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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「暗殺で勝負しろよ」はそれはそれであかんやろ、第4話。もはや状況がピーキーすぎてイアナのツッコミマインドも追いついてないのよ。

 まぁ、やってることは先週とほぼ同じわけだけど……暴走を止める方法が一切無いらしく、何をやっても独自解釈で悪い方悪い方に進んでくれるヨミはどれだけイアナが改善を訴えても聞いちゃくれない。これも「運命力」的な物語の力の影響ではあるのだろうか。ただ、今作においては一番肝心な「コノハの魔力覚醒イベント」だけはあっさり書き換えられてるし、その影響でイアナに対するソル・ギノの態度もちょっと変化してるわけで、アプローチを続けていけばヨミもどこかで本来の世界線とずれたキャラクターに持っていくことはできるとは思うのだが。現状では「キャラクターの強度が高い」と考えるべきなのかしら。ただ、作者である佐藤さん曰く「本筋とは関係ないディティール」とのことなので、ヨミのキャラクターってそこまで念入りに作り込まれてない気もするんだよな。むしろ漠然とした人間性だけが置かれてしまっているせいで、「嫉妬に狂った復讐鬼」みたいな設定だけが頑なになってしまい、新しい属性を付与するのが大変なのかもしれません。

 などと一応筋立ての方にも気になっている要素はあるのだが、正直いうと今作で一番気になって見てしまうのは作画部分である。1話から緩やかな下り坂を描くようにして低迷する作画クオリティ。この4話も動画の枚数は大胆に減っているし、単体の原画レベルでも怪しげなところがちらほら。そこまで強くシナリオに興味を惹かれる作品でもないので、ここまで作画クオリティが省エネだったら切ってしまう候補に入ってもおかしくないくらいなのだが……それを気にさせないというか、逆に武器にしてしまうのが桜井作品のなんとも珍妙な構造なのである。いや、単に俺が桜井弘明テイストが好きすぎるだけかもしれないのだけど。

 動画枚数が削られてチープなカクカク動画に成り果てているのに、「そもそもそういう演出やで〜」という無茶な言い訳がまかり通ってしまうへにょへにょ世界。ハナからチープというか「雑多」な画面を売りにしているため、どこまでキャラ絵がヘタれても、どれだけ動きが雑になっても、それがネタなのかどうかが分からないレベルで渾然一体となっている。「これはこれで味」という暴論が通じちゃいそうな状態になっている。この仕上がりは奇跡的な帳尻合わせのようにも見えるし、全部が全部監督の手のひらの上のような気もしてくる。まぁ、元々90年代のさして予算もないアニメを雑多に動かすのを得意としてた人だからなぁ。

 イアナの捨て鉢なキャラクター性もこの演出方向に噛み合ってるのがズルくて、とりあえず画面で何が起こってようともBGMがわりに青山吉能によるテンパりモノローグを入れてしまえば、それだけで画面が保っちゃう。よくある「もぅラジオドラマでもよくね?」状態に似てはいるのだが、ちゃんとそうした捨て鉢な状況に合ったくちゃっとした画が流れていれば、それは合わせ技として成立しちゃう。ほんと、いろんな要素をうまいこと使った……というか「誤魔化した」憎らしい作品である。まぁ、これもアニメ作りの1つの指針ではあるわな。予算によるクオリティだけが土俵じゃねぇってことさ。

 

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