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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ラストにあの音楽はずるい!! 最終話!! だって、我々は知っている。知識や記憶ではなく、精神が理解している。「あの音楽の後はTo Be Continuedである」ということを……。我々は7部のアニメが来ることを「覚悟している者」なのだ。それこそが天国、幸福であると。

 というわけで無事に終わりました。いや、無事かどうかはさっぱり分からんけど。改めて見るとやっぱり神父が何したかったのか全然分からんけども。いいじゃない、本人はある程度満足そうだったんだから。最後にウェザーにミシミシされながらしゃべる神父のシーン、関智一の真骨頂って感じで最高でしたね。改めて、バトルの意味は分からんし無茶苦茶には違いないけど、プッチ神父というキャラクターもジョジョを代表する名悪役になることができたんじゃないでしょうか。多分「一番ジョジョらしい敵キャラ」っていうとナンバーワンは吉良吉影になってしまうと思うけど、次点をDIOと争えると思ってるよ。現時点で最下位は8部のあいつ。いや、あいつも結局よく分からんままだったが……。

 最終話だけでも「種さん、喉大丈夫?」って心配になるくらいに絶叫続きだったエンポリオ。最後の最後で「相手の力を逆利用して反撃モードに移る」という綺麗な逆転展開を挟み、なんとかラストバトルを「頭脳戦で勝ったっぽい雰囲気」で締めることができた。こうしてみるとウェザー&エンポリオの勝利で徐倫が何もしてない気もするのだが、エンポリオがああ言ってるんだから全員での勝利ってことでいいのだろう。ちゃんと「こっちの世界」にみんなが来ていたのがその表れである。個人的にはあの嘘承太郎と嘘徐倫の親子がどうなったの方が気になるのだが……すげぇ平凡な生活送ってそうだよな。新しい世界に生き抜くという神父の天国計画の一部だけは叶ったというのに、その叶った世界に神父はおらず、人類は新しく「似てるけど違った歴史」を刻み始める。その「新しい未来」が分かってくるのは8部以降(7部は「新しい過去」だからね)。それまでアニメが続くと……いいな……。

 ちなみに今回は当然、ジョジョアニメ名物の特殊オープニングが流れている。「時の加速」の表現なんて無理じゃん、って思ったけどジョジョヒストリーを一気に早送りで見せることでそれを表現するのはいいアイディアかも。また、この6部がいったん集大成になるということで、エンディング映像も全シリーズを振り返る豪華版になっている。各々印象的なロケーションが影絵のように切り取られており、1部は全ての始まりとなったジョースターの屋敷(ダニィと一緒)だったり色々と面白いのだが、5部がベネツィアの聖堂なのよね。「なんで?」って一瞬思ったけど、フーゴとトリッシュが一緒にいるタイミングがあんまりないからだね。

 

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 なんか最終決戦っぽくなってた気がする! 第37話! いや、冷静に考えればこんな理不尽で不条理なバトルもないのだろうが……映像の力ってすごいね。

 ほんと、今期の作画はアクション部分に妙なところこそあるものの、1枚絵の説得力は原作に迫るか凌ぐんじゃないかってぇくらいに気合いが入っていて本当にありがたい。今回もアナスイの覚悟、承太郎の決死行とそれを上回る神父の鬼気迫る表情。そして最後に全てを覚悟した徐倫の勇姿。どれもこれも格好いいのですよ。これでやってることが理屈無用のトンチキバトルじゃなければジョジョはジャンプの看板漫画になってたのかもしれないけど……それをしないからこそのこの立ち位置ですからね。

 時が早くなったの遅くなったの、もうその辺はアニメでも表現はしきれない。神父が早めた時は説明されてるスケールにしちゃぁみんなしてゆっくりしゃべりすぎだし、かといって承太郎が止める5秒は相変わらずクッソ長く感じる(あくまで個人の感想です)。それでも、もう時間を元の尺度に戻すことはできないので、作中でアナスイたちが感じている時間感覚こそが絶対なのだ。世界を覗けばのんびり岸辺露伴コントなんかをやっている傍らで、一分一秒を争……わない激闘が繰り広げられたのだ。

 「超早い」というあまりに明快な神父の能力を相手に、最強のスタプラを持ってしてもとっかかりがなく、アナスイの捨て身戦術みたいな泥臭い作戦が唯一の活路。そこいらの少年漫画なら「水の中に入れば攻撃パターンはわかりやすいぜ!」で終わりそうなものだが、そこからさらに策謀をめぐらせてもなお、承太郎たちは「2手遅い」。盟友DIOの力も借りて、神父はもう、完全勝利だったと宣言してしまって問題ないでしょう。ストーンオーシャンって、結局「ジョースターの血統の敗北の物語」なのだよな……まぁ、まだここじゃぁ終わらないわけですが。

 さぁ、徐倫が最後のシーンをバシッと決めて、残された最後のバトンはエンポリオに託された。次週、決着となるのはダイVSハドラーの決戦……。これが運命の力か……。

 

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 アメリカ人しかいない状況下で例え話に新幹線を出すのはすごく不親切だと思うの、第36話。承太郎さんも海外生活長いんだからもうちょい分かりやすい話し方できたと思うんだよね。まぁ、その話を受けて「でも、車で走ったらマッハ云々です!」って即答できるようなガキがいる状況下だったら何でもいい気もしますね。どう考えてもその応答はおかしいやろエンポリオ。

 最後の能力が発動し、いよいよほんとのほんとに最終決戦。「時を止める」DIOに憧れ、同じ能力を持つ承太郎を蛇蝎の如く忌み嫌った神父が最後に手に入れたDIOの遺産が「時の加速」だったという、何とも象徴的なマッチメイク。そこに「運命」を感じるのも自由だし、「時を止める、戻す、飛ばすときたら、あとは早送りしかないわなぁ」と3部から続くこの流れに終止符を打たなきゃいけなかった荒木先生の御苦労を偲ぶのも自由である。実際、これでビデオデッキにあるボタンは全部押し切った感がありますもんね。「次章のラスボスは何したらええねん」と思ってたら次は「コピー&ペースト」でしたけどね(壮大すぎるネタバレ)。

 いよいよ「時をどうにかする」スタンドになったメイドインヘブン。これにて視聴者目線でも「あぁ、ラスボスだ!」と一発でわかる親切設計なわけだが、何故かここで描かれるのはどこまでも荒木節全開な「時が加速したら世界はこうなる劇場」。いや、「時が加速してもそうはならんやろ劇場」である。一応定義としては「意識を持つ生物以外の時間が全て加速」なのだろうが、加速幅がまちまちで、わざわざ面白くなるように調整しているせいで変なことが起こる。特にボールで顎をぶっ壊されたピッチャーに関しては「そうはならんやろ」度合いが強い。あと、出てくる幼女がいちいちブサイクなのは荒木先生の信念なのだろうか。当時のコミックスの作者コメで「愛子さまはいい意味でぶちゃいく(要約)」というとんでもねぇことを言っている荒木先生の愛の表れである(???)。

 さておき、時止めVS時進めという超次元バトルはいやでも白熱するはずなのだが、それでも容赦無く空気を読まない展開は続き、アナスイがここでまさかの「娘さんを僕にください」コール。アナスイ側は必死も必死、シリアスなことをやっているのだが、承太郎の「イカれてんのか」というにべもない返事に、読者も皆「それはそう」と納得せざるを得ない。実はがっつり膝を突き合わせて対話するのは初めてのお二人、中の人的には大輔VS大輔の夢の対談なのだが、こんな短期間でめんどくせぇ若造を相手にしなきゃいけないパパさんの苦労が思いやられる。ちなみに承太郎はエルメェスとも大して対話してないくせに先週時点で偉そうに命令を飛ばしてて、エルメェスがどう感じていたのかは微妙なところ。今週はエルメェスにしては珍しく「お言葉だが承太郎さんよォ」とやや敬語気味に話していることを考えると、エルメェスもその辺の態度はちゃんとしているらしい。まぁ、現場に到着するまでの間に交流を深めた可能性はあるけども。

 というわけで、残念ながら承太郎がいたとしても一筋縄ではいかない相手。こんなトンデモ能力を手に入れたにも関わらず油断しない超面倒臭い神父。メイドインヘブンが目覚めちゃったんだから後はもうジョースター家なんて放っておいて遠くに逃げちゃえば勝ち確なのだが、それをしないあたりも神父っぽい。まぁ、戦っても勝ち確ってのを信じているからこそだろうが。過去のボスキャラを振り返れば「世界を我がものにしたい」というオーソドックスな目標に始まり、「平穏な日常を送りたい」「自分の正体がバレたくない」などの後ろ向きな連中がことごとく打倒され、最後に立ちはだかるのは「世界を救済したい」というとんでもねぇモチベの相手になってしまったことが、プッチ神父の強さの最大の理由なのかもしれない。敵意や害意に対しては闘志をむき出しにできるが、確かにこの相手に本気で殺しに行くのは難しい……。ほんと、変なラスボスを描かせたらジョジョに勝る作品もない。

 

 

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 一番しんどいのは、実は能力関係無しで命懸けのクライミングしてるエンポリオ説、第35話。あんなちっちゃなとっかかりだけでよじ登るの、プロのクライマーでも相当難しいんじゃねぇかな……流石は男の子やで……。

 すげぇ、気づいたらちゃんとラスボス相手のクライマックスみたいな盛り上がりになってる。こういう時に常に一方的にボスキャラの強大さをアピールするんじゃなくて、相手サイドの目線から見て「ジョースターの血統、えげつねぇ〜〜〜っ」っていう絶望感も見せてくれるのが良いところよね。今回は終始神父目線で話が進むパートで、おかげで換気口やら物陰やら、とにかく紐状になってどこにでも紛れ込む徐倫の存在がタチの悪い妖怪みたいになっててやたら緊迫感が出ていた。突然腕が伸びてきて首締めてる図、マジで正義のヒロインのやっていいえげつなさじゃねぇもんな。でも、それを平気でやるからこその徐倫。そりゃ神父だってあまりの必死さにキリスト教徒のくせにモノの例えで仏陀を出したくもなるってもんだよ。神学を学ぶ人って、どの程度まで他流(?)の存在もチェックするもんなんでしょうね。

 ただでさえ天も地もわからない状態で、神父の能力が無条件でぶっ飛ばしちゃう系なもんだから「今この戦闘フィールドに誰がいるのか」すらよく分からない状態。神父目線では「確実に徐倫の気配だけは感じる」ってんでターゲットを定めているわけだが、もちろん相手にされないと言われてもめげないアナスイが頑張っているし、エンポリオも絶賛接近中。神父が徐倫とお話ししてぐるぐる回ってるタイミングって重力の向きもグルグル変わってたはずなのだが、その間、あんな不安定な状態だったエンポリオは無事だったんだろうか。まぁ、とにかくみんなで包囲網を形成している雰囲気は出していく。そして、その中心にはやはり徐倫。理屈も映像もわからないクレイジーなシーンになるかと思われたメビウス作戦だったが、画の説得力はそれなりにあり、キラキラと輝き蠢くメビウスが神父の攻撃を弾いていく演出は悪くない。「なんか知らんけど対抗策見つけたぞ」という主人公特権が見た目のインパクトから伝わる。

 当然神父は想定外の事態に焦りはするが、そこはジョジョキャラ、一旦落ち着いて距離を取り、選んだ解決策が……チャカ。困ったらこういう手っ取り早い兵器にたどり着くのもジョジョキャラ。だって、あの天下のDIO様だって承太郎戦で警官脅してピストル発砲してますからね? 20年以上の時を経て、再びその血筋と向き合った神父がDIOの遺志をついで「単なる拳銃」を最終決戦に持ち出すのも圧倒的リスペクトの表れなのだ(???)。でもまぁ、そうして過去を呼びおこす銃弾てのも綺麗なフラグだったわけで……スタプラ+キッス。直球勝負できるスタンドに搦め手の技巧派スタンドが絡み合い(あとついでに便利屋集団SW財団のサポートもあり)、めでたく親父さんも戦線復帰。つい最近まで植物人間として生命維持装置を繋がれてたとは思えないくらい元気だし、時止め5秒って、全盛期すら上回る圧倒的なチート性能である。おめぇ杜王町時代はもしかしたらサボってたんか?

 敵スタンドを見事なオラオラで打倒し、いよいよ正義の鉄槌! とはならないのもやはりジョジョワールド。「位置がくる!」の名言と共に、アポロ11号になるわけじゃぁないが、シャトルに乗り込んで「位置に行った」神父。さぁ、史上最大のちゃぶ台返しの時間だぜ! (この漫画、形はどうあれ飛行機出てくる回数がめっちゃ多いな……)

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 なるほどこのエンポリオは確かに助演賞……第34話。いや、なんか種さんの受賞理由のところでやたらとエンポリオが連呼されてたもんだからさ。他にも色々やってるんだけどな。まぁ、流石にアーニャ・ダイ・エンポリオと並べりゃそれで満足か。

 というわけで別にエンポリオメインでもなんでもない話ですが、彼は彼でアナスイと一緒に実況・解説・ツッコミ・驚き・お荷物など、色々と忙しいのでちゃんとみんな注目してあげよう。いよいよクライマックスも近づいてきてるということで、今回はやたらとスロー演出や劇画調になるシーンが多く、演出方向としてはややもっさり感があった気もするのだが、その分1枚1枚の作画のクオリティが高く、かっちょいい徐倫とかイカす神父とかのくどいイラストレーションが色々と楽しめた。やっぱ止め絵で映えるのがジョジョ絵の良いところよね。まぁ、おかげでアニメにして動きとして成立させるのがクッソ難しいってのが現状だとは思うけども。「ここ、重力が逆転して手とか足が裏返ってる様子をアニメで描いてください」って言われて分かるわけねぇよな。多分荒木先生本人だってどういう動きなのかよく分かんないで描いてるだろ。結果、裏返った手の指は「なんかよく分からんけど肉的なものがにょろにょろしている」という微妙な絵になったのでした。

 改めて、たっぷり1話を使って描かれたC-MOONとの激闘。何が起こってるか分からんというのもあるし、結局、徐倫の分析がどこまで正しかったのかもよく分からず、自立型なのか、神父がちゃんと操作しているのかは微妙にあやふやで終わった気がする。「自動操縦ではない」ってのは間違いないのだろうが、明らかに神父じゃない意思でもって喋ってるし、もし自分で操作してるスタンドだというなら、わざわざ肩ポンして「成長途中の我がスタンドよ」とかお話し始める意味がわからんからな。まぁ、5部以降なんとなく当たり前になった「微妙に意思は持っててちょっと対話できる系スタンド」だと思えばいいのではなかろうか。スパイスガールあたりが近そう。

 そんなC-MOONとの対決は、「重力の方向がエラいことに」+「ダイバーダウンが潜る能力、ストーンフリーが紐の能力」という奇跡的な噛み合わせのおかげで、ラストも近いってのに首に縄を引っ掛けてふんじばるという、なんとも庶民的なバトル展開に。いや、やってることは意味不明なはずなのだが、「スタンドの首をスタンドで締める」というなんとも珍妙なバトルが不思議と成立しちゃってるのが笑いどころ。いや、笑ったらあかんがな。神父だってあんだけ頑張って自分の成長を見極めようとしてるし、やってることはジョルノの黄金の心と大して変わらんはずだ。こんだけ娘さんが頑張ってるんだから、親父さんも横槍入れちゃいけませんよ。……承太郎の英語メール、割と丁寧に書かれてたな……。

 さて、ぼちぼち役者も揃いますよ。具体的には、主演賞・新人賞・助演賞・インフルエンサー賞などなどの役者が……。今残ってる面子で声優アワード受賞してないの、田村少年だけだな。

 

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 指輪コントは挟むんかい、第33話。お先にブルルンがカットされ、もしかしたらアニメは余計なギャグというかトンチキ要素を排除してシリアス一辺倒で編集されてるのかと思ったが、流石にそんなことをやるとジョジョがジョジョではなくなってしまうという判断だろうか、ウェザーの死を悼むそぶりを見せつつも、やるべきネタはきちんとやるアナスイの生真面目さは大したもんである。

 とはいえ……もう、カオスが極まってる状態なので、余計な茶々を入れずに最後まで見守るのが正しい段階に入ってきてる気がするね……、茶々を入れないというか、もう何が起こってるか分からないので突っ込み方もよく分からないというか……ここにきて進化を果たすホワイトスネイク。その理由も方向性も、「ライブ感」としか言いようがない勢い任せなところがあり、「ほら、目的に場所について、ついに天国への扉を開けるための準備が整ったんだよ」と言われたら納得する他ないのだが、「結局天国ってなんやねん」というのは全部後出しで説明するばかりなので、何が起こるかはただ(荒木)神のみぞ知る、という状態である。マジで、これを執筆していた当時、荒木先生はどの辺まで決めながら描いていたんだろう。大オチくらいは決めてただろうが、その合間に挟まる神父との激戦、そしてその前段階の三兄弟との死闘も含めて、「思いついたネタをとにかく放り込んでる」といういつも通りの即興っぷりがすごいのよ。

 そんなわけで、ホワイトスネイクがバージョンアップして開発された重力操作能力、C-MOON。元のホワイトスネイクの能力は完全に無視だし、「触ると裏返る」もよく考えたら引力とさっぱり関係ない気がする。じゃぁなんでそんな能力なのかと言われたら、そりゃ「面白そうだから」であろう。実際、漫画の時点で実にエキサイティングな絵面だった「重力横向き現象」は、やはりアニメになるとより混沌としていて面白い。重力操作系の敵なんてのはバトル漫画ではもはやお馴染みと言える存在だが、ここまで無茶苦茶やって世界をぶっ壊しても構わない能力者もなかなかいない。規模のデカさも「もう地球とかどうなっても別に構わんやろ」という今作最大の武器を振り翳してやりたい放題である。最初にとばっちりで死んだコーラぶっかけられおじさんは可哀想と言えば可哀想だが、その後の災害規模を考えればほんの序の口だからな。スタンドが勝手にやってることとはいえ、人の命をなんとも思ってない神父の悪逆さがここにきてがっつり見えるようになりましたね。

 さて、エルメェスも退場(?)し、戦局も煮詰まってはいますが、まだ試合は終わりません。勢い任せには勢い任せで対抗するしかないぞ。徐倫が振り絞るジョースターの血筋の戦いをしかと見届けよう。

 

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 散り際は儚く、第32話。改めて見て、エルメェスの「風は止んだんだ」っていいセリフですね。

 ウェザーリポート最後の戦い。ここに来て久しぶりに濃密な取って取られての攻防戦。こうしてアニメ30分にぎゅっと詰め込まれると、原作の時とはまた違った良さがありますね。原作読んでた時はいちいち「そんな使い方あるんかい」っていうツッコミの方が先んじてたんだけど、アニメだともう突っ込んだら次に行ってるくらいのテンポ感なのであんまり細かいところを気にしてもしょうがないっていう。戦いを重ねるごとにホワイトスネイクがどんどん便利すぎる能力になっていくからなぁ……まぁ、能力の拡張はストーンフリーだって負けちゃいないし、そもそもウェザーリポートの汎用性がアホみたいに高いから太刀打ちするには多少強引な流れもしょうがないところよね。

 ジョジョの見どころの1つに「覚悟を決めた男たちの戦い」ってのがあって、最後に勝利を手にするためにどこまで自らを犠牲にできるか、みたいな勝負がある。今回も「カタツムリの中に隠れている神父」というかなりシュールな絵面を見せるため、「あえて視力を失ったのだ!」という男塾や聖闘士星矢でもお馴染みの戦法が採用されている。神父に全く悲壮感が無いのでその辺の作品と同列に並べると違和感があるが、それはホワイトスネイクの便利拡張その①、「特定の五感だってDISCとして抜き出せちゃうんだ!」のおかげ。普通、視力を奪うっていったら一方通行で戻ってこらんないはずなのに、神父の場合はいっぺん抜いて、また戻せますからね。ちなみに、「両目の視力を抜く」というのが「両目のあたりからちっちゃいDISCを2枚抜く」っていうビジュアルで表現されてるのがツッコミポイント。今までDISCのサイズに差なんてなかったやんけ。あと視力抜くのは片目ずつなんかい。よく分からんわ。

 そしていよいよ明かされるウェザーリポートの能力の秘密。サブリミナルを使って本能に訴えかける恐怖のカタツムリ変身である。……ただでさえ似非科学の疑いがかかっているサブリミナルに、さらに変身の力まで持たせて使っちゃうのは毎度のことながら流石の荒木先生。まぁ、これは科学じゃなくてスタンドなので、「そういう能力のスタンド」だといってしまえばそれで済む話なのだけれども。一応「天候を操る」力と関連づけたかったからこその強引なこじつけである。しかし、その後も「急速冷凍でつららを作る」「相手が投げつけた血液を固めてバインドする」など、「どう考えても天候操作っていうには無理があるし、あんだけ頑張ってたギアッチョの立場がないやろ」という能力がバンバン飛び出し、それに対抗するかのようにプッチの方も「相手の身体に指を突っ込んだら洗脳して好きに操れる」とかいう訳のわからない便利拡張②を披露。最強の後出し兄弟喧嘩である。もう理屈はいいんだ。とにかく二転三転するバトルのジョジョらしささえ堪能できれば。

 そしてそんな激しいバトルの幕引きは黒塗りの高級車が追突してしまう……。もしかしたら作中で最大級の徐倫のやらかしかもしれんな。まぁ、運命がそうなっちゃってたんだからしょうがない。そして最後まで雑に能力を使い潰された上にあっけなく退場させられるヴェルサスも不憫。まー、三兄弟の中では一番能力を使ったので……。こいつの能力も最後までやりたい放題、やられたい放題であった。そういえば、ヴェルサスは終始みっともなかったのがよかったけど、こうしてみると、ウェザーの綺麗な散り様を見せるためにあえて「お先にブルルン」あたりのくだりはカットしたんでしょうかね。あの時のあの一瞬、どう考えても荒木先生が「ウェザーの人格が変わりました」っていうのを表現したくて筆が滑りまくってたところやからな。アニメは再編集して、ほぼ「かっこいいウェザー」のままで締めてくれたのでこれはこれで良かった気がする。

 さて、「やられそうになったラスボスがギリギリで逃げ切る」という毎度の展開。これをやってボスキャラの格が落ちないのがジョジョの偉いところ。さぁ、残り少なくなって参りました。まだまだカオスは極まるぞ。

 

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 流石にKKKの直球描写は避けてきたか……第31話。まぁ、外見を描かなかっただけで私立探偵の動機は語っちゃってるんだから実質アウトみたいな気もするが……何がすごいって、別に「今のご時世」とかじゃなく、連載当時の時点で「荒木先生、ここ踏み込んで大丈夫か?」って心配されてた件。表現の自由はそんなことでは負けない。まぁ、荒木先生、他にもよっぽどデンジャラスなとこに色々踏み込んでるしな。

 というわけで、サブタイトル通りに実にヘヴィーなウェザーの話。久しぶりに見て「そういやプッチ神父たちの生い立ちってこんなんやったなぁ」と思い出したわけだが、ナレーションの大川さんが語る通り、誰が悪いって話でもなく、強いて言うなら本当に「巡り合わせが悪い」お話。いや、そりゃ一番悪いのは嬰児のすり替えをやった母親なのだろうが……物語的にがっつり報いは受けちゃってるしなぁ……。あと、あえて一番の悪人を引っ張り上げるとするなら、やっぱりDIOってことになるんだろうな。あいつが余計なスタンドを神父に手渡さなければ、単なる兄弟の悲劇の物語で終わってたわけだからね。たまたま神父と相性が良かったもんだから「力」を渡してしまい、その結果としてウェザーまで覚醒させて世界規模の騒動にまでことを大きくしたのはやっぱりDIOの力である。ただ、DIOにしても「出会いの運命を知りたい」ってんで諸国漫遊してただけだからなぁ……いや、多分出先で散々「食事」はしてるはずなので悪いやつに決まってるんだけど。プッチ神父から見たら単なる「話のわかるお友達」だからなぁ。

 一応こじつけて考えてみると、神父がホワイトスネイクに覚醒したのは、やはり天国への第一歩を踏み出す権利を持っていた人物だから、ということなのだろうか。彼は妹の死という理不尽に直面し、彼女の記憶を抜き取って人生を引き継ぐことを目的に初めてのホワイトスネイクを使った。他人の人生の収集、それ即ち魂の収集に他ならず、DIOが見出した「天国へ行く方法」に一番近いスタンド能力だったと言える(今になって思えばダービー弟も近いといえば近いので、3部でヴァニラアイスに次いでDIOの近くにいたのはもしかしたら関係があったのかもしれない)。神父がDIOと天国談義をしたのはおそらくこれより後のことだろうが、きっとあらゆる理不尽を乗り越えた2人だからこそ、馬があって話も弾んだのだろう。

 対して、ウェザーの方の能力は天国もクソもない暴走カタツムリ。こちらは「世界に対する絶望の怒り」の体現と取ることができるだろうか。そこから「怒り」の記憶だけを抜き取った結果が「天候操作」というのも妙な話だが、スタンドそのものを抜き取らなかったってのも、もしかしたら双子という関係の繋がり故なのかもしれない。

 さて、色々とバックグラウンドはまとまったわけだが……マイマイカブリが出てきた理由は……ほら、出会いは運命だから(便利)。

 

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 とにかく画面がキモい! 第30話! いや、今に始まったことじゃねぇけど……完全に伊藤潤二作品ですやん……最近のアニメでここまでキモい画面は「闇芝居」の止め絵くらいでしかみたことないぞ。

 いやまぁ、でもそれら全て原作再現ですからねぇ……うじゅるうじゅると溢れかえるカタツムリの作画、なんの罰ゲームだよ。最初に警官からこぼれ落ちるシーンは「流石に量多すぎるやろ!」っていう突っ込み待ちだったけど。そして、今回のお話だけでは何故カタツムリになるのかっていう謎解きは行われませんでしたね! まぁ、謎を説明されてもさっぱり分からないのはいつも通りですけどね! みんなさ、エルメェスが「分かりかけてきたぞ」って言った時に期待するじゃん。「おっ、何か手がかりでもあったのか?」って。でもその後に待ち構えるのはさらなる謎というか、「いや、そこ知りたいわけじゃないねん」みたいな展開で……。

 ちなみにカタツムリ以外の画的な見どころはなんといってもヴェルサスの顔芸である。正直、何回も書いてるけどこの辺りから読み返しの回数が少ないパートに入っているのでヴェルサスの顔ってあんまり印象に残ってなかったんだけど、こんだけ色々と愉快な表情を見せてくれてたんだねぇ。アニメの一枚画にされると「あぁ、こんなコマあったなぁ」って思い出せるのが嬉しい。それこそカタツムリ形態のヴェルサスもね。バトルの要素が割とどうでもよくなっている状況なので、あとは愉快な画を全部ギャグとして受け入れていけばいいんじゃないでしょうかね。カタツムリの謎はまだ分かってないし、此の期に及んでエンポリオの能力だっていまいち何が起こってるのか分からん。「カタツムリ化して遅くなった」という問題を、ヴェルサスが認識できない程度のスピードで解決できてる徐倫の機転だって考えてみりゃおかしい。何がおかしいかもよく分からなくさせて押し通す、ビバ・荒木マジック。

 ところで、この辺の話の展開順をもう忘れてしまってるんだが、「お先にブルルン!」ってもしかしてカットされた? ……いや、別に見たいシーンでもねぇけど……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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