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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 古賀ちゃん。ブログ内を「古賀」で検索するとそこそこの件数がヒットするが、残念ながら半分くらいが古賀葵のことではない。最序盤は「めだかボックス」に登場する古賀ちゃんであり、そのあとは「青ブタ」の後輩・古賀ちゃんである。おかげで、想像以上に言及している量が少なかったのだが……それでも選ばれたからには、きっと何か理由があるに違いない。……なんでしょうね(自分の胸に聞けィ)。

 

 




・馴れ初め

 「馴れ初めが難しい」というのが、今回古賀ちゃんについて一番考えなければいけない部分である。白状してしまうと、履歴やブログ内検索をしないで思い出そうとした時点では、当然「かぐや様」だろうと思っていた。あそこで古賀ちゃんがハネたのは間違いないのだし、その辺で俺も気にし始めたんだろうなぁ、という印象。これは半分正解で半分外れだ。

 Wikiの情報を確認すると、古賀ちゃんのデビューは2015年と実は案外早い。その後もコンスタントに仕事を継続しており、もちろん現在ほどではなかろうが、ポツポツとメイン級の仕事もしている。そして「かぐや様」のスタートが2019年で合間には4年もの活動期間があるのだから、私は流石にその間に遭遇はしていたのだ。

 そうなると、自分の記憶じゃなくてWiki頼みで歴史を辿れば初めて古賀ちゃんを認識したのは「少年アシベ」ということになる。今作ではサブキャラのユミコちゃん、そして途中からゲストとして定着するリャンリャンなど、複数の役を担当しているのだ(この作品はメインキャラ含めてほとんどが兼ね役を振られるデザインである)。しかし、この記述を見ても、正直「あ、ユミコちゃんが古賀ちゃんだったんだ……」といまいちピンとこない。その翌年、2017年にはついにメインキャラにクレジットされるようになり、代表作はなんと言っても「天使の3P!」だろう。メインのロリキャラトリオの1人を任されており、ロリ&バンドのウケの良さそうな作品で一気にスターダムへ……。という印象も実はあんまりない。まぁ、結局「天使の3P」自体がそこまで熱心に見てたわけでもないし、当時の感覚で言えばトリオのうち他の2人のキャストの方がよっぽど気になってたもんで、こちらも割とスルー気味。同年に堂々の主人公を務めたはずの「つうかあ」に関しても、「主人公っていうか……大量のバディが出てきてみんな同じくらいのウェイトで話進むからなぁ」ってんで残念ながらメインで起用された若手声優に意識が向かず。

 こうしてあれよあれよと時は流れ、2年後の「かぐや様」でどっぷり浸かるまで、私は古賀葵という名前にさしたる重要性を見出していない。それにもかかわらず、今回はわざわざ「100人」の中に選出してしまっている。はてさて、いったい何が起こってしまったのだろう。……俺にも分からんから困ってんねん。

 

 

・良きところ

 74人目ともなればいい加減パターンもなくなってくるが、やっぱり「古賀ちゃんの何が引っかかったのか」はおっきな謎には違いない。いや、逆説的に考えるなら「なんでそれまで古賀ちゃんが引っ掛からなかったの?」と考える方がいいのかもしれないが。まぁ、身も蓋も無い言い方をしてしまえば、「私のアンテナの感度が落ちてしまったから」という悲しい結論で終わりな気もするのだが、なんかね、古賀ちゃんボイスの特徴を感知するのってね、結構デリケートな作業だった気がするのよね。

 今回もどうせ伝わらないだろうたとえ話みたいになるが、私の中の古賀ちゃんボイスのイメージは「1つに落ち着かない不安定ボイス」だと思っている。なんかね、真っ直ぐに喉から一本の声が出てるのが普通の声優だとするなら、古賀ちゃんは喉から1本大きな声を出しつつ、顎の下あたりから副音声みたいに別な小さな異音を発して二重になっているような……なんなんだろ。「1人で出してる1つの音声」じゃないような妙な感覚があるんだよな。それはこれまで使ってきた言葉では「障り」に近くもあり、「きしり」に近くもあるのだが、なんか妙な「膨らみ」を感じるんですよ。

 声質は高音、やや固め……というか鋭いめ? よく分からんが、何かざらりとした触感もある古賀ちゃんボイスは、いつ何時でも完全にクリアになりきらず、微妙な隠し味みたいな副次要素が混ざっている。これがたまたま四宮かぐやというツンデレというにも挙動不審すぎるびっくりヒロインの素性にあまりにガッツリハマってしまい、世界的にも古賀葵という名前が大々的に知られるきっかけとなるほどのセンセーションを巻き起こしたんじゃないかと。それまで使われてたような「ふつーのロリ」とか、まっすぐでクセの無い役だと、この「多層的古賀ボイス」の違和感は極力消す方向に働いちゃうので、なかなか特異性が見出しにくいのよな。

 「かぐや様」の現場は、さらに双璧を成すのが純正まじりっけなしの100%ピュアボイスの小原好美だったというのも好対照を成し、より一層古賀ボイスを引き立てるのに貢献したかもしれない。どこまで張っても必ず「抜け」の要素がある底抜け小原テイストと、どれだけクリアにしようとも何かが引っかかり、裏から漏れてきそうな古賀テイスト。音域だけで言えばそこそこ近いのに真反対を向いているかのようなこの声の使い方が、トンチキギャグバトルに拍車をかけるのだ。最近取り上げた「小澤亜李with佐倉千代」とか「赤﨑千夏with織部やすな」のように「この声に出会うためのキャラだったのだ!」みたいながっちんこな共鳴を産んだ事例ともちょっと違う、「漫画だけ読んだら分からんけど、このアニメのこの演出なら、全ては古賀ボイスに託された」みたいな奇跡の融合だった気がしている。

 そうして一度「古賀サウンド」にチューニングがあってしまえば、あとは耳が勝手に「裏側」にも回って古賀ボイスの全てを拾ってくれるようになり、行き着く果ては言わずもがな。この音域なのに、まともなヒロイン役だとなんか変っていう意味では「変な声」枠に入ってもおかしくないのに、「変じゃない声もある」という禅問答みたいな理由でヒロインボイスとして居座り続けるという謎。もう、自分の言葉で書いてるのにどの概念の話がしたいのか分からなくなってきた。

 

 

 

・お勧めキャラ3選(まぁ、考えるより感じて、聞いた方が早いです)

 

・「かぐや様は告らせたい」シリーズより「四宮かぐや」

 というわけで、「天使の3P」ファンには申し訳ないが、私の古賀ちゃんヒストリーはかぐや様で幕をあけることになっている。そもそものキャラクターとして優秀で萌え度数も高いわけだが、それでもなお、畠山守が生み出した奇跡のアニメーションに声を乗せられる特異体質なんて古賀ちゃんくらいだったんじゃないかと思っている。本人が一番お可愛らしいこと。

 

・「ぼくたちのリメイク」より「志野亜貴

 そして多少のブランクをおいてトドメを刺しにきたフィニッシュブロー古賀ちゃんがこのシノアキだった。作品の7割が「シノアキ可愛すぎるやろがい」で回ってたと言っても過言……ではあるけど、それくらいに男を狂わせるヒロイン像。そして当時から「古賀ちゃんキャラのくせに」と不満たらたらのおっぱい。

 

・「ビルディバイド」シリーズより「棟梨ひより」

 この年にシノアキとひよりちゃんのダブルパンチで完全にノックアウトされたのよな。こちらは比較的古賀ちゃんテンプレートに乗せやすい元気っこタイプ。愛嬌を振り撒くまっすぐな萌えキャラではあるのだが、作品世界の設定が単なる萌えで終わることを許さず、やはりその「裏側」が垣間見えるデザインが秀逸。

 

・「ひろがるスカイ!プリキュア」より「プリンセス・エル/キュアマジェスティ」

 ほら、こうなる。純正の愛嬌に高貴さを混ぜ込むという調合だけで見ればかぐや様に似てなくもなくもなくもない。最初にえるたそが出てきた時の「こういう古賀ちゃんもいいね!」からの追加参入までの自然さったら。今にして思えば、かぐや様も藤原書記もプリキュアになると「異世界プリキュア」なのよな。やっぱ地に足ついてない感は共通してんのかな。

 

・「SYNDUALITY Noir」より「ノワール/ミステル」

 まさに「表/裏」の二重構造が分かりやすいキャラクター。「古賀ちゃんボイスを人間にしよう!」というモチベーションは世界を揺るがすことだってできるわけですよ。ポンコツと神兵器の両立を狙うとこうなるわけだね。

 

・「でこぼこ魔女の親子事情」より「アリッサ」

 可愛い。ロリババアなはずなのにババア要素を一切出す必要がないという、簡単なんだか難しいんだかよく分からないトンチキなスタンス。とりあえず水樹奈々と土師孝也を同時にコントロールできる声だということしか分からない。

 

・「16bitセンセーション」より「秋里コノハ」

 エロゲを愛し、世界をエロゲで変える主人公。意味は分からないが、古賀ちゃんならタイムリープくらいお手のものだ。あと単に可愛い。

 

・「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」より「黒瀬海愛」

 こちらは比較的珍しいタイプの古賀ちゃん。作中で一番のクレイジーを任されるという意味ではいつも通りかもしれないけども。やっぱり「裏側の声」が注目点になるわけだ。

 

・「魔法少女にあこがれて」より「阿良河キウィ/レオパルト」

 やっぱり女性声優たるもの、魔法少女になっておかなきゃいけませんからね。……なんで古賀ちゃんが変身するのって赤子プリキュアだったりガチレズ大砲少女だったりするの? 人類は変態古賀ちゃんボイスを求めているからです。

 

・「九龍ジェネリックロマンス」より「ヨウメイ」

 何もかもが不安定な世界の中、本人も常識のありようを揺さぶられながらも、最終的に一番鯨井から頼りにされていた「世界の道標」がヨウメイだった。裏も表も、幻も現実も、乗り越えてそこにたった1つの答えを見せてくれる力。

 

・「mono」より「霧山アン」

 こっちもある意味ガチレズではあるが、たまには古賀ちゃんボイスをツッコミにも回してみてください。改めて、脇を固めるのが「古賀/遠野」だったこのアニメのキャスティング、ほんとに脳髄に何か仕込むのが目的だったんじゃなかろうか。

 

・「プリンセス・プリンシパル」シリーズより「アンジェ」

 というわけで、2代目ではありますが現在進行形で世界を支えている古賀ちゃんで〆。どこまで行っても「裏」からは逃れられない存在感。ただなぁ、4章のアンジェはほんとに辛い仕事ばっかりやらされてたからなぁ。ここからなんとかしてプリンセスと幸せになってほしいものだ。

 

 

 しまった、古賀ちゃんの重要なポイントである「声優過疎地である佐賀県に足跡を残したこと」に触れ忘れてしまった。………………世界的に、佐賀県出身の女性声優は吉田有里・古賀葵の2名だけだとされています(俺調べ)。……佐賀県の食事になんか声に影響を与えるような何かが一服盛られてる説ない?

 

 

・関連リンク集

番組感想・ぼくたちのリメイク

2021年度・俺的アニメグランプリ(声優部門)

新番チェック・16bitセンセーション ANOTHER LAYER

新番チェック・でこぼこ魔女の親子事情

花は咲く、修羅の如く 第10話 「橘と覚悟」

mono #8 「試験に出る長野・富山の旅 第1夜」

 

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コメント
無題
僕は古賀さんというとアニメの特番で地元の佐賀の神社を訪問していたのを憶えています。
【2025/08/25 09:59】 NAME[とみしの] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
声優といえばやはり言葉を扱う職業なので出身県・方言も大事な要素。だからこそ私は声優の出身県ネタには割とこだわる方なのです。
【2025/08/25 18:23】


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