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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ま、こんなもんやろ! 最終話! 色々と投げっぱなしだった気もするけど、大丈夫、最初からそれくらいだろうとは思ってたから!

 「最終回っぽいことをすれば最終回っぽくなるんやで」というお手本のような最終回。何か解決したかと言われたら何も解決してないのだが、何かが終わったかと聞かれたらなんか終わった気はする。そういうお話。すごいのは、これまで抱えてきた疑問についてはろくに説明してないということ。特にここ2〜3話で発生したトラブルについて、「なんでエクアたちが襲われるようになったの?!」という部分は「バグです」の一言で終わりやからね。「システム上のガス抜き装置というか、後からデバッグできる機構として逃がし屋を設定してたけど、管理がしんどくなったせいでそれが排除すべきバグって認識されちゃったみたい、ゴメンネ」くらいがちゃんとした説明だろうか。そりゃたいそうな迷惑である。さらに「なぜエクアが逃がし屋に選ばれたの?」という根源的な問題や、それ以降の「エクアはクソロボットや犬っころとどうやって知り合ったの?」といった設定上の不明点も特に説明は無し。もう、そういうもんだと割り切るしかないねん。あくまでもメディアミックスの1つの形。なんらかのセカイプロジェクトの一端がちらりと見えただけのアニメですからね。「なんか変な世界があるなー、ふざけてんなー」というのが伝わればそれでいいんですよ。

 個人的には、先週時点で言ってた「最終回にサンドリヨンが駆けつけてくれれば激アツ」がちょっと形を変えて実現したので素直に嬉しかったです。そうだよな、流石に「クラスタ消滅」っていうとんでもない伏線はどこかで回収しないと怒られるからな。他にもどこぞのペンギンが駆けつける展開とかも一応は想定されたが、まぁ、2期目以降が作られた時のために取っておきましょう。いや、今作に限って2期目は絶対にないだろうが……。

 エクア達の物語以外にもこのエスタブライフ世界を舞台にした作品は作れるだろうし、万一そうしたプロジェクトが展開した時のために、今作の記録はきちんと覚えておきましょう。僕も余裕があったらプロジェクトを追いかけるのはやぶさかじゃないですよ。……ソシャゲは勘弁だけど……。あ、でもシンフォギアのソシャゲがそろそろサ終も匂わせ始めてるので、その後釜にだったらなれるかも。

 

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 極道と告白と告白、第11話。助けにくるならこの人かアキバのやつかどっちかですよね。サンドリヨンが来てくれれば激アツなんだけど、流石にそれは無理だろうしなー。最終回で駆けつけたりしないかしら。

 真っ当に叛逆の狼煙を上げる展開。追い詰められた状態からの内輪揉め、本心を吐露しあって和解した後にクライマックスという、王道から1ミリもズレない安定の展開である。ただ、そんな王道のサポートのために「元極道の魔法少女」が駆けつけるあたりが今作の今作たる所以である。「青山穣が魔法少女になると釘宮ボイスになる」という新たな人類の知見が得られただけでも充分に意味はありますよね。「魔法少女俺」の時のサンプルと合わせて、どこかで「魔法少女性転換まとめ」みたいなのが欲しいですね(どこに需要が?)。

 とにかくこの世界の統治者から逃げ続ける中で、実はその統治者本人が逃げたくなっているのだというメッセージを突き止めたエクア。結局彼女とザ・マネージャーとの関係性がよく分かっていないのだが、そもそもザ・マネージャーという存在自体が謎のまんまだし、今後も明かされることはなさそうなのでそこは考えてもしょうがない。「何故いきなりフェイタルラックを取り上げられた上でお尋ね者扱いになったのか」というのが最大の疑問点なのだが、まぁ、これもザ・マネージャーが世界に嫌気が刺した結果の「破壊」行動の1つだとすれば一応は説明がつくか。何もかもが無理になっちゃった支配者が世界の統治を放棄してぶっ壊しちゃうんだけど、そのまんまだと自分のせいってのがバレバレになってしまうので、外部に崩壊要因を押し付けたくて、「逃がし屋」という反社会的な存在を内々に育てていたと。……うん、流石に強引すぎる考え方だが……こういう時のための安全弁というか、緊急脱出装置として「世界を壊す逃がし屋」を設置してたってのはあり得ない話ではないかな。

 ただまぁ、用意したと言ってもそこからフェイタルラックを取り除いたら普通は機能しなくなるわけで……降り注ぐ弾丸の雨を掻い潜ってエクアたちがまだ生き延びており、しかも大江戸城お膝元までにじりよってるのは本当にラッキー以外の何物でもないんだよな。逆にあんだけの銃弾から選りすぐりの一発を浴びてしまったフェレスがおかしい可能性すらある。多分、なんだかんだいってメンバーのスペックが高いからここまで逃げ延びることができたってことなんだろうけども(あのクソロボットに関してはどうしてもそうは思えないのだが)。

 そして、そんなメンバーの絆を確かめ合うための最後の儀式が百合&百合の告白合戦である。マルテは本当にいい奴なのでここで一気に株を上げにくる。迫真の説得シーン、その部分だけ切り取ればあまりにもあけすけなエクアへの告白シーンになっているのはよく出来てるんだけど、いかんせんマルテは日常的に告白しすぎてるので今ひとつ重要性が上がらない。その分、エクアからフェレスへの告白はストレートな分だけ響くものになっている。いや、マルテにもらった台本そのままといえばそうなのだが……ひねりなしの真っ直ぐ告白であっという間に転げてしまうフェレスさんのチョロさも殿堂入りですわね。まぁ、これくらいでいいんですよ。思春期の少女の友情ってのはさ。いや、マルテが思春期かどうかは知らんが……。

 さて、次回で最終回だと思うのだが、どういうオチでケリをつけてくれるんだろう。マルチメディア展開する作品なので全てをまとめ上げるようなフィナーレはないはずだが、少なくともアニメ作品として成立するような幕引きをお願いしたいなぁ。ちなみに大穴予想:最終的に犬っころが普通に喋る。

 

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 くま茶、第10話。何が何だか分からない世界だが、まぁ、マルテが飲んでるならしょうがないかな……。

 さて、ここ2話くらいで一気にセカイ系な雰囲気が増してきた本作だが、セカイ感が出て来れば、当然それをぶっ壊す展開になる。これが10話目の展開というのは至極真っ当なものだ。……と感じるのは1クール無茶苦茶アニメに調教されすぎなんでしょうかね。ついにエクアの口から語られた逃がし屋の真実。それは依頼先となっていた「M」の正体の話であり、これまでの逃がし屋稼業で使ってきたあれこれの話であり、そしてエクアの能力・フェイタルラックの話でもある。全ては超越存在が仕組んでいたことであり、エクアはその中で駒のように使われていただけ。でも、「何故逃がし屋をやっていたのか」という部分だけはエクアの本心なので、その1点だけで、ガラガラと崩壊した世界の中でエクアはエクアたりえている。しかしそんな人間性を除けば、これまでみんなしておちゃらけ笑顔でヤベェことをホイホイこなせていたのは全部神の御業。それを取り上げられたら、急激にシリアス度数が高まり一切のギャグがなくなるのも仕方のない話である。

 万能と思えたフェイタルラックについては、「とにかく運がいい」とかいう能力ではなくて「数秒先の未来が見えていた」という説明がなされたが、まぁ、どっちにしろ世界の条理を曲げる力には違いない。一応真面目に考えてみると、これまで何度も何度も行われたゲートコードの切断みたいな状況下では、エクアは「答えを知らずに適当に切った」ではなく、「とりあえず切ってみて間違った未来だったらキャンセルできた」ということになる。具体的に彼女からどう見えていたかは分からないが、例えるなら「十二大戦」のネズミみたいな能力をいっぺんに処理してたビジョンなんだろうか。例えば今回は「8本のコードのうち1本が正解」だったが、端から切っていく未来を探り、当たりを引くまでそれを繰り返す感じ。……まぁ、よく分からんがそういう使い方だったのだろう。なんにせよ、それは「未来が分かる超越存在」がいなければ貸与だってされないわけで、ザ・マネージャーは確実に「未来を見せるくらいのこと」ができるってことだ。現実世界であると仮定すればそれは不可能であり、この世界はなんらかのシステムにより監視・操作された一定秩序の中の「閉じた世界」であると考えるのが自然。まぁ、ラプラスの悪魔であれば現実世界でも同じことはできるが……どうも作品の空気からしてそういう方向性ではなく、何かエクア達の世界には「制御可能なツマミ」が付いてる感じがあるのよね。

 今回のお話で疑問が残ったのは2つ。1つは、お茶の水脱出に際してのエクアのコード切断の結末。結果的に秋葉原にいたのだからあの選択は1/8を成功させたとみるのが自然なのだが、それが偶然だったのか、なんらかの理由があったのかが分からない。そしてもし偶然だとしたら、何故そのようなシーンが入るのかも分からない。普通に考えると、「エクアは完全に能力を失った」ことを見せるなら偶然コードを選べたのはノイズでしかないわけで、今回わざわざあのシーンでコードを切らせたのは、彼女の中にザ・マネージャー以外の超越存在の意志が介入しているか、もしくはザ・マネージャーはやっぱり彼女の能力を剥奪していなかったかのどちらかである。少なくとも今週のラストまでにそうした展開の片鱗が見当たらなかったのだが、果たしてどういう展開になるのか。

 そしてもう1つの分からなかったこと……というか深読みできそうなポイントは、冒頭のスマホを落としてマルテとごっつんこしたシーン。よくあるアニメ的な展開なら、あのシーンでマルテと人格が入れ替わりそうだと思ったのだがそんなこともなかった。あれは単に「エクアのフェイタルラックがなくなったので、マルテと頭ぶつけちゃったんだよ」というだけのシーンなのだろうか? それにしちゃぁなんか思わせぶりだった気もするし、フェイタルラックの喪失は他のシーンでも散々言及されてるので、わざわざあそこで描く必要もなかった気がするのだが。マルテとぶつかったことがプラスかマイナスかどっちかは分からんが、ザ・マネージャーの意図を越えるなんらかの偶発的展開に繋がったらちょっと面白そう。こっそりエクアの脳内にノーパン派議員だけ移り住んだりしてないかな……。

 

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 冒頭で「なんかCVがくじらみたいなキャラ出てきたな……」って思ったらCVがくじらだった、第9話。こういう確たるイメージを持ってる役者ってやっぱり強いよね。

 今回のクラスタは府中。関東の地理に全然詳しくないので「なんでテーマがプリズンブレイクなんだ?」と思ったけど、そのものずばり、東京の刑務所って府中にあるのね。しかももう1つの府中のメインコンテンツと言える競馬場とも悪魔合体して謎の勾留支配施設へと生まれ変わった。支配者が開催する「競馬」ってんで、てっきり鉄骨でもわたらせて「押せッ……押せッ……」とかやるのかと思ったら、思いっきり普通の競馬だったもんで笑ってしまった。何色のファンファーレだよ。まぁ、確かに受刑者自身に走らせるよりはランダム要素も強くなってイベントとしては盛り上がるのかも知れないが……あの馬たちは普段から刑務所内で飼ってるやつなんでしょうかね? いや、真面目に今作内における概念を考えてもしょうがないんだろうけども。

 前回、前々回あたりからだいぶ観念的な話も増えてきており、この世界を規定するなんらかの理にも言及しかかっているように見受けられる。前回は「クラスタの喪失」というテーマを扱っていたわけだが、今回はそうしてクラスタという謎の区分がこの国全体(東京都全体?)でどのように運営されているのかが垣間見えるお話。各クラスタにはモデレーターと呼ばれる管理者が存在しており、前回消えてしまったあの子もモデレーターだったわけだが、今回のオバハンはモデレーターの地位では満足せず、そこからさらに上を目指しているという。上にいるのは「ザ・マネージャー」。……全部役職名だとわかりにくいな……。まぁ、とにかくそんなジャーマネが「大江戸城」でこの地域の全てをコントロールしている(と、少なくともオバハンは考えていた)ようだ。そして今回ラストには意味深に画面を見つめる謎の人物の姿も。一応、シリーズ的なクライマックスはこの「マネージャー」との対決ってことになるのかな?

 ただ、メディアミックスを前提にした作品だし、正直あんまりこのアニメだけで何か決着がつく感じもしない。マネージャーという存在に対してエクアがどのような想いを抱えているのかというのも気になるところで、普段は常に穏やかなエクアが、今回ザ・マネージャーという言葉を聞いたときだけいくらか顔色が変わった。彼女の偏執的なまでの「逃がし」へのこだわりはなんらかの大きな存在との関係性ゆえだと推察されるが、さて、彼女とマネージャーの関係とは? そして、他の連中はそんなエクアの過去を知ってるんだろうか?

 今回はシンプルな脱獄ものということで久しぶりに全メンバーがそれなりに活躍しました(マルテのあれが活躍かどうかは置いとくとして)。普段役立たずのいぬっころ、ようやくまともにそれっぽい見せ場があったな。

 

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 突然のセカイ系、第8話。いや、私は「セカイ系」の正しい概念を理解してないのだが……こういうことではないか?

 前回はエクアの過去に迫るようであんまり迫らない始まりのお話。そして今回は一転、この世界の在り方を見せて一気に核心に迫ってるようであんまり迫らないお話である。まぁ、これまでも充分に頓狂な世界が繰り広げられてきたのだから、その「セカイ」そのものに何か大きな力が働いていたとしてもそこまで驚きはないのだが(むしろ、ここまで各クラスタ独立して異形を形成していたことを考えるなら、強力な外的要因の存在があった方が自然だが)、どっちかっていうと作品世界の変質よりも、番組そのものの空気感の変質の方が驚くべきところである。今回はほとんどおふざけ無しで、最後は泣かせにくるという、あるまじき事態である(今作に何を求めているかによるだろうが)。まぁ、突然こんな風に振られたところで泣けるわけはないのだが、今まで散々おちゃらけてきただけに、ぼちぼちラストに向けて襟をただして見守っていく必要もあるのかなぁ、と気分を改める次第。

 逃がし屋稼業に関してはAパートであっさり解決。史上最も何もない虚無の逃がし屋業務である。ただ、そうしてクラスタとクラスタを繋げる貴重な存在としてエクアたちがいることを確認しつつ、「まぁ、そのクラスタってのも、超越存在によって定義される一つの箱でしかないんだけどね」という無情を少しずつ掻き立てていく。なんと言われようとこれまで見てきたアホらしいクラスタの姿が霞むもんでもないのであんまり虚無感や無常感は感じないのだが、今後「逃がし屋」というお仕事を見続ける上で、一つのクラスタから人を逃すというのがどういうことか、という部分について多少考えを改める必要はありそうだ。「逃げたい人を逃すのが仕事」であり、そこに関してフェレスから「逃がしたことで他人が不幸になるのはいいのか」という問いかけがあった。仮にこれが人間対人間の関係性であるなら、別れさせ屋みたいなもんなので別に構わないと思うのだが、「逃がしたことでそのクラスタの人口が減る」→「クラスタの存在が認められずに消滅する」という構図があるのだとすれば、逃がし屋というのは実質的にクラスタの削除人みたいなものだとも言える。エクアはどこまでこの世界のことを理解した上で、逃がし屋という過酷な仕事を始めようと思ったのだろう。

 まー、真面目に考えても意味はない作品な気もするのだが……ここから一気にシリアス固めが来て、驚天動地の世界観が開陳されたりしたらそれはそれで面白そうだ。

 

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 今週だけでメカの腕が吹き飛ぶアニメを2本観ました、第7話。まぁ、やってることは全然違うけども……いや、どっちもギャグって意味では大して変わらんか?

 サブタイトルがここまで「○○から逃げられない」で統一されていたのが、今回は微妙にニュアンスが異なる。それもそのはず、今回は逃がし屋業務一切無しの「日常回」である。まぁ、今作における「日常」がどれほどのものかと問われたらその疑問は何一つ解決できないのだが……。こんだけバックグラウンドに触れたっぽい雰囲気を出しているのに、結果的に何一つ新しい事実が出てないってのも逆にすごいよな。

 いや、でも一応多少は何か分かったかな? 最大の収穫は、エクアの能力名として「フェイタルラック」という非常に物騒な名前が飛び出したこと。最初に聞いた時は「Fatal lack(致命的欠乏)」なのかと思っちゃったけど、これまでのエクアの立ち回りからして「Fatal luck(運命的幸運)」の方でしょうね。「fatal」には「運命から逃れられない」的ニュアンスもあるので、まさにこのアニメにはぴったりなのだが……これまで各種ゲートのスイッチとかを全部一発で突破してたのって、超絶ハッカー能力があるとかじゃなく、マジで単なるラッキーマンだったからなのかよ。そしてそんなフェイタルなラックは今回も「頼まれたお使いの品が全部目の前で売られている」というよくわからない超常現象として現れている……。ラストは「なんだかんだで新メニューとして出したワニ肉のステーキ(ダチョウの卵を添えて)が大ヒットして看板メニューに」みたいなオチになるかと思ったけど流石にそんなことはなかったぜ。

 結局、謎が深まるばかりだったのはエクアのここまでの人生である。喫茶店に居を構えたのもマルテの見立てでは「割と最近」らしいし、メンバーたちはそれ以前のエクアを知らないということ。学生のくせに喫茶店経営もしているという立ち位置がそもそも謎なのだが、そんな彼女が逃がし屋稼業をこなし、その周りにイロモノ集団を集めているのもどういう経緯なのか。フェレスは「脱退しての出戻り」という経緯があるらしいが、そこそこ付き合いは長いのだろうか。でも、今回のビデオメッセージで「このクラスタで友達を作りたい」と言っていたことから、フェレスとの付き合いもそこまで長くはなさそうだし……謎である。

 そして一番の謎は、そんな縁を大事にしたいラッキーガールのエクアが、なんでよりにもよってあんなクソロボットを仲間に引き入れちまったのかということである。前回に引き続き、どんどん印象が悪くなっていくゴミロボット。この世界のロボ、どこまで無駄に人間的な要素があるんだろう……そしてあのグラビア漫画雑誌、いくらなんでも多方面に拡大しすぎだろ……。

 

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 あのロボットほんとクソだな、第6話。普段からどうしようもないキャラのことを「ポンコツ」と形容しがちなんだが、こいつの場合はマジで掛け値無しのポンコツ……。

 逃がし屋のアニメのくせに逃さない話。おかげで今回はいつも以上にグダグダ感が強く、ヌルく、ユルく弾けることをモットーとした(?)今作の作風を鑑みても特にだらっとしていて掴みどころがないお話である。ぶっちゃけ刺激はあまり多くない「抜け」の回。それがエクア先輩の不在によって起こっていたのかどうかは定かじゃないが、基本的にスタートからゴールまでず〜〜っと同じようなことをしてるだけなのであんまり緩急がないのよね。コード切断のくだりとか3回もやってるし。まぁ、そういう伝統芸だと思えば別に腹も立たないのかもしれないが。どっちかというと、ラストに思い出ムービーみたいな雰囲気出してんのにやってることはコードの切断(ゲートの不正突破)というエクアのエグさに注目すべきかもしれない。

 というわけで、初めてエクアがいない状態でのお話だったため、改めて彼女が逃がし屋グループの中でどんだけ重要なポジションだったのかというのが確認できたわけだ。というか、そもそもエクア無しでは成立しないチームとすら言える。まぁ、どういう成り行きで結成されたのかもよく分からんし、「エクアがいないと成立しない」じゃなくて「エクアが他の連中を煽らなかったらそもそも存在しなかったチーム」なだけかもしれないけど。少なくともマルテとフェレスは彼女がいなければ積極的に動くことは無かっただろう。となると、今の逃がしや業務は本当にただの「エクアの趣味」みたいなところがあって……。まぁ、前回の女神像の匂わせとかを見てると、エクアも逃がし屋稼業にこだわる理由があるのだろうけども。

 いじれば色々とネタを振り回せそうな秋葉クラスタをこの捨て回で消化。あとはどんなヘンテコエリアが残ってるんだろう。そして、この世界でも肉の万世が元気なのはなんでなのだろう……。

 

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 今なお、人類が疫病や戦争で苦しんでいるなどという事実が信じられなくなる作品、第5話。……日本って平和だよね……ほんとにね……バカアニメが放送されているこの世界に感謝を。

 いやしかし頭イカレてるとしか思えないよなぁ……今作の企画会議がどんな状態で進行してるのかがすげぇ気になる(あとアフレコ現場がどうなってるのかも気になる)。ここまで確実に「ヤクキメて書いてるの?」ってくらいのプロットが続いていたが、今回はいよいよ「いや、ヤクの力借りてもこうはならんやろ」というプロットになった。……いやでも、「エロギャグ漫画なら普通にある設定」ではあるので、常軌を逸してるというほどでは……いや、逸してるわ。超逸してるわ。いやいや、思い出してください、過去にはパンツを羽ばたかせて伝説を残した「そらのおとしもの」っていう作品もあるんですよ。それに比べればまだ今作は理性が残ってますよ。人間の理性について、深く考える機会を与えてくださる素晴らしいアニメである。

 ここまで吹っ切れた展開が続いており、私の中にミリで残っていた「何か、実は壮大なネタが仕込まれたサプライズ作品なんじゃないか」という期待や不安は掻き消えた。今作において、世界観を考察することは全くの無意味だ。それぞれに大して距離も離れていないはずの各々のクラスタに全く別な文化があり、なぜか現代日本の東京都内に酷似した施設なども散見されるがそれは偶然だ。あくまでもこの世界は「クラスタごとに全く異なる世界」であることだけが事実であり、その差は「キノの旅」における国の違いと同様、理由も無ければ背景も無い。ただひたすら寓話的に「そういうもの」なのだ。たまたま、今回登場したお台場クラスタには「パンツは悪である」という思想が、宗教がどこかの時代で生まれてしまっただけなのだ。そこには理由はない。伏線もない。そして理性も品性もないし、遠慮も躊躇いもない。あ、伏線はあったかもしれない。前回のマルテの脳内に(泡沫派閥がまさか2話続けて登場するなんて誰が思っただろう)。

 「何故人類はパンツを履き始めたのか」というのは文化人類学としてはそこそこ面白いテーマではあるだろうが、その遠大なる人類の文化を否定することに特にイデオロギーはない。この世界は何となく面白そうだからパンツを履かなくなったし、たまたま逃走時のルートは梯子の昇降や排気管の匍匐前進やピッカピカに反射する床がある。エロトラップダンジョンの概念があれば一発で説明はつくのだが、ここはそんな世界じゃないので本当にたまたま。そしてそんなクラスタで生活している人は、他人のパンツに敏感になって見えないパンツの存在も知覚できるように超進化している。……人類の歴史、どうなってんだ。しかも原住民の方々も、別にパンツを履かないだけで大事な部分はちゃんと隠すんだよな。ほんと意味わからんよ。そんな人々が作った巨大な女神像は丁寧な縞パンを(おそらく自由の女神と同じ素材なら青銅で作って)身に纏っている。それを見たエクアさんの真剣な表情は拾った方がいいのかスルーした方がいいのか……。

 ちなみに、制作サイドに関係性が見出せないので偶然といえば偶然なのかもしれないが、今回「ノーパンの」「女神」という謎概念の神官役を担当しているキャストは雨宮天である。流石にその声が聞こえてきた時点であまりにも露骨な含みを感じざるを得なかった。多分、キャスティングしてる方も狙ってやってるはず。ついでに言うと今回のオチは縞パン、そして頑なにパンツを履き続けたキャラのCVはめぐみんであった。そこに因果を見出すかどうかはあなた次第です。

 エクスプロージョン!

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 ノーパン派は泡沫派閥に甘んじてないで政権奪取目指してもっと頑張れよ、第4話。……他の少数野党、もっとカオスな連中がいそう……。

 毎度のことながら「なんやこのアニメ」の連発ですね。今回もカオスまっしぐらでしたが……いや、いいんだよ? こういう話があっても別にいいんだよ? サブキャラにスポットを当てるのは当然の流れだし、淫乱スライム娘のマルテが中心の話がここで扱われるのはある意味で真っ当な流れだ。でもさ、4話目でやる話じゃなくね? まだ「逃がし屋」業務のなんたるかもいまいち分かってない状況だってのに、ひたすらに先輩を押し倒すことだけを考える話を広げるタイミングじゃなくね? ……いや、このアニメはそういう作品なんだろうな……ある意味、非常に確固たる意志が感じられる、そんなご立派な4話目である。

 「群体」ってそういうもんじゃねぇだろ、というツッコミは既に無意味。もう、マルテがそういう風にできてるって言ってんだからこの世界ではそれが真実。兵器によって真っ二つにされたら、あたかも「天使の心と悪魔の心」のように、己に内包されている様々な自我が綺麗に真っ二つにされるのだ。まぁ、正確に二分されたわけではないだろうから、多分強硬派サイドのボディにも肩身の狭い穏健派とかもいたとは思うけども。議会定員がせいぜい数十人程度に見えたんだが、マルテという1個体を構成する自我っていくつくらいからできてるんでしょうね……。

 ひたすら脳内会議を繰り返す状況はまるで「はめふら」のようだが、単なる脳内会議じゃなくて実際に「複数の自己」が存在しているマジの自分会議だ、というのがマルテのおかしなところ。普通の人間からは理解不能な状況だが、そんな場面でも一切怯まずに状況を飲み込んじゃうエクアの肝の太さというか、空気の読めなさもなかなかに凄まじいものがある。まぁ、この世界の常識がどこにあるかなんて本当に分からんからな……大江戸線のシステムも分からんし、みどりの窓口がどこにあるかも分からない。上野に牛久大仏ばりの巨大西郷さんが建ってる理由なんてわかるはずがないし、そのエリアには何故か余所者に優しいパンダ人間が同じクマっぽい連中と一緒に共同生活を送っていることなんか気にしてもしょうがないのだ。この作品を見るときに一番大事な心構えは「考えたら負け」だ。いいじゃない、楽しければ。長縄まりあ劇場、とくと堪能させていただきました。いい仕事っぷりで、また新しい扉を開けたんじゃなかろうか。モブ子役から飛び出した上田麗奈のように、こういう無茶振りって一気にキャストの印象が変わる良いきっかけになるわね。

 

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