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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 解明の時! 最終話! とにかく! すっきり! したかったの!!

 

 

 

 

 

(以下、ネタバレになるので未視聴の方注意です。)

 


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 犯人はこの中にいる!(次週に続く) 第11話。そりゃそうだよね! そこで区切るよね! 分かっちゃいたけどね! あぁもう! ここしばらくの間、ずっと「もういっそのこと原作買っちゃうか欲」に抗うのがすげぇ大変なの! もう一週間耐えればこの地獄からも解放されるんや! いや、買うんだけどね!

 (今回から未視聴の人はネタバレ注意ね)

 いわゆる「解答編一週目」ですよ。「金田一少年の事件簿」のテンプレートにのせるなら、先週の時点で「謎は全て解けた!」で真相当てクイズが出されるタイミング。そして今回は1つ目の密室を破ってみせて、「犯人はこの中にいる!」で引っぱったわけですよ。綺麗なフォーマットにのってますね。でもこの一週間のもやもやはたまりません。そりゃ、かつて「金田一」でも同じ感覚は味わってたはずなんだけど、金田一の場合は実際リアルタイムで真相当てクイズに応募してたから自分で解いてたんだよ。大体の答えは分かってる状態で読んでたんだよ(「魔犬の森の殺人」を除く)。でも、今回は全然分からない状態での視聴なの。しょうがないじゃない。人間世界と違って、俺はこの世界の理を知らないんだもん。分かるわけないじゃん。あと、考えようにも折悪しくBDレコーダーがぶっ壊れたせいで、6話以前の録画が残ってないので確認出来ないの。もう、あとは来週の名探偵の答えを待つしかないの! 

 というわけで今回は「解決編その1」だが、実際にはAパートは「ウサギ大暴れ編」である。先週トチ狂ってしまった迷惑ウサギ。今回は剛腕単細胞おばちゃんと協力して更なるフル回転。やっぱりどう見てもタイマン最強はナッシェタニアだと思うのだが、3対2の対決でもアドレットに逃げられたところを見ると実はあの無限増殖してるように見える剣も大したことないんだろうか。フレミーの爆薬で散らされたり、アドレットに弾かれたりしてたしな。まだまだ操縦者が未熟なもんだから、せっかくの聖者のクリエイティビティもフル活用されてないのかもしれない。一応客観的な評価で見ておくなら、刃物の生成ポイントはおそらく本人の視界の範囲内で、リーチにある程度の制限があるのだろう。もし制限がないならば確実に攻撃するために敵の背後に刃を生成して突き刺すのが簡単だが、何故か必ず自分と相手の間に生成している。たまにアドレットが寝ている地面に生やしたりもしていたが、その時には生成の直前に兆候(なんか光る)が見えるので、一応「小足見てから昇龍余裕」くらいのプレイヤーならば回避は可能なのだろう。そう考えると、見えていても回避が困難でコントロールしやすいフレミーの爆薬の方が強い部分もあるのかも。

 まぁ、そんな細かい部分はいいとして、とにかく一度はフレミーとの共闘で逃げのびたと思われたアドレットだったが、追走するウサギの執念に敗れ、1対1の試合では襲い来る刃物をどうしようもなく、徐々に引き裂かれて失血。はっきりいって負けだ。何故か阿呆ウサギがとどめを刺す時にわざわざ近接戦闘を挑んでくれたので命だけは助かったが、突撃近衛兵のサポートもあり、普通に考えたら確実に死んでたパターン。③死ぬ、現実は非常である。しかし、地上最強の男は伊達ではない。なんと選択肢①「ハンサムで地上最強のアドレットは突如トリックのアイディアをひらめく」の方のパターンに分岐。死に際の「寒い……」から一足飛びに敵のメイントリックを看破。重装近衛兵のタックルによって助けられ、そのままなし崩し的に解決編に突入。どこに行ってたのかよく分からないけどいつの間にか仲良くなってたハンス・チャモコンビの登場もあり、ウサギはそこで再びの掌返し。最近流行りのモーター式手のひらである。もう、マジなんなのこのウサギ。そりゃま、ハンスが生きてるって分かったら大人しく剣を引っ込めるのは正しいんだけどさ。

 さて、肝心の解決であるが、「霧の発生方法」については、「そんなの知らんし、分かるはずないやんけと思うけど、まぁ、許せる範囲」くらいの解決案。今まで検討・処理されてた議案は「霧の聖者は結界がなければこんな霧は作れないよ」+「結界は一度に1つしか機能しないから、この森にはそんな結界はないよ」=「霧は聖者の能力じゃないよ」という論法。確かに「霧の聖者に霧は作れない」と言っていたが、別に「それ以外の聖者が結界以外の方法で霧を作れないとは一言も言ってない」。そして、私のように「そんなん知らんがな」という反論は当然作者側も考慮してるわけで、一応事前に「この世界にはどんな聖者がいるのかなー」という部分で「太陽の聖者」という名前くらいは出している。ギリギリフェアかアンフェアかの俎上にのるくらいの伏線である。いや、我々はどうあがいても「太陽の聖者」の能力を知るよしも無いのでやっぱりアンフェアではあるのだが、「そういう可能性もあるかもしれないじゃない」と言われれば「まぁ、せやな」と答えるしかない。「海が近い」ははっきり分かっていた手がかりであるし、確かに気温についての言及はされていたか。

 とにかく「霧の発生方法」についてはこれで良しとしようではないか。むしろ突っ込まれるべきは、アドレットの命を救うことになった「博打」の太陽の聖者の所在についてである。「アドレットが神殿を開けた時点で、凶魔は太陽の聖者のところに合図を送る必要がある」。これはOK。流石に神殿の扉にセンサーつけてました、なんて言われても納得出来ないので、やっぱり連絡手段は必要だろう。「その連絡役は、多分あの人に化けた凶魔だった」。これもOK。アドレットの行動とあの凶魔の爆発ははっきりと「関係した事象」として描かれており、何の説明も無ければむしろ不自然だった。ここであの凶魔の役割が説明されたのは実に納得いく部分。「ということは、太陽の聖者と殺害役の凶魔は近くにいたはず」。←??? そうか? だってさ、凶魔って空飛べるんだぜ。アドレットの回想に出てきた石田彰凶魔クラスならば人間抱えたままで空飛ぶくらい余裕だろう。連絡役の変身凶魔が単に爆発しただけかどうかは誰にも分からない。ひょっとしたらあの凶魔の爆発によって、(純血の)凶魔だけに聞こえる犬笛みたいな大音量の合図が出ていたかもしれない。凶魔という種が持ちうる能力が分からない状態では、「近くにいる必要があったかどうか」は分からない。さらに、もしそうだったとしても、「太陽の聖者の死体を近くに置いておく」必要はまったくない。「視認出来るギリギリの範囲で連絡役凶魔の合図をもらう」→「ババアを殺害する」→「死体をもって全力で結界の外に逃げる」でいいのだ。結界の発動役がグルなのだったら、それくらいの時間を稼いでもらうことは出来るだろう。それが出来なかったとしても、ある程度離れた森に埋めてしまってもいい。「穴を掘るとチャモが気付く」と言っていたが、そもそもこのトリックの可能性に気がつかなければ、チャモがつぶさに森の土の状態を観察して回ることなどないのだ。何故わざわざリスクを抱えてまで近くに死体を隠蔽したのだろう。

 一応の理屈としては、「殺害役の凶魔が必要」→「万一結界発動の時点で結界の外に出られなかった場合を考えると、他の凶魔と一緒に死んでおいた方が凶魔&人間のグルっていう可能性がばれにくい」→「じゃ、その死体を有効利用すれば聖者の死体も隠せて一石二鳥じゃね?」っていう「安全策」のために凶魔がそういう作戦を選んだという可能性はある。まぁ、このくらい不安定な推論だったからこそ、アドレットも「博打だ」と言っていたのかもしれないんだけどね。死体がすげぇあっさり見つかって良かったな。

 さて、ここまでが今回明かされた真相なわけだが……結局、死体が出た時点でアドレットの推論がほぼ真実であることが示された。つまり、今まで何の根拠もなかった「六花の人間は嘘の結界起動方法を教えられていた」という推理は正解だったということだ。となると問題になるのは「誰も知らない本当の起動方法」ということになる。そのあたりの知識の差が手がかりになるんだろうか。ぶっちゃけ、私の中では誰が7人目なのかさっぱり特定出来ておりません。今回のトリックは下準備の問題だったわけで、ほぼ誰でも実行出来たわけだしなぁ。

 というわけで現時点での限定材料を探っていこう。まず、フレミーは前回の「凶魔ルミノール」ロジックでほぼシロ。ただ、教えられた結界起動方法が嘘だった時点で、「別に祭壇に触らなくてもいいんじゃね?」という可能性が生まれてしまったので、完全にシロとは言いがたいのが悩ましい。例えば「神殿の中で魔法の呪文を一言唱えればいいのよ」くらいの発動条件だったら、フレミーでもあっさり達成出来てしまうのだから。でもまぁ、この展開でフレミーが犯人だったら私のメンタルが保たないので多分シロだろう(1シーズンに殺されるあおちゃんは1人で充分だ)。さらに、物理的な証拠は何一つ無いが、以前の「死に顔の理論」「殺さずの理論」でハンスもほぼシロは動かないだろう。一番仲良くなったハンスさん、今後の旅路の安寧も考えるとシロであって欲しい。そして相変わらず何の手がかりも出さないチャモ。今回一番気になったのはチャモとハンスが仲良くあの場に現れたシーンだったのだが、二人して何してたんだろう? アドレットが神殿で声をかけた時に出てこなかったしさ。アドレットが事前にハンスに何か吹き込んでいて、その確認作業のために2人で動いていた、っていうのなら、仲良くなってたチャモも容疑から外していい気もする。

 結局いつもの3人が残る。現在仲間内では最有力容疑者であるモーラおばちゃん。あまりに強硬なアドレット犯人論の主張、頑な過ぎる殺害姿勢、今回論破されてるのに駄々をこねて嫌がっている様子。どれもこれもが大の大人が冷静に行動してるのだったら不審すぎる。ただ、だからこそかえって怪しくない気もする。今回、「太陽の聖者」を確認出来る唯一の首実検証人として彼女は「アドレットが正しかった」と証言しているわけで、もし本当にわがままを貫き通すつもりなら、あそこで「こんなババアは知らない、太陽の聖者なんて関係無い」と突っぱねる手もあったはずなのだ(まぁ、他の人間が知ってたらアウトなので、そこまで無茶な暴れ方はできない気もするが)。前回アドレットを殺せるタイミングで殺さなかった、というシーンもあり、結論としては「本当にただの脳筋おばちゃんだったんじゃないか」感が強い。

 となると、心理的側面から俄然怪しくなるのがウサギってことになる。もうコイツの場合は心理状態が云々言っても説得力が無いが、振り返ってみればアドレット殺したい欲求が一番強かったのはコイツなわけで、イカれた振りして望み通りの展開に浮かれていたと考えれば自然ではある。かてて加えて先週までのエンディングテーマのタイトル……ウサギ、怪しい。個人的に「こいつが犯人だった時のぴかしゃのしゃべりが見たい」っていうのもある。うん、大事。

 残る1人、ゴルドフさんも相変わらず怪しいままではあるのが……上の理屈とは逆に、「こいつが犯人でもあんまり面白くない」っていうのが最大の難点。さらに今回、今まで単なるモブ扱いだったゴルドフが、最後の最後に「アドレットは殺さないで最後まで意見を聞いた方が良くない?」と突然アドレットに有利な発言をしたのもなんか気になるところ。流石に7人目だったら絶好の殺害チャンス(しかも、誤情報に踊らされている格好なので自分に一切責任が無い)を見逃すことは無いと思うし。

 ということで、容疑度ランキングはウサギ>おばちゃん>ゴルドフ>チャモ>フレミー>ハンスかな。まぁ、どうせ僕の推理なんて当てにならんですけどもね……。(未だにてさプルの百合狼を引きずっている)

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 息つく間もない、第10話。改めて声を大にして言っておきましょう、やっぱこの作品面白い。いちいち飽きさせない進行で繋いでいくテンポがホントに秀逸。

 前回の時点で「ハンスとフレミーは完全にアドレット派になりましたなぁ」と書いたのだが、そこまで話は簡単ではなかった。今回はアドレットとフレミーのドキドキ和平交渉からの幕開け。誰もが皆何となく気になっていた「アドレットがフレミーをことさらにかばう理由」。そこがはっきりしない限り、フレミー本人だってアドレットを信じられるわけがなかった。ことに人を信じるなんてことからは一番縁遠いフレミーのこと。アドレットが無条件に信頼を寄せれば寄せるほどに、彼女の疑心暗鬼は強まっていく。ここで、アドレットは「小細工は出来ぬ」と心中でため息をつき、驚きの一言を口にする。「うち、あんたのことが好きやねん」と。うーむ、ここでアドレットのいう「好き」とは一体どういう感情のことなのか……衝撃の展開ではあるが、解釈次第ではいくらでも考える余地がある。何しろアドレットとフレミーが出会ってからまだ数日しか経っていない。そんな状況でアイラブユーを囁かれても、ますます「どないやねん」が加速するばかり。てっきり「保護欲」とか「判官贔屓」とか、そういう感情のことを言ってるのかと思ったら、どうも、アドレットのモノローグからして割とガチで一目惚れっぽい要素があったらしい。まー、極論してしまえば男女の仲なんてものはそれでも充分成立するのでなぁ。確かに、計算高いアドレットがここまで不利を承知で必死にフレミーに肩入れしていたという事実に、今更納得のいく「理屈」をつけるのも馬鹿馬鹿しいのかもしれない。彼は、フレミーの出で立ちを見て一目惚れしたし、彼女との旅の過程でさらに親近感を増したし、一斉に疑われた彼女を見て保護欲をかき立てられたし、とにかく守りたいと考え、それら全ての感情が「好き」という一言にまとまったのであろう。

 アドレットの感情は、純度はどうあれ「本物」であることは間違いない(視聴者目線から見ても、モノローグなどで虚偽の発言は出来ないわけで、全てが本当であると解釈して良いだろう)。これでばっちり説得力のある「愛情」ならば万事丸く収まる道もあったのだが……残念ながら、相手は「愛情」とはもっともかけ離れた人生を送ってきた悲劇のヒロインである。訳の分からないことを声高に主張され、フレミーの決断は「耳をふさぐ」。理解出来ないことを言い始めたし、過去にそんなことを言ってた奴は全員敵だったんだからお前も敵。非常に単純で明快な判断基準で情報を処理し、ここでひと思いにノイズを排除する方向に動いた。これまでアドレットが逃げ出してから様々な邂逅があったが、メンバーが総力をあげての討伐体勢に入ったのはこれが初めてである。

 時を同じくして、ハンスたち神殿組も動く。ここに来てついに動きをあからさまにしてきたのはオバチャンことノーラさんである。今までは「何となく話をまとめるポジション」だった彼女だが、ことごとく自分の思惑を外れた展開になっている現状にフラストレーション溜まりまくり。馬鹿なことを言っている(ように彼女が思っている)ハンスにガチ切れ、わがまま勝手なチャモにもプチ切れ。ついに年長者の威厳が大爆発。こんな低音域でドスを利かせて威圧するサトリナボイスはなかなか聞けるものではない。もっと厳しく、もっと激しく罵倒してお仕置きしてほしいところ。「沼の聖者」も割と理不尽な能力だったわけだが、「山の聖者」も「それ聖者っていうか単なるパワードスーツやないか」という理不尽な強化能力で八つ当たりじみた大爆発。強い(確信)。そう、おばちゃんはチャモより弱いけど、怖いんだ。

 ここでのモーラの動きは、謎解きに挑む上でなかなか微妙な立ち位置になっているのが興味深い。何しろ「ハンスが半殺しにされた」と虚偽報告を行ってウサギ姫やフレミーを煽動しているのである。普通に考えて、嘘までついて誰か1人をつるし上げようとするのは人狼ゲームでは確実に悪い奴がやるアクション(ゲームによっては、人狼以外のプレイヤーが嘘をつくことを禁止するルールもあるくらいだ)。そこまでして執拗にアドレットを殺そうとしているのはかなりきな臭い展開である。ただ、ぶっちゃけ「おばちゃん、マジでキレた」というだけの展開にも見える。モーラの中ではアドレット犯人説はもう前提条件になっており、一度決まっちゃった事実はなかなか覆らない。また、結界発動当時の神殿回りの状況を見ていない関係者からすると、「アドレットが犯人に決まってるじゃない」論はそれなりに信憑性が高く、妄信的に信じ込んでいるモーラさんを直情馬鹿と誹るのも可哀相なのだ。そんな「決まり切った事実」に忠実に動こうとしているモーラがここまでアドレットにいいようにあしらわれ、仲間だと思っていた他の連中も思い通りに動いてくれず、そろそろ実力行使に出ようとするのはしょうがないのかもしれない。何しろ、おばちゃんは怖いんだから。今まで鉄拳制裁を抑え込んで耐えていただけでもご立派だったのかも。

 そしてフレミーとの連携でアドレットに文字通りの鉄拳を見舞いに行くおばちゃん。まぁ強い。そして揺るぎない。六花候補2人に攻めて立てられてアドレットに勝機などあるはずもなく、彼が取った最後の行動は、「自分の命を犠牲にしても次に繋げる」という次善の策だった。そう、これが実は結構大事なこと。アドレットから見れば、自分が殺されても結界は解除されずに「2人目」殺しが始まることは自明。その際にマークされるのは、ハンスですら信じ切っていないというフレミーでほぼ間違いないのだ。口下手なフレミーのこと、アドレットのように抗うこともままならず、そのまま殺されてしまうことだろう。そうすればいよいよ六花は絶望的な状態になる。それだけは阻止しなければならない。そのために、(だいぶご都合主義な)便利アイテム、「凶魔ルミノール(仮名)」を使ってフレミーの無罪を証明してみせた。事前にちゃんとハンスにも裏を取って保証を高めているあたり、流石に抜け目ない。ロジックはともかくフレミーの無罪さえ証明出来れば、彼の「好き」も含めて最悪の事態は避けられる(かもしれない)というのはこの場においては非常にクールな判断だった。

 ちなみに、彼の言う「7人の誰かが結界を発動させた」という前提条件。今回は「時間が無いので説明を省く」と言われたが、さて、これはどのように証明出来るのだろうか。まぁ、8人目の存在ってのは元々あやふやなものだったが、やはり大きいのは「結界発動方法の知識」だろうか。また、アドレットの視点から見れば「結界内部に部外者が入る余地が無い」ことは間違いないことであり、「扉が開いた時には発動しておらず、その後のどさくさで起動したよ」案がかなり真実味を帯びている。となれば、容疑者があのとき神殿内部にいた7人に絞り込まれるのは間違いない。「部外者が入る余地が無い」という前提についても、アドレットが犯人であればその前提自体に意味が無く、アドレットが犯人でないならば問答無用で事実と認定される。つまり、アドレットが殺された後、結界が解除されなければ間違いなく事実となるわけで、フレミーをかばうための前提としてはこれで充分なのである。

 さておき、こうしたアドレットの涙ぐましい「フレミー無実論」証明のおかげで、無事に次善の策は仕込まれた。あまりの潔さ、そして命を狙われているとは思えない思考の働かせ方から、モーラさんですら「一瞬、信じそうになったわ」というアドレットの謎解きへの意欲。当然、この行動に心動かされてしまうのはモーラさん以上に、フレミーなわけである。自分の命をなげうってまでかばってくれたアドレットの献身に対し、ついにフレミーが応えてくれた。1話余計にかかってしまったが、今度こそ本当に、フレミーとの友情タッグ成立である。彼女の涙ながらの改心劇は、ここまでたっぷりと彼女の葛藤を引っ張ってきたおかげで素直に胸を打つ仕上がりである。これでフレミーも容疑者からは完全に除外される。

 さぁ、チームアドレットが着実に人数を増やす中、残る容疑者は4人となった。天真爛漫なチャモは処理に困るので放っておくしかないが、モーラさんとの関係性を見るに、ヤツにこんな大それたトリックを仕込むほどのバックボーンがあるとも思えないんだよね。今回疑惑度が上昇したのはそのモーラさんだろうか。「何としてもアドレット殺す大作戦」は流石に無理をしすぎだった。このままアドレットが殺されたり、無実が証明された場合、ウサ姫やフレミーはぴんぴんしてるハンスに出会うわけである。「ちょっと待て、モーラさん俺らに嘘ついてんか?!」という展開になり、彼女は心情的にかなり不利な局面に陥ってしまう。おばちゃん、これまでつとめてクールぶってたのに、ピンチになるってことをろくに考えもせずに嘘報道してしまったのだろうか。流石に単細胞すぎやしませんかね。おかげで、逆に「このおばちゃんは違う気がする……」という同情論に繋がります。アドレットと対峙した際に、降伏の意志を示したところですぐにとどめを刺さなかったのも、単に彼女がブチ切れてただけな印象。

 さぁ、そうなると残るのは2人しかいないわけですよ……今回もう1つのハイライト、ウサギ覚醒。もう、ホントなんなのこいつ。今までのアドレットへの信頼は本当に「初めて一緒に旅した男だったから何となく」なのかよ。「ハンスがアドレットに襲われたで」という偽ニュースを聞いてすぐに「ハンスさん疑ってごめん!」という掌返し。そして、それまでの(特に根拠のない)信頼を裏切られたと判断したせいで、お馬鹿ヒロインがヤンデレ反転してしまった。まさにキチガイに刃物である。こんな奴を剣の聖者にした責任者出てこい。

 こんなに簡単にひっくり返るような信頼感だったら、ここまでゴルドフを引きずり回して(何が目的かもよく分からずに)うろうろしてたのはホントになんだったんでしょうね。ネジがはずれちゃった姫様はそのままキリングマシーンと化してアドレット襲撃へ。うん、やっぱりどう見てもタイマン最強は姫様で決まりだよな。あんなん、勝てる気せんもん。彼女のガチ切れが本心からのものなのか、それとも恐ろしく周到な演技プランなのか。それはもう、私には分かりません。正直、最終的に誰が犯人でも驚く自信があるよ。ここまでの演出方向が本当に神がかっている証拠だよ。

 今週の悩み相談:大好きな姫様の手を握ろうとしたけど、「なーんか昔の男に捨てられたところを拾いに行くみたいでかっこわるいな」とか悩んでたら、憧れの人が壊れちゃった。どうしたらいいでしょう(16歳・近衛兵Gさん)。

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 チャモのゲロ音が何ともエロい、第9話。当方一切変な趣味はございませんが、それでもチャモに執拗に腹パンしたいな、っていうごく一般的な欲求は捻出されますね。もしくはチャモの中の人に嘔吐させたい(お願いだから通報しないでください)。

 戯言はさておき、今回は前回のハンス・アドレット戦ほど分かりやすい盛り上がりこそ無いものの、徐々にキャラクター間の関係性が煮詰まってきたこともあり、1つ1つのシーンに抜群の緊張感が出ている。肝心のロジック部分もまたきな臭い匂いがしてきたので、1つ1つをまとめていくことにしよう。

 前回、あれだけ必死になってアドレットが知りたがっていたのは、「チャモが事前に結界のことを知っていたのかどうか」ということだけだった。むりやりふんじばってこれを確認したわけだが、結果、判明したのは「誰一人、ここに来る直前まで結界の詳細は知らされていなかった」という事実。これにより、「結界がどういう風に発生するかも分からないから、発生タイミングで犯人のペテンがあってもばれなかったんじゃね?」というのが、アドレットの密室破り案である。彼はそこから一足飛びに結論を導き、「結界のこと教えたあの兵士もグルだった」、そして「実は扉が開いたタイミングでは結界など起動しておらず、その後、みんなが結界の上であれこれやってるときにどさくさに紛れて起動した」という意見を主張している。

 まず、「結界の詳細知らないじゃない」案は特に問題なさそうだ。まぁ、視聴者目線からするとこの世界のことなんか全て「知らないこと」なわけで、今更そこだけ突っ込まれてもしらんがな、というのが正直なところであるが、実際問題として「結界が起動したと思われる前後の時間帯」が何らかのトリックを仕込む上で最も重要なのは間違いないのだし、そこに錯誤を生じさせるトリックがあった、という考え方は納得できるものだろう。そして、密室をどうにかする方策を考えるのならば、アドレットのいうように「起動時刻を誤認させられた」というのが唯一の回答であるように思える。ただ、「説明した兵士のおっちゃんがグルだった」説が必要な理由はよく分からない。「剣を突き刺して呪文を唱えると起動するよ」というのが本当だったとしてもアドレットの主張は可能であり、あの混乱の中でなら、錯乱したふりをしてもう一回起動儀式と同じ挙動をやったとしてもそこまで不自然ではないし、こっそり剣を刺して小声で呪文を言っていたとしてもばれなかった可能性は高いのだから。つまり、アドレットの案をもう少し緩くして、単に「結界が起動したと思ったあのタイミングは、実は別な何かが起こっただけだった」という主張が成立すれば問題ないのである。極端な話、あの神殿の施錠がアドレットの爆薬で破られたときのことが説明出来ればいいのだから、「実はドアが開くのと同時に霧が立ちこめて雰囲気を盛り上げる設定になっていた。塩の聖者様お茶目さん」っていうオチだとしても成立する。結局、ここにいるだれもが結界だの神殿だのといったシチュエーションを初めて体験するのだから、そこにどんな補助装置がついているかなんて、誰も保証出来ないのである。

 さて、ある意味で大きなちゃぶ台返しをくらってしまったため、7人目探しは振り出しに戻ってしまった。アドレットの主張した「霧のタイミングが結界のタイミングと違う説」を採用すれば、犯行は誰にでも可能、8人目の存在すら必要ない。となれば、怪しいのはあのとき祭壇上で色々とこねくり回していた人たちということになる。……姫様が怪しいやないか……あのとき祭壇上で一番不自然な動きしてたのって、あのウサギだよな……。でもまぁ、アドレットが「誰でも犯行可能」って言ってたから、7人均等でいいのかしら。否、そうではない、ここで重要なのはアドレットが必死に確認を取っていた「結界の起動方法を誰も知らないと言う事実」である。結界の起動タイミングにペテンを仕込むという方法は、「『誰も起動時の実情を知らない』という事実を知っている」人間でなければ採用しにくい。仮に、6人の中に結界起動時の光景を全て知っている人間がいれば、ペテンが看破されるだけでなく、改めて結界起動を行う際に不審な挙動を見とがめられる恐れがある。事実、フレミーは凶魔の涙ぐましい調査により、霧の聖者の能力についてかなりの部分まで知識を持っており、もう一歩踏み込んだら結界のことを知っていてもおかしくはなかったのだ(結界の情報を管理していたのは聖者だけでなく、一般人も多く関係していたはずだ)。となれば、「他の人間は結界について予備知識が無い」ということを知っている人間が怪しい。7人の中でそうした情報をコントロール出来そうな人間というと、モーラおばちゃんが最有力容疑者ということになってしまうのだが……。

 さて、以上のような今回新出の要素を考慮して、改めて7人がどのように考えているのか、そして考えられているのかを振り返ってみる。まず、アドレットについて、今回はっきり分かったのはハンスとフレミーは容疑者扱いしてないということ。さらにナッシェタニアも無条件で信じていると公言しており、今やアドレット吊るす派は急先鋒のモーラさん、ふんじばられて激おこのチャモ、そして恋敵憎しのゴルドフのみ。そのうち、チャモについてはハンスも訴えていた「あの状況でチャモを殺さなかった」という事実を考えれば、多少アドレット派に傾いてもおかしくないのである。アドレットの強みは、フレミーにしろハンスにしろ、理詰めで説得したのではなく、心情的な側面から信用を勝ち取ったこと。他人から見たら本当に根拠のない信頼関係なので、モーラさんの言っていた「既にあやつの嘘に2人もが籠絡されとる!」という焦りも理解出来るんだけどね。

 続いてハンス。彼は完全にアドレットへの疑いを解いており、ついでにチャモも「何か違うべよ」と思っている。フレミーについては訝しんでいるようだが、彼のいうフレミーの「闇」は、今回の「7人目」騒動とは別次元の話かもしれない。残る4人をどのように見ているのかは今のところ不明だが、ハンス目線からすると、そろそろ反アドレット派の筆頭であるモーラおばちゃんの焦り方が胡散臭く見えてくる頃合いなのではなかろうか。

 チャモは、未だに何も考えていないくさい。多分、いいように弄ばれたからアドレットのことは嫌いなはず。まぁ、直接自分に手を下したのはハンスなわけだが……そのハンスとすぐにやり合おうとしなかったのだから、多少反省しているのか、それともアドレットへの怒りゲージばかりが溜まっているのか。後者かなぁ。

 モーラおばちゃんは、前回フレミーに対して無根拠な信頼を表明した。何故そんなことが出来たかといえば、それは単に「フレミー以上に怪しい奴がいるから」というだけのこと。アドレットが絶対絶命のピンチを乗り越えている様子を見て、「そんな無茶出来るなんて怪しいに決まってるやん」というのが彼女なりの基本論旨だろう。まぁ、わからんではない。上記のような「結界の知識」というファクターが今後も関わってきそうなので、そのあたりでアドバンテージがありそうなモーラは最後まで容疑者から消せない気がする。ただ、立場が立場なので、現在身内から疑われている様子もないのだが。

 フレミーは、この展開だと流石に疑われなくなっちゃったね。ハンスとの関係性がどうなるか、というのが今後の焦点だが、アドレットという共通の要素に対して意見が一致したことから、あまり表立って諍いを起こすことはなさそう。アドレットを疑えなくなってしまうと、彼女は誰を疑えばいいのかねぇ。

 で、残りのウサギとゴルドフだが……ナッシェタニアは、「ハンスが自分の身分を知っていたのに隠したこと」をきっかけに彼を疑っている。そして、この「ナッシェタニアの疑念」は他の連中が考えている本筋と全然関係無いために、現状ではすげぇ浮いた要素になっている。まぁ、普通に考えて、一国の姫様なら顔が割れてて当然だし、その後のハンスの「ウサギのねーちゃん」発言とかも彼の性格からすれば出てきてもおかしくないものだと思うのだがね。「知ってることを隠そうとしていた」が事実だとするなら、「姫様が実はハンスのお仕事のターゲットになっている(もしくはなっていた)」とかいう展開はありそうな気も。どっちにしろ、それだけのことでハンスを疑うのはちょっと弱いよね。ゴルドフは、今回姫様のおっぱい見ただけで終わった。なんや、意外といいポジションについてるやんけ。気があるって言ってる男子におっぱい見せるだけって、どんな拷問ですかね。いや、ご褒美かな。

 結論:もう、おっぱいの大きい方から順に腹パンしていけばいいんじゃないかな。

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 刺激的な展開が続きます、第8話。正直、舞台設定が整ってから解決までって推論を転がすしかないから盛り上がらないんじゃないかな、って心配してたんだけど、流石にその辺はきっちり動かしてますね。世に出てる「人狼もの」って、こういう展開がとにかく中だるみするので、きっちり「ファンタジー小説」としての体裁も整っているのは好感が持てる。

 さぁ、全部のシーンが大きな意味を持っている(気がする)ので追いかけるのが大変だが、今週最大の盛り上がりは何と言っても冒頭のアドレットVSハンスだろう。前回の時点で人間離れした凄まじい格闘技術を披露してくれたハンス。猫を模倣したという独自の暗殺拳は今週も大盤振る舞いで、画面をダイナミックに使いながらもしなやかに動く彼のアクションが何とも流麗。重そうな幅広の双剣を軽々と扱う様子も実に勇ましい。そして、そんな圧倒的強さを持つ「天才」ハンスに対し、「凡人」アドレットも必死の抵抗。あれだけ追いかけられて、攻め続けられて生き延びてるんだから、アドレットの格闘技術も相当なもんだと思うけどね。まぁ、余裕をぶっこいてたハンスが多少遊んでいたってのもあるだろうし、後で話していた通り、「7人目かどうかちょっと迷っていた」という本心もあったようなので、ひょっとしたらジリジリと追い詰めながら、彼の言うところの「死に顔の本性」を見定めようとしていたのかもしれない。

 1対1ではいつかは詰んでしまうことが分かっていたアドレットは、ここで目的を再確認して起死回生の策に出る。頼みの綱の「秘密道具」を外して、全面降伏(のふり)。当然、ハンスを信じるはずがないのであれこれと未来の可能性を探るも、「天才は絶対にそこに意識が向かない」とアドレットが断じたのは、なんと飛び出すカラクリ機構付きの剣だった。なるほど、「剣では絶対に負けない」という自信があるからこそ、ハンスは「それ以外の武器」を警戒する。自分の見たことのない何かを想像する。しかし、実際はその剣が隠し球でした、というのは面白いネタである。まぁ、あんだけ俊敏に動いてたハンスがおもちゃみたいな不意打ちで倒せるのか、っていうと疑問ではあるのだが……実際にはそれが効いたわけでね。アドレットさんの秘密道具もホントに芸達者である。暗器使いってのは主人公としてどうかと思うけども(だって今回の剣なんてどう考えても梅花袖前じゃないですか)。

 さて、とりあえず命の取り合いではアドレットの辛勝。問題はそこからである。「殺せるのに殺さなかったよ! 7人目じゃない証拠だよ!」というのがアドレットの主張。まぁ、ぶっちゃけ人狼ゲームにおいて人狼側が一番使うフレーズである。確かに「ここでハンスを殺さない理由は無い」というのはもっともなのだが、純粋にゲームとして考えるとそれだけでは弱い。ここで彼の訴えを補強するのは、事前に見せつけられた「天才と凡人」の差であろう。確かに7人目ならば「わざわざ生かしてハンスに信用される」メリットこそあるものの、千載一遇のチャンスを逃してまでハンスに取り入ることが総合的にプラスになるかどうかは怪しい。それくらいに、「ハンスを殺す」というのは難題だった。こうして「凡人」の立場を利用してアドレットはハンスに取り入るわずかな機会を掴んだわけだ。

 もちろん、こんな訴えだけでハンスが素直にハイそうですかと答えるわけがない。衝撃の告白「オラが7人目だ」からの首切り惨殺シーン。「え? まだ8話目なのに? やべぇ!」ってマジでびっくりしましたよ。流石殺し屋さん。何をやるにも迫真の演技力であった。こうして「死に顔の真実」から何とか身の潔白を証明したアドレット。ようやく、本当にようやく、念願の「信頼してくれる仲間」を手に入れたのである。最初に仲間になるのが(フレミーを除けば)ハンスってのはいい組み合わせ。目を開いたハンスは今作の他のキャラと同様、案外イケメンだったりするのである。ちなみに、「ハンス→アドレット」方向での疑惑は晴れたが、逆に「アドレット→ハンス」方向はどうだろう。つまり、ハンスが7人目の可能性ってのは残っているのだろうか? ハンスの場合も、アドレットの主張同様に「殺せるチャンスがあったのにアドレットを殺さなかった」ことは1つの論拠になるかもしれない。いや、アドレットは放っておいても「死に体」だったわけで、わざわざ自分で手を下す必要も無い。むしろ、ここでアドレットを殺害すると、「アドレットを殺したのに結界が解除されない、残り6人の中に犯人がいたんだ」という展開になってしまい、ハンスにとっては都合が悪い。誰も見てないんだから殺害後に「逃がしてしまった」と嘘をつくことも出来るだろうが、ここで1つ嘘をつくことで後々の展開が悪くなってしまうので、万一ハンスが7人目だった場合、アドレットを殺さない方が都合が良さそう。つまり、現時点ではハンスは完全なシロではない。しかしまぁ、今回の演出方向を見ると、どうしてもハンスは犯人には見えないんだけどね。ポロッとヒントみたいなことも言ってたみたいだし。ひとまず「アドレット&ハンスコンビ」は視聴者目線ではシロ断定でよいのではなかろうか。

 残りの面々も基本的にツーマンセルなので関係性が見やすいですね。まず、関係が穏和なのはフレミー・モーラコンビ。基本的にモーラさんは「アドレット見つけたら即殺しましょう」派なので、その分フレミーに対する警戒水準は下がっている。彼女の身の上を慮ってか、「あなたは信じる」ということを明言して仲間意識を強めている。まぁ、現時点ではそうした行動に出るはっきりした根拠もないので、ある意味で浅慮な発言と言えなくもないのだが……モーラが7人目である場合、単にフレミーに取り入って信用を勝ち取る手段だった、てなことになるわな。フレミーさんはもう他人から疑われるのも慣れっこなので、モーラがどう思ってようとあんまり気にしてないみたいだ。ただ、「アドレットに肩入れしたいのは分かるけど敵なんやで」という発言にはちょっと反応していた。フレミーの中では、やっぱりアドレットはシロよりなんだろうなぁ。

 そして、モーラさんに関しては、神殿の中に戻ったハンスとアドレットの会話がちょっと気になるところ。どうしても神殿に抜け道が見つけられなかったアドレットたちは、「やっぱり聖者の力やろなぁ」という適当極まりない結論に達する。「そんな聖者おらんで」というのは管理組合担当のモーラさんの言質によるものなので、おばちゃんが嘘ついてたり、知らなかったりすると、まさに言葉通りに「密室に穴があく」のである。ご丁寧に今週はチャモによって「聖者って色々化け物じみてますわ」ということがまざまざと見せつけられたため、「知らない能力持ちの聖者が紛れ込んでいる」というのが一番簡単な解決ルートになった。その場合、「その聖者が8人目、手引きした上で正体隠匿してるモーラさんが7人目」というのはありそうな話。責任者権限で「横紙破りは無いよ」と保証しておいて、残りの6人をだまくらかす作戦だ。この作戦の最大の欠点は、「何でもありなのであんまり面白くない」ということでる。

 さて、個人的に今週もう1つエキサイティングだったのは、回りの連中からあんまり気にされてないウサギ&ストーカー組。ナッシェタニアが疑っているのは何と上の方でシロ判定された(俺がしただけだが)ハンスさん。「どうしても気になることがある」と言っていたが、ここまでのハンスの言動に何か引っかかりがあっただろうか? まー、姫様の考えてることは前からよく分からなかったので、ここは女の勘に任せるしかないだろう。そして、個人的には一番怪しいと思っていたゴルドフ。なんと、彼のこれまでの思わせぶりな表情、言動が、全部「姫様への嫉妬」の一言で片付けられてしまった。「あんたが私にお熱なのは知ってるけどー、あたしそういうの違うんでー、幼馴染みとしか見られないんでー」というのがウサギの意見。可哀相なゴルドフ。そりゃ突然やってきたアドレットに愛しの姫様をかっさらわれたらイライラするのは分かる。しかし、そんな彼の煩悶も「ガキだからしゃーない」と一蹴してしまうウサギマジ鬼畜。男の子の純情をなんだと思ってやがる。いや、ゴルドフさんの場合は暴力行為にまで及んでるから青い情動っていうだけでフォロー出来るもんじゃないですけどね。さて、ゴルドフは本当に単なる「単に恋心を処理しきれない若僧」なのか、それとも……。

 ここまでの6人がペアで行動していたわけだが、アドレットさんは「封印の方法」というキーワードで何かをひらめいた様子。問題児のチャモのところに大事なことを聞きに行こうとするが、気分屋のチャモは退屈な状況にすっかり飽きちゃったご様子。面倒になって「もう怪しい方から全部殺す」作戦を開始。ゲームの人狼ならばローラーもありだろうが、この状況でそれはあかんですよチャモさん。でも、チャモは一人でも魔神倒せるから平気なんだってさ。いきなりの嘔吐から、どう見ても正義の味方っぽくない召喚術を繰り出すチャモ。「チャモが食べたものが〜」って言ってたけど、お前それ食ったんかい。そしてその猫じゃらしは単なる吐き戻しなんかい。色々突っ込みどころ満載の戦闘スタイルだが、実力は本物らしい。あんだけ強そうに見えたハンスさんがあっという間にたじたじですよ。あかんやん、やっぱ聖者チートですやん。確かにハンスやアドレットが1人2人欠けても何とかなりそうな気がしてきた。いや、駄目なんだけどね。これでチャモが犯人だったら笑うよな。繊細なんだか大胆なんだかよくわからねぇ作戦だな。あと、塩の聖者大したことない。大丈夫か、この世界。

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 改めて見るとナッシェタニアの手(籠手?)とか足(すね当て? ブーツ?)って無闇に可愛いよな、第7話。ゴルドフさんの「何か聞こえませんでした?」っていう問いに「別に」って答えたところで視聴者の8割は「でかいウサ耳も役に立たねぇな!」って思ったはず。

 事態は進展しましたが、特に新しく判明した事実は増えていません。いや、サブタイ通りにアドレットとフレミーの過去話については一応新事実も出てきてるのだろうけど、これだけ時間を割いても、2人の「切実な過去」というのがどんなものなのかイメージしにくいんだよね。多分、この世界における凶魔ってのがどの程度の立ち位置なのかが分からないのが最大の理由だとは思うのだけども。

 まずはアドレットの過去。回想シーンでは羽が生えた豪華なリザードマンみたいな「魔神」が登場し、これまで作中で描かれてきた凶魔の粗野で凶暴な性質とはかなり異質なキャラ設定になっている。何しろCVが石田彰なのだ。まともな奴じゃないのは間違いないだろうが、少なくとも馬鹿ではないだろう。こうしてアドレットの幼少期CVがみゆきちだった影響もあり(??)、強制的に石田彰との関係はつながってしまうのである。とにかく、ただひたすらに人間を殺すことだけを目的とするのではない薄気味悪い魔神の手によって、アドレットの過去はズタズタにされる。ただ、もったいぶって話し始めた割には、要約すると「魔神が来た、村が滅んだ、回りの人間がいっぱい犠牲になったけど俺だけ生き延びた」っていうだけのお話なので、この世界においては特段珍しい話でもない気がするんだけどね。とりあえず、今回の回想シーンは「魔神っていうなんかヤバい敵もいるんだよ」っていう顔見せ程度の意味だと考えておけばいいか。後々関わってこないはずがないし。

 一方、フレミーの過去話については、回想シーンは一切無い画面で、全て彼女自身の独白で説明された。本人が「嘘だと思わないの?」と問いかけていたことを考えると、ひょっとしたら作り話って可能性もなくはないけども、アドレットの過去話同様になかなか悲惨なのは間違いないので、ちゃんと映像作ってほしかった。ひょっとしたらフレミーの「母親」って設定画とか作ってないのかも。あと、「凶魔の社会」っていうのは描こうとしたらものすごく手間がかかる画になるので、今回はスピードアップとコストカットを兼ねて簡易説明でまとめたのかもしれない。まぁ、そこはしょうがないか。ここでフレミーだけ執拗に過去を描写したら、彼女が完全に容疑者から外れちゃうかもしれないからね。

 フレミーの過去は以前彼女が説明したことに加え、「せっかく六花殺戮専用兵器として生み出されたのに、大して役にも立たずチャモに負けちゃったせいで、凶魔側からはあっさりお払い箱にされてしまった」という事実が補足された。彼女が六花側に回って凶魔討伐を志すには充分な動機ではあるか。ただ、今回の説明だけだと時系列がいまいちはっきりしてないのが気になる。彼女が火薬の聖者になり、六花候補を始末し始めたのはいつ頃の話で、チャモに返り討ちに遭って凶魔側と決別することになったのはいつ頃の話なのだろうか。2〜3話あたりの「六花殺し」についてのアドレットたちの話しぶりからすると、てっきり「六花殺し」はリアルタイムで凶行を重ねているのだとばかり思っていたのだが、フレミーのあの様子だと、ここ最近は凶魔から逃げるので手一杯であり、人間を殺すことからは綺麗さっぱり足を洗っているように思えるのだが。チャモに負けたのがいつなのか、っていうのだけでも分かればすっきりするんだけど。今より幼いチャモに負けたのかな……流石リアル六花は格が違うということか(まぁ、チャモが7人目の可能性もわずかにあるけど)。

 とまぁ、そんなこんなで「二人の理由」の説明が終わり、人質だったフレミーさんはあっさり神殿に帰投。アドレットは改めて1人で事態の打開を目指すことに。「チーム六花」側はアドレットが7人目だと決めつけて随分リラックスしているようで、肝心要のモーラさんも割と平気で2人行動を割り振ってしまっている。アドレットが心配していた通り、片方が仲間を襲撃し、その罪をアドレットに押しつける、っていう展開は普通に警戒すべきだと思うのだけども。それほどまでにアドレット犯人説が決定的だったということか。モーラさんは特に理由もつけずに勝手にチーム分けを行い、ミッションを決定しているが、彼女1人にそんなに信頼を寄せてしまっていいものかどうか。でもまぁ、見た感じでは彼女も「ほいほい7人目に騙されてる側」に見えなくもない。率先して2番目に怪しいであろうフレミーとのペアリングを引き受けるあたり、それなりに回りのことも考えてるようではあるし。

 残りのメンバーも軽く確認していくと、まず一番驚きだったのはナッシェタニア。本当に頼りねぇウサギだな、としか思っていなかったが、今回ゴルドフと2人きりになって、ようやく「アドレット犯人じゃないかも論」をスタート。現段階では「何となく信じてるから信じてる」の域を出ないのかもしれないが、ここまで追い詰められてもなお直感でアドレットを信じられるのは見上げた根性だ(彼女だってアドレットと付き合ってる期間が特別長いわけではないのである)。彼女は代案として「ハンス犯人説」を唱えるようだが、さて、これまでの展開に、何かハンスを疑うようなものがあったのかどうか。

 一方、そのハンスさんはフラフラと場をかき回すのに忙しそう。基本的には迷わず真っ直ぐ「アドレット犯人に決まってるじゃん」派の代表になっているわけだが、その割にはフレミーにも噛み付いてみたりして言動が一貫しない。やはり、単に面倒を起こすのが楽しいだけなのかも。今回もアドレットとの対決シーンはトリッキーなアクションでオリジナリティを発揮しており、しなやかな猫の動きを取り入れた格闘スタイルがなかなかよく表現されている。なお、超個人的な感想としては、彼が犯人だったとしたら、あんまり面白くないとは思う。

 ハンスと組む予定だったチャモさんについても、「こいつが犯人だったら考えるのが無駄だな」という奔放さ。すっかりハンス・モーラの「アドレットが犯人に決まってるじゃん」説で油断しきっているのか、単に自分の実力に絶対の自信があるせいなのか、一切まわりに配慮しない子供っぽい行動ばかりである。ただ、ここで大胆に単独行動に出たことまでもが計画のうちだった、という可能性もあるわけで、どこまでが本当の無垢さなのかは計りかねる部分はある。全部モーラさんが甘やかしすぎなのが悪いんや。ちょっとはチームプレイを意識させようよ。あ、モーラさんが犯人っていうパターンは割と面白い展開ではあるので見てみたいけど、なんか上層部の権力闘争とかと結びついてややこしくなりそうだな(モーラ犯人展開が見たいのは、単に「サトリナの悪役が見たい」という理由である)。

 さて、こうして並べて見ると、残ってしまうのはあと1人。ゴルドフさんである。やっぱこいつが一番はっきりしないんだよなぁ。いちいち思わせぶりな表情で姫様を見たり、尺を取ってるシーンが多いのが気になる……単に姫様が心配です、っていうアピールなんだろうか。その割に、フレミーが帰ってきたタイミングではウサギを神殿の中(ハンスやらチャモやら問題児の多そうな場所)に残して、おもてでモーラと立ってたんだよね。普段の言動から考えると姫様にべったりしてそうなものだけど……あのときもモーラの指示で入り口前の見張りを2人交代制でやってたのかなぁ。

 個人的に最有力はゴルドフなんだけど、過去に「てさ部の百合狼でボコボコにされた」っていうみそっかすな実績があるので、自分を一切信頼出来ません。さぁ、「7人目」は荻野可鈴を超えることが出来るかな?!

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 フレミーエンディングに真性ヒロインの貫禄、第6話。どう考えても今作のヒロインはフレミーですね。うさ耳なんていらんかったんや。

 あまりにもじっとりと、先に進まない展開。あっという間に30分が経ってしまい、「オイ、全然話が進んでないやんけ」っていう。この速度で1クールなんだよなぁ。すげぇアニメである。もちろん、中身が少ない、退屈すぎる、ってなわけではない。ただ気付いたら終わっているのである。それだけ情報量はあるってことなのかなぁ。

 状況を整理しよう。基本的に、限定条件・人間関係については先週までと一切変わっていない。「封印を最初に解いたのはアドレットだけど、その前に入ってたヤツが結界を起動したってのは矛盾してるから、当然第一発見者が犯人以外のパターンは無いよね」ってのがハンスおよびモーラの主張。そして、そこには一切疑問の余地はない。今回、さらに「正面入り口以外からの立ち入りは無かった」「今回の封印を作った聖者は4年前に他界してるし、現在の封印の聖者はまだまだ未熟なので、封印そのものに細工を挟む余地はない」など、アドレットが必死に反論しようとした部分が事細かに補強されていくだけだ。普通に考えるならば、まさに八方ふさがりである。そりゃま、人類の叡智が結集した最大イベントである結界起動装置がそんなに簡単に凶魔に破られたら困るわけでね。諸々の保証が手厚くなるのはごく自然である。「誰か1人嘘つきがいる」という人狼状態ではそうした保証を確認するのも一苦労だが、幸か不幸かモーラとハンスは大体知っている事実が共通しているため、「裏付けだと思っていた事実が実は嘘八百だった」という興ざめなどんでん返しも起こしにくい。今のところ「1人だけが主張している事実」というのは(多分)アドレットのもの以外は無いはずだ。そして、我々はその唯一保証のない「アドレットの証言」が事実であることを知っているのである。つまり、この状況から「7人目」が結界を起動した方法を考えなさい、というのが問題の全てである。

 いや、無理だろ。普通に考えてこの完全密室を解く方法など無いように思えるのだが……なんかあるからこその密室なんだよなぁ。こんなに純粋に密室トリックに首を捻るのは本当に久しぶりの経験です。まぁ、ファンタジーならではの「どないやねん」な解決になる可能性もあるんだけども。山形石雄によるしつこいくらいの舞台設定は、ある程度納得のいく解法があるからこそのこだわりであると信じたいところだ。突然「壁抜けの聖者」みたいなトンデモ能力が出てきても読者が納得するわけないしな。そのあたりにも保証を与えるために、わざわざ多少無茶なバックグラウンドになりながらも「新しい聖者の可能性」を潰しているのは本当に丁寧だよね。

 さて、八方ふさがりなのは何も結界だけの話ではなく、容疑をひっくり返せないアドレットの立場も完全に四面楚歌。ロジカルに詰め寄るハンスに、そのハンスの言質を裏づけるモーラさん。どうでも良さそうなチャモ、堂々と恩を仇で返してくれるフレミー、役立たずのウサギ、そしてトチ狂った近衛兵。うむ、六花の勇者(+1)も本当に大したことないな。「7人目」についての話合いが始まってから役に立ってるのってハンスとモーラだけじゃんね。

 フレミーがアドレットを裏切るのはしょうがない。元々「裏切る」というほどはっきりと同盟関係が出来ていたわけではないし、彼女自身も六花である(と自称している)ならば、何をおいても「7人目」の排除は最優先事項であるからだ。考えてみれば明らかに異端であるフレミーを無条件でかばっていた時点でアドレットの行動も充分怪しいわけで、「怪しいヤツをかばうヤツはもっと怪しい」というロジックでアドレットが疑われるのもしょうがないのである。それをろくに考えもしないで「よく分かんないけど恩があるから信用しようぜ!」なんて言ってるウサギの方がよっぽど役立たずだ。何とかしてアドレットに報いたいならば、彼が立たされている窮地を論破するロジックを考えるのが優先であろう。

 不穏な六花勢であるが、中でも特にどうかしてるのがゴルドフさん。これまでの様子を見ている限りだと、どうやら愛しの姫様に取り入って信用を勝ち取っちゃったアドレットのことが気にくわないようだが、それだけが理由なのかどうかはまだ分からない。突然武器を持ちだしてアドレットを強制的に退去させてしまったり、どうにも不穏な動きが目立つ。残りの5人があまり容疑を深める行動に出ていないが故に、現状で一番うさんくさいのはゴルドフということになるだろう。ただ、どうにも小物っぽいのがいまいち疑いにくい要因でもあるのだが……。

 どうしようもなくてフレミーを人質に逃げ出したアドレット。「九分九厘疑っている」といっているフレミーだったが、それでも手当てしてくれたり、他の連中に言いに行かないところを見ると、彼女は彼女なりにアドレットのことを信用しているということなのだろう。ツンデレ臭いので言動についてはしょうがない。そして、そんな2人が必死に頭を捻って現状を推理しているわけだが、アドレットが最終的に行き着いた結論は「俺をハメるために凶魔が用意した入念すぎる罠だったわ。全部俺に容疑を被せるためのお膳立てだわ」とのこと。流石にそれは被害妄想が過ぎる気がしますけどね。今回の六花のメンバーは曲者が多いが、真っ先に警戒すべきは実績を持つモーラか、実力ナンバーワンのチャモあたりだろう。ぽっと出の無名新人であるアドレットがわざわざ狙われる道理もない。まぁ、あのとき同行していたメンバーの誰か1人でも容疑をかけられれば充分なわけで、「アドレットを狙った罠」ではなく、「最初に神殿に入ろうとした正規の六花メンバーを狙った罠」というなら分からなくもないけど。凶魔っていう存在がどの程度の知性を持つのかは定かじゃないが、そこまで入念に「六花封じ」の策を練ることが出来るなら、集まる前に処分する方が確実だった気もするのだけど……フレミーというイレギュラーな存在を作り出せるだけの知能と技術基盤があるんだよな。……そこまでの横紙破りが可能なら、今回の封印を強引に踏み倒す手段ぐらいなんとかなりそうだけどな。

 そして、アドレットが言っていた「8人目」の可能性のお話。「7人」の場合には純粋に人狼ゲームであるが、「8人目」という共犯者が介在するとなるとややこしくなってくる。ミステリで推理してても部分的に「共犯」って言われると途端に興が冷めるし、2人以上で活動するのがOKになると、色々と強引な手段もとりやすくなるためだ。出来れば余計な存在はいて欲しくないところだけど……やっぱり誰かもう1人いないと無理かなぁ。その場合、神殿に入っていたことになるので当然凶魔ではなく人間の共犯者ということになるわけだが。事件発生時に神殿前にいた変身凶魔なんかの存在を考えると、あと2,3人協力者がいてもおかしくないよな。人間サイドも今回のミッションにかなり力を入れていたわけで、凶魔サイドだってそうじゃないとは言い切れないもの。最終的に何でもありにならないことを祈るよ。

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 突然オープニングが変わってびっくりするの巻、第5話。放送途中で何の前触れもなくOPが変わるっていうと「へうげもの」の印象が強くて、「前のアーティストがなんかやらかしたんか?!」と不安になったが、今作は最初からOPが2曲あることが決まってたのね。

 さて、順調にミステリ要素に収束した本作。もう、ガチで単なるミステリですわ。ファンタジー要素無くなった。一応事前の情報としては「人狼要素」という風に言われていたわけだが、確かに設定こそ人狼であるが、「人狼」はどこまでいっても「かもしれない」を追求するゲーム。はっきりと人狼を限定出来る要素ってのは(展開にもよるけど)一切なく、細かい感情の表れや所作などから「怪しい人物」を特定していくゲーム。そのファジーさが人気の秘密である。しかし、本作の場合にはファジーなんて言ってられない。何しろ間違った人物を断罪してしまえば、六花の勇者は六花でなく五花にも四花にもなってしまう可能性があり、それ即ち世界の滅亡に繋がるのである。うっかり間違いは許されないし、雰囲気で処刑なんてもってのほかである。つまりここで求められるのは「人狼探し」ではない。歴とした「犯人当て」なのである。

 過去にミステリアニメというのは何本か作られているが、こうして「1つの謎」を徹底的に掘りさげる作品というのは非常に少ない。ミステリアニメの金字塔(と言って問題無いだろう)である「名探偵コナン」は基本的に2話程度で完結するお話だし、その対抗馬たる「金田一少年の事件簿」も、長くても4〜5話程度。しかも、「金田一」は1つの謎を突き詰めるのではなく、1つの事件の中に複数の殺人が盛り込まれるので、シナリオ展開にも筆を割く必要があるのだ。他にも「名探偵ホームズ」とか「氷菓」とか、基本的にシリーズの場合には何本かの「謎」をオムニバス形式で繋いでいくのがミステリアニメの基本であった。

 しかし、今作は与えられたテーマ自体が大きな1つの謎になっている。「7人目は誰なのか?」。そのたった1つのシンプルな謎にアプローチするために、様々な推論と議論が行われることになる。こういう「混じりっけなしの推理アニメ」というのは、ひょっとしたら史上初なのではなかろうか。いや、混じりっけはあるけど、言わんとすることは分かってもらえるはずだ。今回、改めて状況検分がなされ、与えられた状況、出そろったキャラクターたちが確認された。まずは外部犯の可能性を消去し、完全なクローズドサークルであることを確定させる。この部分は「霧の封印」というとても便利な設定があるため、第8、第9の人物が介入する心配はないだろう。また、「六花なのに7人」という時点で「真犯人が舞台の外へ逃走」という心配もなく、純粋に「7人から1人を選ぶ」というタスクに絞られている。推理をするための視点人物はアドレット。視聴者は彼の得た情報のみを確定情報として扱うことが出来る。つまり、アドレットが犯人でないことだけは間違いない。残る6人が、今回の「容疑者」だ。

 ナッシェタニアについては流石にこれ以上の疑問を差し挟む余地はないだろう。「突然キレて刃物を振り回す」「なんかフラグっぽく目眩で倒れる」など、まだ完全に正体が明かされたとは言い切れない部分も残されているが、視聴者目線(というかアドレット目線)では限りなく白に近い人物だ。しかし、お供のゴルドフは微妙。思い返すと登場シーンが割と唐突だったし、思わせぶりな止め絵による迫真の表情も気になる。あまり口数が多くないので、人狼用語でいうところの「潜伏」タイプだと面倒臭い。でもまぁ、ナッシェタニアとの交友はそんな短期間ではないはずで、凶魔側がとんでもない作戦に打ってでないことには、容疑をかけるのは姫様同様に難しいのだが。

 先週参戦した3人は改めて自己紹介を聞かせてくれたが、まだまだ情報が少ないので推察が難しい。全体における調整役、進行役を務めるのは、最年長(だよね?)のモーラさん。彼女は作品世界内では割と有名な存在であるらしく、事前に面識のあったチャモ以外にも、アドレットは名前を聞いて知っていたようだし、限りなく「裏が取れている」人物。「聖者の元締め」というとんでもない機関のトップと言われたら、そら疑うのは難しいのである。旅の途中で偽物に入れ替わる、という可能性も無くはないが、面識のあるチャモと2人という状況を考えると難しいかもしれない。強いて疑わしい点を挙げるならば、地位が地位なだけに、凶魔が積極的に接触を持ちやすそう、ということくらいだろうか。偉い人なだけに、転げて悪堕ちしたら今回みたいな壮大な悪事も平気で加担できそう。あと、個人的に気になるのは、どう考えても彼女目線から見たらフレミーがアウトなはず(自分が知らない聖者、という時点で疑いはMAXであるはず)なのに、あまり強くそれを押さなかったこと。単に冷静な人、っていうだけなのだろうか。あと、さらに個人的には「サトリナが悪い人っていうオチが見たい」っていう私欲にまみれた願望もあったりなかったり。

 そんなモーラさんとセットだったのが、残虐高慢ショタのチャモ君。言動の危なっかしさからするとこいつも容疑から外す理由は特にない。天真爛漫な物言いがどの程度本音なのか、現時点ではさっぱりだ。フレミー殺しの急先鋒というのも疑わしさを助長する可能性があるが、でもまぁ、あのシチュエーションだったら普通はフレミーが疑わしいのは当たり前なので、そのあたりは五分五分か。なんで猫じゃらし振り回してるんだろう、っていうのが一番気になりますね。

 猫じゃらしにじゃれないのが気になる、猫拳の使い手、ハンスさん。職業柄第一印象はとてもとても疑わしげなのだが、最初にフレミーをかばい、論理的な洞察の口火を切ったのは彼だ。ふわふわした態度とは裏腹に、案外頭の回る人物のようである。そして、至極当然の流れとしてアドレットへの容疑を向けて話を進行しており、彼の言動が現時点では最もメンバーに影響を与えている。彼が犯人だった場合にはなかなかスリリングな展開。

 そしてフレミーだ。今回様々な事実が明らかになったように見えるが、実際には先週までの展開で分かっていたことがほとんどであり、唯一驚くべき新情報だったのが、フレミーの出生である。もう、疑ってくださいと言わんばかりの波瀾万丈の人生。そもそも凶魔と人間の間に子を成すことが出来るというのが驚き。凶魔側が頑張った、みたいな話だったが、ちょっと努力するだけで種の隔たりを超えることが出来るのは凄い。こんなに簡単に遺伝子情報をクリア出来るなら、凶魔を寄せ付けないというなんちゃらの柱とかも凶魔側で何とか出来そうなものであるが。とにかく、「人間に出来ないことも出来る」「凶魔が新しく作った聖者」と、各方面から疑わしいフレミー。しかし、そんな彼女の容疑を覆したのは意外にもハンスさん。なるほど確かに、「六花が7人」というこの状況は何にしてもおかしいのだから、犯人の計画にそこまで織り込み済みなのだと考えるのが自然だろう。もしこれで6人だったら仲間内で疑い合うことすらなしに話が進んだはずなのだから。そうすると、フレミーは一歩容疑者候補から後退したことになる。まぁ、そこまで先読みしてアドレットを殺さなかったのだ、っていう「裏の裏」理論もあるので断定は出来ないのだが(それこそ人狼ゲームでは常道だからね)。メタ的にも2〜3話の描写でフレミーが敵側とは考えにくいんだよなぁ。「疑わしすぎは罰せず」がミステリ的なセオリーである。

 さて、そうなると残る容疑者はフレミー・アドレットをのぞく5人ということに。現時点では情報が少なすぎてさっぱりですけどね。何しろ、ここに来て最大の問題、「密室」が持ち上がったのだから。「犯人はいかにして密室に入れたのか」という、なかなか興味深いテーマ設定だ。いや、ぶっちゃけアドレットの火薬玉程度でぶっ壊れるガバガバの封印をどの程度信用していいのか分からないし、神殿のシステムや封印設定などもモーラやハンスが話しているだけなので、ほとんど確定情報が無い。かてて加えて、我々はこの世界における「魔法」がどの程度万能であるかも知らないわけで。推理しようがないよね。だって、剣を突き立てるだけでいいんだったら、「剣の聖者」様が遠隔操作してもいいわけだしねぇ(実際には握って呪文詠唱が必要なんだっけ?)。あれ、だとしたら現時点で一番疑わしいのはあのうさ耳じゃないか。ウサミン星人じゃないか。どうしたもんかな。

 現在、最大の敵は「もうさっさと原作買って読みたい」っていう自己の内部欲求です。ネタ知らないで見ているという状態はワクワクするだけだからいいんだけど、こういう状態だと、ふらふらネットを彷徨ってるだけでネタバレに遭遇しそうですごく怖い。助けてミミミン、ウサミンミン。

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 グルグル回るシーンで洒落でなくてちょっと酔った、第4話。いくら何でも回り過ぎじゃい。背景動画(ループ)でちゃんと全キャラに別々な動きをつけてるから実は割と難しいシーンなのだけど。

 サブタイトル通り、ようやくの勇者集結。これまでの展開とは打って変わっていきなり3人追加で一気に7人。まぁ、集合までのプランを考えればこの「何人かのグループが合流する」という図式が自然なので、当たり前ではあるのだが。今回もAパートまでかなりのんびり進んでいたのでどうなることかと思ったが、相手側もパーティを組んでくれていたので、お互いの認識にそこまで時間は必要としなかった。急造でかなり無茶してるアドレット組をチームと言っていいかは微妙だが、何はともあれ「勇者集結」である。

 しかし、今回はこれまでにまして分かりにくい部分が多かった。「爆弾抱えた凶魔さん」という割と自由な存在もびっくりしたが、そこからの展開では、「爆弾で結界の砦壊されるんじゃね?」→「なんや、びくともしてへんやんけ」→「人が倒れてるやん!」→「凶魔の変身やったわ」のあたりは相手側の目的が見えてこないので、何が起こっているのか分かりにくい。そもそも、集団相手の戦闘を得意としているナッシェタニアはまだ分かるが、残りの連中も一旦足を止め、アドレットだけを「先に行け!」と言った意味が分からない。残りの3人だって、別に足を止めて戦う必要はなかったように思うのだが。結局、この「アドレットだけが問題となる砦に先行してしまった」という部分が後になって問題になるんだろう。今回、「7人目の勇者」を限定するための最大の手がかりは、「誰が霧の結界を起動させたか」という部分につきる。それ以外で特定することは、心象以外ではほぼ不可能なはずだ。そこで、アドレットが単身で乗り込んでしまったという事実は、かなり大きな影響力を持つはずだ。もちろん視聴者はそれが言いがかりであることを知っているが、他の人間から見て、容疑者筆頭はアドレットに違いない。

 ということは、敵側も当然こうなることを見越してトラップを配置したと考えるのが自然である。爆弾凶魔によって、近づいてくる予定の六花チームを牽制、拡散。地上チームであわよくば倒してしまおうとか、とにかく分散させる狙い。さらに門の前にはご丁寧に人間に変身した囮役まで用意している。ひょっとしたら、複数の人間が一緒にやってきたときには彼女(?)が足止めして誰か1人だけを砦内部に進ませて疑心暗鬼を促す狙いだったのだろうか。でも、砦の入り口には封があったんだよなぁ。なんであれがアドレットの爆弾で開いたのかはかなりの謎。どう考えても爆風で開いた、って感じではなかったのだが……謎1,謎2は「門の前に囮役」と「開いてたのかなんなのかよく分かんない鍵」だ。そして謎の3つ目は「急に暴れ出すナッシェタニア」。封印のキーとなった剣を抜き、まるでゴルドフを斬りつけるかのように振り回した姫様。単に「取り乱した」というだけの描写なのだろうが、突然気が狂ったように刃物を振り回すのは流石に違和感があった。アニメでは描写が足りなかったってだけなのか、実は何か大胆な伏線なのか。ぶっちゃけ、「霧の結界」がどういうシステムなのかがはっきり分かっていないので、この部分から何かを予測することは出来ないんだけどさ。

 そして、そんな取り乱したチームアドレットのところにやってきたのが残りの3人。お子様聖者のチャモ君。天真爛漫なのか、単に傲岸なのかよく分からない奴。地上最強ライバルが出てきたアドレットとの因縁、そして六花殺しのフレミーをさっさと殺そうとした因縁。なんだかきな臭いヤツである。後に続いたのは「山の聖者」を名乗る、もう一方のチームのまとめ役と思われるモーラ。山ってのはおっぱいのことでしょうかね。露出度が低いこのおばちゃんが一番エロく見える不思議。そして最後の1人は「疑ってください」と言わんばかりの不審人物、ハンス。まぁ、実は言ってることは割と正論ばかりなので、単に雰囲気が異質なだけかもしれないけども。少なくとも「すぐテンパる姫様」とか「こんだけの窮状なのに地上最強とかにこだわっちゃうヤツ」よりかは正常に見える。この3人が新規メンバー、そして「7人目」候補ということになる。結界発動のタイミングを考えるに、少なくとも視聴者目線からはアドレットと一緒に来た3人は容疑者から除外されることになるわけだが……いや、でも別に結界発動は六花候補本人がやらなくてもいいんだよな。元々六花以外がやる予定だったわけだし。だとすると、現時点で「7人目」をあぶり出すためのヒントって何一つ無いな。「モーラさん、背中にあるあざなんて普通は見えないのでは? 誰か男がベッドで見つけてくれたんですかね?」なんてセクハラ質問を思いついた直後に、「そういやアドレットが紋章もらったときも割とエフェクトは派手だったから、まっとうな受け取り方したヤツだったら気付くか」と思い直してちょっとガッカリ。

 個人的に今回一番驚いたのは、モーラの声である。サトリナがキャスティングされてることは知ってたけども、こういう攻め方でくるのは意外だったので割と嬉しい誤算。その他鈴村、加隈ちゃんが加わり、メンバーも賑やかになりました。来週からがいよいよ真骨頂になるのかな? 今回、序盤のキャラ作画がちょっと不安だったけども……まだ大丈夫よね? 信じていいよね?

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