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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「Q:あなたは神を信じますか?」「A:さっきまでキーボードで遊んでた」

 全国の迷える子羊の皆さん、飲まないとやってられない! 僕です! さぁ、2日目も無事に……いや、大概おおごとになりながらも終わりましたね……。とりあえず。昨日の予告通りに2日目は配信視聴中はガッツリ画面に集中させてもらいました。その分、色々と考えていたことをまとめていこうと思う。つまり、ライブ感想とかじゃねぇ記事になるだろうな。

 

<というわけで一旦折り返し>

 




 今回のライブ、まず一番の驚きは「セトリがday1と全く一緒」という部分だろう。いや、普通のアーティストは複数日に渡るライブを同じ内容でやるなんて当たり前のことなんだけど、ことバンドリプロジェクトについては、2daysとかだと必ずどこかで2、3曲は「曲変え」を入れてくるものなので、今回もそういう流れになるかな、と勝手に思っていた。実際に昨日やっていない曲もあるわけで、そういうセトリも組めたとは思うのだが……

 それをやらなかった。これは別に怠慢だと苦言を呈するわけでもないし、期待してたのにとか文句を言うわけでもない。運営側は、そうしたファンの期待を重々理解した上で、「あえて」この2日連続セトリをぶつけてきている。そして、これこそがAve Mujicaというバンドが今後どのような道を歩んでいくかという決意表明になっているように感じるのだ。何が恐ろしいって、確かにセトリは同じだ。特にクライマックスの地獄の並びなんて、ファンはみんな分かってたからこその狂乱があった。しかし、そこに至るまでの種々の楽曲の表情が、いちいちday1と違うという感覚も皆持ち合わせていただろう。曲の入りを変えた部分なんかは若干あったが、それ以外では本当に「表情の付け方」で昨日との差を出している。そして、これが「通じる」バンドなのである。そうした「日々違う顔を見せることができるだけの表現力」で勝負してやろうと、そういう方向性が明確化されたのが今回のセトリ。まぁ、それにしたって殺傷力高すぎやろ、とは思うが……。

 そんなわけでセトリは昨日と全く同じなので今日はいちいち曲に触れることなく、私の考えているMujicaについてのあれこれをまとめる機会にさせてもらおう。

 

○「Bang Dreamプロジェクト」としてのバンド

 私が今回のイベントに特に注目していたのは、アニメ放映後初の単独ライブだったからである。4月には「分かれ道の、その先へ」があったが、あくまでもあれはアニメの延長線上のイベントであり、「最終回」みたいな位置付けだった。アニメシナリオという1つの「道」がなくなった先に、今後Mujicaのステージングはどうなってしまうのか。それがとても気になっていた。

 ざっくりいってしまえばバンドリプロジェクトにはかかせない「2Dと3Dの重ね合わせ」のお話。例えば我々はどうしたって「Imprisoned XII」の文脈にあの時の初華の心情を感じ取る。それはかつてのポピパの「Returns」のようであり、Roseliaの「Neo-Aspect」のようである。しかし、アニメ放送が終わり、ここから先のMujicaは「アニメの世界を表現するバンド」から一歩踏み出し、新たな「3Dとして」の姿を作り上げていかなければならない。

 さらに、Mujicaは楽曲それぞれの構成力というか、個々の「足場」の力が凄まじく強いバンドという印象があり、例えば「Elements」の楽曲はあの5曲で完成した組曲のようなものであり、バラバラにしてしまうと何かしらの文脈が失われてしまうような気がするし、初期の楽曲も「黒のバースデイ」あたりはMujicaが仮面どころかローブを脱ぐ前の別世界の少女たちのイメージすら残っている。個々のバックグラウンドとの結びつきからいかに脱却していくか、そこに大きな課題があるのではないかという懸念があった。

 さらにいうなら、バンドリファンというのは非常に厄介なもので、3Dが完全に2Dから離れてしまってはそれはそれで不満が出てしまう。「重ね合わせ」こそがプロジェクトの妙である限り、もはや現実世界にのみ残されたただのリアルバンドになってしまっては、せっかくの旨みが無くなってしまうという感覚がある。現時点で、常に2Dのストーリーが追加され続ける既存のバンドたちはそのあたりの保証があるのだが、Mujicaは少なくとも現時点では(いつ公開されるか分からない新作を待つ以外に)2D側の追加が無いのである。そんな状況で、「はじめの一歩」をどのように刻むのか。私はそこを(正直不安は特になかったので)楽しみに待っていたのである。

 

○予想は裏切り、期待は裏切らない

 まぁ、その結果が今回のライブだったわけで……冒頭で述べた通り、「セトリの力でねじ伏せるし、個々の表現力でなんぼでも世界観なんて増し増しにできるからお前らはただ目の前のMujicaについてくればいいぞ」と、そんな太鼓判を押してもらえたライブになってしまった。本当に、期待の120%が返ってきたライブ。他のバンドと比較しても、約90分という演奏時間はやや短いものである。ノンストップで演奏し続ける地獄のプログラムはこれまでのMujicaに象徴的だった幕間劇や創り上げてきた世界観を伴わないものになっている。にもかかわらず、「このライブをやるのは、Mujicaしかいない」と我々は信じることができた。かつてRASがリアルライブを展開し始めた時にもアンコール無しのノンストップライブに痺れたものだが、Mujicaに至っては休憩時間すらほとんど無し、一度入った世界から心を離す余裕が1秒もないギチギチの展開。しばらくは、この力業でねじ込んでいくから覚悟してろよ、という宣戦布告のようではないか。

 そして、すっかりMujicaに調教されてしまった我々はそんな「余白が無い」はずの構成にもいくらでも付加要素を受け止めることができるようになっている。「バラバラにして大丈夫か?」と思っていたElementsはそれぞれのポジションに配置された時に万全の役割を果たし、「黒のバースデイ」はこの度は三角初華がその全ての漆黒を飲み込んだ。リリース当時は明示的でなかった「SymbolⅢ:Water」のあの無音の時間に、我々は豊川祥子と三角初音の芳醇な物語をいくらでも感じ取ることができるようになっている。楽曲が、今まで蓄えてきたたくさんの感情と共に、新たな進化を始めている。この構造を先んじて想定していたとするなら、やはりバンドリプロジェクトってのは化け物みたいな存在なのだ。

 

○キャラと、キャストと

 「重ね合わせ」の妙味である「2つの側面」を憂いなく甘受できるのは、ひとえにキャスト陣の努力の賜物である。中でもMujicaの特異性を今回嫌というほど見せつけられたのは、やはり三角初華:佐々木李子と豊川祥子:高尾奏音という2人の常軌を逸したplayerの存在だ。誤解も批判も恐れずに書いてしまうと、佐々木李子という表現者は、バンドリプロジェクト10バンドの中でも最強最高の存在だと思う。単に歌が上手いとかギターが上手いとか、もうそういう次元の話じゃない。彼女がやりたいことをやるだけで、それがステージになるのだ。それができるだけの、純然たる技術がある。各バンドのセンターマンにそれぞれ魅力はあれど、この佐々木李子に比肩するのは、私的にはチェルさんくらいしかいないと思っている。

 加えて、このバンドには「中心」がもう1つあり、化け物プレイヤーの称号は高尾奏音にも当てはまる。そう、土台が、基盤が2つあるからこのバンドはクソ強い。どっちに振り回しても最大級の結果が出せるので、他のバンドと比べると表現の幅を何倍にも拡大できるのだ。今回のライブではそんな「2つの才能」のアドバンテージが最大限に活きたステージングを見せつけられた。

 プレイスキルという意味では頭抜けているのが上述の2人に加えて、別な意味でのモンスター・米澤茜。この人が常に後方に控えているからこそ、このバンドは多少の無茶が許される。あかねんは人となりを知れば知るほどどんどんハマっていってしまう、まさに魔性の女であるが、大大大前提として「ドラムがヤバい」という条件が成立しているからこその暴挙。リズム隊の重要性というのは、おそらくバンド内にいるメンバーが一番身に沁みてわかっているだろう。

 この3人と並べようとするとどうしても身を引きそうになるのが残りの2人ということになるのだが、もちろん岡田・渡瀬の2人に足りないなんて感じたことは1度たりともない。ことにゆづむんに関してはセンターに佐々木李子という音楽の化身みたいな存在がいてギターまでかき鳴らしやがるのでプレッシャーも半端じゃなかっただろうが、この数年間のバンド活動で信じられないくらいにその存在感を増している。わたしゃ素人なので彼女のギターの巧拙なんて語るべき言葉を持たないのだが、要所でキメる彼女のサウンドにこの上ない高揚感を覚えているのは紛れもない事実である。

 そしてどうしても目がいってしまう「バックに控えるなんか足が長い人」、岡田夢以。ベースというポジション自体が渋いのでそりゃまぁなかなか前には出てこないだろうが、彼女のベースワークだって(特に今回の会場は音響が良かったので)しっかり耳に飛び込んでくる。今回演奏した楽曲では例えば「Air」のアウトロあたりのベースワークの軽快さはたまらんものがあるし、現時点でMujica最大のage曲となった「顔」はこれまで陰で支えてきたティモリスが思い切り前に出られるベースメインのぶち上げ曲。2日目にはついにテンション上がりきっちゃったドロリスさんから「ティモリス!」と声までかけられ、お立ち台に上がる姿はあまりにも標高が高すぎる。最も美しく、最も「信用できる」ベース、そのポジションはもはやめいしゃんしか出来ないのである。

 

Mujicaの未来

 さぁ、こうして「3D」が新たな一歩を踏み出したAve Mujica。有り余る表現力から繰り出される圧倒的パフォーマンスは、もしかしたらバンドリプロジェクト内でも「3Dがグイグイ引っ張る超絶ぶち上げバンド」の最右翼になるかもしれない。フェスへの出演なども増えているおかげでとにかくステージングの熱気が尋常ではなく、今回の「顔→KiLLKiSSFire」コンボは伝説として語り継がれることだろう。もちろん、これが最高到達点だなんて全く思っちゃいませんよ。これから「先」に、まだまだ続いていくバンドなのだから。豊川祥子は、こんなもんで満足するほど優しい神様じゃないですから。

 私もなりたい、世界を作る「共犯者」に。

 
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