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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 地震→停電から即座に薄暗力(うすぐらりょく)を計測できる鮫洲さん素敵、第12話。先週休んだ分、いい具合の活躍でしたね。「最強の薄暗スポット」とかいうパワーワード。

 最終回ラッシュ中なのでこうして何事もないかのように放送が続く作品は嬉しいですね。ただ、一応は前回のお話が1つの区切りになっていたので今回からは「エイリアンの襲撃が表沙汰になった世界」のお話だ。……まぁ、あんま変わんないけど。カリカリしてるのはシベリアちゃんくらいのもんであるが、このシベリアがまた可愛いんだよ。「猫のキャラに花林ちゃんボイス」ってもっとぽやっとして安易な萌えキャラを想像しがちだけど、シベリアは猫組の中でも一番気性が荒くて頑張り屋さんなのが見ててよくわかるのが愛おしい。苦労人気質の猫、実に味わい深い。

 そして、今回は意外なことにそんなシベリアのカッカした状態で矛先が向いたため、これまでなんとなく脇にいただけだったデシマル、そしてその飼い主であるアキヒロのパーソナリティにも多少スポットが当たることに。まだ2人とも謎は多いのだが、まずアキヒロがどこぞの大臣のご子息であるという事実が明かされ、さらにデシマルがそのコネクションを利用しようとして失敗した果てに今の状況があるということも分かった。なるほど、流石にあれだけ偉そうにしてたデシマルが何の行動も起こさずだらだらしてたわけじゃなかったことが分かってちょっとホッとした。しかもダイレクトに「日本のインフラのトップ」に接触しようとしていたとのことで、考え方だけはムームーよりよっぽど仕事できるっぽい。まぁ、「インフラのトップ」が大臣かと言われたらだいぶ微妙ではあるのだが……その結果巡り巡って天空橋の近くに転がり込んだのだから結果オーライなのかしら。

 そして、そんな「成れの果て」を引いてしまったデシマルは今のところアキヒロに対してはあまりいい感情を持っていないみたい。「お前が引っ張り出したせいで俺は失敗したマル」くらいに思ってんのかね。それでもアキヒロの家に居着いてるのはまだコネが復活する可能性に賭けているのか、単にムームーと接触できるようになったからつるんでるだけなのか(後者っぽい)。また、デシマルは桜子に対してはかなり特別な想いを持っているようでもあり、「桜子女史」に対してはかなり従順。恋心とかではないと思うのだが、ムームーの態度との温度差もあり、いまだに「結局デシマルって何考えてるんだろうな……」はよく分からずじまい。Aパートのオチは「最近はルンバも色々と進化してるんだなぁ」です。

 Bパート、なぜかミニ四駆大会に出ることになったムームーと桜子。作品内で「ミニ四駆」という名称が使えないのはおそらく商標だからだと思われるが、あれは「モーター付きミニカー」という名前でいいんだろうか。Wikiの説明だと「小型動力付き自動車模型」とありますね。……だいたい合ってんのか。まぁ、機械に興味を持つなら別になんでもいいのだが、ミニ四駆なんて結局大事なのはモーター部分だけだろうし、モーターの話なんてこれまで散々やってきたと思うんだが……単にムームーが面白いと思っただけなのかな。

 そしてミニ四駆とは特に関係ないところで事故る桜子。乙女の膀胱の危機に「つぎはぎムームー」の分解能力が冴え渡り、サマーセーターから毛糸玉を錬成できたところまではすごい。まぁ、その後の計画はだいぶ杜撰だったけども。今回テーマになったのは「乾電池」で、今更ながらアルカリとマンガンの説明なんかを聞いて「へぇ〜」と思いましたね。いや、流石に乾電池の仕組みについては高校の化学で学んだはずなので知ってはいたのだが、「液漏れが特徴なのはアルカリの方」とかね。なるほど、微妙に用途が違うからいまだにマンガン電池って根絶されてないのか。いや、流石に最近はあんまり見ないけどね。

 オチだけを考えると、多分マンガンだろうがアルカリだろうが結果は同じになってたと思うのだが、いつも通りに鮫洲さんとの妙な遺恨だけが残りました、というお話。……この2人の仲もじりじりと進まないわねぇ。あたしゃアキヒロとの関係性よりも桜子-鮫洲間の関係性の方がずっと気になりましてよ!

 
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 存外最終回っぽくなった! 最終話! 結局シネフォト部の根幹を担っているのは敷島。はっきりわかんだね。

 というわけで初の映画撮影にチャレンジすることになった3人。……と思いきやここでまさかの4人目召喚。最終回で新キャラ投入するアニメどないやねん、と思ったが、最後まで見りゃなるほどそういうことね。なかなか強烈な「先輩」の登場に、かつて敷島が映画研究部とやらでどんな立ち位置におり、どんな扱いを受けていたのかがなんとなく察せられそうでちょっと面白い。ぜひ、機会があったら当時の敷島の様子を描いた漫画でも見てみたいもんである。なんか、ちょっとニセ田島先輩の素のテンションが敷島に似てたんだよな。もしかして映画研究部は伝統的にあのノリなんだろうか。意外なとこでバイタリティ発揮しそう。

 撮ろうとした映画は身の丈にあったチープな内容ではあったが、……ほんとにこの作者は今作でホラーがやりたかったんじゃないかと思えるくらいにホラーの内容でこすり倒してきた。厳密には「ホラーギャグ」なのかな? クロクマ先生という絶対的な指標もいるし、1クールのアニメ中で少なくとも3度目のホラーネタ。個人的には勘弁してくれ案件ではあるが、まぁ、今回のは明らかに中盤から「ドッキリだろうしな……」ってなってたのでなんとか耐えられました。でも、一歩間違ったらほんとにさつきたちは捜索願い出してた可能性もあるわけで、敷島も割と危ない橋渡っとるわ。なんなんだろな、こいつの度胸と時たま見せる変な熱意はよ。

 まぁ、やってることはなかなか悪どいが、さつき目線では結果的に憧れの先輩と久しぶりの再会が叶った。そうそう、確か今作はこんなヘンテコな重すぎ百合設定から始まった作品だったわ。途中から霧山もあんまし愛情を向けなくなったから忘れてた。先輩を見てる時のさつきのテンションはモノホンのそれであり、こんな簡単なことなのに彼女の受けた感動のせいでなんか知らんけど最終回っぽい空気になるというマジック。ズルいっちゃぁズルいけど、これはこれで綺麗な終わり方だったんじゃなかろうか。ちなみに、なんでか知らんけど最終話のコンテは山本裕介(ずっとヤマノススメの監督やってる人)だった。ゆるキャンをすっ飛ばして謎の富士山コラボである。

 
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 「また来週」って歌ってんだから来週も放送してくれよォ! 最終話! なんか有終の美を飾った感じ出してるけどさぁ、この世界においては何一つ解決してないんだよな。まぁ、原作未完だからしょうがないネ(もはやそういう問題でもない気が)。

 最終回だからってんで有り余るパワーを見せつけるかのような作劇。いや、別に動画枚数が半端ないとかではないのだけど、ヘンテコ刺客とのバトルシーンは異様な緊迫感と卑怯なトンデモ感が入り混じる絶妙な画面。相手があまりにも悪辣すぎるもんだから(多分)ギャグアニメだというのにハードすぎる描写が続く。相変わらずとばっちりみたいなポジションのマリンはかわいそう過ぎたが、実際に痛めつけられた量でいえばやはりさとこの方が多かったか。多分マリン側は「ロボ子ビームの巻き添えで事故死しなくてよかったね」の精神でいた方がいいと思う。事前の自宅パートで散々爆発オチを繰り返してるくせして、ああいうところではやたらシリアスな爆発も起こるのなんなの。

 そしてヒューっと口笛を吹いたか吹かないかは知らないが、颯爽とピンチに駆けつけるこのはの格好いいこと。戦地帰りの傭兵は、なんと片腕を落としての登場だ。今作は目だの腕だの容赦無く欠損するし、幼児返りの影響は色濃く残るし衣装は燃えたら戻ってこないし、ギャグのくせしてあらゆる瑕疵があとあとまで尾を引くの怖すぎる。まぁ、流石に腕についてはリカバリできたけども……その腕が復活する理由が一番わからねぇんだよ。ブラックジャックかよいや、燃えたり電撃浴びたりしてたはずの目が何事もなく復帰してるのもやばいけど。あれ、色違いになったってことはもしかして別人の目を移植してんのかしら。……もうミナトの持つ技術力について考えたらダメだな。今作は「ミナトの技術力・マリンの科学力・さとこの能力」と考えたらあかんものが多すぎるわ。こんだけ並べて一番チート力がおとなしいのって「このはの戦闘力」なのかもしれん。

 結局、肝心の刺客をやっつけるシーンはいつも以上に省略。地獄から舞い戻ったこのはさんはどうやら強過ぎた様子。なんだかんだでリハビリきっちりできてよかったですね。お互いの無事を確認しあった忍者と殺し屋。いつも通りにさとこの方は脳天気に喜ぶだけで詳細を尋ねなかったが、このはが戻ってきた理由には実は大きな秘密があって……っていうところまで全部聞いてくれるマリンさんの名バイプレイヤーっぷり、ほんとに誰か讃えてあげて。中盤以降は色んな意味で彼女の功績が大きすぎる。ミナトとの仲もかなり修復できたみたいで、イヅツミ姉妹が幸せそうに同居してる様子が見られるのが本作一番のご褒美だったのかもしれない(もう両親のことは忘れましょうよ)。

 いやいや、やっぱり本命はさとこたちのカップルですよ。ラストはシャフトらしく道路標識を多用して「バディとの合流」を示唆するシーンが展開され、最後の無駄遣い、まれいたそ忍者を相手に新たな名を冠した殺し屋バディがまかり通る。最高の笑顔のさとこ、そしてそれを受け止めることができるくらいにデレが見えるこのは。最終的に、ほんとのほんとに「忍者と殺し屋のふたりぐらし」になりましたとさ。めでたしめでたし。

 ……もう、倫理観のことは忘れましょう。

 
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○「SAND LAND: THE SERIES」 6

 まだまだ最終回ラッシュは続くが、その間に新番組も挟まってくる。本格的な新アニメは7月開始だが、こちらはいわゆる「地上波落ち」であり、NHKでの買取り(こないだまでガメラやってた枠)で一足先に放送開始のスケジュールということらしい。

 Web配信アニメというカテゴリではあるが、さらにその前身として劇場アニメがある。確認したら劇場版の上映は2023年ごろで、その映画にシーンを追加して再編集したものが「THE:SERIES」名義で2024からディズニープラスで配信されていたとのこと。厳密には劇場版が前半6話、後半はさらにオリジナルが展開されるとのことで、まとめると「映画版の再編集Web版の地上波版」という非常にややこしい出自。まぁ、そんだけ無駄遣いしたくないリソースってことなんだろうな(金かかってそうだし、鳥山作品だし)。

 わたしゃドラゴンボールにそこまで興味がないことからも分かる通り、鳥山作品だからってあんまり食指が動くタイプじゃない。そのために2年前にもわざわざ劇場まで足を運ぶことはなかったが、劇場で予告編を見てる時には「なかなか気合いの入ったCGワークだな」とは思っていた。わざわざ天下のNHKが放送してくれるというならこれを観ない道理もないだろう。原作については多分読んだとは思うんだが……まぁ、前述の通りにそこまで興味があるわけじゃないのであんま覚えてない。まぁ、シンプルに「ジャンプ漫画だなぁ」と思ったような気はする。

 諸々の事情からそこまで大した期待はしていないのだが、劇場版が前提になっている作品ってことで作画クオリティは問答無用で高い。CGなので好みは分かれるかもしれないが、鳥山キャラの割とクセのあるデザインがアニメとして自然に動く様子は素直にワクワクするものになっている気がする。製作スタジオは3社が連名になっており、ご存じサンライズ、CG作画の雄・神風動画に加え、「ANIMA」というあんまり聞いたことがないスタジオもクレジットされており、これはどうやらドラゴンボールなどのサプライ映像を色々作ってるところっぽいのでそっち繋がりかな。これだけ人の手が入ってれば1クールくらいは勢いを落とすことなく描き切ってくれるんじゃなかろうか。

 少し前に放送されていたDBについては残念ながら縁がなかったが、今作はなんとか最後まで視聴継続したいところだ。

 

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「九龍ジェネリックロマンス」 6→5

 時間の関係で最終話感想とこみこみで。ぶっちゃけサボりではあるのだが、まぁ、今作はこれでいいやという気もしている。

 基本的に、今作の最大の誘致要因はシナリオラインの謎だったと思っている。ジリジリと続く幻想的な風景の中、いったい何が起こっているのか、どのような結末に辿り着くのか。それが分からないからこそ、毎回あーでもないこーでもないと妄想を膨らませて、その実態を追うモチベーションが上がった。となればその結末が非常に重要になるわけだが……これ、結局アニメオリジナルってことなんですかね? どうやら原作はまだ続いてるようなので、少なくともこの終わり方ではないはずだし……。

 そして、そんな最終回が……いや、別に納得いかないってわけでもないのだが、やはりちょっと投げやりだったなぁ、という気はしてしまう。具体的に何が足りないって要素もあげられないのだが、原作からしてアニメ1クールでまとまる話を描くつもりはなかったわけで、それが無理やり1クールにまとまるようにふろしきを畳んだら、やっぱり全体の構成は歪になってしまうだろう。最終話では色んな部分を「もぅ、工藤さんったらしょーがないわねぇ」で片付けてしまっており、いくらなんでもそれであらゆる不可思議現象を飲み込めってのは無理な話。トータルしたらやっぱり印象は悪くならざるを得ない。

 とはいえ、毎週の展開が気になったのは事実だし、個々のパーツに色々と光るものがあったのも事実。「九龍」「夏」というえも言われぬ空気感はかすむ陽炎のような情景をしっかり描いていたし、鯨井さんを筆頭に女の子が割と可愛い。なんなら男の子だってちょっと可愛い。全ての要素が飲み込めるようになったら、これらのキャラの魅力も一回りおっきくなったんだろうけども。作画については「やや良」くらいで推移したが、よりによって最終話でちょっと崩れてしまったのは惜しかったか。ことに鯨井さんのプロポーション、おっぱいがナニなもんで少しでもバランスが崩れると一気に漫画的で嘘くさいデザインになってしまうのが罪作りである。スーツ姿でも隠しきれない爆乳、ちょっと要素として盛りすぎだったわ。

 結局「みんなして飽きもせずにループもの作るわね」というのが結論になってしまうのがなんだかもったないところで、8月32日の話も「定番」の上をいくにはもう一歩。色々と惜しい作品だった。


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「神統記(テオゴニア)」 4→4

 今期の「別に面白くもなんともないけど切りすぎるのも申し訳ないと思って一応キープしておいたなろう」枠。なろうの場合「嫌悪感がそこまで強くない」が視聴動機になるのはほんとどうかと思うけど。

 ぶっちゃけ、第1話での印象がそのまま続いただけの1クール。最初に「なろうっていうか、なんかジャンプの新連載っぽい」と思ったのだが、ここまで視聴して「2、3巻くらいで打ち切られるジャンプ漫画っぽい」になった。筋立てがね、あまりにヒキがなくてね。そんでアニメとしての押し出しもなんもないから、毛嫌いする理由が少なくても、見続けたいと思う要素がさっぱり見つからなかった。

 一応、ヨイショだらけのクソなろうと違って主人公に対して色々と辛そうなイベントをぶつけていく姿勢ははっきりしているし、「他の部族との関係性」みたいな部分で世界を彩ってやろうというプランが見えるあたりは多少先行きを考えている部分だろうか。

 「前世の記憶」が何一つ意味をなしていない部分はずっと気になってはいたのだが、おそらくこの「中世アジアンファンタジー」みたいな世界観に際立ちを持たせるための1つの指標を与えるための方策だったのかな、くらいの印象。アニメの場合は放っておいても背景やらなんやらで世界の全体像をイメージさせることはできるが、小説媒体でこの世界を伝えようとするとけっこうな筆力が必要となり、どのあたりから「異世界らしさ」を見せるかというのは簡単な課題ではない。そこで「現代との差」を手っ取り早く見せられるのが「前世の記憶」であり、それを持ち出しておけば「あぁ、そういえばこれって異世界ファンタジーだったっけ」ということを思い出すことができる。あまりに端的な運用はやはり好みではないのだが……1つ1つの要素を取り出せば、多分原作者は色々と頑張りたいのだろうな、というくらいは受け止められるかもしれない。

 とはいえ、相変わらずどういう層からのニーズがあるのかは分からんのだが……。作品と全然関係ないところから貶めるみたいで申し訳ないが、この度確認のために見に行ったWikiのあらすじのテキストがマジで小学生の作文みたいでひでぇ状態になってたのがなんか可哀想だった。色々と察するよね。

 
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「ニートくノ一となぜか同棲はじめました」 5→5

 15分のショート作品は普通は記事立てしないんだけど、こちらは2クール続いたってのと、今期は似たようなタイトルの(?)作品もあって割と存在感があったのでせっかくなので記録だけでも。

 最終的に矢野妃菜喜ヒロインは前クールの「クラスの大嫌いな〜」よりも今作のしづりの方がキャラも立ってたし幸せそうだったよね。最初はタイトルのせいもあって「思いつきの出オチ設定ヒロインやんけ」って思って観てたのに、無遠慮に新キャラバシバシ追加した上にエロに任せたドギツいネタも「ギャグだからいいでしょ」ってんで平気で投げ込んできたもんだから結構な刺激になってたのよね。「ショート枠だし、細かいとこに目くじら立てんなよ」というズルい免罪符のおかげで作画のユルさもあんま気にならなかったし、1枚絵での見せ方さえ確立させちまえばむしろ頑張ってるとすら思われそうなのがどこまで戦略的にやっていたことだったのか。

 ただでさえ配信などなどの色んな放送形態が確立している今の時代、こうして30分枠にとらわれずにゆるゆる展開して飽きさせないっていうのも1つの生き残り方策なのかもしれません。

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「ロックは淑女の嗜みでして」 6→6

 きっちり求められた要件をこなしてくれたアニメ。お話を考えればまだまだここからの作品だし、まっすぐに「2期が楽しみですね」と言えるんじゃなかろうか。あるかどうか知らんけど。

 今作を語る上で必要な軸はシンプルに2つ。1つは「ロックレディ」の「レディ」の方。女子高生バンドアニメってことで女の子だらけのロックバンド活動をいかに魅力的に、真に迫って描けるか。まぁ、こちとら別作品で「ガールズバンド」のエグいまでの描写を散々浴びてしまっているので今作程度の関係性の物語は「まぁ頑張ったんじゃないすか」くらいの受け止め方になりかねないが、今作は「レディ(淑女)」とのギャップ要素という独自の軸をガッチリ固めているので、他のバンドもの、音楽ものとは差別化が図れている。ただ、こちらの要素は各キャラクターたちの「なりたち」が描かれただけなので、作品全体の評価としてはできればもっと先まで追いかけた果てにたどり着く先で見届けたい。単純に「百合」というだけで終わらせちゃダメだぞ。

 そして当然もう1軸は「ロックレディ」の「ロック」の方。ゴリゴリのCG描画によるモーションの付け方や作画の変質には賛否あったかもしれないが、現状、アニメ表現としては成立してるレベルだと思っている。確かにちょっとぬるっとしちゃって勘どころを外しちゃったかな、みたいな画面もゼロではないが、クライマックスとなるライブシーンではしっかりウェイトを置く意識があり、見せたい「ロック」の表現につながっていると思う。今作の場合、描くべきバンドがりりさ達の「ロックレディ」ただ1組だけなので、そこに思い切りリソースを割くことができるし、複数のバンドが絡み合う展開にならないので他との差別化を考えて押し引きを調整する必要もない。インストバンドというどちらかというとしんどい要素になる部分も、画面の統制という意味ではむしろ潔い部分だし、間延びしかねない演奏時間についてはとにかくクドいまでに演出をマシマシにすることで逃げ切っている。「アツさ、楽しさ、気持ちよさ」みたいなものを画面にのせるという目標は果たせていたんじゃなかろうか。

 あとは毎度のことながら中の人たちへのお疲れ様を。関根明良が座長として引っ張り、重なり合うはサブというにはもったいなすぎる島袋美由利。やっぱこのツートップの迫力が全てだったわ。


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「完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる」 3→5

 今作についても新番チェックの末尾の部分をピックアップしよう。「個人的には、妹の本渡ちゃんが恨み骨髄で元の国を滅ぼして姉のところに転がり込んできたら評価アップ」。……だいたいその通りになったので評価アップさせました。

 これはまぁ、半分冗談だが半分本質。今作の初期評価がクソ低いのは、とにかく「聖女もの」のテンプレの中でも「衆愚」の描写があまりにひどくて、1話目時点でシナリオラインの発展性に期待できないと判断したため。まぁ、根本的な部分はそこからの伸びがあったわけではないのだが、これまで観てきたほんとのほんとにどうしようもない女性主人公なろうと比較すると、ある程度のオリジナル要素は確認できたので評価を上げるに至った。強烈なヒロインage要素については引き続き「heavy smell...」と顔をしかめてしまうが、その一点に目をつぶればそれなりに「普通のファンタジー」として成立した作品である。

 大前提としてアニメのクオリティが保証されていたことは重要なポイント。TROYCAっぽさがそこまで前面には出ていないが、それでも安定したキャラ作画と手慣れたエフェクト処理で「ファンタジーバトル」と「可憐なヒロイン」は維持できている。そして最大のポイントは最初に書いた妹の本渡ちゃんの存在。聖女もののなろう作品ってとにかくヒロインを甘やかすことだけに傾注するもんだからシナリオの緊張感がだるんだるんになるのが最大の悩みなのだが、今作に関してはメインヒロインと見せかけてフィリアの方はぶっちゃけ舞台装置みたいなもの。本当の主人公は妹のミア。こちらが姉の境遇を理解し、自国の苦境を悟って自分のできる範囲で奮戦する様が真っ当な英雄譚となっている。この姉妹2人の2軸の物語は当初は想定していなかったので、そこが純粋な加点である。

 まぁ、どんだけ褒めたところで「なろうにしては」という枕詞がついて回るのはかわいそうなところだが……こうしてなんとか差分をつけていかないと視聴する意味もないからね。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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