忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[12077] [12076] [12075] [12074] [12073] [12072] [12071] [12070]

 

←前(2/4)へ 

 

 




<アニメソング部門>

 ここ最近の付き合い方に変化があった部門の1つに、このアニソン部門がある。これまでの流れも紆余曲折があって、ある時期から私がカラオケ狂いになってしまったところから、「聴く」だけじゃなくて「自分で歌う」という楽しさも楽曲の良し悪しに大きな影響を及ぼしたのだ。その流れはずっと継続していたのだが、非常に残念なことに、昨年度あたりからカラオケに行く回数がめっきり減ってしまった。これはモチベが大きく下がったわけではなく、単に諸々の事情で行く時間と体力が削られてしまったというのが大きいのだが、周りにあんまり一緒に行ってくれる人がいないもので……どうしたって新しい音楽文化を摂取する機会が減ってしまうとなぁ。あとはまぁ、そうして数が減ってしまったカラオケに行く貴重な機会にも、有象無象のアニメソングではなく「バンドリ楽曲をマスターしなきゃ……」ってんでそっちに時間を割くことがほとんどになってしまったのである。2バンド追っかけ状態は負担がでかいね。

 なんて前置きをしつつ今年度の個人的お気に入りアニソンをいくつかピックアップしていこう。まずは「お馴染みのアニソンアーティスト」部門から。パッと思いついたのはハコニワリリィによる「絶対称賛!」(笑顔のたえない職場です。OP)。恥ずかしげのない応援ソングで世の社会人にエールを送りつつ、百合っぽさを醸し出してみたり、ポメラニアンだったり。とにかく無条件で元気がもらえるとてもオープニングらしいオープニング。同じくハコニワリリィからは正統派電波ソング「にんころダンス」も外せない。脳髄にばっちり残るお手本な電波で、しかも絶対にこのアニメのエンディングにしか使えないという潔い「アニソン」の立ち位置が嬉しい。映像もめっちゃ可愛いし、実は最後の最後までベスト3候補に挙げていたのは私の電波ソング好きの表れである。

 さらにここからHoneyWorks繋がりで「戦場の華」(最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうかOP)もぜひあげておきたい。これも本当に完全なるアニメのテーマソングになっており、普段のHoneyWorksの青春ソング路線を抑え、スカーレットのモチーフに全振りした勇ましい楽曲が実に痛快だ。さらに毎年取り上げているナナヲアカリからは「ムリムリ進化論」(わたなれOP)も安定の親和性。毎週オープニングを見ただけでもアニメ1本観たような満足感があるんだよな。

 その他、アニソンシンガーからちょっとズレるところではこれまた私は大好きでよく取り上げるyamaの「アダルトチックチルドレン」はぜひ映像と楽曲を合わせて楽しみたい1本。この絵が作れるのは本当にスタジオの進歩だよなぁ。直近でハマった怪しげな世界でいえば「魔法使いの日記」(シャンピニオンの魔女OP)。ほんとに世界観に満ち満ちた楽曲でこれ以上ないくらいにアニメ的。なんなら作品のファンタジーさがついていけてないくらい。世界観とズレてるけど良すぎたので丸め込まれた楽曲でいうと「サファイア」(瑠璃の宝石ED)が。瑠璃ちゃん、別に本編でこんなことするキャラでもないんだけどね。

 常々「オープニングは『起きろ!』であるべきだ」と主張している私だが、今年度も色々な「起きろ!」がございまして。例えば直近だと「TEST ME」(【推しの子】OP)が記憶に新しい。映像の強烈さと楽曲の強さがマッチして極上の「起きろ!」である。強さでいえば「化けの皮」(グノーシアOP)も大好き。なんとも不安定な楽曲中に紛れ込む人狼用語の妙が実に愉快。あとSQちゃんのおっぱい。叩き起こされる度合いで言えば突き抜けているのは「Rady to Rock」(ロックは淑女の嗜みでしてOP)今年もハードロックで目が覚める幸せ。「起きろ!」とはちょっと違うんだけど不思議な「楽しさ」でいっつも全部見ちゃったのは「メガネを外して」(正反対な君と僕OP)。映像のギミックが本当に楽しくて実に「らしい」映像になってるのは見てるだけでワクワクしちゃうよね。楽しさでいえば「Sunday Morning」(姫様“拷問の時間ですOP)も目が離せない阿漕な映像で素敵。「アニメソングでダンスさせるのもうやめない?」みたいな風潮が出てきているが知ったこっちゃない。ご陽気ならそれでいいのである。

 「声優によるキャラソン部門」からは、「Cross heart〜偽りのない気持ち」(機械じかけのマリーED)が忘れられない。あ、もちろんマリー2とのデュエットバージョンね。奈央坊とあみっけのデュエットって、ありそうでなかった夢の共演だよなぁ。ある意味で夢が実現した(?)かもしれないのは「さよなら人類」(宇宙人ムームーED)。コザエツさんによるこの歌唱が令和で聴けるなんてね。このあたりはエンディングテーマらしい良質の「寝ろ!」ですね。個人的な事情で推さざるを得ない声優シンガー、佐々木李子が担当したのは「Majestic Catastrophe」(異世界黙示録マイノグーラOP)。これ、どこぞの仮面のギターボーカルにもそのまんま歌ってもらえそうですよね。そうそう、「声優+歌唱」といえば忘れちゃいけない、「ゼッタイ歌姫宣言ッ!」(プリンセッション・オーケストラOP)こそは私の根底に流れる何かを刺激しますよね。ちなみに中の人繋がりで恐縮ですが、実は今期トップ3候補に最後まで残った楽曲に「BUD SURPRISE」(ばっどがーるED)があります。なんかね、「きららアニメ」という伝統美を感じさせるものがありますよね。っつうか天狼群は普通にいいユニットなんだよな。あとは総合力の勝利っぽい理想的なキャラソンに仕上がっていた「ボールパークでShake! Don't Shake!」(ボールパークでつかまえて!ED)も全然きららじゃないけどきらら味がありますよね。やっぱご陽気キャラソン好き。

 最後はなんとも珍妙な枠を2つ。まずは作品の雰囲気から突き抜けすぎて何もかもをぶっ飛ばした「太陽、なってあげよっか?♡」(私を喰べたい、ひとでなし 4話ED)。もう、ずっとみこちゃんのターンだったら幸せだったのに……。わざわざ特殊エンディング作ってもらえるくらいには愛されてるし重要なキャラなのよなぁ。そしてラストは「アニソン」として括っていいのかすらよく分からない「主題歌」として恐ろしいまでの存在感を示した「銀河系まで飛んでいけ!」(銀河特急ミルキー☆サブウェイ主題歌)。もう、楽曲としてはほとんど使われてないんですよ。ほんとに最初のワンフレーズだけが毎回ラストにズガンと流れることによって、あり得ないくらいに「主題歌」になっているという意味不明な状況。そして昭和の懐メロ、しかもアイドルソングを持ってきて作品の全部を肩代わりしてもらおうという悪魔の所業。これもまた歌の持つ不変の力ということなのだろう。

 

 

第3位

Turkey!」(9話)OP「ヒャクニチソウ

 これはまぁ……楽曲がいいとか、映像がいいとか、そういう次元を超えて「ここまでやられたら評価しないわけにもいかんやろ」というスタッフの執念への評価である。知らない人のために解説しておくと、トンチキタイムスリップ戦国ボウリングアニメである今作は、オープニングに主人公チームの合同キャラソンが使われていて、ちょいとアンニュイな映像も混ざったそれなりに良き「オープニングソング」が流れてたんですが、彼女たちが飛ばされた先の戦国時代には「姫たち」という同じ数のヒロイン勢と邂逅する。こちらも全員(当時の)若者たちなのだが、キャストが日髙のり子を筆頭とするレジェンド軍団で固められており、「まさか今の時代に伊藤美紀や皆口裕子のロリを聞くことになるなんて……」と皆衝撃だったわけだ。そして物語も佳境となる第9話のオープニングが、若手キャストに変わってこのレジェンド勢が歌う特殊バージョンに切り替わり、それ用にわざわざアニメーションも描き下ろし。「何故そこにそんなに力を?!」というので嬉しいとかいう感情よりも先に困惑があったのである。

 しかしまぁ、そうしてなんとか我々視聴者に楽しんでもらおうというその気概は評価されるべきもの。アニメ乱立であっという間に記憶の彼方に消える作品が多い中、こうして珍妙な形でも爪痕を残せた作品というのはそれだけで立派だし、そこにアニソンが貢献したというなら、それはここに記録すべきお話なのである。……同じベテラン勢でも歌ってもらった時の印象随分違うよねぇ。

 

 

第2位

「うたごえはミルフィーユ」OP「思い出話

 「歌」をテーマとした作品の楽曲が良いものになる、それはある意味必然ではあるものの、綺麗に形を成して作品の象徴として立つまでに至るのはなかなか難しい。本作におけるこの楽曲は、最終的に見事に作品を体現し、文字通りに大きな「思い出」を作り出すことに成功した。

 アカペラというテーマ自体がマイナーなこともあってなかなか扱いが難しかったとは思う。極端な言い方をしてしまえば、どうしたって楽器を使った演奏よりも音は弱くなるのだし、地味な印象は否めない。その分繊細な音の味わい、人間の喉だけで再現される音色の多様さなどを楽しむ余裕があればいいのだが、強くて雑な刺激だらけのこの世の中、心を落ち着けて声色に耳を傾けさせるというのはなかなか大変だ。実際、私はこの楽曲が良いものだとは思っていたが、アニメ視聴中はそこまで印象に残るものではなく、アカペラ歌唱としてもParabolaが担当した楽曲の方が派手で楽しいとも思っていた。

 しかし、物語が煮詰まり、最終話を迎えたところで曲の持つ意味がガツっと増える。不安定な進路に悩む女子高校生たちの青春の物語の中で、彼女たちが何を考え、なんのために歌っていくのか。そんな不安と希望が入り混じった感情に互いを想い合う気持ちを込めた「餞」の楽曲であることが明かされたことで、曲のバックグラウンドが大きく広がり、アカペラの音色による温かく包み込むようなニュアンスがこれしかないというピンポイントの感情を揺さぶる。1話目から繰り返し聞いてきた楽曲がアニメの終わりと共に完成するという、実に美しい構図を見せてもらった。

 

 

第1位

「アポカリプスホテル」OP「skirt

 すまねぇ、俺は弱い人間なんだ……昨年度に引き続き、今回も「グランプリ受賞作品のオープニング」がアニソン部門でも優勝することとなった。でもしょうがない。これはもう、呪詛ですよ。

 このオープニングの良さを語るべき言葉を私は持ち合わせておらず、この映像を見るたびに何故か溢れてくる涙の理由を説明ができないのだが、その「説明できなさ」っぷりこそが今作の特異性なのだろう。画面に映っているヤチヨさんは楽しく踊っているだけなのに、振り付け、表情、ライティング、全ての描写によって裏にある数百年の孤独と奮闘を思って勝手に涙が出てしまう。この子は、本当に「終末」を踊っている。

 そしてそんなホテリエの優美なダンスを支える肝心の楽曲は、アニソンとしては珍しい、日本が誇るアーティストの1人であるaikoが担当しており、そのなんとも不安定なメロディラインがどうしようもないほどの破滅と崩壊を想起させながらも、どこかブレない軸を持って物語の核をも担う。楽曲としては過去の男を袖にして強気でやっていこうという女心を描いた歌詞のはずなのだが、当然今作においては「人類の皆様、さようなら」という今作のヤチヨさんのスタンスにすっぽりとおさまってしまう。黙示録を歌う(謳う)アーティストって、いったいどんな存在だってんだ。

 もちろん、この楽曲のフォローとしてエンディングの「カプセル」が存在しているということも忘れてはいけない。この統制の取れた構造があまりに完璧すぎて、全てのパーツが結集して「1クールアニメ」になっている。であれば、やはりその大看板となるオープニングの存在は無視できないのである。

 

 

 

<キャラクター部門・男性キャラ>

 手短に片付けるよ! 男性キャラ部門。まぁ、こっちはそこまで思い入れはないからスムーズに終わると思いますよ!(フリ)

 さて、こちらの部門はさらに細かい部門に分けて紹介するのが恒例になっているのでなんとなくで分類していくが、今期やたらと象徴的だったのが「ひたすらイチャラブする漫画作品」の台頭。そうした作品って、そりゃヒロインに注目するのが当たり前なんだけど、そんなヒロインが「惚れて然るべき相手」として男性キャラもちゃんと描かれなきゃいけないわけで。そうした枠が割と充実していた。たとえば真っ直ぐイケメンで困っちゃうキャラといえば神城光輝(太陽よりも眩しい星)とか、ちょっとニュアンスは違うが「まぁ、そりゃ惚れるよね」という印象が強い大鳥辰太さん(ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん)とか、もちろん無視できない谷悠介くん(正反対な君と僕)とか。こういう男子を見てると私の心の中の乙女がキュンキュンしちゃうわね。ちなみにライドウ(阿波連さんははかれない)を同じ枠に入れていいかどうかはちょっと悩むところ。いや、絶対違う枠だな。ちなみに高校生部門のトップは多分乙木守仁さん(ウィッチウォッチ)。

 こんだけ男子高校生が並ぶと「世のアニメはラブコメばかりか」と思われそうなのでもうちょい「主人公枠」で堂々とした奴らを並べていくと、あまりのスパダリっぷりに作中でもスパダリ呼ばわりされてしまったのは透乃眼あきらさん(透明男と人間女)。できすぎたジェントルっぷりに、顔は全く見えないのにイケメン感が半端ない。ちなみに中の人ネタで恐縮だが、同時期に放送された作品でザイロ・フォルバーツ(勇者刑に処す)が阿座上洋平ボイスで共通しているというのは衝撃の事実である。どっちもある意味でスパダリではある。パワー系主人公で言えば外せないのは明浦路司(メダリスト)。やっぱ司先生のあのパワフルさと真っ直ぐさがスポ根のアツさを一段階引き上げてくれているのは間違いない。真逆で覇気も筋肉も無いのに妄念だけで主人公の看板を下さないのは近藤誠一郎(異世界の沙汰は社畜次第)。コンドゥーがクレイジー仕事人間だからこそ成立した作品であり、日本全国の社畜の皆さんもアニメを見ながら共感の涙を流したとか(流してないとか)。ちなみに個人的に一番強さを発揮したふてぶてしい主人公でいえばモグラ(出禁のモグラ)が忘れられない。大好きな作品なんだけどなかなか取り上げるチャンスがないなぁ。

 さて、毎年こうした主人公枠と対比してあげているのがラスボス部門。クセの強い敵キャラというのは印象に残りやすいものだが、今期はあんまり「巨悪」って感じで印象に残ってるキャラはいないのだが……唯一鳥肌クラスだったのは大渋一二三学園長(SANDA)あたりでしょうか。無惨様以降妙に増えた「悪すぎる関俊彦」の集大成みたいなイカしてイカれたジジイキャラである。性格の悪さで言えばある意味ラスボス級、底の見えない最悪を超えた最悪を見せてくれたのはジュリアス・フォン・パリスタン(最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか)。鮮血姫と張り合える巨悪は冷血王子しかいないのだよ。巨悪という意味で性根が悪すぎたキャラだとケロッペ(前橋ウィッチーズ)はもしかしたらこの枠に入るのだろうか。まぁ、キュウべえクラスまで行かなくてほんとによかった。

 人外に触れたのでこれも恒例、「男か女かで言えば男やろがい!」と強弁できる人外部門。筆頭で選びたいのは名もなき主人公、「」(雨と君と)をここで取り上げさせてくれ。狸は世界を救う。もっと積極的な人外主人公だとムームー(宇宙人ムームー)もこの枠でいいんでしょうかね。今期は人外控えめだ!

 そして私が必ず取り上げるのは「愛すべきヘタレ」枠。格好いい男にこそ憧れてしまうが、共感を呼ぶ情けない男がちょっと見せる勇気なんてものが一番刺さっちゃったりするんだから。今期「情けないところからの大逆転」の最短記録を叩き出したのはカナタきゅん(ミルキー☆サブウェイ)。総長との関係性はあまりにラブすぎて守ってあげたくなっちゃう最高のショタ(ショタなのか?)。みっともない男のみっともない活躍というとやたら印象に残ったのは中尾八郎(東島丹三郎は仮面ライダーになりたい)。実は今作の主人公は彼なんじゃ無いか疑惑があるくらい。軍鶏とのバトルは名勝負。そして「敵キャラからの転身」を華麗に決めた憎めないキャラとしてはザックリーさん(キミとアイドルプリキュア)をあげておきたい。「カッティーさんも選べよ」と思われるかもしれないが、個人的にはウインクとザックリーさんのドラマの方が刺さったんだよな。あと佐藤せつじ氏の声がほんと好き。

 さて、残るはベスト3入りを検討した面々を取り上げていこう。まずは直近の作品から、福原多聞(多聞くん今どっち!?)を取り上げる。イケ原とジメ原の2つの顔を使い分けるヘンテコアイドル。ジメ原の時のメンヘラ具合が予想外すぎて、少女漫画的な「アイドル主人公」のはずなのにやたらと気にさせてくれる存在だった。気になると言えばその存在感がどうにも引っかかったのはシャリア・ブル(機動戦士Gundam GQuuuuuuX)。「ヒゲマン」なんて呼ばれてんのに格好いいのずるくない? 最終決戦にモビルアーマーで挑む人間なかなかおらんで。

 「真っ直ぐ高校生主人公」の中でも異彩を放っていたので別枠にしたかったのは矢野剛(矢野くんの普通の日々)。彼の特異体質が全ての物語を生み出したわけだが、1本のアニメで「男子高校生の変化と成長」を描かれてやたら満足してしまったというのは稀有な体験。可愛いし、ところにより格好よくもあったんですよ。局所的な格好良さで言えば、作品1本作り出した功績を評価したいのは芹沢鴨(青のミブロ)。やっぱ時代劇っていうと「男の生き様」みたいなむさ苦しいテーマ性がしっくりきますよね。ちなみに「男の生き様」という意味で今期一番話題になったのは……野原ひろし(野原ひろし 昼メシの流儀)。……え? 違う? あ、そう……。

 ちなみに「男性部門で選んでいいんだろうか?」というので最後の最後までなやんだが他部門との兼ね合いで泣く泣く選外とさせていただいた最高に格好いいキャラとしてラキオニキ(グノーシア)の名前はここであげておきます。ほんと、いつでもどこでも格好いい、最高に頼れるイカした奴だったぜ。

 さぁ、残り3人。

 

 

第3位

「忍者と極道」より「ガムテ

 意外な作品から意外な名前かもしれない。正直、個人的に「忍者と極道」はあんまりピンと来たアニメじゃなかったのだが、その中でも特異点だったのがこのガムテ。彼の生き様・死に様こそが、今作がやりたかった「無茶苦茶極道ファニーギャグバイオレンス」の集大成だったんじゃないかと勝手に思い込んでいる。

 まぁ、極論すりゃただのチンピラでしかないわけですよ。生まれの不幸やら何やら、バックグラウンドは色々とあるが、そこから転げて極道に成り果て、最後には世界の全てをぶっ壊して跡を濁しまくりながら散っていった。生涯のどこをとってもイカレまくった最高のヴィランである。

 しかし、やはりその影に潜む悲哀は無視できるものではなく、その他の「捨てキャラ」たちとは一線を画す物語の厚みを持っている。そしてそんな彼の人間性を一回りも二回りも分厚く彩ってくれたのは、なんといっても中の人・上坂すみれの手腕。ガムテ芸、ほんとに聞いてて愉快すぎて、耳障りなのにずっと聞いていたいというとんでもないキャラメイクになっていた。いかにもすみぺが愛してやまない極まった感性がうまいことシンクロしたのだろう。ガムテが存在したことだけでも、今作のアニメ化には大いに意味があったと言えるんじゃなかろうか。

 

 

第2位

「正反対な君と僕」より「平秀司

 谷を差し置いて! 山田でもなくて! 平かよ! そうだよ! 俺の中でのヒーローはやっぱり平なんだよ!

 というわけで陰キャの星、陰キャのままでも輝ける存在、それが平だ。彼の面倒臭い人間性のやたらと生々しい存在感は、作品世界を一際リアルに息づかせた。もちろん、この作品の「それっぽさ」は全てのキャラに共通している。鈴木の「空気を読む自分をちょっと窮屈だと感じている」雰囲気もそうだし、山田が「陽キャなんだけど本人なりに色々と気を遣った結果の人間関係である」点、東さんのどうしようもない異性との距離感など、人間ってのは本当に面倒を抱えながら日々をいかに楽しく過ごすかを考えているのだな、ということが伝わってくる世界。

 そんな中で唯一、世界を楽しもうと思っていなかった平。何かというと悪態をつき、初恋カップルを苦々しく思いながらも世界が違うってんで積極的に触れることもしない徹底した脇役根性。しかし、世の人間の大半はこうして自分を容易く脇役に追いやってしまうものだ。そして、そんな隅っこから今作における平の物語が始まる。全体的なデザインとしては「鈴木・谷のカップルに影響を受けて変わっていく友達」というポジションなのだが、それだって鈴木たちを勝手にフレームの中心に置く身勝手なものの見方である。平を中心に置いた時には、彼のちょっぴりの信念で谷にも影響を与えているのだし、彼が輪の中に入っていったことで鈴木の世界だってちょっとは変わっている。陰キャができる精一杯の背伸び、ちょっとの頑張りが、クラスという小さな世界をちょっとずつ変えているのである。平自身はそんな大それたことは考えちゃいないだろうが、人間関係というのは、そうしてお互いが嫌でも変わっていく中にあるのだ。

 平は変わりつつある日常に未だ馴染みきれてはおらず、そんな些細な違和感が東との接点にもなっている。この先に伸びる「正反対」な道行きで、彼はどんな人生を選択するんだろう。複雑怪奇な「人間」を見る上で、平は本当に面白い男である。

 

 

第1位

「不滅のあなたへ Season3」より「アオキユーキ

 世界の強さ、勇ましさで言えば、ユーキは強すぎた。あまりに強すぎて異次元だったもんで、なかなか周りからは理解されなかったのだけれど。

 振り返ってみれば、もはやユーキの持つステータスは「チート」と言ってしまってもいいのかもしれない。回りから一切の影響を受けず、どんな状況においても自分の最優先がブレることはない。一から百まで全て自分のやりたいことだけをやって世界を捻じ曲げた、ある意味でこの世界においてはフシ以上の最強存在であった。生きている時間にしたらフシの何千分の一かも分からないのに、単なる中学生のガキが世界の観測者へ大きな影響を及ぼす。まぁ、思い返せばフシはマーチからも多大な影響を受けているわけで、人間性の頑強さに歳は関係ないのかもしれないが、それにしたってユーキはクレイジーすぎる。だというのに、ミズハノッカーという人類最大の脅威を退けた彼の功績は一切讃えられない。そして、ユーキ自身もそれが全く特別なことだとも思っていない。世は全てこともなし。やりたいようにやり続けた結果が、後からついてくるだけ。そんなユーキの生き様は、ある一面においては格好良すぎるハイパー主人公設定なのである。

 ……まぁ、そこに格好良さを感じさせないからこそのユーキなのだけれども……。「不滅」ってなんなんでしょう。何が折れたら、人間は負けたことになるのか。ユーキは、多分それを知らないが故に強かったんでしょうね。

 

 

 

次(4/4)へ→

 

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/10 不折正方形]
[04/10 とみしの]
[04/09 な]
[04/09 不折正方形]
[04/09 不折正方形]
バーコード