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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんという幕切れ、最終話。結局我々が「ヒト」である限り、この物語に真の理解は及ばないのか。

 少年漫画的に言えば「バトルの決着」ではあるはずなのだが、単に戦闘力がどうこういう話ではない。この世界における抗争は、どこまでいっても魂の座の奪い合いだ。リズとレゴシ、2人の肉食獣の決闘は、お互いの主張のどちらに正当性があるかというイデオロギーをぶつけ合い、魂を折った方が勝ちになった。

 その立役者となったのは、作中でも唯一と言っていい、肉食獣と対等に渡り合えるだけの信念を持つルイである。しかし、どれだけ高潔な志を持っていたとしても、やはりこの世界では肉食と草食の間には圧倒的な壁がある。そのジレンマをルイに叩きつけ、身の程を知らせる役目を担ったのがイブキであった。彼は命を賭して、ルイの「足抜け」をサポートすることになった。シシ組の未来だってもちろん大事だったはずだが、それよりも何よりも、自分が憧れ、認めた男の未来のために命を費やした。本来の食物連鎖は、草食の命を食って肉食が生きることを意味する。しかし、イブキの捧げた命はまるで逆のものである。最強の肉食獣の命でもって、ルイはこの世界へと「生還」を果たす。

 そうして駆けつけたルイは、改めてレゴシという男の異常性を確認しつつ、彼に未来を託す。自分1人の力では世界はどうにもならないという残酷な現実を理解し、自分を、未来を変えるための一助として、レゴシへと助けを求めたのだ。レゴシさえいてくれれば、この世界の草食と肉食の関係性は変わりうる。だからこそルイは、改めて自分を「捧げる」ことによってレゴシの信念を支援する。この世の条理を受け入れ、その上でレゴシが信念を曲げないことを信じた。そして、そんな2人の関係こそが、リズの呪いを打ち破る最後の武器であったのだ。

 別にヒグマの力が狼の牙に負けたわけではない。折れたのは牙でも爪でもなく、心だ。リズが必死に抱え続けたテムとの虚飾の関係は、レゴシとルイの関係を見せつけられることで崩壊する。美しかった友情は、歪みきったエゴであったと知る。必死に自分の中の「肉食」と戦い続けた男が、ついに自分の負けを認めた。戦い終わった後にも、レゴシとの友情は変わらないままで。

 当然、レゴシは食殺犯の烙印を押されている。「ルイを食った」という事実は曲げられないが、その事実を伝えた上で、ハルがレゴシとどんな関係を続けるのかは気になるところ。物語はきっとまだ終わらない。この後のレゴシの人生は、どんなものになるのだろう。

 

 

 

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 煮詰める煮詰まる、第23話。二局の対峙、どちらも命がけで。

 冒頭、レゴシはサブタイトルに示唆されているように昆虫食にチャレンジする。正直、ゴウヒンの意図はいまいち分からんし、ここまでの「肉座禅」みたいな精神性の問題だと思うので今更昆虫を食べること自体に大きな意味があるとは思えないのだが、レゴシにとってはかなりショッキングな体験となったようだ。この世界でも昆虫食は「ゲテモノ」として忌避されているのか、それとも「肉食」の一部とみなされて禁忌になっているのか。まぁ、その両方という感じはするが、レゴシは肉を食べることに対して通常の肉食獣以上に抵抗を示しており、肉座禅やらなんやらを乗り越え、捕食衝動を抑え込むことに成功していた。そこに上書きするように「肉」を入れ込むことは、おそらく「知らなければ考える意味がない」ってことなんだろうと思う。肉食は良くない、と口で言うのは簡単だし、それはそれで正しいのだろうが、では実際に食べた側の言い分をフラットに聞くにはどうすればいいのか? というところで、「じゃぁ実際に食べてみればいい」という考え方にたどり着く。しかしここまで来て裏で流通してる肉を本当に食べちゃったらそれもどうなんだろう、ってんで、折衷案としての昆虫である。

 ぶっちゃけ、レゴシの妄想の中の蛾の言い分はあまりに利己的なものだ。この場合の「己」っていうのはレゴシ自身なわけだが(彼の妄想だからね)、結局、現実世界でもしばしば議論される「食べられる動物がかわいそう」に対する「だから感謝して食べようね」という誤謬。いや、私は別にそれでいいと思ってるけど、論点がずれてるのは間違いないのだよ。「食べるからには責任を持って」という言い方は、食べないことを議論の外に置いてしまっているわけだから、そこであーだこーだ言うのは、この世界においても肉食の議論とは分けて考えるべきなのだが……まぁ、レゴシの内側で納得があるならそれでいいのかしら。とりあえず、新しい体験をすることでレゴシはまた別なステージへと動くのである。童貞は維持したままだけどいろんなもんを失ってる奴だ。

 転じて、これまたステージの選択を迫られているのはルイさんである。ほんと、今回のお話は徹底して「イブキさん可愛い回」だったわけだが……まさかここまでしてもらって、いきなり梯子を外すことになるとは思わなんだ。皮肉なもので、お互いに虚勢を張って付き合っていた関係性から一歩進み、イブキもルイも、本音が見え隠れするようになってきた。それはそれで喜ばしいことなのだが、おかげでルイが自分の弱さをこぼし、イブキの強さを認めたからこそ、自分がシシ組にいてはいけないという結論にいたる。イブキからすれば寝耳に水なのだが、信頼できる「ボス」の決断だからこそ、それを邪魔してしまうのも違う気がする。互いを思い合っているからこそ、そのゴールの違いが明確に見えてしまったすれ違い。ルイは自分の人生とシシ組の未来で、前者を取りたいと申し出た。あとはイブキさんがそんなボスの人生を優先するのか、シシ組の未来を守りたいのかの選択。イブキさん、多分非情にはなりきれないだろうからなぁ……。

 ルイ先輩を待ちながら、いよいよ開始されるリズVSレゴシの世紀の一戦。レゴシの仕上がりがふわふわしているのに対し、狂えるくま吉くんことリズのコンディションは万全。もう、自分が「悪いクマ」であることに抵抗もなくなってきたのだろうか。飛んで火にいるピナくんを返り討ちにし、待った無しのデスマッチへ。……いや、多分ピナくん死んでない気がするんだけどね。あそこでわざわざ殺すのは、リズがテムを食べた理由と全く違う動機が必要になるから無理がある気がする。

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 刃牙の娘かぁ、第22話。いや、なんか語弊のある書き方だけど、ニュアンスは伝わるはず。原作絵であんまり刃牙とのつながりを感じることはなかった気がするんだけど、ガチンコのバトルシーン見てると、やっぱり血の繋がりが見える気がしますね。アニメーターのさじ加減やんけ、っていう話もあるが。

 レゴシVSリズはすでに正面衝突が避けられない状態に。元から避けるつもりもなかったはずだし、その決着は純粋な武力でのみもたらされることも合意の上ではあると思うのだが、やはりいざヒグマVSオオカミの戦いを見せつけられると怪獣大決戦の趣があり、身が引き締まる。リズが両腕を振り上げて大きく構えるモーション、ジャックハンマーとか勇次郎のイメージなんだよなぁ。リズの背後に回り込んでの搦め手攻撃は転蓮華みたいなイメージだし。まぁ、どんな漫画だろうと格闘要素があれば刃牙に繋げられるけどね。

 こうして正面からぶつからざるを得なくなったのは、ぼちぼちレゴシサイドの準備が整いつつあるというのもあるが、リズの方がいい加減に精神的負荷に耐えきれずに動き出してしまったことによる。ただでさえ食殺犯であることを隠しながらの日常生活でストレスがかかっていたところに、レゴシとピナが露骨に煽りに行ってるわけで、そりゃキレちまうのもやむなしであろう。これでレゴシがさっさと警察に突き出すような奴だったらまだ精神的に楽だったのだろうが、そうじゃなくて絶えず「自分に問い続けろ」というスタンスで絡んでくるわけで、リズからしたら最悪の圧迫である。

 なんとか日常を取り戻そうと、リズはまずは上位に立ちやすいピナから落とすことを計画し、トイレでの一幕は一応目的を果たした。戦慄の指チュパの緊張感は尋常ではなく、気取り屋のピナもこの時ばかりは自分の内面の生存本能を認識して冷や汗もの。ただ、そこからのはねっかえり方があまりにピナ過ぎた。体良く対抗兵器として担ぎ上げられたレゴシも大変である。ピナの立ち回りによって、この時点ですでにレゴシとリズの対決は避けられない状態になった。精神修行でフィジカルが弱くなっていたはずのレゴシだが、それでも迷いのあるリズを相手に必死に互角の立ち回りを見せる。リズは自分の中でテムの思い出をどう置いたらいいかが定まっておらず、自分の中の食殺を罪の意識として抱えるのか、美談として昇華するのか、そこがふわふわしている。どうしたって一本気のレゴシに対しては不利な条件だ。さらに、リズは完全なるバケモノになる気もなく、掃除のおばちゃんに対しては「善い熊」であることを維持し続けていた。この揺らぎはリズにとっても悩みのタネだが、相対するレゴシにとっても処理に困る事案である。最終的にリズはレゴシに敗北するのだろうが、負けた後の彼は、いったいどんな熊になっているんだろう。

 

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 リズの顔が完全にくま吉くんなのがずるいんだよな……第21話。あの顔でどんだけシリアスなことやられても笑ってしまうわ。まぁ、それこそがリズの狙っている「善良な熊」なのだろうけども。

 なんとまぁ、このタイミングでレゴシとルイ先輩が邂逅。しかも、なんで出会っちゃったのかの過程がすっ飛ばされていたのでマジでよく分からん出会い方になっちゃった。まぁ、ゴウヒンの手伝いしててたまたま面倒な現場に居合わせちゃったってことなんだろうけども。レゴシ、どこまでもラッキーなんだかアンラッキーなんだか分からない男よ。ただ、衝撃の出会いの割には案外状況分析が出来てたのがレゴシの桁外れなところで、これまたゴウヒンの修行のおかげなのだろうか、銃を持ったヤクザ連中に囲まれても至極冷静に最善手をとり続けた。まぁ、「銃を持ったヤクザに囲まれる」はすでにこれよりハードな状況も経験してるしなぁ。でも、さすがにそこで尻尾振っちゃう奴を「ドM」の一言で片付けるのはどうかと思うの。

 レゴシは「ルイがシシ組のボスになっていた」という衝撃の事実を受け入れるのに多少の時間はかかっているが、その後は「ルイが自分と話したがっている」ということを(その真意は汲み取れてないけど)察知し、ルイに面倒が起こらないような偽名と、適当な経歴でヤクザを煙に巻いた。これで素直に「ルイのいた学園で学生やってるんですけど」って素直に言ってたら……まぁ、もっと話が早かったかもしれないけどさ。結局二人っきりで話せるシチュエーションになっちゃってたので、取り巻き連中もレゴシとルイの関係性が単なる知り合いじゃないってことくらいは気づいてるだろうなぁ。今回の一件を見て一番頭を悩ませているのはイブキさんなんじゃなかろうか。自分のボスが虚勢を張っているってのは充分理解しているはずなので、そこにどう見ても「昔の知り合い」っぽいのが転がり込んできて、そいつのせいでボスが揺れていると見れば、普通は「やっぱりカタギに未練があるんだろうなぁ」と思ってしまいそう。実際、ルイも学園の様子を聞いてちょっと動揺していたわけで、もしかしたらここから「光」の方に戻ってくることになるのかもしれない。まぁ、元々ルイがこのまま裏に居座り続けるとも思ってないけどさ。

 そうしてルイという重要なパーツと繋がったレゴシ。これでいよいよ心配事の1つは解決してないけど解決した。となれば、あとは全力でリズの対処にあたるだけだが……うーむ、リズも一筋縄ではいかない存在なんだよなぁ。彼がどれだけ必死に日常を演じているかってのはこないだ散々語られていたところで、ただでさえ情緒不安定なレゴシとの真正面のぶつかり合いでは、今のところリズの方に軍配が上がる。いや、さっさと警察に行くっていうのが一番手っ取り早い気もするのだが、この世界の、ことにレゴシたちの関係性においてそれは意味がないのだろう。「草食と肉食」の関係性を変えていくために、レゴシは自分の力でリズに「勝つ」必要があるという。これ以上の筋肉は望むべくもないが……突破口があるのかなぁ。

 

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 同性間の感情スペシャル回、第20話。今回、コンテ演出作監が全部1人っていう1人担当回なのよね。大石美絵さんっていう人で、なかなか印象的なお仕事をしている。

 同性間の関係その1、ヒョウのシイラと狼のジュノさん。肉食同士で昨今の世の中の浮ついた雰囲気を嘆くシーン。どうやらフェイスブックならぬビーストブックでは、平和の象徴として肉食と草食が一緒に写っている写真がもてはやされているらしい。なんやそれ、と思うのが肉食の当然の感情で、それをぶつける相手がジュノさんくらいしかいなかったらしい。ただ、後の台詞から考えるに、この時にジュノさんが愚痴を聞いてあげていたのも、「頼られたら断れないイヌ科の特性」だったのかも。

 同性間の関係その2、ヒョウのシイラと羊のピーチちゃん。文句を言いながらの付き合いだった2人だが、ひょんなことから一緒に行動してみたら、お互いの無理解が感じられて、かえって興味を惹かれて仲良くなっちゃうっていう。なかなか良い女性同士の交流シーンになっており、正直「私自身が柄物だから」のところとかは笑ってしまった。まぁ、確かにね。もともと動物の模様なんてのは生息環境に合わせてのもののはずなのだが、この世界の獣たちの体表は何が理由でこんな風になっているんでしょうね。体型の違いとかも同様にその成り立ちはよくわからないけど、シイラさんはネコ科独特のしなやかさ、スタイルの良さも「別にヒョウだから当たり前だし」と冷めた感覚。まぁ、普通に考えてこれだけの多様性がある世界で「顔が小さくて手足が長くて」っていうのが美の基準に適用されるのはおかしいと思うけどね。百歩譲って「全部の動物が二足歩行になったから美の基準が似てきた」という解釈は可能だが、鳥類まで一緒に生活してる状態では流石にどうかと思うわ。まぁ、2人が仲良くなれたのなら何よりです。

 同性間の関係その3、ジュノとハル。鬱憤たまりまくりのジュノさんが、ちょっとした弾みでいきなりハルとの直接対決へ。ただ、現在はレゴシという諸悪の根源が席を外しているおかげでそこまでバチバチの関係にはならずにすんだ。多分、ハルが肉食の扱いに慣れきっているのが良かったのだろう。もやもやといろんな感情を持て余すジュノさんに対して、常に先輩ポジションからリードしてくれるウサギ、なかなかやりよる。ほんと、こうしてみてるとジュノさんは可愛いなぁ。

 同性間の関係その4、ルイとイブキさん。ここで突然のおっさんがらみだが、やっぱり一番距離が近い関係はこの2人なんじゃなかろうか。ルイが必死に裏市の世界で生きていこうと虚勢を張っている状態を、唯一理解してサポートに回ってくれるイブキさん。なんでそこまでやってくれるのかと思っていたけど、同病相憐むというか、シンパシーが先に立っていたのね。裏市は本当にエグい世界だから、こうして互いに支え合っていかないとアウトローも生きてはいけないのだ。なんか、作中で一番優しい目をしているのがライオンのような気がして妙な気分だわ。

 あ、レゴシは今日も元気でした。以上。

 

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 凄惨極まる真実、第19話。此の期に及んでこんだけの展開を叩きつけてくるかぁ……やっぱエッグい作品だなぁ……。

 まずもって冒頭の腕もぎ事件からしてびっくりである。「この世界ではそんなに珍しいことじゃない」って言ってたけど、いやいやいやいや……それが珍しくない世界じゃ、確かに草食は心安らかに生活するのは無理や。その辺の道端で会った知らん人と話するだけで、一歩間違ったら腕や足がちぎれるかもしれないって……いくら医療技術が発達してるとはいえ、それは確かに地獄である。この世界の草食たちが必死に社会を縛りつけようとするのもやむなしだ。

 そして今回の食殺事件へと至る。もちろん、「殺人」なのだから殺した方が悪い。それは厳然たる事実ではあるのだが、ここで語られる加害者側の事情。共存共栄を選んだ時点で、草食は常に危険と隣り合わせというリスクを背負ったわけだが、肉食は肉食で、本能を抑制して弱い者に合わせるという束縛を負った。レゴシくらいの朴念仁ならその本能と戦うことにもそこまでの負担は無いが、持って生まれたフィジカル面はどうしようもない。あらゆるものを超越し、絶対王者として君臨するヒグマ。まさにカムイである。そんな彼が草食たちと日常生活を送るために支払っていた代価は、他の種族の想像を絶するものであったという。束縛された本能は、許しを得て最悪の方向へと発露する。

 確実に悪いことはしているのだが、どうにも事件前後のテムの行動が不可解なのでリズの情動にも同情してしまう部分がある。薬をやめた途端に腕をバキバキしちゃうのはやっぱりアウトな気もするが、それを受けて悪し様に罵りながら逃げ倒すというテムの行動は、そりゃリズからしたらキツすぎるだろう。そこから先は食べるとか食べないとかじゃなく、もう本能に歯止めを効かせるモチベーションもなくなってしまう。彼は彼なりに戦い、その結果としての悲劇である。それからの毎日をどのように生きてきたのか、それをじっくりと問い詰める必要はある気がする。彼を追い詰める調査員がレゴシであったのは、良かったのか悪かったのか。まだ結論は出ていないが、彼のいく末を考える余地はまだ残されているようだ。

 まぁ、保健室前の一件を見るに、何事もなければさっさとレゴシを亡き者にして逃げるという選択もあったのだろうが……それを止めたのはなんとピナ。このヤギ、頭イカれてるやろ。こうしてまざまざと「草食の強さ」を見せつけられると、やっぱりリズへの同情も沸き起こってしまうのだよなぁ……。

 それにしても、ビル役をやってる人が「虎」で、リズ役に「熊」ってのは確実にわざとやってるキャスティングだよな。白熊さん、割と長年渋いサブキャラを演じてることが多い印象。

 

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 ジュノさんに牙を見せてもらう時のレゴシの「いいの? ありがとぉ」が完全に「アシリパさんに食べ物もらった時の杉本」で笑ってしまう、第18話。まぁ、どっちも本当に素直な奴っていうところが共通してるんだよな。レゴシの方がだいぶイカれてる部分は多い気がするけど(杉本も大概じゃね?)。

 今回だけで「女の子と二人きりで対話するレゴシ」が2回登場するのだが、そのどちらも確実にイカれてるのがやっぱり最高。真面目に相手しようとしてる女の子たちにとっては災難以外の何ものでもない。それにしてもやっぱりジュノは可愛いんだよなぁ。狼レディだとは思えないくらいに素直な魅力を感じるので、こういうところから少しずつ慣らしていくことでケモナー属性を獲得していくのかもしれない。まぁ、ジュノさんの場合は中の人の功績もとても大きいとは思うんだけども。対抗の位置にいるハルが一筋縄ではいかない性格なので、割とまっすぐめのジュノが相対的に可愛く見えちゃうってのもあるかもしれないな。

 残念ながらレゴシさんは「告白したの忘れちゃったのォ?!」と言われる通りに、多分忘れちゃってると思うくらいにジュノ相手だと接し方が適当。ハルと対峙している時の数パーセントでもいいので気を使ってあげてほしいよね。あくまでも食殺事件を調査する肉食代表としてしか接してないので、ジュノさんは女性っていうか「検体」扱いである。いい加減、こんな意味分からん男は諦めて別な相手を探した方がいいと思うよ。そりゃね、オオカミはオオカミどうしでくっつくのが理想なんだけども、その相手が「数年したら異種婚だって普通になってるかもしれない」とかわけのわかんないこというやつだしなぁ。もうどうしようもないんじゃないかなぁ。ゴウヒン相手にも「全くモテないんですよ」とか言ってるしなぁ。なんなんだろうなぁ。

 そうして典型的な「草食系男子」のメンタリティになっているレゴシだが、「肉座禅」とかいう訳のわからない名称で呼ばれる試練を乗り越え、一歩先へ進んだような、そうでもないような。肉食獣に求められる「強さ」の一端はやはり本能に帰結するものなのだろう、肉座禅を乗り越えたことで、謎のゲーム「顎比べ」では思いっきりビルに負けてしまうという失態。こんな状態で、おそらくフィジカルが強いであろう食殺犯とまともにやりあうことが出来るのだろうか。なんか、スポーツ選手が座禅組みにいく間に筋トレ怠ったみたいな状態になってるな。ゴウヒンには狙いがあるみたいなのだが、その目的とレゴシの目的がきちんと一致してるといいのだけど……まぁ、いざとなったらそれこそビルに頼ってしまうって手もあるかもしれないな。なんだかんだで悪いやつじゃないんだし。

 そしてルイさんは……結局そうなるのかぁ。彼なりにプラスの側面を見出してくれるといいんだけどなぁ……。

 

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 途中でヘアスタイルが変わるヒロインが好きとは申しますが、第17話。この場合には好きと言っていいのかどうか……いや、でもまぁ、レゴシもヒロインみたいなものだからな(???)。

 相変わらずレゴシ・ルイの2面進行でお話は進んでいくが、今回はそこまで切った張ったの危ないシーンがなかったので少しは心穏やかに観られるお話だっただろうか。レゴシのヒロインとしての(?)可愛らしい側面もたくさん観られるのが素敵である。どれだけ修羅場をくぐったとしても彼の本質は変わらないのでね。「もう、変わってしまったんだな……」って覚悟を決めたジャックがアホみたいになっちゃったのはかわいそうだったけどさ。前回の覚悟のお別れはなんだったんだよ、っていう。

 でもまぁ、こうして「恥ずかしながらも」みたいにして日常に戻ってくること自体が、レゴシの覚悟の1つには違いない。その辺りの違いが実はルイの覚悟とも対比されていて、完全に日常を捨て、親や友情も全て投げ打って裏社会に飛び込もうとしているルイに対し、同様の覚悟を決めたレゴシはゴウヒンに止められて「両面生活」を送ることが決まった。そう、捨てることは簡単だ。しかし、何もかもを捨ててしまうのはある意味楽になること。それをせずに今まで通りの日常を守りながら、そこに「次のステージ」を加えていくというのが、レゴシがあえて選んだ茨の道。そのためには、両方の世界でのバランスをとるためのしち面倒臭いあれこれが待ち構えているのである。まぁ、お肉をぶら下げる特訓にどれほどの意味があるかは分からないけども……オナ禁生活みたいなもんなんじゃねぇの?(適当)

 しかし、だからと言って日常を捨てるのが簡単なことなのかと改めて問われると、なかなかそうもいかないということがルイを見れば分かる。彼を日常につなぎ留めにきたのはジュノ。彼女なりに必死に、ルイを引き止めにきたのだが、その程度ではルイの決意は揺らがなかったようだ。ただ、ここでジュノという強い女性にルイの現状を認識してもらうことには意味があったのかもしれない。彼女はレゴシと同じ種族。つまり強さのポテンシャルはレゴシ級。いざとなれば、レゴシからもジュノからも逆転の一手が打てるかもしれないというのは、ルイにとっては希望につながる可能性だ。まぁ、ジュノさんは相変わらずレゴシにぞっこんみたいではあるが……あのツルッとしたレゴシ、同族目線から見て可愛いんだろうか……。

 しかし、考えれば考えるほど、この世界の恋愛感覚というのはやはり不可解なものだ。今回見てて思ったのは、「ヤギのあの口でのキス、どんなもんじゃろ」という……。めっちゃベロベロ舐められそう。マジ怖い。

 

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 渋いパンダが活躍するアニメが2本放送されてる謎シーズン、第16話。パンダ、「実は怖い」の方がフィーチャーされがち。

 転機となるエピソードだろうか。食殺犯からのまさかの襲撃を食らったレゴシ。警戒していなかったわけではなかろうが、相手は想像以上の手練れであり、自分の実力不足を思い知らされる。ロクメから太鼓判を押されたおかげで多少自信過剰になっていた部分はあったかもしれないのだが、どれだけはちゃめちゃでも一介の男子高校生には違いない。自分に足りないものを考えた時に、彼が選択したのは俗世間からの離脱。親友のジャックに別れを告げ、再び忌まわしい裏市へと足を踏み入れることになった。ジャックが感じた距離、そしてレゴシが感じた隔たり。お互いを思い合っているからこそ、その断絶はより一層身を切るようである。なんとか戻って欲しいと光の中で訴えるジャックを後に、レゴシは闇へ消えた。

 彼を襲った犯人はほぼ食殺犯本人と見て間違いなさそうだが、問題は「レゴシが調査を始めたことを知っている」「目隠ししたということは、レゴシがすでに知っている人物である可能性が高い」という2点が問題である。レゴシは裏の人間との繋がりなんて言うてもそこまで多くないわけで、やはり学内での事件の犯人は学内の「知り合い」にいるのは間違いない。そして、これがビルのようなわかりやすい連中なのであればある意味で気が楽だったが、今回の手口を考えるに、必死に自分の食欲を覆い隠し、なんとか逃げ切ろうとしている人物である。真相にたどり着いた時に、その事実をレゴシがどのように受け止めるかは気になるところ。今回の描写のおかげで「少なくともジャックではないよ」ということが分かるだけでも救いはあるのだが(そりゃそうだろ)。一体誰なんでしょう。ここから先の真相は私は未読なので知りません。

 転じて、すでに裏市に入り浸っているルイの物語。前回の顛末で「肉食」の中に溶け込んだと思われていたルイだが、やはり持って生まれた草食の身体構造は根性や信念で変えられるものではない。そもそも肉を食って消化できる酵素が体内にないんだろうな。部下の手前、必死に「肉食よりも上」であることを示そうとしているが、その身体は確実に蝕まれている。このままでは結局肉食の餌になっておしまいなのだが……ここで手を差し伸べたのが、シシ組の部下の一人。イブキという名前のライオンだった。彼、ライオンの中でもかなり渋めの立ち位置になっていたので前からちょっと気になる人物ではあったのだが、あの意味深すぎるエンディング映像からして、やはり、彼とルイの関係性が今後の物語に大きく関わってきそうだ。多くのライオンが利益を得るためにルイを祭り上げている中、どうも彼だけはそれ以外の理由でルイを守ろうとしているようである。そういう意味では、こちらもレゴシ・ハルと同じように、奇妙な肉食と草食の関係性が構築されている。ルイを表に戻せるかどうかは彼にかかっているのだろう。あとはまぁ、わざわざ乗り込んできたジュノが何を考えているやら……。

 しかし、巨乳のトラとか鹿(?)のストリップショーはどういう感情で見守ったらいいのかがよくわからんな……あれはエロい……のか?

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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