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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いい、最終回だったね……第3話。ただ、どうしても気になることがあるんだが……このアニメ、来週から何するん?

 今週は「上しゃまボイスを浴びるようにごくごく飲みたい」ウィークだったので、こちらの作品が心に沁み入ります。ちなみに似たような「王宮ラブストーリー」である「後宮の烏」でもポジションの違う上しゃまボイスを楽しむことができるぞ。いろんなタイプの上田麗奈を堪能しまくったわけだが、こうした深窓の令嬢タイプもまた良き。回想シーンでしっかりと芯の強さも見せているのでまた良き。

 1話目時点の感想で「これって追放系になるんだよね? まぁ、どう見ても『面白くねー女』だからヒロインの自業自得だし、しょうがないやろなぁ」という感想を書いていたのだが、残念ながらそんなファーストインプレッションはことごとく的外れで、あまりに綺麗な「おもしれー女」ラインに乗せられてしまった。2話目時点で「話が違うぞッ! 性悪ライバル女、もっと頑張るんじゃないのか? まさかの2話目で退場!?」と見事に予想を裏切られ、思いのほか早く俺ツエーのチートフィールドに突入してしまった。「オレツエー」はなろうテンプレを表す分かりやすい表現なのだが、これの女性向け版ってなんていったらいいんでしょうね?「アタシカワイー」かな。まぁ、実際可愛いからしょうがないんだけど(特に声が)。

 というわけであとはいろんな男からちやほやされるだけの展開になりそうなのであんまり先への期待はないのだが、この3話までの起承転結というか、下げて上げるのリズムは非常に明確でドラマになっていたので、「3話完結のアニメ」としてそれなりに満足しました。これくらいなら別にベタでもいいんですよね。主人公のエリィも「わたし、またなんかやっちゃいました?」って言ってるシチュエーションではあるんだけど、彼女の場合は生まれ育ちからして本当にそういうところに「気づかない」んじゃなくて「興味がない」娘なのである程度は正当性もあるし。その上で、ヒロイン攻略のために王子様の方が頑張ってくれたことも伝わってきたし、ラブストーリーとして良いお話でしたよ。

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 天国→水瀬いのり、地獄→上田麗奈、第8話。………………どちらも地獄の間違いでは? 今週も頭のおかしいうえしゃまをありがとうございました。

 結局地獄たんがどれくらい活躍出来るかで満足度が変わってくる本作、今回はようやく本気のバトルシーンに突入し、あまりに無体な生体兵器としてのムジカートバトルが炸裂した。もともとソシャゲ案件ということもあってそれぞれのムジカートには固有武器というか、得意な戦闘方法があり、タイタンのショットガンなんかは「その見た目でその戦闘スタイルはどやねん」という妙な絵面になっていたのだが、運命はいかにも主人公機らしいソード&ガンの複合戦法、そして地獄は「足が刃物」というオートマータみてぇなトリッキーな戦い方になっている。どう見ても火力で運命に勝てるはずもなさそうなのだが、そこをどうにかしちゃうだけの大物感というか、まだまだ隠し持ってる感が地獄の最大の魅力。今回は落ちぶれ指揮官様の耳元で素敵ウィスパーを聞かせてくれたわけですが、是非とも上田麗奈ボイスで人生の終焉を告げられたいと思っている勢からしたらこんなご褒美プレイもないわけですよ。ほんと、今作に関しては「最終的に地獄が徹底的に無様にぶっ壊れて欲しい」っていう欲求が最大フルマックスですわ。

 とまぁ、敵キャラの話ばかりになってしまったが……一応今回のお話で運命とタクトの関係性も一段落。ずっと噛み合わない凸凹コンビのままで行くものかと思っていたが、8話というタイミングでの雪解け。ここからはもうちょい素直なバディバトルが見られるようになるだろうか。まぁ、タクトの身体がまともな状態なら、という条件付きだが……。

 問題が解決したとはいうものの、運命サイドからすれば「昔の女」の影がちらつくタクトとの関係性はなんとも歯がゆいものだった、っていうだけの話なのだが、タクトやアンナから見ると、目の前に「コゼット」が生きてるように見えちゃうので割り切れないっていうのはどうしても引っかかる要素ではあり続ける。というか、今後コゼットの復活ルートは一切存在しないってことでいいんだろうか? そこを割り切れば、一応運命との関係性も折り合いをつけていいのだろうが……。

 

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 キャスティングがいちいちずるいのよ、第5話。キャスティングの話しかしてねぇ気がするんだけど、既知の作品だからアニメとして一番新鮮に映るのがそこなのはごめんよ。

 というわけで、ナギリ役に関俊彦が登場。もう、喋りだした途端に「無惨様が落ちるとこまで落ちてるやんけwww」って気持ちになるよね。関さんはさ、本当にいろんなところのリアクションに秀でた人なんだけど最近はキャリアを積んだこともあってなかなかコメディリリーフに回れなかった部分があって、久しぶりにこういうドタバタした役をやってるのを見るとそれだけで嬉しい。

 そして関さんの登板だけで満足したら……次の2本目、ボサツの初登場回でのキャスティングが……そりゃ反則じゃろうて。まさかのコンビ登場というサプライズに、昔からのファンとしては喜んでいいやら、「無駄遣いがすぎるやろ!」と突っ込んでいいやら。羨ましい現場だよなぁ、って思ったけど、基本別撮りってことは若手は2人の顔を見てない可能性すらあるのが勿体無いよなぁ……。

 

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 先週の新番チェックの時点で「ゼンラニウム、CVの情報も出てねぇしもしかして放送コード引っかかったんじゃねぇだろうなwww」とか言ってたんですが、2話目で見事に最低最悪の声を携えて登場しました。ありがとうございました。現場からは以上です。

 ドラルクが動くと頭の上のジョンがいちいちバランス取るためにちょっとずつ動いたりするのが芸細かくてかわいい。あとヒナイチの声が日岡なつみってちょっと可愛すぎないかって思ったんだけど、今後この声でチンなことを考えるとエラいことに。

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 帰ってきたよ、最終話。あれだけのトンチキな世界を駆け抜けて、戻ってきた最終話がこの日常。これもまたこの作品らしさか。

 「二年間」というサブタイトルに首をかしげる。長良自身も「2年間の漂流」と言っており、前回までの話に出てきた「2000年」とかの感覚はどこいったんや、と思いかけたが、あんまりそこは問題じゃないのだろう。あの世界に飛んだ時点で、既に時間が意味をなさなくなっている。彼らが何年間に感じたとしても、長良の中ではそれは「二年間」だ。確認したら「十五少年漂流記」の原題訳が「二年間の漂流」なのね。ここまでちょこちょこ有名な文学作品などをサブタイトルに使ってきた本作の締めはまさに「漂流記」そのものであった。

 今更、今回の長良たちの「帰還」に野暮はいうまい。戻ってきた世界。しかしそれは本当に「元の世界」なのか。戻ってきた長良自身、本当に長良なのか、それすらふわふわした状態に思えてくる。全ての世界は漂流などと無関係に存在しており、一番の支えだったように思えた希の存在さえ、漂流をまたぐ前と後で何が変わったということもない、ただの「2人の学生」でしかなかった。それでも、長良の中で間違いなくあの「二年間」はあったことになっており、そのわずかばかりの記憶のカケラは、一緒に帰還した瑞穂の中にだけ残っている。瑞穂は瑞穂でなんだかドライに現状を受け止めているようにも見えるが、この距離感が彼女なりの接し方。間違いなく、漂流したことによる「蓄積」はあるはずだ。

 面白かったのは、ロケットやら観覧車やら、あの手この手を使ってようやくたどり着いた果ての希の「光」。満を辞して最後のひと駆けに躍り出た長良たちの前に立ちふさがったのが朝風だったこと。あんだけ頑張ってたどり着かなきゃいけなかった「ゴールポイント」に、あっさりと割って入る朝風ってどないやねんと。一瞬「そういう幻影」とか、「長良が勝手に後ろ髪引かれる思いを朝風に具現化した存在」とか色々考えたが、多分、あれはやっぱり朝風本人だったのだろう。彼の能力を使えば、きっと「光」の手元に近づくことはそれほど難しくはなかったのだ。思い返せば、漂流当初に世界の真実に一番近いと言われていたのは朝風だった。しかしそこから次第に彼は株を落とし、いつしか長良たちの後塵を拝する形になっていた。それって結局、朝風の気の持ち方次第だった気がするのだ。彼が長良や希たちと心の底から理解しあって手を取れていれば、案外「脱出」はものの数日でかなっていたのかもしれない。そんな妙な納得を見せてくれる朝風の最後のお別れ。それもまた一つの選択であり、若者たちは、いつしか道を違えていくのである。朝風がしれっといってた「ラジダニは森になって」があまりにもそれっぽくて笑ってしまった。そうか、死を超越するって、そういう方法もあるのか……。

 戻ってきた長良の生活に、何も潤いはない。漂流世界より辛いかどうかは分からないが、刺激の量は段違いだし、長良は心の中で「戻ってこない方がよかったかも」と思ったこともあるだろう。しかし、間違いなくこの世界には「実感」がある。地を這いずるように、べしゃりとした存在感がある。そしてその存在感の先に瑞穂がいて、溌剌と笑う希がいる。それだけで、きっと長良の選択には意味があったのだ。成長は選択の繰り返し。少年はまた1つ、大人になっていく。

 

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 猫との決別、第11話。そこだけが唯一釈然とせんわ……この世界の猫とはお別れしなければならなかったのだろうか。瑞穂が帰るために、そこは切り離す必要があるのだろうか。お互いに了解した上での別れなのだろうが、瑞穂視点でも、猫視点でも、なんとも寂しい物語である。

 ラストに向けての急転直下。いや、実際には2000年かかってるわけだから急でも何でもないのだが……アニメだけで見たら1週間の間にいろんなことが片付きすぎていてびっくりする。2000年の時を過ごし、漂流者たちはそれぞれに自分たちの答えを見つけたことだろう。それは諦観かもしれないし、生への執念であるかもしれない。結局、変化も終わりもないこの世界では、人は永遠に人ではいられない。そのことはやまびこ先輩が既に示していたことだった。永遠の時を生きるには、人間という形態は繊細過ぎるのだ。時を過ごすための方法は色々とあるが、そのあたりは久しぶりに復帰したラジダニが大体語ってくれた通りである。何か病的なまでの信念を維持し続け、生きることそのものに意味を見いだすことが出来るなら、数千年の時の中で変わらないことだって可能かもしれない。しかし、彼の言葉を借りるなら「歪み、偏って、均質化」することで、人は人としての個を失っていく。そして、世界を作る。

 そう考えるとやはり、この時点まで残っている人間たちの信念の強さというのは大したもの。ラジダニはまさにそんな信念の体現者であり、彼は2000年の間を「探究心」というモチベーションで乗り越え、今尚、この世界の新しい姿を見ることで刺激を得ているようだ。そんなラジダニがいてくれたからこそ、長良たちも計画を進めることができた。そして、長良・瑞穂・希(そして猫たち)は、きっと周りに同じ目的を持つ仲間がいたからこそ、今まで1つの方向を見て生き続けることができた。それこそがまさに希の能力だったのだろう。他の面々はどうなったのか分からない。朝風は、明星は、あき先生はどうなったのだろう。分からない。1つだけ分かるのは、前回のあのエピソードの果てに、希が「失われた」ということだけである。

 結局この世界の「死」とはなんだったのか。今回のラジダニとの問答ではまるで死そのものが存在しないかのような言い方であったが、観念的な死を除いたとしても、ここまでいくつか「存在の消失」は確認されているだろう。一番はっきりしていたのは逆転世界における二つ星の「死」。ソウとセイジの片方だって、確実にこの世界からは消えている。能力で作られた存在が消えることを死と言えるかどうかは分からないが、少なくとも存在が無くなることは現象としてあり得ること。今回ラジダニが話してくれた「発明家」の話、てっきり「戦争」の話なのかと思ったのだがそうでもないみたいだし、何かを壊し、消し去るという「機能」は、きっとこの世界にも存在するのだ。

 そうして、この世界から無くなることの可能性の1つとして、希の目指した「光」に到達する長良と瑞穂。ラジダニがいたおかげで、不可能と思われていた超跳躍も案外簡単に叶った(まぁ、2000年かかっているが)。この果ての世界には、「元の世界」があるのだろうか。そして、その世界で死んでしまった希は、どこに存在しうるのだろうか。

 長良たちは確実にゴールへ向かっている。そこに何が待っているか、もしかしたら長良は気づいているのかもしれない。

 

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 あき先生のおっぱい……第10話。それしか呟かない朝風、逆にリアリティある。結局、付き合ってるだのなんだのと言われてるが、多分朝風はおっぱいに顔を埋める以外にはやってないんだろうな。それだけで満足してるわ。

 相変わらずどこから何が飛び出してくるか想像もつかない世界だが、今回はこれまでモブとしか思われていなかった1人の女の子を起点に話が進んだ。彼女の名は「骨折」。……いきなりすごい名前だが、ずっと骨折用のギプスをつけているので、そこからきたあだ名なんだろうな。いや、だとしてもすごいけども。とにかくそんな物騒な名前の彼女は、持ってる能力も、その運用方法も割と物騒であった。「他人の心が読める」なんてのは割とよくある(?)能力なのだが、彼女の場合は引っ込み思案な性格のせいもあり、それを一切他人には漏らさず、自分の中だけで使っていた。

 彼女の恐ろしいところは、そうして得た情報を特に活用するでもなく、それでいて能力を全否定するでもなく、あくまで日常的な感覚器官として平然と使用していたということである。これだけの能力があると、どうしたって他人との軋轢を生んでしまうので自然に心情が漏れ出て能力がバレてしまったりするものだが、彼女は自分だけが得られるその特別な情報に慢心もせず、恐れもせず、ただ淡々とそれを受け入れ続けた。たとえ目の前に片思いの相手がおり、そいつが何を好き放題にしゃべろうとも。本人は自分を大したことない人間だと言っていたが、この胆力はなかなか大したものだし、一歩間違えばクレイジーの領域である。

 そう考えると、今回も朝風は不憫ポジションだ。どういう巡り合わせか、骨折の能力はあき先生に看破されてしまい、これまでの骨折の他者との付き合い方がよりによって朝風にバレてしまった。当然朝風も我々と同じような感想を持つだろう。「こいつ、そんな状態で自分たちをいったいどんなふうに見てやがったんだ? 怖くね?」と。自分の情けない心の声も聞かれているし、必死に虚勢を張っていた矮小さが全て見られていたなんて、そりゃ朝風が死にたくなるのもわかる。負けず嫌いで必死に取り繕おうとする朝風だが、今回ばかりはもう、何を言っても無駄。大人しく折れるしかなくなってしまった。自分のみっともなさを認め、やけっぱちになったかに思われたが、そこに希がいたのは幸か不幸か。彼女の強い言葉で、朝風のこれまではギリギリで救われた……のかな。まぁ、これから先、少しは素直になれるかもしれないね。

 そうして朝風の精神的成長がちょいと見られた「断崖の世界」の謎を解決し、これで終わりと思われたが……落下する希、能力が発動せず、何かが切り取られたかのような朝風。この世界を巡る真理は、まだ先がありそうだ。

 一方で、長良たちはニャマゾンの設定から真理を追求している。やまびこ先輩がバラしちゃったのでニャマゾンのディティールが明らかになったようだが、その先にあるのは、「じゃぁ、瑞穂の能力ってなんだったん?」ということ。言われてみれば、ニャマゾンが3匹の猫それぞれの能力だとするなら、果たして瑞穂本人は……すっかり見落としていて、今までそんなこと考えたことなかったな。そこに何かもう1つのピースがあるのか……いや、でも流石にそれは都合が良すぎるんじゃないか?

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 猫! Cat! にゃんこ! 第9話! いやぁいい話だった……先週が犬の話で今週が猫の話。わかってるじゃないか……。

 本当に、話をどう転がしてくるのかが予想できない恐ろしい作品。毎回視聴者は分かった風になるのだが、その漠然とした理解を嘲笑うかのように、予想外の方向にストーリーが枝葉を伸ばしていく。本当に味わったことのない手触りの作品。

 話の外側だけを切り取れば、世界設定はだいぶ簡単になってきたように思う。結局長良たちは漂流するしかないのだから、色々な世界を渡り歩きながら、あわよくば元の世界に「帰る」方法を模索している。漂流の真実が明かされた(と思っていた)6話以降、7話8話とヘンテコ世界の話を聞いて、今回だって双生児が戦争時な世界とかいうどうでもいい謎次元で事件を解決している。いわば多次元を回っていちいち問題解決に当たっているゲートウォッチみたいな存在になったのだ。と思っていた。

 しかし、そうして「新しい世界」の話をするかと思ったら猫である。しかもこの猫、1話目からず〜〜〜っと瑞穂の隣にいた猫である。2話目くらいで瑞穂のニャマゾンが紹介され、いじめを受けながらも長良と関係構築していく瑞穂の姿を見て、「あぁ、瑞穂の物語はとりあえずこれで片付いたな」と思った。しかし実際は何も解決などしておらず、彼女の本質に探りを入れにくる3話、そして漂流の本質は瑞穂にあると指摘された5話。何回か話は瑞穂に戻っている。「もう流石に擦りようないやろ」と思っていたのに、今回何度目かの回帰。またも中心は瑞穂だ。彼女の過去が掘り下げられ……否、掘り下げられたのは瑞穂の過去じゃなくて白猫さくらさんの過去なのかな。猫目線で見ていた瑞穂という少女のお話。これまで「荷物を運んでくる道具」くらいにしか見られていなかった猫たちの、突然の自我と動機。これでまた、今まで猫が登場していたシーンの意味合いがガラッと変わってしまう可能性が出てきたのだ。とんでもねぇ話である。

 さらに、そんなNyamazonの本質が「漂流」に関わっているという情報は、実はラジダニが肉薄していたという事実も明かされた(あとラジダニがインド人だったっていう真実も明かされた)。彼は早い段階で「コピー」の事実にたどり着き、能力の本質にさくらがいることを見抜いた。まさかの嘘発見器による真実への肉薄。彼が何に気づいたのかは定かでないが、おそらく、ここで重要なのは「世界を飛んだ」ことではなく、「飛んだはずなのに元の世界には元の通りに瑞穂たちがいた」という事実だろう。そう、「漂流」は確かに不可解な現象であるし、長良に関わるものなのかもしれないが、こうして「分岐」してしまったということは、可能性が「増えた」ことと同義。それってつまり、まだ漂流をする前の段階で、何者かの力によって「増える」行程が必要だったということ。さらに勘ぐってみれば、劣悪な家庭環境の中で育った瑞穂のことをさくらが憐れみ、彼女を家から出すために漂流させたとも考えられるわけで……なるほど確かに漂流の本質には猫が関わっている。

 どこまでが本当なのかはまだ疑う必要があるかもしれないが、さくらがほぼ独白していたし、やまびこ先輩も何かに気づいていたみたいなので、今回の漂流の発端として、猫たちが無関係ってことは無いのだろう。でもまぁ、その根幹には瑞穂への親心があるわけで……猫にここまで愛されるのなら、それは許されてもいいんじゃなかろうか。羨ましい話である。どうにもさくらさん、瑞穂の中の人の家の子に似てるんだよなぁ……。真っ白い猫は汚れが目立つからお手入れをしっかりしましょうね。

 しかし、猫のキャストのクドさがまた癖になるよな……急に喋り出したその一言だけで、「今回の猫、めちゃめちゃ重要なポジションなんやな!」ってわかるのはすごい。

 

 

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 終末旅行が……始まらなかったよ……第8話。津田健次郎の回想に遊佐浩二が出てきて蹂躙してきたら「あ、こりゃ終わったな」って思うわな。

 Don’t think だがCan’t feelなお話。今回はなんとコンテ・演出・作監まで一人担当回という突き抜けた話数である。どないやねんと思って確認したら今回のコンテを担当した斎藤圭一郎氏は「ACCA」で夏目監督と一緒にディレクションを務めたことがあった人。ってことは今回のお話のデザインも監督とツーカーで作った結果なのかしら。……視聴者目線だと相変わらずのポカンだが。

 世界が煮詰まり、あとはもう長良の力でどこに着地される話になるのかと思って観ていたはずなのに、なんとまるまる1話使ってやまびこ先輩の回想。しかもなんとも遣る瀬無い回想。最終的に感情をどこに置いたらいいのかがよく分からんな。一応、今回のお話から得る教訓がなければ長良たちもわざわざこんだけ長い思い出話を聞いた意味も無いので、今後の参考要素を考えていく必要がある。まぁ、先輩自身が「長くなったな」って言ってたから、だいぶ長かったことは反省してるのかもしれんが。

 先輩から以前出てきた「5000年」という尺はどのように考えればいいのか、ちょっと手持ち無沙汰の感があったが、今回みたいなお話をされちゃうと、「まぁ、その5000年はしょうがないのかな」という気もする。というか、実際に活動してたのは5000年じゃないからな。正確には「5000年前に色々あったもんだから、ふて寝して気づいたら5000年」。いや、先輩にも色々と悩みはあったのだろうけども……能力がぶっ飛んでると、そこから普通の感覚に合わせるのにもむやみに時間がかかるものだ。

 先輩の話で一番興味深いのは、やはり彼の持っていた能力のお話だ。「犬になる」は能力ではなくあくまで彼の世界の中での事象でしかなく、先輩は「心象世界が作れちゃうよ」という割とコワレ気味の能力。まぁ、規模がでかいだけで、自覚も全然ないしコントロールも効かなかったようなので役にたつかと言われると全然ダメなのだが。しかし、この規模と方向性はきっと長良の持つ能力に似ているんじゃなかろうか。結局長良の能力がどういった性質のものなのか、正確な答えは誰にも分からないが、彼が渡るなり、作るなりしている世界ってのは、きっとかつて先輩が作った世界にも通じるものがある。先輩はその中で停滞し、よくないものを引き込んでしまったがために悲劇を招いてしまったが、今のところ長良はそうではない。先週は1人犠牲にした気もするが、まぁ、まだ自分の意思で世界を渡り歩いているし、もしかしたら次に行く新しい世界が「元の世界」なのかもしれないのだ。少なくとも先輩や「こだま」がいた世界よりかは、何かの可能性は孕んでいるんじゃなかろうか。

 単にちょっと(5000年程度)先輩だったやまびこは、自分が一度通った道を再び新規の参入者が通ろうとしているのを見て気になったのかもしれない。自分の世界はもうダメになっちゃったけど、後輩たちの未来は、自分の経験談を話せば何か変われるかもしれない。そんな期待を持っての長話、瑞穂はあんなんだけどちゃんと聞いてあげてるから偉いよね。竹達の世界が終わったことをおいちゃんに話しているというなんだか倒錯した状況……プチミレ、今期はタッグでの出番が多いな。

 冒頭では別れちゃってるのかと思っていた希とはしれっと合流。別行動で、彼女はいったい何をしていたやら。やっぱり最後の鍵を握るのは希よな。まぁ、今作はどこに「最後」があるのかもさっぱり分からないのだが……。

 

 

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