最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
後戻りは出来ない、第11話。弥一の過去に肉薄し、思い悩む政之助。悩むのは結構だが、遠慮無く聞きづらいことを聞いてくる空気の読めなさは、既に野暮を通り越して勇気とすら言える代物になっているぞ。 「五葉最後の仕事」として、旗本の息子のかどわかしが行われた。政之助はこれまでなんだかんだ言いながらも五葉を「義賊」であると認識していたわけだが、今回の件については弥一の意図が見えない。訝しがりながらも取引現場についていくと、ターゲットである旗本の息子は身代金の支払いを拒まれ、見捨てられてしまう。 「嫡男ではないから切ってしまえ」という家の意向を知り、五葉の面々はそれぞれ苦い顔になるが、弥一だけは奇妙な反応を見せる。薄汚い真実を人質に叩きつけ、今まで見たこともないような、自嘲的な高笑い。流石の政之助もその裏の意味は感じ取れたようだ。今回のかどわかしは、そんな人質の身の上を知ってのことだったのだろうか。暗い部屋の中で、真実を問いただす政之助。無遠慮な質問はこれまで通りのはずだが、その質問が、遂に弥一の古い傷に触ってしまった。激昂した弥一と、額から血を流しながらも哀れむような目を向ける政之助。ここに来て、コントロールする側とされる側が入れ替わってしまったような状態だ。 弥一を巡る状況は、更に加速する。ついに過去の仲間にその所在を突き止められたのだ。憎き誠之進に襲いかかる過去の仲間、仁。事情は分からないが、政之助は初志を貫くべく、弥一の護衛の任を果たす。過去の「誠之進」が今は「弥一」である。それを知った仁は、きっちり片を付けると残して姿を消した。 弥一の過去、それは、仲間を繭一つ動かさずに切って捨てたというしがらみ。けじめとしては正しい判断かもしれないが、義理で渡世を渡る世界では、その選択は許されるものではない。「誠之進」の血塗られた過去と、現在の「弥一」の歪んだ欲求の現れである「五葉」。最終的に、誰が何を償えば終わるのか。物語は混迷を極めている。 今回はいつもに増して画面が暗い。それもそのはず、毎回毎回重たいエピソードが繰り広げられるこの作品の中でも、中心に居座る弥一の物語なのだ。金の問題や義理の問題など、全てを片付けることが出来た梅や松吉たちが心配する中、弥一の表情は明るくならない。そして、そこに突っ込める人間といえば、政之助くらいのものであった。今回のマサは本当に積極的に、しかもピンポイントで核心ばかりをつく。基本的に鈍くさいのに妙に勘の鋭いところもあり、それを支えている人間性が基本は純なのが質の悪いところ。弥一はこのマサの「魔の手」から逃れることが出来るだろうか。 そして、今回はこの作品にしては珍しく、割と明示的に「動き」をみせた回でもある。もちろん、政之助がブン殴られるシーンとか、弥一が襲われるシーンなんかの具体的な「接触」部分は相変わらず画面には現れないのだが、独り高笑いしたり、政之助をにらみつける弥一は普段の鷹揚な態度とは打って変わって直情的な描写になっている。流石に、そろそろ上っ面で処理出来るレベルを超えているということなのだろう。また、画面上のメリハリも今回意図的にビビッドになっている部分で、顕著だったのは弥一襲撃シーンの闇夜に光る匕首の銀色。本来ならば灯り一つ無い夜道のこと、どれだけ研ぎ澄まされても刃物が反射するはずはないのだが、弥一を襲撃した仁の迷い無き意志がその輝きに現れ、それが画面の上に横たわることで、「弥一が襲われる」ことの大きさが嫌でも感じ取れる。やっぱり、最後の最後はこの作品は「刃物」がものをいう世界だね。 次回は最終回。まさかのネコによる次回予告は腰が砕けたが、弥一は、五葉はどんな末路を迎えるのか。要注目でございます。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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