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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 2人の女、2つの恋愛、第22話。今週は登場したキャラがアクア以外に3人のヒロインのみ(あと????)。それぞれに描かれる彼女たちの生き様(ルビーはなんもしてない)。

 Aパートはチョロい女、有馬かな。子役時代から業界の最前線を突っ走り続けた女は、すいも甘いも噛み分けた海千山千だと自分では思っていたかもしれないが、その実、がむしゃらに走り続けたせいで視野の狭い、生きるのが下手な奴でもあった。アクアという珍奇な存在に振り回され、“天才”有馬かなもてんやわんや。そうしてドタバタテンパっちゃうところがかなさんの可愛らしいところでもあり。アクアはそんな彼女に対して微塵も異性としての意識は持ち合わせちゃいないようだが、「幼馴染」としての信頼は篤い。だからこそあっさりとデートにもしけ込むし、普段なら見せないような隙だって本音だって見せてくれるかもしれない。まぁ、残念ながら生まれの呪いについてはかなにだって話すことは出来ないのだが……。

 現時点でかなが一番気にしているのは、そんなアクアとあかねとの関係性。「あのアクアがふつーに同世代の女の子と好き合って付き合うなんてことはありえない」くらいの推測はあるだろうし、あかねのあの態度から自分が上をいける可能性も感じ取ってはいるのだろう。しかし、いかにかなであってもここまで歪み切った2人の関係性を正確に言い当てることは出来ず、「脈ありかもしれないが現時点では付け入る隙はない」とも思っているかもしれない。可能性があるとすればアクアが業界にもまれて何人もの女に平気で手をだすようなクズ男だった場合だが……残念ながらアクアのそのムーブも生まれの呪いによって完全に否定されてしまう。アクアがクズでなければ突破口が無いが、アクアがクズなら突破する意味もない。今は積極的に動けないかなさん。宮崎旅行で何が動くかは分からないが、ひとまずは現状維持から逆転の可能性を伺っている。

 Bパートは聡い女、黒川あかね。アクアにとっての彼女は都合のいい看板であり、利用価値の高いブレーン。公式に彼女がいる設定にしておけば業界内でも余計なしがらみを気にせず立ち回りやすくなっていたし、人智を超えたあかねの洞察力・分析力は、本気で腹を割って話せば自らの復讐劇の有効な武器になっていたことだろう。しかし残念ながらそこまで内情をぶちまけることも出来ず、さらに問題は自然と「解決」してしまった。なるほど、何で姫川のDNA鑑定なんてやってたのかと不思議だったのだが、関係者については片っ端から調べるというとんでもねー「数打ちゃ当たる」戦法だったのか。久しぶりにアクアの執念の不気味さを再確認できた気がする。

 アクアがあかねのことを「ビジネスパートナー」と見ているというのは何とも薄情な話ではあったが、このカップルのややこしいところは、それを受けるあかねの方も関係のいびつさは重々承知しており、望んでそれを受け入れていたところ。あかね自身、アクアのことを憎からず思っていたのは間違いないのだろうし、本人の言うとおり「キスだってエッチだって」望まれれば応えるくらいの覚悟はあったのだろう。しかし、そうして全てを受け入れて情動のままに関係を進めるのは、アクアもあかねも賢しすぎた。あかねは「アクアが好きだから」全てを受け入れようとしていると思っていたが、なんとまぁ、そのあかね自身が「好き」を未だよくわかっていなかったと言う。「初めてだったんだから」と本人は言うが、それだって言い訳でしかなく、持って生まれた性分として、あかねは好き勝手な恋愛が非常に難しい質なのではなかろうか。何しろあれだけの洞察力を持ち、他人のパーソナリティに潜り込んで自己へ落とし込む特異能力を持っているのだ。恋愛というのは相手への興味から始まる。相手が自分と同じか違うかで一喜一憂することも楽しさの一部だろうが、究極的には、相手の全ては分からないからこそ興味が維持される。「底の割れた相手」に興味を持てないのはどうしようもない。そしてあかねは、やろうと思えばどんな相手だって「底を割って」しまうのだ。そしてそれがコミュニケーションの一部であるというイカれた行動原理さえ有している。黒川あかねは絶望的に恋愛向きの性格ではないのである。

 アクアの方はそれを知ってか知らずか、自分の復讐劇や恋愛ショーにあかねをつき合わせることを「縛っていた」と表現している。あかねのようなとんでもない才能を自分のエゴで束縛するのはあまりに代価が大きいと判断し、この度の問題解決にあたり、あかねの「解放」を視野に入れる。そしてアクアは、そんな提案をあかねが受け入れてくれることも何となく分かっている。底の底の部分には秘密を抱え込み続けながらも、表層では互いの性質を十全に理解しているためだ。このままとんとん拍子でいけば、2人のビジネスパートナーとしての関係性は、ビジネスとして終わりを迎える。……はずだった。

 しかし、ここにきてあかねの埒外の洞察力はアクアを超える。何かに引っかかったあかね。何かに気づいてしまったあかね。彼女に与えられた選択肢は2つ。その「気づき」を飲み込んでアクアの人生にこれ以上の遺恨を残さず、すっぱりと切れて別々の人生を歩むか。それとも、ここでの気づきをアクアに共有し、これまで通りの歪みきった「共犯」関係を続けていくか。どちらのルートがアクアにとっての幸せなのか。それを判断するには、まだあかねには情報が足りないのかもしれない。

 ぶっちゃけ、わたしゃまだあかねの気づきが何なのかははっきり分かっちゃいないのだが……なんか出てきましたね。確実に全てを知る男が。まぁ、そういうことなんでしょうなぁ……。

 
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