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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 この世界の人間と魔族はなんで争ってるんだろうね? 第2話。いや、争ってすらいないのかな。あ、でも1話冒頭ではちゃんとモンスター退治してたし、もし争ってないとしたら拷問は起こらないか……(起こってんのか?)

 さて、2話目にして早くも姫様の話しちゃう成り行きがぐだぐだになっている今作、姫のテンションはもうボロボロだけど、お話のフォーマットはこれ以上ないくらい強固に固定された。もう、「猛獣使い」っていう肩書きのキャラが出てきただけで次に何が起こるか全部分かっちゃうのがちょっと面白い。いや、絶対猫でくると思ったけど、白熊かぁ。

 1本目、前回引きで登場したよく分からんコンビ(兄弟なのかしら?)による、拷問という名の、単にうちに行って遊ぶだけのやつ。「陽鬼」と「陰鬼」という2人組らしいのだが、結局彼らのステータスがどのようなものなのかすら分からずに終わった。ちなみに今期2本目のスマブラアニメである(1本目はどこぞのNanashiのスマブラランカー)。「友達がゲームやってるとやりたくなる」は分からないではないが、別に後ろで見てるだけでも楽しいけどね。流石にスマブラは混ざりたいですかね。「隣に友達がいて一緒にゲームできるのが幸せ。そんな友達がおらずに眺めてるだけの拷問」とか言われてしまうと、もう長年友達とゲームなんかプレイしていない私は、人生が是即ち拷問ということになってしまうのだが……辛いです。トーチャーさんも一緒にゲームプレイしてくれる優しさ。

 2本目、猛獣使いクロル登場。CVは山根綺。そう言われると全体的にどこぞのドラマーに似てなくもない(そんな似てない)。人質をとって精神的な苦痛を負わせるという意味では、これまで描かれてきた中で最も真っ当な「拷問」なのだが、拷問官のもたらした結果が想定外だし、エクスさんのツッコミが追いつかないくらいに姫がバグっている。まだ2話目だけど、そろそろエクスさんも覚悟決めていちいち前振りするのやめようや……。

 3本目、今回のハイライト、温泉ママ。何がハイライトって、やっぱりジャイアントさんのCVが茅野愛衣って部分じゃないですかね。数年前にすでに「子供産んだことないのに」と本人が言ってるにもかかわらず名誉ママ認定されてしまった茅野愛衣。まぁ、当時は通常攻撃が全体攻撃で2回攻撃のママだったわけですが、やはりそのママみは健在。というか比肩する者なし。いや、どこぞの17歳以外は無し。一時「石見舞菜香と声がとても似ている」というので話題になったが、まだ石見ではこのママみは出せまい。ちなみに最近石見&茅野のラジオ共演があったが、「さぞかし素敵な話が聞けるに違いない」と思ったら冒頭からずっと呑んだくれトークだったのは笑ってしまった。

 4本目、ゴリラのマーチ。姫様、それで屈するのはいくらなんでも精神弱すぎるんじゃないですかね……俺、コアラ食っててそこ気にしたことねぇよ。多分あのお付きの執事が変なトラウマ植え付けちゃったんじゃないかな……。

 どんな馬鹿をやっても、どんな理不尽が展開されてもエンディングで全部リセットされるリフレクソロジー、助かる。

 
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 笑顔でバイバイ、最終話! お別れの話もありながら、それでもスカッと青春絵巻。良いエピローグだったんじゃないでしょうか。

 Aパート、いよいよ完成した秘密基地の感想戦。それぞれが担当した箇所の出来の良さを褒め称え合う部員たち。ただ、そんな中でもせるふの担当箇所だけは……まぁ、最後までせるふはせるふでしたね。彼女が何か特別な成長をするでもなく、ただ自分であり続ける中で紡がれるお話ってのが、今作最大の特徴と言えるのかもしれません。「日常系」って言葉はよく使うけど、そりゃ人間って日常的に毎日劇的に何かが変わるなんてことはないですからね。自分は自分のままで、それでも少しずつ周りの環境は変化していく。そんな中でちょっぴりの成長が見出せるなら、それは小さな喜びである。

 ジョブ子の帰国は予定通りに(送別会に部長クッキーが降臨しなかったことだけが意外である)。そこを曲げる理由もないが、随分あっさりとした去り際。ただ、当然改めて来日する可能性は示唆されているし、何よりも彼女が短かった日本生活の中で得られたもの、これからの未来に進むべき道もしっかりと示されている。ここにもまた、成長の足跡が確認できる。ジョブ子に触れて、変えてくれた存在がせるふであるとするなら、ジョブ子自身によって変えてあげた存在はぷりんである。ジョブ子による最大の置き土産、それはぷりんが素直に気持ちを表現できるだけの勇気をくれたこと。

 そしていよいよBパート。こちらはもう、まるまるせるふとぷりんだけの2人の時間。最終回のこれだけの時間を「よろしくやってください」とばかりに2人に割り振る采配、非常に正しい。部長ファンとかしーファンにとったらもしかしたら納得できない最終回かもしれないが、やはり今作はここに帰ってこないことには終われないだろう。素直に向き合えるようになったぷりんが、確かな成長を見せつつも、あの頃と変わっていないことを示すのがせるふの絆創膏っていうのも色々と業が深い。結局せるふって、「普段の言動がクズっぽいのに絶妙なタイミングでいいこと言うから放っておけない系の畜生彼氏」みたいな存在だったな……せるふは「こんな奴と付き合ってたらダメになる……」って理性では分かっていたからこそあれだけツンケンして距離を置こうとしていたのに、今回の一連の騒動で結局元鞘に戻り、放っておけないせるふの魅力にずるずると。まぁ、これが2人の幸せの形なのだから、外野が口を挟む問題じゃぁないんですよ。大丈夫、本当にゆっくりだけど、せるふだって確かに成長はしているのだから。

 2人の未来に幸あれ。そしてミート、長生きしろよ。夕食はドン勝だー!

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 この後、部長が大量のクッキーを焼いてくるんだよね……第11話。まぁ、ジョブ子に食べさせりゃ、すぐに感想言うから夢から覚めるとは思うのだが……早くなんとかしないとこの問題は尾を引くぜ……善意からの嘘って始末に悪いわ。

 最終回みたいなサブタイだけど別に最終回じゃないお話。なんとまぁ、ほぼ全編にわたってツリーハウスづくりの模様を延々流し続けるという潔い(?)構成になっており、ここにきて「DIYアニメ」のプライドを守りにきているかのようである。実際、これまでの小物づくりなんかと違って工程がかなりダイナミックなものになっているため、作業をぼんやり見てるだけでも楽しかったのは今回の画面であろう。特に最初の足場組みのところなんて、実際にツリーハウス作ったことある人なんてほとんどいないだろうし、なんとなくツリーハウスというもののことは知っていても「その下がどうなってて、どっから作り始めるのか」なんてあんまり考えたことない人がほとんどなんじゃなかろうか。きちんと専門家に担当してもらってディティールを描いてもらうと、それだけでなんとなく楽しくなってしまうのだ。まぁ、今のご時世なら多分ツリーハウスづくりの動画とかもYouTubeに上がってるとは思うけどさ。アニメで触れられるってのが大きいのさ。ちなみに、材料集めの時にはとにかく資金繰りにこだわったDIY部だが、部長の両親にサポートしてもらう分の人件費については考えないことにしているようだ。ふつーに考えて、専門店の人に頼んで半日単位で拘束して実作業してもらってるんだから、多分普通のホムセンにそんなことお願いしたら数万単位でお金取られると思う。まぁ、親族ボーナスってことでそこはセーフにしておくか。

 そうして秘密基地を組み上げていき、最後には準レギュラーのキツツキくんのサポートもあっていよいよゴールが見えるところまできた。そんな作業の傍らで進行しているもう1つの見どころといえば、何と言ってもぷりんの変遷である。前回時点で既に「正式加入」だった気もするのだが、今回改めて作業用エプロン授与の儀を経て正規(?)メンバーに。これまでのツンケンしたぷりんに別れを告げ、素直にせるふと一緒に作業できることへの喜びが溢れておる。途中の「ありがとう」の笑顔とか、とてもとても良いものです。11話積み重ねてきた甲斐がありましたね。窓越しのお隣さん会話も忌憚なくやりとりできるようになり、これにて「たまこにもち蔵」「千歌ちゃんに梨子ちゃん」「ゆめちゃんに朝陽」「湊友希那に今井リサ」など歴代お隣どうしの歴史に新たなページを刻みつけるのである。

 しかし、いざ完成形が見えてきた段階だからこそ思うことなのだが……ツリーハウスって普通に怖くね? 冷静に考えて、俺絶対無理だわ……(高いとこ苦手)。

 

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 流石にサブタイトルが無理くりすぎる……第10話。まぁ、今までもたいがいだったけども。このやり方なら確かになんだってDIYにはなるわね。

 前回降って沸いた問題が秒で解決するお話。いや、作中では秒じゃなくてそれなりに頑張りはあったわけだが、視聴者目線で見たらスタートからゴールまで5分くらいだ。そして、実のところせるふもあんまり悩んでない。「思い詰めてるやん……」って思ったらそうでもなかったというオチなので、作中で一番凹んで頑張ったのがぷりんだった説まである。こんだけインスタントな問題がインスタントに解決するなら、無理にシリアスをぶっこまんでも良かった気もするのだが……まぁ、アニメ的な緩急のためには必要って判断だったんでしょうかね。一応、貴重な「なんか陰のあるせるふ」が見られたのでよしとしましょう。ごっつい闇落ちがあったのかとドキドキしたのは事実だ。流石にあれだけ長時間別世界に思考を飛ばし続けるのは尋常じゃない気がするが……一応それだけせるふにとっても衝撃だったってことなんでしょうかね。もしあれが平常運転なのだったら、流石にママンとかぷりんがそういう接し方をしていたと思うし、おそらくせるふの人生の中でもかなり大きな壁だったのは間違いないでしょう。

 でもまぁ、やっぱり即解決だったという肩透かしも事実は事実。先週時点で「こっから材料をもう一回集め始めたらジョブ子だけはどう足掻いても間に合わないよね……」って思ってたのに、とんとん拍子で夏休み前に整っちゃうっていう。金持ちコンビの私財を投じることは禁止してたのに先生経由でOGの力借りるのはOKってのも微妙にズルい気がするのだが……本人たちがいいって言ってるんだから納得するしかないだろう。一応、そこにDIY部の積み重ねてきた歴史という裏付けはあるからな。…………裏若き乙女たちが集って楽しげにDIYをやる世界線、確実に解釈不一致である。きっとそういうタイプの異世界なんだろうなぁ。乙女の嗜みは花道に茶道に戦車道、そしてDIY道。

 シナリオの重要ポイントとして、正式な(?)ぷりんの加入というくだりもあったのだが、今回の流れが直接ぷりんの参加を促したものになっていないのがすごく勿体無い。最後の最後でぷりんが降りてきたのって、本当に「たまたませるふに見つかったから」なんだよね。それだったら今までのタイミングでそういう瞬間があってもおかしくなかったわけで、「なんで今回決定的な動きになったの?」というところの説得力が薄い。一応、彼女が勇気を持ってせるふの家まで慰めに行ったムーブが背中を押してることはわかるんだけども……もうちょっと「幼馴染だからこそ分かってる! ここはぷりんじゃなきゃ絶対ダメだネ!」っていう説得力が欲しかった。……やっぱインスタントな問題がインスタントに解決してるだけなのだよなぁ。

 ちなみに今回気づいた神の真理を書き添えておくと、「いつだって傷だらけでボサボサ頭の主人公、その性格は真っ直ぐで、最速で最短に一直線で目標に向かっていく。そんな彼女の傍らに控えて、いつだって心の拠り所になってくれる黒髪少女の名前はな〜んだ?」っていう問題の答えは「未来さん」なんですよ。あたしたちの陽だまりはいつだって未来さんです。……だいぶこじつけたな〜。

 

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 報われる豚、第9話。これまで散々食い物にされてきた(?)豚が、ついに自分だけの暖かな小屋を与えられ、その中での安寧を得る。これは我々視聴者を豚にたとえ、「さぁ、我々の作ったこの世界に耽溺するがいい」という制作側のメッセージであることは言うまでもない。だって嘘だから。

 落としたりあげたり忙しい、急転直下の後半戦。まぁ、いうても元々動きは大きくない作品なので大問題と言ってもそこまでセンセーショナルなものではないのだけど、今までが本当に平熱でず〜〜〜〜っと続いてきただけに、ちょっとした刺激でも作品世界はザワリと揺れてしまう感じがありますね。

 まず、今回はせるふが自分の居場所を確認するところから。前回私も「こいつ本当に何一つ役に立ててない感があるの、逆にすごいな」などと言ってたわけだが、当の本人もその状況に甘んじるわけにはいかないと思っていたようだ。なんとかDIY部の役に立ち、自分の存在感を示そうと、いつも通りに見当違いな方向に奮い立ってしまったという。そもそも「休みの日にうちに来てよ、そしたら私が頑張って工作してるところ見せるから」っていう発想がおかしいよな。集められた側も「我々は何を見せられているんだ……」って困るのが普通だと思うし、本当に見てるだけだったらクッソ退屈だし。

 こうしてみると、やっぱりせるふの性質って、なんかこう……「症状」だよなぁ、と思ってしまう。今回明かされた「実は成績がめちゃめちゃいい」とかいうとんでもない解釈不一致な設定も、得意分野ならそのまま突き抜けられる「傾向」を示している。なんと名付けられるものかは定かじゃないが、サヴァンとかそういう系統の何かを持ってる人間なんだろう。だからこそ「自分の居場所」を探すのに四苦八苦してる様子が妙にリアリティがあるわけだが、幸いにもこの世界の人々は皆優しいので、そんなせるふのでこぼこな頑張りについても暖かく見守ってくれるし、彼女が困ったら助け舟を出し、最良の答えも与えてくれる。部長をはじめとしたDIY部の面々がそうして思いやる心を持っていることもありがたいことだし、何よりも一番の理解者であるぷりんが要所で助け舟を出してせるふの良さを引き出そうとしてくれているのが大きいんだろうね。まぁ、ぷりんがどれくらい意識してやってるかは定かじゃないけども。

 そうしてせるふの立ち位置が定まることで、ようやく完成を見たDIY部の形。あとは最終目標である秘密基地を作れば終わり……だと思いきや、ここで全く予期せぬ外部からの妨害が挟まる。何が起こったのかはさっぱり分からないが……朝方にやってきたトラックが廃材を全部持っていくという暴挙。あれは学校側で撤去を依頼したってことなんですかね……単に顧問の連絡不行き届きなのでは……。実際のところ、いざとなったらジョブ子がブラックカードという切り札を切ってしまえば材料だろうがなんだろうがすぐにでも解決してしまうわけだが、それをやりたくないから今まで頑張ってきたわけで。ここはやはり、なんとか元の材料を取り戻す必要がありそうだ。さて、何が怒るんでしょうかね。

 追伸:3代目ってことなんですが、先代・先先代は単に天寿を全うしたんでしょうか? それとも……。

 

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 ぷりんの家の風呂、広すぎ問題、第8話。まぁ、だいたいアニメに登場する風呂って広くなりがち。狭いのなんてここなちゃんちのお風呂くらいでいいのです。

 意外に地に足つけた進行してるお話。ツリーハウスのくせに。まぁ、日曜大工レベルの技術力で曲がりなりにも家を1軒作ろうってんだから、流石にそこにリアリティを持たせるためには最低限の準備は必要になるだろう。そう考えると「ジョブ子が一晩で仕上げてくれました」みたいな現状でも立派に嘘くさくはあるが、そこに無駄なリアリティを持たせて「設計図……学生ごときが出来るわけないやろ……」とか言っちゃってもしょうがないのでね。

 今回驚いたのは、いまだに結局せるふが特に成長した要素がなかったということ。前回の家内制手工業のノリで多少なりとも戦力としてカウントされるようになったかと思っていたのだが、残念ながらせるふが作ったものは売り物としてもイマイチのレベル。メンバーたちは慰めてくれたが、優しいたくみんをもってしてもフォローしきれないくらいには足を引っ張ってる感がある。ここまで能のない主人公というのも珍しいかもしれない。

 そこで、たくみんが半ば無理矢理にでもせるふの才能を引き出そうと「イラストレーション」という特技から色々と彼女に持ちかけた。その結果も部のためになったのかどうかは微妙なところなのだが、一応はせるふの持ち味を活かして制作が進められたと好意的に受け止めておこうか。絵が上手いとも下手ともいえない、絶妙なクオリティをそのまま通してしまったんだよな……。

 今回なんとなく考えていたのは、本作におけるキャラの配置って、なんだか戦隊ヒーローだな、ということ。まぁ、「上手いわけでもない絵を描くのが好きで、その独特の創造力が最大の武器になる」っていうのがキラメイレッド・充瑠と被ったっていうだけなんだけど。「明確な長所はないけど熱意と明るさで突っ走る」っていうのはレッド気質の典型の1つで、せるふはレッドたる資格を持っている。そうしてみれば最年長のチームリーダー・部長はブラックポジだし、参謀役のジョブ子はブルー、力と野生のしーがイエローで、優しいサポートポジションのたくみんがピンクとなる。すると、自然に見えてくるのは「ぷりんが追加戦士枠かー」という話。かつての知り合いが裏切って敵組織に加担していたが、少しずつ取り込んでいって最終的に一番頼れる仲間になるというのは分かりやすい展開だ。現時点で付かず離れずの距離感を保ちながら、せるふとのやきもきするような関係性を続けているのも苦悩のシルバーポジションと言える。なるほど、今作の配置は、みやすくなるわけだ(だいぶこじつけ臭くない?)。

 そんなこんなで、一致団結して「ツリーハウスづくり」というラスボス対策が始まっている。もう「新入部員の勧誘のため」っていう当初の目的は完全に無くなっていると思うが(もう7月だし)、ジョブ子が1学期でおさらば、しーが外部からの不法入部者となると、果たしてこの部の存続は大丈夫なのだろうか。先生(司令官ポジ)が上手いことやってくれるのかなー。

 

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 3週間ぶりに震えろ豚、第7話。豚が怯えるだけでちょっと安心感があるアニメ。それにしても、晩御飯にお好み焼きとラーメンは流石にストロングスタイルが過ぎるのでは……大阪人でもよぅやらんのでは?

 なんと、放送時間のほとんどをDIY工程に費やすという徹底した展開。まるでこのアニメのメインテーマがDIYであるかのようである(せやろがい)。これまで、何かを作る工程があってもちょいちょい説明する程度だったが、今回のペンダント・コーヒードリッパー・タブレットスタンドの3品については全て設計図のごとき具体性でもって丁寧に説明しており、やろうと思えばこのアニメを見るだけでも作れてしまいそうである。まぁ、私は人類の限界に挑むレベルのぶきっちょなので絶対に作ろうとは思わないのだが…………小学生の時に一番嫌いだった科目は図工でした(時点は習字でした)。

 そうして実際の工程が掘り下げられることでこのアニメのよって立つところが再確認できたような気がして、本当に「何かを自分たちの手で1から作り上げる楽しさ」みたいなものを感じ取ることが出来るんじゃなかろうか。まずもって、部長の実家ってことでホームセンターに行くところからしてちょっとワクワクがあるのはわかるんですよね。ほら、誰だってホームセンターってワクワクじゃないですか。全く意味のわからん工具や何に使うんだか見当もつかない大量の釘やネジを見て「はえー、すっごい」って思ってるだけでもちょっと楽しい。せるふたちはそこからさらに専門家のアドバイスを受けて使い方を知ることが出来るし、その先には自分たちの手で作り上げた完成品がある。そういう生の楽しさみたいなものをじわじわと見せつけるための、やたら具体的な30分だったのであろう。実際、完成品のペンダントとかをアニメで見せられて、「これ、リアルだとどれくらいの完成度なんだろうなぁ」ってちょっと気になるもんね。

 ところで、「1からやってみよう」の面白さを見せる手段の1つとして「ちゃんと完成するのかな? できてるのかな?」みたいなハラハラ感を出すという方向性もあるのだが、今作は部長(とジョブ子)がかなりの熟達者なおかげで、製作工程にはほとんど心配がない。そういう意味で刺激は足りないかもしれないが、まぁ、あまりハラハラやギスギスを求めていない作品ということなのだろう。レクチャーしてくれる人がいれば、素人でもちゃんと面白いものが作れるんですよ、っていう見せ方の方が今作の趣旨にはあっている。ただ、そこで部長が1つも失敗をしないことが大前提になっていると考えると……あのクッキーのくだりだけがやたら不穏に見えるんだよな……。どこかで真実に気づく方が彼女のこれからの人生を考えれば幸せだと思うのだが、どうにもそこに辿り着きそうになく、ファイレクシアの油のごとく、じわりと不安を残す要素になっている。今度どこかでジョブ子がズバッと言ってくれるシーンがあればいいのだが……せるふもたくみんも、それくらいのアドバイスは遠慮なく言ってやればいいのに……。クッキーは焼かない、豚は焼く。そういうアニメである(?)。

 

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 嗚呼ァ〜、「ダメだと思ってた幼馴染がいつの間にか成長しててモヤモヤしてるしっかり者の友達」の音〜〜〜〜、第6話! 私の頭の中のめぐっちゃんは今日も元気です。めぐっちゃんの乱は5話だったが、こちらは6話目でいよいよ自覚が芽生えました。まぁ、めぐっちゃんの時ほどの大きな感情にはならずに済んでるんですけどね。

 もちろん、全人類の「ダメだと思ってた幼馴染がいつの間にか成長ししてモヤモヤしてるしっかり者の友達」が全てめぐっちゃんに収束するかというと、決してそんなことはありません。私はめぐっちゃん過激派に属すると思ってるんですが(どこの宗派だ)、幸か不幸か、ぷりんはめぐっちゃんと色々違っている。最大の違いは、彼女は彼女なりに、現時点でも漠然と目標は掲げられているという部分。めぐっちゃんはあまりに眩しくなりすぎたキマリを見て「自分は何もない」という現状に足下を見失うことになってしまったが、ぷりんの場合は、「自分は最先端の工学を学んで、将来は立派な技術職になってやるんだゼ!」という将来設計くらいは持っているだろう。だからこそ遅々として成長しない幼馴染を見てイライラもしていたのだし、「自分は名門高専に受かった、せるふなんかと違う成績優秀者なのだ」という自負から望まぬマウントも取り続けていたのだ。決して、現状に「負い目」を感じる必要はなかろう。

 しかし、人間ってのは不思議なもので、負い目はなくても羨望はある。目一杯人生を謳歌し、DIY部を全力で楽しんでいるせるふ。彼女は昔と変わらぬお気楽なスタンスのままで、それでも周りから愛され、進歩を評価されている。ちょっと工具の扱いが上手くなった。少しだけDIY部らしくなってきた。そんなせるふが仲間たちと笑い合っている様子を見て、ぷりんの胸の内はどうにもちくちくと痛むのである。

 今回、ぷりんはジョブ子の策略にはまる形でDIY部と一緒に海へと帯同したわけだが、仮にせるふが正面から誘っていたらどうなっていたかは微妙なところだろう。「遊んでる暇なんてない」とにべもなく断った可能性が高いんじゃなかろうか。まだまだぷりんが構えている壁は高く、決して乗り越えた状態ではないだろう。しかし、結果的には一緒に海で活動することになり、身近にせるふたちの楽しさを感じ取ったことで、多少なりとも歩み寄れたのも間違いない事実。残念ながらせるふの方はそのことの重要さをあまり感じ取っていないし、最後の一押し、手を差し伸べたところではまだ断られてしまったわけだが……まぁ、ここまできたら時間が解決してくれる関係性でしょうね。決して地球の最南端と最北端に分かれるようなことはないと思いますよ。

 てなことで、どうにも2人の関係が気になると1つ1つのファクターが重たく感じられてしまうのだが、一応はこのタイミングでの水着回である。女子高生の水着だってのに1ミリたりともエロさを感じさせないのはいいのか悪いのかわからないが……でもこのアニメでちょっとでもエロさを出そうとしたら、全部ぶち壊しな気がするな。このユルい日常の中で、「みんなで作る日々」の一端としての「海」がある。それくらいの心構えでいいんじゃなかろうか。ビバ・日常系アニメ。ところで、あの程度の工作手芸品で7人分の海への電車賃すら賄えない気もするんですが、大丈夫なんでしょうか。

 追伸・今回もせるふの家がほとんど関係なかったために、豚には安息が続いています。

 

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 豚が平穏な世界、第5話(ただしエンディング除く)。今回は初の豚平穏回であり、せるふが怪我しない回でもあり……豚の状態がせるふのステータスを表している可能性が微レ存? ……牛は常に牛タンを味わえる理論、「昆布は常に海にダシを提供し続ける」なみに斬新な意見だな……。

 メインキャラ最後の一角、しーちゃんの参戦回。まずもって「幸希心」という名前からなんで「しー」になるのか分からないっていうところから話を始めなきゃいけないのだが、それ以外にもとにかく要素がてんこ盛りで、なんかもう、積み重なりすぎてどんどん消せるっていうテトリスみたいな現象が起こっている。本作の恐ろしいところは、キャラに設定は盛るし、ガンガン押してるはずなのに、どこかで一線を引いて「踏み込まない」演出を徹底しているという部分。本来なら気になってしまうはずの要素も、「語らなきゃいけないな」っていうギリギリのラインで押しとどめて、「まぁ、そこは別にいいじゃないですか」でスカしているような感覚があるのだ。たとえば今更な話ではあるが、なぜメインキャラ全員がDIYにここまで入れ込むことになったのかは実はあまり明確な説明がない。導入が丁寧だったのはせいぜいたくみくらいで、せるふはあの通りの性格なので「なんかいーわー」くらいで入り込んで馴染んじゃったし、ジョブ子だって「実は元から好きでした」という話だけで、なんでええとこの天才小学生がそんな地味な趣味に興じているのかは特に補足されていない。元からDIYの申し子のような部長は言わずもがなである。

 普通だったらそこで「もうちょい描写してくれや……」と言いたくなるはずなのだが、今作は「ほら、そこは別にいいじゃない、こっちにもっと面白そうな話があるよ!」ってんで目先をサクサク移していくことで「描かないこと」を誤魔化すのがうまい。実はDIY要素自体もそうした傾向があり、「DIYもの」という謎ジャンルでアニメを作り始めた割に、実際の制作現場でディティールを余計に説明したりはしない。映像だけでなんとなく「あぁ、作ってるな……」ということが理解できるし、ちゃんと専門的な道具を使い、細かい工程も触れているはずなのだが、ことさらに「知らない視聴者のために工程を説明してあげるよ!」みたいな要素も無いし、「気づけば完成してる、3分DIY!」みたいな展開でどんどん先へ進むのだ。これって結構神業的なセンスが求められる配分だと思うのよね。一歩間違ったら「どんだけご都合主義やねん! 端折りすぎやろ!」みたいなツッコミも入るところだろうし。

 そんなわけで、ご都合主義(?)の塊みたいな存在が「東南アジアのええとこのお嬢さんだけど野生児でパワータイプでコミュ力があって語尾がニャーで声が高橋花林」という要素の闇鍋みたいなしーというわけだ。多分絶対に「これいらんやろ」っていう要素がある気がするのだが、この雑然としたごった煮感が全てしーをしーたらしめている。ジョブ子も似たようなテイストはあるのだが、彼女はまだ「DIYのために繰り出されたキャラ」の印象があったのに対し、しーの個性はほとんどがDIYに関係ないというのが凄まじい。ご丁寧にこの2人からは「財力」といういっぺん与えたはずの設定を剥ぎ取って封印するという徹底ぶりだ。押しては引いてのキャラクター展開、思い切り振り回される感覚は癖になります。ちなみに今回のコンテを担当した伊礼えりさんという名前、最近どっかで見た気がして確認したら、今期のヤマノススメ」オープニングコンテを担当した人だった。さりげない表情の付け方とかに妙味があります。

 訳のわからない地固めが進み、もうぷりんがDIY部に入るお膳立ては整った。今作で唯一「踏み込んで」描こうとしている要素、それはどう考えてもせるふとぷりんの関係性である。さぁ、前へ進むか?

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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