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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「キミと越えて恋になる」 5

 なんと今期3本目の中原ママン作品。もはやそっちが本業になったか……いや、年齢を考えれば別におかしなことはないのだが、なんかこう……時代の流れが切ない……。

 脇の情報からスタートしてみたが、色々と刺激が多くて評価に悩む作品。例によって「加点要素もあるが減点要素もある」というのでトータルはイーブンという判断にさせてもらったので、数字としては中庸に落ち着いてしまうのは申し訳ない。まぁ、新番チェックなんて4〜6点に集中するもんだから(身も蓋も無い)。

 今作は先に良い点をあげてしまおう。割とびっくりした要素なのだが、今作の制作はなんとミルパンセである。ミルパンセのくせつよ画風はここ数年で一気に存在感を増してきており、プラス方向への伸び代を感じたのは「蜘蛛ですが、なにか?」の時だっただろう。あまりにもビビットな原色ギトギトの濃い画面に、どっからどこまでがCGなのかよく分からないけどとにかくぬるぬるした謎の画面。前身として作られていた「ベルセルク」はどう考えてもCG風味が強すぎて受け入れられる土壌がなかったが、その後の展開で少しずつ「CGのクドさ」を調整し、さらに世間的にもCG作画への抵抗感が薄まっていることから、「蜘蛛」→「異世界チート」となろう作品2連発を展開したのち、先ごろ展開されたのは「沖ツラ」であり、こちらはもはやクドさすら武器にして新たな分野を開拓せんとする勢いだった。

 そして、そんなミルパンセのクセ強画風がついに現代アニメとの融和点を見出したのが今作であるようだ。正直、アバンではミルパンセだとは全然意識せず、私が「あれ?」と気づいたのはオープニングで音響名義に板垣伸の名前を見つけた時点である。ついにCGの不自然さを払拭し、今作は見事に「少女漫画の作風」が画面に載っている。当然、動きだってしっかりしているし、おそらく原作ファンもこの作画なら不満はないはず。ついに、このスタジオが一線級の「作画スタジオ」になる準備が整った感がある。ちなみに板垣伸と共同で監督にクレジットされている木村博美という人は来歴を辿るとミルパンセの生え抜きっぽく、これまで総作監やキーアニメーターをこなし、この度ついに監督名義に。ミルパンセの底力が見られるかどうか、なかなか楽しみな部分である。

 そうして映像的には刺激の多い作品だが、マイナスというほどでもないのかもしれないが、懸念点があるとすればシナリオそのものである。今作はオブラートをひっぺがして語るならば、ぶっちゃけ「被差別民との恋」を描いた作品である。別にフィクション内でそのような設定を出すこと自体は何の問題もなく、むしろ突拍子も無い「獣人」の設定は最初から引き込まれてしまうものだったのだが、やはりあからさまな「差別」の様子というのは見ていて気持ちの良いものではないし、軽々に扱いづらいテーマであるのは間違いない。今作は国レベルというか人類種レベルで獣人を「差別」している社会傾向がはっきりしており、この状況下での「被差別民との恋」というプロットは、単に「困難の多い恋路」というだけで終わらせてはいけないものになっている。ここで安直な「差別」の描写を繰り返したり、安易な解決を持ち出したりすると、「設定のコストとペイが見合っていない」という評価になりがちである。わざわざこの設定を持ち出したからには作者サイドで何かしらの大きな「決着」を用意しなければいけないわけだが、1話目の設定だけを見ると、まだそのように大きな志を持って展開している設定には見えなかった。単に「身分違い」を演出したいがための「差別」だとすると、ちょっと安易だし余計なストレスの種になりかねない。

 まぁ、全てはこれからの展開次第ではあるのだが、しばらくは様子を見守って「ちゃんと考えてこの設定を作ったんですよ」という部分が証明されていくことを願っている。ひとまず最初に「獣人と人間のSEX」についての設定を公開してもらおうかね。話はそこからだろ。そうだろ。

 
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