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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 夜を巡る戦い、第10話。なんか、すごく腑に落ちたよ。探偵さん、自分の無力さが悔しいよね……。

 強行策にうって出た餡子。街中で吸血鬼を次々に狙撃し、因縁の校舎でナズナを待ち受ける。そして散々にナズナを煽り散らかして……自分の墓標を刻む腹だったらしい。まぁ、やっぱりそれくらいしかやりようがなかったんだろうな。直接物理で殺すには凄まじい手間がかかってしまう吸血鬼という存在。これまでなんとか「人間だった頃の品物」なんかの力も借りて細々と討滅を続けてきたが、ここにきて吸血鬼たちが「過去は傷になりうる」という事実に気づいてしまった。また、そもそも餡子が最初に出会った吸血鬼であるナズナちゃんは「弱点となる過去」すら持ち合わせていない。当然そのことは餡子も調べがついているはずで、もがけばもがくほどに自分の限界が見えてきてしまう。そこで辿り着いたのが、今回の荒唐無稽な「絶滅」作戦だったのではなかろうか。

 正直、ここまでされても餡子がどこまで本気で成し遂げようとしていたのかは分からない。というか、本気で討滅を図るのであれば、「映像」はなんとかなるだろうから、そこにプラスする「自らの死」は何かで代替できたのではなかろうか。確かにマスコミなんかを使ったところで虚構を疑われたらキリがないが、むしろ高度情報社会に今だからこそ、ぼーっとした吸血鬼たちを出し抜いて世間にその存在を暴く方法くらい、餡子なら思いついた気がするのだ。

 しかし、餡子は最終的に「ナズナに殺されること」に固執した。これが彼女なりのケジメというか、両親の思い出との帳尻を合わせる手段だったのだろう。そして、そんな計略の中には、「ナズナに気づかれてしまうこと」ももしかしたらおり込み済みだったのかもしれない。実際、最終的に餡子を看破したのはコウくんではあったが、それ以前のバトルシーンでナズナちゃんは餡子の違和感に気づいてはいた。事実上コウくんを「人質に」取られてしまったから強行策に出ざるを得なかったが、その状態でなお、「コウくんを救いきれない」くらいに餡子に対する思いは複雑だった。餡子がそれを見たかったのかどうか。その辺りは、来週以降にもう一度探偵さんとしっかり対話して心中を聞き出すしかないだろう。

 あまりに突飛だし、実現不可能だと思われる「夜を殺す」プラン。餡子1人の思いつきとしては荒唐無稽なのは間違いないが、この「よふかしのうた」という作品においては全くもって正当な工程である。そう、どこまでいっても今作の主人公は「夜」であったはずなのだ。吸血鬼でも、背伸びした中学生でもなく、「夜」を描くための物語であったはず。であるならば、憎き夜の「眷属」を殺すのが敵キャラたる餡子の役割ではない。「夜」そのものを殺すプランを練ってもらうべきなのである。コウくんが憧れたあの夜を、そして、餡子の人生を台無しにしたあの夜を。

 餡子の野望は絶たれた。これで残された分かれ道はコウくんに託される。夜か、明るい世界か。まぁ、もはや選択の余地もなさそうだけど。

 
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