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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「気絶勇者と暗殺姫」 5

 なんかこぅ……「マダミスのハンドアウトみたいなキャラ設定だな」って思いましたね。マダミス界隈、勇者が死ぬシナリオ山ほどあるし、各パーティメンバーに裏の顔があるなんてのもお馴染みなので。今作が唯一マダミスと違うところは、シンプルに「勇者が死なない」とこですね。

 なんとも珍妙な設定を思いついたもんである。勇者を中心としたファンタジーなのでてっきりなろう発かと思ったが、確認したら漫画原作とのこと。そりゃね、「Lv1魔王」とか諸々、勇者・魔王の設定なんて元々漫画作品に多かったやつですからね。当たり前といえば当たり前なのだが、昨今のアニメ事情を踏まえるとなんだか新鮮な気持ちにすらなってしまうのはだいぶ病状が進行している。

 ぶっちゃけ、アニメーションの質はそこまで高くはない。ただ、制作のCONNECT(現在はSILVER LINK傘下)は「望まぬ不死の冒険者」などを担当したところで、意外と平均値は低くなく、「そこそこ安定」くらいは期待していいスタジオだろう。映像クオリティが「高くない」とは書いてしまったが、全体的にチープな印象になっているのはどちらかというと動画部分よりも基盤となるキャラデザの方に理由があり、バトルシーンなどの作劇を見れば意外とアニメとしてはちゃんとしている。キャラの造形が受け入れられるなら、このまま視聴モチベは維持できそう。

 あとはシナリオラインの問題。1話目時点でメインヒロイン3人は互いに手の内を全部明かしたし、どーせこの勇者が死ぬなんてことはあり得ないわけで、実質的には勇者という舞台装置の周りで3人の女の子がどったんばったん大騒ぎするコメディということになるのだろう。であればキャラの個性が浮き立ったこの設定は案外嫌いじゃない。できればあんまり勇者とのラブ要素を押し出しすぎず、女の子3人できゃっきゃうふふ(殺伐)しながら楽しい冒険ギャグを展開してくれるとありがたい。3人が3人とも全然別な方向性のキャラなので、絡みで何が起こるか予想できないところは興味を惹かれる部分である。

 あとはまぁ、中の人でしょうね。一番スッと入ってくるのは殺し屋・アネモネ役の上田瞳。まぁ、いつも通りにガラの悪いところを見せてくれればOK。魔王の娘・シエル役は「処刑少女の生きる道」でメインを務めた佐伯伊織。正直まだイメージは固まってないのだが、分かりやすく両面性のあるキャラなので演じるのは楽しそう。そしてなんと言ってもエロ踊り子・ゴア役に白石晴香。今期は「勇者殺し」だったり「死んだ勇者」だったり……相変わらず八面六臂の大活躍ですわ。遠慮なくエロいことやっていいのよ。

 
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○「SAKAMOTO DAYS(第2クール)」 ―

 いきなり作品と関係ない話で恐縮だが、どうやら今期はかなりやばいクールになりそうである。新番チェックの波が過ぎ去れば多少は落ち着くかと思っていたのだが、ご覧の通り、放送と視聴のラグが現状ではかなり大きい。なんかね、レコーダーに溜まったアニメを、観ても観てもじぇんじぇん減らない。前にもこんなことがあったから「もしや?」と思って確認してみたら……どうやら今期、最終的に視聴可能なアニメは70本を超えるらしい。一言でまとめるなら「異常事態」である。速やかに視聴番組の取捨選択を行わなければ生活の破綻は免れない(現状が破綻してないとは言ってない)。そして一番の問題は、今期のアニメ、今のところ積極的に視聴を辞めたい作品があんまりない………………今期もN話切りがどうなっていくか、注視していく必要があるだろう。

 で、なんでこのタイミングでそんな話に触れたかというと……「これまでジャンプ漫画だというだけでなんとなくダラダラ視聴を続けてきた枠にも、聖域無き改革が必要なのかもしれないな……」と思ってしまったから。今作については、正直言って「あんま刺さらなかったアニメの2期」でしかない。まー、幸か不幸か、取り立ててクオリティが低いってほどでもないのだろうが、かと言ってどっか盛り上がるタイミングがあるかと言われると、ぶっちゃけ無い。ふつーのジャンプ漫画だし、対象年齢は真っ当に「少年」だろう。それにしたってややベタの度合いが高く、積極的に視聴を続けたいと思うモチベがあんまり無い。

 改めて再開したエピソードを観ていて感じたのは、「どうにもキャラの弱い作品だな」ということ。テーマが「殺し屋」なので一見すると頭のイカれた愉快な殺し屋たちがいっぱい出てくる作品に見えるのだが、その実、大半のキャラは「殺しをなんとも思ってないクレイジー!」みたいな売り方が主で、1人1人のバトルが映えるとか、背景に魅力を感じるとか、そういうキャラがあんまりいない。味方サイドにしても、シンやルーってそこまで個性が活かされてる印象がなく、「最強と祭り上げられてる坂本とその取り巻き」くらいの印象しかない。まぁ、その状況にテコ入れするために再開一発目がシンの覚醒エピソードだったのかもしれないが……。さて、視聴を続けるべきか否か。


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 第2期エンディングは「青と夏」! 第14話! ぷにるカバーソングスにさらなる1ページだ。まぁ、正直期待してた方向とはちょっと違ったのだけど……これはこれで、夏クールアニメにはぴったりの選曲ではあるな。何よりも篠原侑の歌唱力が堪能できるのがよい。

 というわけでやっぱり今期も無視できないやぷにる。Aパート、なんとまぁ、ぷにるまでがなろうアニメになってしまった……「トラック転生」って、そういうことじゃねぇのよ。転生前もスライムだった件。まぁ、その後の「ファンタジーギャグ」は割とベタな展開だったのでそこまで爆発力があるネタ回しではなかったが(そういう意味ではスライムというステータスを利用した壮大な出オチですらあるが)、個人的にはホネちゃんと剛やんが単なる村人ABで終わってたのがなんか草。あいつらの存在感、そんなもんじゃねぇだろ。あと、こういう作品で雑に出てくるゴブリンの造形も、だいたいなろう作品の造形と被ってるってことはどこかに共通イメージの根本があるってことなんだろうか。日本におけるゴブリン像ってどっかで固まったタイミングがあるのかしらね。Magicプレイヤーからすると、ゴブリンだって次元によって全然違う姿をとってそうな気がするんだけども……。

 Bパート、夏とかどうとか、そんな放送時期は1ミリも考慮していないバレンタイン回。中心となるのは(?)ホネちゃんだが、その脇でぽわぽわといい雰囲気を醸し出してた剛やんの存在感。多分、クラスの女子から見てもこの2人の間には大きな大きなレベルの差があるんだろうなぁ……まぁ、そりゃそうか。そしてそんなホネちゃん以下の扱いを受けていたコタローなぁ……こいつのほんとにゲスなところは、自分だけチョコがもらえないと気づいてすぐにルンルに飛びつき(その選択もどうかと思うが)、さらにその次の選択肢としてぷにるを扱うところ。ここで真っ先にぷにるのことを思い出すくらいのことをしてくれれば最低限主人公の仕事は果たせているはずなのだが……マジで「自分のプライドを保つための安全弁」くらいにしかぷにるを見てないあたりが最低。まぁ、その後のぷにるの言動を見れば、その信用すらおけないという判断も分からんではないが……。雲母先輩あたりは土下座したらチョコくらいくれると思うんだけど。

 そしてもう1つ重要なファクターとして、今回(あくまでもホネちゃん目線の分析だが)「ぷにるにとって性別とはどんな概念なのか」がちょっと紐解かれた部分。1期を通じて「結局ぷにるとコタローの関係ってラブなんだか、なんなんだか」ということを考えさせられていたのだが、そもそも性差という概念をぷにるが理解していないとすると、そこに友愛は存在しても情愛・性愛といった感情は生まれないことになる。いや、ぷにるを性的に見るのもどうかとは思うのだが……それでもアイデンティティの根幹に「可愛い」があるぷにるは、いつかどこかでジェンダーとは向き合う必要があると思うのだが……無いですか。そうですか。これはもはや多様性の世界というよりは「境界無き世界」なのでしょうね。

 ボーダレスな様子を醸し出す存在といえば、1期でもちょいちょい変なインパクトを与えてくれたクラスメイトのギャルコンビ。ちょろっと出てきて軽く突っ込んで退場するのが基本なのだが、時たま今回のように「うちら好きあってるし」みたいなニュアンスを匂わせていくのが実に厄介。こいつらがフードコートでだべってたらもうちょっと注意して会話に耳を傾けたくなるかもしれない。

 まぁ、その後の雲母先輩とか、あと宝代の存在とかを考えると、この世界で「性別」なんてもんはほんとに些細な記号でしかないのかもしれないとは思えてきますけどね……。男女の差のことを「ドレスコード」としか見ていないぷにる、ある意味で時代の最先端と言えるのかもしれない。

 
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 いい話だなー、第14話。新番チェックに追われてなかなか継続作品の感想にまで神経が回らないんだけど、こちらのお話は癒し成分としてもとてもありがたかった。

 タイトルから分かる通り、今回の主役は穴守・シベリアペア。いやー、ほんとにただただね、シベリアちゃんが可愛いんだわ。いや、性別が分からないからシベリア「くん」か「ちゃん」かは知らんし、一人称が「ボク」だからオスの可能性が高いんだけど、中の人の良さもあってどうしてもシベリア「ちゃん」って言っちゃう。まぁ、とにかくシベリアちゃんが可愛いの。穴守のことをすっごく信頼してるし、ちょっと憧れみたいな感情も抱いてるのがよく分かってさ。よその女(CV渡辺明乃)が絡んでくるとちょっと嫉妬に駆られるみたいな動きして、最後に穴守がビシッと決めた時に頬を赤らめてポーッと見ちゃってるのとかすごく可愛い。そりゃ留置所のセラピーキャットを任されるのも当然だ。宇宙人とホルダーの関係性、現状では3例報告されているわけだが、一番結束が硬いのはダントツでシベリアのとこだと思うね。

 そして、そんなシベリアの期待に応えちゃうのが典型的な昼行灯キャラの穴守。どうなんだろね、色々とニブいところがあるのは事実なんだろうけど、やっぱ基本は有能な人物なのかしら。私はいまだに穴守初登場の時に桜子が「なんかこの人得体がしれない」って警戒してたのが引っ掛かってるんだけど。まだ隠してることがあったりしないよね。余計なことさえ考えなければ、人としても、警察としても、そしてホルダーとしても割と有能。こないだのクーデター(?)も穴守とシベリアの連携で抑えたみたいなとこあるからね。

 今回はそんな穴守がどういう業務内容かよく分かんないけど民間のお悩みを解決してあげてた話。そしてその過程で桜子の人の良さも伝えられるおかげで、作品全体の構成要素としても自然に噛み合っているのが嬉しいところ。ちょっとした人情話には違いないが、きちんと天空橋のレクチャーも入り、「家電を通じてのヒューマンドラマ」になってるのがいいよね。この路線だったら「ギャラリーフェイク」とかみたいにもうちょい話は増産できそうではあるんだけど、今作の場合はやっぱり「宇宙猫」がどうしたってメインの要素になっちゃうので……その辺のイロモノとのバランス調整が今回はいい具合にハマってました、というお話。

 次回予告だとまた花月さんにスポットが当たるかな。花月・鮫洲回にハズレなしやで。結局トータルでハズレ回が無いアニメになってるけども。

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○「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」 5

 「案外」の意味を辞書でちゃんと調べてから出直してこいよ、とは思うが、まぁ、ラブコメなんてこんなもんである。

 やぁ、最近だんだん自信がなくなってきてるP.A.WORKS大好きおじさんだよ。なんかね、最近のP.A.は原作付きの作品でも手堅く作ったり、オリジナルでも意外に丸い作品を作ったりと相変わらず単体でのクオリティは高いんだけど、かつてのようなフロンティアスピリットというか、アクの強さみたいなものがあんまり感じられない気がしててちょっと残念なのだよな。まぁ、無いものねだりの贅沢思考だとは思うのだが……おかげで今作がP.A.の制作というのもちょっと憎たらしい感もあるのだが、まー、出てきたものをおとなしく受け入れるしかないのです。

 タイトルからも分かる通りのハーレムラブコメ。原作はサンデー漫画らしいのだが、今期の並びだと「かのかり」「カッコウ」と並べてマガジンラブコメと一緒くたに処理してしまいそう。前クールの「紫雲寺家」に通じる部分もある気がするし、単純に「性格の違う姉妹丼」というだけで「何等分する気だよ」とも思ってしまうが、まぁ、古来よりラブコメのテンプレなんてこんなもんだ。潔く三姉妹を「別ジャンルでの天才」というステータスで割り振ってしまったのも、導入に最小限の労力しか使わずに済むのでありがたいといえばありがたい。「ジャンルが異なる三姉妹もの」って、考えてみりゃ「甘神さん」が一番近いのか。あれは最終的にそこそこ好きな作品になったので、今作だってどこで好感度が振れるかは分からないですね。

 現状、三姉妹の傲慢さがどうにも鼻につくのでキャラの印象としてはマイナススタートなのだが、その分主人公の身も蓋も無いキャラ設定は潔くてむしろ好感度が上がっている。「才能がない」と評されてるあたりはなろう的成り上がりフレーバーを感じもするが、もともと「親が天才」という設定なら好きなとこでちゃぶ台ひっくり返せるから実に調子のいい設定である。そして、本人にその後ろ盾の強さが理解できているのかいないのか、「家事手伝いしかできない下っ端男子」というスタンスのくせして、あまりヒロインたちに対して卑屈になりすぎず、やりたいことはずけずけやっちゃうあたりは近似作品とは異なる変な流れもあるような、ないような。今後はこの主人公のムーブ次第でシナリオ全体の好感度も大きく変わってくることだろう。まぁ、最大の課題として三姉妹の「天才っぷり」を描ききれるかどうかってのがあるので、あまり期待は高めにおかないようにはしてるが。

 
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○「週刊ラノベアニメ」 ?

 ごめんね、評価の仕方が分からないや。なんか、よく分からんプロジェクトが始まったぞ。

 視聴中はとりあえずぽかーんだったのだが、CM中の情報なども集めて、さらにWikiも確認したので知らない人のためにまとめていくと、こちらは複数のラノベ作家によるオリジナルストーリーを、スマホで隙間時間に楽しむような「ショート形式で」「縦型配信画面で」お送りする新たなアニメプロジェクトとのこと。そいつをテレビ放送用に再構築して、4つの新規タイトルを展開していくのが、私が視聴した「テレビ版」である。

 普通、ここまでの内容を理解したら「なるほど、1クールで4本のショートストーリーなのね。だったら1つの作品に平均2〜3話程度使うことに……」って思うじゃん。違ったのよ。なんと、30分の枠に4本全部入れてきやがった。単純計算で1本4〜5分前後。最初の話が始まったところで「まぁ、是非はともかく趣旨は理解した」って思ってたのに、5分くらいで一回切れて2本目が始まって「???」ってなった。つまり、今作第1話は、「4本分のオリジナルアニメの」冒頭5分を細切れにして垂れ流す形である。これこそ、まさに私が日頃からやってる「電書無料試し読み」みたいな形式になったわけで……どうにも凄まじいプロジェクトだ。

 ちなみにせっかくなので4本のタイトルを並べていくと、1本目は記憶を失った男が突然取調室のような空間で目覚め、すぐさま真っ黒な人影に刺殺されるという苦闘のタイムリープを繰り返す「Jack the Reaper」。こちら、原案が「リゼロ」の長月達平。2本目は付き合うことになるかと思ってた男子と結局付き合うことなく高校生活を送り、最後に3年生の冬に告白したらフられちゃった女子高生が高校生活をやり直す「傷心タイムリープ」。「原案協力」のところに丸戸史明がクレジットされている。3本目は仲のいい親戚の女の子が男にフられたことに義憤を覚え、自分がその男に惚れさせてからフってやろうという謎すぎる目標を抱くデブ男の奮闘を描く「ファムファタル育成計画」。原案はなんと「薬屋」の日向夏。そして最後の4本目はタイトルで全部説明しちゃうなろう風「マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します」。こちらは原作者はよく知らんが、キャラデザに藤真拓哉がクレジットされている。

 ……こうして4本並べて、多分みんな思うだろう。「なんでよりによってタイムリープでかぶるんだよ」と。その辺、プロジェクト全体で統制とってねぇのかな……まぁ、元々まとめて見る前提じゃないのかもしれないが……散々殺害ループされる男の話の直後に女の子の恋のお悩みタイムループが流石に笑っちまったわ。まぁ、それくらい自由に作ってしまった4タイトルということなのだろう。

 さて、こちらのプロジェクトをどう評価したものか。まず「肯定的に」考えてみると、エンタメの需要形態は歳月と共にものすごいスピードで変化しているのだろうから、タイパ重視の消費社会に合わせたセールスというのはあってもおかしくないし、そういうものを生み出そうという企業努力は評価すべきだ。これまで、たとえば「縦読み漫画」なんかは本当に箸にも棒にもかからないようなよく分かんないコンテンツが垂れ流される部分が多かっただろうが、当プロジェクトは形の上ではしっかりと中身を作ろうとしており、わざわざオリジナルのシナリオを4本も一気に出してきたのはかなりの贅沢。コケたらもったいないな、とは思うし、「とにかく短い時間でもアニメに触れてもらいたい」という攻め方は何かしら芯を食った考え方かもしれない。テレビ放送を前提としていないなら、変な形で視聴しちゃってる私みたいな人間が戸惑うのもしょうがない、必要経費のうちだろう。

 ……と、最大限にプロジェクトの理念を汲み取れば認めたい部分もあるのだが……現時点では残念ながらあまり私が観たいアニメの形ではない。まぁ、これは単に私が老害なだけかもしれないので、この形がフィットする層がいるかもしれないことは理解した上での話だ。なんかね、これだったらそれこそ漫画とか、せいぜいラジオドラマでもよくない? って思っちゃうんだよね。アニメはちゃんとついてる。このプロジェクトのためだけに独立部門を設立したとかで、4本の作品にある程度差別化を図りつつ、最低限のアニメとしても成立している。ただ、どうしてもそれは「作品」というよりかは「製品」と言った方がいいような方向性。CGフル活用の画面は「とりあえずキャラがどのように動いて、何をしているかがわかればいい」というレベルのもので、良くても安価なJ-POPのMV程度、もっと言っちゃえば「ニュース番組の再現VTRくらい」の印象。私はもっと「作り手が何かを見せたい」アニメが見たいので、こちらのプロジェクトの「最低ライン」の制作理念はあまり受け入れたくない。これでも、どん底レベルの作画アニメよりは安定して見られちゃうのが悲しいところだが……。

 結局、こうして「すぐに目の前を流れていく映像情報」にそんなにコストをかけてられないってのが作り手側の本音なのだろう。偏見にまみれた妄想だが、万が一こうした「流し見するだけのなんらかのコンテンツ」を求めている層がいるとすれば、多分そうした層に作画がどうこう、演出がどうこう言ったところで意味はないのだから、削ぎ落とせる部分は削ぎ落とすのが正解なのである。そうした理念を理解した結果、私は今作について「評価不能」という評価を下すことにしたのである。まぁ、最終的にはなんらかの感想を落とすかもしれないし、フェードアウトする可能性もあります。

 でもねぇ、実際にシナリオには気になる要素もあるし。特に1本目の「Jack the Reaper」はどこに着地させたいのか予想もつかないし、最後まで追いかけたい気持ちはある。もしかしたら、2ヶ月後くらいには電車の中でショートアニメを視聴してる僕がいるかもしれませんよ。

 
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 私は常々85年度組(と80年度組)のことを「黄金世代」と称している。冷静に見れば、有名声優を輩出する数なんて年度でそんなに変わるわけもなく、数と質で見れば88年とかの方が凄まじかったりもするのだが、その上で私の中の「85年度」は揺らがない。その理由の一端はもちろん沢城みゆきであり、さらに名塚・小清水ら子役上がり、若手から躍進した組が特に強く印象に残る。しかし、そんな中でも「黄金」たる所以であるもう1人の「怪物」。さぁご登場願おう。日笠陽子という、業界の台風の目に。

 


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○「桃源暗鬼」 5

 読売の「フラアニ」枠の新作。ここまで「フリーレン」「転スラ」「薬屋」などの話題作、人気作が手堅く放送する枠のイメージがあったので、こちらも手堅い人気作なんかな?

 とか言いつつ原作はちょっと既読。例によって電書無料版試し読みだが、今作は確か割とたくさん無料で読めた機会があって、2巻だか3巻くらいまでは読んでたと思う。まぁ、そっから購入に繋がったりはしてないので「なんとなく読んだ」止まりだしそこまで気に入ったわけではないので、「まぁ、こんなもんやろ」くらいの受け止め方だったと思う。良くも悪くも、ふつーの少年漫画だし。

 ダークファンタジー寄りのバトル漫画。一応特殊能力バトルだし、敵も仲間もサクサク展開されるので本当に分かりやすい。「桃太郎と鬼」という古式ゆかしいモチーフを扱っておきながら、鬼側にスポットを当てて桃太郎側を悪辣に描く筆致のおかげでそれなりのオリジナリティも確保できている。全体的に、作り方が分かりやすく悪くない漫画作品だろう。

 ……っていうのが漫画賞の講評でもかけそうな簡単な感想。裏を返すと「なんかよく見る1話目なのでコメントしづらい」というのが正直なところ。個人的な好みだけでいうならキャラ作画の多くの部分をCG処理に依っちゃってるのはあんま好きじゃないんだよな。独特の黒いエフェクトが多用されるためになかなか手描きではおっつかないのは分かるが、モデリングで処理するのを戦闘シーンだけに限定して他の動きについてはもうちょいディティールにこだわってもよかったのに、とは思う。でもまぁ、そこは本当に程度問題だからなぁ。「ケンガンアシュラ」あたりはフルCGでも成立していたわけで、もしかしたらその辺の風合いを狙っての作劇なのかもしれん。

 まぁ、多分この枠になったってことは大事に育てたいコンテンツなのでしょう。アニメがその一翼を担えるかどうか、結論はもうちょい先に。

 
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○「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる〜この白魔導師が規格外すぎる〜」 4

 まるまる1話使った丁寧な追放には好感が持てますね!

 ……「AIでも出力できそうな内容だな……」と思ったので、せっかくだからGeminiに出力してもらった。「白魔導師が主人公のなろうアニメの第1話あらすじを作って」とオーダーした結果得られたのが以下の物語である。

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追放された白魔導師、最強のヒーラーとして覚醒する

1話「役立たずと蔑まれた少年」

王立魔法学園に通う15歳のエリオットは、類まれなる回復魔法の才能を持つ白魔導師だった。しかし、攻撃魔法が主流の現代において、回復魔法は「直接的な戦闘力を持たない役立たず」と蔑まれる存在。エリオットもまた、クラスメイトや教師たちから常に冷遇され、いじめの対象となっていた。

ある日、学園恒例のダンジョン実習が開催される。エリオットは無理やり「お荷物」として、学園一の問題児である傲慢な貴族の息子・ゼノンのパーティーに入れられてしまう。ダンジョン深部で突如現れた強大な魔物「ゴブリンロード」との戦闘で、ゼノンのパーティーは絶体絶命の危機に陥る。仲間が次々と傷つき倒れていく中、エリオットは必死に回復魔法を使い続けるが、その力は「攻撃の役にも立たない」とゼノンに嘲笑されるばかりだった。

ついにゼノンは激昂し、エリオットに「お前のような役立たずはパーティーにいらない!」と告げ、ダンジョンの奥深くに取り残し、見捨てることを決める。絶望に打ちひしがれるエリオット。しかし、その時、彼の心の中で何かが弾ける。

「僕は本当に役立たずなのか?」

長年の屈辱と見捨てられた絶望が、エリオットの中に眠っていた真の力を目覚めさせる。彼の瞳が光を放ち、今までとは比べ物にならない圧倒的な量の魔力が溢れ出す。それは、彼がどれだけ回復魔法を酷使しようとも枯渇することなく、むしろ周囲の生命力を吸収し、増幅させていく、まさに規格外の力だった。

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 あー、惜しい、ちょっとズレた。でもまぁ、ちゃんとキーワードである「規格外」が出てくるあたりは心得てますね。

 このAIストーリーだけ貼って感想終わりでいいかな、とか思ったけど流石にマズいので付随する情報を書いていくと、お話の方についてはもういいや。「なんかこの師匠、コスプレして撮影会とか参加しそうな顔してるよな……」とか思ったくらい。あんだけ世話になった師匠に対して後足で砂をかけるみたいに家出した主人公のメンタリティが全く理解できないところとかはキツいが、一応「街への憧れ」みたいなものを表現したつもりなのだろうからしょうがない(せめて一言断ってからでてけよ)。追放側のストーリーはもはや語るべき要素はない。

 腹が立つのは制作が「阿波連さん」「君は冥土様。」などを制作したFelix Filmなので、映像部分は割とかっちりしてるところ。まぁ、同じ制作の「話術師」は「画はちゃんとしてるけど……」と思いながらもきちんと切れたので、今作もそのうち切れるとは信じている。自分の意志の力を信じている。

 ちなみに今回もWikiを眺めながらこの記事を書いているが、放送中の作品でネタバレ防止のためだろうか、キャラクター紹介欄がクッソ適当になっており、「主人公のことを慕っている」って書かれてる女性が数名。師匠に至っては「マーリン→女性」しか書かれてなくてワロス。

 
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