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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ただいま、おかえり」 5→6

 この評点は意外かもしれない。うん、我ながらどうしたものかと悩んだのだが……私個人の認識へ問い続けてくれた存在として、変な視点から評価を加えさせてもらった。

 今作に接する際に最も重要視していたのは、新番チェック時に披露した「自分自身への疑問」である。もっかい書くのはめんどいのでざっとまとめると「おれはBLが苦手だと思ってたけど、今作におけるBLは思いの外容易く飲み込めて抵抗もなかったので、もしかして私の情報処理には生物学的機能や社会的役割という枠組みが大きな影響を及ぼしているのではないか」というもの。訳分からんけど、分からん人は諦めてくれ。俺にとって、このことは意外に重要なのである。何しろ、今後もこうしたジャンル(百合を含む)を鑑賞する際に、その評価を左右する可能性があるからだ。

 で、1クールの間この作品を視聴させてもらった結論は……「分からん」であった。なんでこの作品がこんなに温かい目で見守れるのか、マジで分からん。でも、ほんとに今まで見てきたどのBL作品よりも穏やかな気持ちで見守れてしまった。なんなら今期ナンバーワンの家族愛作品であり、昨年度の「柚木さんちの四兄弟。」に並ぶホームドラマだったと思っている。基本的には「人の優しさと愛情」を描いた作品であって、作品の隅々まで温かいものに満ちている。そりゃ時には辛かったり苦しかったりするシーンもあるが、どれもこれもちゃんと乗り越えるべき試練を超えた後には充分な見返りがあり、善により成り立つ世界で健やかに育つ子供たちの姿を眩しく見守ることができる。とてもとてもまっすぐな、ヒューマンドラマだ。

 そうして見ている間、「いや、でも主人公カップルは男×男だぜ」という部分がほぼ阻害要因にならなかった。オメガバース世界独特の表現にも違和感を覚えず、「そういう前提で動いている世界」に容易く理解が及んだ。それがあまりにあっさりだったもんで、むしろ「なんでこれまでBLが苦手だったんだろう」と分からなくなるくらいである。……でも、多分今後また別なBLを見たら「やっぱ違うなぁ」と思う気もする。「BLが当たり前で、BLとすら認識されない世界」が用意されたからこそ受け入れられたこのドラマ。現時点においては、私が何を持って世界を測っているのかを考えるための1つのサンプルとして記録させてもらう。

 あとはまぁ、純粋に勉強になりました、っていうのも加点要因かな。おそらく今作で描かれたオメガバース独特の物語(フェロモンがどうとかいう後半の話)は非常にスタンダードなものだろうけど、慣れない身からすると「なるほどそういう社会の物語なのだな」ということが掴みやすかったし、それなりの切実さをもって読み解くこともできた。なんかこう、作り手側もそこをことさらに特別なこととして描かないようにしつつも、今作独自の持ち味を殺さないように注意深く描いてくれていたんだと思う。そう考えるとBL実績豊富なDEENというスタジオに石平監督の手腕がうまいこと噛み合った感はあるわね。新しい世界に触れさせてくれたものには素直に感謝すべきですな。

 そんで当然蛇足だけど今作の幼児どものキャスティングのガチっぷりも。最初は種さんだけで「もう無双じゃん」とか思ったらそこに弟・小原好美は生まれるわ、シナリオを左右する重要なお友達が本渡楓だわ、キャスティング側はなんの性癖を抱えてやがるんだ。アフレコ現場実写で見て〜。

 
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