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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 嬉しい時にメガネのつる触るのって言うほど普通の癖か? 第5話。あそこ、かなり意識的に手を持っていかないと触らない気がするんやが……(いちメガネの感想です)。

 そんな細かいことはさておき、とても良い話であった。前回の「もう尊のトラウマに突っ込んでいくんかい」という展開から綺麗にその回収。流れは全くもって想定通りのものだが、「こういうのでいいんだよ」を地でいくような丁寧な流れでなんの不満も無い。それぞれのペアが正面を向いて戦っているし、尊と元バディの子の過去を掘り下げて交流の深さを示した後に、お互いを想い合っての雪解けという収束が綺麗に決まっている。その上で、現バディの宮澄とは「いくらなんでも近すぎる!」というダイレクト濃厚接触でその関係性を見せつけて「やっぱ今が最高!」ということも示しており、メインターゲットのそっち系を見たい人にも安心の配置である。なんだろうね、特段ホモくさくせずともこうして「それっぽい関係性」っていうのは描けるものよね。ちょっと前だったら「SK∞」なんかも近いものがあったが(いや、あれは異次元だろ)。

 そうして関係性にはきっちり蹴りをつけ、それが画面でわかるようにたっぷりと試合シーンで語ってみせる作劇も好みのタイプ。クライマックスとなった尊のジャンプにつなぐラリーが格好いいのよね。バドミントンの切れ味鋭い球筋や個々のモーション、今まで少なかったことが不思議に思えるくらいにアニメ映えするなぁ。これを機にもっといろんな競技のアニメ的可能性を探ってほしいもんである。まぁ、この手の点数競技はどうしても展開が冗長になるからドラマ作りにくいのはしょうがないけどねー。

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 1クールアニメなんだろうなぁ、ってのがよく分かる展開の早さ、第4話。正念場がサクサク訪れるこの感じは嫌いじゃないわ。社会人競技だといわゆる甲子園的な「最後の大舞台」が無いので、試合のスケジュールを組み込むにしても割と大雑把にでかい試合が用意できるのね。

 それにしても、試合の行方よりもネギジンジャーの行方が気になっちゃうというのは今作のコンセプトとして良いのか悪いのか。まぁ、こんだけ「リーマン」要素を推してるんだからおそらく望んだ通りなのだろうが、なんだか月9のドラマをみているかのような、企業の頑張りを見守る変なテンションはなかなかこの時間帯のアニメには無かった感覚。制作秘話も割とベタだし何か新しいことをやってるわけじゃないのだが、それがスポ根アニメの幕間劇として挟まるとなんとも言えない異物感というか、新鮮さがあるな。是非ともネギジンジャーで成功して尊が社内での地位を向上させる展開が見たいものだ。あと、飯テロってほどでもないのだろうが、あまりにも露骨にネギ推ししてくるもんだから無性にネギが食いたくなるというのも困りものである。こんな露骨で偏狭なご当地売りある?

 バドの方もさっさと必要な要素は出し切る展開のようで、1組目のペア(未だチームメイトの名前とかろくに覚えてないゾ)も尊同様にトラウマを抱えてる奴が1名いるのだが、このトラウマがなかなかしょうもない来歴なので同情していいものかどうか悩ましい。尊の過去話は一応悲劇だったしこいつの思い出だって悲劇は悲劇なのだろうが……うーむ。同じ状況に立たされたら、俺かてトラウマにはなるんだろうけどな……なんかな……。

 そしてもう1人、シングルスの方の奴も抱えてる問題が分かりやすく提示され、こんだけアホみたいなチームの一員のくせして競技に対する接し方があまりにクールすぎるというのが問題のようである。このチーム、尊がくる前まではどういう形で維持されてたんだろうな。まぁ、こうして問題をさっさと吐き出してくれたので、あとは解決編で埋めていくだけ。非常に展開の見やすいアニメではある。

 そして、尊にはトラウマの元凶となった元バディがもう繰り出された。尊の今後を左右する重大キャラだからてっきりもうちょい引っ張るのかと思ったが、もう、このままトラウマ解消まで突き進みそうな勢いだな。尊のイップスについてもいち早く感づいていたし、どうやら悪い奴ではなさそう。さっさと喝入れて尊が飛べるようにしてくれ。

 あと、エクストリーム応援団の女の子が可愛い。チアをやるにはおっぱいが大きすぎる。

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 いい感じ、第2話。1話目だけで出落ちになる作品もあるのでドキドキしながらの2話目だったが、ちゃんと面白さが持続しているので一安心である。

 なかなか切り出すのが難しい面白さではあるが、一番手応えがあったのは試合シーンの描写かな。1話目はそこまでがっつりバドの試合が描かれていなかったのだが、2話目では記念すべき主人公バディの初試合。限られた時間でどこまで見せるかってのが難しい部分だったと思うのだが、シーンの取捨選択がうまいというか、全部が全部全力作画の気合いれまくり、みたいな作りにせずに抜くべきところをきちんと抜いて、緩急織り交ぜた描画になっている。「ハイキュー!」みたいに全部の行程が全力だったらそりゃ凄まじい画になるに決まっているだろうが、毎回そんなんしてたら普通はガス欠起こして死んでしまうだろうし、そもそもバドのダブルスでそこまでギッチギチに全てのターンがキメシーンになるわけがない。端折れるところをはしょりつつ、それでも「ちゃんと試合してるなぁ」と思わせるバランスを維持するのが肝要である。

 カットの見せ方に関しても、例えばシャトルがどこに行ったかが見えないアングルなんてのも結構あって、全てのシーンで「どっちのポイントになったか」を同じように見せることをしていない。シャトルの飛び方を色々と切り替え、他の要素から「あ、得点出来たんだな」と自然に見えるようになっているし、もちろん重要な局面であればゆっくりとモーションを重ねてがっつりシャトルが叩きつけられるところをカメラで抜いたりもする。やっぱりバドって「重み」もそうだけど一番の見せ場ってその軽快さというか、スピーディーに様々なフォーム、陣形が入り乱れるところだと思うのよね。その辺りの柔軟な演出がちゃんと出来てるなぁ、と感じる作品である。

 次第にキャラが増えてきたが、最大のハードルは女の子が1人も出てこないような状態でキャラを識別しながら追いかけられるか、という部分。今んところ味方チームも敵陣営も潔くキャラを描き分けているので問題なく行けそうな気はしてるよ。さすがにハリセンスマッシュはどうかと思うが。

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 同性間の歯がゆい感情〜〜〜第8話。今期、女子高生の可愛い姿が見たいと思ったら実は今作が筆頭なのではなかろうか。

 考えてみれば、しょうがないとは言いつつも割とえげつない設定になっているのが今作の家族構成。何しろメインキャラ4人のうち2人については、「祖父が大陶芸家」と「母が天才陶芸家」である。そんなサラブレッドばかりが集まる陶芸部、下手したらなろう作品なんかよりもよっぽどチート世界線ではあるのだが……そこはちゃんとドラマの必要性がある。姫乃は現在、絶賛母の背中を追走中。決して追いつけないものだろうし、追いつく必要もない存在なのだが、よりによって親父さんから「作品並べておいたるわ」とか言われてしまうと、どうしたって文字通りの「肩を並べる」ことばかりが気になってしまう。思いつきで始めた陶芸が実は母の記憶の旅路であると知ってからというもの、しばらくは楽しさ優先で陶芸と向き合ってきたわけだが、なまじ実力が上がり、母の背中がぼんやりとでも見えてきてしまったが故に、姫乃は自分のこれからの人生を思い悩むことになっている。

 そして十子先輩である。彼女はより分かりやすい形での「血のしがらみ」というか、追いつけない先達の背中を見る苦悩の人生を歩み続けていた。しかし、前回の「スタイルからの脱却」を経て何かが変わりつつあり、今回、突然押しかけた有名俳優の力もあり、いよいよ祖父との関係性にも変革が訪れそう。別に「雪解け」というほど険悪な仲だったわけでもないだろうが、ここでついに一人前の陶芸家として祖父の前に立てるかどうか。思わぬところから人生の節目が訪れそうである。

 そうして変化を続ける、成長の大きさこそが女子高生の特権。みずみずしい感性を携えて、日一日と変わり続ける少女たち。しかし、そうした成長のきっかけを思い悩む者もあるようで……そうかぁ、三華さん、そんなことを考えていましたか……先輩の変革を後押ししたのは確かに姫乃であったのだろう。それは喜ばしいことだったとは思いつつも、出来ればより付き合いの長い自分がそれをしてあげたかったと。そして、それを押しとどめていたのは自分勝手な好き嫌いの問題だったと……いいじゃないでしょうか。別に三華が何か悪いことをしたわけじゃないのだ。それでも、何か気後れと悔しさを感じちゃうその感情。とても良いと思います。

 そんな傍で写真だけ見てニヤニヤしてる直子。おめぇはそれでいいや。

 

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 まさかの「陶芸に使われる土目線」という前代未聞のアニメ、第4話。ある意味、一番観たかったところがついにアニメ化されたんや……。

 今作の視聴モチベーションを大きく向上させていた重要なマスコットキャラクター、真土泥右衛門の誕生秘話である。正直、本当になんとなくで観ていたために「こいつが何者なのか」ということには全く考えが至ってなかった。言われてみりゃ、部室の近くに置かれてるんだから誰かが作ってたとしてもおかしくはなかったんだよな。そして当然、そんな妙ちきりんなものを作るのは三華に決まってんだよな。

 愛あるこだわりとほんの少しのトラブルから誕生した真土泥右衛門。彼が生み出されるまでの苦難と好奇心の旅路は、陶芸部の和気藹々とした雰囲気を感じさせるだけでなく、いうてもちゃんと素焼きが完成するまでの工程のお勉強にもなっていてそつがない。土に魂が宿り、彼らがどんな姿になるかを待ち望んでいる様子が描かれることで、きちんと陶芸自体へのリスペクトも忘れてはいない。まぁ、全ての土が同じように魂を持って焼かれるのを待っているのだとしたら、こないだの姫乃の座布団なんかは本当にかわいそうなことをしたと思うが……。

 

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 かえのセリフがサブタイトルの回は名作の法則、第10話。いや、嘘だけど。今回も別に名作じゃないけど。だいたい悪ノリしまくる回なので、愉快なのは事実。

 このアニメ、1クール……だよね? 10話目にして大量の未見ユニットが登場、ここから決勝戦を掘り下げるのがクライマックスってことになるはずなのに、次週がまさかの総集編っていう。単に製作が追いついてないだけなんだろうけど、話数にものすげぇ余裕がある2クールものみたいなスケジュールになってる。いっそ2クールやって謡舞踊部の日常を延々やり続けるっていう方法もあるんじゃなかろうか。ないですか、そうですか。今のところ作画崩れみたいな現象はあんまり起こってないので、製作スケジュールがきつい印象もないのだけどなぁ。

 本校への潜入捜査というよくわからないミッションのお話だが、今回もKiRaReのメンバーが3チームに分かれての活動になった。どうやら、この分け方がチームのスタンダードになっているようだ。まぁ、舞菜は紗由とのカップリングを外すわけにもいかないし、みぃの面倒を見られるのは部長だけだろうから(逆もまた然り)、残ったかえと香澄がペアになるのが必然ということになるのだろう。正統派のイチャイチャを見せる主人公カップルに対し、シンプルなネタ枠の部長×みぃ、そして異次元ネタ枠のエンジェル&プリンセスと、それぞれのコンビの練度が高いのは良いな。個人的にはやっぱり部長の存在が気になるのでこのペアに一番注目したいのだが、良くも悪くもマイペースだから安心して見ていられる。部長の和装を見ててふと気になったんだけど、もしかしてグループで一番おっぱい大きいのって部長? いや、中学生のスリーサイズ気にしてもしょうがないんだけどさ。公式にも載ってないんだよな……。

 そして、かえ&香澄の超次元コンビはさらなるトンチキ軍団との遭遇。あいつら、一応予選勝ち抜いてるアイドルなんだよな……この世界のアイドルの定義がよく分からなくなってきた。ステージ上で適切なコントを演じきれたらアイドルか? まぁ、これで一応4チーム(オルタンシアも合わせると5チーム?)が決勝でぶつかることになるんですかね? これまでの展開だと舞菜が心中にわだかまりを残した状態での対決になるかと心配していたのだが、ちゃんと姉妹で腹を割って対話できたことでその心配もなさそう。これ、単に溌剌とした中学生を見守るだけのアニメなのでは?(何か問題でも?)

 

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 物理でなんとかする系アイドル、第8話。ぜひあのまま射出して欲しかったものだが、あのゴーグル、いくらなんでも多機能すぎやしませんかね。

 前回がKiRaReの集大成ライブ、そして今回は、ライバルとなるオルタンシア、そしてラスボス・ステラマリスのライブという豪華二本立て。此の期に及んで出し惜しみなしだ。まぁ、今作の場合ライブパートにそこまでの特別感はないのだけど……でも、なんかわからんけどステラマリスのライブパフォーマンスは確かに高級感があったな。「滂沱の涙を流す観客」とかで外的に示してる部分はもちろん多いんだけど、なんだろね、王者の貫禄というか、これまでのライブシーンの「可愛い」を中心に据えた演技とはちょっと違うテイストに惹かれるものはある。今作の場合、KiRaReの6人っていう人数もそこまで多くないと思っていたのだが、続けて2人ユニット、3人チームとやはり少人数で回すパフォーマンスが中心になっている。このくらいの人数だと1人1人のモーションにごまかしが効かないし、フリの全体像もバリエーションが限られるのだが、おそらくソシャゲ演出をベースにしているのだろうと思われるステージ描写は、別に「足りない」感じはしないんだよな。やっぱり身の丈にあった素材をうまく使ってる感があるな。

 今回の中心となったのは、台風の目と言える破天荒存在・岬珊瑚ちゃん。前回登場した時点で「単なるヤなやつやんけ」と思ったが、今作の他のキャラにも共通する要素として、さっさとそのポンコツ性を披露。実力者キャラのはずなのに、とてもそうは見えないトンチキぶりはKiRaReメンバーに勝るとも劣らない。少数精鋭のステラマリスは、よくもまぁこれだけの荒馬を乗りこなしているものだ。

 個人的に本当にどうでもいい感じ入り方になってしまうが、同様の狂犬キャラで連想される逸見エリカ嬢はやはり凄まじいキャラなのだな、と思った。ステラマリスの場合、妹を溺愛している(ちょっと浮世離れしてる)姉隊長がラスボスとして立ちはだかる構図がガルパンと同じだが、その部下には「クールな副官キャラ」と「隊長好きすぎて噛み付いてばっかりのトンチキキャラ」の2人が配置されているのが相違点。なんと黒森峰の場合にこの相容れない2種のキャラが逸見エリカという1人のキャラの中に内包されているのである。やっぱりエリカさんすごいわ。こちらの次元では「2人に分裂したエリカの、よりによって面倒臭い方の要素」を珊瑚が一手に担っている。しかも「冷静な副官」要素を取り除いてしまったので単なるトンチキになっているのである。まー、幸いにして命がけの競技ではない世界なので(ガルパン世界も安全性には充分配慮しているので命に関わることはありません(カーボンは優秀です))、これくらいのユルさがあってもいいのかな。

 ユルさで言えば、前回修羅場を乗り越えたKiRaReメンバーの程よい弛緩ムードも良い。みぃが爆睡しているのって、「すっかり他のメンバーに気を許してますよ」っていう情報に加えて「昨日は緊張してて寝られなかったよ」「本番で完全燃焼するくらいにめっちゃ頑張ってたよ」という様々な事情の表れなので、本当に愛すべきキャラになっているのである。おかげで今回は騒動の蚊帳の外だったけども……。ぶっちゃけかえとみぃの2人だけでも情報キャパオーバーすることが多いので、今回はゆっくり寝ててもらって正解である。場合によって紗由さんまで壊れるので、ツッコミ不在になるのがこのユニットの難点だな。そういや部長は舞台が終わった後には衣装を脱いでそのまま和装に戻るのね。着付けとか大変そうだけど、そこは譲れない一線があるのだろうな。

 

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 集大成ライブ、いいよね……第7話。やっぱりアイドルアニメ最大の見せ場となるのはこうした晴れ舞台の回。しかし、そんな晴れ舞台となる記念すべき回にこのサブタイトルってのもどうなのよ。もうちょっと、こう。

 まぁ、この抜き方がいかにもこのアニメらしいと言われればそうなのかもしれない。ライブシーンだってこれまで通り、あまり肩肘張らずに丁寧な手描きモーションを軸にした印象的な仕上がり。これくらいでもアイドルアニメってのは別に文句が出るもんじゃないんだ。あくまでライブは「集大成」であって、それまでに培ってきた努力・友情・萌えの蓄積がライブで発現するというだけのこと。これまでちゃんと6人が手を取り合ってきたからこその達成感がある。

 非常に丁寧にここまでの道のりが繋がった今作、地味といえば地味だし、どっかで見たことがある王道を踏襲しているのは間違いない。キャラだって完全オリジナルってわけにはいかず、「なんかどっかで見た」とは思うのだが、それぞれのキャラの化学反応を見せてくれれば、キャラ単体での勝負ではなく作品世界全体の魅力を打ち出すことができる。例えば私のお気に入りはみぃであるが、どう考えても彼女は矢澤にこの焼き直しに見える。それでも、みぃはみぃであるし、それこそサブタイトルにあるかえちゃんとの絡みなんかは「KiRaReオリジナル」と言って問題ないはず。作詞回での部長との濃密な絡みなんかを見てると、責任感に満ち溢れた3年生で、なおかつ生徒会役員であるというのぞえり要素もフォローしており、1キャラで色々と楽しめるようにできているわけだ。考えてみりゃ6人チームってのは過去のアイドルアニメと比べても決して人数が多いとはいえないわけで、少ない人数でゆっくり時間を取れば、1キャラごとに掘り下げやすくなるのは当たり前のことなのだな。

 その分、人数が少ないとステージ映えしにくいという難点がある。これがユニット・トリオくらいなら「そういうもの」という認識が先に立つので別枠でのカウントになるのだが、5人を超えたあたりから「グループ」というイメージが強くなるので、どうしても人数の多いグループの華々しいステージと比較したくなりそうなもの。ただ、今作はそこを「手描きアニメだし」+「まぁ、中学生の部活だし」という不思議な免罪符で回避している。きちんと1人1人のモーションを差別化するなど、労力がかかっていることが確認できる要素を盛り込みつつ、「この世界なりのライブ」というものを打ち立てているのだ。まぁ、曲がちょっと薄いかなぁ、という気もするのだが、まだまだ彼女たちも結成して間もないアイドルな訳で(つまり我々視聴者もまだ馴染んでないわけで)、残りの話数でさらに愛着がわけば、最終回ではより感動的なステージが拝めるのではなかろうか。

 いや、最終回でライブするかどうかはわからんけどさ。このままお姉ちゃんチームとの関係性で最後まで引っ張るんだろうか。それにしちゃぁ次回のサブタイトルがヘンテコなのだが……。

 

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 あ゛〜〜〜! このラストカット! あ゛あ゛〜〜〜最終話! 本気を出して仕掛けに来た小糸侑、強すぎやしませんかね? その直前にドヤ顔の沙弥香さんが描写されてただけになぁ……ここまでくると、もういっそ沙弥香さんを全力応援したくなりません? これももしかしてNTR属性の一環なのだろうか?

 最終作戦。いよいよもって、七海燈子という牙城は崩れ、一番首を取らんとする猛将たちが名乗りをあげる。今回は2人の名将による攻めの手管が対比的に描かれていくお話だが、残念ながらこの作品は恋愛漫画である。勝者が、いるのである。それがまさかこんなにもダイレクトな形で描かれることになろうとは……強すぎるやろが。

 Aパート、「終着駅まで」。最後の最後で今作の焦点を絞るために効果的に用いられたのは、例の喫茶店という舞台設定。まずは侑が特に他意は無しにこよみとの脚本打ち合わせで利用する。あの小さいテーブルで2人してエビドリア食いながら原稿広げるのは大変やろ、とは思ったが、侑はすでにおよそ台本を頭に入れてるっぽいんだよな。どこまでもさらっと優秀。そして侑の手のひらの上で詰められて行く脚本は、まるで七海燈子包囲戦の前哨戦のようである。こよみさんは、侑の狙いについてどれくらい察しているんでしょうか。以前の「七海先輩は見たまんまの人だよ」とか言ってお茶を濁していた時とは明らかに食いつき具合が違っているのだが……多分「自分の作品がより良くなるため」という部分に目がいっちゃってる作家先生はその辺の細かいことは気にしてないんだろうなぁ。

 続いて、同じお店を利用したのは燈子&沙弥香コンビ。お互いに事情を知っている店長と沙弥香の牽制っぷりがちょっと面白い。別に店長はからかうつもりもないのだろうが、なんとなく「あ、連れて来てる」くらいの感じで突っついちゃったんだろうね。そして、いざ恋人と男の話を持ち出されると気が気じゃない店長を見て思わずニヤリの沙弥香さん。お互いになんだかんだで楽しんでるよな。今回は店長と先生のカップルもダイレクトにニヤニヤさせる描写が盛り込まれていて色々と美味しい。コーヒーとタバコ、ほんとは相性が悪いはずなんだけどね。お互いの感覚の違いをはっきり示しながら、視聴者にもその匂いに訴える感覚的な描写が興味深い。

 そして、この喫茶店で展開されたのは沙弥香の突入作戦であった。これまで「踏み込まない」ことを良しとして来た沙弥香だったが、合宿での一件もあり、いよいよ本丸に攻め上がる好機だと判断。「お姉さんはどんな人?」という核心に踏み込んだ。ここでどんな答えが返ってくるかはあまり問題ではない。燈子にとって明らかに呪縛となっている姉の話を、「自分が聞き出した」という事実が重要なのだ。「沙弥香相手に打ち明ける燈子」という既成事実があれば良いのだ。多少躊躇いがちだった燈子に対し、沙弥香はそっと手を差し出す。今までだったら、そっと肩をたたく程度の関係性。それが「踏み込まない」ことのサインであり、背後から軽くタッチするところまでが、領分を守った沙弥香なりの距離感。しかし、今回は思い切って踏み込んだ。真横からの構図だとよくわかるが、より燈子の「内側」に切り込んだ沙弥香の手は、食い込むようにして燈子の手に重なる。「追従」から「並列」への遷移。これこそが、沙弥香と燈子の関係性のレベルアップを端的に表すものだ。こうしてあれこれと姉のことを聞き出すことに成功したのだろう。沙弥香さんはそんな大きな一歩に、思わずご自宅でニンマリである。「自分は特別な存在だ」と勝ち鬨を上げるのである。

 だがしかし、あぁだがしかし。事態は沙弥香さんの思わぬところで大きく進展していたのだ。帰りがけの駅では、おそらく沙弥香に話したことで、より自分の内側で姉の存在が大きくなってしまった燈子さんが思い悩んでいた。生徒会劇を成功させれば、亡き姉の無念が晴らせる。姉の到達しなかった「終着駅」が見えて、ついに自分の人生の目標が達せられる。しかし、そのあとはどうなってしまうというのか。姉の人生という台本は途切れる。その先は白紙だ。七海燈子の路線図は、その先に何もルートがない。終着駅「まで」。だったら、終着駅「から」は? その答えを求めて途方にくれる燈子に、ここしかないタイミングで、LINEが届くんだ。

 水族館デート。サブタイトルは「灯台」。これもなんだか不思議なタイトルで、灯台とは船からしたら「終着駅」に近いニュアンスを持つもの。ただし決定的に違っているのは、灯台は明らかに、照らし、導く。これまでの燈子の人生は、姉という標を頼りにがむしゃらな航海を続けて来た人生だったのだ。また新たな「灯台」が生まれたというなら、これは大きな変化である。象徴的なのはその位置どりだ。喫茶店では、沙弥香が「肩を取ろうとしたが、それでは物足りないと思い直して手を取る」という描写がある。肩を触るよりも、手を握る方が関係性が近くなったことになる。それでは、侑さんは一体どんな接触を試みるのか。

 これがいとも簡単に肩を取る。しかし、沙弥香のように「端から寄り添って」ではない「正面から迫って」である。沙弥香がこれまでひたすら守り続けてきた「追従」と「並列」。その一線を易々と超えて、侑は「対面」からの「干渉」を選ぶ。両肩を掴み、燈子を自らに引き寄せる。そして立て続けに今度は手を握り、あからさまに導き出すのである。これまで燈子の前を歩いていたのは姉だけだった。それがいつのまにか、自分の手を引く存在として侑が前を歩いている。彼女が新たな、灯台なのだ。

 劇にかこつけて、侑は燈子に言いたいことをいう。「過去にあった人生など知らない。自分が見ているのは今の七海燈子だ。そのことになんの負い目があるのだ」と。七海燈子の人生は、すでに1つの終着駅を迎えた。そのことは喜ぶべきことだろう。尊敬する姉を追いかけ、もしかしたら追い越せたかもしれない。そうして彼女は、これまでの人生の1つを終わらせたのだ。そして、次の一歩を踏み出す時が来たのだ。

「先輩、そろそろ乗り換えですよ」

 

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