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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。

 同人誌で目をつけられるタイプのママンだ! 第3話! ……娘さんに恋の波動を感じたらココアを入れて語ってくれる系のお母さん、とても良い……。

 さて、お返事をしませんと。我らがひまりさんは「恋愛なんて分からないよぅ」という反応でわたわた。これで今期は「花野井くん」のほたるちゃんに続いて2人目の恋愛わかんない系女子であるが、よくよく考えたらこれって割と当たり前のことで、惚れた腫れたなんぞ高校生まで経験したことない人間はざらにいるよな。経験したことがなければそりゃ「私には分からない」というのが正常な判断なわけで、ほたるちゃんはややそのことに固執し続けて頑なになっていたタイプ(その分籠絡すると脆かったが)、そしてこちらのひまりちゃんは、純粋に「今まで考えたこともなかったわー」というだけの、「ただ事実を受け入れた」だけの子。その精神性にあまり問題はない。ちなみにこれを拗らせたチャンピオンが小糸侑さんだったのだが、彼女も籠絡されるまでにそこまで期間を要したわけではなかったし、あれは相手役の燈子との共同作業での面倒構築だった気もする。

 さておき、そうしてごく当たり前のメンタルを持つひまりさんに、憧れのヨリ先輩から告白という爆弾を叩きつけられた状態。今までろくすっぽ恋愛について考えてこなかった人間が告白されて戸惑うのは当然だし、その相手がまさかの憧れの同性だったってんだからテンパり具合もひとしお。なかなか1人で飲み込んで解決できる問題ではない。しかし残念ながら人生にはそうして向き合わなければならぬ人間関係というのはあるものだ。ひまりさんは相手がちゃんと考えてくれるタイプの人間だったからまだいい方。さらに目の前には相談役になってくれる親友もいるし、家に帰れば優しくノロケるママンもいる。各方面からのヒアリングでもって、無事に穏当な答えに辿り着くことができました。まぁ、いうたら「お友達から始めましょう」ですよね。出会って数日で何が分かるわけもなし。距離を縮めてもっと互いの人となりが見えてから結論を出しましょうというのはごく当たり前の判断である。まぁ、こと恋愛に関してはその「当たり前」に辿り着くのが難しいのだけれども。

 ひまりの方は周りの全員が理解者で協力者なので話は簡単。多少ややこしいのはむしろヨリの方で、こちらは今後どのようなムーブを見せるか分からない水口亜希という爆弾を抱えている。……でも彼女も別に悪い奴じゃないし、ヨリのことを最優先に考えて動いてくれそうな気配があるんだよなぁ。そりゃま、今回の展開はショックだったし動じてたみたいだけど……ここからいきなり動くわけにもいかないし……って思ったらヨリが軽音部に転がり込んでくるのか……まだ分かりませんね。このチャンスに狙い撃ちはあり得る展開。なかなか微妙な立場に立たされるヨリ。背中に大輪の百合を咲かせてる場合じゃねぇぞ。

 ところで、今回ちょっと気になったのは演出の方向性。今回やたらと「画面がズームアウトして白画面に消える」って演出が多用されてたんだけど、前回までもずっとこんな感じだったっけ? 画面をコマとして捉えて動かす演出技法はどこか安藤正臣っぽさもあるんだけど、今回のコンテ処理は単に場面転換のパターンとしてあまり考えずに多用してる感があり、場面にフィットしてないような、どこかもたついてるような妙なイメージがあった。作品全体の雰囲気を考えての演出方向には見えなかったんだが、何か意図があるのか、それとも単なる手癖か。まぁ、どうでもいいっちゃどうでもいいんですけど、なんか浮いててちょっと気になったんです。あと、猫がもうちょい可愛いと嬉しいです(願望)。

 
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 エンディングが志方あきこってのもいいですよね、第4話。いや、冒頭に書くことでもないんだけど、前から思ってたから。志方あきこといえばなんといってもうみねこOPですが、「金色の蝶」から「金色の烏」にシフトしたのもちょっと面白いな。宇宙一のキンタマですね(ニコ動の悪い文化)。

 お話はだいぶ見やすくなって、この度めでたく雪哉が若宮と正式契約するに至った。「実力を隠し持った暗君に、鼻つまみ者だと思われていた主人公が付き従う」って設定、これまた定番といえば定番の構図だけどやっぱりアガるものがありますね。うつけとぼんくらによって、旧態依然とした宮内に何か革命が起こるのか、それとも生き残り競争に必死で単なる政争ドラマになるのか。まぁ、それでもスリルはありそうだけど。「山内の九分九厘は敵」とのことで、何をするにも大変そうなこの逆境をばっさばっさと切り捨ててのし上がっていくドラマは普通に面白いよな。現状明確に味方サイドだとされてる人間などほぼおらず、若宮の側近の「澄尾」という純正ファイターが明確につながっているくらい。キレ者だが空気が読めずに平気で無茶をする大将に、実力充分の武官。そこにこまっしゃくれて世慣れた下賤の片腕がつく。こっからの下克上、どうなることやら(まぁ、形の上では君主なので下剋上ではないが)。

 こうなってくると、今回会議でおじいちゃんから突っ込まれてた「嫁はどないすんねん」という部分が今後の焦点になってくるんでしょうか。1話目で東西南北の個性派ヒロイン揃い踏みだった時には「この女の子たちの血みどろの入内争いのお話なのか……」と思ってたのにそっからお預けくらいっぱなしだし、なんとか若宮には4人の姫との合コン展開なんかも見せてほしいところ。まぁ、あの描き方からして本命は東家の子なのだろうが……あれからあんまり出てきてないからよく分からんな。普通に考えるとこういう舞台なら4人が「なんとしても若様の気に入られないと!」って頑張るもんだけど、現状では若宮の地位が全然安定してないせいで、見初められたいかどうかもよく分からんのよな。政治の道具立てだと割り切ったとしても、父親が娘を差し出したがるかどうか。その辺りのやり合いにも要注目。

 今回は澄尾の見せ場となる殺陣のシーンで雅な今作には似つかわしくないスマートなアクションが披露された。影の付け方とか、かなり技術的にレベルの高い画を見せてくれたと思ってるんだが、こういう画を見ると最近は「どこまでコンピューター依存の技術なんだろう……」ってのが分からなくて不安になるんだよな。いや、別にAIとか使っても全然構わないんだけど、「すげぇ!」って思った映像も「あ、CG処理ですぐ作れるんですよ」とか言われるとちょっと悔しいから。そもそもそれで悔しいと思う感情もおかしいんだけどな。

 

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 今週は「いじめ」テーマの作品が重なってしまった、第4話。まぁいじめってのはどうにも日本文化の中で完全に排除できない負の文化には違いないので、こうして作中で触れられるのは当たり前のことなのだけど……こちらのいじめは割とあっさり解決したみたいでよかったです。

 さて、4話目にして記事立てしてますが、今回のプロットはふつーに感心してしまったのが理由です。今作は毎シーズン1、2本ある「作画はショボいが内容は割と見られる」作品に寄っているのだが、このカテゴリの草分け(?)である「このヒーラー」とか「カワイスギクライシス」と比べると純正のギャグとしての破壊力は落ちる。毎週楽しみに見るというほどではないのでぶっちゃけTier2くらいの認識だったのだが、それは純正ギャグ作品という立ち位置でもないので当たり前といえば当たり前、その分、今回発揮してくれた面白みは、熟練のラノベ作家によるこなれた設定部分のお話だった。

 いや、あたしゃ当時からラノベってのは蔑む傾向にあったので(今は昔と思ってくれい)、たとえば同作者・平坂読による「はがない」なんてそこまで面白いと思ってたわけでもないし、続いてアニメ化した「妹さえいればいい」も別に悪印象はなかったが現時点で記憶も薄く、あんまり印象には残っていない。偉そうに作者を語れるような立場にいないことは重々承知しているが、なんだろね、やっぱなろう作品とかと比べちゃうとさ、「ちゃんと小説として成立させてくれてるなー」という当たり前の部分で感心しちゃうのよね。

 具体的には、今回ついにサラがやってきた「異世界」についての言及が入り、衝撃の事実(?)が明かされたわけだが、その取り扱いが非常に丁寧というか、きちんと「主人公の探偵がロジックに基づいて推理した」シーンになっているのである。ざっと確認すると、惣助が異世界について疑問に思ったきっかけはサラの順応性の高さから。「いきなり異世界に飛ばされたのに馴染みすぎじゃね?」という疑問、転生ものなら当たり前のように流される部分にあえて踏み込むところからスタートしている。そして「言語が通じている」というヒントを分析し始めるわけだが、「翻訳魔法があるからですよ」というなおざりな解答に対し、「その魔法は本質的に違和感がある」と更なる証拠を提出。サラがこれまで使用した数々の魔法から「魔法と言っても別な体系を持った技術思想であると想定され、その流れに翻訳魔法だけが沿っていないように見える」という考察を展開。そのための伏線として今回出てきた「運痴」という語の解釈を使用した。「考察→証拠→反証→証拠」というふうに、ちゃんと推理を見せるセオリーに乗ったロジック展開が行われ、それらもある程度納得できるレベルで成立しているのである。

 もちろん精査していけば粗も出るロジックで、そもそも魔法という見たこともない法則にどこまで現実的な洞察が通用するかもわからないのだから空論に空論を重ねているだけと言われればそれまでだが、重要なのは「本当にそうであるか」よりも「いかにそれらしく見せるか」なので、そこがテクニックとして成立しているというお話。そうしてある程度「それらしい」話を進めていけば、「信長が魔法で天下を統一した世界線」という(こちらは全力で荒唐無稽な)設定も通せそうではないか。こうしたネタについて、多分なろう作品だったら1話目で全部しゃべってしまって(なんなら長文タイトルで説明して)使い切ってしまう部分を、面白みとして混ぜ込めるのが技術なのである。

 また、手垢まみれでもう触りたくないくらいの「信長」というツール(失礼な言い方だな)についても取り扱いが丁寧で、きちんとこだわりも感じられる。確認したらやっぱり作者は岐阜出身とのことで、もともと自分に馴染みのあるテーマをこうした形でネタに落とし込んだということだろう。作品全体が岐阜愛に満ちており、延々背景に映り込む岐阜城も、多分アニメスタッフが分かっていて入れているものだろう。予算はなくても愛があれば、なんとかなる部分もある……といいなぁ。

 
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 あの終わり方だったらせっかくだからドラム強めのエンディング用意して欲しかった、第4話。流石にエンディングちょくちょくいじるのは無理かしら。バンドものなんだから曲自体はありそうなもんだが。

 これにてひとまず「すばる加入編」が決着ということでいいんでしょうかね。ダブスタ田舎もんのせいで完全決着とまではいかなかったが、とりあえずバンドを続けるのは問題なさそうだ。今回は形の上での主人公は当然すばる。彼女の家庭事情をめぐってのすったもんだと彼女なりのモチベーションがちゃんと描かれたし、彼女の持つ二面性というか、友達向けの上っ面の下に見える他2人以上に下世話な性質なんかもちゃんと伝わってくる造形。この1話で感心するくらいにキャラが馴染んで、いい3人組になったように感じた。最後にきちんと彼女のCRY(叫び)も聞けたし、1つ大きな壁を破って良い関係性が築けたんじゃないかな、と思う。

 「すばるの物語」としてもお手本のようにまとまった1話だったが、やはり今作の面白さの中心には仁菜がいる。すばるの掘り下げ回と見せかけて、厄介クソJK・井芹仁菜の掘り下げも順調に行われているのだ。彼女の中心属性は「空気の読めない田舎者」で、桃香やすばるから「空気が読めない」と思われているのも、きっと東京もんのドライな人間関係が飲み込めていないからってのがあるだろう。元々仁菜はそれほど人付き合いが上手い方でもなさそうだし、どっちかというとコミュ障とか陰キャと呼ばれる部類の属性だと思うのだが、それでも時にしつこいと思われるほどにグイグイ行ってしまうのは、人間関係の感覚がバグっていて「距離を保つ」という概念に欠けているから。だからこそ今回のすばるの「バンドやめる」宣言にもすぐに反応して、あれだけの熱量で迫ってしまったわけだ。「バンドならよくあること」とクールな桃香とはエラい違いである。

 ただ、これで「田舎の人間は人情があるから」とか、「困ってる人が放っておけないから」とか、「嘘がつけないまっすぐな正義の人だから」みたいな簡単なくくりで説明できればいいのだが、そうじゃないというのが仁菜の面白いところ。アクターズスクールに通い続けてわだかまりが募っていたすばるはようやく祖母との対話をする決心がついたというのに、すんでのところで「やっぱばあちゃん可哀想やん……」というその場の空気のみで咄嗟の判断をしてしまう仁菜。これはもう、ばあちゃんのことを考えてるとかそういう話じゃない。いや、もちろんそういう側面も大いにあるだろうが、一番の理由は単に「今ここですばるがばあちゃんを悲しませたら、それって原因は私だよねェ!」ということに気づいてしまい、悪者になりたくなかったからだろう。すばるが告白した後に、なんともいえない空気になる責任が取れなかったのだろう。もしかしたら「すばるは綺麗な子だし、まだ役者としてものになる可能性もあるよなぁ、あたしと違って」とか考えちゃった可能性すらある。

 仁菜の行動はそのどれもが突発的で短絡的。そこには激情も思いやりもないまぜにした珍妙な感情の噴出のみがある。この辺が面倒臭いところでもあり、面白いところでもある。あくまでも今作のタイトルは「CRY(叫ぶ)」。歌うでもなく、奏でるでもなく、それぞれが抱えた青くて歪な感情を、どこかにぶつけるだけのお話である。こうなってくると、仁菜やすばるが好きに暴れているのを訳知り顔で偉そうに見てる桃香にももう一波乱ほしいところですけどね。最終的には仁菜×桃香に着地する作品だろうしなー。

 
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 あなたは「めぐたい」と読む派ですか、第3話。まー、声に出して読む時は「けいたい」だと伝わりにくいからしょうがないし、元々の意味から「めぐたい」が正式だと主張する派閥もあるわけですが、わたしゃやっぱり読みやすさで「けいたい」を優先してしまいますね。心底どうでもいい話。

 2話で1つの括りを解決する分かりやすい構成。畦目先生のよだれかけ騒動はあんまりスカッとすることもなく粛々と幕を閉じた。「怪異もの」とはいうものの、現状ではまだ化野の能力や目的や人となりがさっぱり分かってないもんだから、なんか知らんけど先生についてた呪いを力技で解いてぶっ壊してしまったようなイメージしかない。「個々の怪異にそれ専用の解き方があって、化野は知識量が豊富だからそれらを熟知している」とかだったら設定としては分かりやすいのだが、もちろん知ってることは前提にしつつ、解決策はかなり強引。毎回この展開で怪異をねじ伏せるだけだとあんまりバリエーションが作れない気もするが……今から心配してもしょうがないか。

 化野は「よだれかけ」というあんまり聞いたことがない怪異の正体は牛鬼だということを看破した。看破した結果ちょっと間違ってたらしいが、その辺の差分も素人目にはよく分からないのでもうちょい説明してほしい、というか、そこが違って何が起こったのかを教えてほしい。今(牛鬼のWikiを)確認したら一部の伝承に「塵輪鬼」の存在は確認できたが、別にそれだけが牛鬼の起こりっていう定説があるわけでもなさそうだし、あくまでも化野の世界での解釈はそれが正道ということなのだろうか。そもそも「化野の世界」がなんなのかもよく分かっておらず、あのきさらぎ駅が実在の施設なのかも分からないし、今回ちらっと垣間見えた妹さんとの回想シーンも何を示すものなのかはさっぱり分からない。なんかもう3話目時点で分からないことだらけでなかなか視聴ポイントが定まらないのは困りものである。

 じゃぁなんでそんなあやふやな作品をこうして見られているかといえば、菫子さんのキャラの良さと、そして「ホラー」とセット販売されることが多いエロ要素がいい具合にマニアックなのがヒキになっていますね。ダメージ差分画像の菫子さん衣装、なるほど確かにエロいし、ボコられてKOされた先生の衣装もすこぶるはしたない。そもそも床を舐める先生の動き自体が先週からエロかったわけだが、残念ながらそこは先生の悲壮な過去話に嫌な形でリンクしてしまったのであんまりエロく思えなくなってしまった。いじめテーマだけでもなんか苦しくなっちゃうのに、そこにおばあちゃんの思い出も重ね合わせるコンボがマジキツい。

 「牛鬼」だの「塵輪鬼」だの「よだれかけ」だの、その辺の名付けと存在定義はよく分からぬが、少なくとも今作は「よだれ」という1つのテーマでもって先生の過去話から現在の症状まで、1つの映像イメージを繋ごうとしているのでその部分は芸術点でややプラス。最後の方で先生の顎下から雫が垂れて「またよだれが?!」と思ったら涙だったシーンとか、当たり前のことやってるだけなんだけど勝手に解釈しちゃうもんね。「よだれはエロい」という結論だけとりあえずもらっといて、次のエロ怪異へ行きましょう。もう次回予告ですでにエロそうな匂いはしている。

 
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 ヨシッ! めんどくさいな! 第2話! そらそうですよね、ラブをテーマにしたドラマですんで、とんとん拍子で進んだら面白くないですからね。そして面倒臭い女が少しずつそのヴェールを剥がれていく様子が見たいのです。

 まぁ、まだまだ面白くなるかどうかは定かじゃない段階だと思うんですが、種の蒔き方は悪くないと思います。1話目でドラマが幕を開け、綺麗に「起承転結」の「承」につないだ2話目、改めてヒロイン周りの配置を確認しておこう。

 と言っても今回確認すべきはたったの3人。まずはメインヒロイン(の片方)、天然にして残虐なまでのKawaii粗製濫造機、木野ひまり。前回時点で友達に「ひま」と呼ばれており「フルネームでキノヒマになって誰かにすごく似てる」とか思わないでもなかったが、いかにも主人公らしい天真爛漫で放っておけないタイプの女の子。ここまでまっすぐで迷いがないタイプのキャラは、百合作品だとむしろ相手役に回されることが多い気がするが、今作は2者の関係性が平等に描かれている気がします。

 そしてそんなひまりに振り回される視野狭窄な惚れ体質の朝凪依(わかりにくいので今後は“ヨリ表記)。「黙っていればクールビューティー」という典型的な瀬戸ちゃん百合向けキャラだが、2話目にしてすでにひまりには色々とバレてる感もあるし、チョロさで言えば最強クラス。普通、あの出会いだったら「ひまりが憧れの先輩と距離を詰めていく物語」だと思っちゃうのだが、その実この作品はヨリの方が惚れちゃった子犬にアプローチしていく様子がメインとなっている。おそらく初恋なのだと思われるが、そこからほぼノーモーションで告白にまで至る判断の早さには鱗滝さんも大満足である。意外と猪突猛進タイプっぽいので、今後は攻守逆転でしばらくヨリの手管を見ていくことになる……んでしょうかね。

 とまぁ、これだけだったら「な〜にをイチャイチャしてやがる。死ぬまでそうしててください」という単なる幸せ作品で終わるところだが、きちんとドタバタの萌芽は芽生えている。その筆頭が3人目、これまで裏であれこれ気を利かせていたみかこし、水口亜季の存在である。ひまりのお友達・水口未希ちゃんの姉で、間接的にひまりの存在をよく知っていた亜季は、先週から引き続いて初々しいヨリの反応を見ていじるポジションにいたが、なんとまぁ、その裏にあるのは単なる友情を超えた感情だったことがあっさり判明。どうなんでしょう、ここからいきなり友達のラインを超えてアプローチに出るなんてことはなさそうだけど……そのポジションから対抗出られるとめんどくさい。

 そして、そんな亜希が与り知らぬところですでにヨリは告白を達成してしまっており、あとはひまりの返事待ち。そしてひまりは当然のように「私のスキと先輩のスキは違うもの」という(おそらく正しい)認識を持っている。ここからひまりが同じステージに引き上げられるまでに、どのようなハードルがあるのだろうか。2話目ですでにこの段階かぁ……あと何回転くらいするんでしょうね。

 個人的には、2人は今の関係性を保ってもらう方が「ヨリ先輩」という呼び方が聞き続けられるので好きですけどね。ほら、どこかの誰かの「ノゾ先輩」に似てるから。(?)

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 普通に気になるアニメ、第3話。こちらもいい具合ですね。同じくNHKで放送していた「十二国記」に通じる雰囲気があるようにも感じる、この容赦ない世界観と緊張感。

 いろんなところでちゃんと世界を作ろうとしているのがわかる作品で、最大のヘンテコポイントである「カラスに変身する人間」(人間に変身する鳥?)という設定が、想像以上に根深い概念であることが明かされたのが今回のお話。まずもってこの世界は多分全員が鳥。1話目の導入だとその辺がはっきりしてなかったんだけど、鳥っぽくなかった4つの宮の姫君らについても、自分たちが「ほとんど烏に変化したことなどない」という認識であり、それはつまり化けようと思えばメタモルフォーゼが可能ということになる。どう考えても烏形態の方が便利なタイミングってのは多いはずなのだが、それでも変身しないということはやはり貴族連中にとっては変化がどこか下卑たものであるとか、下賤な存在との繋がりを意味する行為に映っているということなのだろうか。まぁ、「変身したら服はどうなっちゃうんだよ」とかいう現実的な問題もあるのだが……少なくとも主人公・雪哉の変身を見る限りでは解除後にすっぽんぽんということはなさそう。

 そして、「身分の高い人があんまり烏に変身しない」のと真逆の概念として、「ウマ」という身分(?)があり、そちらは今度は「人間の形態をとってはならない」という制約がある最下層民の扱い。烏は烏だがこの世界の人間はみな「八咫烏」で、3本目の足がついている。その足に拘束具をつけてふんじばることで人型に化けることができなくなり、移動用の家畜同然の扱いになるとか。これがなんともエグい設定。まー、古代・中世の身分差なんてガチでそれくらいの扱いだった可能性はあるけども。

 こうして「鳥であること」があまり良いことだと思われてない風潮があるくせに、民のてっぺんに立つ人間が「金烏」と呼ばれ、「本物の金烏」とかいうスペシャルの権威が強いという。実際、「真の金烏」ながらもうつけと呼ばれていた若宮がどんな人物かが描かれたわけだが……これまた一筋縄ではいかないやつらしい。今後は雪哉とこの若宮の間のあれやこれやでどんどんお話が転がっていく感じになるのかしら。

 ヘンテコ世界には違いないが、なるほどアニメ化されたのもなんとなくわかる気がする作品。ちなみに今回のコンテが川面真也氏だったのでちょっとびっくり。なんか、監督のコネで強い人脈集められそう。

 
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 やっぱアタイ、バンドアニメは好きだわ、第3話。「音」ってのはアニメの最大の武器の1つだからねぇ。

 「画」については新番チェック時点でそれなりに触れたと思うので今更になるが、やっぱり今作のCGデザインは特殊で考えさせられる部分が多い。例えば今期は「ハイスピードエトワール」が同様にいかにもな「フルCG」なのだが、質感は全然違うし、個人的には好感度も全然違う。あちらにまったく躍動感を感じないのに、こっちのCGは(全てとは言わないまでも)きっちり血が通った人間の挙動に見える。もちろんアニメ的に思い切り戯画化した演出も多いのだが、やはりそこまでやってこそのアニメ演出であり、つまらねーだけのリアルなんて、それこそ小指でも立てて黙ってもらいたい。動いているのを見ていて楽しい、それが今作の良い点の1つ。

 そして「音」が良いのも音楽をテーマにしたアニメなのだから当たり前なのだが……そうなるとやはり勿体無いのは素人キャストの重責。まー、2Dと3Dを行き来する前提の「バンドありきアニメ」でキャスト部分が足を引っ張るというのは我らがバンドリプロジェクトでもお馴染みの現象であり、アニメファン、声優ファンとしては痛し痒し、いや、痛し痛しで、最初から突き抜ける方法があればいいのに、とは思ってしまう。

 ぶっちゃけ、最初の2話では素人キャストに対する不平不満はほとんどなかった。そりゃま、主人公・仁菜役の子なんかは慣れてないのが丸出しではあるのだが、いうほど下手ではなく、むしろちょっとした辿々しさが田舎娘の仁菜の不自由さみたいなものを伝えてくれて面白いと思える要素にすらなっていた。桃香役の子は多分メンバーの中ではトップクラスにこなれており、新人声優と言われても文句のない仕事ぶりだった。しかし、やはりそんなうまい話が続くはずもなく、3人目となったすばる役の子は今のところ一番ダメ。ダメレベルがアニメの視聴を阻害してしまうレベルなのでちょっと惜しい。「アクターズスクールに通ってる役者の卵」役の子が一番の棒ってのも皮肉な話である。でもまぁ、これも今後このプロジェクトが成長するための必要経費だから今は我慢だね。ほら、どこぞのバンドだってドラムが一番棒だったし……(なんなら今も別に上手くなってないし)。いつしかこれも味わいになると思いましょう。

 棒キャストで惜しいと思ってしまうのは、キャラ立ちが充分であることの裏返しとも言える。クソ陰キャ面倒女の仁菜、強かな飲んだくれ桃香に続いて、ええとこのお嬢ドラマー・すばるも分かりやすいキャラ造形ながらもしっかりと面倒さを抱えており、一癖も二癖もあるこのバンドのドラムとしてふさわしいと感じられるキャラ。黒髪ロングで一見すると一番お淑やかな子がドラムで荒ぶるというギャップもなかなか良い。そう、私は基本的にバンドものではドラム贔屓になりやすいのでどうしても注目してしまうのである。文句を言うのも愛情と期待の表れだと思ってくれ、頑張れすばる。

 そうして愉快なドラムがギター・ボーカルと出会ってついに動き出した新川崎(仮)。今回のエピソードでは仁菜の奏でた最初の一声のシーンはめちゃめちゃ好きですよ。バンドの楽しさなんて、そりゃ楽器と声のアンサンブルなわけで。そして歌うことの楽しさはまさに今回すばるが言ってくれた通り。音楽があり、それに自分の声が「合った」という感覚、これがとても気持ちがいい。その殻をぶち壊した大きな一歩を、実に印象的に見せてくれていた。もう抜けられぬ「ロック」の世界。仁菜の物語が、ようやく始まったのである。

 その後のステージングもナイスだったし、バンドアニメとしての楽しさが前面に押し出されているのは嬉しいところ。それこそどこぞのドラムでお馴染みになったフットペダルを抜くアングルのカメラとか、躍動感あふれるパフォーマンスをもっといろんな技巧で見せてほしいもんである。カラオケで歌ってみたい気持ちもあるが、難しそうだし、これ以上カバーするバンド増やすのはきついんだよな……。バンドリじゃなかなか出てこない鬱屈したテーマ性はすごく好きなんだけど(結束バンドもいますけどね)。

 
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 最大の武器をデチューンしてしまう主人公、第2話。爆乳菫子さんはオンリーワンだし、ロリ菫子さんもそれだけで価値があるのだが……女学生菫子さんは、なんか量産型の匂いがする。早く本来の自分を取り戻してほしい。でも若造り熟女という概念自体は嫌いじゃない。28歳の女性を熟女とかいう世界は滅べばいい。

 正直いうと、1話目で期待した部分はちょっと挫かれた印象がある2話目。今期作品中ではかなり期待してたのはデザインが好みだっていう要素が一番大きくて、前クールでいうと「治癒魔法」みたいにこのデザインのままカチッカチッとハマるところにハマってくれれば楽しめる作品になりそうだと思っている。もちろん現時点でもまだ期待してはいるのだが、2話目はなんかみょーにテンポが悪かったり、進行がガタついたところが見られたのでちょい首を傾げる結果となった。脚本の尺の問題でテンポが悪くなってしまったのだろうか。

 まず、映像部分に関しては引き続き嫌いじゃない。そりゃま、菫子さんのおっぱいが常識サイズに収まったのが残念と言えば残念だが、私はいうてそこまで巨乳好きでもないし(重要)、代わりのロリっこ(中学生)が表舞台に出てきて、その御学友の方々も併せて一気に「女学園もの」という賑やかなコンポーネントが出揃った。画面を見てるだけならこれはこれで文句なしである。ただ、そこに至るまでの筋書きが色々とすっ飛ばしてる感じがあり、下手したら「あれ? 2話目飛ばしてみちゃったっけ?」と思うくらいに展開に違和感がある。前回菫子さんは呪書の影響で死にかけていたところを化野に助けられたわけだが、ロリ化から復帰したとて立場は「作家ワナビー&書店員バイト」であることに変わりはない。なぜいきなり化野の突拍子も無いプランに乗るような行動に出たのだろうか。まずもって「女子校に一般人が潜入」の時点で色々と無茶だし、菫子さんは別に怪異ハンターでもなんでもない、つい昨日までは怪異のカの字にも触れてなかった一般人。いくらコナンくん能力を手に入れたからって、単なる「バイトの知り合い」だった化野に提示された無茶な潜入計画にのる理由があったのか。そのあたりのバックグラウンドに全然納得がいかないので、その後の潜入ミッションもなんかのやらせっぽく見えてしまって変な気分だった。

 そんな菫子さんを迎え入れた学園側の反応もいちいち違和感があり、乙ちゃんが引き回していた「先輩」に何の躊躇いもなく食いついてくる同級生のテンションもよく分からんし、急に割って入った挙句に屋上に引き摺り出した先生の行動も分からん。普通、いじめを懸念した先生がいたなら、まずはクラスと名前、所属をはっきりさせてから問題にあたろうとするはずで、正体不明のインチキ生徒と自然に対話する展開はおかしいと思うのだが。一応あのほっちゃん先生は「何らかの怪異」のようなので、全部が全部常識が通じないと言われればそれまでなのだろうが……なんかアニメ化に際してディティールが削られて変なことになってるんじゃないかと、ちょっと不安である。まー、序盤で同じことを思っていた「ダークギャザリング」は「結果的にそこまではしょられてもいなかった」という結果だったんだけど……不条理ものの怪異漫画ってその辺の匙加減が難しいんでしょうかね。

 とにかくまだちょっと様子見という2話目だが、展開のテンポこそイマイチだが単体での画のクオリティが低いわけではないので画面を見る楽しみはある。女の子が増えてエロい部分はしっかりエロいですし。もしかしたら僕の目が腐ってるだけなのかもしれないんですが、ラストで先生が舐めてたヨダレの形……あれさぁ……(以上)。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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