最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ReLIFE」 6 やめろ、このアニメは俺に効く。……やめて……マジで……。 「若返って高校に行く」だけなら、まぁ、斬新な設定ではないだろう。どこぞの名探偵なんて高校生が小学校に行ってるわけだし、日本のアニメ漫画でもっとも多い(当社調べ)舞台である高校に高校生以外を送り込むために若返るってのは、割と前例のあるお話だ。しかし、その主人公が「夢破れたニート」で、何らかの副産物としてのトラブルではなく、確固たる目的意識を持って「高校から人生をやり直す」というのは割と新しいんじゃないだろうか。「俺、大人なのに」というギャップは非常にシンプルなネタ回しなのだが、分かりやすいだけに身につまされるというか、実感が湧くというか。これ、本当に見る人によって見え方が全然違うアニメになりそう。高校生が見たところで、多分この実感は絶対に得られないだろう。立派に社会に出て働いている大人が見てもまた違う見え方になるし、仕事も出来ずに、ただ人生を無為にしているニートが見れば、……見れば………………うわぁああん! 人生を無気力に生きるクソ虫から見れば、このアニメで主人公が挑むミッションは、まさにドラマの主題となるべき一大決心、大冒険である。「JKと合法的に!」なんてのはわくわくもんなのだろうが、まず、新太が漏らした「毎朝起きて高校に通うなんて……」という時点で切実。「よく当時はそんなことが出来たな」と。いや、普通の社会人も「毎朝起きて会社に行く」はやってるんだろうけど! でもね! それが巨大な壁に見える人種もいるの! ほら、自由業の人とか、フリーランスの人とか、世界の時間に縛られない、そういう職種の人のことだよ。もう、そういう細かい部分からなにから、「あ、つらい」というのがびしびし身体に突き刺さるアニメなのである。今更高3レベルの数学のテストを受ける苦しみとか、想像するだけで地獄だよ。なまじ「昔は出来てた」っていう記憶があるだけに、全てが忘却の彼方にある自分を認識したら、本当に打ちのめされそう……。 いやいや、今作はそうした絶望感を楽しむだけのアニメではないはずだ。今後は学園生活が少しずつ楽しくなっていくんじゃないかな。主人公はニートでこそあるが(より正確に言えば就職活動をしている人間は定義上ニートですらないが)、旧友と呑みに行ったり、頑張って就活面接に行ったり、それなりに社会に適応しようとしている人間であり、昨今のラノベで出てくるようなクソ野郎ではない。突飛な状況設定にしばらくは戸惑うかもしれないが、落ち着いて来たら割と普通に高校生活が送れるんじゃなかろうか。そうしたら楽しい部分だってあるのかもしれないし、なにか明るいニュースが入ってくることを期待したい。 だってさぁ、同じクラスにCV茅野・CV戸松・CV上しゃまっていう女の子たちが並んでいて、さらに担任がみゆきちなんだぜ。もう、この時点で勝ち組じゃん。隣に戸松系女子とか、もう、理想の高校生活の80%を達成したようなもんじゃん。僕のところにも来てくれません金、ReLIVEの社員さん……。 映像面に取り立てて見るべき点はないのだが、女の子はそれなりに可愛く描けているし、そこまで動画を気にするような作品でもないだろう。今後のスクールライフが楽しくなることを祈っております。 PR ○「不機嫌なモノノケ庵」 5 今期記念すべき一発目の作品はこちら。正式には関西だとマンパ枠になるようだが、AT-Xでやってたのでせっかくだから先行視聴。 とても分かりやすい妖怪もの(そんなジャンルがあるかどうかしらんが)。舞台設定は分かりやすいし、キャラどうしの関係性も特に悩む必要はない。個人的にはこの手の作品だと「妖怪をどういう存在と見るか」っていう部分は気になるところなのだが、今作でメインを張る安倍が妖怪をどう見ているかは1話目の段階でとても良く分かったし。ただ、次回予告を見る限りだと2話目の妖怪は割と怖そうではあるのだが……。 掲載誌はガンガン系、野郎2人のバディ構成から見るにいくらか「そっち向け」要素も無くはないだろうが、1話目みたいなハートフルな内容なら大きく問題は無いだろう。今回活躍したモジャモジャ、最初は不気味だったけどもラストは色々と可愛らしく見えるようになったし、そしてキービジュなんかを見るとそこかしこに映ってるので、まだ登場のチャンスはあるみたいだし。モジャモジャを愛でるというのも今作を見る1つのモチベーションになるかもしれない。まぁ、流石にそれだけだと飽きそうな気はするが。あとは女の子が出てくればいくらかプッシュする部分も出てくるでしょ。 監督の岩永彰は、記憶にあるタイトルだと「テガミバチ」をやってた人。他になにかあったか、と思って調べたら「ISUCA」っていう文字が出てきたのでソッと閉じた。さらにスタジオはぴえろではなくて「ぴえろプラス」っていうあんまり聞かない名前になってたんだが、最近だと「さばげぶっ」「レーカン!」など。……まぁ、どうとでもなるわね。 中の人は1話目ではほとんど登場しなかったのであまり語ることもないが、主人公の名前がハナエなのに花江君じゃないのはややこしいな、って思いました。あと、いくつになっても伊藤美紀のお母さんは素晴らしいな、って思いました。 ○「エンドライド」 4 日テレによる一ヶ月遅延放送のため、ようやく訪れた最後の新番チェック。これにて今期のアニメ視聴本数は久しぶりに50本の大台を超えて51本になった。まぁ、「こわぼん」とか「鬼斬」とか「影鰐」も入れての数なので、若干盛ってる部分はあるものの、それでもやっぱり多いのは間違いない。流石に「カミワザ・ワンダ」とかは切ってもいいんじゃないかって気もする。「聖戦ケルベロス」あたりはもう半分切ってるような状態だしな。 さて、そんな記念すべき最終作品だが、残念ながら取り立てて記念したいような作品ではない。くくりとしては非常に雑ではあるが、これもやっぱり異世界転生。転生後に最初に親しくなるのが萌え萌えな女の子じゃなくて野郎どうしの接触なのは辛うじてラノベ作品とは一線を画しているが、もう、それならいっそ萌え方向に傾倒してくれた方が見やすかった気もする。監督は後藤圭二、製作がブレインズベースということで何とも事前情報を持ちにくい状態。ゲームとのメディアミックスが主目的の作品なのかな? 既にヒットしたゲームが前提にある場合には「神バハ」みたいに巨額の資産が投入されるので助かるのだが、こういう風に「これから売っていくゲーム」の作品の場合、残念ながらアニメクオリティに保証はないしなぁ。大体「ラクエンロジック」くらいを目安に見ていけばいいのかなぁ。正直、放送開始から既に一ヶ月経過しているので首都圏では4,5話くらい進んでいると思うのだが、一切評判を聞かないところを見てあんまり期待も持てない気がしている。 映像面は、まぁ普通。アクションになるとなんだかもっさりしている気もするが、主人公は武術の心得なんて無いパンピーなのだから彼の戦闘シーンがもっさりするのは仕方ないだろうか。その他の面でも、キャラ画普通、背景普通。公式ページによるとあの和月伸宏と萩原一至がキャラ原をやっていることが売りのようだが、あんまりアニメ画でそこはピンと来なかった。一応異世界のディティールはやや描き込みに興味が持てる部分も無くはないのだが、キャラ画がのっぺりしているのでそれだけでは誘致要因にはなりにくいかな。シナリオ面もごくごく教科書通りの異世界転生。元の世界に取り残されたお母さんがあまりに不憫で仕方ないのだが、今後のシナリオでお母さんが救われる展開はあるんでしょうか。親父はクズっぽいから無視してもいいけども……いや、でもいくら身内とはいえ、勝手に父親の社長室で機密っぽい保管庫をあけて勝手に危険物に触る息子にも責任はあるよな。一応父親との関係っていうファクターが異世界イケメンとの繋がりになっていくのかなぁ。いや、あんまり興味無いけどさ。 残念だったのは、最後に出てきた女の子がパッとしないところなんだよ。いや、デザインは別にいいのだが、声が微妙なんだな……調べてみると子役上がりで実写方面で実績のある役者らしいのだが……まぁ、声優仕事の発声ってそういう一般の役者業とは違う部分が多いからね。馴染むまでには多少時間がかかるだろう。相性が良ければ1クールのアニメ仕事でも案外馴染むもんだから、今後に期待だ。あとは特に触れるところもないです。 さて、ここから先で視聴をやめるアニメがあるかどうか。 ○「カミワザ・ワンダ」 ー とりあえず今期新番組はこれで一通り終わり? いや、まだ「小麦ちゃん」のあと枠にもう一本残ってるんだけど、始まるのが2週間後なのよね……もう新番組でも何でもないな。 土曜朝の新番組。内容はポケモンからパクった妖怪ウォッチをさらにパクったようなデザインの玩具販促なのだが、その玩具自体の発売が6月っていうのが謎。東映特撮の規準からすると、テレビに登場したアイテムがすぐにおもちゃ売り場にならばないのは絶好の商機を逃しているようにしか見えないのだが……あと2ヶ月で作中のアイテムの魅力をどんどん盛り上げて、満を持して売りに出すっていうスケジュールなんですかね。 実はこのアニメの映像を見るのは初めてではない。以前、夜にやってる「モニタリング」というバラエティの中のドッキリで芸人がアフレコに挑戦するという企画があり、その題材としてこの作品が扱われていたためだ(まぁ、つまりは番宣だ)。声優が実際に出演するってんで一応見てみたのだが、当然のことながら芸人メインなので声優ファンとしてはあんまり面白くはなかった。とりあえず「ヒロ・シモノはどんな場所でも使いやすくていいなぁ」という安心感が得られる番組でしたね。どう考えてもあんな役のオーディションにヒロしかいないのはおかしいんだけどさ。 さておき、そんなわけでブラマヨ小杉が実際にキャストとして参加している作品だが、まぁ、朝番組だしあんまり書くべきこともないなぁ。「これ、売れるのかなぁ」って商品の心配ばっかりしてしまう。だって、妖怪ウォッチに比べるとキャラに誘致要因がない気がして。アイテムの方はカメラを元にしたデザインでそれなりに格好良い気はするのだが、それを使ってとらえるターゲットである「バグミン」に魅力がなさそうなのと、あと何と言ってもワンダがいまいち可愛くないのが……。いや、慣れれば可愛く見えるのかなぁ。ジバニャンと比べてどっちがいいかっていわれたら、初見だと案外微妙なのかもしれないけど。どういうおもちゃになるんだろうなぁ。とりあえず、「勝平ちゃんが関わる子供キャラはジェットスケボー好きすぎるだろ」って思った。 あ、あとオープニングはDAIGOが歌ってるが、最近では珍しく、「取説か!」って思うくらいに直球な説明歌詞なのがちょっと面白い。DAIGOさん、ロックンローラーなら仕事選ぼうぜ。 ○「ふらいんぐうぃっち」 6 読売名物、BSなので二週間遅れ枠。まぁ、放送されるだけでもありがたいと思わないと。 原作未読、っつうか未知。タイトルだけを見て「地球侵略を目論むネウロイに立ち向かう鋼鉄の乙女たちの話かな?」とか思ってたら、予想の斜め上、斜め下、ねじれの位置の作品が出てきました。もう、なんだこれ。徹底的なまったり感。そうか、今期は「のんのんびより」の後続に川面さんの「田中くん」があるのかと思っていたが、真の田舎アニメはこちらだったか。 いわゆる「日常系」の良さがそこかしこにあふれている作品で、そのユルさは主人公・真琴に全てが集約されている。いやー、分かってるんだよ? タイトル見てるんだから「この子は魔法使いなんやろなぁ」ってのは分かってるんだよ。でも、未だかつて、魔法少女が主人公なのにこんなにも何気なく「浮く」作品があっただろうか。ホウキのグリップを確認してるあたりで「なんだ、そういう古式ゆかしい魔法使いっぽいこともするんやなぁ、でも、妹ちゃんの前でそれを説明するわけにもいかないし、どういう言い訳して買うんかなぁ」と思ったら、飛ぶ。何の前触れもなしに飛ぶ。平気で。もう、爆笑してしまった。しかもいわゆるロケット的な推進力を一切感じさせずに、そのままホバリングで浮く。この揚力は確かに魔法以外あり得ないわ。呆然とする妹ちゃん、そして幼馴染みの娘。あまりにも唐突に浮いたもんだから「え? この世界ってそういうのOKなの?」って思ったら、当然OKじゃないんだよな。みんなで目を丸くしてるけど、男の子だけ平気。親族だからな。「あれ? こういうのってばれてもかまわないんやな、なんだ、たまたま妹ちゃんたちが知らなかっただけなんか」って思ったら、今度はやっぱり秘密にしなきゃいけないとか言われる。もう、何がなんやら。この娘、絶対色々あかん。極めつけは「人が死ぬこともあるんですよ」というマンドレイクである。青森のその辺の空き地にぽつんと1つだけ自生してるマンドレイクの時点で突っ込み待ちだし、その匂いは遠くからでも分かるアンモニア臭。この世界、ひょっとしてそこら中に魔術トラップがしかけられているのでは……。 何がすごいって、これだけ無茶苦茶やってるにも関わらず、1話目では特に「分からない」ことが無い。真琴のキャラがすんなりと入ってきて、さも「ずっと前から知り合いでした」みたいな顔で堂々と居座っている。魔法がこの世界でどう扱われているか、なんて問題もいつのまにか「それでOKやな」という位置に納まっている。何もかもが、弘前の町に違和感なく溶け込み、「それはそれとして適当に日常ものをやりましょう」という空気が完成している。このケロッとした世界観はなかなか癖になる。監督は桜美かつし。最近はあまりヒットに恵まれなかったが、彼には「あさっての方向」という秀作を作りあげた実績があるし、細かい仕事の実績では充分に力があることは知っている。久しぶりに、しっかり肌に合いそうなお仕事が回ってきた感があり、期待感は高まる。製作を担当するJ.C.STAFFも最近は安定して良い仕事が増えており、今作でもゆったりした青森の景色の中で的確な写実性と美術性が共存している。いい画が作れているし、これでいい話が出来れば完璧ですね。今期日常ものの筆頭はこれでいいんじゃないかなー。 中の人は、主人公の真琴役は篠田みなみという初めて見る名前。まだ若手のようだが、すっとぼけた真琴のキャラに良い具合にはまっていてとても聞きやすい。多分、割と好きなタイプの役者だ。ぶっちゃけ「青森が舞台」ってことで「ここはのじょさんに仕事が回ってくるチャンス……」と思ってたら違ったのでがっかりしたのだが、篠田とは同じ事務所でかなり親密な先輩後輩なのね。ひょっとしたら青森要素の指導なんかも受けているのかしら。なお、もう一人の青森系声優・みかしーはちゃっかりレギュラー役を勝ち取っている模様。まぁ、弘前と三沢じゃだいぶ離れてるからのじょさんに関係ないのも仕方ないし……(そうか?) ○「マギ シンドバッドの冒険」 5 日5枠だったせいもあってあまり追いかけることが出来なかった「マギ」の新作(?)がこの度久しぶりにアニメ化。間にOVAなんかも挟んでいるみたいだが、当然チェックはしていないので随分久しぶりの視聴となる。確認したらもう2年も前。いや、まだ2年しか経ってないというべきなのかな。目の前を数多のアニメが通り過ぎていくせいで、時間の感覚も随分おぼろですわ。 シンドバッドの冒険ってことで、「マギ」本編では容赦無く強キャラっぷりを発揮してくれていたシンドバッドの生い立ちの物語となる。あの通りの性格だから、もやもやしてしまうアリババの話よりはすっきりと晴れ渡る7つの海の冒険譚が見られるのかと思いきや、1話目は幼少期の「動機」の物語だったために容赦無くハードな展開。今作は「国」と「戦争」というテーマを正面から描いているため、本編でも同様に容赦無く現実的な「悲劇」を扱っちゃうんだよな。「始まり」の物語ということもあり、1話だけを見てしまうとすっきりする要素は何一つ無く、ただただテンションが下がってしまう辛いお話である。正直、なんで週末の穏やかな一時にこんな話見せられなあかんねん、とも思う。 でもまぁ、悲劇だからって悪いってことはないわけで、これだって立派なドラマの1つ。シンドバッドという人間はもちろん「1000年に一度」と言われた天才であり、剛胆な人柄もあって「勇者」たり得るわけだが、単に才があるからといって魅力的な人間が形成されるとはかぎらない。その才を活かし、人格を形作るための動機は必要不可欠。彼の場合は父親を巡る悲劇を通じて、「国」や「人」を考えるきっかけが与えられ、それが後の物語に彼の治世を生み出す基盤となっている。この下準備は何を差し置いても必要なエピソードということだろう。理不尽なのは間違いないが、短い話の中できちんと彼の父親の高潔さは現れているし、シンドバッド本人も子供ながらに真っ直ぐな人物であることは何となく分かる。「はじめの一歩」としては過不足のない物語ではなかろうか。 まぁ、そうは言ってもやっぱりテンションは下がってしまうが……来週以降にワクワクするようなお話が見られれば充分ペイするでしょう。映像製作はあまり見たことのない名前のスタジオだが、確認すると「Clasroom Crisis」の会社。大崩れするという心配は無いだろう。A−1が製作を担当していた元々の「マギ」に比べるとやや主線が太くなり、色遣いも淡めなっているが、取り立てて違和感があると言うほどでもないし、丸っこい子供スタイルのシンドバッドのデザインなんかはむしろ可愛く見える方向性。まぁ、来週以降は子供シンは出てこないだろうけども。出来れば鬱要素は少なくして、元気なアドベンチャーが見たいもんです。 中の人については、幼少期のシンドバッド役に高本めぐみがキャスティングされているのは個人的に嬉しい。でも、これまた来週からは出番がなくなりそうなんだよなぁ……。めぐたんにお仕事プリーズ。 ○「ビッグオーダー」 4 他作品に比べてやや遅れてスタートした作品。今期の角川10話枠ってこれなのかな? 原作未読。「未来日記」の作者の作品ということで製作は同じくアスリード。そのおかげなのか、キャラクターデザインなんかは数年前の懐かしい「未来日記」とほぼ同じ質感で再現されている。「未来日記」は尺の問題もあって、せっかく面白そうだったのになんだか消化不良で終わってしまった気もするアニメだが、基本構造は色々刺激的な部分があったのは間違いないし、決して嫌いな作品ではない。そうなれば、同じ作者が作っている今作も何か興味深いものが得られるのではないかという期待はあるのだが……なんか、全体的にもっちゃりしている。この第一印象を上手く言葉にするのが難しいのだが、全体的に、インパクトが薄い気がする。原作を知らないので勝手な推測だが、この全体的な違和感というか停滞感みたいなものには、おそらく尺の問題が大きく関わってるんじゃないだろうか。 具体例を挙げていくと、例えば主人公が襲ってきたヤンデレっぽい子に無意識に反撃して刀を突き刺してしまうシーン、その女の子が平気で蘇り、妹ちゃんの車椅子を押しながら登場するシーン、さらにその妹ちゃんにあっさりと刀を突き刺し致命傷を与えるシーン。どれもこれもかなり衝撃的な、1話目の掴みとしては充分な熱量を持つシーンだと思うのだが、その全てが、なんだか流れ作業のようでショックが小さい。刀で返り討ちにするシーンなんて、画面の光量が少ない上に構図が見づらいために、あのワンカットだけだと何が起きているのかもピンと来なかったりする。他にも、スタンガンでやられた主人公の目覚めや、返り討ちにしてしまった後の主人公が立ち直って妹のところに行こうとするくだりなど、全てが性急な感じがして、世界の運命を握っていたり、圧倒的な悲劇を背負っていたり、そういう「ビッグ」なバックグラウンドを感じさせるような余裕が無い。画がことさらに悪いわけではないので、こうした難所が出来てしまった理由は、1話のラストまでで主人公の目覚めを終わらせなければいけなかった尺の要請が大きいのではなかろうか。 大抵、こうして駆け足気味になってしまうアニメってのはこの後の構成もきつめになってしまうわけで、物語の筋を追うだけで手一杯だとアニメとしてはちょっとしんどいかな、という予測が立つわけだ。まぁ、何も知らないで勝手に想像しているだけなので、2話目から雰囲気をガラリと変えてこのどこか現実味の乏しいふわっとした世界のオリジナルなドラマが展開するのかもしれないが……前クールに似たようなデザインで色々と肉薄していた「亜人」があっただけに、適当過ぎる主人公の能力設定なんかはちょっと誘致要因として弱いんだよね。能力が強すぎるだけならまだしも、お約束のようにそれをべらべらしゃべってしまう主人公の神経も分からんしなぁ。「他にも知ってる奴がいるんだろうが」って分かってるならネタバレするだけ馬鹿馬鹿しいし、どうせ相手が全部知ってるって思うなら説明する必要も無いし。少年漫画のお約束と言われればそれまでだが、やっぱり違和感は拭えない。そしてこの能力設定だと、他の能力者もやりたい放題の大雑把さだしな。能力バトルものとして楽しめるかなぁ……。 中の人については、少年役をやってるのは久しぶりに聞いた気がする森田せいいちさん。1話目だとちょっと控えめな印象の主人公だったが、このCVってことはこれからいくらかやんちゃになっていくんでしょうか。相方を務めるヒロインにはみかしーがエントリー。メインヒロインって、実はレアな機会だったりするみかしー。知名度は上がってるのになかなか最後の殻が破れない感じがもどかしいなぁ。そして妹ちゃん役には久野ちゃん。久野ちゃんにしては年齢が高いな。圧倒的な「無垢」を感じさせるために、このくらいの年齢設定でも容赦無い久野ちゃんである。この声でお兄ちゃん好き好きだとますます犯罪臭くなるから危ないぞ。 ○「リルリルフェアリル〜妖精のドア〜」 ー なんか、調べてみたら他の地域では半期前から放送が始まってたみたいなので厳密には新番組ではない。っつうか、テレビ大阪で放送してることも知らなかった。今回たまたまAT-Xの番組表で新番組表示になってたからチェック。 まぁ、「ここたま」の1話目観たときと同じ反応で特に問題は無いと思う。正しく清い年齢層のターゲットの人に見てもらえばいい作品なので私がどうこう言うのも野暮な作品だろう(まぁ、プリキュアとかはどうなんだって話だが)。正直言うと「サンリオキャラのアニメ」ってんでマイメロみたいなバーストとかを期待した節はあったんだが、話の流れからあんまり爆裂するアニメになるような雰囲気は無いな。「ジュエルペット」の後輩に当たるらしいので、何があってもおかしくはないのだが……。視聴を続けるかどうかは半々だが、結局「ここたま」を視聴を続けていることを考えれば、まぁ、何となく見続けるかもしれない。 中の人はメインの3人を花守ゆみり、内田彩、日高里菜というかなりの高音域で埋め尽くしている。どこぞのキノコハウスに住むうさんくさい妖精とはエラい違いである。ロリ声の共演、はなべえの成長記録の1つとして聞ければ良いかな? ちなみに、CV内田彩の影響もあってか(??)なんか時たまキャラクターデザインがちょぼらうにょぽみに見えることが……。そうやって見てると、将来何が起こっても不思議じゃない気がする。
○「美少女戦士セーラームーンCrystal Season Ⅲ」 6 エンディング凄くない?! ねぇ、凄くない?! もう、超絶イケメンだった。正直、男声パートを誰が歌ってるのか分からなかった。いや、キャストを考えれば一択なんだけど、あまりにもイケメン過ぎて。これ、カラオケに入ったらテロップは何色になるんだろうな? えー、セーラームーンです。いきなり3期です。ごめんなさい、1期2期は観てません。正確には、1期1話、2話くらいまで観て、「まぁ、これはいいや」ってんでスルーしたんですね。理由は色々あるが、最大の理由は放送開始時にはネット視聴以外に方法が無かったこと。私、基本的にネットでしか観られない作品は観ないんですよ。しんどいから。BSまで含めてテレビ放送してるものだけを録画し、1つずつしらみつぶしにしていくだけでも時間がいっぱいいっぱいなので、記録を残せないネット放送は基本的にアウト。過去に特例といえば石館光太郎作品と聖闘士星矢くらいかな。元々、この新盤「セーラームーン」は刺激的なキャスト陣のおかげで気になってはいたんだけど、ネット視聴のストレスもあったし、正直1話目の出来があまり良くなくて、視聴のモチベーションが維持出来なかった。いつの間にか放送も終わってたし、CSなんかでは再放送もあったんだけど、それ以来追いかけることはなくなってた。 それが、今回3期に入ったことで心機一転、めでたくCSでも放送されているので視聴を開始することに。理由は大きく2つだ。1つは、……キャストだ。ほら、新キャラでるじゃん。まぁ、そこは、察してくれ。最高のキャスト陣が超最高のキャスト陣になっただけだ。そしてもう1つの理由は、割とスタッフが変わっていい画になったと聞いたから。1期はどうしてもキャラ画が安っぽくて観られなかったのだが、だいぶ今風に近づけて見やすくなったという。キャラデザ以外にもスタッフが結構変更されており、ディレクターは今千秋になっている。キャラ画が良くなったなら、また見てみようかな、っていうモチベーションもあがるのである。 そして実際に見てみると……いいじゃない。綺麗じゃない、可愛いじゃない。原作絵の古くささは残しつつも、1期と比べると大きくリファインされて見やすくなっている。全体的な動画の質も改善してる(ような気がする)。1話目は全員で変身バンク&決め台詞をたっぷりやるという恐ろしいサービス回になっており、今作で見せたい部分が一気にたたき込まれた。うん、これなら現代のプリキュアにも負けてない。というか、改めて見るとやっぱりこれがプリキュアの祖なんだよな。冒頭部分で「あ、みなみさんや」って思ったもんな。改めて、セーラームーンの世界を確認出来る作品になったらいいなぁ。 そして、1期との大きな違いといえば、……「キャストが全員揃った状態からスタート」なんですよ。そう、ぶっちゃけると、1期の何が辛いって、しばらく見ないと全員揃わないところなんですよ。最初の方なんて全員うさぎとの関係がぎくしゃくしてるのも知ってるし、そういうところを1から追いかけるのが大変だと思ってしまったんです。それに比べてこの3期はどうだろう。なんと、5人がみんないちゃいちゃしてるではないですか! これがパラダイスです。私の夢見た声優パラダイスなのです。最年少ながらも一番の落ち着きを見せる亜美ちゃんにひーちゃん。「怪力」とか言われても気にしないまこちゃんにあみっけ。元々こんなに脳みそ軽かったっけ? と驚くばかりにテンションの高いみなちゃんに御前。もう、この時点で楽しい。全員まとめて聞いたのは初めてだが、まこ&美奈のアホっぽさが本当に最高だ。そして、個人的に極まったのが「戦いの女神」レイちゃん役のサトリナ。サトリナボイスで「折檻よ!」とか言われたら、もう……駄目だ、俺はもう駄目だ。 他にもちびうさは可愛いしルナも可愛いし……そして新登場のはるか&みちる! なんやこの完璧な布陣。みちるさんがとてもじゃないが高校生じゃないことなんか気にしたら駄目だ。元々そういうキャラだったろ! そしてあのエンディングである。 嗚呼、俺はもう駄目だ。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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