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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「夜のクラゲは泳げない」 6→7

 俺にありがちな現象、最終話感想書いてるもんだから最終感想忘れるやつ。

 まぁ、毎週書いてたからまとめる必要もそこまで無いとは思うが……よかったんじゃないでしょうか。きっちり1話ずつに刺激あり収束あり、気持ちのいいお話も、心臓にズグンとくるお話もバランスよく配置しており、お手本のような1クールアニメになっていたと思います。

 ことに良かった点をピックアップしていくと、まずは上述の通りの「1クールアニメ」という視座。最近はアニメ放送も1クールものが大半を占めるようになり、「1クールじゃ短くて何も描けないよぅ」なんて文句も出てきにくくはなったが、それでもなお1クールという尺を使って何をどこまで描くかというのは課題ではあり続けている。オリジナルアニメともなればそれはなおさらであるが、最初から尺を定めた上で描ける強みというのもあり、今作は4人のメインキャラたちの交流をしっかりと完成図が見えた状態で紡げていたのが評価ポイント。1つ1つのお話を抜き出せばそこまでインパクトの強いものばかりではないが、有機的にそれらのお話が絡み合い、JELEEという1つの「創作物」が完成するという構造は端正だった。

 こうして相補的な関係性を紡ぐというのは案外難しいもので、個人的にはどうしてもキャラ贔屓でキウイちゃんパートを推したくなるが、冷静に考えればキウイちゃんのお話って「合わないものから逃げた結果、逃げ込んだ先が楽しかったからOK」という逃避の物語でもある。それ単体で取り上げてしまうと身勝手な部分もあるように感じられるが、あくまでそれは「人それぞれのある人生の選択肢の1つ」であるということが明確に提示されており、そうしたキウイの人生を見てまひるが何かを感じ取ったり、キウイ自身も花音の苦悩を見て戦う勇気をもらったり。そうした繋がりがとても綺麗で、描写もスムーズだった。

 また、「配信者集団」というテーマ設定もきちんと時代性を捉えており、作曲・歌唱・イラスト・編集の4人構成でそれぞれの役割を果たしながらの群像劇という設定自体が見ていて面白い。ここにさらに「アイドル」要素も絡むので「おっさんが現代っぽいものを手当たり次第に取り込んでるんじゃねぇの?」みたいな印象に繋がりかねないのだが、少なくとも私(おっさん)視点でテーマデザインに無理してる感じはなかった。MVを見せる作劇も現代の視聴者には馴染み深いものだろうし、ちょうど「数分間のエールを」という佳作が公開されたタイミングと合致したことで、「現代視覚文化」を俯瞰するときのちょうどいい指標になりそうな気がしている。

 今後は「クラゲ」「花音」という文字列から真っ先にこの作品が思い浮かぶようになることでしょう(しばらくの間はね)。

 
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