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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「からかい上手の高木さん3」 ー これ、読み方は「高木サンサン」でいいんですかね。余計な装飾なしに無機質なアラビア数字でシリーズをカウントする姿勢、「いくらでも続けていくぞ」という覚悟を感じる。 古味さん OUT 高木さん INという今シーズン。日常系ヒロイン作品の大家が、いまだ衰えぬアニメの進撃を見せる。2期とほとんど同じスタッフでお送りする3期目は2年半ぶりだというのに特に時代の流れを感じさせず、何かが増えることも、色褪せることもないという。 それにしてもやはり高木さんの完成度は高い。作者の一途なデコへの想いが形を成したこのビジュアル。高橋李依が丁寧に作り上げたキャラクターイメージ。本当に一幅の絵のようである。いや、絵だけども。
PR ○「スローループ」 5 奈央坊ときよのんが2人ユニット組んだっていうのが一番の驚き。2/5ワルキューレでこのテイストになるんかいっていう。 気づけばなんだか久しぶりなきららアニメの新作。一時期、きらら作品は必ず1クールに1本ずつ入ってくるくらいに豊作だったのだが、最近は流石に弾数が尽きたのかなりを潜めていた。「マギレコ」をカウントしないとすると、最後に放送されたきららアニメは「ゆるキャン△」2期なのでちょうど1年ぶりの新作ということになる。そしてそんな新作のテーマはなんと「釣り」。「おっさんの趣味を少女にやらせる」ムーブが非常に分かりやすいデザインとなっている。釣りアニメといえば最近「放課後ていぼう日誌」という佳作があったので、単純に比較するならそこだろう。ただ、やっぱり掲載誌が違えば狙いも違うため、あんまり単純な比較には意味がないかも。 非常にきらら作品らしい、お手本のようなガールミーツガールな1話目。ちょっと奥手なキャラと突撃娘のカップリングということで、それこそ「ていぼう日誌」と同じデザインになるが、その関係性がまさかの連れ子どうしというのが新鮮である。考えてみりゃ、この「再婚相手の連れ子ペア」というデザイン、すでにベタ中のベタに認定されるくらいの設定だが、少なくとも私はこれを女の子どうしでやってるデザインは見たことがない……と思ったけど、そういや「citrus」って同じ設定か。……まぁ、恋愛前提じゃない漫画でのこの設定が新鮮ってことで。まさかの「姉妹」となった2人がどのように交流を深めていくのかという部分が当然見どころになるし、この2人が両親を含めてどんな家庭を作っていくのかというのも気になる部分。きららアニメで関係性の基盤に男性キャラが食い込むのは珍しいが、舞台装置のように希薄な父親が果たして今後影響してくるのかどうか。……多分あんまりしないんだろうなぁ。まぁ、こっから先もうじうじと再婚相手とのトラブル描かれても困るし。「はい、姉妹になって一つ屋根の下ですッ!」っていう関係性だけいただいて、あとは女の子だけの世界を邁進するのが正しい方向性なのだろう。 制作はCONNECTというスタジオ名になっているがSILVER LINKの子会社みたいなところ。1話目を見た限りでは作画クオリティは可もなく不可もなくといったレベルだが、大崩れせずにちょこちょこ可愛いデザインが出てくれば及第点にはなるだろう。そこまで動きの大きなアニメでもなかろうし、日常系の作り方がどれくらい意識できるか。そして、あとは追加キャラを投下していくことでどれくらいストーリーに起伏が作れるか。「釣り&料理」というコンビネーションを打ち出していけば、他の萌え作品との差別化は測れそうだが、深夜アニメで飯テロされるとそれはそれで困る。特に魚介系は思いついてパッと食べるのが難しいので……。
○「オリエント」 4 考えてみりゃすげぇタイトルだよな。これ、漢字で「東洋」って書かれてたら全くなんのこっちゃ分からんぞ。「日本」とか「アジア」とかいうタイトルのアニメがあったら驚くだろうに(「ジパング」はあったな)。 内田雄馬・斉藤壮馬というツイン馬キャストでお送りするバディものの少年漫画(多分)。非常に分かりやすくそれらしい出だしで悩む部分はゼロなのだが、残念ながらあんまり惹かれる部分は無い。今作の作者といえば「マギ」があったが(そういえばあれだって充分オリエンタルだった気がするのだが)、あっちはアニメ製作がA-1で、放送時間帯の影響もあり、監督に舛成さんが起用されるなど、それなりに見どころのあった作品だったと記憶している。それでも最後まで張り付いてなかったのは内緒だが……ほら、土曜夕方アニメは苦手なんだって前から言ってるじゃない。そのせいよ。 今回はなんと監督が柳沢テツヤ。「え? エロくないアニメも担当するの?!」とびっくりの配置で、しかも製作スタジオのA・C・G・Tは随分久しぶりの元請け作品という。もともとあんまり良い戦績の無いスタジオで、今回も1話目時点で画面に魅力が乏しく、ここから先でこれが上方向に修正される予感は無い。特に敵対生物である「鬼」のデザインが……いや、原作の時点でああいうもんだと言われたらしょうがないのだが……どうも、怖がらせたいのかわらかしたいのかよく分からん。門の中と外でガラリと倫理観の教えが入れ替わる構図なんかもすげぇ唐突で全然世界観が見えてこないし、そこで1人克己しようとしている主人公のモチベーションも「主人公だから」以上のものが見えずにどうにもピンと来ない。まぁ、1話目なんてこんなもんだと言われればそうなのかもしれないが……せめてオリジナル世界観を打ち出したいなら、主人公ペアの名前を武蔵&小次郎以外にした方がよかったんじゃなかろうか。多分この名前にした意味はあんまりないよね……そういえば前クールはムサシアニメも小次郎アニメもどっちもあったなぁ。 というわけであんまり期待はしてない。まぁ、「知名度はあるけどあんまり追いかけないタイプの漫画」ってことで、「FAIRY TAIL」に続く「EDENS ZERO」みたいな感覚で追いかければいいんじゃなかろうか。
○「東京24区」 5 初回1時間スペシャルをやる作品、なかなか名作になりにくいの法則。いや、知らんけど。多分「制作側も期待してんだろうなぁ」みたいな余計な意識が介入しちゃうせいなんだろうな。あ、でもリゼロもVivyも初回1時間だったか。……やっぱものによるな。 ということで気合が入ってそうなオリジナルアニメ。政策がCloverWorksで、監督はなんと「ジョジョ」で一躍有名になった津田さん。なるほど気合がはいっているのは間違いなさそうだ。そして1話目を見た感じだと………………うむ、分からんね。正直、上ブレして一気に盛り上がるパターンも、結局ろくに跳ねずに横這いして最後を迎えるパターンもどちらも均等にありそうな1話目。なんちゅうか……「よく分からんオリジナル劇場アニメを見た」みたいな気分になったな。それなりに大きな事件の導入があり、それを主人公チームが解決する。そしてクライマックスにはあからさまに動画に力を入れているであろうパートが待ち受けている。なんか、これだけで終わっても「よく分からんけど、あそこの作画だけは頑張ってたんちゃう?」くらいの感想が残されるパターンである。 ただ、もちろん今作はまだ「1話目」であるから、むしろここからお話が始まる。3人の主人公チームが受けた電話はなんなのか、妹さんの死の真相はいかなるものか。そして、この世界の裏側には何が隠れているのか。気になるといえば気になるし、気にならないといえばならないね。うーむ、クライマックスに至るまでの準備の時間が長くて途中眠くなっちゃったのが怖いところだが……まぁ、「1話目でがっつり下準備をしているよ」という風に好意的に解釈すれば、ここから加速させられる見込みはありそうだ。単なる仲良し3人組のドタバタ事件解決アニメで終わると興ざめだが、一応、もったいぶった導入の物言いなんかを考えれば、何か1つ大きなネタを仕込んではいるんじゃなかろうか。そこにたどり着くまでは大人しく見守っていくしかなかろう。それがオリジナルアニメの楽しみなわけだしね。 作画部分がそこまで目立ったものじゃなかったのは残念だが、今ひとつピンとこなかったのは単にキャラデザが私の好みじゃなかったというだけなのかもしれない。独自の風合いはCloverWorksが頑張ってくれている部分なのだろうし、絵的にもお話的にも、何か見どころが出てくれば良いな。個人的注目ポイントは「主人公のママンが野中藍」。あいぽんママン、「電波女」以来じゃなかろうか。あの当時は「なんやこの母親像」とか思ってたが、今となっちゃ本人が2児の母なんだよなぁ……。
○「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」 5 確か去年あたりに実写ドラマにもなってたよね。最近こうしてほぼ同時進行でアニメ&ドラマ化する作品って増えてる気がするんだけど、どういうターゲットの取り込みを狙ってるんだろう? 原作はちょい既読。以前どっかで話題になってるのを見て、ちょうど電子書籍で何巻か無料だったからその分だけ読んだ(3巻だったと思う)。ネタ自体は嫌いじゃないし、それなりに面白いとは思ったが、絵が得手でなかったので続刊をわざわざ読もうと思うほどではなくそのままフェードアウトしたという経緯がある。漫画喫茶に行きにくくなっている分、こうした電子書籍のキャンペーンでちらっとつまみ食いした作品も今後増えていくかもしれない。 アニメ化するにあたり、あんまうまくない絵の部分はブラッシュアップ。線のクドさをある程度維持した状態で映像化されており、原作の味をうまいことプラスに働かせているな、というデザインにはなっている。ただ、これによってアニメの方が上位互換になったかというとそうでもないところが難しい。原作の持ち味はとにかく平熱で垂れ流す怒涛のようなボケ&ツッコミテイストだと思うのだが、アニメ演出が割とカチッカチッと枠を作るデザインになっており、何気ないツッコミのセリフなんかも全部大仰に拾ってしまうものだから今ひとつテンポが乗り切らない印象がある。台詞はもうちょいオーバーラップを増やして加速させた方が原作の狙いに近い作品になった気がするのだが……まぁ、尺の問題もあるし、そのあたりは簡単ではないのだろう。 スタッフは佐藤雄三&マッドハウス、シリーズ構成に金月龍之介という悪くない座組みではあると思うので、今後キャラが増えてより賑やかになってからどういう方向性に攻めるかで明暗が分かれてくるだろう。割とむちゃくちゃやっちゃっていい作品だと思うのだが……なんか、1話目でオープニングやらなんやらを見ると、そこまでふりきろうという製作意図はない気がするなぁ。
○「リアデイルの大地にて」 4 なろうアニメが終わるとどうなる? 知らんのか? 次のなろうアニメが始まる。悠久の円環を描き続けるこの世界、無間地獄に終わりはない。 というわけで今期アニメもさっさとスタートするわけだが……確認したらこの作品自体はめっちゃ古参やんけ。Wikiによれば2010年にスタートしているということで、さらに確認したら「OVERLORD」と同期。そんな作品が今更発掘される事にどんな意味があるのか……と思ったが、一応商業ベースでは数年前から刊行がスタートしているという。アニメの放送に合わせての刊行なのか、それとも刊行されて人気があったからアニメ化なのか……もう、この世界の常識がよくわからねぇや。 古参ということで特に奇をてらったような部分は無さそうなネイキッドなろうであるが、向かった先が異世界じゃなくてゲーム世界なのはまさに「OVERLORD」と同じ設定。オバロはモモンガ様がゲームからログアウト出来なくなっちゃっていたが、こちらは「入院患者がゲームやってたんだけど、生命維持が切れて死亡。その結果精神だけがゲームに」という、無駄に重たい設定になっている。まぁ、この辺りの「どうやって異世界に行くか」でそれなりに段階を踏んでくれているあたりはまだ丁寧だった時代ということなのだろう。転移後にやることは大して変わらんのだろうが、そこだけでもちょっとした時代性はあるのかも。ただ、チートキャラとして生まれ変わった先に何をやるかというのはまだ見えてこない。テイストとしてはどこぞのスライム倒しまくってた人が一番近いような気がするが、本当にギャグ一辺倒のスローライフになるとは考えにくいので、ここから巨悪と戦ったり……するんだろうか? やっぱり「転生後に何したらいいかよく分からん」という問題は抱えっぱなしな気がする。 画はユルめ。まぁ、肩肘張らない作品ならそこは別にマイナス要因にはならなそうだが、やっぱり設定にどっか適当さが臭ってくるのが第一印象を下げている。例えば冒頭、「この街はもっと賑わっていたのではないか?」という主人公の問いに対し、宿屋の女将が「そりゃあんた、200年も前の話だよ」と応じているが、普通こんな反応になるか? 例えば現代日本で突然客から「そういえば、最近は参勤交代はしてないのか?」と聞かれたら、まずは正気を疑うところからスタートするだろう。「200年も前の話だよ」は自然な応答には見えない。挙句、「200年前まで栄えていたのかぁ」と納得したはずなのに、夜になったらふつーに食堂に客が溢れている。ということは、昼間の女将の応答として正しいのは「昼間はこんなもんだよ、夜は人がくるけど」になるはずだ。何故「200年前のことと勘違いしている」という理解が女将にあるのか。その辺の応答の適当さがすげぇ気になるのである。他にも、主人公が転移呪文のコードを一字一句忘れずに諳んじた次の会話では3人も作った子供の存在を忘れていたり、世界設定を理解しようと思った次の瞬間には足をすくわれる。こういう細かいところから、いちいち没入度ってのは変わってくると思うんだけどね。 まぁ、こういう細かいところに目くじら立てると「おっさん乙」って言われそうなのだが……とりあえず「今井ことこの異世界冒険譚」だと思い込んでしばらく見守っていこうと思う。あの人も、転生したらこのくらいのユルいノリなんだろうなぁ……。 ○「鬼滅の刃 遊郭編」 ー 一応新番チェックしといた方がいいのかな。1話目は無限列車からの接続で総まとめしつつの展開だったが、一応1時間枠で鳴り物入りの登場。ぶっちゃけ「無限列車」パートはわざわざ視聴してなかったので、私の中では割と久しぶりの2期目ということになる。 それにしてもなんとも数奇な運命を辿っている作品である。どういう時節の契機だったんでしょうね。世間的に何か爆発的なコンテンツが求められている世情があったのかもしれない。テレビシリーズで話題を呼び、さらに劇場版で倍々ゲームに話題が拡大。まさかの歴代トップを叩き出し、後に続くテレビシリーズには無駄にプレッシャーがかかる状態になってしまった。別にそんなにご大層なもんでもないと思うんだけどねぇ、ふつーのジャンプ漫画なわけだし……まぁ、せいぜいufotableには頑張ってもらいたいもんですね。多分そこんところが作品の成否に1番関わってるだろうしね。 ただ、正直言うと1話目の出だしはなーんか微妙だった気がするんだよなぁ。全ての尺がびみょーに間延びしてるのよ。アニメ1期はこんなんじゃなかった気がするんだけども……全ての会話のテンポが想定してるより1.15倍くらいのスローテンポになっており、会話をつなぐ時も、それぞれのキャラにいちいちカットを変えてセリフを読ませたりするもんだからやけにぶつ切りの感がある。序盤はまぁ、列車編からの繋ぎだし、「煉獄さぁん!」という傷心の状態からのスタートだから多少メロウな雰囲気を優先してるのかとも思ったのだが、その後もずっとなんか変なテンポが維持されていて、どうにも爽快感に欠ける。理由は良くわからんのだが、原作を知らないなりに邪推すると、もしかしてこの作品、引き延ばそうとしてないか? すでに原作が完結してる状態ではどうあがいてもアニメの延長など出来ないはずだが、なんとか少しずつ少しずつ尺を稼いでなるべくコンテンツとして存命させようとしてるような……そんな空気を感じる。そりゃま、出来るだけ長く味わいたいって気持ちはわかるのだが。 まぁ、もしかしたら人気がですぎちゃったことで私が勝手にうがった見方をしてるだけかもしれんけど。できればちゃんと作品が活きるようにディレクションしてほしいなぁ。
○「ルパン三世 PART6」 5 さて、今作でひとまず今期新番チェックは終了である(一応12月に「鬼滅」が新作パートに入るみたいだが、まぁ、そこはカウントせんでもいいだろう)。今作は本放送が2週前から始まっていたようなのだが、例によって読売のクソスケジュールにほとほと愛想が尽きたので2週遅れではあるがBSでの視聴になっている。今期新番チェックは43本。これに前クールから継続の10本を加えた53本が新規視聴アニメ……というのは嘘で、「終末のハーレム」は放送されないのでショート枠を除くと52本ということになる。夏クールが47本だったので確実に数は増えたが、過去の多い時期に比べればまだマシな方か。 さておき、そんな私の中で節目となる作品だが、そんな些事よりもよっぽど大きな節目となる今作。なんと第1話目(クレジットは第0話)がスペシャル枠として放送され、このエピソードをもって次元役の小林清志が引退となった。彼への餞なのか、この0話のみが前作までのスタッフが関わり、内容も「次元の郷愁・時代のこれまでとこれから」というものに。次回以降とは色々と体勢が違っているらしいので、は正確にはこの話数で評点するのはちょっとおかしいということにはなるな。 私自身はルパン三世というタイトルにそこまでの思い入れは無いので「そんな! あの小林さんが退くなんて!」みたいな訳知り顔のファンのふりをするつもりはないが、やはりなんだかんだで聞き慣れた声が聞けなくなってしまうのは素直に寂しい。ただ、当然御歳88歳というのは続投が厳しかろうというのも常識的な判断であり、別にこの交代に異論も不満も無い。ご本人はまだやれるとのコメントも残しているし、実際、前作の時点でも今回の0話を聞いても、衰えが無いとは言わないが、仕事としては文句なく成立しているレベル。このまま今期を突っ張ってからの勇退という選択肢もあり得たのでは無いかとは思う。ただ、如何せん時代が窮屈になっており、アフレコ現場の感染対策やら何やら、あまりご負担をかけられない状態なのは事実だろうし、ほぼ全ての現場が個別収録になっているという状態も、昔からの芝居を大事にしていた小林さんの意図とはズレた部分もあったのかもしれない。惜しんでばかりというのももったいない話なので、改めてこれまでのお仕事にお疲れ様と言いたい。自然の摂理ではあるが、これでまた世代が1つ終わったのだ……と思いつつ確認したら、「野沢雅子84歳」っていうどうしたらいいかよくわからねぇ事例も残ってたりはする。あと京田尚子さんも86だって。……おばあちゃん強いなぁ……。あ、ちなみに不二子ちゃんはまだ50歳以上離れてますからね。 とまぁ、基本的にアニメ自体に特にいうこともないので、「お疲れ様、そして新しい次元によろしく」と書いておけば充分だろう。ただ、いうても過去のルパンシリーズって「ベタには違いないけど、案外毎回面白いもんが出てくるんだよな」っていうびっくり箱みたいな枠にはなっている。今期は割とスタッフが刷新されているらしいのだが、さて、どんな作風が飛び出してくることになるのか。
○「闘神機ジーズフレーム」 4 とても面白い作品である。ただしfunnyでもfunでもなく、interestingである。今まで見たことがないタイプの作品だ。 まずもってその出自が全く分からん。こちとら事前情報無しで見てるもんだから完全な不意打ちだったのだが、タイトルとオープニング一発目の画から「またロボか……」と思ったら、そこから流れ続ける漢字の嵐。そう、なんと今作は中華アニメだったのである。製作スタジオも中国の企業らしいし、スタッフキャストにはずらりと読めない名前が並ぶ。ただ一点、原案とシリーズ構成を除いて。何故かその部分だけはヤマサキオサムがクレジットされおり、つまり今作は「アイディアだけ日本のクリエイターが練って、制作やらなんやらは全部中国が担当した」ということなんだろうか? 一応、ヤマサキオサムはそういうことが出来るクリエイターなのかもしれんが……「え? これ中国? 日本? どっち?」となって完全に頭がバグった。 過去に中国アニメといえば、実質日本で作っていた「霊剣山」をカウントしないなら、私の中では「凹凸世界」から始まり、劇場作品「羅小黒戦記」、そして最近は「魔道祖師」「天官賜福」の流れがあったという認識。「凹凸世界」はフルCGの際立った画風だったのでちょい比較が難しく、「羅小黒戦記」は別格、「魔道祖師」「天官賜福」は映像部分の完成度は際立っていたがシナリオラインでNot for me、というのが大雑把な印象。総じて、私が見た中国産アニメは、どれもこれも中国の国内で消費することを前提にしており、なおかつ映像クオリティが高いという共通点があった。 しかし、どうやら今作はどっちかというと「霊剣山」寄りなのだろうか。なんと、中国産アニメなのに、「映像が割とショボい」のである。これは正直驚きだ。日本のアニメだったら「まー、こんなもんだよねー」ってんで1クールに2本や3本や5本や10本くらいあっても驚かないクオリティの、いわゆるクソアニメ候補になるくらいのものなのだが、中国スタジオで作ってもこのクオリティは出てくるものなのか。なんかこう……ホッとしたよ……。てっきり中国アニメって全部「魔道祖師」みたいにエフェクトバリバリでアクションビシッとしてて「新手のufotableかな?」みたいなクオリティのもんばっかりだと思っていたのだが……このショボさはなんだかハートウォーミングである。 また、上述の作品はだいたい「仙道に通じる男&男作品」という流れがあり、「どうにも中国アニメはジャンルに偏りがあるな」と思っていたところだが、今作は「アイドルアニメに片足突っ込んでる美少女ロボットバトル」という、いかにも日本国内で濫造されそうな(そしてポシャりそうな)ジャンル。どれだけショボくとも実家のような安心感があるような無いような、あってほしくないような……。これが「日本人のブレーンで作ってジャパニメーションに寄せようとした中国アニメ」の完成形なのだろうか? 作画のショボさも「日本に似せよう」とした結果なのだろうか? ヲゥ、舐めてくれんじゃねぇか。 勝手にキレてもしょうがないが、「日本でよくあるアニメジャンルを作った」のだとしたら、要所要所のクオリティが低いのって、やっぱり何か認識の違いがあるからなんですかね? 例えばでかいモニターに移ったアイドルの歌唱シーンとか、一発目でインパクトが大事なので国産アニメなら「お前ロボアニメやるんちゃうんかい!」と怒られそうなくらいにクオリティをあげようとしてくるはずなのだが、こちらの作品では実にやる気がない。というか、女の子のモーションとか表情とか、基本的に可愛く描こうという意識は無い。その分のリソースをロボに裂けばいいと思っているかのようである。寄せてきたからこそ、かえって差が浮き彫りになるというか、新しい時代の「なんか違うジャポネスク」というか……なんとも不思議なもんである。 まぁ、結局今作がどういう経緯で生まれ、どんな体勢で運営されているかも分からないので全ては勝手な思い込みである可能性もあるのだが、今後中国がどのように日本のアニメに関わっていくのか、それが垣間見えるような、逆に目を思い切り塞がれたような……なんとも妙な気分である。でも、ショボくて作画枚数が少ないせいなのか、「天官賜福」とかですげぇ気になったリップシンクの齟齬とかは全然無い(中国語のアフレコを前提に作ってないのかな?)。まじでどうなってるんだろう。主人公の女の子は日本名っぽいのに、母親だと思ってたキャラと苗字違うし、四川省出身だし……実家の周りの風景はどっか日本っぽさはあるんだけど、街に出ると違う気がするし……うぉおお、本当にいろんなところがムズムズする。ただ、もう一回だけ書いとくけど、作画クオリティはショボい。これ、何をどうモチベーションにして視聴を続けるかが難しいなぁ……(と、ここまで書き終えた時点で「異常生物見聞録」というシュートなクソアニメのことを思い出した。そっか、中国って……)。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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