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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 神様、今期もわたくしめに頭のおかしなうえしゃまを与えてくださり、本当にありがとうございます。第5話。あ、ほんとそれだけです。

 オリジナルアニメとしてはクオリティを維持している本作、ただ、ロードムービーとしてのインパクトはそこまで大きくなくて、あんまり比較対象として正しくないかもしれないが、展開としては「天晴爛漫」と似たり寄ったりだ。いや、やっぱり違うかな。こっちは単に「移動したい」っていうモチベーションがあるだけで、変なレースで視聴者を困惑させたりはしないから。やっぱりイメージとしては「LISTENERS」が一番近い気がする。

 幸いにして、こうして並べた他作品よりは明らかに観ていて楽しくはある。その理由はとにかく作画で、ここまでのところ、少なくともバトルシーンに関しては他の追随を許さないクオリティを維持しているし、ありきたりの切った張ったで終わらない、独自の画面作りもかなり積極的に挑戦している。爆発のエフェクトなんかも、ちょっと普通と違うサイケデリックな色合いや形状が目を引くし、やりたい放題やってるムジカートの変形ギミックなんかもシャキシャキ画面が切り替わるのが刺激的。単純に「画で見せる」という力技が通用している作品だ。こっからもういっちょ、シナリオ部分でも目を引く要素が増えれば嬉しいんだけどナー。

 それにしてもうえしゃまである。よりによって役名が「地獄」っていう。今後どっかのイベントで「地獄役の上田麗奈です」っていうチャンスがあるんだろうか。そうだよ、うえしゃまは地獄だよ。一度入ったら2度と出られないしそのバリエーションは272もあるよ。「頭がおかしい」かつ「エロい」という2つの要素を満たした欲張りキャラクター、是非この先も活躍してほしいんだけど、立ち位置からして後から敵対してきそうなのよね。どうせなら凄まじく悲惨なぶっ壊れ方してほしい。

 

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 最後なんじゃい! 最終話! 綺麗に終わるかと思ったら……まぁ、別なアニメのカットが混ざり込んだと思えばいいんじゃないかな?

 どうにもふざけないと終われないあたりが今作らしいといえばらしいが、あのラストカットについてはあんまり考えてもしょうがないのでとりあえず無視しよう。多分、「もしかしたら3期作れるんじゃね?」という期待の表れなんだと思う。まぁ、今回の流れだったら、別に綺麗に終わらせても3期につなぐことは余裕だったとは思うが……。

 とりあえず、「アイドルアニメ」として見事な幕引きを見せた。放送時間の大半をライブシーンに費やすという構成は、やはり歌って踊るライブシーンを堪能したいファンからしたらありがたいものだ。今回は特にフランシュシュ史上最大の動員数を誇る特大ライブ。ボルテージの上がり方も別格である。毎回書いてるけど、やっぱりフランシュシュは曲に恵まれてるんだよなぁ。今回披露した3曲も、セトリとして完璧だった。振り付けもいかにも「大きなライブ」らしくなっており、本当にパフォーマンスと演出だけであそこまで盛り上げている。かつては電気やらなんやらの偶発的事故で盛り上げたり、ラップバトルなどの変則的な技でもって衆目を集めていたグループだったはずだが、気づけばこれだけまっすぐに「アイドル」としての実力のみで佐賀を救えるまでになっているのである。まぁ、途中のたえちゃんオンステージはよく分からんかったが……まぁ、広い意味での「ファンサービス」かね。

 ライブにたどり着くまでの流れも色々と感慨深いものがあり、私としてはラジオでサキが訴えてた台詞とかはグッとくる。あんまり面倒なことを考えるタイプじゃないサキちゃんだけに、佐賀の窮状をみての素直な言葉が胸に響く。彼女がリーダーでよかったと思える瞬間である。幸太郎は「神頼みなど、とうに見放された身」という言葉を漏らしており、それを聞いているわけでもないのに、あとになってさくらも「神だろうが悪魔だろうがリベンジを続ける」と、まるで幸太郎の意思をそのまま継いだかのような物言いをしている。このあたりはやはり2人の絆なのだろう。今回は最後にさくらパートとして大きな物語は用意されていなかったが、こういう細かいところで「主人公」の存在感を見せてくれれば満足もできよう。ま、今期はやっぱりメンバー1人1人の輝きがあったのでね。ユニットとしての練度は確実に上がってますよ。

 さて、佐賀は救われたんでしょうかね。こればっかりは、3期が始まらないと分からないですからね……。

 

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 焼くならフェイスマスクも、第11話。本作は今期2本ある「リベンジ作品」のうちの1つだったが、まさか2本ある焼き物作品の1つでもあるとは。リリィの中の人、多治見で座布団焼いて唐津でお面焼いとる。

 さてクライマックス、ここで襲いかかるのがまさかのリアル天災というあたりが佐賀アニメ。そりゃね、伝説の魔王とかじゃなくて、ガチ洪水の方が佐賀からしたら切実なピンチだものね。少し前までは「そんなリアル天災なんて現実味ないやん」と思われていたところだろうが、21世紀に入り、日本も毎年のように大規模災害が起こるようになってしまっている。ことに九州は台風の影響が大きいため、佐賀での大災害も割と切実な描写となっている。そして、そんなリアルな局面であるからこそ、地元に根付いたフランシュシュだけの良さが発揮できる場所でもある。

 アイドルものとしてはかなり真っ当に信念を見せる展開になっており、きらびやかなステージもなければ、曲を流すオーディオも、声を届けるマイクすらない状態。そんな中でも自分たちにできることを考えた末にパフォーマンスを続けるというのは、地位も虚栄も捨て去った純粋なアイドルスピリットの表れといえるのではなかろうか。フランシュシュの面々はそうしたまっすぐなアクションに抵抗を示すメンバーが1人もおらず、それぞれに個性を持ちながらも、みんなが一丸となってその日のライブでベストなパフォーマンスを披露しようとする姿に迷いがない。元から根付いた地元愛に加え、今期はリリィが培った子供向けの知名度もプラスに働き、マスコミのおっちゃんも1話で簡単にオチるくらいには尊い姿であった。2期目の集大成として、この「小さなライブ」を見せてくれるだけでも満足かな、という気がしますね。

 そしてクライマックスを締めくくるのは、やはりさくらと幸太郎の関係性でなければならない。ここまで各メンバーがきっちり「お当番回」をこなし、たえちゃんやゆうぎりさんと言った待ちに待ったメンバーもやるべきことをやってパスを繋いできた。あとはさくらがゴールを決めるだけである。これまで散々情けない姿を見せてきた幸太郎も完全復活。いよいよもって、リベンジが成る時である。

 

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 パスパレとの謎コラボおめでとう、第10話。いや、どうせコラボするならパスパレじゃなくてハロハピ(ゆーきちが所属)にしたれよ、とは思ったが、まぁ、アイドルコラボならしょうがないよな。ネクロマンシーのカバーは普通に嬉しい。

 さておき、本編の方はいよいよクライマックスへと助走を始めたわけだが、まさかここで総集編じみた構成にしてくるとは思わなかった。しかも新規カットが中心だから、もちろん省エネのための総集編ではなく、2期の根源となった駅スタライブへの道を振り返り、改めて今回の「リベンジ」の意味の重さを伝えている。まぁ、そこで抱えた借金が全部たえちゃんのラッキーでひっくり返ってるんだから、そこまで大きかったのかと言われるとよく分からんのだが……とにかく1期から2期への接続のタイミングで何があったのか、改めて粒度をあげた状態でメンバーの心境が語られる。駅スタってのがアイアンフリルの因縁の場所だったってのは全然認識してなかったわね。普通に考えたらそんな場所に愛ちゃんが「凱旋」したのだから記念すべきイベントになるはずだったのに……そういう結末なのよなぁ。

 そして、前回までで掘り下げたゆうぎりさん周りのお話から、徐福・幸太郎・佐賀というさらなる根幹のお話も掘り下げられる。これまで冗談半分で言っていた「佐賀の呪い」とやらが、にわかに現実味を帯びてきて、いざリベンジというタイミングでまたまた不安要素が首をもたげまくる。まぁ、そうならないと最終回のクライマックスが作れないからしょうがないのだけど……すでに天変地異の中でのライブは1期でやってしまっているのだが、今度はどんな逆境でフランシュシュが輝くことになるのだろうか。

 そして例の記者さんの動き……まぁ、そりゃゾンビィの真実を突き止めたら記者としてはテンションが上がるのはわかるのだが、今のところ彼のモチベーションが今ひとつ分からんのよね。「死者を無理やり働かせて私腹を肥やしている」なら、そりゃダメだと義憤にかられるのも分かるが、現状では少なくともその「死者」の意に反する行いなのかどうかは確認できないはず。そして、実際のところ彼女らは望んでアイドル活動をしているのである。そのあたりにいちゃもんをつける記者の心情面での理由がもう少しはっきりしないと、なんかふわふわした状態でクレームだけ入れてるやつになってしまうのだが……彼は佐賀愛を持ったいい人っていうのが前提のはずなんだよね。ラストで幸太郎とどう絡むかは見ものだ。

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 なんだこの普通の大河浪漫、第9話。人の死にドラマあり。やっぱこうして並べると一番どうでもいい死に方してるのがさくらなんだよなぁ(まぁ、一番ふざけてんのはまさおだが)。

 改めて見せつけられる「佐賀」の特異性。正直、日本の都道府県ってのは割と面白いテーマ性だと思っている。多分よその国を見に行っても、ここまでご丁寧に「行政区分による特性分け」をみんなして意識している国民性ってのは稀有なのではなかろうか。そしてそれだけに、47ある区分けの中で、自分に関係しない地域への興味を持つというのはそれだけで負荷のかかること。近隣の県以外への認識というのはなかなか深める機会もない。

 そんな中で、もともと「目立たない」という負い目があったはずの佐賀が、その逆境を武器にして成り上がり始めたのはいつ頃からだったのだろう。某芸人が散々いじり倒したあたりからなのだろうか、「目立たない」というその個性は完全に逆転し、「弄って良い県」として(島根と双璧をなしながら)、佐賀はいつしか我々の記憶に残る県となっていく。そうして手に入れた県としてのアイデンティティがなければ、きっと今回のお話は成立しなかったはずなのだ。例えばこれが(歴史的背景は置いとくとして)「和歌山県を取り戻そう」だったらどうだろう。「いや、そんなん言われても……」でおしまいだろう。「取り戻すって何?」「そんなやつおらんやろ」ってなもんである。しかしこれが佐賀であるからこそ、喜一というありえないキャラクターも成立するのである。「なくなった佐賀を取り戻す」というその必死のムーブメントが、いつのまにやら日本国民からしたら「自然な意識」になっているのである。地域振興アニメの極北となったゾンサガは、そんな佐賀を力強く支えながら、こうして改めて、佐賀を「成り立たせ」たのである。うーむ、お見事。

 まぁ、お話の筋としては本当に素直なのだけどね。ゆうぎりさんがどれだけいい女なのかを再確認させる強烈なエピソードだったのは間違いない。「伝説の花魁」は本当に伝説だった。そこに秘めたポテンシャルはトップアイドルとして君臨した愛ちゃんや純子に勝るとも劣らない。国の中枢に関わり、何万という人命のためにその身を捧げるに至った「佐賀の英雄」は、今やアイドルとしてステージ上を舞い踊る。そこにはとんでもない隔たりがあるはずなのに、なぜだろう、今回のお話の流れでは全く違和感なく接続するのである。ゆうぎりさんのアイデンティティであるビンタ芸とかもしっかり活きているし、改めて文脈を含んで魅せられる「佐賀事変」のダンスも実に良いものである。こうしてみると、やっぱり曲の強さは純粋に今作の武器になってるんだよなぁ。

 ゆうぎり派にとっては文句なしの2話だったんじゃないでしょうか。さて、これで大体求められていた要素はやりきったはず。今期の着地点はどんなものになるんでしょうね。

 

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 まじで佐賀の歴史が勉強できるアニメ、第8話。どうしよう、自分の出身県以外のマイナー都道府県の歴史なんて、普通の日本人は興味のないところだが……佐賀の歴史に詳しいオタクだけは生み出されてしまうかもしれない。これこそが佐賀アニメの本懐といったところだろうか。

 今回が「其ノ壱」で次回は当然「其ノ弐」。前後編かと思ってたけど、もしかしたらそれ以上続く可能性もあるのか。もう、2期のメインボディがここだといっても過言ではない気合の入りようだな。まぁ、それだけゆうぎりさんのエピソードが大事だということでもあるだろうが……それに加えて今作最大の謎にも迫れちゃうかもしれないので無視できないエピソードになってるのよね。

 ゆうぎりさん以外のメインキャラはほとんど登場しない。「誰かに似てるほにゃらら」は多数登場しているが、あれは完全に偶然の産物なので伏線だったりする可能性はゼロだろう。せいぜい「リリィの扱い、それでいいんか?」と思うくらいで、後は全部おまけだと思って無視することができる。ただ、唯一ゆうぎりさんと同様に時代を跨いでいるキャラクターがいる。ロメロである。キャストロールでも「ロメロ」と表記されていたことを考えれば、間違いなく明治時代の時点で「ゾンビ犬」としてのロメロが存在していた。これは割と大事な事実なのではなかろうか。

 そんなロメロを飼育しているのは、今回中心人物となった喜一を育ててくれたじいさんだが、キャストロールにはなんと「徐福」と書かれている。いやいやいやいや、なんでここで徐福やねん……と思って調べたら、なるほど、確かに佐賀には徐福に関係した伝説が残っているという。まぁ、単に「徐福」でググってウィキを見ただけだが、「徐福が発見したとされる植物が自生する」というよく分からない接続がある。加えて、お隣福岡にも徐福の渡来伝承が残っており、徐福が巡り巡って佐賀の片田舎でボケ老人として生活していた可能性はゼロではない。そして、徐福といえばもちろん「不老不死の法」である。佐賀に流れ着いた徐福のお供であったロメロがゾンビ犬だというのもそれで説明がつくし、喜一に関してもゾンビがどうこう言っていたのは「そういうこと」だ。不老不死の呪法があるならもっと効果的な使い方があっただろ、とは思うが、すでにボケてしまっているようなのでそのあたりは考えても仕方ない。素直に考えるなら、現代の幸太郎が操るゾンビィの秘術は、この徐福に端を発したものが佐賀に代々残っていたと考えられるわけだ。

 ただ、そうすると気になることがもう1つあり、「何故幸太郎がゆうぎりをゾンビ化したのか」という部分のエピソードがまだ語られていない。少なくともゆうぎりが一度死んでいるのは間違いない事実であり、幸太郎はおそらくフランシュシュのメンバーをほぼ同時期にまとめて蘇らせている。ゆうぎりだけ先に蘇っていたなどということはないはずだ。となれば、ゆうぎりの遺体は復活可能な状態でどこかにしばらく眠っていたということになるのだが……それが明治期の徐福とゆうぎりの関係にどのようにつながってくるのか。

 謎はまだ多いが、まさかこんなに真面目に切り込む話になるとは思っていなかったので、あと1話か2話か、黙って見守るしかなさそうだ。


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 なんの理由もなく突然ぶっ殺されるおやじっちがかわいそう、第7話。まさかこういうテイストのお話もあるとは思ってなかったなぁ。

 とにかく冒頭の幸太郎の所業が酷すぎるというところから幕を開ける今回の一件。そりゃま、これまで散々クズムーブを繰り返してきた幸太郎ではあるが、今回のは完全に犯罪者のそれである。見ず知らずの女子高生が突然男湯で死んでいるという状況にテンパるのは分からなくはないが……「自分はゾンビ巫術で復活させられるから」という理由で突然の死体運搬、さらにそこから「メンバー追加」と言ってしまう神経は流石に冗談では済まされないように思うのだが……まぁ、生きててよかったよね。

 新キャラ・マイマイの登場。ここでまさかの新メンバー加入というお話になったわけだが、まぁ、残念ながら中の人読みで「こいつ、すぐに脱退するよな」ってことは分かってしまうわけで。そりゃね、フランシュシュの活動を今後も続ける上で、花澤香菜を正規メンバーとして加えられるわけないからね。どう考えてもスケジュール無理だし、多分本人の膝も限界だろうし……。改めて考えるに、1期の時はさくらの中の人の一人勝ち状態みたいなキャスティングだったが(愛ちゃんの中の人の立ち位置は微妙だが)、2期になり、気づけば純子やリリィの中の人もかなり安定感が増した。メンバーが揃ってトレーニングするチャンスとか、かなり減ってるだろう。今のご時世だとあまり気にしなくてもいいのかもしれないが、今後、佐賀への凱旋ライブも調整が大変そうである。

 マイマイが花澤香菜であるというパワーに満ちたキャスティングもさることながら、なんとここでマイマイの親友役に地元福岡パワーをフルスイングできる田村ゆかりがようやく起用。九州アニメにしては登場がかなり遅かったくらいのイメージである。そして、そんな田村ゆかりとのバーター(???)で相方に堀江由衣が起用されるあたり、今作のスタッフは完全に遊び慣れているのだろう。そういやヒロシモノとかも突然出てきた。今回のキャスティング、それだけで一晩くらいは語り明かせそうなネタに満ちておるわ。まぁ、こんだけのエネルギーがあってこそ、「1ステージ限りの幻のメンバー」なんて無茶苦茶なネタも回せてしまえたのだろうけども。マイマイ、関わり方がすげぇ適当だったのにヘイトも貯めずに颯爽といなくなる良いキャラであった。

 一応一発ネタというだけではなくて「生者から見た、死者としてのフランシュシュ」という要素の掘り下げも行われており、「執念の果てに死してなおアイドルを続けているグループ」という特異性が新鮮な視点から改めて確認されている。ファン目線で「死んでいる」ことに意味を見出されたのはこれが初めてなわけで、実は視聴者目線からすればかなり共感できる視点人物になってるのよね。ついでに「ゾンビだから銭湯にもいけないのよ」みたいなちっちゃな悩みなんかも描くことができたしね。あのシーン、するっと誤魔化されがちだが、リリィが「銭湯に行けない」のってゾンビ以外に理由があるっていうのをうまいこと濁して表現してるのがずるいよな。多分マイマイもリリィの真実は知らずに脱退してるんだろうなぁ。

 さて、次回はいよいよ1期からず〜〜〜〜〜っと待ち続けていたゆうぎり回。しかも前後編ってことはたっぷり2話ですか?! マスコミの手が着実に迫っている中、1人だけ来歴が判明していないゆうぎりさんは鍵を握っている可能性もあるが……。

 

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 フネ娘! 第6話。ダンスシーンに競艇シーン、渋いところで作画が試されるお話である。

 当方、体調不良でしばし寝込んでいたためにこうして更新が滞っているが、「病み上がりで何するにも半端にダルい」みたいなタイミング、アニメを普段よりのんびり観るのにはちょうどいい説がある。まぁ、頭がぼんやりしてるから中身が入ってこないんだけども。慌てず急がず行こうねぇ。

 前回の予告で明らかになっていた「たえメイン回」という、およそ実現しようがないお話。まぁ、今回実際に何が「実現」したのかは分からんが、たえちゃんのギリギリの存在が、マスコミからの疑念という一点で次回へと接続することになった。こういうのってバランスが難しくてねぇ、たえちゃんなんて1期の頃から好き放題やってたんだから「あの時点でバレとるやろ。バレてねぇってことはギャグ漫画的お約束だったんと違うんか」と思うわけだが、流石に2期のクライマックスはどうしたって「ゾンビ」という部分に焦点を当てなければ話は進まないだろうから、その取っ掛かりとして「たえ散歩」が利用されてしまったわけだ。まー、佐賀の一般市民の様子をみる限り、やっぱり「ギャグ漫画的お約束」で処理されてる雰囲気の方が強いのだが……「またお団子食われてる」ってことはあれが日常なんだもんな。普通なら「こんなヤベェ奴には近寄らんとこ」ってなると思うのだが、そうならないあたりは佐賀県民の心の広さなのか、危機意識の薄さなのか。

 そんなたえちゃんの何気ない散歩道を彩るのは、まさかの1期9話で登場したサキ絡みのレディース連中であった。あのお話の後でそれぞれが真っ当な道を進んでいるみたいで喜ばしい話だが、うち1人がなんと競艇選手になっていたという。なるほど、スピードの向こう側を求めた結果がそれか……佐賀って競艇も競馬もあるんか? だとしたらなかなか恵まれた土地柄じゃないか。競馬だったら今のご時世色々大変だろうが、競艇なら余計なオタクに邪魔されることもなく楽しめるだろうしね(いや、競馬場がどうなってるかは知らんが)。

 あとはよくある「特に何かする意識はないけど放っておいたらあれよあれよと話が進んだ」というわかりやすいお話。ちゃんと不良警官の采配とは関係ないランダム要素から大穴を当てられるように、事前に「食いよる!」の伏線を何度も敷いているのが丁寧といえば丁寧。たえちゃん、普段あんだけいろんなものをくわえてたら、メンバーのみんなとの生活も色々大変そうだが……もう、メンバーは本当に「慣れて」るんだろうなぁ。町の人たちでもあれだけ慣れてたんだから当然か。

 最終的には「借金返済達成」という棚ぼた展開に、「記者にゾンビバレ」というピンチ展開が同時に押し寄せてきた形。まぁ、後者は記者の気持ち次第でどうにもでもなるところだし、そもそも地元の記者だったら最終的にフランシュシュに悪いような結果にはしないとは思うのだが……あんまり胸糞悪い展開にはして欲しくないね。あと、何気なく山田家の墓と源家の墓が並んでいたのは伏線なのかなんなのか……あれでなんの意味もなかったら逆にびっくりだけどさ。

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 エターナルの重み、第5話。特にまさおの場合、「永遠性」というものが死因にも直結しているテーマになっているので……なんか、泣ける話だよな。

 リリィお当番回。1期でも良いお当番話をもらっていたリリィだが、その出自の特異性もあり、今回はまた色々と考えさせられるような、良いエピソードをもらっている。しかし、そんなリリィの話に絡めて盛り込まれた中の人要素が気になってしょうがなかったりもする。そう、今回のテーマは「永遠の子役」。まさおはその永遠を否定されたことによって死んでしまったわけだが、皮肉にもそれが故にゾンビとなり、改めて永遠を手に入れた。決して歳を取らずに子役であり続ける星川リリィ。「彼女」の手に入れたものは、まさおが望むものだったのか。まぁ、幸太郎の様子からみるに、このゾンビの身体も決して「永遠」と接続しているわけではなさそうだが……。

 そんなリリィと対峙したのは、天才子役大空ライト。そして中の人は高山みなみであった。決して永遠とまではいかぬが、すでに30年近くもず〜〜〜っと「体は子供」を続けている彼女こそがまさに「永遠の子役」にふさわしいのは間違いないだろう。どれだけ頑張っても戻れない「子供」の檻に縛られた彼女の声が、リリィにとってどのような意味を持つものか。輪廻の輪から外れてしまったゾンビたち、フランシュシュ。そして永遠に歳をとらない1年の中で大人に戻る道を模索し続ける名探偵、江戸川コナン。そんな対決が今回の目玉……だったのかどうかはよく分からない。

 ちなみに、コナンがらみで埋もれがちではあるが、ライトが演技を披露した際に見せた「計画通り」も大胆なネタだったことはきちんとお気づきだろうか。最近はもうネットミームとしても昇華されたおかげで誰が使っても定型として処理されがちだが、元を正せばこの台詞は「DEATH NOTE」夜神月のものである。そう、「ライト」である。そして、そのCVは巽幸太郎その人だ。今回幸太郎は全くいいとこ無しで消えていったが、今回ライトが披露した「計画通り」は、そこから派生して幸太郎のところまで接続している可能性があるのだ。現在のフランシュシュは、彼の「計画通り」にことが進んでいないようであるが……。

 そのほか拾う要素は全部リリィがらみになるが、個人的に推したいポイントは、彼女が高座にかけた(高座ではないが)演目がよりにもよって「子はかすがい(子別れ)」だったことだろうか。もちろんこれは幼少期のまさおの記憶と結びついた「家族愛」の物語であるというのも重要なポイントだが、この演目、落語の中では難度が高く、真打クラスで初めて演じられる大ネタであるということが大切だ。およそ素人がちょっとした演芸会でかけられるようなネタではないのである。あの番組で1人頭何分くらいの枠をもらえているかは分からないが、これをきっちり形にして演じきった時点で、どれだけリリィが本気で仕事に取り組んでいたかが分かるというもの。純愛コンビに隠れて目立たないが、実は芸能人としての意識を常に高く持ち続けるという意味では、リリィこそが本当のプロアイドルだったりする。

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