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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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やっぱり書き始めたら止まらなくなって結構な量になってしもたんや……。

 

 


関係者の集合/Assemble the Players

 ミステリ界隈ではお約束の「名探偵 皆を集めて さてといい」ですね。ちゃんと「犯人はこの中にいる」とプロフト君が宣言してくれてます(ちゃんとイラストの中に犯人写ってるからね)。イラストではオレリアに捕まって首輪つけられてる虐殺少女ちゃんも愉快だが、やっぱすげぇいい姿勢で座ってるオレリアさんがポイント高い。能力がシーンとあまり関係ないのはご愛嬌。


 
 
オレリアの立証者/Aurelia’s Vindicator

 変装経由の「静穏の天使」。なるほどこれなら裏向きで出したくはなる。タフネス2と絶妙に死にやすく設定してあるので、ブロック後、死ぬ前に起動して色々やらかしていく使い方ができる。


 
 
世慣れた見張り、デルニー/delney, Streetwise Lookout

 顔を見ると明らかにアジア系なんだよな。黒人さんだけじゃなくて黄色人種にもちゃんと配慮してるWizards社でございます。こちらの能力、パッと思いつくのはなんといっても現在活躍中の「粗暴な聖戦士」とのシナジー。現在もたまにノーン様と組んで悪さしてるが、こっちの子なら人間デッキでより手軽にシナジー構築できるようになっている。


 
 
クロヴァドの脚肉/Krovod Haunch

 ルビが「きゃくにく」だが、調べてみたら食肉業界ではこの呼び方が一般的とのこと。ちなみにクロヴァドはこんな生き物。こいつ食用だったんだ……。この度いくつかの「装備品であり、証拠品でもある」という愉快なカードが搭載されているが、なんとこちらは装備品で、かつ食物。でも証拠品じゃないってことは事件性はないんですかね。冷凍肉なんて大定番の証拠品なんですけどね。あ、あと犬を呼ぶのにも使える(当然骨を投げるのだろう)。なんかもう、いちいちフレーバーだけで楽しいな。


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 少し前に事前情報が出た時点で「絶対面白いやつやん」と思っていた「カルロフ邸殺人事件」のプレビューが今週スタートしていますね。面白いってのは、ゲーム自体は知らんけどフレーバーとかカードデザインが楽しそうという意味ね。ほんで、最近全然出来てなかったし今回はレビューできるかと思っていたのだが、残念ながら時期的にこの1週間を全てカードに捧げるわけにもいかず……しょうがないので、前回の「イクサラン」同様、せめて第一印象の記事だけでも上げておくことにした。当ブログはごく稀にMagic関係の記事を見にきてくれている人もいたので申し訳ない部分もあるのだが、最近の製品リリースの速度にはもはやついていくことができず……まことに遺憾です。

 あと1週間遅ければ身体があいたかもしれんのでちょっと無念だが……まぁ、もうそういうことができる時代でも年齢でもないんや……。

 

 以下の要素の詳細については、公式記事カードギャラリー参照のこと。

 


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 早い、早いよ……時間の流れがシルバーチャリオツだよ……。あっという間に新セットでございます。ただ、残念ながら今回はスケジュールの都合上、追いかけるがはしんどいのでカードプレビューはお休みとなります。ご了承ください。

 ……という連絡がしたかっただけなんですが、流石に勿体無いので発表されたメカニズムなどへの雑感だけ書いときますね。最近はセットの頻度が上がってること、そしてMagicも歴史を重ねていることにより、なかなか「今までにない!」みたいなメカニズムってのは出てこなくなったので、そこまで飛びついて書くほどのこともないんですけどね。多分ストーリーを追いかける要素の方が楽しいかもしんない。

 

 以下の要素の詳細については、公式記事参照のこと。

 


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終わったー!
 
アルコンの栄光/Archon’s Glory
 よくわかんない存在代表、アルコンさんがサポートしてくれる今回のコモントリック。1マナで+2はすごく普通っていうかちょっと弱いくらいの部類だが、ここに協約が絡むと一気に「勇壮の時」と「力強い跳躍」の合わせ技となり、コモンの範疇を一気に超える。協約スペルのいいところは、必要なければ最低限の効果で誤魔化せるところ。これだけで勝てるシーンなら手軽な1マナトリック。ライフが切羽詰まってたり、あとワンパンで勝てるって時にこそ協約。それでいいのだ。
 
 
取り籠め/Cooped Up
 あんまり聞いたことがない日本語、「取り籠める」。調べてみると用法としてはちゃんとあって、意味はだいたいご想像の通り。ただ、現代はやっぱり「閉じ込める」の方が優先されるよね。ちなみに辞書によれば読みは「とりこめる」だが、なぜかカード名は「とりごめ」になっている。何が正しいかはよくわかりません。このセットの「平和な心」枠だが、今回は「拘引」系じゃないので能力の起動までは阻害しない。その代わりに採用されたのが起動型能力による根絶機能で、性能は「凄絶な無気力」と全く同じ。「無気力」は設置コストが3マナなので、一応純正上位互換の形だ。後腐れなく処理できるという利点に加え、今回は「任意のタイミングでエンチャントを墓地に落とせる」のが白黒系でのアピールポイント。また、ちょっとした小技として能力を起動したあとにこいつを協約コストとしてサクってしまっても効果は解決されるなんてテクニックもあるし、起動後に他の呪文で明滅させれば再利用できるなんてパターンも。使いこなすことでこの世界のギミックをさらに奥深く味わえる(かもしれない)有力な白除去。

 


 
霜橋の護衛/Frostbridge Guard
 一目瞭然の「氷の女王」系列の一般兵卒。2マナ2/2の普通ボディに、やや重たいタッパー能力を持っている。3マナタッパーはいかにも重いが、タッパーはリミテッドにおいてあまりに有用すぎるため、一時期そのコストがだいぶ重くなっていた時期があり、3マナ起動は「アクロスの看守」と同じ設定。その上で「看守」もリミテではそこそこ使えちゃったので、こいつの能力を起動する機会も案外多いのかもしれない。「雪の女王」系のシナジーがあれば当然加点。集めやすい2マナ域として重宝するだろう。

 


 
希望ある祈祷/Hopeful Vigil
 黒の「望み無き悪夢」と(少なくとも名前は)対になる「別にエンチャントじゃなくてもいいんだけど、エンチャントにして墓地に落ちた時のボーナスを加えた」デザインのコモン。黒はハンデスだったが、白はクリーチャー。下の占術とサクり機能は「望み無き悪夢」と全く同じで、「エンチャントを墓地に送る」ことがこの組み合わせの要点であることが分かる。さらに白の場合は2マナで確実に2つのパーマネントを展開できるウィニークリーチャーということで祝祭ギミックとベストマッチしているのも見逃せない。渋いコモンではあるが、2つのアーキタイプで積極的に採用できるので隠れた人気カードになりそうだ。

 


 
武勇の時/Moment of Valor
 ちょい高めのコンバットトリック兼除去。最近は手軽に利便性が上がるということでこの手のモード選択呪文がどんどん増えているが、「どっちかは状況次第で使えるだろ」という雑なパッケージングも増えてきている。こちらの呪文は上のモードがあんまり比較対象がないのだが、下のモードはまんま「大物潰し」で、単体4マナの呪文だったのでそれだけでまるまるお得である。とはいえ、実はこの「大物潰し」とのパッケージングは「状況に応じた使い分け」にあまりに便利なのでここ最近乱造されているデザインでもある。地味な立ち位置なのであまり覚えてないだろうが……せっかくなので「大物潰しとのモード選択が可能な呪文」を羅列してみよう。いくつ覚えてるかな? ストリクスヘイヴンの「学舎防衛」、神河の「穢れの一掃」、ちょっと違うが出来事を採用した「巨人落とし」、そして3つのモードの1つに含まれる「集団的努力」。こうしてみると、レアじゃないやつの採用実績は意外と微妙かもしれんな……。

 


 
冬への没入/Plunge into Winter
 冬にお布団から出たくなくなるのはしょうがないじゃない、という呪文。ではない。ヒルダさんが居城を構えてた湖、マーフォーク住んでたのかよ。あまりに可哀想すぎる。呪文としては、使われてるところをほとんど見たことがない「圧点」の改良版。「占術できる」という純正強化ポイントに加え、一応「対象がいなくても唱えられる」という利便性を得た。軽量キャントリップだと案外馬鹿にできない改善点かも。所詮は「圧点」なのでやっぱり積極的に採用したい呪文ではないが、「氷の女王」系デッキの穴埋めには採用できるかも。

 


 
庇う両親/Protective Parents 

 「やめてください! うちの子、末は博士か大臣なんですから!」って訴える親馬鹿クリーチャー。まぁ、人の親ならそういう気持ちになってもしょうがないが、これ、子供が大成するためには親の死が絶対条件なのが切ないし、なんなら子供でもなんでもない赤の他人が「若き英雄」になっちゃうんだよな……フレーバーがよく出ているのか、そうでもないのか……。3マナ3/2の普通のクリーチャーで、死亡時にもパーマネントが1つ増える。まぁ、それなり。若き英雄役割は張るクリーチャーによって性能が大きく変わるオーラなので、どちらかというと軽いデッキ向け?

 


 
霜毛皮のトナカイ/Rimefur Reindeer

 再びのタッパー。今回はアーキタイプの関係上、タップできるカードがザクザク出てくるので今からもう「コントロールできそうやなぁ」ってドキドキしますね。こちらのトナカイ(大鹿)はエンチャントの入場をトリガーに相手をタップ。役割トークンなんかを駆使すればインスタントタイミングでの起動もできないことはないが、やはり普通に考えたら自ターンでの起動がメインなので、どちらかというと攻めの能力である。4マナ3/4とステータスは最低限。できれば他のタップ方法を相手ターンに使いこなし、残る一部をこいつが薙ぎ払う、みたいな展開が理想。「氷の女王」テーマは「相手クリーチャーをタップした時」に誘発するカードと「相手をタップするカード」のABシステムなので、さらにここに「起動させるためのエンチャント」まで考えてデッキを組むのはちょっとホネかもしれん。

 


 
眠りの救済者/Savior of the Sleeping

 日本語名だけだと安眠用の薬剤の名前みたく見えてしまうが、英語とフレーバーのニュアンスからすると「眠ってる人を守ってあげてる人」という感じ。この世界の住人で寝ちゃってる人と起きてる人の違いってなんなんでしょうね。さておき、こちらは白黒の「エンチャントが墓地に落ちた時」シナジーに絡む基幹兵卒。3マナ2/3はやや物足りないサイズだが、役割などを駆使してエンチャントを墓地に送り込むことでスクスク成長してくれる。大きくなってくれれば警戒もさぞかし頼りになることだろう。普通の世界だったら「エンチャントを墓地に送る」はクソ面倒な条件だが、今回は意識すれば結構な頻度で発生させられるはず。シナジーを組まない人間からピックされにくいカードなので、遅めで確保できることを祈りたい。


 
 
まどろむ砦番/Slumbering Keepguard

 「寝てる人を守らならなきゃ!」っていう騎士もいれば、寝ながら戦えちゃう騎士もいる。アーデンベイル民、やたらと器用。1マナ1/1と大したことないサイズだが、戦場にエンチャントが集まって来ればそれだけで元気百倍。起動コストはそこまで軽くないが、これで+2でもできればコスト分の効果だし、+3以上になれば圧力も一気に増す。試合終盤になれば+4修正の2回起動とかいう爆裂増強も現実味が出てくるんじゃなかろうか。ただ、今回のセットはこれ以外に「場に大量のエンチャントを展開する」ことを推奨するカードはなく、どのカードも「出た時」「墓地に行った時」を見るので役割トークンのような場保ちのよくないカードもかなり多い。彼の夢見る特大サイズは達成できるかどうか。夢で会えたら素敵なことだけど。

 


 
備え蓄える祝賀者/Stockpiling Celebrant
 備えるっていうか……そこにダイレクトにインでいいの? めっちゃ邪魔だし、多分ベタベタすると思うよ? おばちゃんの「見つかりましたけど、何か?」みたいな開き直ったツラが妙にリアルでツボ。できればタッパーとかの容器を用意してあげたいこちらのカードは、そうして自軍パーマネントを一度仕舞い込めばちょっと占術してくれるという、賢いんだかそうでもないんだかよく分からないやつ。これを使って187能力を使い回すのが毎度のお約束で、今回は「希望ある祈祷」あたりがコモンで分かりやすく成立するシナジー。あとはまぁ、いらんトークンとかを潰して占術に充てることもできるが、そこまで欲しいボーナスでもないので、無理にシナジーを狙うほどではないだろう。ただ、そこを使わないとなると本当に単なる3/2バニラなんだけども。こんなやつが騎士を務めてる国はちょっとなぁ……。

 


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吠える暴れ者/Bellowing Bruiser

 一応「5マナ以上」や「パワー4以上」条件を見たしつつ汎用性にも気を遣ったコモンらしい出来事クリーチャー。5マナ4/4速攻は本当に「それなり」レベルだが、この性能で「それなり」だと思っちゃうくらいに現代の水準に慣れてしまった自分に驚きである。一昔前……いや、二昔前くらいだったらこれだけでもコモンとしては充分すぎる性能だったのだが。ただ、こいつには出来事というおまけがついたものの、正直そこにあまり大きなプラスは感じない。というのも、出来事クリーチャーでは定番のはずの「事前に軽く出来事で使っておいて、手が空いたらクリーチャーを着地させる」という使い方がほぼできないためだ。この出来事呪文の効果では、「序盤に適当に使い捨てる」意味が薄く、なんならこいつが4/4で登場した後に初めて使いたくなるくらいの効果である。「5マナのクリーチャーはいっぱい入れられないけど、軽めのソーサリーなら突っ込んどいても大丈夫」というマナカーブを誤魔化す免罪符が使えないため、あまり積極的に採用したい後押しにはなっていない。いや、クリーチャーとして充分なら文句をいう筋合いもないのだが……なんか、もう一声。

 


 
特注の戦闘装束/Bespoke Battlegarb
 エンバレス軍の人たちがきてたユニフォームでしょうかね。どう見ても防具一式なのにパワーしか上がらないという謎の性能だが、赤なんだからしょうがない。2マナで置いて2マナで装備、すっかり定番となった「削岩機」と同じ性能の装備品。パワーしか上がらないのでそこまで採用頻度は高くないが、環境次第では案外馬鹿にできないサポートになることもある。今回の赤はネズミトークンのおかげでクリーチャーの頭数だけは確保しやすい状態なので、こうしたサポートがうまいことハマる可能性もある。そしてその可能性を後押しするのが、痒いところに手が届く祝祭能力。速く攻めたいデッキにとって装備コストは目の上のたんこぶなのだが、パーマネントを展開するだけで自動で蒸着できるオプションはかなり取り回しの利便性を上げてくれる。この設定のおかげでデッキに複数枚入れる選択も可能となり、23枚と並べたこいつを一気に装備して殴りにいくネズミ軍団は壮観。まぁ、そこまで頑張るギミックかは分からないが、コモンで狙える方向性としてはありなのでは。

 


 
エッジウォールの群れ/Edgewall Pack
 今日のわんこ。「なんで犬がネズミと一緒におんねん」と思ったが、フレーバーテキストをみたら想像以上のおバカ具合で可愛いと思ってしまった。4マナ3/3威迫+トークン1体。使用感としては直近でも活躍していた「煙突の煽動者」あたりが近いだろうか。速度の面ではやや劣るが、その分攻撃性能に優れるので役割の土台としてもちょうどいい。当然、祝祭デッキでは確実な祝祭トリガーとしてのニーズがあり、コモン戦力としては各所からお呼びがかかるのではなかろうか。「アイ ワン チュー」っつって(思いついた時は天才だと思ったギャグ)。

 


 
かじりつく大合唱/Gnawing Crescendo
 トーテンタンズさん、今回はもう赤の唯一のレジェンドなんじゃねぇかと思うくらいにいろんなカードで大活躍してるな……。毎度お馴染み「ラッパの一吹き」に、トーテンタンズさんが歌ってくれるボーナスつき。パワーしか上がらないタイプの増強なのでこれを後ろ盾にフルアタックしても自軍クリーチャーはバタバタ死んでいくが、その分はネズミトークンを補充し、アタック前とアタック後でクリーチャー数が変わらないという手厚い保険が受け取れる。ただまぁ、この手の呪文って繰り出すシーンはだいたい「この攻撃通せば勝ち」の場合なので、その後の展開を考える必要性はあまりない。ネズミはブロックできないからフルアタックの返しの相手の攻撃への備えにもならないし。まぁ、あったらあったでありがたい効果なのは間違いないし、ネズミデッキならゲームを決めずとも2〜3体くらいのアタックに合わせて使っちゃってもいいのかも。もちろんブロック時に使って逆転劇を演出する場合もあるかもしれない。

 


 
がめつい巨人/Grabby Giant
 出来事呪文で4/3の巨人ってぇんでどうしてもあの頃のアイツの記憶が蘇ってくるが、レアリティが2つも違うのでその差はまさに雲泥。トータルで3段階くらいは弱い。まぁ、トップレアと比べてやるのは可哀想すぎるけども。こちらはこちらできちんとコモンとしてまとまっており、2マナで事前に宝物を作っておけば、次のターンにこいつをさっさと出す選択肢も生まれるし、ゆっくり出てきたこいつがその宝物をドローに変える未来もある。到達持ちでどちらかというと防御を見据えたデザインではあるがパワー4以上なので赤緑デッキにも無難にフィットする。悪いところは何もない。ただ、目立ったところもあんまりないし、ジャイアンみたいなオーラを漂わせるいじめっ子ムーブが現代のコンプライアンス的にやや向かい風。
 
 
火がつく義烈/Kindled Heroism
 学がないもんでMagicのカードで初めて学ぶ言葉ってのも意外と多くて、たとえば「湯焼」とか「枕戈待旦」とか……。前者については「そんな言葉はない」で片付けられるが。何が言いたいかっていうと「義烈」っていう言葉も知らなかったです。調べてみたらだいたい「ヒロイズム」の和訳と考えて間違いなさそうだが、「義烈」でググるとトップにヒットするのがミリタリーファングッズの通販サイトなのがちょっと草。そしてカードとしては「嵐の一撃」や「果敢な逃亡」「灼熱の突撃」の完全同型再販。驚いたことに、なんとこの全く同じ効果の呪文は4枚目だそうな。全く同じ効果の呪文がここまで短期間に名前を変えて作られ続ける事例はちょっと他にはない状態。「果敢な逃亡」はともかく、他の2枚はそこまで特徴的な名前でもないのだから再録でも良かった気がするのだが……。まぁ、リミテだと便利だからね。

 


 
愉快な吟遊詩人/Merry Bards

 愉快な一団とのことでイラストの雰囲気も他とはちょっと違ってどこか牧歌的なような、逆に薄ら寂しいような、不思議な風合いを醸し出している。今回やたらと多い気がする3マナ3/2の汎用ボディに、キッカーを払うと役割を1つプレゼントしてくれる祝祭応援機能が搭載されている。この楽団の紡ぐ英雄譚なんかを聞いた少年が、将来的にヒーローに憧れて成長していくのだろうなぁ、というフレーバーが効いているのは上手いところである。祝祭デッキでの相性の良さは注目に値する部分で、攻め気が強くて軽量クリーチャーが多くなりそうな祝祭デッキなら「若き英雄」を張る対象も多そうだし、これ1体で確実に祝祭を誘発できるのでテンポも良い。いざという時は3マナで出して一応の動きが取れるのも速攻デッキなら馬鹿にできない選択肢になるだろう。綺麗なマナカーブ、描きたいですよね。

 


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威厳あるバニコーン/Regal Bunnicorn

 バニコーン! そういうのもいるのか!! 「あれ?」と思って確認したら、案の定ドラクエの「いっかくウサギ」の英語名もBunnicornだった。別にドラクエが初出じゃないんだろうし、この生き物が世界に初めて生み出されたのはいつなんでしょうね? さておき、この世界におけるいっかくウサギは何故か自軍パーマネント数に比例してデカくなるという謎のサイズ自慢として登場。土地はカウントできないので最小だと自分だけをカウントする1/1。あとはトークンだろうがなんだろうが全部カウントしてくれるので、大きくするのはさほど難しくなさそうだ。横並べデッキでは手軽に触れるデカブツ候補としていろんなデッキの可能性を見せてくれそうだ。なんでこんなでけぇ扱いなんだろうと思ったけど、フレーバーを見ると……あれ? 割と危ない生き物なのか?


 
 
水生まれの錬金術師/Aquatic Alchemist
 「水生まれ」ってのは「水の中から誕生した」という意味ではなく「水でできている」という意味。みりゃわかる。コモンなので過度の期待をするもんじゃないが、ぶっちゃけあんまり売りがない大人しめの生き物。一応バックアップがあれば2マナ3/3なのでアタッカーとしては馬鹿にできないけども、そのためにいちいち構えとくのも面倒そうだなぁ。出来事呪文の方もそこまでパッとしない効果で、3マナソーサリーと重いのであまり積極的に使うシーンはなさそう。現「指輪物語」環境でも「アイゼンガルドの裏切り」って呪文が同じ効果なんだけど、オーク動員呪文の中ではかなり優先度低いのよね。
 
 
軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke

 すっかり定番呪文。ニューカペナに再録されていたのでまだスタンダードにはいるのだが、この度環境的に遅いデッキも出てきそうってんで腕まくりしながら出てきた。再録されると、リミテではきちっと想定通りの活躍を見せるのよね。ちなみにイラストはまた失敗してるから多分どうせジョハンの仕業。

 


 
足の学び/Quick Study
 ついに時代が一歩先へ。速足で未来へ進む画期的なドロー呪文がついに登場。これまでコモンのドロー呪文と言えば3マナソーサリーの「予言」と4マナインスタントの「霊感」がベースで、そこにセット固有のおまけがちょこちょこついてくる感じだったが、いよいよ3マナインスタント時代に突入。これでコントロール寄りのデッキでも積極的に3マナドロー呪文を採用できるようになり、額面以上に利便性が向上した。さぁ、30年目を超えたMagicのインフレはどこに向かっていくのか。……まぁ、どんだけ頑張ったところでMagic元年の1マナ3ドローインスタントには勝てないわけだが……。
 
 
冷気への屈服/Succumb to the Cold
 ほぼ「霜のブレス」と一緒だが、何故かこちらはアンコモン。一応細かい違いはいくつかあるが、一番の違いは阻害効果を正式に麻痺カウンターで表現したこと。「霜のブレス」は「次のアンタップステップにアンタップしない」だったので例えば他の方法でアンタップした時には突如起き上がってブロックに回したりもできたが、麻痺カウンターなので絶対にアンタップ1回は邪魔できる。一応そこが機能向上。そして、対象の取り方も「霜のブレス」が「最大2体のクリーチャー」だったのに対し、こちらは「1体か2体の対戦相手のコントロールするクリーチャー」となった。まぁ、ぶっちゃけほとんど同じだが、「対象が無いと唱えられない」「自軍クリーチャーを対象に取れない」などの変更が。後者については、例えば相手がなんらかの能力で対象を変更しようとした時に影響がちょっとだけある。まぁ、総じて「霜のブレス」であるから、「雪の女王」シナジーの基礎を構築する大事な呪文。

 


 
がぶりんご飴/Candy Grapple
 ナイス和訳呪文。一応解説しておくと英語名の「grapple」は「グラップラー刃牙」とかのグラップルで、「鷲掴みにする、取っ組み合う」みたいな意味。つまり英語名を直訳するなら「キャンディーの鷲掴み」とか「キャンディーのしがみつき」みたいな訳になるわけだが、イラストを見てわかる通り、この「grapple」が「apple」と掛け言葉になっており、「candy apple」なら「りんご飴」的ニュアンス。その二重の意味をうまいこと和訳に載せたのがこの「がぶり」と「りんご飴」の合わせ技ってことだ。フレーバーテキストでは「毒を持つりんご飴」についての解釈違いで揉めております。そりゃそうだ。2マナで−3のインスタントと言えば強力除去の代表選手であった「最後の喘ぎ」と同じ効果。それだけでもトップコモンクラスだが、このりんご飴はさらに協約で「やつれ」までアップグレードできる。どのタイミングでもニーズに応えてくれる、コモンとは思えない汎用性の除去。今後は構築でもガブリと活躍してくれるだろう。……それにしても、今見ても「やつれ」って酷い性能だったな……。

 


 
夢ばれ/Dream Spoilers
 なんだか懐かしいデザイン。かつて猛威を振るったローウィン環境のフェアリーは、「対戦相手のターン中に呪文を唱えること」がテーマとして設定されており、このクリーチャーみたいにインスタントでの呪文対応にボーナスを付与する効果が多数用意されていた。そしてこちらのクリーチャーはそんな大先輩の中の「夢棄ての魔女」とほとんど同じ効果。テンプレートの改訂によって表記はちょっと変わったが、呪文1つにつき−1修正を与える4マナ2/2フライヤーなのでほぼ同型再販と言っていいだろう。その上で、かつてはコモンだったカードがアンコモンに格上げされているのはちょっと珍しい気もするが、それだけ、時代が進んでインスタントによる盤面制圧も容易になっているということか。引き続きデッキのキーパーツたりえるが、4マナスタートはかなり重いので過信は禁物。

 


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小癪な家ネズミ/Cheeky House-Mouse

 「小癪な」って……なかなか固有名の冒頭に「小癪な」がつく存在ねぇよな。まぁ、実際に小癪なことをやってくれているのだろう。フレーバーを見ると何かしら危機を救ってくれている様子。所詮ネズミなので全体での効果は小さいが、その分コストも最軽量。ネズミ小僧のごとき小技を手にいれる出来事部分はソーサリータイミングなのでアタックにのみ使用できる増強。相手陣容次第で確実にダメージを届けられるが、まぁ、1マナ分の働き。その後、なんならすぐにでもネズミは帰還する。2/1バニラというどうでもいい体躯だが、1マナであることを考えればむしろ破格の設定。こいつと「サバンナ・ライオン」が全く同じ存在って考えるとすごいことだよな……。もしかしてあのライオン、どこぞのミニチュア次元のライオンだった可能性が(もしくはエルドレインの縮尺がめちゃくちゃでかい)。

 


 
ケランの光刃/Kellan’s Lightblades

 ケランくんが実家で譲り受けた謎の武器。ピンチの際にそれが光り輝き彼を救った。どうやら本当の父親が持っていた何らかの力が働いたようだが……という、ジャンプ漫画なら修行回のラストで発動しそうなエピソード。ちなみに両手持ちなのでカード名も「blades」と複数形になっている。白にお約束の戦闘に絡むクリーチャー限定の除去。Wikiなどではこのジャンルを「レンジストライク」と呼んでいるが、実際にそう呼ばれてるシーンはあまりみたことがない。現代基準だと2マナで3点は同型呪文の中でも普通かちっちゃいくらいのダメージで、同型は「絶妙なタイミング」。まぁ、これだけでも充分ではあるが、今回は協約を使うことで一気に4マナの「神聖なる評決」にグレードアップ。コストはかかるが、わずか2マナでこの効果が飛び出すのは相手も警戒してないだろうからかなり説得力のある選択肢になっている。トータルすると、リミテなら必須級の強さな気がする。


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歴史に刻む物語/A tale for the Ages
 この人形劇、元々Unセットでやってたやつの逆輸入だよな。あっちはいろんな次元の物語を全部人形劇でやってたもんだから「どこの次元の誰目線やねん!」みたいなツッコミが入ったが、こちらは「物語の次元」であるエルドレインで、リアタイで進行してる物語を描いているので全く問題はない。シーンはケランくんと協力者のルビーが最初の魔女アガサを倒したシーン。適当に鍋にぶっ込んで殺しただけなのだが、すでにだいぶ美談になっているようだ。さておき、限定的とはいえたった2マナで全軍+2できる可能性があるトンデモ増強装置。ざっと読むと「役割万歳」と書いてあるカードなので、ぜひ自軍を役割でガチガチに固めた上でピックを進めていこう。まぁ、そっちばかり集めちゃって肝心のクリーチャーが足りないってのもお約束の展開だが。
 
 
野薔薇のアルコン/Archon of the Wild Rose
 出た、どこの次元でなにやってるかもよく分からない存在、執政官シリーズ。ここんところ随分ご無沙汰だったが、過去のエルドレインにも一応「赦免のアルコン」がいたのでこの次元での存在は確認済みだった。能力の傾向でいえば「調和のアルコン」の方が近いかな。今回のアルコンはオーラ推しを標榜しながら、増強とかじゃなくて固定ステータスに変更するというちょっと変わり種の能力。でもまぁ、4/4飛行ってほとんどの場合は強化だし、これが強化にならないようなやつは最初からでけぇってことだから気にしなくてもいいだろう。つまりは「超強い」ということ。これで4マナ4/4フライヤーは割と詐欺。
 
 
武器庫のネズミ/Armory Mice

 可愛い。ただ、白のネズミは残念ながらネズミ(Rat)ではなくハツカネズミ(Mouse)なので今回黒赤が推し進めているネズミシナジーには一切関与しない。まぁ、「綺麗なネズミ」を標榜するなら協力関係を築けないのもやむなしだろうか。白コモンでお馴染みの2マナ3/1コモンという攻めのカードで、祝祭時には3/3とコスパに優れる。祝祭はどうやらボロスカラーに与えられた攻めの能力らしいので、とにかく軽めの役割やクリーチャーを連打してこのネズミなんかで一気に畳み込むのが基本戦術ということなのだろう。しかし、こいつがなんで祝祭でタフネスアップするのかはさっぱり伝わってこないな。流石にこの鎧を着るわけにもいかないだろうし……。


 
 
魅せられた衣服商/Charmed Clothier

 堅実役割提供者の1人。5マナ3/3飛行というリミテッドでお馴染みのステータスに、役割の中でも比較的強そうな王族を付与。自身につけられるとそれだけで4/4フライヤーになっちゃうのでそこは禁止だが、パーマネントが同時に2つ出るので祝祭デッキのマナカーブの締めにはちょうど良いし、オーラ絡みのどんなデッキとも合わせやすい安心設計。シングルシンボルなのでいざとなったら強引にタッチできるのもありがたい。まぁ、わざわざタッチするほどの戦力ではないかもしれんが。

 


 
従順なグリフィン/Dutiful Griffin

 フレーバーを読めばなんとも良いお話。忠グリハチ公物語である。まぁ、カードとして使う分には平気で戦場に出てくるし容赦無く人も殺すが。5マナ4/4フライヤーはアンコモンとしてもぼちぼちの性能。与えられた復活能力は手札に戻るだけだったり、コストがそこそこ重かったりとあんまり現実的には見えないが、まぁ、選択肢があるのは悪いことじゃない。「エンチャントが墓地に落ちたら」効果を強引に誘発させることもできるし、シナジーの量次第で強さは大きく変わりそう。


 
 
不気味な干渉/Eerie Interference
 ローアンさんが居城だったアーデンベイル城に乗り込んだらそこはすっかりアショクの手の内だったよ、という様子を描いた注目のストーリー。兵士たちはみんな眠ってるので殴られても蹴られても起きないし痛くないという呪文である。この手のダメージ軽減呪文は白でもそれなりの数が作られているが、その中でも秀作だったのが「安全な道」。こちらの呪文は「安全な道」にさらにプレイヤーを守る機能も追加したが、チェックするのがクリーチャーからのダメージのみという制限になっている。本体火力なんかはどうしようもないが、現在はそこまで気にする必要もないだろう。基本的にクリーチャー戦闘主体のMagicになっているのだから、これは事実上の完全シャットアウトだと考えてしまってもいい。リミテではいいトリックになりそう。ちなみに、何故かPWへのダメージは軽減してくれない。もう、新時代にPWは古いのかもしれませんね。

 


 
孤高の聖域/Solitary Sanctuary

 このタイミングでの謝罪なんですが、何故か私、今回のセットの白青のギミックを「人魚姫」とずっと勘違いしておりました。どう見てもヒルダさんが親玉なんだから「雪の女王」のはずなのに。公式記事のどこにも「人魚姫」なんて書いてなかったのに。なんでそんな勘違いをしてしまったのかは全くの謎。同じアンデルセン童話だから間違っちゃったのかも……。面倒なので過去の記事は修正しませんが、これまで「人魚姫」と言って言及してた部分は全部「雪の女王」で置き換えて読んでください。閑話休題、そんな「雪の女王」ギミックを露骨に後押しするデッキの核を担うエンチャント。これ単体でもタップして氷漬け機能は備えているし、その後もギミックを駆使すれば直接戦力の増強へとつながっていく。このシナジーに一切興味がないプレイヤーはたとえ白を使っていても完全無視するタイプのカードなので、こういうのの流れ具合で上下との棲み分けを考えることになるだろう。

 


 
結往生/Freeze in Place
 ヒルダさんの居城に乗り込んだら、殴り込む前に引き返したくなったよ、という情景を描いたカード。フレーバー日本語の「温かい歓迎」は英語でもそのまんま「warm welcome」。同じ温度に関する比喩が用いられているのでギャグもそのまま伝わるのである。カードとしては麻痺カウンターが初登場した「団結のドミナリア」に収録された「勢いを挫く」のアップグレード版で、効果はほぼそのままで、占術が1から2に増えている(厳密には、元の呪文では自軍クリーチャーも対象にとれたが、あんまり意味がない選択肢だったのでなくても問題無いだろう)。当然「雪の女王」デッキのシナジーの一角を担うが、「雪の女王」ギミックは「アンタップ状態のクリーチャーをタップする」ことで誘発する能力が多く、このカードのように相手がずっと寝っぱなしになるのも痛し痒しである。いや、贅沢な話ですけどね。
 
 
通電の巨人/Galvanic Giant
 「電通と巨人」だと読売グループと大手広告代理店の裏のつながりを妄想してしまうが、そういうクリーチャーじゃないので大丈夫(?)。この世界観でいきなり「通電」って世界観バグってないかと思ったが、イラストを見ると豆の木の上で生活してる巨人が雷を利用して電力を集めている様子だ。カイトをあげて蓄電瓶に貯めるのってフランクリンの実験のやつだが……、こいつ死なないか? さておき、こちらも本体より出来事の方が重いタイプのカード。どっちで使うかを悩む場合もあるが、このカードは出来事部分がやや重すぎるきらいがあるので、あんまり悩まずに巨人として出しといても良いんじゃなかろうか。巨人というにはやや小柄なステータスだが、緑青が推す「マナコスト5以上」をサポートしつつ、あわよくば「雪の女王」にも色目を使える能力になっている。良い具合に橋渡しを務めてくれる渋いアンコモン。どっちつかずな印象はまぁ、貧乏より器用の方を見てあげて。

 


 
嘲笑するスプライト/Mocking Sprite
 フレーバーテキストを見るとなんかおちょくってるっぽいのだが、何言ってるかよく分からないので腹も立たないし、ちょっと場の空気が冷えそうな可哀想なフェアリー。その素体は「ゴブリンの電術師」の系譜で、スペル連打したいイゼット系のデッキでは1ターンに2マナ3マナと節約できる可能性もあるので色々と重宝する。「電術師」と比較すると1マナ重くなった代わりに飛行を手に入れたのでアタッカーとしても使えるのがポイントで、流石に火力だけでちまちま本体を削るわけにもいかないし、除去やバウンスなどで相手をいなしつつ、こうしたフライヤーでも堅実にクロックが刻めれば勝利に近づけるだろう。ちなみに現スタン環境では同じ能力を持つスーパーエリートの「傲慢なジン」が大活躍中なので絶対にお呼びがかからないという可哀想なやつ。まぁ、コモンの人生なんてそんなもんか。
 
 
水飛沫の呪文使い/Splashy Spellcaster

 イゼットシナジーから役割トークンを量産する役割製造工場。設置しておけばあとは半自動でパーマネントを稼いでくれるのだからポテンシャルは高いが、やはりこの手のシナジーを重視するデッキで難しいのはクリーチャーの数をどうまかなうか。こいつ本人に張ることができないので最低でも1体は仲間が必要だし、量産できる旨みを味わうにはもっとクリーチャーを並べる必要がある。その上でトリガーとなるインスタントやソーサリーも揃えねばならず、リミテ専であるにも関わらず、デッキ構築のバランスはかなり繊細。魔術師役割は占術でドローの質を上げてくれるので、なんとか狙い通りに回るデッキを維持したいところだが。


 
 
水の翼/Water Wings

 なんかジョハンくんがまた失敗してる臭いのだが……これは大丈夫だった時の図か。毎度お馴染み青の「ちょっと増強」系インスタントだが、今回はそれに「呪禁で守って実質的なカウンターになる」系のエッセンスも混ざって一粒で2度美味しい、というかどっちかの役割だけで良い場合もこれを使うしかない呪文になっている。2マナでかなり堅固がクリーチャーが作れると考えれば決してコスパは悪くないが、カウンター目的で使う場合は多分ステータスいらないし、飛行や増強目的で使う場合は呪禁がそこまで効いてこない(相手が除去などで対応できるならこの呪文にスタックして使うだろう)。まぁ、お守りがわりに1枚さしておくと思わぬところで役に立ったりするもんだ。……そういう呪文って、えてして最後にはデッキから抜けちゃうんだけどさ。

 


 
フェアリーの剣技/Faerie Fencing
 ベースとなっている基本呪文は「死の風」。最近はレア以外でこの手のX修正呪文がなかったのでなんか久しぶりな気がする。こちらの呪文はアンコになった分、フェアリーがいれば3点おまけというディスカウントシステムを採用。1マナでタフ3まで除去できるというのは当然破格の性能。もちろん、フェアリー無しでも除去としての信頼性はぼちぼちなのでデッキインを躊躇う必要はなさそう。フェアリーっていうとフェンシングみたいに細長い剣を使うっていうイメージはどの次元でも割と共有されてるみたいだけど、あれって何が発祥なんでしょうね。

 


 
悪夢の支配/Taken by Nightmares
 シンプル除去。アショクさんの名を冠しているんだからもうちょいいやらしいからめ手があるかと思ったが、そんなこともなく容赦なく追放である。地味な変化ではあるが、実は追放除去で4マナインスタントってのはアンコ以下では多分初。レアでも「信者の沈黙」があるくらいで結構珍しい。その上で一応セットを意識したボーナスもついているのだから、アショクさんもちゃんとサービスとか考えてくれているということだ。このコストだと流石に構築は厳しいのが勿体無いな。

 


 
もつれる群体/Tangled Colony

 カード名とイラストの雰囲気から、ジョジョ4部でスタンドネズミに狙撃されてぐちゃぐちゃに固まっちゃったネズミを思い出した。まぁ、要するにそういうクリーチャー(そうでもねぇよ)。2マナ3/2とステータスは悪くなく、通常戦闘で死亡したら大抵は2体以上のネズミに分裂してダイレクトにパーマネント数でアドバンテージを稼げるネズミ族の期待の星。余計な仕込みをせずともそこそこ強い肉として使える上に、自身もネズミなのでサポートカードのさまざまな恩恵を享受できるのが良い。いざとなったら自分で特大ダメージを叩き込んで大量のネズミをばら撒くなんて強引な技も活用できるかもしれない。


 

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具眼の資本家/Discerning Financier

 白でお馴染み「土地税」ギミックを駆使する胡散臭い出資者。これまでは「白蘭の騎士」のように平地で支払われることが多かったボーナスが宝物トークンに変わっており、パーマネントとしての安定感は低下したものの、これによって意識していればずっと対戦相手よりも少ない土地数を維持することも可能になり、毎ターン自動で宝物が転がり込むエンジンとして機能することも。マナの総量で言えば平地が出ても宝物が出ても一緒なわけで、協約エンジンなんかを考えれば毎ターントークンが出た方が強い盤面も多そうだ。下の能力はさらにそこからフレーバーを推し進めた宝物利用ギミック。相手に(いらん)賄賂を送りつけて純正アドを得る小狡い能力。一方で平等を訴えながらこうしてきたねぇ手を使うのが白の常套手段である。最近、露骨にドローする方法に遠慮がなくなってきたな……。


 
 
勝利者の帰還/Return Triumphant

 「再稼働」あたりから正式に白コモンの能力として定着した感がある「軽量リアニメイト」呪文。「再稼働」は素直に+1/+1カウンターを1個乗せて強化を図ったが、こちらはその部分を若き英雄役割に入れ替えており、即時性を代償として「未来の可能性」と「とにかくパーマネントが2個増える」というセールスポイントを手に入れた。若き英雄役割は途中で必要がなくなってしまう唯一の役割なので、他の役割に入れ替えるのに心痛まないという特徴があり、白黒で推している「エンチャントが墓地に落ちた時」トリガーとの相性が良い。細かいシナジーを重ねるタイプのギミックで重宝しそうな1枚。


 
 
王女、空を飛ぶ/The Princess Takes Flight

 正直なんのネタなのか初見では分からなかったんだけど、イラストには高い塔とクソ長い髪が見えるので、どうやら「ラプンツェル」を元ネタにした一幕のようである(「ラプンツェル」って読んだことないからあらすじ知らないのよね)。「ラプンツェル」の物語については前作でも「塔への閉じ込め」で描かれていたのでその続きとも取れるのだが、なぜか女性が白人から黒人に変わっているという。とりあえず、1章で「塔への幽閉」、2章で「塔からの飛び出し」、3章で「解放」という一連の物語を描いているわけだが、当然1章の対象が相手クリーチャーで2章の対象が自軍クリーチャーなので物語とは全然違う影響を及ぼすことになる。今回ちょいちょい出てくる「最終章は読まない方が強い英雄譚」の端的な形でもあり、2章を読み終わったあとにとっととサクってしまえば完全除去として機能するのがエグい。単にそれだけの能力でも3マナのアンコとしては優秀だもんなぁ。


 
 
人狐のボディガード/Werefox Bodyguard

 「werewolf」が「人狼(じんろう)」なのだから「werefox」は「人狐(じんこ)」に決まっている。となると「wereelephant」は「人象(じんぞう)」で、「wereant」は「人蟻(じんぎ)」ということになる。いや、そんなん見たことも聞いたこともないけど。聞いたことないって点ではwerefoxも同じだけど、まぁ、イラストを見たらいるんだからしょうがない。しかもこいつ、タイプが人間じゃなくてエルフじゃん。エルフ狐(えるふこ)じゃん。さておき、今をときめく「粗暴な聖戦士」と同様にリング効果を持つ3マナ2/2。「狐じゃない」というどうでもいい制限があることはあるが、こちらはさらに瞬速という明確な強化まで図られ、今後の白クリーチャーラインナップに元気よく名乗りをあげることになる。ただ、一番下のサクり能力の存在や、瞬速+イラストの雰囲気から察するに、こいつは「自軍クリーチャーが除去されそうな時に避難させる」という役割をメインで想定されているようにも見える。リング系除去にありがちな「対戦相手のコントロールする」という縛りがないのもそのためだろうし、瞬速でカウンター気味に相手アクションに合わせ、必要に応じてコイツをサクって元のクリーチャーを再登場させることができるのだ。ボディガードって言ってるんだからそれこそが本懐なのだろう。……まぁ、普通に除去として使う方が多そうだけども。


 
 
驢馬面の悪ふざけ/Asinine Antics
 生まれて初めて見る日本語、「ロバづら」。うまづらはよく聞くけど、ロバはなぁ……でもまぁ、イラスト見たら間違いなくロバ面だからしょうがない。ちなみに「ロバって英語だとDonkeyじゃなかったっけ?」と思って単語を調べてみたら、ロバの学名が「Asinus Asinus」で、家畜化したものがdonkeyになるらしい。原種のロバ類を表す一般的な単語は「ass」とのことで、「ケツ穴」を意味するassとは別語源だそうな。さておき、そんな愉快な名前のカードだが神話レアなので中身はガチ。久しぶりに登場した「青い全体除去」と言える呪文に仕上がっており、相手クリーチャーを軒並み無力化する技は「集団縮退」などに垣間見えた青なりの制圧術だ。今回は時間制限もなく、さらに「自分のコントロールするオーラ」を大量生成できるという側面も持つ。相手は他の役割で塗り変えるということもできず、ブロッカーにしたり、サクったりして潰していくとこちらのエンチャントがザクザク墓地に落ちてなんらかの誘発を引き起こす可能性もある。あげく追加マナによるインスタント化能力まで備えており、珍しい「青の全体除去」をぜひ使ってほしいという意気込みが感じられる。……クソゲーメーカーにならないといいけど……。インスタント化はやりすぎじゃねぇか疑惑がないでもない。
 
 

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