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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」 4

 「たとえば」じゃないやん、単なる事実やん。

 さぁ元気になろう作品だ! って思ったら、別になろうとは縁もゆかりもないラノベだったっていう。まぁ、確認したら2017年からの作品らしいので、すでになろう文化定着後の世界である。こうなってしまうとラノベもなろうもあまり差は無いかな。一応、単行本の体裁を取っているならなろうよりも収拾がついているお話なのだと期待したいところではあるけども。

 ぶっちゃけ、出落ちの設定には違いない。そして、あまり良い設定だとも思わない。もともとこうした「ラスダン格差問題」というのはRPGの典型的な設定の矛盾をついたメタあるあるとして出てきたもので、「序盤の街と最後の街で宿屋の値段違いすぎるよな」みたいな話が、システム的にどうしようもないけど、実際の世界として考えると変だよね、というネタだったわけだ。それを実際の世界に当てはめて物語を作ってしまうと、「ゲームだからしょうがない」という言い訳の部分が捨象されて「異常な世界」だけが残される。作中でそうした異常を解決することなしに設定だけを借りてきたら、そりゃ世界は破綻するに決まっている。「そんな村があったらもっと世界秩序が変わってるやろ」とか、「同じ人類種でそこまで差がつく時点で理屈も何もないやろ」とか、文句を言おうと思えばいくらでも出てくるし、気にし始めたらお話が成立しないので観てられなくなるはずだ。

 ただ、そうした矛盾について目くじらを立てるような時代も終わってしまっている。ここはもう、「そういうもんなんだ」という前提を飲み込んだところからスタートするしかない。後に残るのは、これまたなろう的文脈でありがちな「最強気づいてない系主人公」の残滓だけである。その設定でどんだけ面白い話を作れるかは、純粋に作者の技量次第になるだろう。ジョジョで例えるなら(何故?)「この世界にはスタンドっていう概念があります」という部分が紹介されただけの状態であり、「はいはい、そういうものなのは分かった。あとはそれでどうバトルするの?」という話。まぁ、掘り下げにくい内容ではあると思うけど……。

 今作の第一印象はなかなか難しくて、たとえば街中でいきなり巨大バッタが出てくるくだりなんてあまりにも唐突だし「いや、そうはならんやろ」という適当さが目に余る。「古代ルーン文字」を煽るセリフ回しもくどくて説明的過ぎるし、「あんまり面白くないだろうなぁ」という気もする。ただ、転じてギャグに回した時には何か惹かれるものもあって、特にベルト姫が1発でコロリと落ちた後の彼女の飛ばしっぷりは割と楽しげに見える。どう考えてもシリアス方向に展開する物語ではなかろうし、この手の主人公なんて舞台装置みたいにそこに置いとくだけでいいのだから、あとはアクの強い周りのキャラがどれだけ賑やかに盛り上げてくれるかの勝負だろう。一応「このすば」という似たような(??)設計の大成功作品もあることだし、案外ここからの伸びは期待できるのかもしれません。

 ちなみに、個人的には「かやのんが普段なら絶対出さない声でぎゃんぎゃん喚く」っていうのが新鮮で楽しかったですね。茅野キャラはどうしても方向性が偏るが、今回の魔女の人は割とタガが外れてる感じが出ていて今までにないものが見られそう。かやのんのキレ芸、花澤ブランドを参考にしてる疑惑があるな。

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