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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 4→3

 なんかこぅ、懐かしいよね、こういう箸にも棒にもかからない感じのラノベ。かつて私はアニメ化ジャンルの沈殿物として「ラノベアニメ」を忌避していた時期があったが、そんな感情を思い出させてくれた。まぁ、今作も元を辿ればなろうらしいので、結局は「ラノベ差別」が「なろう差別」に遷移したっていうだけの話なんだけど。

 なろうで作品を読んだことが無いので何となく漏れ聞いたところからの確認なのだが、なろうで重要な要素はライブ感と絶えず読者を引っ張り続ける構造だと聞いたことがある。ある程度の長尺で起承転結を生み出せる(というか読者がそうなると信じてついてこられる)通常の小説媒体と異なり、なろうは短いユニットが繋がる形で次々とリリースされるので、少なくとも山場と山場の距離が近く、頻度も多いと、そういう認識である。そして、そんなに無数の刺激を絶えず生み出すというのはたとえプロ作家であっても至難の業であり、無理な構造自体がなろう作品をつまらなくしていると、およそそういう理解である。

 ただ、常に適当な要素をぶっ込める異世界転生ものと異なり、こうしたラブコメ的作品は「刺激的展開の連打」を維持するのは事実上不可能であり、何かしら「絶えず捕まえ続けるフック」が必要になってくる。タイトルを見る限り、本作における「個性的なフック」は「アーリャのロシア語」であるべきだ。作者だって、そう思ってデザインしてるはずのキャラだろう。でも、少なくともアニメを見る限りではそこって全くフックになってないんですよ。どーでもいいんですよ。いや、もしかしたら初期の1回2回は魅力になっていたのかもしれないが、こんなもんでバリエーションが作れるはずもない。せいぜいTwitter漫画で数回ネタ投稿して終わりくらいのボリュームじゃなかろうか。

 それではアニメで1クールもの間何をしていたかというと、謎の生徒会長選挙であった。まぁ学園青春ドラマでは定番の要素の1つであり、描き方はいくらもありそうなものだが、これがまたアーリャのキャラと一切結びついておらず、どちらかというと唾棄すべき俺つえーなろう文法の焼き直しみたいなフォーマット。ヒロインの個性を魅力に打ち出そうとして、何でその展開になるのかはよく分からない。ほんでこの仰々しい生徒会長選挙において重要なファクターとなるであろう演説なんかも何がすごいのかが全然伝わってこず、適当なエフェクトやスキル名で誤魔化せる異世界バトルの方がまだマシだった可能性すらある。作り手側はおよそアイディアも何も無い状態で生徒会バトルに突入したとしか思えないのだが、どこまでプランがあったんだろう。謎である。

 「ヒロインが魅力的に描ければいいんでしょォ!」ってんでアニメスタッフは頑張ってたんだよね。作画状態は良かったし、キャラデザだって単体で取り出せば嫌いじゃなかった。でも、その恵まれた素材からエロ漫画のコピペみたいな意味不明な展開に突然巻き込まれたり、筋立ての無計画さはどう足掻いても1本のアニメとしてまとめて楽しいものにはならなかった。

 2期決定かぁ……どうすっかなぁ……。

 
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