|
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
さぁやるか……。毎年の恒例行事、アニメグランプリでございます。加齢によって年々これを作るのもしんどくなってきてますね。今年は特にスケジュール的なしんどさを実感しておりまして……。でもこれが無いと今以上にアニメを観るモチベが低下する気がするのよなぁ。どこかで自分を律するためにも、なるべく長く続けていきたいとは思っている。そんな企画も今年で21年目(!?!?!?!)流石に膨大になりすぎているため、ついに「歴代受賞リスト」を別ページにもまとめておいた。色々と比較したい人はこちらのページを別タブで開いておくと面白かろう。 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり) 毎年ちょっとずつ執筆が楽になるように容量の削減とフォーマットの工夫はしているのだが、まだ何も書いていない現時点で、今年は「なるべくアニメタイトルを重ねて取り上げることを避ける」を目標に、あっさりとした内容を目標としたい。ただ、フォーマットを意識するあまり内容が形骸化するのも避けたいところなので、書いていくうちに結局いつも通りになる可能性は大いにあるとは思っている。 さて、今年もまずは数字を押さえていくが、今期エントリーされたのは「2025年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の188作品。………………あれ? どういうことだ? 史上最高値?? なんで??? 最近順調にN話切りが進んでたので絶対に本数は減らせてたはずなのだが……えっと、一応今期はちっちゃい枠のショートアニメが10本含まれているので、それを除けば数字は178となり、歴代最高値をマークした2023よりは少ない数字。ただ、それにしたって毎クールあんだけ切っててこの数字になるってのは……日本やばい(切実)。「切ったアニメの本数」もまとめておくと、4月期から8→13→12→9で42本も切ってる。これは去年とだいたい同じ数なのだが……それで視聴本数が20本増えるのはどういうこっちゃ。来年度以降は、もっともっと積極的にガンガン本数を削っていかないと、そろそろ命に関わる気がします。 そりゃこの数字ならしんどくなるのもしょうがねぇやと改めて自分を納得させつつ、過去の数字をまとめておくと以下の通り(括弧内はショート枠を除いた数字) 76→74→59→67→90→ 103(93)→132(121)→149(133)→152(129)→ 170(148)→170(150)→183(157)→157(135)→ 160(141)→155(148)→176(163)→187(183)→ 166(159)→188(178)
続いて劇場作品は22本と安定した数字で推移。そうは言っても昨今の価格の高騰を考えるとかかってる費用は鰻登りな気はするが……劇場アニメは劇場アニメで価値のあるものだとは思っているので、好みに合わせてある程度積極的に観にいく姿勢は維持していきたい。ちなみに毎年のことなので付記しておくが、当グランプリは基本的に劇場作品はエントリーから外すことにしている。まぁ、例外が多いのもご承知の通りだろうが。今年はちょっと悩んでる部分はあったが……まぁ、大勢に影響はないだろう。 数字に関して、これまでの本数の変化は以下の通り。 7→4→6→12→8→6→ 9→17→15→17→22→7→ 19→13→19→20→22
○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは 〈〉で表示) 「青のオーケストラ Season2」「青のミブロ 芹沢暗殺編」「悪食令嬢と狂血公爵」「悪魔くん」「阿波連さんははかれない Season2」「アポカリプスホテル」「雨と君と」〈あらいぐま カルカル団〉「アルネの事件簿」「ある日、お姫様になってしまった件について」「ある魔女が死ぬまで」「アルマちゃんは家族になりたい」「アン・シャーリー」「違国日記」〈異世界かるてっと3〉「異世界の沙汰は社畜次第」「異世界黙示録マイノグーラ」「ヴィジランテ」「ウィッチウォッチ」「宇宙人ムームー」「うたごえはミルフィーユ」「ウマ娘 シンデレラグレイ」「うるわしの宵の月」「笑顔のたえない職場です」「エリスの聖杯」「炎炎ノ消防隊 参ノ章」〈おいでよ魔法少女村(不法占拠)〉「お気楽領主の楽しい領地防衛」「幼馴染とはラブコメにならない」「【推しの子】(第3期)」「おそ松さん(第4期)」「穏やか貴族の休暇のすすめ。」「『お前ごときが魔王に勝てると思うな』と勇者(略)」「俺は星間国家の悪徳領主!」「陰陽廻天 Re:バース」「怪獣8号(第2期)」「薫る花は凛と咲く」〈かくして! マキナさん!!〉「片田舎のおっさん、剣聖になる」「ガチアクタ」「カヤちゃんはコワくない」「カッコウの許嫁 Season2」「GAMERA -Rebirth-」「カラオケ行こ!/夢中さ、きみに。」〈ガングリオン〉「完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる」「機械じかけのマリー」「鬼人幻燈抄」「気絶勇者と暗殺姫」「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX」「キミとアイドルプリキュア!」「キミと越えて恋になる」「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(第2期)」〈ギャグ漫画日和GO〉「GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULE」「綺麗にしてもらえますか。」〈銀河特急ミルキー☆サブウェイ〉「九龍ジェネリックロマンス」「薬屋のひとりごと(第2期)」「グノーシア」「ぐらんぶる Season2」「クレバデス -魔獣の王と赤子と屍の勇者-」「黒執事 -緑の魔女編-」「結婚指輪物語Ⅱ」「ケンガンアシュラ Season2 Part2」「ゴールデンカムイ 最終章」「この恋で鼻血を止めて」「ゴリラの神から加護された令嬢は王立騎士団で可愛がられる」「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」「最強の王様、2度目の人生は何をする?」「SAKAMOTO DAYS(第2期)」「ざつ旅」「Summer Pockets」「SANDA」「SAND LAND THE SERIES」「SI-VIS(シーヴィス)」「紫雲寺家の子供たち」「時光代理人 -LINK CLICK- 英都編」「地獄先生ぬ~べ~」「地獄楽(第2期)」「地縛少年花子くん2(第2クール)」「CITY THE ANIMATION」「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd」「死亡遊戯で飯を食う。」「しゃばけ」「シャンピニオンの魔女」「週刊ラノベアニメ」「終末ツーリング」「呪術廻戦 死滅回游 前編」「小市民シリーズ(第2期)」「人外教室の人間嫌い教師」「真・侍伝YAIBA」「信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」「SPY×FAMILY Season3」「青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない」「正反対の君と僕」「戦隊大失格 2nd Season」「葬送のフリーレン(第2期)」「その着せ替え人形は恋をする Season2」「ダーウィン事変」「Turkey!」「太陽よりも眩しい星」「盾の勇者の成り上がり(第4期)」「多聞くん今どっち!?」「男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)」「ダンダダン(第2期)」「父は英雄、母は聖霊、娘の私は転生者。」「千歳くんはラムネ瓶のなか」「ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん」「中禅寺先生物怪講義録」「神統記」「出禁のモグラ」「デジモンビートブレイク」「デッドアカウント」「デブとラブと過ちと!」「転生悪女の黒歴史」「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(第2期)」「転生したらドラゴンの卵だった」「桃源暗鬼」「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」「TO BE HERO X」「透明男と人間女」「Dr. STONE SCIENCE FUTURE(第2クール)」「友達の妹が俺にだけウザい」「TRIGUN STARGAZE」「永久のユウグレ」「9-nine- Ruler’s Crown」「嘆きの亡霊は引退したい(第2期)」「謎解きはディナーのあとで」「29歳独身中堅冒険者の日常」「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」「忍者と極道」「忍者と殺し屋のふたりぐらし」〈ニートくノ一となぜか同棲はじめました〉「ぬきたし THE ANIMATION」「ネクロノミ子のコズミックホラーショウ」「野原ひろし 昼メシの流儀」「履いてください、鷹峰さん」「破産富豪 The Richest Man in GAME」「ばっどがーる」「光が死んだ夏」「火喰鳥 羽州ぼろ蔦組」「日々は過ぎれど飯うまし」「姫様”拷問”の時間です(第2期)」〈百姓貴族 3rd Season〉「フードコートで、また明日。」「Fate/strange Fake」「フェルマーの料理」「ブスに花束を。」「ぷにるはかわいいスライム(第2期)」「不滅のあなたへ Season3」「プリンセッション・オーケストラ」「ボールパークでつかまえて!」〈北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌〉「僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON」「ホテル・インヒューマンズ」「前橋ウィッチーズ」「魔神創造伝ワタル」「まったく最近の探偵ときたら」「魔都精兵のスレイブ2」「真夜中ハートチューン」「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」「未ル わたしのみらい」「名探偵プリキュア!」「メダリスト(第2期)」「mono」「矢野くんの普通の日々」「ユア・フォルマ」「勇者刑に処す」「勇者のクズ」「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」「勇者パーティを追い出された器用貧乏」「よふかしのうた Season2」「鎧真伝サムライトルーパー」「LAZARUS ラザロ」「らんま1/2(第2期)」「瑠璃の宝石」「羅小黒戦記」「Let’s Play クエストだらけのマイライフ」「ロックは淑女の嗜みでして」「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※無理じゃなかった!?)」「わたしを喰べたい、ひとでなし」「渡くんの××が崩壊寸前」「ワンダンス」「ワンパンマン(第3期)」
○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順) 「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第4章」「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」「不思議の国でアリスと」「ひゃくえむ。」「チェンソーマン レゼ篇」「ガールズバンドクライ 青春狂走曲」「ホウセンカ」「鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」「羅小黒戦記Ⅱ ぼくらが望む未来」「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第2章」「トリツカレ男」「ガールズバンドクライ なぁ、未来。」「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 第1幕」「迷宮のしおり」「この本を盗むものは」「ズートピア2」「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 第2幕」「銀河特急ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き」「クスノキの番人」「ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 第3幕」
<タイトル部門> 技術賞 「違国日記」 日進月歩、アニメの技術力を評する賞。これも毎年触れていることだが、CG作画に代表されるような純粋な「映像技術」の観点と、例えば監督が振りかざす巧緻な作劇術みたいな観念がごちゃまぜになっているため、毎年なかなかややこしい部門である。ここ最近は割と「映像技術」の方に寄った評価になってるかな? というわけで今年も目を見張るような映像を提供してくれた作品は多かったが、進歩が目覚ましすぎるせいで、かつて定番だった「CG作画のスタジオが頑張ってるね!」みたいな部分にわざわざ言及する意味は減ってきた。ちなみにCG作画の雄といえば「サンジゲン・ポリゴンピクチュアズ・オレンジ」だったのだが、オレンジの繰り出した「TRIGUN STARGAZE」はそりゃ洗練されたCGワークではあるのだが、流石にそこだけで魅せられる時代ではなくなってきているということだ。ちなみにサンジゲンの今年の地上波アニメは「GUILTY GEAR STRIVE: DUAL RULE」の1本、ポリピクに至っては0本である。この辺のスタジオの動向は気になるのだが。 閑話休題、そんなわけでいわゆる「CG本舗」みたいなところ以外からもガシガシ美麗な画面が出てくることになったわけだが、例えば直近で記憶に新しいのはドメリカによる「グノーシア」。あまりにクセが強すぎる原作のデザインをかなり自然なレベルでアニメとして落とし込み、さらなる魅力を追加することに成功している。画面自体はそこまで動きがあるわけではないが、「世界デザイン」の美しさには目を見張る。同様に「世界」の美しさを強調するCGの巧みさが印象深かったのはCygamesPicturesによる「光が死んだ夏」。普通「ジャパニーズホラー」のテイストなんてCGと一番相性が悪そうな部分だが、日本の夏の田舎の風景と、そこに潜む異形の存在の造形を1つのデザインベースで見事に融合。しっかり「斬新ながらも伝統美にのっとった不気味さ」を表現できていた。 背景的な作り込みで素直に「美しい」と思えた作品では「九龍ジェネリックロマンス」(アルボアニメーション)がある。こちらは作画部分のクオリティはそこまで突出してはいなかったが、とにかく「九龍城」という存在を描くことに心を砕いており、暑苦しくむせかえるような独特の空気感は終始画面を支配していた。時代背景的な美しさで言えば「黒執事 -緑の魔女編-」もお見事。こちらは英国情緒あふれるガジェットデザインに「悪魔」や怪異を絡めたモダンホラーの様相を絡め、虚ろでありながらもどこか腰の座った画面構成がお見事。昨年度注目されたJ.C.STAFFの「デリコズ・ナーサリー」あたりと比較してみるのも面白そうである。 分かりやすく人気を博すのはグリングリンと動くモーション作画が強烈な作品や、目に痛いようなエフェクトで見せつけるアクションアニメ。やはりその筆頭は「呪術廻戦 死滅回游」ということになるだろうが、同じくジャンプからの出自である「ダンダダン」はサイエンスSARUの頑張りでまた新しい能力バトルアニメの可能性を切り拓いたように見える。これをよりエキセントリックな方向に引き上げると「炎炎ノ消防隊 参ノ章」のような現実との境すらごちゃ混ぜになるような陶酔感のある映像になるし、フィクションとしてのクセを強めれば「ガチアクタ」の腐臭立ちこめる地下世界みたいな造形美にも繋がってくる。やはり能力バトルアニメはコストがかかるだけに見返りがでかい。 それ以外では直近でどうしても無視できないのは「メダリスト Season2」。表現の難しいフィギュアという競技を限界までアニメの画面に寄せて表現できるように工夫を凝らし、リアルとフェイクの狭間でしっかりと競技の「熱」を伝えてくれる作画は本当にありがたい。そして今年度生み出されてしまった最強にして最狂な坩堝、「CITY THE ANIMATION」はやはり歴史のどこかには記録しておくべきだろう。あれだけの手間暇をかけて不条理ギャグを貫き通すモチベーション、どうやったら保てるんだろう。 とまぁ、これだけ映像技術を評しておいて何だが、今期のこの部門に選出するのは「違国日記」である。明確に「映像技術」というよりは「演出力」を評してのことですね。実は昨年の「義妹生活」も似たようなニュアンスでの評価だった部分があるが、昨今のアニメーションというと、どうしても「アクション作画すげぇ!」みたいな部分ばかりが取り沙汰されることが多く、アクションアニメじゃなくてもとにかくキャラ絵がバチっと決まっていて見ていてうっとりしてしまうような作品、例えば今年度は選出から外したが「【推しの子】」みたいな画面が評価されやすくある。もちろんそれらも素晴らしいのだが、出来ることなら、分かりやすい見た目に飛びつくばかりでなく、こうしたじっとりと静かな作品の中にきらっと光る演出の妙を追いたいという気持ちがずっとあるのだ。最大の問題は、私が素人なもんでそうして得られた「何らかの感動」を技術論として説明できないって部分なのだが。……ブログでこんだけの文章を書いてて、「文字にも書けない素晴らしさ」とか言っちゃう時点でダメなんだが、どうあがいてもそうした「良さ」があるのは否定できず、本作はそんな光がそこかしこに瞬いていた作品だったのである。 原作時点で持っていた詩的な余地を残したテーマ設定と、それをキャラクターの仕草や台詞に落とし込む文学的素地。そして、それらを「動かす」際にアニメーションという新たな媒体にする意味を新たに付与するアニメスタッフの演出姿勢。全てが噛み合って、この静かな「日記」は完成した。改めて、一から朝の成長を振り返ってみたら新たな発見があるのではなかろうか。
努力賞 「グノーシア」 頑張った! を讃える部門。毎年書いてるけど、基準は謎。他の部門で触れにくいんだけどどうしても名前をあげたい作品が出てくる部門である。 受賞履歴を見てもなんとなく分かる通り、例年通りだと「原作あるからわざわざアニメで再評価はしてないけどアニメも良かったんやで」ということを取り上げることが多い枠なのだがここ最近は「原作あり」が圧倒的に多くてオリジナルアニメが少ないせいで「原作ありの漫画なんかを丁寧にアニメ化した作品」も数が多く、なかなか差別化が図りづらい。そんな中でもこの部門の選出時にパッと思い浮かんだのは「ウマ娘 シンデレラグレイ」だろうか。原作読んじゃってるからこれまでのシリーズのように手に汗握って応援ってわけにもいかなかったのだが、やはりどストレートなスポ根展開をふさわしいアニメにしてくれるだけで画面はグッと締まる。お手本のようなメディア化。 直近で「なんとは言えないけど良かったなぁ」としみじみ感じ入ったのは「青のオーケストラ Season2」だろうか。大所帯のオーケストラは人数も、楽器の種類も多くて真に迫るアニメ的描写は相当なハードルなのだが、その辺りをうまいバランスでクリアしての完走は充分に評価されるべきもの。同じくNHKEテレ枠では「アン・シャーリー」も実はいい落とし所。巷に溢れる雑な「リバイバル」ではなくて、こうしてきちんと「現代に甦らせる」気概の作品が増えてくれると嬉しいのだが。 世間的な評価は微妙だったが個人的には「やりたいことやれてたんじゃないかな」と思ったのが「ワンダンス」。ダンスのCG描画の是非については番組感想で触れた通りだが、何か「アニメで表現しなきゃいけないもの」への意識の向け方みたいな部分に正しさを感じた。アニメ的な妙で言えば直近から「透明男と人間女」の丁寧な描写も非常に好感が持てるもので、「見えないものを見せる」というアニメ的な命題に挑み、丁寧な答えを示してくれた佳作になったと思う。 「(本来なら)見せるべきでないもの」を見せてくれた頑張りでいうと、実は案外評価しているのが「結婚指輪物語Ⅱ」。最近めっきり数が減ってしまった「おっぱいに全てを賭ける」みたいなエロ全振りのアホアニメながら、「エロですんで……」みたいな余計な引け目を感じさせず堂々とやってくれていたのでその成果物は評価に値する。別軸から「見ちゃいけないもの」を見せてくれたのは「〈小市民〉シリーズ」でしょうか。あんなに地味な画面での「推理もの」なんてアニメでは絶対成立しないはずなのに、じわりじわりと滲む悪意が余すことなく画面に反映されているようで、何かしらの極みにはたどり着いた気がする。 その他、なんとか他部門でも名前をあげたかったがチャンスがなかった作品を2、3拾っておくと、まずは「阿波連さんははかれない Season2」。これも狂気といえばだいぶ狂気。「鬼人幻燈抄」も長尺のシリーズをなんとか形にすべく奮闘してくれた力作。改めて考えるとなんとも珍奇な作品なのだが、アニメとしてはそれなりに統制の取れた構成ができていた気がする。1期も素晴らしかったが2期も良かった「その着せ替え人形は恋をする Season2」。今年度一気に勢力が拡大した気がする「甘々青春ラブコメ」の筆頭みたいな作品。そして長い歴史にピリオドを打った「僕のヒーローアカデミア Final Season」。圧巻の作劇、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。同等の位置には「炎炎ノ消防隊 参ノ章」も入りますね。好き度合いで言ったら受賞待った無しなのだが、ちょっと積み重ねが多すぎるのでここでは自粛。 なんとかここにねじ込みたかったけど僅差で入れられなかったのは「笑顔のたえない職場です。」とても丁寧で良いアニメ化だったし、テーマ性も描き方も全部大好きだった。どこを評価しろっていう要素を拾うのが難しくて悩ましかったわ。みんなの頑張りを褒め合いましょう。お互いに。同様にねじ込み先が見つからなくて申し訳ないのが「よふかしのうた Season2」。1期同様に文句なしの素晴らしい仕上がりだったが、1期時点で選出しちゃってるので今回は譲ってもらう形となった。 てなわけでいろんな頑張りが日本のアニメ業界を支えているわけですが、頑張って頑張って作品を一級品に仕上げてくれた小さな奇跡、「グノーシア」に今年ナンバーワンの頑張り賞を贈りたい。「ゲーム原作アニメに成功なし」とまで言われている(少なくとも私はかなり思っている)中で、よりによって人狼テーマのアドベンチャーゲームをアニメ化。構造的に不可能だと思われたその難行をただスタッフの熱意でもって実現させたのだ。作品の最も見せたい部分を一番いい形で表現するために徹底的に考え抜かれたその構成、アニメプロジェクトとして使えるものは全て使い倒し、たった1つのゴールに向かって邁進するその様子は、本当にクリエイターたちの信念を感じるものであった。昨今、原作ありのアニメは「原作VSアニメ」のようにさも対立構造であるかのように語られることすらあるが、決してそんなわけがないことは子供だって分かる。いい原作があり、それをアニメで見せたいと思う人たちも1人1人が「創造主」。そんな当たり前の事実を、改めて見せつけてくれたこの作品には本当に感謝している。
ファンタジー賞 「SANDA」 実はこっちも基準がガバガバだぞ、ファンタジック部門。過去の受賞歴を見ればその適当さは明らかである。「素晴らしく作り込まれた非現実」であれば私はそれを全てファンタジーと呼んでしまっているのである(その方がエントリーが楽だからである)。 とはいえ、ここ最近の「ファンタジー」と言えば色々と議論の絶えないフィールドであることも事実。昨年も同じ触れ方をしたが、なろう系の隆盛によるなんちゃってファンタジーの形骸化とその問題視、さらにそこにフリーレンや「ダンジョン飯」のヒットが重なり、「ファンタジーとはなんぞ」という議論が白熱したり、そうでもなかったり。今年度も引き続き圧倒的な数のなろうアニメが世に出ており、そこを考える機会は引き続き多かったのではなかろうか。 かつては十把一絡げで「なろうだから」というだけで忌み嫌っていた私も、ここまで数が増えて先鋭化が進むと色々と細かい差分を計りながら見られるようになってきた。というか、業界全体で「形骸化した先にブレイクスルーしている作品はどこだ」ってんで面白い作品を探してくれているという事情もあるだろう。今シーズンで言えば、例えば「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」はその代表例と言えるだろう。形骸化のレベルで言えば突出している「悪役令嬢もの」というフォーマットに容赦なくメスを入れ、「別に悪役じゃない」「やってることが悪どいだけ」「全部拳で語る単細胞レディ」という素材の全てが色々とイレギュラー。たった1つの激辛スパイスでありがちなざまぁ系ドヤ顔チート物語もここまで刺激が多くなるというのは驚きだった。 同じく停滞した分野に刺激を与えてくれた作品としては「転生悪女の黒歴史」がある。なろう媒体ではなくて少女漫画発信の「なろう系」ということで基盤となる少女漫画的な下地に悪役令嬢ものの「ちやほや」要素がうまく絡み、見たことがあるようで見たことがない、不思議な味わいに仕上がった。まぁ、アニメはどうしたって桜井弘明監督の影響はでかいんだけどさ。もう1つ「悪役令嬢もの」の流れで目を引いたのは「異世界メシ」との融合を見せた「悪食令嬢と狂血公爵」。こちらは特に捻らないスタンダードな令嬢ものながら、「魔法とは」「魔物を食うこととは」というこの世界の根幹をしっかりと見据えたストーリーテリングで立派な「ファンタジー飯ばなし」を成立させていた。あとはまぁ、「わたこん」的純正シンデレラストーリーとしての「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」あたりでしょうか。クソ長タイトルで全部説明はしているくせに、ちゃんと中身のあるストーリー展開があるところは素直に感心してしまった。 令嬢ものばかりになってしまったので「葬送のフリーレン」あたりを支点として少し目先を変えてみると、「魔法使いもの」というのも一定の潮流が感じられるカテゴリになっており、今期印象的だったのは「サイレント・ウォッチ 沈黙の魔女の隠しごと」だろうか。アニメのクオリティが高かったことはもちろん大事だが、「無詠唱魔法」というなろうの手垢まみれになった素材を改めて単品で持ち出し、そこに魅力的なキャラクターデザインで肉付けしていく創作法は興味深かった。同様に「魔法使い」の物語にフィーチャーした記憶に残る作品としては「ある魔女が死ぬまで」も興味深いフォーマット。童話風味をかなり強めた「シャンピニオンの魔女」と対比して、現代における魔女文化がどれほど拡散しているかを分析してみるのも面白かろう。 ここまでのラインナップで「ファンタジーいうたら剣と魔法でどっかんばっこんちゃうんかい」という意見もあるかもしれないが、いかんせん「剣と魔法でまたやっちゃいました?」作品の大半は視聴を切っている可能性がございまして……残された貴重な例で言えば例えば「勇者刑に処す」は主人公のチート的な強さや結果的に形成されていくハーレムになろう的なニュアンスは残すものの、あまりの逆境にうちのめされそうなダークな世界観は実にアニメ映えするものであった。そして似たような逆境作品としては「クレバデス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-」があった。こちらは歴戦の作者による漫画原作。やっぱり男の子がいくつになったって剣と魔法でどっかんばっこん」は楽しいわけですよ。そういう意味では突き抜けた作品として「Fate/strange Fake」のバトルはやっぱり心踊るものがありますね……。 とまぁ、こんだけ純粋なファンタジー作品を並べておきながら、今年ピックアップさせてもらった最大級の「非現実の描写」は「SANDA」を取り上げたい。「世界を組み上げていく」っていう作業の大変さは本当に想像を絶するもので、それが出来ない凡百の作家がなろう的コピペ異世界を多用することになる。そう考えると、完全オリジナルで次々ととんでもねー設定を考えだし、その世界で一番効果的な物語を紡げる今作の作者はやっぱすごいなって。「BEASTARS」もある意味でファンタジーだったわけだが、あちらは「ケモ」という広いジャンルをまとめあげた作品だったのに対し、今作は「サンタクロース」というたった1つのテーマからどんどん話を広げて出来上がった完全オーダーメイドのオリジナル世界。これを魅力あるエンタメ作品にしてくる作者もすごいし、その魅力を余すことなく、クセつよのキャラデザを活かす作劇を見せたサイエンスSARUも素晴らしい。全てのファンタジー世界が住んでみたい世界になるかどうかはわからないが、私はこの「サンタクロース世界」を観察していたいという気持ちはずっとあり続けている。
PR
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
最新CM
[04/10 不折正方形]
[04/10 とみしの]
[04/09 な]
[04/09 不折正方形]
[04/09 不折正方形]
アーカイブ
|

