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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今回ロンドンの男の子ポール役を演じた声優さんは将来Wikiに「キン肉マン 完璧超人始祖編:ポール」って書かれるんだよな……第7話。後から見て「誰やねん」ってなる。まぁ、新人さんらしいのでポールを足がかりに頑張ってください。(いきなり何の話?)

 でもポール君が今作の中で果たした役割はとても大きい。キン肉マン名物「友情パワーの大切さを伝えてくれる無垢な少年」であり、テリーにぶん殴られてキン肉マンに火をつけたり、幸福の青い鳥ブルーサンダーを連れてきてくれたり、過去にも困った時にはぽっと出の少年にお世話になっているのだ。今回そんな少年が示してくれたのは、今作における悪魔超人の立ち位置、というか上手い使われ方。原作ではすでにステカセがウォーズマンリスペクトを匂わせてその辺を示してくれていたが、アニメではそこがカットされていたのでこのアトランティスが明確に示してくれた「昔戦った正義超人たちのことは尊敬してるんだぜ」というムーブ。カーメン・BHにその要素が1ミリもなかったのでここまで原作を読んできた読者もちょっと意識の外に出ていたことだったが、そこをよりにもよってアトランティスが示してくれたことにより、おっちゃんたちはすっかり悪魔超人にキュンキュンしてしまったのである。

 だってさぁ、アトランティスだよ? どっかでインタビュー受けた安元も言ってたけど、ロビンのマスク握りしめての「ケケケ〜!」は当時数々の少年少女にトラウマを植え付けたに違いない。悪を自称する悪魔超人の中でもとびきりの汚れ役、それがアトランティスだったのだ。そんな彼がさ、曲がりなりにも自分が倒した相手にきちんと敬意を払っていることがわかり、かつての因縁を思わせるリングで次々にエモを展開してくれるわけじゃん。この展開を読まされたら、もう「そうか、この新しいキン肉マンはこういうシナリオ作りができる作品なんだ……」って全面降伏するしかないじゃん。アトランティスの一番上手い使い方は間違いなくこれだよ。

 冷静に考えりゃ変な試合なんだよ。そもそも「水棲超人って何?」って話で、多分アトランティスもマーリンマンも日常生活はふつーに地上で送ってるんじゃねぇのか? 肌が乾くと死んだりするんだろうか? そんなよく分からん、ふつーの漫画だったら噛ませポジにしか見えない変な「水中専用キャラ」がさ、よりによって水上リングでぶつかって互いに水中での強さを主張しあう。これだけ聞いたらどんだけしょっぱい試合だよって思うよ。ほんとなら一番かわいそうなのはアトランティス当人で、今まで独占してたはずの「水の中で強そうな超人」っていうアイデンティティを完全に奪われてオリジナル要素を全剥奪されかねないんだから。マーリンマンの方も、露骨なキャラ被りの中で完璧超人らしい強さを見せつけなきゃいけないとかいう無理難題を押し付けられ、最終的にはヒレを回すくらいしかやることないわけですよ(キン肉マンの超人、とりあえずパーツ回転させすぎ問題)。

 しかし、この試合が6つの試合の中でもトップレベルの激おも感情増し増し試合になってるのは全てアトランティスの動きのおかげ。ロビンへの敬意、ロビンの思い出語り。「そうか、お前にとってあの一戦ってそんなに大切なものだったんだな……」っていうだけでおっちゃんたちは「朝まで呑もか!」ってなるじゃない。いいやつだなぁ、アトランティス。

 そんなアトランティスの特訓シーン、アニメではちょい追加されており、ステカセにも蹴られたり、なぜかカーメンがのどの上に乗ったりしてた。原作だと全然気づいてなかったけど、アトランティスが「岩のような皮膚に変化して……」って言ってるシーンでアトランティス殴ってるのがよりによって魔雲天だったからちょっと笑ってしまった。その後のアトランティスが感慨深く喉を触ってるカットは原作コミックでは連載版から描き直しが入っている特別なシーンだったし、ほんとにいいアニメとして描いてもらっています。ところで、原作時点で思ってたんですが、「ウィークポイントをストロングポイントに変える」ってのが悪魔超人的発想だってのはいいんですが、アトランティスがこんだけ苦労したってことは、キーパーツを無効化して呪いのローラーまで取り付けたサンシャインってどんだけ努力を重ねた結果だったんだろうね。

 閑話休題、こうしてアトランティスばっかり持ち上げるとマーリンマンが不憫な気もするが、彼は彼で「こやつ受け身が巧みすぎる」というアトランティスの変な台詞でフィーチャーされた「受け身のうまさ」がしっかりアイキャッチネタで活かされてたり、ちゃんとリスペクトのある描かれ方にはなってるんですよ。説明がないとどう考えても「魚が口の中から浮袋を出したなんて一瞬でわかんねぇだろうなぁ」っていう必殺技も含めてね。多分、今後「キン肉マンカルトクイズ」とかが作られた時に難問になるであろう必殺技第1位、ピラニアン・シュート。

 原作3話区切りが基本なのでよもやのところで今回はおしまい。いい見せ場作ってもらったなぁ……。

 
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