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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ホテル・インヒューマンズ」 5→4

 これも2期あるんか……そんなでかいプロジェクトには見えなかったのだが……原作がコミック12巻で完結してるようなので、2クールで全部やるプランとかなんだろうか。いや、現時点で何巻分放送したか知らんが。

 えっとね、やりたいことは分かるしある程度その主旨を評価しようという気もある。ホテルという人生交差点を舞台とした作劇はここ最近アニメでは不思議な連環があり、「誰ソ彼ホテル」「アポカリプスホテル」に続く奇跡のホテル三部作(勝手に命名)のトリを務めた今作も設定の意図は共通するものがあっただろう。ただ、残念ながら有終の美を飾るにはちょいとカロリー不足だった。それはお話的にも、アニメ的にも。

 まずお話的な部分。やろうとしているのはインヒューマンを冠してるくせしてヒューマンドラマ。てっとり早く「ドラマティック」を演出する素材として「人の生き死に」があり、殺し屋をテーマに設定すればそんな素材にダイレクトにアクセスできるという設定の意味は分かる。また、そうして作られた個々のドラマについても、大きな不備があったとも思わない。毎回手を変え品を変え、いろんな関係性を切り出していくデザインは整っていた。実際、個人的には(寿美菜子の名鑑で取り上げたが)2、3話目のエピソードあたりは嫌いじゃない。

 ただ、そうして展開される話が今作の独自性を発揮していたかと言われたら疑問が残り、「わざわざ殺し屋ホテルを舞台にしなくても」みたいな印象もちょこちょこある。展開としては必ず「殺し」か「死」の影はちらついてはいるのだが、「殺し屋だけのホテル」というピーキーな舞台を設定してまで展開するお話としてはややパンチが弱い。

 ドラマの密度が薄く感じられる要素は筋立てだけではなくアニメ自体にも悩ましいところがあり、端的に言えば「時間的薄さ」である。尺の間延び、演出のぼんやりとした印象。命のやり取りにしちゃぁどこか牧歌的な雰囲気すら漂うのはもしかしたら狙ったテイストなのかもしれないが、それでは舞台が霞む。なんだあ間延びしているのはおそらく分割(?)2クールという全体尺に合わせる必要性からきているものだろうが、流石にラストエピソード「アナザー・スカイ」は(エピローグを含むとはいえ)アニメ4話もかけてやるような話ではなかっただろう。別に百合百合な内容は嫌いではないが、ぼーっと毎週観ていたら4週間は保たない。

 「これがやりたいならもっと見せ方はあったんじゃ?」と思う部分が多く、トータルとしては残念なアニメ化という判断にさせていただく。2期に何かおっきな流れを取っといてる可能性はあるが……期待を持って続きを待ち望めないのは残念至極。

 
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