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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「強火のオタク」のかかげる業火に不死鳥の若き復活の予兆を見る、第10話。高梨・キム・アヌーク・めい、その崇高なる魂よ。

 というわけで落ちるとこまでストンと落ちた花音の復活回。4人で回しているJELEEの中のことで、しかも今回は騒動の発端が花音とまひるの喧嘩別れだったため、関係修復に奔走するのは残された2人、キウイとめいということになる。ちなみにまひるは今回の一件で花音と合流できるかどうかはまだ分からないが(彼女が受けたショックは解消されていないはずなので)、まぁ、配信を聞いてるあの感じからすると、花音も激情が故に漏れ出てしまったあの台詞だということは理解しているだろうし、なんとか丸く収めてくれるんじゃなかろうか。

 さて、これまでまとめ役としても機能していたまひるが「一時離脱」したことにより、残り2人の負担は非常に大きなものに。矢面に立って事態の処理をするのは一番のやり手であるキウイの仕事。各方面への気遣いを見せて諸々を穏便に収束させる方法を模索し、その中でなんとか関係修復の可能性も探る。他の連中より時間があるとはいえ、心身ともに磨耗するような激務だったに違いない。よく頑張ってくれたものだ。ただ、メンバーの中で一番賢いキウイはどこまでも「大人」な部分もあり、際立った難局を前にして、妥協というか、無難な落とし所を探してしまうのも致し方ないところ。未だ彼女はかつてのように何かをぶっ壊すところまでははっちゃけられるわけではなさそうである。

 というわけで今回の主人公・めいのお話になってくる。どこか世間とズレためいの武器は、ただひたすらに推しに邁進するオタク根性。彼女の歪んだ視界の中に偶然にもメロを捕捉したことが今回の転機である。ストーカーのようにしてサンドーメンバーに張り付いためいは散々メロにプレッシャーをかけ続け、最終的には彼女から「橘ののかの断片」を手にいれる。かつての彼女が何のためにアイドルをやっていたのか、そして現在の彼女が何を得ようとして、どこで失敗したのか。一番近くにいたまひるたちが気づけなかった真実を、一番ねじくれた視点から見ていたメロは捉えていた。それはののかと同じ世界に行き、「同じ生き方」をしていた人間だからこそ得られる視点。もちろん全てがメロの妄言である可能性も捨てきれないが、めいに直撃された花音の反応を見る限り、少なくとも一抹の真理には届いていたようである。

 結局、サンドーを抜けようと、髪の色を変えようと、名前を改めようと、花音は雪音の呪縛から解放されたわけではなかった。もともと彼女の庇護の下でしか生きることを知らなかった少女が、いきなり外の世界に飛び出してすがるものすら無い状態で上になど登れるはずもない。前回本人が気づいた通り、波の無い海に放り出された「泳げないクラゲ」は花音の方だったのだ。しかし、彼女はまだ気づいていないかもしれないが、少なくともまひると出会ってJELEEを始めたことは、全てが雪音との関係性だけで説明できるものではない。自分の「推し」を見つけて一緒に活動する楽しさを知ったこの数ヶ月に限っては、「橘ののか」ではなく「山ノ内花音」の意思だったはずだ。まひるに心無い言葉をかけたことで「血は争えず、自分はあの母親と同じなのだ」と落ち込む花音だったが、決してそんなことはない。否、もしかしたらやっていることは同じだったかもしれないが、そうして才覚を見出されたことで、少なくとも今のまひるは充足を得ている。「母娘そろって同じように他人を養分にしている」ではなく「母娘そろって同じように他人の才を見出し、一番輝く姿を演出している」ということに気づければ、立ち直りもより早くなりそうだ。

 あとは、花音が完全に雪音の影響下を離れ、「自分だけが歌う意味」を見出せば突破口が開ける。そしてそんな頑なな花音の扉をこじ開けたのが、最強オタクのめいさんだったわけだ。その言動に理屈も何もあったもんじゃない。好きなものは好きなんだからしょうがない。ガタガタ抜かさず推しは次のコンテンツを提供しろ。なんとわがまま勝手なオタクの主張。しかし、これだけ求められていることがダイレクトに伝わればこそ、花音は新たな「歌う意味」を見出すことができるのだ。「母親に見て欲しかった」、その目標がゆっくりと更新され、「ファンに見て欲しい」へと接続する。画面の向こうじゃない、すぐ隣にいる強火オタクは、その熱量でもって新たなエネルギーを強制的に叩き込めた。

 さぁ、花音の再始動。これでまひるとの関係性が修復できれば万々歳……と思ったところにまだまだ試練。キウイさんは……これ、誰かまずい人にでもバレましたかね……どうなんだろ、そこまでバレを警戒している様子もなかったはずだが、ラストのあの表情は只事じゃなかったよな……他の連中はともかく、キウイさんに理不尽な試練を与えるのはほんとやめてほしい。

 

 
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