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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 キメたぜ、キマったぜ、第11話。クライマックスライブ、トゲトゲのこれまでの歩みが、そしてガールズバンドクライというアニメの集大成が、ここに叩きつけられた。

 今作では珍しく、ほぼ翳りがなくただひたすらに希望に満ちたお話。途中ですばるが沈みかけたように見えたので「ここですばるに損な役引かせるなよ!?」とドキドキしたが、なんとまぁ、婆ちゃんとの関係性は秒で解消。まぁ、元々あの婆ちゃんも割とトリッキーな存在として描かれており、孫娘が別な夢を見つけたと言ったらすぐにごくんと飲み込んでくれそうな度量の大きさも感じさせていた。どうせなら4話目時点で決着つけとけよ、とは思わんでもないが、おそらくここまでトゲトゲのスタンスがしっかりと固まり、それを見てすばるも本気の決心ができたからこそ婆さんに連絡できたってのもあるだろう。これにて5人のメンバーそれぞれの抱えていた「翳り」はほぼ全て解消されたことになる。

 前回時点で懸念していたこととして、仁菜の両親との関係が改善されたことで仁菜の心の「トゲ」がなくなった時に彼女のモチベーションがどうなってしまうのかという問題があった。一応その部分には「まぁ、元ダイダスのボーカルへの敵愾心があるからまだ大丈夫だろ」と思っていたのだが、なんと今回のステージでそちらも不思議といい関係に昇華されてしまうという予想外の展開。なんなんだろね、高校ではまだお互いに見えてなかった部分が、文字通り「同じステージ」に立つことで透明化した部分はあるのかも。相手の子(ヒナ)も仁菜のことを認め、そんなヒナを見て仁菜も鼓舞される。掲げた小指に互いの闘志を乗せ、2つのバンドはいい感じの関係に落ち着いてしまった。

 「これじゃ仁菜さんの持ち味である空気の読めないギスギス感がなくなって、トゲトゲがほんとにトゲナシになっちゃう!」と思ったが、その辺りはラストステージを見れば一切問題がないことが分かる。現時点での問題が解消したとて、メンバー5人がそれぞれに抱えてきたものは決してなくなるわけではない。そして、糧があればこそ何もかもを踏み台にして人は成長する。この跳ねっ返り具合の強さが仁菜の武器であるとすれば、まだまだ溜まってるものは多いに違いない。飛び出した世界は、まだまだ広くて果てもないのだし。

 そんな決定的なシーンを描く今回のライブ。アニメシリーズとしても非常に重要なターニングポイントになるだけに、あらゆる技術を総動員した必死の作劇になっている。そのおかげで、今作の映像の良さもはっきりと表れて強烈なインパクトを与えてくれる。わかりやすいところでは変顔写真のところとか、CG一辺倒でなく作画部分も効果的に挟むことで印象的な画面を作れるのは本作では最大の武器。そこに違和感を覚える人もいるかもしれないが、印象に残るというのはとても大事な効果だ。

 そしてぐりんぐりんとCGの旨みをフルで発揮するライブシーン。今回は「前座」としてダイダスが登場し、もうそっちのライブだけでも充分じゃないかと思えるくらいに出し切ってくれたので度肝を抜かれた。「ダイダスって、演奏を犠牲にしてキャラに振ったのが桃香の不興を買ったんだろ? こんなにちゃんとバンドとして成立してる感出しちゃったら解釈違いなのでは?」と訝しんだが、その後できちんと桃香たちの口から「うまくなってる」「仕上げてきてる」と持ち上げておいて、ダイダスはダイダスでしっかりと戦い続けているということが分かり一安心。本当に忌憚なく、ダイダスはトゲトゲの「ライバル」として立ちはだかっているのである。

 そうして準備されたクライマックス。あとはもう説明不要ですけどね。個人的には本番前の音リハでリズム隊の2人がマイクチェックしてるとこがほんと好き。やっぱソロで音聴かせてくれるパートはいいよねぇ。すばるさんも「アニメだと私メインの演奏シーンってほとんどねぇからな!」とばかりに弾けてくれたし、ルパさんはルパさんすぎたし。そして「こいつはやる気だぜ!」と高まった期待感を一切裏切らない本番の映像。ぐりんぐりんカメラを回しすぎだとは思うが、やはりロックバンドの暴れっぷりってのはこれくらい大袈裟にやっちゃっていい部分なのよ。さらに、ラストに向けてのパートはなんと「歌詞でもねぇ独白をぶっ込んでメンバー全員を語る」という、ライブパートにあるまじき手法で「演奏のクライマックス」と「バンドとしてのクライマックス」を強引に接続。この演出はあまりにダイナミックだ。あとルパさんの過去をそこではっきり見せるのは卑怯だ。怒り悲しみ喜び苦しみ、全部が全部煮詰まってのワンステージ。文字通りの「晴れ舞台」お見事でした。

 追伸:ルパ智の湿度がだいぶ上がってきたし、ちょっと僕は冷静でいられなくなってきました……。

 

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