最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ウマ娘 Season 2」 5 お久しぶりの人外たち。確認したら1期の放送は2018年の4月。約3年のブランクということになるが、なんだろ、もっとしばらく見てないような気がしてたわ。 「事前登録開始からN周年記念」などと散々揶揄されていたアプリゲームの方もようやく正式に配信が決定するなど、あまりにも長かった潜伏期間がようやく終わりを告げるウマ娘。1期アニメはあれだけ盛り上がったわけで、当然アプリのスタートに合わせてアニメも始まる。ただ、この3年で当然いろんなところの情勢も変わっており、特に今作は製作がP.A.WORKSから変更になってしまっているのが一番大きなポイントだろうか。だいすきおじさんとしてはまずそこが残念なところ。ただでさえ最近パッとしないP.A.からキラーコンテンツが1つ無くなってしまったのはもったいない限り。代わりに製作を任されたのはスタジオKAI(櫂)という聞きなれないプロダクションで、確認したところP.A.とはあんまり関係なさそうである。完全に業務が移管してしまったということなのだろう。まぁ、監督はじめとしてスタッフはほぼ引き継がれているのでディレクションに問題はないと思うが……1話目時点では、特に出走シーンでのランの作劇なんかはやや単調になってしまったかなぁ、という印象。いや、1期を美化しすぎてる可能性はあるけどね。 スペちゃんの物語だった1期と違い、今回の主役はトウカイテイオー。こちらはもう、私みたいに競馬に疎い人間でも聞き覚えのある大看板だが、もちろんそんな競走馬がどんな戦績を叩き出したか、なんてディティールは知らない。つまり、1期と同じ「史実を再構築したフィクション」構造でも問題なく楽しむことはできる。ただ、スタッフが1期と同じデザインをもう一回繰り返すのかってのは微妙なところ。どこかで変化球を投げたくなっちゃった場合にどこにいくのかは誰も分からない。また、1話目時点ではあまり目立った見せ場がなく、本当にテイオーが勝つと言われていたレースに勝ったよ、というだけで終わってしまったので、正直久しぶりの再会にそこまでの感慨はない。今後の展開で改めて盛り上がれるかどうか。 まぁ、あたしゃソシャゲはやらないと思うので、このアニメだけで完結してくれる物語になることを祈るしかないなぁ。
PR ○「裏世界ピクニック」 5 なんと、2枠続けての花守ゆみり&茅野愛衣コンビ。同じクールで主演がかぶることはままあるが、2枠続けての放送(AT-Xの場合)ってのは経験がない。いや、「ラスダン」の方のかやのんがどの程度のメインキャラなのかは分からないけど。こっちは確実に2人で回していくデザインだろうなぁ。 そして、作品の中身は1話目だけではさっぱり分からない。「世界」という響きだけで「これもなろう系か?」と身構えて見始めたが、流石にこれは全然違う世界のようだ。「異世界」と「裏世界」は違うし、「ピクニック」と言いながらも常に命の危機に陥ってる様子も現代なろう小説とは全然違う。何か近い雰囲気のものがあるかと思ったが、イメージとしては「少女終末旅行」あたりが当たらずといえども遠からずだろうか。あとなぜか知らないけど「異常生物見聞録」もちょっと思い出した。あれは全然違うけど。 本当に何も分からずに「裏側」をさまよう2人の様子だけを追いかけているのでなんの引っかかりもないし、今後どのように話が広がるのかも見当がつかないのだが、不思議と見ていられるだけの画面になっている。こうした登場キャラが絞られたデザインはモノローグがうるさくなって主人公のキャラがやたら押し付けられることも多いが、本作の主人公であるソラヲ(確認したら「空魚」と書いて「そらを」名義らしい)は割とありがちな達観っぷりを見せるのかと思ったら、そこまで余計なやれやれ感を押し付けるわけでもなく、あくまで自然に「そこにいる」だけ。そこにかやのんボイスのちょっとお騒がせなキャラが食い込んできてかき混ぜるデザインなので、「この二人は今後どうなるんだろう?」と思いながら見ていたらいつの間にやら1話が終わっていた。なんとも不可思議な世界観である。監督は佐藤卓哉で案外この手の雰囲気を重視したデザインならうまい取り回しができるんじゃないかとちょっと期待もしてみる。 しかし、ゆみりはすっかりこういう中性的なデザインにハマるようになったなぁ。考えてみりゃ今期は「ゆるキャン」もあるし、ハイパーゆみりクールになるのな。出来るところに仕事がくるのは大歓迎やで。
「たとえば」じゃないやん、単なる事実やん。 さぁ元気になろう作品だ! って思ったら、別になろうとは縁もゆかりもないラノベだったっていう。まぁ、確認したら2017年からの作品らしいので、すでになろう文化定着後の世界である。こうなってしまうとラノベもなろうもあまり差は無いかな。一応、単行本の体裁を取っているならなろうよりも収拾がついているお話なのだと期待したいところではあるけども。 ぶっちゃけ、出落ちの設定には違いない。そして、あまり良い設定だとも思わない。もともとこうした「ラスダン格差問題」というのはRPGの典型的な設定の矛盾をついたメタあるあるとして出てきたもので、「序盤の街と最後の街で宿屋の値段違いすぎるよな」みたいな話が、システム的にどうしようもないけど、実際の世界として考えると変だよね、というネタだったわけだ。それを実際の世界に当てはめて物語を作ってしまうと、「ゲームだからしょうがない」という言い訳の部分が捨象されて「異常な世界」だけが残される。作中でそうした異常を解決することなしに設定だけを借りてきたら、そりゃ世界は破綻するに決まっている。「そんな村があったらもっと世界秩序が変わってるやろ」とか、「同じ人類種でそこまで差がつく時点で理屈も何もないやろ」とか、文句を言おうと思えばいくらでも出てくるし、気にし始めたらお話が成立しないので観てられなくなるはずだ。 ただ、そうした矛盾について目くじらを立てるような時代も終わってしまっている。ここはもう、「そういうもんなんだ」という前提を飲み込んだところからスタートするしかない。後に残るのは、これまたなろう的文脈でありがちな「最強気づいてない系主人公」の残滓だけである。その設定でどんだけ面白い話を作れるかは、純粋に作者の技量次第になるだろう。ジョジョで例えるなら(何故?)「この世界にはスタンドっていう概念があります」という部分が紹介されただけの状態であり、「はいはい、そういうものなのは分かった。あとはそれでどうバトルするの?」という話。まぁ、掘り下げにくい内容ではあると思うけど……。 今作の第一印象はなかなか難しくて、たとえば街中でいきなり巨大バッタが出てくるくだりなんてあまりにも唐突だし「いや、そうはならんやろ」という適当さが目に余る。「古代ルーン文字」を煽るセリフ回しもくどくて説明的過ぎるし、「あんまり面白くないだろうなぁ」という気もする。ただ、転じてギャグに回した時には何か惹かれるものもあって、特にベルト姫が1発でコロリと落ちた後の彼女の飛ばしっぷりは割と楽しげに見える。どう考えてもシリアス方向に展開する物語ではなかろうし、この手の主人公なんて舞台装置みたいにそこに置いとくだけでいいのだから、あとはアクの強い周りのキャラがどれだけ賑やかに盛り上げてくれるかの勝負だろう。一応「このすば」という似たような(??)設計の大成功作品もあることだし、案外ここからの伸びは期待できるのかもしれません。 ちなみに、個人的には「かやのんが普段なら絶対出さない声でぎゃんぎゃん喚く」っていうのが新鮮で楽しかったですね。茅野キャラはどうしても方向性が偏るが、今回の魔女の人は割とタガが外れてる感じが出ていて今までにないものが見られそう。かやのんのキレ芸、花澤ブランドを参考にしてる疑惑があるな。 ○「ゲキドル」 5 年も明け、容赦なく新番組はやってくる。我々に休息は無いのである。そして1発目がこれだったんだけど、なんかいきなり変化球を食らってしまったな。 別に内容が変化球というわけではない(いや、変なことは変だけど)。何が変だって、1話目に放送された特番が「アニメ1話目+劇中作」という謎パッケージだったのだ。加えて、その「劇中作」の中身まで謎だった。これは作品として両方を加味して評価した方がいいものかどうか……。よくわからんので、とりあえず後半の劇中作パートはあんまり考えないようにしておこう。 タイトルに「ドル」なのでアイドルものというのはすぐに分かるのだが、いわゆる歌って踊れるなんちゃらではなく、どっちかっていうと舞台女優の概念。そしてその舞台ってのが普通の舞台ではなく、近未来(?)の先端技術をバリバリに駆使したちょっと不思議な舞台。さらに、世界はそんな近未来なんだけど、いっぺん滅びかけているというおまけ付き。なんやその舞台設定。前半と後半が一切噛み合ってない気がするんだけど、今後、主人公たちの舞台活動に世界設定は影響を与えるのだろうか。謎である。 メディアミックスプロジェクトらしいので(そうじゃなきゃこんな珍妙な構成にしないだろう)すでに色々とこなれている感があり、多分このままいくと現実でも「舞台」をやる予定とかあるのかしら? でも、メインキャストがどう見ても梨璃さんなんだが、アサルトリリィの舞台と両立させるのかしら? もう何がなんだかよくわからないわね。「梨璃さんが別なレギオンでシュッツエンゲルを!」みたいな流れになっちゃうと思うけど楓さんのメンタルは大丈夫だろうか。 かてて加えて、「関谷あさみみてぇなキャラデザだな」って思ったら普通に関谷あさみだったキャラ。絵描きとしては嫌いじゃないんだけど、アニメにした時にちょっとパンチが弱いかな、という気はする。丸っこいパーツに汎用性がありすぎて、いまひとつキャラの識別がしづらい部分があり、このキャラデザで今後芝居の核心に踏み込んだときに説得力が出るのかどうかという懸念もある。いや、今後どういう方向性になるのかもさっぱり分からんけど。一切芝居せずに人類の敵と戦い始める可能性だってあるけど。アカン、やっぱり後半の作中作パートのおかげで頭がシェイクされてしまっている……。何が面白いって、作中作の方はまた別なスタッフが担当してて、監督が山内重保氏だったのよね……山内さん、めちゃめちゃ久しぶりに名前見た気がするわ。相変わらずの間の取り方なもんだから、どうにも作劇の意図が読めなくってなぁ……。 うーむ、こんなにも「よう分からんわ」というので終わってしまう1話目も珍しいな。今後は余計な混乱もなくなるから普通の女の子可愛い作品として観られれば良いのだけど……。 ○「進撃の巨人 The Final Season」 5 まずもって疑問なのは、なんでこんな半端な時期に新番やねん、という部分。これって秋新番? それとも冬新番? いや、別にどっちでもいいんだけども……どういう扱いにしたらいいのかちょっと困る。いかにNHKだからって、こうしてシーズンの切れ目をガン無視してスケジュール組んでるのを見ると、やっぱりテレビ文化ってのは変わりつつあるのかと思わざるを得ないですな。 で、進撃である。確認したら前作の放送が19年の春なので約1年半ぶりの復活ということになるのだが、これがまぁ、綺麗に覚えてないもんだから私にとってはほぼ新番である。あんまり原作を追いかけてないからなぁ。毎年、実家に帰った時に妹がコミックを買ってたもんだからなんとなく読ませてもらっていたのだが、今年は残念ながら帰省が叶わず、もう1年もの間実家の敷居を跨いでいない。おかげでここ最近の進撃がどういう作品なのかも覚えてないし、そんだけ長いこと触れてなかったもんだから前クールのお話も何一つ覚えてない。そしていきなりスタートがこんな話で……一体何が何やら。まー、かなり構造が複雑な作品なのは間違い無いので、こうして行き当たりばったりで観てる方に責任があるんだろうなぁ。今度機会があったら改めて漫画喫茶とかで一気読みしないといけないかもしれない。もしくはそのためだけに頑張って帰省するって手もあるが、多分我がふるさとは「コロナ持ち込むんじゃねぇ!」ってんでよそ者を入れてくれない気がするな。 しかし、そうして外様気分を味わっているのは何も時間の隔たりだけではないのかもしれない。なんかちょっと違和感があったので確認したが、そういえば元々はWIT STUDIOの製作だったんだね。それがなぜかMAPPAに変更され、前作まで責任者として名前を掲げていた荒木哲郎氏の名前がなくなってしまった。代わりに監督を任されたのはMAPPAのキレ者、林祐一郎。まぁ、ぶっちゃけ彼の演出方向はかなり好きなので、荒木さんとは違った方向での楽しさを見せてくれることに期待したいと思う。もしかしたら、作品自体のテイストがこれまでと変わってくるから、ってんでスタッフの入れ替えがあった可能性も微レ存(流石に無いだろうが)。ま、1話目からキャラの動きとか台詞回し観てるだけで「あー、こんな感じだったな、この世界」っていうのが戻ってくるのでスタッフの差し替えはそこまで大きな問題ではないのかもしれない。 分からないなりに話を追おうと思ってはいるが、いきなり花江・佐倉コンビとかが登場して「こっちの方がよっぽど神様になりそうな日だな」って思ったり、周りを固めているのが村瀬くんだったり、出てくるキャラがいちいち濃い(あと個人的に無視できないのが奈良徹ボイスの指揮官)。エレンたちがどこに行っちゃったのかよく分からんのだが、また別なお話として切り替えて観ていくことになるんでしょうかね。ナレーションでアルミンだけ仕事あるのずるいな。 ○「虫籠のカガステル」 5 まず、何故こんな時期に新番チェックやねん、という話からしておくと、本作は例によってNetflixによる配信アニメとして製作されたものである。確認したら配信は今年の2月。私は基本的に「テレビで視聴可能なアニメのみをフォローする」という制限を設けており、Netflixも観ようとは思わないのでこれを自然にスルー。そのまま放置の可能性もあったが、このタイミングでAT-Xでの放送が始まったために視聴が可能となり、「テレビで視聴可能であれば観なければいけない」という誓約の下での視聴と相成ったわけである。引き続き、こういう変則スケジュールでのアニメ視聴が増えていきそう。今作は厳密には2019年度作品になってしまうので、今年のグランプリにノミネートできるのかどうか問題なんかも相変わらず抱えている「A.I.C.O.」も同じ問題を抱えてるんだよなぁ。 ただまぁ、「A.I.C.O.」もそうだったんだが基本的にネトフリ配信作品はそこまで劇的に面白い作品が存在しておらず、あんまりそういう戦いには食い込んで来ないんじゃないかなぁ、という予断めいたものはある。一時は「ネトフリマネーで日本のアニメスタイルは変わる!」みたいな盛り上がり方がどっかであった気がするのだが、結局そうしたエポックメイキングな作品は出てこないんだよな。なんでなんだろね。今作も「A.I.C.O.」やなんかと同じ印象で、「まぁ、確かに制作費はあるんだろうけど、別に作品の内容に直接影響は及ぼさないよな」みたいな印象の第1話になっている。 監督は千明孝一、製作がGONZOはGONZOでも「沖縄ゴンゾ」という謎のクレジットになっており、「なんやろ?」と思って確認したらすでに解体してたとかいう見事なオチ。ゴンゾよゴンゾ、時代を超えて楽しませてくれるスタジオよ。まぁ、今作がどのような環境下で作られたものなのかはさっぱり分からないが、これまたネトフリにありがちなCGアニメーション。クオリティは可もなく不可もなくといったレベルなのだが、考えてみりゃ千明さんとゴンゾの組み合わせって、すでに20年近くも前に「LAST EXILE」を生み出している陣営なのである。当時はその先鋭的なCG作劇にたいそう感心したものだが、17年の時を経て、新しく作られたCGアニメが進化するどころか所により劣化してんじゃないかとすら思えるのはなんでなんだろう。いや、別に今作が取り立ててひどいというわけでもないのだが、やはり大きな感動を与えるようなものでもない。 ちなみに原作は微妙に既読。確か電書のお試し無料みたいなコンテンツだったのでコミックの1巻分くらいを試し読みしたような記憶があるのだが、こちらも「可もなく不可もなく」だった気がする。人類はその総人口の2/3を失いがちだし、人間がモンスターに化けちゃったら悲劇も起こりがち。配信のタイミングは「ジビエート」の半年前だったということは、これを観た後に「ジビエート」を観られたらもっと楽しめたかもしれませんね(何が?)。CGデザインで際立たせるべきは虫のデザインで、冒頭のチェイス&大格闘シーンは確かに迫力があって面白い。もうそれだけでジビエートが1万人集まっても勝てないレベルではあるが、できればそうした目に見える「見せ場」以外のパートでも、もうちょっと何か惹きつけられる要素が欲しいところ。どうしても日常パートでのキャラ絵が弱くなってしまうのはCG作劇の難所には違いない。もう10年以上も言い続けてることな気はするが、人類もなかなかアップデートには至らない。 まぁ、とりあえず観ている分に不安や不快感もないのでここから1クールを見せてもらうことになると思うが、やっぱりいつも通りの感想に落ち着くんじゃなかろうか。ネトフリって、別に製作チームの概念でもないのに最終的に到達点が似るにはなんでなんだろね? ○「D4DJ First MIX」 5 WOW WAR TONIGHTが伝説の一曲みたいな扱いになってるのがなんか笑える。もともと歌ってたの浜田やぞ。 というわけで無事に今期最後の一本にたどり着いたわけだ。こちらは当然私もよく知っている、多分知ってるはずのD4DJのアニメである。D4DJについては、すでにバンドリライブの記事あたりで何回か触れているのだが、自己防衛のためにあえてソシャゲを摂取しないことに決めた作品である。当然バンドリキャストからの自然な接続で興味はある。アニメ1話目からレイヤさんと翼さんのユニットとか出てくるわけで、このままスムーズに流れに乗れば見事ブシロードの思う壺だ。ただ、そうしてさらなる拡張を続け、商魂たくましく新たな分野を開拓し続ける木谷氏には大変申し訳ないのだが、人一人が持てる愛なんてものには限界があるのだ。現時点で、すでに音ゲーだけでもガルパとショバフェスの2本をやっているし、リアルライブについてもこれ以上の量をカバーしようとしたら時間もカネも際限無くなる。気になる存在ではあるのだが、そこに足を踏み込まなければ、大きな被害を受けることなく、ただ目を閉じていられるだろうという判断である。まぁ、ぶっちゃけアプリはβ版の時点でダウンロードしてはいるのだが……その時に「これとガルパ並行してやるのしんどない?」と思って、先日の正式リリースの報を受けてもあえて開かなかった。開いちゃうと、なんだかんだでやりそうな気がするんだよな……。これ以上の沼を作るのは勘弁して欲しい。 あとはまぁ、「バンド」という存在は比較的理解しやすいが、未だに「DJユニット」って言われてもわけがわからんってのも1つのハードルだろうか。それこそまさに「見ればわかる」だと思うのだが、個人個人のプレイが見やすいバンドと違って、「DJプレイ」は個人に還元するのが難しいジャンルだと思う。そりゃまRASを応援してチュチュ様は応援しているわけだが、だからってDJ活動全部が見たいってわけでもなかろうし、そこだけで1ジャンルが形成されているという文脈は直感的にも理解しづらい。アニメで見てもその辺はよくわからないままだし、このくらいの距離感で薄目で見るのがちょうどいいんじゃないかと思っている。うん、まぁ、すべては自己防衛だ。 アニメはバンドリアニメと同じくサンジゲンによるデザインだが、やはり初見ではデザインになれてないのでちょっと及び腰。おそらくバンドリアニメを初めて見た外野の人も同じような反応になったんじゃなかろうか。主人公・りんくの言動がなかなかにガイジ風味多めで怖いってのもあるが、これまたおそらく戸山香澄さんの初動と大差ないと言われればそれまでだ。星の鼓動が聞こえるのは主人公特権なのだ。なんか「プリキュアの1話目みてぇだな」っていう滑り出しなので良くも悪くも見慣れた光景だが、さて、ここから「DJ」というジャンルへの興味を引きつけるドラマ展開が出来るかどうか。 個人的に1番の微妙ポイントは、りんくの中の人の挙動である。西尾夕香は当然バンドリーマー的には「広町の中の人」なわけだが、広町のインパクトが強すぎて(中の人の顔とか、全体がすげぇ広町なんだ)、一転してこういう溌剌とした役をやられるとまだ違和感が先に立つ。声優としてはまだまだペーペーなのでアラが目立つ部分もあり、今作でどのくらい印象を刷新できるかの勝負である。どうしてもブシロード作品の場合は子飼いの新人を率先して使っていくので作品のスタート時点でのキャストの拙さは足を引っ張るんだよね。多分、のんちゃんはこっちでも変わらんだろうし。まー、好きになっちゃえば友希那さんやマスキングがどんな話し方だとしても気にならなくなっちゃうってことも知ってはいるのだけど……。 しばらくは耳を塞いでるふりをして、こっそり見守らせてもらおうと思う。三ヶ月後、私がアプリをインストールしてたら「あ、負けたんだな」って思ってくれ。木谷に負けない。俺の財布はRoseliaとRASのためにあるんや(完敗では?)。 ○「禍つヴァールハイト」 6 前クールに比べて一気に本数が増えた今期新番チェックもおよそ一段落。「およそ」ってのは実際はまだ1本残しているためだが、これがあと2週間ほど先ということなので、とりあえずここでまとめておくと、今期新番チェックはこれで39本。1本はすでに視聴を断念したため、これに前クールからの引き継ぎ分8本を加え、トータル47本(+ショートアニメ)が今期視聴分ということになる。全盛期の60本に迫るにはまだまだだが、コロナ下の春・夏クールはどちらも40本前後だったことを考えると、だいぶ回復したと見ていいだろう。でもどうなんだろ、国内もこんな状況で、回復したように見える本数を回すだけの力が業界にあるのかどうか……。そして、それだけの本数を観るだけの体力が私にあるのかどうか。待て続報(待たんでエエ)。 さておきこちらの作品。「君と僕の〜」に続いて、いわゆるナーロッパ的中世世界でなくて車も走っているし近現代の銃火器もある世界観。ラノベ原作かと思ったけど提供がKLabってことでどうやらソシャゲ原作らしい。最近はそれとわからないソシャゲ原作も増えてきてて、今作も「キングスレイド」同様にちゃんと「物語的な」側面が見える作劇からのスタートになっている。その上で、なんと表現したらいいか悩んでしまうようなスタートになっている。無味無臭というか、引きも抵抗も薄いというか……。何だろう、この感じは最近の作品ではあまり味わったことがない第一印象である。 出来事の羅列としてみると、非常に淡々と物語が進んでいくので心惹かれる部分はあまり多くない。世界情勢の説明などもセリフを中心にして積み重ねられるし、その世界で起こっている出来事についても、「まぁ、いつだってゲーム世界は不安定だよね」というくらいのもの。「君と僕の〜」のロミジュリ要素のように、あからさまにこちらを引きつけようという断片的な要素が全く無いのである。ただ、そうして「惹きつけられない」というのは間違いなく事実であり、少し意識をそらすだけでスルッとお話が抜け落ちてしまいそうな不安もありつつも、その裏面として、「嫌な匂いがしない」という解釈もできる。淡々と進む物語の中には、すごく美味しそうなものがあるかは分からないが、少なくともイラっとするような要素がなく、見ていて不安になる要素もない(強いて言うならこの構造自体は不安だが)。おかげで、「結局何が起こってるんだろう?」という部分が気になるのでいつの間にか最後まで観てしまうことになり、ラストの展開で「うわぁ……」とちょっと背筋が伸びることになる。ふむ、こういう作劇の1話目は、なかなか勇気がいるんじゃなかろうか。 制作が「横浜アニメーションラボ」というところで「聞いたことがないスタジオやな」と思っていたら、実は「Lapis Re:LiGHTS」と同じところらしい。なるほど、ラビスリもKLabの作品だったし、ソシャゲ制作から立ち上がったスタジオ構造なのだろうか。ラピスリと同じということは、映像のクオリティはかなり期待できるということになるのかもしれない。まぁ、作品全体を見れば「お前、ラピスリも初期配点高かった割にしりすぼみじゃなかったか?」という不安はあるのだが。まぁ、それはシナリオ部分の問題なのでスタジオの巧拙とは関係ない。さらに今作は監督に久しぶりの細田直人がクレジットされており、何かやらかしてくれそうな期待感はある。1話目で言えば、細かく、決して派手ではないがキュッと締めてみせるアクションシーンの作画などは細田さんらしい気配りのある見どころと言えるだろう。なんだか全体的にわからないことは多いのだが、ちらほらと「期待してみてもいいのでは?」みたいな印象が漂っているのだ。まぁ、多分ラストシーンの「うわぁ」の要素が一番大きかったとは思うのだけど。 ここからどうなるかは全く予想できない作品なので、速やかに流し見コースに突入する可能性も充分にあるのだが、せっかくの触れたことのない作品なのだから、多少注意を払って見守れたらとは思う。
○「まえせつ!」 3 今期大空直美劇場。ここんとこ割と安定してメイン張れてるのは嬉しいところですね。関西弁が活かせる役ならなおさら。 ただ、残念ながらそんな中の人の活躍と作品自体のクオリティは特に関係ないのである。なんかねぇ、全てがまんべんなくキツい。そりゃね、「漫才がテーマの作品」っていう時点で多分ハードルが一段上がるのは間違い無いんだよ。こっちも身構えちゃうしさ、漫画の「べしゃり暮らし」なんかもそうだけど、もしかしたら漫才として聞いたら面白いかもしれないネタ回しも、文字に起こしたり、アニメに落としたりすると、やっぱり全然違うものに変質してしまう。それで笑えってのは無理な話。ただまぁ、そうして「漫才部分で笑うことが無い」ってのは予想の範囲内だから別にいいんだよ。ただ、それ以前の問題としてやたらとテンポがもっさりしている。画面の切り替えのタイミングとか、声に合わせた表情芝居の付け方とかが全編通じておかしい気がするんだよ。具体的になんなのかを説明するのは難しいのだが、例えばボケとツッコミを展開するシーンで、なぜかいちいちカメラが切り替わってそれぞれ喋ってるキャラのアップになってたりするのはすこぶるテンポが悪いのはなんとなく伝わるんじゃなかろうか。キャラが怒声を上げているはずなのに画面の表情が全然変わってないなんてシーンもあったし、ネタも画も話も、どこまでもちぐはぐなのだ。 まぁ、先に上げた「べしゃり暮らし」の例の場合には「別にネタを面白がらせようとは思っていない」というのがほんとのところで、あれはあくまでもスポ根とか昼ドラとか、そういう方向でのドラマ展開を描く劇画漫画として立派に成立していたので、今作も漫才以外のところでちゃんとお話が成立するならそれでいいとは思うのだが……正直、吉本が絡んでる部分に悪い予感しかない。まずもって素人キャストを平気でぶっこんでくるしね。アニメファンは名前も知らない若手漫才師が声を当てても嬉しいわけないことくらい、制作側もわかってると思うんだけど。どういう神経なんだろな。 キャラデザの影響でどうしたってあの「らきすた」と比べてしまうなんていう無情な理由もあり、1話目で生み出された抵抗感はなかなか払拭されそうもない。ここから何か逆転策があるかなぁ……。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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