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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ちょっと待て、真鍳ちゃんはどうなった、最終話。お話としてはこれで収まってるけど……連続殺人犯が野放しってのは流石にマズいのでは……。

 まぁ、多分メテオラの様子を見る限り世界の修復力によって被造物側もこっちの世界に「取り込まれる」形で帳尻合わせることになってるようなので、真鍳ちゃんもそのうち特殊能力を失ってただの女子高生に成り果てるのだろうが、もしそうなった場合、今度はメテオラと違って政府の支援が得られない孤立無援の存在になっちゃうんだよね。彼女ならそれも気にせず飄々と生きていくのかなぁ。能力失う前に生活基盤くらい整える周到さはあるだろうけども。ある意味今作で一番の勝ち組は真鍳ちゃんだ。多分二番目は大西。

 ということで宴の始末。全ての物語は前回で「終わって」いるので、あとはエピローグである。結局、死んでしまったキャラが戻ってくるなんてメルヘンは起こりようもなく、「それはそれ、これはこれ」と割り切る以外に選択肢はない。セレジアの物語、アリスちゃんの物語は、生き残った作者が新たに神として紡いでいくことで供養とすることになる。一切話題に上らなかったけど、まみかの制作チームにも同じことが言えるんだろうな。それに比べて、キャラも作者も生き残っている作品は色々と交流が図れて、今後の作品の出来もいくらか左右されそうだ。

 一番ダイレクトにコミュニケーションをとっていたのは「閉鎖区UNDER GROUND」チーム。まさかの「キャラからネタバレ」という爆弾を叩き込まれた作者は頭をかかえるばかりだったが、まぁ、そんだけ斬新な展開だったら、逆に前人未到の怪作が作れるかもしれませんぜ。今まで考えていたような展開はもう通用しないわけで、根本的な革新が起こるか、それとも単にグダグダになってしまうか……まぁ、後者な気もするけども。被造物との関係性は、作中でも一二を争ういい人だった弥勒寺さんのおかげで円満に終了。ある意味理想的な関係性のまま終わった、一番幸せな作品。

 別な形で作品に影響を与えそうなのは、まだ複雑な感情も残ってそうなブリッツさんと駿河さんの「コード・バビロン」チーム。あの日の銃撃戦で腹を割って話ができた2人。娘の帰還で無事に和解を迎えたわけだが、だからと言ってブリッツさんがこの世界の「創作」というものを全て受け入れたわけではあるまい。ただ、駿河女史の鬼気迫る「クリエイター魂」を見せられて圧倒された形だ。おそらく「バビロン」では今後も胃が痛くなるような展開は続いていくのだろうが、こんなことがあった後だし、駿河さんの筆にも今までとは違った愛がこもってそうではある。

 円満以外の言葉がないのが鹿屋たち「モノマギア」チームとひかゆ・大西コンビ。この辺りは完全に一対一で作者と被造物が存在するわけじゃなくて、ゲームやアニメという企画の中での関係性なので他の連中ともちょっと違うスタンスなのだけども。結局、最初から最後まで鹿屋くんは割と好き放題やって帰っていきましたね。プラモ作りたいくらいに自分のマシンが好きらしいので、帰ったら自分専用のシルエットナイトの製作とかを始めるのかもしれません。ひかゆちゃんは……元の世界へ帰還したあとは「実は私は世界中から見られている」っていう被害者意識が高まって変な性壁に目覚める展開とかだったらどうしよう。大西ならやりかねない(薄い本限定で)。

 こうして全ての物語は収束し、便利なメテオラ製ゲートによって「元の世界」という(正直概念として微妙な)場所へキャラクターたちは帰っていった。残されたのはメテオラさん一人だが、彼女の場合はすでに完結しているゲームから出てきているので、今更帰る必要性はあまり高くないんだよな。そういう意味では、自らの手で作者をぶっ殺して世界の進展がない真鍳ちゃんも、帰るなんて選択肢はなくて今後はこの世界で新しく物語を作るつもりなのかもしれない。無事にこの世界での立場も手に入れ、颯太とは一種の「ライバル関係」になったメテオラ。図太く生き抜く彼女のことだし、さっさとこの世界に順応し、颯太なんかよりもうまいこと人生を謳歌するのじゃなかろうか。将来的には、メテオラが書いた「世界」から被造物が出てくるなんてことにもなりかねないな。

 世界は修復し、また続いていく。幸せな別れも、悲しい別れも、作品世界が続くことで、また新しい世界につながる。次はどんな創作物が生み出されるのか、世界中の神たちに、人々は「承認」を送り続けるのだ。それこそが、「Re:Creators」。

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 百合は世界を創造する、第21話。どこぞの概念魔法少女と悪魔魔法少女のごとく、女の子が手を繋げば、そこに新しい世界は生まれるのです。次元を飛んだアルタイルさんたちが二人で寝そべる構図もまどほむと同じなんですよ。

 アルタイル戦の決着は禁じ手による盤外からのフィニッシュである。颯太が繰り出した「卑怯で汚い」やり方とは、創造主、セツナの創造。もう、なんかいろんなところでイレギュラーが発生してごちゃごちゃになってしまっているので、今回の決着に導かれるまでのファクターをまとめていかなければならないだろう。

 まず根本的に、1つ目のイレギュラーは「被造物の顕現」という現象そのものだった。これによりアルタイルがこの世にうみだされ、次々と被造物が顕現する中で、「これ以上世界の理を歪めたら、この世界がキャパオーバーしてぶっ壊れる」という問題が生じた。つまり、この1つ目のイレギュラーはアルタイルという要素を生みだしながらさらに彼女の最終目標に設定されたもの。そして2つ目のイレギュラーは、アルタイルという存在そのもの。他の被造物は「承認力」のルールにより、消費者の最大多数の認識が反映される形でこの世に生まれるが、彼女だけは確固たる「原作」が存在せず、この世に生み出された二次創作、個人の持つ彼女のイメージの数だけ膨らみを持つという。動画サイトからの誕生という他のキャラとの差が彼女の持つ「イレギュラー」を作り出し、彼女を「被造物というイレギュラーの中でもイレギュラー」という特異な立場に立たせた。

 そして、そんなアルタイルは創造主たるセツナへの想いが高じて世界を破壊することを信念としていたが、ここで3つ目のイレギュラーとして、颯太が「創造主を創造する」というとんでもない奇策に打って出た。承認力のルールさえ逸脱し、真鍳の特殊能力の助けを経て辛うじて成立させたかりそめの存在ではあったが、少なくとも颯太の中でのセツナであることに間違いはなく、2人の関係性から察するに、どうやらアルタイルの中でも立派に彼女はセツナとして成立する存在だったようだ。勝手な推測だが、彼女の姿が顕現した際、アルタイルは相当に動揺しただろうから、彼女はうっかり「そこに彼女がいること」を「認めたくて」認めてしまった。被造物であるアルタイルが認めたという事実を観客たちは見守っていたわけで、その「アルタイルによる保証」がセツナを成立させるための最後の承認力を提供したのではなかろうか。

 こうして僅かながらも存在できた「被造創造主」であるセツナ。わざわざ颯太が彼女を引っ張り出してきたのは、端的に言ってしまえば本当に下衆な考えでしかない。まぁ、単純に言えば「被造物を黙らせるなら創造主」ということ。これまで、真鍳やアリスちゃん、ブリッツみたいに創造主に牙を剥いた連中もいるのだから創造主がいれば全てコントロールできるというわけではないが、すでに颯太はまみかやブリッツの情報からアルタイルの行動原理の根底に「親」であるセツナがいることは分かっている。アルタイルは出自が揺らいでいること、出会えなかったことから、すがりつくべき創造主たるセツナに対して特別な感情を持っていたのだろう。下世話な言い方をすれば、立てこもった犯人に「お母さんは泣いているぞ!」とお袋さんを引っ張り出してくるのと同じ戦略なのである。そしてまぁ、これがアルタイルさんにはよく効くのだ。

 アルタイルという「イレギュラーの中のイレギュラー」。そしてセツナという「イレギュラーによるイレギュラー」。この二者を邂逅させ、その後どうなるかなんて颯太も想像していなかっただろう。打ち出す手立てがなくなったから苦肉の策で思いつきのアイディア勝負に過ぎない。しかし、結果は想像をはるかに超えたものになった。アルタイルがこれまで狙っていたのは「イレギュラーの度合いをどんどん上げていくことで世界が許容できなくなってぶっ壊れる」という結末だったのだが、そんな爆心地であるアルタイルに、いわば全パワーを叩きつけて「イレギュラーの塊」を生み出させる餌を与えたことになる。消えかけのセツナを前にして、アルタイルが行ったのは「破壊」とは真逆の行動、つまり「世界の創造」。これにより、アルタイルとセツナという最大のイレギュラーが現世とは別次元へと切り離され、アルタイルが貯めてきた破壊のエネルギーが全てチャラになるのだ。これまで幾度となく「被造物はこの世界に現れた時点でわれわれ人間と対等であり、彼女たちにも物語がある」ということを確認してきたわけだが、アルタイルはそんな被造物たちの中でもとりわけ強烈なパワーを持っていたおかげで、ついに「被造物」から「創造主」になり変わったのである。クリエイター(セツナ)が生み出した被造物(アルタイル)が、今度は新たな世界に被造物(セツナ)を成立させる。この二重の構造こそが、今作で最後に用意された「Re:Creator」という言葉の意味である。いやはや、恐れ入った。

 今回の一件で、本作の主人公がアルタイルであったことは確実になった。今作で最も「Creator」の称号がふさわしいのは間違いなく彼女なのだから。シマザキセツナの物語、そしてアルタイルの物語に、非の打ち所は一つもない。

 ただ、残念ながら問題が1つだけある。颯太である。あいつ、何でセツナを創作に紛れ込ませるっていう(本来なら成立しないはずの)アイディアを盛り込んだくらいで「君と同じところに立てたかな」とか偉そうなことを言っているのだろうか。今回、改めて颯太のクズエピソードが反芻され、「こいつがもっとちゃんとしてればそもそも事件はなかったのに……」という残念さが際立ったことに加え、せっかくアルタイルとセツナが二人きりで睦言を語らうという最強のシチュエーションだったにもかかわらず、たかだか眼鏡で割って入って邪魔しにきた。お前いらんねん。別にセツナの才能や生涯を語る上で、颯太はなくてもええねん。何で「颯太のおかげで解決しました」みたいな空気を作ろうとしてるんだ。違うからな。全部アルタイルさんの献身と純愛のおかげなんだからな。

 とりあえず、無事にアルタイルさんが幸せになれたことで、今回のCreatorのお話は一件落着といったところか。まぁ、セレジアさんとかアリスちゃんとかがどうなるねん、って話はあるけど……ほら、前回アルタイルさんが言ってたじゃないですか、「そいつらは脇役だ」と。このまま何事もなかったかのようにハッピーエンドで問題ないです。まぁ、残りの被造物連中が今後どうなるのかは知らないけど。ラスト1話でそのへんの後日譚になるのかな。いや、でも真鍳ちゃんがのうのうと生きてるのはちょっとまずいな……。

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 もうちょっとセレジアさんの死を悼む時間があってもよかったのではないかな、第20話。そりゃ、そんなことしてる場合じゃないだろうけどさ。一応さ、メインヒロインっぽい扱いだったんだからさ。被造物の死については割り切ったところの多い作品である。まぁ、なんか復活しそうな雰囲気あるけどさ。

 対アルタイル戦が激化。これがラストバトルなのだからやれることは全部やるのが正しいわけだが、チームメテオラはこれまで必死に松原さんたちが組み上げてきたプランを実行に移す以外に選択肢はなく、ある程度は下準備から出方が想定できる分、アルタイルさんは余裕なのである。元々チート能力の多いキャラではあるが、こと「被造物」という存在に関して、彼女はその承認力の扱いに一日の長がある。結局、創造主などと偉そうなことを言っても、こっちの世界の人間は「なんでそんなことが起こってるのかよくわからない」状態で必死に現状に抗っているわけで、承認力の申し子たるアルタイルさんが本気を出せば、そのあたりのコントロールは上をいかれてしまう。

 せっかく「観客に見せて承認力を稼ぐ」という大胆な作戦を実行した鳥籠内部だったが、それだってアルタイルさんがいいようにやられてくれればこそ成立するわけで、彼女が抗い、好き放題に自分の狙いを開示していけば、当然そっちに引っ張られる客だって多い。彼女の強さが「数多の人間の思いの結合体そのもの」であり、知名度の面で他の被造物に負けないのであれば、ひょっとしたら一番承認力を得やすいのはアルタイルなのかもしれないのだから。

 そして、セレジアの消滅をきっかけに、ついに松原さんたちチーム大人の最終兵器が飛び出した。その名もシリウス。「アルタイル」同様に、非常に大きく鮮烈な光を放つ一等星。その存在意義はどうやら「アルタイルの模倣」であるらしく、マジで作中にどうやってそんな「伏線」を張ったのかを是非読んでみたいものだが、松原・中乃鐘・大西あたりは渾身のシナリオ構成でそういう「前振り」を作中に仕込んでいたらしい。……どういうことなんだろ? 作中にアルタイルも登場させたってことなのかな? でもそれだとおそらくアルタイル本人も影響を受けて気付いていただろうから、「アルタイルの模倣」と明示せずに、なんとなく「あれあれ、ほら、あのボカロ曲で有名な軍服のあの子、あの子に似てる」みたいな書き方になったのかな……(下手すぎる)。まぁ、実際はなんらかの「自由なイメージが付与できる不確定存在の少女」くらいの仕込みだったとは思うのだが。それでもなんとか、わざわざ鳥かごを用意してまで作り上げたこの空間でシリウスの顕現に成功。狙い通りにアルタイルを「取り込む」ことに成功したが……まー、その流れはダメだ。だって、普通に考えて「強いやつの技をそのままコピーした最終兵器を用意する」って、どう考えても正義サイドのやることじゃないもん。アトムにしろロックマンにしろ、絶対敵サイドがやるやつだもん。そんなものをアルタイルの前にさらけ出しても、観客たちは「このシリウスで正義が勝つんだ!」とは思えないだろうよ。実際にアルタイルさんはスルリと抜け道を抜けてあっさりシリウスを打開。これによって人間サイドには何一つ選択肢がなくなり、ひかゆちゃんは女子高生のまま、そして弥勒寺は剣山のごとき惨めな姿、翔に至っては「設定キャンセル」とかいう身もふたもない技でボコボコに。なぜか最後に残されたのがブリッツさんというなんとも座りの悪い状況に。そうそう、こういう絶望的な状況からひっくり返すのが「正義展開」なんや。アルタイルさんも完璧に悪役を演じてくれているし、さぁ、(アニメや漫画ではお約束の実に都合のいい)最後の一手が繰り出されるぞ!

 ということで、最後は颯太が考えた「最終兵器」の投入。まぁ、その人を出すしかないですよね。さすがにアルタイル戦で役に立つパーツって言ったらそれしか残ってないもの。薄々予想はついていた。しかし、そんな「彼女」の顕現のためには承認力が足りない(当たり前)ということで、最後の一発逆転はいい人になっちゃった真鍳ちゃんの格好いい見せ場。あれだけトリックメイカーとして引っ掻き回した傍迷惑なやつなのに、最後の最後で格好いいのはずるいよな。

 さて、戦うべき最大の理由が目の前に現れてしまったアルタイルさんは一体どうなるのか。もう、今回の展開で完全にアルタイルさんが主人公で他の連中は彼女の夢を邪魔する悪者みたいになっているのだが……なんか、幸せな顔で成仏しそう。

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 そんでこのサブタイトルよ、第19話。最大規模の殉職者を出しておきながら、このサブタイをラストに出して締めるスタッフの底意地の悪さな。

 最強ラスボス・アルタイルさん攻略戦。しかし、その前には「なんでお前今更出てきてごちゃごちゃ言うてんねん」という感想しか出てこない、セレジアの彼氏・カロンが立ちはだかる。そりゃね、弥勒寺さんとこの翔くんも同じように騙されてたし、ブリッツさんだって賢そうなふりして結局は同じ欺瞞にやられてたわけで、カロンだけを馬鹿野郎と責めるのも酷だが……流石にセレジアがあんだけ頑張って訴えてるんだからさ、せめて一旦マシンからおりて話し合うとかいう選択肢はなかったのかよ。どんだけ不器用肉体派カップルなのよ。セレジアさんはもうちょっと賢いイメージだったのになぁ。

 結局、おせっかい彼氏のカロンが暴れるもんだから当初決戦兵器として予定していたフォーゲルシュバリエ・ギガスマキナという2大ロボはカロンの相手をしなければならず、その間、上空高くに控えるアルタイルさんを攻略できるのはアリスちゃんただ1人。渾身の一撃を叩き込み見事まみかの仇を打ったかに思われたアリスちゃんだったが、例によってアルタイルのチート能力によってカウンターをくらい、自らの渾身の一撃をその身に受けて死亡。なんとまみかに続いての無念の退場となってしまった。

 今回のバトルでは、アルタイルさんの挑発を中心に「主人公」というワードが頻出し、世界に顕現した被造物たちの存在意義を問う展開となった。アリスちゃんは主人公だったはずだが、「この世界では脇役にすぎない」と一蹴されて撃沈。対して鹿屋はカロンとの対決で「自分も主人公なのだ」と発奮して善戦。これまであまりぱっとしたところがないスケベ小僧だったが、ここにきて「セレジアの説得」「カロンの制圧」と大きな活躍を見せた。なんだ、鹿屋くんもちゃんと主人公できるんじゃないか。あとはまぁ、ひかゆさんは……そのキャラクター造形は問題があるってアルタイルさんに指摘されてましたね。たぶん、視聴者の多くもそう思ってるんじゃないかな。まぁ、強引に作られたギャグキャラみたいなもんだからしょうがない。

 そして、そんな「主人公」たちが超えなければならないのは物語の壁。そして、それを生み出す創造主そのもの。アリスちゃんは、創造主と一緒に編み出した必殺技を繰り出し、二人三脚での現状打破を目論んだが失敗。高良田さんは自分の娘であり、盟友であるアリスが自分の思い描いた通りのヒーローになれなかったことに自らの不甲斐なさを痛感し、涙した。せっかく分かり合えた「神」と被造物だったが、アルタイルの力はそれを超えるだけの「現実」だったのである。そして、カロンは顕現した時点で創造主の思惑を超え、自分だけの新たな物語を築き始めたという。こうして、作中のキャラが作者の手を離れ、新たな物語を紡いで作者へ一矢報いるというのも、「Re:CREATORS」というタイトルの由縁であるのかもしれない。そして、そんな「新たな創造者」として独り歩きを始めたカロンに対し、作者との共存を果たしたセレジアもまた、「神」の手を離れて自らの物語を紡ぐのである。

 この世界に顕現した時点で、それはキャラではなくて1人の人間、1つの世界。であるならば、彼らにもまた、物語を生み出す「神」の資格があるのだろう。創造物に依るさらなる創造。その繰り返しこそが「Re:CREAOTRS」。創造の軛を超えたアルタイルには、果たしておわりがくるのだろうか。

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 ひかゆさん?! ひかゆさん?!!! 第18話。なるほどなぁ、こういうキャラをやりたかったのか……まぁ、なのはとかイリヤと同じ存在だと思えば最近じゃぁ自然なキャラですよね。でも、何で魔法少女じゃなくて中華格闘ガンダムファイト娘になったのかっていうと……絶対に作者の好みやん。作中の大西、あと原作の広江。

 最終決戦が一気に煮詰まる展開。「たくさんの世界からヘンテコキャラがいっぱい集まってくるよ!!」というのが今作最大の見どころなわけだが、その多様性、賑やかさというのは、「収束させにくい」というリスクも孕んでいるわけで。多対多の乱戦模様からどのように「クライマックス」を作り出せばいいのかは前回の時点で全く見えていなかったところだ。しかし、なんとまぁ30分で一気にまとめてきたな。まだ話数残ってるだろうに、こんなちゃっちゃと風呂敷たたみ始めてよいものだろうか。

 しかし、そんな急ごしらえに見える展開も、きちんと本作「ならでは」のトリッキーなプレイが多数登場しているのが見どころである。まず、前回大事件が起こって揺れまくりのブリッツさん。心の傷跡になっていた娘さんの復帰に恥も外聞もなく戸惑ってみせたが、そのトリックはなんと今回の鳥籠作戦そのもの性質に帰因していたという。なるほどなぁ、いくら作者の駿河さんが頑張っても、娘さんを強引に蘇生させるようなクソ展開ではなかなか承認力も得られないし、多分駿河さん本人もそんなモンは描きたくなかっただろう。彼女も他のクリエイター同様、自分の作品には矜恃があるのだから。しかし、今回他作品とのコラボを義務づけられたおかげでそうした世界の理をちょこっとだけ壊すことができたという。全然関係無いはずの作品から飛び出してきた最強魔法使いのメテオラさん。彼女とコラボ企画が実現すれば、多少の無理には目をつぶって、「実はブリッツのおっさんの娘は生き返るよ」という設定も不可能ではないのだ。まー、劇場版ジャイアンみたいなもんだと思うので、今後「コードバビロン」を続けていく上では例外的な扱いになりそうだけども……。それでも、少なくともこの世界におけるブリッツにとっては本物の娘に違いない。このトリックは作品世界の構造自体を活用したところがお見事である(どうやってこちらの世界に娘さんを顕現させたのかは説明されてなかったけど、とりあえず前回考察した通りにフォーゲルシュバリエと同じシステムということにしておこう)。

 また、今回最大のはっちゃけポイントであったひかゆちゃんのクレイジー覚醒も、昨今のメディアミックスの流れを組んだ「なるほど」という展開である。ほら、タマ姉だってエロい格好で色んなゲームに出張したりするし。エロゲヒロインだろうといくらでも活躍出来る良い時代ですよ。考えてみりゃセイバーさんだって元は一介のエロゲヒロインだしな。最大のポイントは、そうして覚醒した本人も格好が恥ずかしいということに自覚的ってところで……。布面積の少ないお嬢さんが頑張って戦う世界って、ひょっとしたらブリッツさんの世界よりもひどいのでは。あと、急ごしらえでひかゆ覚醒させたところで全体戦力としてそこまで補強されない気がするのに、なんでわざわざそんな作戦を実行したのでしょうね(まぁ、今回はそのおかげで弥勒寺さんが救われたのだから良しとすべきなのだろうが)。

 そして、更なる「ならでは」が暴発したのが弥勒寺さんとそのお友達・白亜翔の対決。ひかゆ参戦に加え、弥勒寺さんにスタンドが戻り、ブリッツが秒速で離反というひどい展開からの3対1だったのでどうあがいても主人公が勝てるマッチではなかったのだが、そこから暴れる熱血主人公を抑え込んだひねくれタイプのライバルキャラは、「原作者に聞いてネタバレ」というとんでもない行動に出る。ちょっと待て、それええのか。いや、良くないからこそやるのが弥勒寺さんなのだろうが……これ、事前に弥勒寺さんはあんだけ険悪な仲に見えた作者と「この話の続きってどうなるんだよ?」とか、「そういや翔って何で俺にあんなに懐いてくんの?」とか聞いてたってことなんだよな。原作者もサラッと「あぁ、実はラスボスがいて……」みたいなこと話しちゃったっていう。まぁ、弥勒寺に半分脅されてのことなのかもしれんし、勝手に弥勒寺さんが企画書見ちゃったとかかもしれないけどさ。多分ファンの人たちは今頃コミックをあさって「あの占い師がラスボス」っていう伏線拾うのに必死でしょうね。「阿笠博士がラスボス」って言われたらものすごい量の検証が出回るのと一緒。案外そのあたりの話から出てきたネタじゃねぇかな。もう、こんな展開になっちゃったら承認力もクソもないが……幸い弥勒寺さんたちの作品はこんなぶっ飛んだ展開でも許容出来る作品だったみたいで一安心。球磨川禊みたいなキャラだと思われてたのかもしれません。

 そして、球磨川ポジションといえば何と言っても真鍳ちゃんなわけだが、今回唯一のご不満はこの真鍳ちゃんの扱いだね。彼女の言い分を(信じていいかどうか分からないけど)一言でまとめると「人ラブ!」ってことなんでしょうね。あの人と同じタイプの拗くれた性格だし。まぁ、彼女の言わんとすることは分かるし、颯太との絡みも一応理屈は通ってるんだけども……出来れば真鍳ちゃんはそんな小さくまとまらないで欲しい。もっと無茶苦茶やって欲しい。彼女だけが自分の手で作者をぶっ殺しているので、周りから余計な承認力の改変が二度と起こらないっていう特権階級にあるはずなんだよ。でも、彼女はどうやらこの世界との共存を選んでしまったようだ。まー、快楽主義者ならそういう落ち着き方もあり……かなぁ。現時点で結構な人数の人を殺してるはずなので、彼女がこのままフェードアウトしてハッピーエンドってわけにはいかないんだけどね。何か最後にもう一悶着起こさないかなぁ。

 とりあえず、真鍳が一旦退場、ブリッツ反逆、アリスちゃんも予定通りに寝返りで、翔も落とされたのでアルタイルさんはほぼ丸裸。一気呵成に攻め立てる鹿屋とアリスちゃんが「私は主人公だからな!」っていうと何とも説得力がありますよね(中の人的に)。しかし、そんな状況にもまだまだ余裕の笑みを残す最強ラスボスアルタイルさん。最後の切り札としてとりい出したるは、なんとセレジアの関係者。いや、正直、今更ロボが一機増えたところでそんなに大勢に影響はない気もするが……問題は承認力の話なのよね。ここでセレジアと彼氏が敵対関係になったとき、果たして大衆はどちらに義を見るか……とりあえず、何でアルタイル側についているのか、っていうところを聞いてみないことには分かりませんけど。もう、いっそ全部ひかゆちゃんにぶっ壊してもらえばいいんじゃないかな。

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 真鍳ちゃんと一緒にチュロス食べたい、第17話。チュロスってあれでけっこうガッツリ甘いし、2本も買ったところで食いきれねぇよな。

 最終決戦の幕開け。とはいえ、少なくとも視聴者目線だと「なんかぼんやりした作戦で何かぼんやり準備していた」という状況だったので、戦いの模様はとてもぼんやりしているぞ。まず、マッチメイクが想定外だ。セレジアがアルタイルとの直接対決にあたり、弥勒寺さんが原作からのライバルキャラにぶつかるというのは想定内だが、なんと鹿屋のギガスマキナとぶつかったのはアリスちゃん単体。飛行能力があるくらいなら別に理解出来るが、そこから巨大ロボとぶつかってタイマン張れるのはすげぇな。こういう「作品間の強さ」ってどうやって決まってるんでしょうね。「ウルトラマンとゴジラが戦ったらどっちが強いの?」みたいなやつだ。これまで鳥籠作戦の中で作品はたくさんのクロスオーバーを行ってきたはずなのだが、その中で「アリスと鹿屋が直接対決する」みたいなはっきりと今回の作戦を想定したシーンは描かれたことがあるのだろうか。そして、その中で「セレジアがアルタイルをボッコボコにするんだぜ!」みたいな分かりやすい承認が得られる展開ってのは描かれたのだろうか。多分、描かれてないからこその現状なんだろうなぁ。まぁ、いきなり片方の作品が一方的に勝つことは出来ないだろうし(負ける方の作品のファンが納得しないだろう)。結局、全部のマッチメイクで「何となく良い試合になる」っていう。

 しかし、そうした作戦の全容をすでに理解していたらしい肝心のアルタイルさんは余裕の表情。フォーゲルシュバリエなんて赤子同然だし、せっかくセレジアが松原さんと一緒に開発した封印技も、無限の技を持つアルタイルにはあっさりとかわされてしまう。ちょっとやそっとの印象操作じゃごまかせないくらいの実力差があったってことなんですかね。問題は、アルタイルが「理解している」とは言っていたが、果たしてどこまで彼女が認識しているのかというところ。「承認力」のシステム、そしてメテオラが政府と結託して組み上げた鳥籠作戦の概要はおよそ想像がついている様子だが、細部はどうだろう。端的に言ってしまえば、承認力をあげるために送り出した諸々のプロジェクト、たくさんの作品群については、やろうと思えばアルタイルも接触できるんだよね。実際に真鍳ちゃんはフェスの会場にいたわけだし、アルタイルだって他のファンと一緒に作品の読者になることができた。その場合、アルタイルはメテオラさんサイドの狙いを大体想像することが出来るわけで……今回みたいなのらりくらりとした結果になってしまうのだね。まぁ、最終的には颯太が考えたという何らかの「エグい作戦」が秘密兵器になるのだろうが。アルタイル側も、まだ1キャラ秘密兵器を隠しもってるんだよね。アリスちゃんの背信が有効に働くチャンスはあるのかなぁ。もう、アルタイルは彼女の狙いなんて透けて見えてる気がするのだが……。

 そして、そんなどったんばったん大騒ぎを尻目に、だいぶハードボイルドに進行していたのが、さすらいの復讐鬼・ブリッツさんと、その「神」である駿河さん。ブリッツはもうちょっと深謀遠慮のあるキャラだと思っていたのだが、本当に何の裏もなしに「娘をあんな不幸な目にあわせた作者がゆるせねぇ」っていうだけのおっさんだった模様。わざわざ大決戦を隠れみのにして単身駿河さんのところに乗り込み直談判。というか、単に恨み節を唱えるだけの人。そして、そんな自分の「創作物」からの恨み言を大人の立場でしっかりと受け止めてくれるよく出来た女、駿河さん。やっぱりCV寿美菜子のキャラってのは得も言われぬ圧力が生まれるね。こんなコッテコテの関西弁でしゃべる柄の悪いねーちゃんが実際にいたらちょっと腰が引けそうだが、銃を構えた大男と対決するならなかなかの好ゲーム。まぁ、お互いの主張をどれだけすり合わせようとも、被造物と作者じゃぁ絶対に話がまとまるわけないんだけどね。作者は「フィクションやんけ!」の一言で終わりなのだし。

 しかし、大人な駿河さんはそんな正論でブリッツを打ちのめすだけでなく、なんと最高の一手を用意していた。これ……反則技じゃねぇのかぁ? 多分、フォーゲルシュバリエを産み出したのと同じようなメテオラの技の応用編だと思うのだが……「実は生きていた!」展開でブリッツの娘さんを強引に再生してしまった様子。うわぁ、これで確かにブリッツが暴れる理由は無くなってしまう。エグい、作者エグい。まぁ、そりゃこんだけやいのやいの言われたら、どんな作者だって自分の作った愛すべきキャラに不幸になって欲しいなんて思わないわけでね。多少筋を曲げることになるのかもしれないが、娘さん復活路線で話を引っ張ることにしたのだろう。前回、執筆に際して色々悩んでたのは「そういう展開にするつもり無かったんだけどなー」くらいのもんだろうか。

 さぁ、駿河さんは見事に「クリエイター」として、自分の創作物に効果的な一撃を食らわせた。こうして被造物と神がそれぞれに対峙するからこその「Re:CREATORS」である。ということは、いよいよ問題になってくるのはやはりアルタイルとその造物主であるセツナの関係性か……。そこについては颯太がどうこうしたところでアルタイルさんの荒御霊が鎮まるとも思えないのだが……何か策があるんですかねぇ。

 ところで、ひかゆちゃんってマジで何のためにおるん?

 

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 真鍳ちゃんのタオル外れるパッチはよう、第15話。あ、パンツは外れなくていいです。私は紳士なので。

 新キャラ増加でようやく2クール目っぽくなってきた。しかし、敵サイドには確実に戦力になりそうなヤツが2キャラ加わったというのに、主人公サイドにはギャルゲーのエロい女子高生が1人加わっただけとかいう圧倒的戦力差。まぁ、ここまでのバランスだと主人公サイドの方が有利だったし、ここいらでテコ入れしてバランス取るのが丁度良いんでしょうかね。アリスちゃんの造反はほぼ確定しているようだし、現時点で主人公サイドの戦力がセレジア・メテオラ・(アリス)・鹿屋・弥勒寺・ひかゆ(?)の6名弱、対するアルタイルサイドは、アルタイル・ブリッツ、弥勒寺のライバル、あと何か分からないけどロボの操縦者らしいキャラ1名で合計5名。ここからブリッツがどういう扱いになるか分からないので戦力的にはまだまだ厳しい。最終的なマッチメイクではセレジア+メテオラがアルタイルと激突するから、鹿屋はおそらくロボ対決、弥勒寺は原作通りにライバルとぶつかってもらって、多分アリスちゃんは真鍳と心中するんじゃなかろうか。そうなると、やっぱりブリッツさん余るな。退場しちゃう気がする。

 まさかのギャルゲーからの顕現という事態に、創造主連中もだいぶ戸惑ってしまう。確かに、「エロゲあがりのギャルゲー主人公」って、言ってみれば世界中に素顔と本名を大公開しつつ日常的な日記をさらし、自宅に盗撮カメラがつけられた状態でいきなり放り出されたようなもんなんだよな。そら腫れ物に触るような対処になるわ。実際、目の前にお世話になってるAV女優が現れたら興奮するだろうし。どこぞのカズマ様みたいなひかゆの創造主の反応だって、非常識と誹られるものではないのかもしれない。いや、非常識だけどさ。あの人の「とりあえず菊地原さんの言ってることに高速で相槌打つ芸」はなんかカズマさんと被るよね。

 まぁ、キャラが増え、参加者が増えるという事態は今のところ「創造主のデスマーチがどんどんしんどくなる」という方向でしか影響は無さそうなので置いとくとして、そんな修羅場の中でも確実に作戦を遂行するメテオラさんは、なんと都合のいい魔術回路を構成して「キャラの承認力を計る装置」という謎のスカウターを開発。「もし人気が無かったら方向転換でもテコ入れでも何でもやれるで」という、無責任な雑誌編集者みたいなことを言い始める。いや、そりゃ今後の作戦を考えれば保険を用意するのは正しいのだろうが……節操無いな。まぁ、メテオラさんの鬼畜っぷりは2話前で明らかになってるし、今更何やられても驚かないわ。今回主人公サイドであった動きはそれくらいだが、一応、颯太がプロジェクトチームに正式参加することが決まったというどうでもいい情報も。いいのか、あんだけプロが揃ってる現場に素人を一人だけぶち込んでも。何かアイディアがあるらしいのだが、メテオラさんも割と慎重論を出しているし、ただでさえリアルタイムで状況に対応していかなきゃいけないからクリエイターたちの負担も尋常じゃなく大きいのに……。あ、アリスちゃんの創造主は本当に良い人そうでよかったですね。

 そして、だいぶ大きく動いているようなのがアルタイルサイドのお話。まず、弥勒寺のライバル、つまり原作主人公が顕現したという。えー、同じ作品から2人も顕現していいのかよ。一番人気のキャラだけが出てくるんじゃないのかよ。数多存在する創作物の中で「閉鎖区underground」だけが恵まれてる理由がよく分からんよな。作者も面倒臭いヤツだしな。よっぽどの人気作品なんでしょうかね。まぁ、「アルタイル側に付く分かりやすい理由があるキャラが欲しい」っていう事情のせいでしょうけどね。ブリッツが「主人公というのは行動原理が単純過ぎる」って愚痴ってて笑ったわ。まぁ、確かにサブキャラから見ればそうなるのかもね。でないとお話が進まないからね。少年漫画とかで連載を続けるうちにサブキャラが人気投票で1位になる現象って、主人公は単純過ぎるから掘り下げが難しいってのがあるよな。

 そして、そんなブリッツさんは珍しく「作中で作中作のことが描かれる」というシーンがあり、彼の人となりが今後のアルタイルサイドを左右する一つのキーになってくるかもしれない。どうやら「幼い娘を自らの手で殺した」ことが彼にとっての大きな十字架であり、そんなことをさせられたので「神」に対する反応が決まった様子。確かに、顕現した中でもアリスちゃんと並んでなかなか重たい設定。あの関西弁漫画家、ブリッツさんに命狙われることになるんでしょうかね。そして、「幼い娘を世界のいいように弄ばれた」という事実が、現在のアルタイルの運命と被って見えているということらしい。ブリッツの性格を考えれば、別にこの世界に大崩壊まで引き起こしたいとは思ってないのだろうが、単に目の前のアルタイルが娘と重なって見えるのだろう。こういう「理屈じゃない理屈」で作戦に加わってる人間は説得しにくいから厄介よね。多分彼は最後までアルタイルに尽くしてくれるんじゃないでしょうかね。

 さて、後は真鍳ちゃんがどう動くかだな……あんなに牛乳飲んでるけど、割とスレンダーはスレンダーだよな……このまま毎回半裸で飛び回るだけのキャラになってしまったら……すごく良いですね。

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 エンディング映像にまみかさんの姿が一切無くて泣いた……第14話。もう、あの子は昔の女なのね。今は新しい萌えっ子に生きる時代なのね……。で、誰だあいつ。

 今回はタイトルの「Creator」の部分に徹底的にフィーチャーしたお話になっている。まぁ、端的に言えば地味なお話だ。ロボットでズバーン、魔法でドーンが見たい人たちからすると、今回の地味なおっさんたちがちょっと肩パンなんかをやる程度で小競り合いして、挙げ句オチで汚ねぇタラコ唇のツンデレを見せられるという、誰も得しないお話になっている。かくいう私も「つらい」という感想ばかりが出てくるお話だった。でもまぁ、これはこれで今作のテーマ性がよく出たお話なのは間違いない。

 これまで丁々発止で繰り広げられてきた被造物たちの戦い。大きな戦いは前々回アルタイルが登場したところで一つの山を越えた。アルタイル側は「まだ世界が自分たちを許容していない」という認識を得て戦略的撤退。その隙にチームメテオラはアルタイルを合法的に弱体化させて捕獲するプランを考えついた。つまり、あとはぶっちゃけ頭脳労働の勝負になるということ。被造物の戦いは一旦お預けになり、今度は「神」の戦い、言わばちょっとしたラグナロクなのだ。

 とはいえ、被造物が尊敬したり鬱陶しがったりしている神々も、この世界ではただのパンピー。それよりも偉い会社という「超神」が存在しており、更にそれら企業の上には「国」という「マジ超ゴッド」が存在している。菊地原さんはそんなマジゴッドの一員であり、彼女が「死ね」と言ったら、国民は全員死ぬのである。なんて話だ。国家の横暴を許すな。資本主義バンザイ。いやいや、でも言うこと聞かないと世界がぶっ壊れるらしいからな。官が主導でアニメ製作を始めると一線級の演出家を10人集めるくらい造作もないことらしいよ。その資金は一体どこから出てるんだ。国民の血税か。畜生、血税でアニメとか、いいぞもっとやれ。

 どれだけ世界がやばかろうと、神々には神々の世知辛い生活がある。製作会社・出版社は、すでに何年も前からカレンダーが決まっている事業を複数抱えている状態のはずなのに、そこに突然お上から「オラ、新しいアニメ作れよ。出版社の垣根を越えたコラボイベントと制作体制整えるんだぞ」といわれる。神より恐ろしい締めきりがやってくる。しかも、おそらくこのプロジェクトは仮に時間がたくさんあったとしても非常に難しいプロジェクトだ。原作が小説だけならまだ調整も効くかもしれないが、すでに絵のイメージが固まっている漫画・ラノベ・アニメの場合、それらを1つの世界にまとめてのコラボってのは相当ハードルが高い。どの製作会社のどんな画風に合わせるのか。果たしてどんな筋立てで全ての作品に迷惑をかけない「一次創作」を行うのか。想像するだけで冷や汗もの。業界の人間からしたら、下手な地球滅亡なんかよりもこうして「無茶過ぎる仕事」を押しつけられるアニメの方が恐怖かもしれない。

 しかし、政府主導でプロジェクトはなんとか進んでいく。明日も分からぬ自転車操業ではあろうが、それでも何とかしてくれる制作スタッフがいる世界観は幸せよね。現実でははるかに条件がユルいのにアニメの放送に間に合わない会社が多々あるというのに。多分、先陣を切るのが松原さんだったのは、関係者として事情を把握しているということもあるが、それなりに筆の速さに信頼があったってことなんだろう。他の面々も、ブーブー文句言いながら何とか一つの目標に向かって進み始めています。物書きには物書きなりの、絵描きには絵描きなりの悩みもあるんでしょうが、そのあたりを乗り越えていく成長物語としても、本作は存在しているのかもしれません(どうだろう)。

 そして、関係者が必死に自分たちの戦いを続ける中……なんでお前ずっとそこにいるんだ、という突っ込み待ちなのが颯太である。もう、ここまで問題が膨れあがって大勢の人に共有されたんだから、今更平凡な高校生なんて関わっててもしょうがない。さっさと退場すればいいと思うのだが、何故か未だに関係者面して現場を見に来ている。「こいつ、クリエイター気取りか?」とか思っていたのだが、最後の最後にようやく(本当にようやく)主人公らしいことを思いついた様子。まぁ、今回の「承認力」のシステムを考えると、プロではないパンピーの意見というのも大事になってくるとは思うが……。さて、何を思いついたやら。なんかすでに最終決戦直前みたいな雰囲気になってるけど、まだ14話目ですからね。もうちょっとキャラも増えるみたいですからね。

 それにしても、真鍳ちゃんが一切出ないだけでこんなに平和な作品になるとは……。アルタイル側も、メテオラ側も、真鍳の存在って全く考慮に入れずに作戦を進めているみたいなのだが、絶対に面倒は起こすんだよな。さて、どちらの味方になってくれるのか。

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 はっ、花森〜〜〜!!!! 最終話! ちょっと待て、どう考えても今回のMVP花森だろ。いくら宇宙を救うからって、あいつ1人だけ失ったものが大きすぎるやろ。他のみんなが「元の生活に戻っていく」ってだけなのに、あいつだけ16年分のウラシマ状態って……いくら真道さんでも部下に押しつけていいことと悪いことがあるやろが。

 いやぁ、なるほど想像の斜め上。流石のザシュニナさんも慌てふためいてすげぇ三枚目っぽくなってたわ……。最終回で「ザシュニナが人に触れたことで生まれた感情を大切にする」っていうのはお約束の要素だったはずで、実際に真道との別れのシーンなんかではそれがしんみりさせる方向に働いていたはずなのだが、それだけで終わらせずにひっくり返すあたりが原作者の底意地の悪さである。「感情を手に入れちゃったけど、怒りとか、恐怖とか、そういうヤツも一緒に」って、本当に可哀相。

 超次元バトルアニメになってからというもの、一体どういう幕引きになってしまうものかとハラハラしていたのだが、最後はきちんと「SFっぽさ」を活かしたオチ(?)に辿り付いてくれてよかった。いや、どう考えても真道さんの思いつきは無茶過ぎると思うんだけど、それをやってのけるからこその「人類」だってんなら説得力はあるよな。実際、娘が生まれたところでそれがどうなるかなんて運否天賦なんだから、確信があって実行した作戦でもなかろうし。「えっ、ツカイさんってこれまで地球上で繁殖行為に及んでなかったの? そんだけ宇宙ファンなのに? じゃぁ、試しに子作りしてみる?」って、ものすげぇ発想だよな。実際に、37次元存在と4次元存在を掛け合わせたらより高次元な存在が生まれちゃったらしいです。何そのシンプル過ぎる足し算(かけ算かな)。まぁ、「やれることは全部やる」のが交渉人の心得ですので。ヤることには性交渉だって含まれてるわけですよ。すげぇオチだ。

 まぁ、こうしてネタだけ拾うとなんだか下世話な展開のようにも見えるが、この作戦だってきちんと真道さんがザシュニナについて理解していたおかげで実行出来た作戦ですからね。いつの間にか「ザシュニナさんをびっくりさせようゲーム」がスタートしており、前回作ったフレゴニクス発生装置云々あたりはあくまで「異方存在程度でも気付くような策」どまり。そこからひっくり返す最大の要因は、異方存在が認識しない「産む」という行為から着想を得たのだ。そう、ザシュニナさんも言っていた。人類という特異点は、接触することで異方にすらないものを「変成する」のだと。だったら、ザシュニナ対策の新しい展開を自作しちゃうのが手っ取り早いというわけで。理にかなって……るのかなぁ。ナノミスハインなどの異方装置だけではザシュニナの裏をかくことは出来ないわけで、そこに「人類」という不確定要素を混ぜ込むことは必然ではあるのだが……その結果花森が歳を取った。もう、ツカイさんは彼にだけもう一回ナノミスハイン使ってなんとか調整してあげて。

 クライマックスは真道の死亡後に訪れてしまったわけだが、その前の対話のシーンにおいても、2人がツーカーの関係になっていることがよく分かってニヤリとさせられる。真道を取られておこになっちゃったザシュニナさんを見てるとなんだかホモホモしい匂いもするのだが、真道さんだって可愛い女の子の異方存在の方がいいに決まってるんだからしょうがない。寝取られ(?)ザシュニナは更に相手カップルの娘にフルボッコにされるという恥辱の極みでこの世を去ったわけだが、ただひたすらに「正解」を求めたザシュニナに「途中」という言葉をたたき込んでぶっ殺したユキカさんはなかなか含蓄がある。「正解」とはつまりゴールである。全てが解析可能で、何もかもが分かっていると思ってしまった時点でザシュニナの負け。「正解」を求めるこのアニメが出した答えは「答えなんか出しちゃ駄目だよ」ということなのであった。真道がザシュニナに送ったものが「途中」を象徴する「本のしおり」だったというのもニヤリとさせられる伏線でしたね。

 人類は途中でもこのアニメはとりあえず幕。出来ればワムくらいは残ってる状態の人類も見てみたかったが、まぁ、おそらくこれから先は思春期真っ盛りのユキカさんが若すぎるお母さんと喧嘩して異方に家出する話とかもあるんじゃないですかね(願望)。あ、品輪博士はとっくに()

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