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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ひなこのーと」 5→5

 可愛い(ストレート)。もう、それだけでいいじゃない。

 正直、ストーリーの方は二の次、三の次。演劇ストーリーという大義名分こそあれ、「知らない人と出会うと緊張してかかしになってしまう少女」という謎設定から堂々とした舞台演劇まで成り上がるストーリーとしては流石に説明不足。成長要素が「何となくレッスンしていた」くらいしかなく、いわゆる「部活もの」のフォーマットではない。やっぱり本作は「友情物語」よりももっとユルい、いわゆる「女の子がわーきゃーしてる物語」なのである。何となく仲よしになり、いちゃいちゃ百合百合していればその「友情」が燃料になり、メインシナリオのタスクも何となくクリア出来るようになる。そういう方向性なら成長要素を気にしてもしょうがない。まぁ、「うらら迷路帖」あたりも同じコンセプトでしたよね。

 そういう作品なので、細かい筋立てで楽しむような部分は少ないのだが……とにかく「可愛い」という分かりやすい鈍器で容赦無く殴りつけてくるだけである。阿漕過ぎる「萌え」キャラによる恥も恐れぬ共演。チビキャラの配置などのバランスも期待通りの仕上がりで、「お前らこういうのが好きなんだろ!」と言われた「まぁ、好きですけどね!」と応えるしかないのである。その上で、高橋丈夫という人は容赦無く性癖を刺激してくる人でもある。元々エロ関係の出身ということが関係しているやらしてないやら、こんな作品なのに遠慮を見せずに煽情的なイラストレーションで攻めてくるんだよなぁ。普通、この手の萌えものが持つ「可愛らしさ」はエロとは別ベクトルであり、相容れない場合が多い(年齢層が低すぎるとか、キャラが寸胴すぎてエロくならないとか)のだが、何故か本作ではイメージを維持しつつそこに「エロ」や「フェチ」をぶっ込んでくる。このエロと萌えのいいとこ取りの姿勢は他の作品には無い罪作りな部分だ。それこそ「うらら迷路帖」は同じ方向性を狙っていたと思うのだが、残念ながらあちらは「エロ」につながりにくかった。一体何が違うのかは定かでないのだが……最初から「こいつらはエロくなる」っていうことを分かった上でキャラを配置していくかどうかで成果も変わってくるってことなのかしらね。

 こうして素材のままの「萌えもの」でしっかり「これは萌えだ」という認識が出来たのは、何だか久しぶりな気がする。それだけでも充分な作品。それでよいのではないでしょうか。

 中の人要素としては、富田美憂が良いポジションで2つ目の実績を残せたことが嬉しいポイント。あとは高野麻里佳の相変わらずの存在感とかかな。ゆーきちが「大人の女性」をやってるのも新鮮といえば新鮮だ……いや、ゆーきちだったけども。

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「クロックワーク・プラネット」 4→3

 何がやりたい作品なのかよく分かりませんでした。いや、何となく方向性は分かるんだけど……「それって面白いのか」っていうのが分かりませんでした。

 画のへちょさが最大の失点部分ではあると思う。「歯車仕掛けの地球」なんて面倒な世界観を描く必要があるにもかかわらずキャラのベースがつぶれまんじゅうというギャップは最後まで面白味ではなく違和感にしかならず、ものすごくシリアスなことやってるのに全然身が入らない。「そういう世界」で精一杯アニメをやってくれるなら許せるのだが、アクション作画もヘロヘロになっており、クライマックスのメイン2人が何か変なスーツで何か変な事やってるシーンなんて、アホのタコ踊りにしか見えなかった。高度で一周も二周も回ったギャグだったのだろうか。とてもじゃないけどこれが笑える要素だとは思えない。

 そして、そうまでして描こうとした「歯車仕掛けの地球」という世界設定が、物語に有機的に絡まず、単なる「外側の飾り」にしかなっていないのでシナリオに引き込まれるようなオリジナル要素が無い。むしろ、「地球を支えている歯車機構」なんてものは普通の人間にはなかなかイメージ出来るものではなく、事態がどうなっているのかが全然伝わらない結果になり、設定は足を引っ張っている。「何となくそういう説得力を持たせる画」が作れるのならこけおどしの世界設定でもアニメで映える可能性はあっただろうが、今作の映像面では、「なんか地下っぽいところ」っていう情報がせいぜいであり、キャラクターがすったもんだしている場所が地球の命運を握っているようにはとても見えない。単に暗いし、どこに行っても同じような背景だし、当初「きっとこのメカニカルなCG背景を頑張って描き込むんだろう」と思っていた部分は、期待したような機能を果たさなかった。まぁ、原作を読んでいる読者なら、ある程度設定を脳内補完出来るところだったのかもしれないが……。

 物語の筋立ても、結局「何となく天才の少年と何となく天才の少女」のお話であり、「天才を描くのは凡人では難しい」というお約束のハードルを跳び越えられずに終わっている。ナオトのいかにもラノベ的なキャラはどんどんヘイトを溜める役割しか果たさなかった。とても人気が出るキャラには思えないのだが……同じ作者の作った「ノーゲーム・ノーライフ」の世界なら、空と白のいかにも白々しいオタクトークも世界観に合っているのだが、今作の場合、立脚すべき世界が定かでないのに一人でイキっているキモオタは単なる嫌な奴でしかない。マリーの方はまぁ、普通のヒロインということでもっとシナリオが見やすかったら悪いキャラではないと思うのだが……。残念ながら応援できる要素が無いな。

 強いて良い点をあげるとすれば……やっぱり加隈亜衣にストレートに罵ってもらえるという一点に尽きるかな。そのために頑張って観てた感はある。そういうニーズもあるんだよ。

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「恋愛暴君」 6→6

 全国の「貴音×響」派の人にお勧めのアニメですよ。俺をはじめとしてね。たかひび(ひびたかではない)は正義だけど、樒×茜も悪くないですね。

 アニメ全体のデザインとしてB級の匂いが付きまとうのは「マキャヴェリズム」とかと同じくらいのラインなのだが、もう、この歳になってくると全てのアニメが全身全霊で殴りにくるクオリティだと胃もたれしてしまうので、このくらいの画でもいいんですよ。ユルいギャグ作品なら映像を研ぎ澄ませるよりもテンポで攻める方が大事だし。今作の場合、油断すると「あれ? 俺一話分見逃した?」と思ってしまうような謎のテンポで進撃する無茶なお話で休む間がないし、ユルいギャグとサイコバトルとラストのシリアスラブドラマのバランスも悪くない。それもこれも、中心に据えられたグリ・茜・柚・樒という4人のヒロインが胸焼けするくらいにしっかりとキャラを立て、やりたい放題に話をかき回してくれるおかげだろう。MVPはグリで決まりだろうが、「暴君」という今作のタイトルは他にも茜さんや樒さんにも関わってくるところだ。

 この手の作品で気になってしまうのは「何でこんな冴えない男がハーレム作ってるんだよ」という野郎サイドへの不平不満なのだが、今作の場合、「グリは理屈など通用しない恋愛を作り出す」という設定と、「茜さんのサイコも理屈など無意味」というキャラ設定のおかげで、ぶっちゃけ青司などどうでも良い。「暴君」としてのグリ、「暴君」としての茜さんがいてくれれば、もう男など無くとも物語は回せるのだ。これだけのサイコな展開のくせに、茜さんは要所で締めてちゃんと可愛らしさも維持しているし、更に厄介なはずの樒さんだって、あれだけ最低な行動に出ておきながら、最終的にはどこか放っておけない雰囲気も醸し出している。全キャラクターが謎の使命を帯びた一族の出身だったりする設定は笑ってしまうが、グリが来た時点で常識的な世界など無意味なのだ。それなら最大限にヒロイン勢が暴れ回れる世界が野放図に広がり続けた方が気持ちがいいってもんで。まぁ、個人的には2人のママンが対峙する時にどっちの中の人もドストライクだったというのが一番の加点要因だったとは思うんだけど。謎の俳協人妻ブーストが、たかひびで弱った僕の脳髄をえぐり取っていくのです。

 そんな百戦錬磨のキャスト陣の中でも一歩も退かずに堂々とグリを演じきった青山吉能が今回のMVPなのは論を待たないところ。終盤の悪魔版グリはキャラが変わりすぎて今まで築き上げた今作の良い点が損なわれるんじゃないかと不安になったが、ちゃんとグリはグリのままで、通底した空気を維持してくれていた。今後もこういうはっちゃけた役が回ってくるといいですな。

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「カブキブ!」 5→6

 少しずつ楽しみが増えていった作品でした。やっぱりシンプルな部活ものって楽しいんだよな。あと、数が少なかったけど女性キャラが好みのキャストだった可愛かったのは大きいですね。

 1話目を視聴した時点では「なーんかパッとしない画面だなぁ、歌舞伎の華やかさはアニメの画面じゃ出しづらいだろうし、詳しくない人間に魅力を伝えるのは難しいんじゃ……」と懸念していたのだが、そんなことは制作側は百も承知だった。確かに画面は華々しくない。むしろ現代アニメとしてはもっさりしている部類。だけど、それって本物の「歌舞伎」じゃなくて「高校生が同好会でやる歌舞伎」には分相応なデザインだ。何も無いところから同好会を立ち上げ、少しずつ仲間を増やしてなんとか歌舞伎らしい形を作っていくまでの青春部活もの。そのカテゴリの中では身の丈にあったデザイン性だったと言える。

 そして、個人的に気に入ったのは「知らない人間に歌舞伎の魅力を伝える入門としての機能」の部分で、アニメを見ている視聴者は、来栖たちが想定している「歌舞伎を知らない学生たち」というターゲット層とぴったり重なる。おかげで、同好会の面々があれこれと試行錯誤を繰り返して「歌舞伎を楽しんでもらいたい」と思って組み上げる演目は直接我々視聴者の楽しみにもつながるようになっており、「なるほど、そういう見せ方をするのか」という若者らしい自由な発想が、創意工夫として認識しやすい。「歌舞伎を自由に楽しんでもらいたい」というメインコンセプトがしっかりと伝わるドラマになっていたのではなかろうか。

 また、「部活もの」としてのテンプレートである「仲間を少しずつ増やしていく」部分や「それぞれの個性を最高の形で伸ばす」部分も、素直に受け入れやすくて面白い。芳先輩が本当に親切でしれっと協力してくれるあたりは流石にご都合主義ではあるのだが、強面だった丹羽が説得されてヘンテコなポジションに落ち着くところや、性能がピーキーな阿久津がゴタゴタしながらもスターとして輝いていく手順なんかは、「仲間を増やしてレベルをあげて」という育成の楽しさにつながってくる。最後にもっとも都合のいい仲間である蛯原を迎え入れることで、(少なくともこのアニメ1クールでは)彼が「最後の仲間」と「ラスボス」の役割を兼ねているあたりもそつが無い。特別目新しい展開ではないのだが、全てがハマるべきところにカチッと入っていく感じが気持ちいいんだろうな。少しずつ「こういう面子だったら確かに面白い演目が出来そう」っていう気分になっていくのである。

 歌舞伎演者としてはまだまだスタート段階の歌舞伎部の面々。今後は一体どういう形で自分たちの夢を実現させていくことになるのだろう。余裕があるなら追いかけてみたい作品ですね。まぁ、これをきっかけに俺が歌舞伎を見るかどうかはまた別問題だけどさ。

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「ツインエンジェルBREAK」 4→4

 そうなれば、そうなるやろ(意味不明)。こんなアニメでも、先代の登場でちょっとテンションが上がってしまう自分のチョロさが憎い。

 多分3ヶ月経ったらきれいさっぱり忘れてるタイプのアニメ。筋立てに特に見るべき部分もなく、萌えものとしても、ギャグとしても、色々と中途半端。序盤のノリのせいでずっとギャグ強めの「地球防衛部」みたいな感じでいくのかと思ったら、四天王は2人目までがギャグで残り2人はドシリアスというギャップ。何でこの作品で「アンドロイドの悲哀」とか「闇の者として生まれてしまったという過去」なんてものを抱えこまにゃならんのよ。何がムカつくって、シリアスパートの切ない描写はそれなりにグッと来てしまうこと。まぁ、そこから畳みかけるようにめぐるの生い立ちを掘り下げていく流れは強引で笑ってしまったけども。

 バディものとしてはそこそこの百合成分もあり、何と言ってもみるくちゃんの可愛らしさ(特にエンディング)もあったので萌えものとしては及第点だと思うのだが、それなら出来ればもうちょっと日常パートは長めにかなぁ、という感じ。ようやく馴染んできたクラスメイトとか、馴染んだと思ったらそこで出番終了だしね。敵サイドのあれこれに関しても、メアリさんはず〜っと超然とした態度で余裕を見せてたのに、最終話でいきなり凹んで壊れちゃったのは唐突過ぎるよな。もうちょっとシリアス部分の助走をつけておいてほしかったかな。まぁ、ヴェイルとヌイのスタンスはよかったので、最終的に帳尻はあったけども。なんだろ、文句言っておきながら、最終的には「まぁ、いいけどな」っていう結論になってるあたり、変な親心が湧いてしまう作品である。

 あ、あとオープニングは好きです。

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「冴えない彼女の育て方♭」 6→5

 周りに熱心なファンが多いのでいじりにくいんだけども……今期の落とし方は個人的にモヤッとしたものが残ったので、それはそれとして受け止めていきたい所存。

 端的に言えば、個人的には完全に「バッドエンド」だったってのが大きいのかもしれない。何を持ってエンディングの判定をするかってのは、もちろん作品自体に意図されたものはあるし、それが「グッドエンド」だというのは分かるのだが、視聴者の数だけ視点はあるわけで、私の中では英梨々と詩羽先輩の処遇が半端な時点でバッドである。まぁ、最終回の英梨々が可愛かったのでその判定基準も揺らいだりはするのだが。

 結局、最後の最後まで「何で倫也は3人からあんなに熱烈なアプローチを受けるのかが分からない」という、「主人公に魅力が無い」問題が尾を引いている。本作ヒロイン勢は本当に魅力的で、加藤というラスボスがいることは分かっているがそれでも英梨々や詩羽先輩から目を離すことが出来ないし、彼女達の幸せを願うことこそが最大の眼目である。2期目である今回は特に英梨々の方にスポットが当たっており、彼女のメンタリティがどのように推移するかが一番の注目ポイント。個人的に、今期最大の山場は英梨々が「倫也と一緒にいては自分は成長出来ない」と悟り涙するシーンである。彼女の胸中を思えば、自分の口からそれを言わなければいけなかった辛さにもらい泣きを禁じ得ない。それをサポートしてくれる詩羽先輩の優しさもまた大事な要素である。

 結局、「英梨々をヒロインとして見た」場合、倫也は害悪なのである。何で惚れられるのかいまいち分からない主人公が、ヒロインを上手く扱うことが出来ずに潰してしまう。それを乗り越えるヒロインの苦闘を描いた物語であるとするなら、倫也は障壁であり、打倒すべき悪なのだ。そんな悪を中心に、最終的に加藤が光臨してかっさらっていくというカタルシスに、心底納得するのは無理というものだろう。もちろん、「英梨々も詩羽先輩もクリエイターとして一皮剥けて社会的成功を収める」という幕引きをハッピーと捉えれば解決する問題だが、それがゴールであるなら、途中の道程に倫也は必要なかったということになる。「倫也を乗り越える物語」として今作があるというのはあまりに暴論過ぎるだろう。商業と同人、恋愛と仕事、友達と恋人、友達と恋敵。そうした板挟みに苦しむヒロイン達の懊悩を考えるに、圧倒的暴力で一撃の下に他者を沈めていく「聖ヒロイン」としての加藤は、あまりにもむごい処刑人でしかないのである。

 まぁ、一言でまとめるなら「英梨々が可哀相!」という結論になるのだが、ただ、ここまでヒロインに肩入れしてしまうというのもやっぱり物語の力であることは事実。この構造で全ヒロインが幸せになれるエンディングなどあるはずがないのは分かっていたことだが、その中の一部分の「悲劇」だけを切り取ってやるせなくなってしまうのは、ひょっとしたら受け手側の精神的な未熟さ故なのかもしれない。英梨々も詩羽先輩くらいのタフネスがあればなぁ……。ところで美智留の扱いは(略

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「武装少女マキャヴェリズム」 4→5

 とりあえずカッターお疲れ様。声優にとっての1つの目標、「ラスボス」を演じられるってのはそれだけで認められた証拠よな。

 最後までB級っぽいテイストを貫き通した作品。1話目で「なんかしょっぼ」って思った必殺技名のエフェクトなんかは最後までヘロヘロだったし、サブキャラの男子の描写なんかも馬鹿げていていまいち笑いにつながらない。ギャグとしては半端だし、バトルものとしてアクションで見せるなんてことも無い。現代アニメとしては一歩も二歩も足りてない、そんな作品だった。

 でもね、案外悪くなかったんですよ。多分一番の誘引要素は「ハーレムもの」としての部分だと思う。最終的にみんなして納村に惚れるだけのチョロいヒロイン勢なんだろ、って思ってて、実際にそれ以外のなにものでもない結末なんだけど、セオリー通りに五剣を1人ずつ攻略していき、その経過で「前に倒した五剣が仲間になる」という少年漫画的なくだりが良い具合に機能している。鬼瓦の力を借りてメアリを打開し、メアリ達2人との友情を深める上でワラビンピックを突破、そしてその蕨と一致団結してさとりを倒して……という繋がりで、自然に総勢6人のヒロインの掘り下げをしていき、ヒロイン勢も「剣士」という特性が同じはずだがきっちり個性が出ている。まぁ、ぶっちゃけ最後の方になると鬼瓦がどんどん空気になっていくところとかはファンには物足りない可能性もあるのだが……個人的には天羽を別にすると蕨ちゃん派です。やっぱり日高ボイスのロリは破壊力が高く、そこに咲子ボイスのキョーボーも関わってくるあのコンビが好き。立場を除いて人間性だけで考えると一番いい奴って多分蕨だよね。

 こうして「ヒロイン攻略」という中心的な動機がしっかり見えていれば、バトル描写が多少ショボくても「まぁ、女の子が可愛ければいいか」というので飲み込めるし、全体のバランスを考えれば突然バトルだけシャキシャキする方が不自然だしな。多少時代遅れな感のある造形は、むしろ野暮ったい方が本作のベタな展開は見せやすいっていう配慮だったのかも。

 キャラが定着したあとの2期目とかが楽しめればもっと評価が上がるかもしれません。……あるかな?

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「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」 5→5

 普通って大事。業界全てが埋まってしまえば辟易するが、1クールに1本か2本こういうラノベがあるくらいが、精神衛生上は良い気がしますね。

 改めて新番チェックの文面を読み返したら、1話目時点で「スレスレでテンプレから逃れてる感がある」みたいなことを書いていたのだが、終わってみればまーテンプレである。特に今作の場合は「悪役がすごく分かりやすい悪い奴」というのがテンプレっぽさを加速させており、特に悩まずに「あぁ、これは主人公サイドが正義なんだな」ということが分かるので、余計なイデオロギーで悩むようなことが一切無い。そういう潔い思考放棄は、馬鹿らしさにもつながっているが、見やすさにも直結するので決して悪いものではないだろう。

 テンプレテンプレ言ってはいるが、いわゆるファンタジーラノベ系のテンプレに、「教師もの」というテンプレを重ねているので全く同じ方向の作品を探そうとするとけっこう難しい。そして、普通「教師もの」っていうのは指導者を描く必要があり、そこには通常の「英傑」とは違ったレベルでの格好良さが求められるものなので別軸でハードルが高くなるのだが(王室教師ハイネの感想参照)、本作のグレンの場合、「ろくでなし」テイストを最後まで維持しつつも、実は指導者としては至極真っ当な教育方法しか使っていないという、これまた潔い思考放棄のおかげで「教師もの」として気を衒った部分がなく、余計なカロリー消費を抑えることが出来ている。よくあるパターンだと「一見無意味に思えた先生の言葉が、実はすごく大事な真理だった!」とか、「訳の分からないトレーニングを押しつけられて辟易したけど、いざ実践してみたらすごく意義深かった!」みたいな展開が教師ものの面白味の1つだと思うんだけど、そういう筋立てって、意外性を必要とするからしっかり説得力を持たせるのが大変。その点、グレンはすごく普通に「君はこの部分が優れてるから、そこを伸ばせばいいよ」とかいう指導をしているだけなのだ。なんや、こいつ単なる良い先生やんけ。おかげで特に突っ込む余地もなく、「まぁ、普通に育成できてるよな」という納得があるだけだ。

 「ろくでなし」要素は教師としての側面以外で発揮されており、常におちゃらけた言動や、徹底したゲスの思考はキャラをちゃんと維持している。先生っていう職業だと、かえってこういうヤツの方が人気があったりするのも何か分かるしね。教師と生徒という関係性があるおかげで、普通のラノベでありがちな「なんでヒロイン勢がみんなしてこんなクズに惚れるのか分からない」みたいな問題もなし崩しで解決。やっぱり女の子が先生に憧れるのは普遍的だ。メインヒロイン2人も特に大きな取りこぼしもなく、姫様は姫様、白猫は白猫でちゃんと可愛い。映像面で大崩れせずにエロヒロインを維持してくれたのも評価点である。まぁ、「こっちがメインヒロインなのかよ!」っていうツッコミは確実にあったと思うけども(狙ってやってたんでしょうかね)。

 あとはまぁ、斉藤壮馬がどんどんクズ役にはまっていくなぁ、っていうのが個人的に楽しかったポイント。どこぞの地上最強の男に続き、卑怯なことをやらせたり下卑た発言をさせるとどんどん興がのっていくのが良いですね。このまま「面倒なキャラ」を専門に任せられる役者になってほしいですよ、石田彰みたいに(高すぎる先人の壁)。

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「フレームアームズ・ガール」 5→6

 個人的に一番気になったのは次回予告とかに出てくる「アレ」です。調べて見たら「立川市公認なりそこねキャラクター」だったらしいのだが……なんじゃいそら。立川市って色んなアニメの舞台になってる謎の近未来都市のイメージがあるのだが、そうか、なり損ねたのか……。

 「けものフレンズ」の想定外のヒットにより、「ぎこちないCGのキャラアニメ」にも新たな可能性が確認される昨今、メカ+少女のギミックを携えた作品が新たな勝負に挑んだ。これまで幾度となく繰り返されてきたコンセプト。どちらの方向にも色目を使っていいとこ取りしようと思っても上手くいかないもので、今作の場合は最初からバトルがCGになっていたこともあり、「どうせキャラとしては可愛くならないだろう」という予断があった。まぁ、実際にCGデザインの方は別に可愛くはならなかったわけだが……その分、満を持して繰り出される手描きパートの破壊力が増すという謎の副次効果が発生。オープニング映像なんかが分かりやすいが、「轟雷ってこんなに美少女なのかよ!」という衝撃が、それだけで作品を立脚させる。

 そして、バトルものとは言ってもある程度の兵器ガチャガチャ戦闘を押さえておけば、あとの部分はお気楽日常作品。まさに「可愛らしいガールズたちの日常をお楽しみ頂くために、適度な戦闘を交えたアニメ」であった。そりゃな、古来より「ちっちゃい女の子的なやつ」には一定のニーズがあることは分かってるんだしな。舵取りを誤らず、萌えとギャグに特化したシナリオラインが形成されれば、CG部分の固さと気合いの入ったアニメーションのギャップでいちころですよ。バーゼ可愛いよバーゼ。

 あとはまぁ、やっぱりあおの活躍がでかいよなぁ。「ちっちゃい女の子的なやつ」をどんな主人公のところに送り込むかってのは難しいところで、一昔前に企画が立ち上がっていたら、間違いなくオタクな男の子のところに出荷されていたことだろう。しかし、そこは逆転の発想。今回の主人公はまさかの脳天気アホ女子高生(CV日笠)。元々兵器にもバトルにも興味がなかったあおが「金目当て」という凄まじく分かりやすい目的でFAガールズとの関係を深め、最終的には契約関係であり、主従関係であり、友人関係であり、一応百合的関係でもあるというナイスな構図を作り上げた。ストレートに下衆な思考が出来るあおの実も蓋もない行動原理も素敵だ。というか、日笠ボイスがとにかく素敵だ。今期は「ロクでなし魔術講師」で悪い日笠も楽しめて、実に良いシーズンだった。悪い日笠は良い日笠。アホな日笠は最高の日笠である。

 まぁ、ベテラン(?!)ばっかり褒めても申し訳ないので、残りのFAガールズの中の人たちもちゃんと認めないことにはね。視聴前には「やたら新人が多いししんどそう……」って思ってたのだが、ホント、最近は声優業界もどんどん先鋭化しており、デビュー直後の新人さんたちでも最低限のスキルを覚えてから表舞台に上がってくるから卒のない仕事ばかりである。まぁ、ここから一際目立つ「スター」なれるかどうかはまだ分からないが、各キャスト陣にとって、よい第一歩になったのではなかろうか。

 これ、サザエさんと同じでいくらでも話なんて作れるんだし、2期目は充分あり得るんじゃないかね。

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