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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「菜なれ花なれ」 6→4

 さぁみんな、俺を倒しても第2第3の奴が現れる、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! でも今期のおじさんはちょっと弱気だよ!

 「まよぱん」が今ひとつ乗り切れなかったわけだが、こちらも、うーむ。乗り切れてないねぇ。ただ、「まよぱん」の乗り切れなかったのとはまた違った理由があるのが悩ましい。まぁ、ざっくり「シナリオが弱い」ってのは共通してるとは思うのだが、今作は別にトリッキーなネタ回しなど求められておらず、女の子だらけのドキドキ部活青春ドラマを正面から描いてくれればそれだけで一定のニーズには応えられたはず。そこをどういうわけかポロポロと取りこぼしてしまった気がするのがとても勿体無い。柿本さんの脚本には一定の信頼がある、と思いたかったのだが……同じギスギスでも「MyGO!!!!!」の時とは随分違う表層的なギスギス。やはりバンドリフィールドのあの空気感を作り上げているのは綾奈ゆにこの功績が大きいということなのかしら。

 別にギスギス展開が悪いわけじゃないのだが、そこに切実さが感じられないと単に気分が落ち込むだけのお話になってしまう。今作で「なんか怪しいな」と思い始めたのはレコード屋閉店問題あたりから。あの話も杏那の個人的な問題がポッと出で立ち上がってきた割には「チア」というテーマとのつながりが見えにくかったし、解決もなんだかインスタントな印象。取ってつけたような「問題と解決」だったのが気になった。さらにそこからかなたと恵深の対立へと繋がっていくのだが、この時のかなたに向けてのチーム内のギスギスに関しては「何をそんなにイライラしてんねん」と理解が及ばない部分が多く、「取ってつけた」どころか「場にそぐわない」ギスギスに見えて受け付けられなかった。当然そこから派生する、最後の毬の騒動は言わずもがな。ギスギスがどれも散発的で、根っこの物語が見えない感覚とでもいうべきだろうか。個人的にピークは最序盤の小父内さんの正体判明回だったため、そこからさっぱり彼女にスポットが当たらず、消化試合みたいになってしまったのは残念。

 こうしたとっ散らかった印象ってのは、やっぱり「チア」というテーマそのものの難しさから来てるモノだと思う。単なるスポ根と違って勝ち負けの判断がやりにくくてお約束の部活的展開を構築しづらいというのが1つ目のハードル。今作は競技チアに焦点を当てたものではないのでその辺はなんと無く誤魔化しつつでも進めていたが、それでも部活との関わりを切るわけでは無く、何を持ってかなたたちの「目標」たり得るかが伝わりにくかった。また、競技の特性上どうしても描くべき人数が膨れ上がってしまい、焦点が絞りづらくなるというのも如何ともしがたいところ。ポンポンズとチア部という2つの団体を描くにはどう足掻いても尺は足りないわけで、終盤のチア部との関わり合いはもうちょい切り捨てた方がスッキリした気はする。

 一応のフォローとしては、映像部分に関しては良きデザインだったとは思う。独特の色彩設定やアートワークは既存の「P.A.らしさ」とは一線を画すものになっているが、柿本さんのサンジゲンとの繋がりもあってか、新しさを感じさせながらきちんと「アニメっぽさ」を保った良い匙加減。こういう仕事もできるということを見せてくれただけでも、P.A.的な意義はあっただろう。いや、今後この座組みで作品作るかどうかは知らんが。

 
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