御坂さんも「ロボットの操縦」とかより「自分の手足を動かす延長線」くらいの感覚で巨人を操っているんじゃなかろうか。まぁ、だとしたら「微細な粒子を相手の内部に侵入させて」のところがかなりハードな気はするのだが。「内部で何かをぶちぶち切ってる手応えがある」とか、どういう感覚でわかるんでしょうかね。

 まぁ、とにかくそうして御坂さんはすっかり巨大戦闘に慣れてしまっている様子。純粋なパワーだけならドッペルゲンガーを圧倒するが、別に殴り合いで勝つことが相手の目的ではないというのが重要なポイント。ドッペルはもともとレーダー施設を使って突き止めようとしていた飛空船の姿を、御坂さんの砂鉄を逆用することで見つけるという頭脳プレイを展開。その辺はさすがの人工知能である。目的を達したのでそこで巨大戦は終了し、あとは動機をめぐる核心へと迫っていく。まずドッペルのところに駆けつけたのは操歯本人。彼女は未だドッペルの真意を理解しきれていないところがあるが、衝撃的な提案により、自己犠牲で事態の収束を図る。さて、そんな「自分」の判断を見てドッペルは何を思うか。毎週書いているのでいい加減ウザい気もするが、やはり操歯VSドッペルの討論パートは最大の聞きどころである。この2者については単なる「一人二役」ではない。ドッペルはあくまで「操歯のドッペル」なので、その2者は本来なら声に差があってはいけないのだ。つまり、「本質的には全く同じ声のはずだが、主義主張によって人格が分かれた2役」を作らなければならない。うむ、これこそまさに役者業。そこにぬかりないのが種﨑敦美という役者のお仕事なのである。シビレますね。

 結局微妙なすれ違いを生じさせたまま、「自己との対話」が終わりを告げて次のフェイズへ。危うく死にかけた操歯を助けてくれたのはもちろんリーダーである。ピンチの時に駆けつけてくれる元敵キャラっていうだけでテンション上がりますよね。リーダーがちょっと恥ずかしそうにしてるのを後ろで薬丸が笑ってるのが楽しい。あと、ナルの紙製飛行機がどうやって飛び上がったのかは原作コミックではよくわかってなかったのだが、なるほど、ちゃんと射出装置も紙で作ってるのだね。ここまでがっつり共同戦線を張ったら、もう御坂さんだってスカベンジャーの一員みたいなもんですよ。次のシリーズでも彼女たちとの仲の良さが描かれるはずなのだが……アニメ化は何年後ですかねぇ……。

 テレビシリーズの締めは、おそらくそんなスカベンジャーとの関係ではなく、やはり最後は黒子・初春・佐天との4人組の友情確認で終わりになるはず。コロナのせいで随分長引いてしまったが、この度のシーズン中も、たっぷりとこの4人の間の絆を確認することができました。佐天さんが幸せに笑えるエンディングをお願いしますね。

 

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 リーダーめっちゃしゃべりよるやん、第23話。もう、中の人は2ヶ月分くらいの仕事を一気にこなしたんじゃなかろうか。兎にも角にも、スカベンジャーの最大の見せ場である。

 本当に両極端な作品で、リーダーが演じた戦いだって、本当に生きるか死ぬかという意味での「死闘」だった。だけどそれはどこか冗談めいたところがあり、ギャグをベースにトントンと転がるコメディ路線。そしてリーダーの戦いの果てに訪れたのは、科学の生み出した巨大な化け物と天下のレベル5の怪獣大決戦。このミクロからマクロへの振りのギャップが凄まじい。これを1本のシナリオの中にまとめ上げるとなると結構なバランス感覚が求められることになるだろう。もしかしたら今回コンテ演出がどっちも3人ずつで分配されていたのは、パートごとに担当を変えての緩急を生み出していたのかもしれない。ゴジラパートだけでも見せ方に色々とやり方はあるもんな。

 改めて、今回は放送時間の半分くらいしゃべり続けてたんじゃねぇかっていうリーダーの声を聞いていると、頭の中のイメージよりも随分優しい印象がある。藤田茜ボイスはもちろんどこかやんちゃな要素を作ってはいるのだろうが、まんまショタな印象の外見やアウトローな考え方からイメージされる声よりもいくらか穏やかである。チームの他3人が突き抜けたキャラなので、リーダーは緩衝役としてこれくらいの性格の方がまとまりがいいってことなんだろうな。考えてみりゃ、今は落ちぶれてるとは言っても一応は暗部でのし上がったチームであり、ナルや清ヶといった問題児を抱えながらも仕事をこなしていたことを考えるなら、やっぱりリーダーの才気と人柄はなかなかのものなのである。一応データを調べたら能力としてはレベル3らしいのだが、彼女の能力、割と汎用性も影響力もでかいので、環境次第ではまっすぐに未来を担う人材になってたのかもね。

 今回はやっくんに出番が回ってきたが、純正戦闘要員のナル・清ヶと組み合わせてのチームバランスも割と良いのである。個人的にお気に入りなのは今回契約現場から退散するときに乗ってた謎の乗り物で、あれってナルが紙で造形して、清ヶが摩擦をなくして、最後に薬丸の起爆で推進力を得るっていう、(リーダーを除く)全員がいないと使えない乗り物なのよね。もちろん、リーダーの発案で生み出されたチームワークの賜物なんだろう。そういうところに、語られざる絆みたいなのが感じられるのがとても好き。リーダーの戦いぶり、実に立派でございました。ひとまずお疲れ様です(まだ出番終わってないけどね!)。

 そして、一応は対立組織でもある暗部の活躍を中心に描かれながらも、一切好感度を落とさないのが我らが御坂美琴。今回も彼女のまっすぐな性格がリーダーの胸を打って後の展開に影響を与えていますからね。なんだかんだでうまく行ってる食蜂との関係性も含めて(リーダーの妄想内の百合構図も含めて!)彼女は本当に人間関係には恵まれていて、その中でまっすぐに育っているのが実に眩しい。あんだけ人知を超えたチート能力持ってんのに、御坂さんってありえないくらい常識的なセンスの持ち主なのよねぇ。まぁ、自販機蹴ってたりはしたけど……。おそらくそこに影響を与えている一人が黒子なんだろうなぁ。

 そして、そんなミラクルヒロイン御坂美琴(CV佐藤利奈)といよいよぶつかります、質量の化け物ドッペルゲンガー(CV種﨑敦美)。この2人をメインにしてド迫力の巨大戦が展開されるなんて誰が考えるだろうか。圧倒的俺得空間。ドッペル合成体のデザインとCGの作り込み、流石に気合い入ってて「劇場版レベル」になってたのすごい。来週はほぼ全編巨大戦になるはずなのだが……作画力は大丈夫かしらぁ。

 

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 時間的に「炎炎」と連続してるせいでハイパー種﨑タイム、第22話。頼むから種さんに人間性を返してあげて……。

 原作はちゃんと読んでるはずなのに、改めてアニメで見ると新しい発見も結構ある。一番ショックだったのは、清ヶの「あの」発言について、原作では全然気にしてなかったということ。「え? あれ? そういうことなん?」って慌てて原作確認したら、確かにちゃんと同じセリフ言ってるわね。多分漫画で読んでる時にはちっちゃいセリフだからよくわかんなくてもスルーしてたんだね。改めてアニメのセリフとして聞いて、「あぁ、清ヶが御坂さんについて勘違いしてたのか……」ってことに初めて気が付いた。ご丁寧に、御坂さん自身が先週分のお話の時に伏線張ってたのね。そうかー、スカベンジャーのカオスっぷりがますます加速する事実をしってしまったなぁ……(気づいとけよ)。

 他にも、「操歯さんは分解実験を行った結果あんなまだらになったんだろうけど、よく見たら実験する前から髪の毛はツートンカラーだったんだなぁ」なんてことにも気が付いたし、個人的になんだかきゅんとしてしまったのは、そんな操歯の身の上に同情する御坂に対して食蜂さんが「御坂さんも心当たりあるんじゃないのかしらん」みたいなこと言ってて「学園都市、本当にそういう子供しかいねぇんだよな」と思ってたんだけど、さらによく考えてみると、そうして御坂さんを茶化してる食蜂だって、過去の辛い事実を思い返せば同じ穴の狢なんだよな。「御坂さんも難儀ねェ」とか言いつつ、ちゃんとサポートしてくれてる食蜂さんの優しさがしみるわぁ。

 そうして主人公チームもボチボチエンジンがかかってきたが、それを脇目で見ながら、今回の主人公はタイトルが示す通りにスカベンジャーの面々である。とはいえ、基本的にボコられるだけの存在ではあるのだが……やっぱりナルがしゃきしゃき動き回って脱ぎ散らかしてるのは良いね。バカだからあんまりエロさは感じないのだが、こんだけあけっぴろげで脱いでもそこまでエロさを感じさせないという事実に逆に不思議な魅力を感じる。ナル、スタイルはめっちゃいいんだよなぁ。そんなナルが頑張ってバトルしてるのは自分の功名心のためでもありつつ、これ以上ないくらいに仲間のためでもある。こうしてチーム間で連携とって戦ってる能力者バトルって好きなんですよね。アイテムもそうだったけどね。この部隊の場合、リーダーが完全に情報処理特化なのにちゃんと4人をまとめて信頼が厚いってところね。いや、まぁ、清ヶとか多少暴走してる部分はあるけど……そこは暗部の連中なのでクセがあるのはしょうがない。むしろこんだけの悪ガキとかバカを「情報処理能力と事態収拾能力」だけで切り盛りしてるリーダーのすごさがわかるというものだ。まぁ、彼女の真の戦いは来週分ですのでね。まだまだご期待。

 そして、そんなスカベンジャーの総攻撃も全く意に介さぬドッペルゲンガーの強さ。能力者泣かせの「能力吸収能力」という、どんな世界でも最強クラスのチート戦力なのだが……まぁ、本人の目的が破壊や殺戮じゃないから救われてる部分はあるね。色々できそうなのに、結局御坂さんが相手だと大雑把な出力勝負になっていくな……どこまで行っても体育会系のヒロインだ……。

 

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 御坂さんの「イタァ」が可愛すぎる、第21話。毎回佐天さんだのなんだのと盛り上がってますけど、基本的に今作の萌え要素が遺憾無く楽しめるのはやはり中心にいる御坂さんのおかげだと思ってますよ。僕は死ぬまでサトリナボイスには「結婚してほしいな」と思い続けています。

 さておきドッペルゲンガー編である。今回は導入なのでかなり台詞量が多かったが、まぁ、操歯がらみのシーンは大体説明が多くなりがちかね。情報提供してくれるのが食蜂で、そこから御坂さんが脳筋実働部隊として動くという連携もいつのまにか自然に取れるようになってきている。なんだかんだ言って食蜂さんも善人なので、御坂さんとの友情形成は順調なのよね。ちなみに、そんな食蜂さんはさらにドリー&警策さんとの友情もばっちりである。原作では警策の液体人形だけの登場だったが、今回はアニメ化にあたってちゃんとドリーと楽しげにやっているところも映ったのが嬉しい。こういうちょっとしたサービスあってこそのアニメ化よね。ちなみに、御坂さんの夜の潜入作戦の前に黒子とのコミュニケーションを挟んだのも一応アニメオリジナルである。ここから先はあんまり黒子の出番がなくて御坂さんの単独行になってしまうので、ここできちんと「勝手に行動してるけど、黒子のことを一番信頼してるからだ」というフォローが入るのも良いところですね。

 そして出てきました、操歯涼子。種﨑キャラ、人格が2つに分割されがち。白衣の上にドッペルゲンガーって何ブタだよっていう話だが、考えてみりゃ元祖種﨑キャラとも言える芥子さんなんかも二重人格みたいなもんだったし、「ダグ&キリル」のときなんて完全にロボットな上にデータコピーされてた。そういう星の下に生まれた役者なのだろう。当然、操歯本人とドッペルはどちらも種﨑が担当しており、「機械人間の何かが吹っ切れたお仕事」と、「自分にできることを必死にやってるただの中学生」の2面性がドぎつく表れているのである。ここから先、ドッペルと操歯の対話なんかも出てくるし、ドッペルはキャラクター性を肥大させてどんどん強烈になっていく。天下の種﨑劇場としてただただ楽しみである。

 そして忘れちゃいけないスカベンジャーの皆さん。こちらは「一方通行」の方で先に登場していたが、こっちの活躍の方が4人のチームワークとか「らしさ」が出てて好きです。あと、単にエロい。この世界のキャラ、油断するとすぐにエロくなるから注意が必要だ。唯一エロ要素がかけらもないリーダーに関しては、その苦労人っぷりとギリギリの生き様が今後の見どころ。レベルが0だろうが5だろうが精一杯生きなきゃいけないこの学園都市で、半端なレベルの人たちも頑張ってるのよね……。

 

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 スペシャルゲストは小萌先生と姫神! 第20話! いや、だからなんやねんそのサービス精神は。確かにこの2人なら学園都市のその辺をフラフラしててもおかしくはないんだろうけども。姫神はともかく、小萌先生は特に中の人が久しぶりにみられるのは感無量だぞ。ちなみに確認したら、前に見かけたのは「UQホルダー」で双子役やってたのと、「禁書」の3期での小萌先生。息の長い作品をやってると、こういうことが起こるものなのです。

 さておき、フレンダ佐天の珍道中の終章。結末がわかってるのに、やっぱりラストシーンはうるっとしてしまうね。フレンダの言う通りに「住む世界が違う」2人だったからこその結末。それはどうしようもないのだけど、フレンダもフレンダでなんとか佐天さんを悲しませまいとしているのが甲斐甲斐しい。余計なこと考えなければ、普通に根は良い子なのである。ちょっと爆発物の取り扱いがたやすいだけでね。

 猟虎VSフレンダの戦いは、追う者と追われる者という構図。かつて和月伸宏が「るろうに剣心」の宇水で描きたかったと言ってたやつである(この情報いるか?)。追われる側の緊迫感を描きつつ、何故相手が追跡できるのかを探り、互いに相手を出しぬこうとする頭脳戦だ。ちなみに似たような構図としては過去にも御坂VS麦野(&滝壺)戦でも「追う者」の利と「追われる者」の切迫が描かれており、こういうスリリングな描画もきっちり出来る作品なのである。御坂の場合は滝壺の謎を解くより前にむぎのんが事故って負けてしまったが(そのときの決め手になったのもフレンダだったな……)、今回もフレンダは謎を解くわけではなく、とにかく「状況を打開すること」に全神経を注いでいる。ターミネーター展開の場合「追われている側の利」をなんとか覆そうという頭脳戦になるものだが、フレンダは非常にクールに選択肢を絞り込んでおり、「相手がどうやって追跡しているのか」は最終的に解けずともなんとかなるようにマッチメイクを仕立て上げた。やはりこのあたりは百戦錬磨のアイテムである。猟虎の方だって修羅場は潜っているはずなのだが、まぁ、圧倒的優位に増長してしまったのと、あとぼっち補正で余計な揺さぶりがかかったのと……このあたりのギャグ的要素が最後のシリアスを思いっきり左右する要素になっちゃうあたり、罪作りな世界観である。

 フレンダの体重の乗ったドロップキックや小回りの効いた体術、猟虎の狙撃アクションのケレン味たっぷりの見せ方まで、これこそ古参・J.C.STAFFの真骨頂。当然のごとくコンテ担当は二瓶さんである。質の良いキャットファイトはどれだけみてても飽きませんなぁ。

 次回からはいよいよドッペルンゲンガー編。操歯涼子役は種﨑敦美なのである。ほらぁ、そういうことするー。

 

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 今期は豊崎劇場も実に賑やかだ、第19話。初春でプロトタイプのお仕事を見せつけつつ、歳を重ねたことでママンになり(魔王のおかん)、一転してハードな高ぶりを見せるフルバのリンもいい仕事。そして極め付けは人の夢に土足で踏み入る猫畜生である。一気に摂取すると飲み合わせ悪そう。

 しかし今回のメインは初春ではなく、学園都市1の美少女である佐天さんである。佐天涙子さんである。そしてめでたくそのパートナーに選ばれたのはフレンダである。この2人の絡みを待ち望んでいたファンも多いのではなかろうか。短い上に「脇の」お話には違いないが、このエピソードも実に良い。というか、基本的に超電磁砲の話は全部良い(毎回言ってる)。やっぱり、我々は結局内田真礼の脳天突き抜けボイスに抵抗出来ないって訳よ。

 佐天・フレンダ組の最大の見どころは、どちらも無能力者でありながら戦闘への心構えが全く異なっており、今まで以上に佐天さんのパンピーっぷりが浮き彫りになるところ。周りにレベル5やらレベル4やらがひしめいているせいで佐天さんは一時期卑屈になったこともあったが、超電磁砲の様々なエピソードを通して、無能力でも明るく楽しく人生を謳歌する術を手に入れている。フレンダもそんな佐天さん同様、周りにとんでもない能力者を置き、さらには常に修羅場に身を置きながら、それでも能天気に日々を謳歌している。2人のスタンスはあまりに異なるはずなのに、そんな2人の「楽しき人生」がここで交差して、新たな友情を築くのである。次回のネタバレ気味の話になるが、佐天さんが「何も出来ない」という無能力者である事実を、自らの武器として使っていく展開もアツい。まぁ、もともとこの世界はレベル0の不幸な誰かさんから始まった世界なわけでね。こうして佐天さんたちが大活躍するのも、原点回帰というか、作品世界のイデオロギーというか。ずっと佐天さんでいいのに。

 そんな美女軍団を相手にしても全くキャラが霞まない、濃ゆい敵キャラ・猟虎さんにも注目。CVは鈴代紗弓。こうしてみるとやはり新キャラに若い世代がどんどん入ってきて「こんだけキャラがいるのに使える声優のコマってのはあるもんやなー」という当たり前の事実に感心させられる。超電磁砲ワールドは敵対するキャラも女性であることが多いが、その全員がどこかしら魅力的で素直に「かわいい」と思えてしまうのがずっこいところ。キャラデザがいいのかしらね。猟虎さんの場合はお嬢様+ぼっち+猟師+殺人鬼という謎すぎる複合足し算があまりに狙いすぎててズルい。今後の展開は同情してしまう部分もあるのだけど、まぁ、悪人は徹底的に悪人であってくれる方が気持ちがいいからね。是非ともその醜さを全面に押し出して頑張って欲しい。

 今日の収穫:「もう食べられないよ〜」の佐天的翻訳は「もうめくれないよ〜」。初春、お食事感覚で食べられとる。

 

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 佐天さんの超絶けん玉テクニックをアニメーションで! 第18話。いや、別に今回は全然佐天さんの話ではないのだけど……なんかもう、出てくるだけでありがとう。

 まるまる一本、ほとんどおっぱいの話だけで終わってしまうという、場所が場所なら許されない展開のお話。そのくせ話の中心になっているのが貧乳コンビというのが涙を誘うところだが、こういうのって、女性目線だとどんな風に映るんでしょうね……。男からすると、そりゃま、やっぱりむぎのんはすごいし、滝壺はもっと時間をとっていろんなアングルから映してくれよって思うけども、別に御坂さんや絹旗だって個性があっていいと思うんですけどね。中学生だしね。いや、同じ中学生でもそりゃ食蜂さんは素敵だと思いますけど……結論・みんな違ってみんないい(逃げ)。

 すでに「禁書目録」の3期でアイテムの面々がほんとに辛い状態だったの見てしまったあとだけに、フレンダも含め(そして浜面を含めて)和気藹々としている様子を見られるの超電磁砲の特権。ほんと、アイテムの面々はとても良いキャラしてんのよねぇ。CVも充実してるしねぇ。今回はそんな中から、バトルシーンではいまいち活躍にかける絹旗が大活躍するっていうだけでも見どころにはなるだろう。激情家の麦野と違って、御坂さんを相手にしてもそれなりにクールに対応してくれて、学園都市の平和な(??)側面ものんびり楽しめる。いや、今回だけでも結構な数の修羅場があったけども。レベル5だとわかってても正面から喧嘩売れる人間はやっぱ強いよな。

 そしてアニメだけの特典として、「有象無象の夢映像」の中身がオリジナルでやたら充実しており、最近出番がなかったキャラクターなんかにもサプライズ出演してもらっているのは嬉しいところ。土御門兄妹なんかは原作でも出てたけど、まさかの婚后さんとか、「大覇星祭でドヤって負けちゃった女の子」とか、まさかそんなところまで?みたいな子たちが登場し、それがみんなしておっぱいがらみの話をしては消えていくという、これ、DVDとかの特典映像で入るタイプのお話なのでは。蜘蛛でびっくりしちゃったテレパシストの子とか、考えてみりゃそれなりに便利な能力の持ち主だったのだし、案外食蜂派閥の子たちだけでも一本アニメが作れるくらいにいろんなお話がありそうなのである。

 とりあえず、おふざけ混じりできゃんきゃんしてる御坂さんがとにかくかわいいので素直に満足。そしていよいよ次回からは佐天涙子の冒険。そしてフレンダの大活躍ですね。ほんとに捨てキャラがいないお話なのよな。

 

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 固法先輩が放置されたのかと思って一瞬焦った、第17話。一応救助されてる描写はちょっと入ってたけど、完全に蚊帳の外だったもんだからもしかしたら犬以下の扱い受けてたんじゃねぇかとひやっとしたのよね。

 御坂さん登場シーンがゼロという、本作では稀によくある展開。「とある」シリーズを通算したら下手したらカエル医者の方が登場シーン多いんじゃねぇかと思うときすらあるな。まぁ、今回はそれくらいにがっつり黒子回になっているということである。普段と違って美山というショタ要素が追加されたおかげで完全に「先輩」として振る舞うことが可能になっており、普段から言われている「ジャッジメントの仕事してるときだけは真面目で格好いいんだけどね」という黒子の凛々しい一面を切り取ったお話。まぁ、「おねーさま」だって中学生なんだし、ちょっとくらいの年齢の差なんてものはあまり問題にならない世界ではあるのだが、こうして完璧に仕事をこなしてる黒子を見てると、この世界での年齢の認識は不安になってくるな。固法先輩だって一部分だけ高校生とは思えないところがあるしな。

 そういえば全然関係ない話だが、今週はたまたま固法先輩のルームメイトの人(柳迫さんというらしい)が登場し、同じタイミングで「リゼロ」のスバルのかーちゃんが登場したことで、最近ではちょっと珍しい、柚ねぇキャラ2連発という謎のコラボが発生していた。長期シリーズになっている作品はこういうところで安定した仕事が聞けるのでありがたいわね。柚ねぇも高校生やるのなんて久々だったかもしれんしな。そして中の人的な話でつなぐなら、こうしてシリアス展開で聞いてると、やっぱり黒子の声ってのは唯一無二だなぁ、と再確認するのである。最初のうちは「ババア声」と言われ続けていた黒子。そりゃま、現在だってババアには違いないのだろうが、こうしてキャスト全体が年齢を重ねてもみんなしてブレないキャラクターがあるのを見ると、やっぱり声優のお仕事を見るのは楽しいなぁ、と思うのである。

 中の人の話ばっかりになっちゃったけど、まぁ、今作の場合は大体の中身は知った上で観てるのでしょうがないね。なお、次回はバストアッパーのお話であるが、今作は黒子・御坂のまな板コンビが中の人と全然一致しないというのも有名な話だったりする(最後まで中の人の話だけだな)。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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