○「ニワトリ・ファイター」 5
なんやこれ。タイトルだけ見て何かの比喩かと思ってたんだが、ガチでニワトリがファイターだった。なんやこれ。
例によって意味が分からんかったのでWikiを確認しにいくと、こちらは漫画原作。Wikiには「連載開始された後、メキシコやスペインやアルゼンチンなどのスペイン語圏で人気となり」って書いてあったんだけど、どういうことだよ。特定の言語圏に刺さる漫画っておかしいやろがい。ほんで日本ではマイナーなのどういうことやねん。謎すぎる(いや、これがメジャーになったらそれはそれで謎だが)。
1話目に関しては「ほんとにニワトリでファイターなだけなの!?」というので訝しみながら視聴していたわけだが、どうやらほんとにニワトリでファイターなだけの作品である。その背景に「なぜニワトリなのか」という説明も一切ないし、「なぜこんなに強くなったのか」も分からない。そもそも巷に出没するモンスターの正体も一切説明がなく、政府も怪物が出ると避難警報を出すが軍が出動しているような描写もなく、単なる自然災害みたいな扱いになっている中、健気にニワトリだけが立ち向かっている不可思議ワールドである。
でもまぁ、そこに説明がいるのかと言われたら……いらんのだろうな。「アンパンが街の平和を守るためにバイキンと戦ってるアニメだってあるだろ」と言われたらそれまでだ。この世界ではニワトリが人語を解し、人間以上の力でもって巨悪を駆逐するのである。それでいいじゃないか(主人公だけが特異存在なのかと思ったら、ラストで別な雌鳥も出てきたのでこの世界のニワトリはだいだいこうだ)。あとはその「訳分からん」世界をいかにアニメにするかというだけの話である。
制作はゴリゴリのCGワーク、サンジゲン。お仕事履歴を並べるとバンドリとバンドリの間にニワトリが挟まるという随分なカオス。ちなみに監督は「D4DJ」も担当していたらしい。あれとこれが同じデザインワークというのが何とも不思議ではあるが、まぁ、描画は悪くなさそうなので「パワフルニワトリ活劇」を描くのに不足はないんじゃなかろうか。
いかんせんそうして全体的に納得したものの、トンチキではあるがあくまでヒーローもののテンプレートの上。ここから「ニワトリならではの魅力」(あるんかそんなの?)が出てこないとちょっと差別化は図りにくい。画だけで興味を惹き続けるのにも限度があるし、どこかでスペイン語圏に刺さった変な魅力が発揮してもらえると助かる。
ちなみに、1話目ゲストキャラと思しき爺さんのCVが西村知道氏だった。前クールの呪術廻戦の時に「これがお声を聞く最後か……」と思ってたので、また聞けたのはちょっと嬉しい。やっぱ収録って相当前にやってるんだなぁ。
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