最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「色づく世界の明日から」 6 ヤァみんな! 今期もしゃかりき元気、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! やっぱり作品が安定供給されるというのはありがたいことだよね! さぁ、泣く子も黙るP.A.作品の新作である。毎度のことながら私は全力で贔屓していくわけだが、今作もまた、P.A.の良さを出しながら、新しい方向性を探る野心的な作品である。監督の篠原さんといえばP.A.作品なら「凪のあすから」という大傑作を世に送り出している。タイトルに類似があるのは、もしかしたら「凪あす」の完成度にあやかってのものなのかもしれない。舞台設定も片田舎の風景をベースにして日本人の原体験に訴えるものに仕上げつつ、さらにそこにちょっとした(それでいて決定的な)ファンタジー要素を混ぜ込むというデザインが「凪あす」に通じるものがある。あちらは「海に住む人々」という人魚姫などをモチーフにしたファンタジーだったが、今回はシンプルに「魔法」というワードでそれが示されている。タイムトラベルものといえば昨今のアニメでも定番だし、言ってしまえば「凪あす」だって一種のタイムトラベルものではあったが、改めて、この題材をP.A.の製作陣がどのような物語に仕上げてくれるのか、期待が高まるばかりである。 1話目の出だしはいつも通りに穏やかなものだが、そこかしこで注目に値する「らしさ」が確認できる。何と言っても見るべきはそのグラフィックの美麗さであり、「色づく」というテーマが与えられた今作では特に重要な色彩の妙、鮮やかなコントラストの作り方が実に見事。「凪あす」で見られた海の持つ神秘性、「グラスリップ」で見せた光の神秘性、そんなものを取り込んでさらに多方面に渡っての「色」の演出が冴え渡り、全て自社生産で回すという独自のスタジオ戦略の面目躍如である。ここ最近は「ウマ娘」や「サクラクエスト」など、割とスタンダードな方向性での「アニメらしい絵柄」の作品が続いていたので、こうして全力で美麗な方向性に降ったP.A.作画でどんな幻想を築き上げてくれるのか、今から楽しみである。 脚本担当は柿原優子。こちらも安定した実績を誇る作家であり、「凪あす」で余すことなく持ち味を見せつけた岡田麿里と同様、どんな作劇になるかが気になるところ。1話目ではタイムトラベルというややこしくなりがちな設定を扱いながら、そうした設定部分でほとんどストレスを与えない筋運びがありがたい。普通、単身で過去に飛ばされた人見知りの女子高生なんて途方に暮れて絶望的な状況になりそうなものだが、「おばあちゃんが全部分かった上で過去に飛ばしてるから、なんとなく周りが助けてくれることはわかっている」という保証があるので安心して見ていられる。まぁ、あのタイミングで狙って男の部屋に飛ばしたのだとしたら、ばあちゃんもなかなか人が悪いが。結局、シュタゲのように「未来を変える」タイプの物語ではなく、あくまでばあちゃんが見てきた過去の出来事を成立させ、追体験させるためだけの時間旅行でしかないので、あんまり時間的な要素は気にする必要がないんだよな。どっちかっていうと「orange」みたいな性格の作品になりそう。あとはメインヒロインの持つ「色褪せた世界」という特性がどのようにお話に関わってくるか。「色のない世界」と「色づいた世界」の差異が物語の中心要素になることは明らかなので、その辺りを印象付けるストーリー展開、画面演出が楽しめる作品になれば良いな。 最後は当然中の人の話。今回のメインは石原夏織が務める。「凪あす」でも実に良い仕事をして暮れたきゃりさん。久しぶりの主役だが、いつも通りの仕事を見せてもらえれば不満はないです。脇を固めるのが東山奈央と、期待の若手・市ノ瀬加那。今期も元気な奈央坊が見られて一安心だが、葵しゃんがどこぞの男子のことを「葵の奴がー」って言ってるのでちょっと笑ってしまう。そして「魔法使い」という職業のために与えられた「全日本、良い魔法使いっぽい声をしている声優大集合」みたいな贅沢な共演。島本須美、潘恵子とならびたつ存在になってきたぞ。まぁ、割と「悪い魔女」の役も多いのだけどね。 PR ○「寄宿学校のジュリエット」 5 このタイトルだと確定で悲劇エンドになってしまうはずなんだけど、それは別に構わんのかな。あんまりそういうテイストの作品にも見えないんだけど。 原作未読。なんかよく見る名前だなぁ、と思ったけど、多分講談社系のコミックはJOYTV(ジョイサウンドのカラオケで流れてる画面)でCMを打っているので、そこで聞くことが多かったのだろう。まぁ、何にせよ最近はマガジンを手に取ることも無くなってしまったので特に出会う機会もなかった。そういえば少年誌のコミックってあんまり漫画喫茶でも手に取ることがないなぁ。マガジンだと別な某漫画は割と面白くて既刊をいっき読みしたんだけど、その作品がアニメ化することはあるかなぁ(何となくここには書かないでおく)。 さておき、個人的には「山田くんと7人の魔女」あたりからのイメージだと思うのだが、マガジンのアニメというと非常に手堅い印象があり、直近だと「七つの大罪」シリーズがそうだし、「DAYS」あたりも「まぁ、こんな作品やろな」というところからほとんど逸脱せずに、可もなく不可もなくで進んでいく印象がある。本作もまさにそんな感じで、タイトルやCMの文言から予想される通りの内容をがっつり踏襲。世界観は突然放り投げられて「何でそんな変な学校があるんだよ」という気持ちが先に立つが、前提条件にツッコミを入れてもしょうがないので特に悪い部分ではない。ただ、やはりそうした「なんかよく分からない世界」を作っている割には「ロミジュリ」と言われてそのままの発想で展開されるような筋立てになるような気がするので、これが何か付加価値を持つ作品になるかと言われると疑問ではある。 幸い、1話目を見る限り全体的なクオリティは悪くない。1話目のクライマックスは決闘シーンだったと思われるが、アクションとしても見栄えがするものになっているし、その他の部分もライデンフィルムの最近の良い仕事ぶりがそのまま出ている。これでシナリオラインが興味を引くものになれば「可もなく」の部分が「可」になり「良」になる可能性もあるだろう。メインヒロインは(キャストの力もあり)充分可愛いし、脇から出てきたテンション高めの佐倉さんキャラの阿漕さも決して悪くない。全体的にかなりシリアスなことをやっているはずで、婦女暴行、拉致から衣服ひん剥き行為なんて相当悪どくて胸糞悪いシーンのはずなのだが、実行犯の杉田・細谷・下野トリオのテンションがギャグからはみ出ないので、どこかシリアスになり切らずに微笑ましさを残すような演出になっているのも面白い。思い切りシリアスにしたほうがいい作品もあるだろうが、本作はそっち方面に振り切ってもあまりうまみはないはず。「やばいことやってるし、ロミジュリを模倣するなら生き死にに関わる悲劇だけど、この作品ではそこまでやりたいわけじゃないから気楽に見てね」というメッセージが届けば、こちらとしても受け入れやすくなるのである。まぁ、今後どの程度のシリアスが持ち込まれるのかは分からんけども。 あとは紋切り型で不可解な「学園」とか「戦争」設定をどの程度掘り下げ、信憑性を持たせるかでシナリオの深みも変わってくるだろう。アニメで見せる部分を取捨選択するスタッフの手腕の問われる作品になりそうである。 ○「うちのメイドがウザすぎる!」 6 こんなにも「知らんがな!」って思ったタイトルもなかなか無いのだが、アニメを見てみると、なるほどこのタイトルの通りだった。 まごうことなき太田雅彦作品。よくもまぁ、毎回こんだけぴったり作風のあうものを見つけてくるものだと感心させられるが、もしかしたら「作風が合う」のではなく「絶妙な取り込み方をしている」のかもしれない。実際、これまでの監督作品にはアニメで超絶面白いと思っても原作は「あ、ふーん」くらいで終わってしまう作品もあったしな。今作は、原作のテンションはどれくらいのもんでしょうね。 本当に1ネタでゴリ押しするタイプのコメディ作品で、1話目時点での話のとっかかりは過去の太田作品の中でもトップクラスの少なさ。何しろ登場人物がお父さん含みでも3人だけだからな……もう、コントとかそのレベルまで要素が凝縮されている。舞台設定としては一応「メイド」という大前提の要素を押さえながらも、どちらかというと「本当にいたんだ! 女のロリコン!」と作中でミーシャが言っていた通りの部分が最大の毒として機能している。幼女好きのキャラが無茶する流れは色んなところで見るやつではあるのだが、あの要望、そしてあの声で「初潮前の女の子が云々」と熱弁を振るわれると流石にドン引きするしかない。 そして、そんな骨太(??)な設定を徹底的にドタバタ劇として賑わせるのが、太田雅彦&動画工房の真骨頂、圧倒的な物量のコミカル動画である。もう、1話目でどれだけの労力を注ぎ込んでいるか分からない、クドいくらいの演出量。細かいカットでも隙あらばデザインをいじって変顔をぶっこんでくる。どうでもいいシーンのはずなのにカメラワークにふんだんに動きをつける。とにかく「画で笑わせる」というアニメーションの真髄とも言える要素を貪欲に狙いにいく作品。ほんと、毎度毎度よくもこれだけの熱量を提供してくれるものだ。 みつどもえ、さばげぶ、うまる、そしてガヴリール、それらの無節操ギャグの次の席次はこのメイドに託された。さぁ、その沼倉ボイスで救いのない姿を存分に見せてくれ。 ○「やがて君になる」 5 同性間の強い感情製造装置・寿美菜子。あぁ美菜子、またしてもお前はこんな世界に降り立つというのか。 原作はだいたい既読。例によって漫画喫茶で読んでるパターン。初めて手に取ったのは数年前だったと思うが、それからは一応新刊が漫画喫茶に置かれたら読むようにはしている。まぁ、その程度の付き合いだからあんまりディティールまで覚えている作品ではないのだが。 百合作品ということで色々と自分の内面と相談しつつ読む作品なのだが、なんとも現金な思い出が1つあり、確か1〜2巻くらいまではあんまり思い入れもなく、「まぁ、こういう作品だよな」くらいでなんとなく読んでいたのだが、2巻だか3巻だかの巻末漫画で「ドラマCMができたよ、CVは侑ちゃんが金元寿子、燈子が寿美菜子だよ」という情報がもたらされ、そこから劇的に没入度が上がったのである。我が脳内の声オタエンジンがどれほどの影響力でもって回っているかがよくわかるエピソード。そんなわけでアニメ化と聞いた時には素直に祝福したものだが、折悪しくひーちゃんがよく分からない留学云々で休業中であるため、侑の方だけは高田憂希に変更になってしまった。でもまぁ、きちんと求められてるものはこなしているから問題ないと思いますよ。あとはどれくらいがっぷり四つで寿美菜子という感情モンスターと対峙するかというお話である。 幸い、今作における美奈子(燈子)は実はそこまでお化けではない。というか、むしろお化けは侑の方なので、また新しい美奈子劇場を味わうことができる作品としても楽しみではある。私が「百合作品」を評する時、最も重要視しているのは「同性間の感情であることにどれくらい意味があるか」という部分。自分の中でも考えがまとまっていないのでその定義を明確にすることは出来ないのだが、この道を意識したバイブルが「ささめきこと」だったといえば伝わる人には何となく伝わるだろう。「ただ女の子同士がイチャイチャするだけ」では足りず(まぁ、それだけで嬉しい場合もあるが)、やはりそこには男女間の恋愛では得られないような物語性をふくんでいてほしい。そして幸いにも、今作にはそれがたっぷりと詰まっている。 やはり最も注目すべきは侑のキャラクター設定だろう。彼女が1話目でも打ち明けていた「分からない」という感情は男女という性別以前の問題として「恋愛とは何か」「好意とは何か」という部分が今作において妥協を許さない最大の問題提起であり、人を好きになるという感情を突き詰めたいという設定の表れである。彼女が見て、聞いて、考えたことをそのまま追いかけられれば「百合とは何であるか」という永久の命題の答えも垣間見ることが出来そうであり、本作独自のドラマ展開をしっかりと味わうことができる。「百合である意味」が確立している、理想的な作品なのだ。問題に対して真摯である反面、その展開は非常にゆっくりでもどかしい印象もあるのだが、まぁ、そんなところで焦っても仕方がない。アニメの尺ではおそらくそこまで踏み込んだ展開まで行けない可能性が高いが、日々の生活から様々な「ヒント」が手に入るというだけでも、今作が衆目に触れる意味はあるだろう。 制作はTROYCA。初めて発表を聞いた時には「なるほど」と思わず納得してしまったが、独特の白味を帯びた画面の傾向は、淡白な絵柄の本作を彩るのにマッチしていると思う。ともすると物寂しくなりそうなものだが、多少強引に1人称視点を入れてカメラを振ってみるなど、何だか色々と映像的な努力も見て取れる。成功しているかどうかはまだ分からないが、素材の持ち味をなるべく殺さないよう、それでいてアニメとして存在感も増すよう、というなかなか無茶な注文に応えようと頑張っている感じはするのだ。今後の展開でも妥協を許さず、しっかりと本作独自の味わいが出せるようになれば喜ばしい。 しかし、このキャスティングだと恐ろしいのはどっちかっていうと沙弥香×燈子の方なんだよなぁ……物語が沙弥香のターンに入ったあとで、立っていられるかどうか。 ○「イナズマイレブン オリオンの刻印」 ー 事実上新番組じゃないから書かなくてもいいんだけど、「アレスの天秤」でうっかり「終わり」って記録しちゃったので、一応記事立て(新番チェック・番組感想は後々のデータベースとしても必要なので)。まぁ、特に書くこともないんだけど。 いよいよ新旧雷門イレブンも出揃い、ドリームチームでの世界戦というお約束の展開。まぁ、選ばれたイレブンの中には覚えのない連中もちらほらいるが、元々の雷門イレブンだって全然知らない中からのスタートだったのだから大きな問題にはならないだろう。今作で困りがちなのは、兼ね役が多いのでキャストで誰が誰やらよく分からなくなることくらいである。ちなみに私は個人的には激戦だったキーパーの枠で雷門のキーパー子ちゃん(かやのん)がいなくなってしまったのが一番寂しい。彼女がなんとなく頑張ってる風なのに最終的に吹っ飛ばされちゃうのが好きだったのに。剛陣ですらメンバー入りしてるのになぁ(彼の場合は決勝での活躍が効いてるんだろうか)。 そして登場する世界レベルの選手。幾ら何でも強すぎるんじゃねぇかとか、なんで円堂がそんなに余裕でいられるんだとか、色々と謎も多いんだけどこれくらいの設定にしとかないとベストイレブンがこれから発奮できないだろうから仕方ないか。せいぜい国際問題にならない程度のキャラ付けで頑張って欲しい。 ○「となりの吸血鬼さん」 5 何色モザイクだよ。どこぞで「きんモザ+ガヴリール」っていう評価を見たんだけど、ガヴリール要素は中の人だけだな。新たな鬼畜こけし要素の方がかなりクローズアップされている気がする。 大宮忍さんのパワーは時代を超えても作品を超えても変わらないという真理がわかる作品だが、まぁ、第一印象としてはきんモザ同等か、それよりやや下くらいだろうか。最近はこういう表現をしてなかったので忘れがちだが、私は「日常モノにそこまで興味が湧かない」という感情を常に持ち続けていたのであったな。きんモザだろうがなんだろうが、基本的にこの手の作品が大のお気に入りになる可能性はあまり高くなく、ただやんわりと見守るだけである。「きらら系は前クールが『はるかなレシーブ』でちょっと変化球だったからなー」って思ったけど、これ、別にきららじゃないんだな(割とよくあるトラップ)。制作が五組なので、それだけでどうしてもいろんなところがきんモザと被ってしまうんだ。 まぁ、そんな「色々見たことある」作品なので第一印象は「まぁ、こんなもんやろ」だし、今後もこれが爆上げするようなことも絶対にないだろう。どちらかというと「ガヴリール」なんかに比べるとギャグの刺激は弱めなので、このままトーンダウンする可能性の方がやや高いだろうか。前クールの邪神ちゃんがあれだけの刺激物だったからどうしても比べてしまう。見るべき点があるとするなら、一応より直接的な百合描写が狙えるということくらいだが、1話目時点で吸血鬼ちゃんの方が全否定してしまっているし、そもそもこの絵柄で濃い百合が出て来て嬉しいかと言われればそうでもないので、あまり期待するもんでもないだろう。 まぁ、そういう作品があっても構わんのですよ。ちなみに、チェックしておく要素があるとしたら新たな鬼畜こけしを任されたキャストのことだろう。名前を篠原侑といい(苗字の読みはササハラらしい)、メイン役はこれが初挑戦となる。取り立てて特徴があるわけでもないが、初めての大役を無難に務めていた。声の雰囲気はむしろ向かい合う富田美憂に似てる感もあるんだが、ここから仕事を広げられるかどうか。きらら系の主人公はアイドル声優の登竜門だぞ(だからきららじゃねぇよ)。 ○「ゾンビランドサガ」 6 宇宙+漁師+尾道=ファッ?! ゾンビ+アイドル+佐賀=ファッ?! 今期こんなのばっかりかい!! いや、大変結構なことですよ、今まで見たこともないものが出てくるってのは。ちょっと脳のキャパがキツいってだけでね。 でもまぁ、立て続けに見たせいで「宇宙漁師とかゾンビアイドルとか訳わかんねぇよ!」と一緒くたに処理してしまったが、こちらの作品は、多分宇宙漁師ほどやけっぱちのネタではなく、ギャグとしては割と冷静に考えて作ってる奴だろうから、理解しやすい。ちゃんとネタをネタとみなして処理している。いや、宇宙漁師だって「ここが変だろ?」っていうことはわかってると思うんだけど、それを今後ケアして行く気がなさそうというか……。というわけで、同じ勢い任せの謎設定でも、こっちの方が気持ち評価を上に設定しました。来週には横並びになってる可能性も充分あります。 いや、でも悔しいけど笑っちまったんだよなぁ……開始2分の勢いで言えば宇宙漁師とタメ張れるレベル。そして、「こんなもん、完全に出オチやんけ!」って思ってたらその出オチレベルのネタが最後まで続き、そのまま「この作品全体で出オチやんけ!」みたいな終わり方になった。なんかね、画面見てるだけで割と楽しいよね。わたしゃホラーが苦手なタチなので「このまま『がっこうぐらし』コースだとちょっと大変だな……」と思ってたんだけど、どっちかっていうと「魔法少女俺」コースになってる。訳のわからないアイドル業。勢い任せのプロデューサー(もう、黒幕やんけ)。このノリ、嫌いじゃないわ。もう完全に宮野頼みのネタ回しになってる気もするけど、多分本人も楽しんでやってるだろうから良しとしよう(男性キャストが少なそうだが、警官役だったよっちんがブースで爆笑してそう)。まぁ、ネタ見せの会場だと思えばいいよ。 映像製作がMAPPAなのでこちらの作品もむやみに画面がしっかりしてるのが特徴で、冒頭のトラック先輩の勢いなんて見事なものだったし、女の子たちも一応「かわいい」部類にカテゴライズされるんじゃなかろうか。勝負は次週、全員のキャラが固まってからだと思いますけどね。できれば1週間に1人ずつくらいのペースで覚醒して、しばらくの間はステージ上でゾンビウォークしてる様子を見ていたかったのだけど。これ、みんなして意識取り戻したら単なるなんちゃってアイドルものになってしまうんじゃなかろうか。ゾンビ要素を活かせる展開になればいいのだが……。これはゾンビですか? しかし、製作協力にクレジットされている佐賀県も、これで納得してくれるんだろうか……「佐賀のご当地アニメって何かあるんだろうか」と思ってググったら「ユーリ!!! on ICE」ってヒットして「もう、そっちに集中しろ」って思った。いや、頑張れ佐賀。この絶望的な自虐感こそが持ち味なのかもしれんしな! なお、一応確認してみましたがメインキャストに佐賀県出身者はいませんでした。今こそ佐賀の最終兵器・吉田有里を投入するタイミングだろうが!!!
○「ソラとウミのアイダ」 5 今日も冷たい雨が降りそうなタイトル。僕は悪にでもなるよ。 すげぇ作品である。開いた口が30分開きっぱなしという稀有な体験をさせてくれた。もし今作が好きだ、という人は、今作でなければ満足感を得られない身体になってしまう危険性すらある。そんな劇物にも似た、人類には早すぎる系のアニメだ。 とにかく視聴者に一切の理解を求めてこないという潔すぎる姿勢がまずすごい。本作はソシャゲが発端であり、これまでも他のアニメの間のCMが流れていたのでちょこちょこ耳には入っていた作品なのだが、CMで観た「宇宙漁師? なんじゃそりゃ」という疑問が、第1話で一切解決しないままで話が突き進む。いや、解決はしているのか。そういうものがいる世界なのだ。もう、そう言われたら納得するしかない。だって、納得しないと続きが見られないじゃないか。冒頭部分からいきなり全力で視聴者にハードルを投げつけてくるような展開で、開始10秒でその剛腕が唸る。「世界の海から魚がいなくなったよ!→ほーん、なんかよく分からんけどそういう世界なんやな、斬新やんけ」「どうしても魚が食べたい人類は宇宙に生簀を作ったよ!→ファッ?! なんで突然宇宙に行くねん、時代はいつやねん、その魚はどこから持ってきてんねん」「尾道の漁師さんが頑張って……→急なご当地感!」「男女雇用機会均等法が強化されて……→そういう法律じゃないな! 運用間違ってるな!」「漁師を目指す6人の少女たちの物語!→漁師を目指す6人の少女たち物語やな!」。 その後の展開も「今までの話は全て前提として理解してもらったと思いますが」みたいな勢いで進み続けるので、一切ツッコミを入れるタイミングがない。もう、どう考えても制作側だって確実に確信犯(誤用)的にやってるやつや。多分、元のコンセプトを想像するに「新しいソシャゲが作りたいけど、もうあらゆるネタはやり尽くされてるからガチャでユーザーの金を搾り取るのも難しいンゴ……→よっしゃ、とにかく誰も思いつかなかった斬新な設定の話作ったろ!」という、手段が目的をも凌駕した恐ろしい作品なのだと思われる。このなりふり構わない迷走っぷり、例えていうなら、こち亀で両さんが新しい商売を初めてお金を稼ぐんだけど、同業他社がいっぱい出てきて差別化を図るために狙いが走りすぎておかしくなってきたくらいの作品。ページにして大体18ページ目くらいで作られるタイプの奴だ。あとは業界全体が迷走してなかったことにされる奴だ。また北の果て支所に流されるタイプの奴だ。両津のバカは何をしているんだ。 さぁ、本作は本当にバカなんでしょうか。それとも紙一重の方でしょうか。実際には映像部分は最低限のクオリティを維持していて「なんかそれっぽいアニメの外側」だけはきちんと形作られているため、これで斜め上方向に突き抜けたら絶対不可侵の神ネタアニメになる可能性もゼロではない。神とまではいかないが、最近でも捻り方の妙でちょっとしたブレイクを手に入れた「ラストピリオド」という事例もあるし、ネタの振り方次第ではわけのわからない世界でも1クールくらいなら視聴者を騙せる可能性はあるのだ。ワイズマンがいればなんとかなるのだ。本作は、そんな強烈な誘致要因を作ることができるだろうか。まぁ、初期配点を見て分かる通り、私はそんな「勝ちパターン」には懐疑的だが……ただ、1話目で戦慄したのは事実なので、ここからミラクルを起こしても驚きはしないぞ。ちなみに、原作のところに広井王子の名前がクレジットされているなんて事実にたった今気づいたところなのだが、これ……いい情報か? なお、ネガティブな要素を付け加えておくと「キャストがダメくさい」というのもありますね。いや、主人公の子は非常に良いです。高橋花林という名前の子ですが、どこかで聞いたと思ったら「音楽少女」で唯一インパクトを残した壊れメガネの子。主人公のテンション芸は一級品になる可能性がある。ただ、それを埋めて余りあるくらいに緑髪の棒っぷりが輝いている。新興のソシャゲだからキャストも思い切って新しい声を引っ張ってきたのだろうが……まぁ、むしろ「伸び代がある」と考えるとこちらも可能性は無限大なのか?! もう、何が正しくて何が間違っているのかもよく分かりません。古き良きクソアニメの流れと言われればそんな気もしてきた。とりあえず、宇宙に行くだけでも色々頑張ってた「キャプテン・アース」とかに謝れ(よりによってそこかよ)。 ○「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」 6 相変わらずひでぇタイトル。なんでこういう人様にお見せするときに憚られるようなタイトルを平気でつけてしまうのだろう。こっちの方が売れるのか。マジか。 タイトルから中身もお察しだろう、と舐めきった状態で視聴をスタートしたのだが、冒頭部分でいきなり意表をつかれた。よくあるクソラノベアニメのような訳のわからない変なノリがあまり無い。最初の掴みは図書館に突如現れるバニーガール先輩で、映像としての異質さ、そしてシチュエーションの不可解さでちょっと引き込まれてしまった。主人公がことさらに騒ぎ立てるわけでもなく、画で「なんか変なことになったぞ?」というインパクトを見せてくれる演出なのでかえって印象的に見える。今時第1話からヒロインがバニーガールなんて作品なかなかお目にかからない。ハルヒくらいじゃねぇかな。考えてみればバニーガールってのも変なコスチュームで、実生活の中で見かけることはまず無いし、今時見たいと思ってもどこに行ったら見られるのかよくわからない。そのくせコスプレの一大ジャンルとしてなんとなく認識されている風であり、見れば見たでしっかりとそのエロさは記憶にも残る。よりによって衣装を変える段になってバニーガールを選んだあたりで、すでに先輩のキャラクター性が現れているようだ。 その後も、熱を持たない不可思議なテンションで物語は粛々と進んでいく。主人公がイキった時の物言いがちょっとイラっとするラノベテイストだが、それ以外の部分ではそこまで鼻につく要素もなく、謎が示され、それに従ってキャラが掘り下げられる。「思春期」という言葉が重要な意味を持つことからも分かる通り、この作品世界で引き起こされている超常現象は、どうやら青少年たちの心理状態に密接に関わっているようだ。これまたやっぱり、ハルヒの内的世界の現出に近いものが感じられる。見れば原作を担当している鴨志田一という人はあの「Just Because!」の脚本担当の人だという。ああしたジリジリとした青春芝居を描いた人間がそこにラノベ的な超常現象をちょいと混ぜ込んだら、いったいどんな物語が紡がれるものか、なんだかとても気になる1話目だった。 冒頭の「図書館に突然バニーガール」の引きがとても強いことに加え、その後もそうしたエロ要素を押し出すでもなく、適宜「エロいことは間違いないよね」と性欲部分はしっかりフォローしながら話を進めるバランス感覚がとても見やすい。どうしても最近のなろう系やらなんやらの「草食系を超えた地蔵系男子」のエロスに対する接し方が本当に釈然としない勢なので、「エロいものはちゃんとエロいと認めつつ、それを踏まえた上で常識的に女性と接する」という対応ができる主人公はそれだけで加点要素だったりする。シナリオの要請上、先輩が自然に近づいてくることにもなんら違和感はないし、その他の要素も謎の成分をそこかしこに配置しながら、特に不整合も違和感も残さずに粛々と舞台装置が配置されていく。ことさらに派手な情動も起こさぬが、なんだか最近あまり感じなかった「1話目らしさ」が味わえる作品である。幸いにしてCloverWorksの映像部分は比較的良くできているし、今後同様の刺激を提供してくれるならば、それなりに楽しめる作品になるかもしれない。あと、瀬戸ちゃんやら種さんやら、がっつりはまり込んでくれるキャスト陣が魅力的である。良いお仕事を期待しています。 |
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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