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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「心霊探偵八雲」 4→3

 「多分何も起こらないだろうけど、ひょっとしたら何か起きるかも」と思って視聴を続けていたら、予想通りに何も起こらなかった作品。大丈夫! NHKのアニメだよ!

 途中からあまり真剣に追いかけることもなくなっていたのでメインシナリオについてはコメントもしづらいのだが、序盤に見られた「心霊」要素と「探偵」要素の不和の問題は、すぐになくなった。というか、そもそも「探偵」要素がすぐになくなった。別に推理もしねぇし、ものすごいどんでん返しも待ち構えていないし。話の中心が八雲の生い立ちにシフトしていくのを見て、「あぁ、もうあんまり盛り上がりそうもない」と思えたのは、むしろ好都合とも言えたのだが。結局そのまま「心霊」要素もフェードアウトし、強いていうなら「不幸な生い立ちな上によく分からん理由で災難に巻き込まれる青年八雲」になった。その上で敵対組織の持つ理念もピンと来なかったので、「何を楽しみに見りゃいいんだよ」という状態に。

 一応、差別されることや家族愛をテーマにしたヒューマンドラマとしては、それなりの説得力を持つ。ビィートレイン独特の「動かない画面」で淡々と流れていく家族ドラマは、別段面白くもないけど画面の安定感はある。脇目でちょいちょいみるのに丁度良いくらいの密度だったので、わざわざこき下ろすようなものでもないのである。ただ、これを見て原作に興味を持つようなファンが現れるかと言われると疑問なので、アニメ化としては成功例にはならないだろう。むー、立ち位置の分かりにくい作品だ。

 個人的な興味は、「真下耕一の名を冠さないビィートレイン作品」としてどのような動きがあるか、という部分だったのだが、正直言ってあまり収穫はなかった。ビィートレインと真下耕一というと、例えるならシャフトと新房昭之、セブンアークスと草川啓造のように、「プロダクション=監督の持ち味」みたいな印象が強く、真下監督を介さない場合の「ビィートレイン色」がどのように出るのか、というのが見たかった。経歴を見る限りでは本作監督の黒川智之氏も系列の人間であるから、例えるなら新房流から自分の道を切り開いた大沼心などのように、「次世代の映像」が見られることを期待した。しかし、独特の「間と音の演出」が現れてこそいたものの、そこに真下監督のような図太い計算高さが感じられず、「単なる密度の低下」に見えてしまう。もちろんノウハウはあるだろうからそこいらの監督勢ではなかなか実現できないバランスではあるのだろうが、それが魅力としてプラスになっているかと言われると怪しい。決して嫌いな作風ではないだけに、何かもう1つプラスアルファが見てみたいのである。

 色々と不満点は上げてみたが、最終的な評価としては「可もなく不可もなく、可がなかったから結局不可」というよく分からないポイントで。個人的には藤村歩劇場としてそれなりに楽しんで見られました。あと「関俊彦のいい人役」も大好きです。折笠富美子・豊口めぐみ・柚木涼香などのちょい年上目の女性キャラに独特の魅力があったのも嬉しい部分かな。やっぱ芝美奈子の女性キャラ造形は好みですわ。

 そういや、どこかで「小野D主演アニメは爆死率が高い」みたいな誹謗中傷を読んだ記憶があるのだが、この作品は……うん、まぁ。

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