|
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「海月姫」 6→6
最後の最後まで予定通りの進行をみせた、安定感のかたまりのような1本。ノイタミナ枠というととんでもない冒険心に溢れる作品を発信し続ける一方で、少女漫画原作だと「ハチクロ「のだめ」と抜群の安定感で見せてくれる作品もコンスタントに作り続けてくれている。 敢えて悪く言うなら、全く予定調和な部分からはみ出ることのない「原作通り」というのは、原作を知っているファンにはつまらなく映る場合もある。壊したら壊したで「原作クラッシャー」と揶揄されてしまうことの方が多いわけだが、それでも「原作と寸分違わぬ出来なら、原作漫画を見ていればいいじゃないか」という意見にもなってくる。この作品の場合、イラストレーションの雰囲気までなるべく原作に近い形を維持していたし、1クール完結のために一応の決着はみせたといっても、基本は原作通りのストーリー進行。新鮮さが得られなかったというのが、贅沢にして唯一の難点といえるだろうか。 もちろん、そんな文句はお門違いなわけで、人気原作を全く不満のでない形でアニメ化してみせた時点で、不満点は無いに等しい。特に原作の持ち味であるキャラクターの静と動のギャップはアニメ化に際して実に鮮烈な形で現れるようになったし、「腐女子界」と「おしゃれ界」とでもいうべき2つの全く異なる世界の差異についても、アニメらしいちょっとクドめの描写で面白おかしく描かれていた。原作ではなおざりになりやすいくちゃっとした背景も上手い具合にアニメ絵に落とし込まれていたし、そこに動くなんだか妙なキャラクターのアクションも面白い。どこを探しても、減点要素が見あたらないというのが最大の評価点ではなかろうか。 個人的に一番楽しかったのは、やはり尼〜ずのクドすぎるキャラクターたちの賑やかな掛け合い。原作だとまややのやかましさが際立って他の面々(というかばんばさんとジジ様)が背景になりがちだったのだが、アニメだとジワジワとこの2人が表に出てきて、特にばんばさんがピンポイントでボソリとクリティカルなことをいうシーンのインパクトがでかい。「月海の帰るべき場所」としての天水館の賑やかさが全面に押し出されていたため、団欒のシーンなどではちゃんと「全員がいる」という存在感に注意して描写されていたのは嬉しい部分だ。もちろん、メインヒロインたる月海の持つ魅力が最大限に発揮されていたのも良い。アニメの方が変身前、変身後のギャップを際立たせやすかったので、シンプルなシンデレラストーリーとしても見やすくなっていたしね。 そして、当然ながらそんなキャラクターの中の人の活躍がめざましいという話ですよ。やっぱり大森監督の真骨頂は音響関係のディレクションにあると思います。尼〜ずの面々は渋いながらも本当に抜群のフィット感だったし、虎之介役は、もうサイガーしか出来ないポジションでしょう。諏訪部・子安と並ぶ男性陣も卑怯なレベルだし、千葉繁と麦人のお茶目なじいちゃん2人とかもたまりません。リアル幼女諸星すみれちゃんも、ここを起点に声優を目指すことになったら面白かろう。個人的に気になったのは女狐役だった北西純子さんという人。あまり聞かない名前だが、どうやら外画の吹き替えあたりがメインフィールドの人のようだ。75年生まれというだけで期待してしまうのは我ながら病気な気もするが、もうちょっと色んなところで聞いてみたい人ではありますね。 最後はもちろん、月海役の花澤香菜。繰り返し「花澤の真骨頂はトバし系テンパりボイス」と主張しているわけだが、月海は花澤スタンダードの「眼鏡系陰鬱女子」をベースに置きながら、絶妙なバランスでトバしてもくれるという理想の配役。ごちそうさまでした。 PR
「おとめ妖怪ざくろ」 6→5
特に語ることもなく、特に誰かが惜しむでもなく、ふいと終わった今期の影の1本。実に地味な作品だったが、それは決してつまらなかったことを意味するわけではない。 まず先に不満だった部分からあげてしまおう。やはり最大の難点はあまりに地味で引っかかりのないシナリオライン。原作ありなのでそちらに不平を言うしかないのだが、1話目で想像出来た通りの話をご丁寧に1クールかけてやっただけ、という印象が強く、お話による盛り上がりというものがほとんど無い。ラブコメあり、バトルあり、お涙ありと全ての要素が揃っている作品なのだが、その全てにおいて「ま、そうなるしかないよな」という予定調和の集合体でしかなく、わざわざこの作品を見る理由になりにくいのである。もちろん、そこまで明確なシナリオのセールスポイントがある作品なんてものはそうそうお目にかかれるものではなかろうが、流石にもう少し押しの要素が欲しかったところではある。「これって面白いの?」と尋ねられても、「あぁ、つまらなくないよ」と答えるだけで、「面白いよ!」と胸を張っていえるだけの部分が無いと寂しいのである。 が、だったら見なくなる作品かというと、決してそんなことはないのである。ベタであるからこそ見えやすい製作側の丁寧な姿勢は、それだけで充分視聴に耐えるものである。作品全体を覆う草花をイメージしたふわっとした世界観や、そこに住まう半妖たちのどこか憎めないキャラクター性、そして主人公チームのおりなす実に分かりやすいラブラブ展開など、ボーッと見ているだけでどこか微笑ましくあり、自然に世界に入っていきやすい雰囲気作りは徹底している。 作品独自のセールスポイントとしては、綺麗に3つに別れたラブコメ構成があり、全チーム初対面だったはずなのに、あっという間に3組のカップルが出来上がっているというよく分からないご都合主義と、その強引さを気にさせないだけの、濃密な関係性の描写が絶妙な配置。ざくろ×総角、薄蛍×利劔、雪洞・鬼灯×丸竜という組み合わせは三者三様の全く違った恋愛模様を見せており、そのすべてが、「他者の恋愛にほとんどタッチしない」というのがこの作品の恐ろしいところ。ざくろと総角がくっつこうが離れようが、そこに他のチームの連中が邪魔に入ったりサポートに回ったりということがほとんどなく、単に「3本の別々のラブコメが描かれている」だけなのである。これだけ手狭な妖人省に一緒に寝泊まりしていたというのに、横恋慕なんかが一切発生しないというのは潔すぎる。各々のバカップルを見てニヤニヤするだけでも、ある程度楽しめてしまうのは最大の売りと言ってしまっていい。 終盤に絡むメインボディとなったのがざくろの出征の秘密を巡るハード展開であるが、こちらは正直そこまでの求心力が無かったか。「生まれの不幸」を序盤から暗示していた割に、ざくろ自身の身にはそこまでの「不幸」はなく、どちらかというと母親である突羽根の生い立ちの方がよっぽど悲劇。そちらに持って行かれたおかげで、メインキャラクターたちが背景に回ってしまった感はある。もう少し現在のスタンスに絡めれば没入度も変わった気がするが。 トータルで見ると、やはりシナリオ面での押しは弱い。それでも、敵味方それぞれのキャラクターがちゃんと成立していたし、減点要素がほとんど無いのは評価すべきところ。最後の巨悪となった乱抗の悪辣さ、そこに利用されてしまった百録・橙橙姉妹の一途さと愚直さ、どれもこれも、どこか憎めない近しさがある。ファンタジーな物語なのに「なんだか卑近な感じがする」と思わせただけで、この作品はアリだったのではなかろうか。 個人的には、今千秋とJ.C.STAFFという組み合わせの下に、わたなべひろしなどのディーンのイメージが強いクリエイター陣が参加していたのが面白かった。というか、私が愛してやまない小滝礼が参加してくれていただけでも垂涎物なんですけどね。この休みに地元で「地獄少女二籠」のDVDフルコンプ一気買いしました。小滝さん、頑張ってください。 そして当然中の人のお話。いつものように中原麻衣の独壇場、と言ってしまえば話はそこまでだが、今回は回りの面々も負けじと「我がが我がが」(中原語)と自分キャラをアピールしており、花澤・豊崎・堀江の強力路線に、戸松・寿・17歳の対抗ラインが心躍る。野郎連中も櫻井・日野・梶のトリオに女性ファンも安心である。唯一の不満は……ほら、オープニングを歌っているユニットがあるじゃないか。4人組のはずなのになんで一人だけキャストに起用されてないんだよ。彩陽はいつまで独立部隊を続けるんだ! 「それでも町は廻っている」 5→5 今期2本あったシャフト枠の2本目。シャフト枠というだけでなかなかフラットな態度で見るのが難しいわけだが、終わってみればそれなりに世界観を楽しむことが出来、初期の予想よりも無難な着地をみせた、という印象である。 対比される対象は、同時期に放送されていたシャフト作品「荒川アンダーザブリッジ」。どちらもちょっと独特なテイストが売りのギャグ作品という意味では共通しているが、アニメ単体で見た場合にはこちらの方が好みだ。「荒川」はどうしてもネタ自体が単調であり、アニメにしたときに映えにくい部類のものであるし、時たま入るシリアスとのかみ合わせも今ひとつの部分が多かった。それに対し、この「それ町」はネタの癖が強くて、単純に「ここで笑え」というのが分かりにくいネタ回しが多い。そうした小難しい部分が、シャフト独自の演出技法とかみ合ったときに、独自の味わいが出てくる場合がある。また、「荒川」は荒川住人というネタパーツをつなぎ合わせる形式を採っているために焦点が散り散りになり、中心となるリクがきちんと機能しないとグダグダになってしまう危険性を孕んでいたが、「それ町」は「キャラクター自体がネタ」という構成ではなく、あくまで歩鳥という中心人物が巻き起こすドタバタに回りの「一応常識人」たちが巻き込まれていく形。その分焦点が絞りやすく、歩鳥のキャラクターさえ確立させれば、回りのキャラクターの負担はそこまで大きくならない。描くべき要素が散逸的でなければ、シャフト演出の「空気の変形」が使いやすくなる。タイトルにあるように「町」という単位を1つの笑いのフィールドにしているので、そこから歩鳥へと収束させていく全体構成が見えやすく、コントロールしやすかったのだろう。 正直言うと、そこまでギャグの波長は合わなかったので、心底面白いと思えるようなエピソードはあまり無かったのだが、少なくとも始まった頃よりは終わった今の方がこの作品のことが好きになった。おそらく、当初勝手に思い描いていたギャグの要素が、実際の作品のそれに即したものに近付くことが出来たためであろう。個人的には5話目の「実に微妙なカード」とか、11話の「ジョセフィーヌの夏」みたいな、ダラダラしながらも世界観が広がっている感じのお話が好き。あくまで空気でユルい笑いを取る。それくらいでこの作品は充分なのだろう。そうして見れば、あまりどぎつくせずにちょっといじったくらいのシャフトの演出方向も、正しい方向だったという気がする。これならそこまで製作側にも負担はなかろうし、2期を望む声にも応えやすそうだ。 ただ、やっぱり立て続けに2本ずつ製作しているしわ寄せが来ているのか……ちょっと作画状態が不安になった時期があったのは難点である。最終回も背景動画を採用したのに枚数が限られてたせいでカクカクしちゃったり、粗の目立つ仕上がり。キャパに合った演出を心がけないと足下を掬われかねないので、スケジュールとのすりあわせもちゃんとやって欲しいところか。総じて見れば、悪印象は特にないので、「夏のあらし!」みたいに2期が帰ってくるとそれなりに楽しい気がします。 もちろん中の人の話は無視できないところだろう。当然私の中で最も重要だったのは辰野さんの中の人である悠木碧。あおちゃんの中では一番「普通に」大人っぽい女性像。ほぼ実年齢と一緒ってこともあるし、色々と見たことのないキャラクターが出てきて面白かったです。対抗として、これが事実上のデビューとなる紺先輩役の矢澤りえかが気になる存在。人気キャラ(だよね?)の紺先輩をそつなくこなし、充分にキャラの魅力を維持したことは新人としては文句のない業績であろうし、エンディングの歌唱担当をこなしたことでそっち方面の技能もアピールすることが出来た。声質はかなり好みの部類なので、今後の活躍は大いに期待したい。あとはジョセフィーヌ役の松来さんですかね。まつらいさん……(実年齢からするとそっちの方がふさわしいはずの)歩鳥の母親役より、タヌキ面の動物ボイスの方がはるかにしっくりくるのはどうしたもんでしょうね。 歩鳥の中の人については……もうどうしようもない。だんだん回りに「あれに慣れてきた」という人が増えているので戦々恐々である。あかんて。
「アマガミSS」 5→6
世界中の変態紳士に愛されて終わった、職人芸の光るギャルゲーアニメの2つ目のゴールライン(1つ目は「ヨスガ」ね)。何が白眉というほど目新しい内容があったわけではないのだが、2クールかけてきちんと全てのヒロインを描ききった手堅さと、ニーズに全力で応える阿漕さのおかげで秀作レベルには至ったのではなかろうか。 すっかり馴染んでしまったおかげで忘れがちだが、この作品で最もエポックメイキングだったのは、全てのヒロインをショートストーリー形式でリセットして詰め込むという構成そのものである。「ヨスガ」の方がさらに技巧的に難しいことをやっていたので改めて見ると単純な思いつきではあるのだが、こちらの構成にしたって、そうそう易しいものではない。各々のヒロインには独自の持ち味があり、それを全て横並び一線で見せていくのは、案外神経を使う作業だったのではなかろうか。また、原作ゲームの都合上、どうしたってクリスマスや学園祭といった同じ時期のイベントを何度も何度も繰り返すことになるため、マンネリ気味になることも避けられない。そのリスクを理解した上で、真正面からこの形式に挑み、結果を残したことは評価されるべきである。 各ヒロインの配置にしても、なかなか考えられた順番になっている。先頭を切ったのはヒロイン人気も充分なこの作品の顔ともいえる森島・ラブリー・はるか先輩。膝裏イベントというレベルの高い紳士イベントで視聴者を鷲掴みにしつつ、実に明快なハッピーエンドを用意して「数話構成のショートストーリーオムニバス」形式を印象づけるとともに、次への繋ぎを務める。また、ヒロイン勢の中でも一番さばさばしているので絡みやすく、メインヒロインを務めた後にも他のシナリオにしれっと介入できる森島先輩が真っ先に紹介されるってのも、後々の構成上大切なファクターだったのではなかろうか。 2人目の棚町さんについても似たような印象。森島先輩に比べるとややキャラは弱いものの、臍舐めイベントなんてレア度の高いアプローチを挟みつつ、後々のヒロイン勢のために「悪友」の印象を強くインプットする。そして中盤戦になると、中田譲治のナレーションという変化球を売りにするギャグレベルの高い中多さんを挟み、中ボスクラスの試練、七咲。エロ度の高い「主力兵器」の投入で、中だるみを感じさせない。箸休め替わりの理穂子(失礼)で間をつなぎ、最後の最後はラスボスの絢辻さんへと至る。そしてラスト1話で…… ふむ、やはりこうしてみると、ショートストーリーズと言っているにも関わらず、不思議と全体を通した流れが見えるようになっている。これだけのヒロインを喰い漁った我らが橘純一君にはお疲れ様としかいいようがないが、不思議と女たらしなイメージも無いし、各々のヒロインの独自のセールスポイントがきちんと理解出来たおかげで、どのキャラも充分に魅力的に見えた。このさじ加減は、今後のギャルゲーアニメでは1つの指針となるかもしれません。 で、美也の攻略はまだかね?
「荒川アンダーザブリッジ*2」 4→4
気付けば終わってましたな。ま、この作品の場合、終わったって言われてもピンと来ないのは、同じシャフト制作の「ひだまり」や「絶望先生」に通じるところがあるけど。 1期はそれなりに身を入れて視聴していたものの、どうもメインとなるネタ部分の食いつきが悪くて、最終的にはあまり評価出来ないという結論になった。そんな状態ですぐに始まった2期も結局身が入らずじまいで、何となく見ているうちに何となく終わってしまったという印象は変わらない。世間での評判やプッシュの強さを見るとそこそこ受けている作品なんだろうけど、その他有象無象のギャグに比べてどこか出色の部分があるように感じられないのは苦しいところ。個々にいいキャラクターはいるんだけど、結局その活かし方がワンパターンだからすぐに慣れちゃうんだよなぁ。 そんな原作を、シャフトがあまり手を加えずに素材のままにアニメ化しているらしいが(原作を読んでいないのでどこまで本当かは知らないが)、そのおかげで「別にシャフトじゃなくてもよかったのでは」という感想が出てくるのも避けられない。ギャグ漫画なのだからもっとふんだんにシャフト風味をぶち込んでコテコテにしてくれればアニメ的にも面白い部分が増えたと思うのだが、今作はあまりそうしたチャレンジは見られない。シャフトのシャフト部分が見たい人間にとってはなんだか物足りない。そして、そうはいってもやっぱりシャフトなので、カット数は他のアニメと比べれば馬鹿みたいに多くなるし、演出のテンポはやはり新房テイストが支配的。原作ファンからも「シャフトは原作クラッシャーだから」と批判を浴びてしまう。結局、アクの強い制作スタジオなのでどっちつかずの状態を維持されても、得をする人間が少ないのである。 一応フォローしておくと、前述のように個々のキャラクターで面白い素材は少なくない。2期に限っていえば高井や島崎などが壊れていくさまはなかなか面白いし、村長やマリアなどのキャラクターも相変わらず元気。そうした連中がうまくはまればギャグは面白い。ただ、2期になってから活躍しだしたビリーとジャクリーンや、初登場のアマゾネス、隊長なんかは、そこまでキャラ自体に面白味がなくて、リクの突っ込みがうまく決まらないと滑っている印象ばかりが出てきてしまう。やっぱり純粋なギャグ漫画ってのは難しい。 そして、原作でどのような扱いになっているのか分からないが、2期はニノの金星行きに関わるエピソードが多かったわけだが、そこに微妙なシリアス要素が絡んだり、毎回のアバンのようなラブ要素多めの画面を挟んだりと、ギャグ目当てではあまり求められていない部分も取り込んじゃっているのは余分な気がする。結局金星行きの話は「常識人」であるはずのリクの中でどのように処理され、どこまで真面目に動いていたのか。視聴者の視線たるべきリクが壊れ始めてしまっては、どれだけエキセントリックなネタが飛び出しても笑いには繋がらなくなってしまうと思うのだが。……単に私の感性がずれてるだけなのかしら。 でもまぁ、中の人劇場があれば見続けることは可能ですけどね。安心のシャフト声優陣たち。やっぱりみゆきちのドSボイスは突き刺さりますよね。ただ、役としてドSではなくて、中の人本人の辛辣な感じの方がよりリアルにキますけどね。信頼のおけるキャストと製作陣の関係性が固まっているのは、決して悪いコトじゃないと思いますよ。
「FORTUNE ARTERIAL 赤い約束」 4→3
一応最後まで観ることは見ていた作品。理由は……なんだろうね。大きな減点要素が無かったことかな。あとは「これだけ平板な物語で、アニメ化するほどの客がついてるもんか」という疑問があり、ひょっとしたら何か起こるんじゃないかという期待が少しは残っていたのかも。 結果、特になし。山なし、オチなし、イライラもなし。「そうなれば、そうなるわな」というだけのお話。しかも「ベタベタでもちゃんと幕を引いた」というわけでもなく、何故かあれだけのんびりまったりやっていたのに「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドというのはどうしたことなのか。原作ゲームもあんな感じなの? じゃ、絶対プレイしたくないんだけど。あれか、やっぱり原作ゲームはエロシーンがあるから刺激が違うのか。エロゲ文化だけは本当に分からない。 それでもまぁ、なんだかんだと最後まで観ていられたのだから、アニメとしての出来はそこそこ。幸い、同じ販売元で伝説となった某キャベツのような不幸も起こらなかったし、女の子のグラフィックがそこそこに維持されてれば原作ファンからは文句も出ない……のかな? かえって話題性が無くなったから寂しい気すらするぞ。小野D主演アニメは……
「心霊探偵八雲」 4→3
「多分何も起こらないだろうけど、ひょっとしたら何か起きるかも」と思って視聴を続けていたら、予想通りに何も起こらなかった作品。大丈夫! NHKのアニメだよ! 途中からあまり真剣に追いかけることもなくなっていたのでメインシナリオについてはコメントもしづらいのだが、序盤に見られた「心霊」要素と「探偵」要素の不和の問題は、すぐになくなった。というか、そもそも「探偵」要素がすぐになくなった。別に推理もしねぇし、ものすごいどんでん返しも待ち構えていないし。話の中心が八雲の生い立ちにシフトしていくのを見て、「あぁ、もうあんまり盛り上がりそうもない」と思えたのは、むしろ好都合とも言えたのだが。結局そのまま「心霊」要素もフェードアウトし、強いていうなら「不幸な生い立ちな上によく分からん理由で災難に巻き込まれる青年八雲」になった。その上で敵対組織の持つ理念もピンと来なかったので、「何を楽しみに見りゃいいんだよ」という状態に。 一応、差別されることや家族愛をテーマにしたヒューマンドラマとしては、それなりの説得力を持つ。ビィートレイン独特の「動かない画面」で淡々と流れていく家族ドラマは、別段面白くもないけど画面の安定感はある。脇目でちょいちょいみるのに丁度良いくらいの密度だったので、わざわざこき下ろすようなものでもないのである。ただ、これを見て原作に興味を持つようなファンが現れるかと言われると疑問なので、アニメ化としては成功例にはならないだろう。むー、立ち位置の分かりにくい作品だ。 個人的な興味は、「真下耕一の名を冠さないビィートレイン作品」としてどのような動きがあるか、という部分だったのだが、正直言ってあまり収穫はなかった。ビィートレインと真下耕一というと、例えるならシャフトと新房昭之、セブンアークスと草川啓造のように、「プロダクション=監督の持ち味」みたいな印象が強く、真下監督を介さない場合の「ビィートレイン色」がどのように出るのか、というのが見たかった。経歴を見る限りでは本作監督の黒川智之氏も系列の人間であるから、例えるなら新房流から自分の道を切り開いた大沼心などのように、「次世代の映像」が見られることを期待した。しかし、独特の「間と音の演出」が現れてこそいたものの、そこに真下監督のような図太い計算高さが感じられず、「単なる密度の低下」に見えてしまう。もちろんノウハウはあるだろうからそこいらの監督勢ではなかなか実現できないバランスではあるのだろうが、それが魅力としてプラスになっているかと言われると怪しい。決して嫌いな作風ではないだけに、何かもう1つプラスアルファが見てみたいのである。 色々と不満点は上げてみたが、最終的な評価としては「可もなく不可もなく、可がなかったから結局不可」というよく分からないポイントで。個人的には藤村歩劇場としてそれなりに楽しんで見られました。あと「関俊彦のいい人役」も大好きです。折笠富美子・豊口めぐみ・柚木涼香などのちょい年上目の女性キャラに独特の魅力があったのも嬉しい部分かな。やっぱ芝美奈子の女性キャラ造形は好みですわ。 そういや、どこかで「小野D主演アニメは爆死率が高い」みたいな誹謗中傷を読んだ記憶があるのだが、この作品は……うん、まぁ。 「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」 6→7 毎回の記事で散々書いているので今更総括する要素もほとんど無いのだが、まぁ本当に凄まじい作品でしたよ。「グレンラガン」の時もそうだったけど、本当にガイナックスって会社は「自分たちしか出来ないこと」をやる気概に溢れすぎているなぁ。 何がすごいって、ちゃんと1クール13話をやりきったのに、「この話数は意外と普通だったよね」と振り返るエピソードがほとんど存在していないこと。一番普通だったのはデイモン姉妹登場の6回目……かなぁ。あと16話の海回くらい? 他は全部が全部「あ、こういう方向で『前人未踏』がやりたかったのね」ということがよく分かる。そしてその姿勢が、「丸く収める」ことが要求されるはずの最終話にまで行き届いていたのがこの作品のすごみであろう。文句を付けるポイントは何一つありません。だって何を言っても「あ、それはこの作品では専門外なんで」って言われて終わりそうだから。 1つ1つのエピソードはもう振り返らないが、改めて1話からの感想を確認して気付いたのは、最初に「ちょっと狙いすぎだな」と思っていたカートゥーン風の画面が、いつの間にやらすっかり馴染んでいたということ。巷では必殺技バンクで登場するリアル風パンティたちの方をさして「作画崩壊」などと言われていることからも分かるように、この作品においては、あのカートゥーンの方が「正しい絵柄」。そして、見れば見るほど「あの」パンティ達が可愛らしく見えてくる。途中から登場したデイモン姉妹なんかはその方向性が顕著で、彼女達が「リアル風作画崩壊」状態になった回数なんてほんのわずかしかないはずなのに、本当に「可愛いキャラクター」として認知されているのである。つまり、カートゥーンは、萌えられるのだ(まぁ、「パワーパフガールズ」なんかがあったんだから当たり前っちゃぁ当たり前だが)。こうしてわずか3ヶ月の間にすっかり「パンスト画」に引き込まれていることを思えば、この作品の持つ吸引力の強さが分かるというものである。 一応お約束なので中の人にも触れておくと、やっぱり1話の時点であげた主人公2人の活躍がめざましい。小笠原亜里沙の「なんだか洋画っぽい」安定感に、伊瀬茉莉也の「スイーツビッチ」を維持しながらのコケティッシュな魅力、そして石井康嗣の最低野郎なのによく分からない威厳を維持する絶妙なバランス。特に石井康嗣は、ちょっと前まで「RAINBOW」で大活躍してくれていたので、「本当に最低だなー」というヒールな魅力がたまりませんでした。後乗り組ではやっぱりデイモン姉妹・コルセットの悪魔軍団。声に出して読みたい藤村語、「私たちのルゥ〜〜ル!」。毎回登場する贅沢すぎるゲストゴーストの活躍にも笑わせてもらいました。 続編がどうこうとかいうのは騒いだところでどうしようもないので、あとは座して見守るのみ。どこをどう頑張っても、この1期の「やりたい放題」っぷりを上回るのは難しいだろうし、このまま投げっぱなしで放置されても文句はありません。むしろ、ガイナックスは昨今では貴重な「アニメオリジナルでもちゃんと作品を作れる」というセールスポイントを最大限に活かして、今後も色々な方向で無茶と大馬鹿を繰り返してほしいとも思う。 史上最低最悪のヒロイン達に幸あれ。
「神のみぞ知るセカイ」 5→4
そう言えば、今期の倉田英之は「俺妹」とこれで2本の作品を並行してやっていたんだな。大先生にしちゃ珍しい働きぶりじゃないか。ただ、どちらも大成功したかというと……うーむ。 この「神のみ」も、充分にクオリティの高かった作品。マングローブは制作本数も少なくてじっくり1つの作品に集中できるだけの足場があったし、高柳監督も、ギャグメインのこまっしゃくれた作品作りは手慣れたもの。実際、シリーズを通じてエルシィの魅力は良く出ていたし、各々のシリーズで登場したヒロイン勢はどれもこれも愛嬌があって「萌え」要素としてはなかなかのものだった。渡辺明夫特有の丸っこい絵柄がコミカルに動くギャグパートの出来を見れば、充分「2期も楽しみだよね!」といえるだけのものだ。 ただ、いかんせん密度が足りない。作品の方向性がなんだか中途半端で、ちゃんとラブコメ展開を見せたいのか、あくまで「リアルの恋愛なんてゲームに劣る」という主人公桂馬の理念を見せたいのか、そのあたりのメインボディがはっきりしない。最終回を見る限り、やはりこの作品で最も際立った存在は「落とし神」である桂馬なのだから、「ギャルゲー知識を活かして現実の女の子をシステマティックに攻略するという倒錯感」を出すのが一番オリジナリティを発揮出来るはずだ。だが、至って普通の意味での「物語」を構成する時に、それだけではアクが強すぎるし、ヒロイン勢の魅力を描くときにどうしても内面描写に踏み込みにくい。そこでこの作品の場合、女性目線を強めに押し出し、彼女達の「本気の恋愛」として、ラブストーリーを構成したわけだ。 しかし、そうなるとやはり視点のブレは現れてくる。桂馬が作中でどれだけ真摯な態度を取ろうとも、それはあくまで「フラグを立てるための攻略手段」でしかなく、恋愛感情に結びつかないはず。それをヒロインが本気にしてしまっているとするなら、桂馬は「オタク」や「朴念仁」を通り越して、単なる嫌な奴でしかない。そうした桂馬への悪感情を緩和するために、作中のそこかしこで桂馬自身にも心の揺れがあるような描写を加えているわけだが、そうすると、どんどんキャラクターが薄まってしまうのである。このアンビバレンツはどうしようもない。 唯一この矛盾を打開する方策として、メインヒロインである(はずの)エルシィと桂馬の結びつきを強く出す、という選択がある。原作ではどのような扱いになっているのか知らないが、あくまでエルシィを本命とすれば、桂馬に「普通の恋愛感情」を持たせた上で「落とし神」としても機能させられるはずだ。ただ、アニメの中ではそこまでエルシィとの結びつきは前面化しなかったので、そうした解釈も困難である。もちろん2期以降にどうなるか分からないのでお門違いな不満なのかもしれないが、現時点ではそう感じてしまうことは避けられない。 また、作品の構成自体もやや冗長な面がある。ま、ぶっちゃけかのんパートのコトなんだが、どうしてあそこまで「リアル歌姫」を演出する必要があったのか。確かにこの作品は「複数のヒロインがそれぞれに際立つ」ことが出来るスタイルではあるが、あくまで「多数の中の1人」であるかのんを、あそこまで尺を延ばして盛り上げる必要性が感じられない。他のヒロイン勢と比べて扱いが違うので後々絡むキャラなのかと思ったらそうでもないし、長々とライブパートを取ったことが後で聞いてくるかと思ったらそんなこともない。単にCDが売りたかっただけ、という印象を抱かれても仕方ない。偽お嬢様や図書委員の子の印象が悪くなかっただけに、あのエピソードの浮き方だけが本当に気になってしまった。 ま、ゆーても最後まで観ちゃってるわけなんですけどね。だってエルシィ可愛いし。他のヒロインだってなんだかんだでちゃんと可愛く描けてるしね。個人的には、登場順もあるだろうけど、やっぱり最後の栞ちゃんのインパクトが強いですな。実に正しい花澤香菜キャラで、声の花澤爆撃を絶え間なくたたき込まれている気分。たまらんですわ。美生の悠木碧、エルシィ役の伊藤かな恵という配役も、放っておいても安打を製造し続ける絶頂期の福浦みたいな存在。今が旬です。上でシリーズ構成こそこき下ろしているが、アイドル役の東山奈央という新人も与えられた仕事をそつなくこなすことが出来ていたし、今後が気になる存在だ。今回の役のおかげで妙な形のCDデビューもクリアしてしまったわけだが、歌唱仕事も入ってくることになるのだろうか。 結論・最終回でしゅが美ボイスが堪能出来たからそれだけでいいや! 「オオカミさん」と同じ感想! |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(01/27)
(01/26)
(01/26)
(01/25)
(01/25)
(01/24)
(01/23)
(01/23)
(01/22)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|

