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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「RAIL WARS!」 4

 わぁい、トッキュウジャーがアニメでも始まったよ! いや、確実に嘘なんだけども。似てるところを探したら、オープニングの列車横並びの構図がちょっと似てる。

 原作はラノベらしいのだが、考えてみればガチのオタクがいるのに未だ専門のラノベが無かったというのは意外なジャンルではある。漫画だったら「鉄子の旅」などちょいちょいあるのだが、流石に視覚的な満足感がつよく、ニッチな分野である鉄道はあまりラノベの題材にはならなかった。こうしてようやくアニメ化したことで、様々なオタク層がまとめて取り込める期待感は一応あるのだろうか。ただ、アニオタも声オタもあかん存在には違いないが、鉄オタもそれ以上にディープでリスキーな存在だからなぁ。下手なことすると火傷する恐れもあるのね。

 こんな原作を書くと言うことは、流石に原作者がにわか仕込みということはあるまい。オタかどうかは分からんがおそらく鉄道に対する愛着はあるのだろう。それならラノベとしてはそれなりのものが書けるのかもしれない。しかし、実際にアニメにする時に大きな問題が2つある。1つは、「アニメスタッフ全てに鉄オタの高水準を期待するのは無理である」という点。どうしたってディティールに凝る必要がある設定なので、安易なアニメ化はこだわりを薄めてしまうことになりかねない。それがファンにとってはどのように映るのか、というのが怖い点の1つ目。そして、私に分かるのは次の2つ目だけなのだが、2点目は「どんだけ鉄道が好きな人が物語を作ろうとも、物語として面白くなるかどうかは全くの別問題」という点である。正直、1話目ではあまり独自の設定をプラスに活かせていたようには見えないのだよね……。

 これを観ていてパッと思い出した類似作品をあげると、実は「図書館戦争」が意外と似てる気がする。社会常識がどこかねじ曲がったパラレルワールドで、あちらは「本」が世界を左右し、こちらは「鉄道」が左右する。そしてその傘下の警備組織として、主人公チームが活動するわけだ。あとは、その「戦い」が独自路線の設定と有機的に結びつけば、ファンタジーとしての魅力を持つものになる。ただ、「図書館戦争」ならば倫理、常識の面を大きくいじって「異世界」を演出することが可能であるが、本作の場合、実在しなければならない「鉄道」そのものが目的なので、パラレルワールドにしたところで、どうしても動かせない「現実のしがらみ」が存在する(作中オリジナルの列車を作っても意味は無いだろう)。そこを好きなようにいじれると錯覚してしまうと、物語が破綻するか、独自設定が全く無意味になるかのどちらかになる。1話目を見る限りでは、今のところ前者かなぁ。別に鉄道関係の仕事がああいう形式になっていてもいいのだが、それを動機づける回りの設定がすげぇ適当。鉄道経営で銃器の所持すら認められた連中がいるというのに、乗客には何の変化もなく、「謎のごつい鉄道警察」のみがファンタジーとして浮いた状態なのである。また、主人公達の活動の中身も分かりづらく、1話目のクライマックスとなった捕り物劇など、別にわざわざドクターイエローなんて珍しいものを引っ張りださんでも、警察組織があるんだから大宮駅に連絡して非常線を張ってもらえば済む話ではないか。単に「それっぽい鉄道ネタ」をやろうとしてお話が二の次になってしまっているのである。これではあまり盛り上がる期待は持てない。

 まー、最初の1話ってのは詰め込もうとする傾向にあるのでお話は破綻しやすい。今後これがどのように広がっていくのか、暫く見守るしかないだろう。

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○「残響のテロル」 6

 これってノイタミナなのか。今回は関東圏はそのままなのかもしれないが、関西テレビだと木曜日に「PSYCHO-PASS」(一時間)で、今作は金曜深夜に放映されている。おかげでノイタミナのロゴもないちょっと不思議な編成になっているのである。

 さておき、いかにも「らしい」作品が出てきた。監督は「坂道のアポロン」以来のノイタミナとなる渡辺信一郎。印象的な画面につく音楽も、やはり「アポロン」で手を組んでいた菅野よう子ということで、かなり強烈な仕上がりになっている。何しろタイトルからも分かる通りのテロアニメだ。同じ枠の「PSYHO-PASS」で必死にテロを取り締まってるし、ノイタミナといったら「東京マグニチュード」でビルの倒壊から必死に逃げていたというのに、あっさりと都庁ビルをぶっ壊すアニメなのである。冒頭では核処理施設から核燃料を強奪するシーンも描かれており、アメリカ・日本双方の非常にデリケートな部分に大胆に踏み込んだデンジャーなテーマ設定。こういうことをやれてしまうあたりがノイタミナの恐ろしさだろう。どこぞの「コッペリオン」があんなに自重してたのがアホみたいである。

 そして、そんなテーマを執拗な画面構成で描いてく緊張感の高め方は流石のナベシン。よくよく考えればこんなにリアリティに乏しいお話もない。高校生らしき主人公2人が遊び半分みたいなテンションで易々ととんでもない犯行を2つも成功させてしまうシナリオはいくらなんでも無茶であり、突っ込みどころも満載なのだが、それでもこうして「この絵」「この画」で作られてしまうと、問答無用に丸め込まれてしまうような説得力がある。1つ1つのアクションシーンも気合いが入っており、冒頭のスノーモビル滑走シーンのような大胆な構図、プールで女子高生が怯える細かい仕草といった描写が1つ1つ丁寧に組み上げられていく。CG処理の部分も他の画面との親和性が高く、ヘンテコ人形が熱を持って爆炎を吹き上げるまでの効果なんかは実に見事。こういう見せ方でスタイリッシュに決めてしまうのがずるいところである。この後どういう展開になるのかは全く予想がつかないが、意味不明な展開で女の子もメンバーに加わってしまったし、3人を中心としてトンデモ活劇が盛り上がっていけば良いなぁ、と思う。

 中の人は、メイン2人は実写動画でも楽しそうに踊る石川界人、斎藤壮馬。斎藤壮馬はこれで今期主人公2つ目か。いい流れが来ている。そして、メインヒロインはついにきた、種﨑敦美である。「となりの怪物くん」で「この子よくない?」と言ってから早1年。ようやくの出番です。色々と楽しみな作品であるよ。

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○「DRAMAtical Murder」 3

 主人公の着てる上着の襟元部分が気になって仕方ない。あれ、どう考えても邪魔だろ。せめて家に帰ったらすぐに脱げよ。どこで売ってんねん、あんなもん。

 別段アニメとして何かが劣っているというわけでもないのかもしれないが、何一つ引っかかることなく、無情に目の前を過ぎていくアニメ。こればかりはどこが悪いとかいう問題ではなく、「客層と違う」としか言いようがないのだろうか。「1話目でとにかく目を引こうとする構成」というのも多くは強引でマズいものに仕上がってしまうが、そうした誘致要因を一切提示せず、淡々と設定だけを垂れ流されるのもそれはそれで問題なのだということが確認出来た。結局、1話目でやったことといえば主人公がバイト先の店で頼まれたおつかいをこなし、その過程で怪しげな友達とだべっていただけである。世界観もキャラクターも何一つ分からない状態でこんなもんを見せられて、どこに興味を持てというのか。

 元々が女性向けのアドベンチャーゲームということなので、基本的に私が観るべきではない作品である。ひょっとしたら1話目のこの無味無臭の構成は既存のファンのみを前提とした何か特殊なサービスなのかもしれないし、サービスなどなくとも、とにかくこのキャラたちがしゃべっていればそれだけで満足というファン層があるのかもしれない(聞いたことはないが)。そういえば同じような感覚は「メカクシティアクターズ」(の2話以降)にも感じられたし、よくよく観れば主人公のヘッドホンもあの世界観に共通するものがあるかもしれない。いや、すげぇ適当な印象だけど。つまり、この世界は「メカクシティ」と同じように一見さんお断りで、延々知ってる人向けのコンテンツだけが放送され続けるのではなかろうか。だとしたら、流石に見続けるのはきついような……。

 製作は「ハマトラ」と同じNAZ。監督の名前は観たことがないので多分初監督作品だろう。スタッフや映像面だけを観ても特に目を引く点はない。一応脚本の待田堂子だけはチェックしたい気分にはさせてくれるのだが、1話目の時点でここまでそそらない内容だと、そんなわずかな興味でモチベーションを維持するのも難しいような……今時チーマーがテーマのお話とかなぁ……。

 というわけで、今期作品の中ではダントツで興味の薄い1話目でしたとさ。ちなみに、気になって調べたけど「dramatical」っていう形容詞は基本語彙としては存在しないな。普通は「dramatic」だし、副詞形なら「dramatically」だ。「dramatic murder/劇的な殺害」。

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○「黒執事 Book of Circus」 5

 こちらはなんと前期の放送が2010年、もう4年前だ。ファーストシーズンに至っては2008年だそうな。時間の残酷さを痛感する。

 ぶっちゃけ、このシリーズはあまり相性が良くない。別に嫌いとか好きとかでなく、何となく見ていると途中で興味が失われてフェードアウトしてしまうのだ。多分、スケジュールの関係とかだったんだろうなぁ。1期2クールをあまり真面目に見られなかったものだから、その後にあった2期目も結果きちんと見ることが出来なかった。まー、大体「鋼の錬金術師」と同じくらいの立ち位置である。改めて観ると、割と面白そうなのにね。以前は今よりも女性向け作品への心理的ハードルが高かったのよねぇ。今期はどれくらいの尺なのか分からんけども、今度こそちゃんと観られたらいいなぁ。

 蓄積があまりないので、視聴中も「何となく懐かしい気がする」というくらいのテンション。久しぶりの新作ということで1話目はテンプレートを思い出すための入門編。そうそう、こんなんだった。一応スタッフは毎シーズンいれかわっており、特に今回は2期からは随分はっきりと区切りがついたので製作スタジオがA−1であること以外は総取っ替えみたいな陣容になっているが、正直、前までがどんなんだったか覚えてないので取り立てて違和感は無い。しいていうなら「シエルってこんなに声低かったっけ」って思ったくらい。最初に聞いた時は真綾の少年声に違和感を覚えたものだが、今はすっかり慣れてしまったなぁ。

 そしてせっかくなので、この時代に「黒執事」が帰ってきたことを祝して今しか出来ない楽しみ方が1つ。「全部、セバスチャンの台詞を承太郎だと思って聞く」というよく分からない楽しみ方をオススメしよう。いや、ごめん、オススメはしないけど。セバスチャンが「やれやれ」っていったところで吹いた。シャンパングラスのくだりも、全部スタープラチナの仕業。6年前はセバスチャンと同じ声で承太郎がオラオラ言ってるなんて誰も想像しなかっただろうなぁ。やっぱり小野D有能だわ。

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○「アルドノア・ゼロ」 6

 たまご1パック98円は魅力やな! 多分あの姉弟は毎朝きっかり2人分の卵を消費しているに違いないもの、大切だわ。

 全然関係無いところから入ってみたけど、とりあえず今期2本目のロボット。配点はスタッフへの期待票も込みだが、1話目での評価ポイントとしては、何よりも「分かりやすい」という部分がある。どうしてもロボものの1話目なんてのは同じ展開になってしまうもので、「これこれこういう理由で戦争してます、こんな感じで主人公がロボに乗ります」というのを説明するのが手一杯。実際「アルジェヴォルン」は本当にそれ以外に何一つ無かった。まー、それでもいいのだが、あまりに同じ展開が重なり過ぎると、どんどん印象が薄れてくるのよね。今作の場合、やっぱり作中の学生達が不自然に世界情勢を全部説明してくれたり、軍人さんがお国批判と見せかけて戦況や過去の実績を語ってくれたり、どうしても説明臭くなる部分は多いのだが、「ロボットもの1話目なのに特にロボが活躍しねぇ」というのは潔いと思った。どうしても「とにかくセールスポイントであるロボを1話目で見せて興味を引かなきゃ!」という凝り固まった構成ばかりが先んじてしまうものだが、それを避けて、「戦いに至るまでの筋立て」からきちんと入ってくれたのは好感が持てる。戦争になる理由もすげぇシンプルだし(ありきたりとも言うが)、「火星騎士37人」っていう訳の分からんセッティングも、アニメとして見る分には理解しやすそうで助かる。これ、ここから主人公がどうやってロボに搭乗することになるのかがわからねぇな。スーパーで98円で売ってるのかな。

 MBSが力を入れて宣伝してたし、先週は特番まで放映していたことからも分かる通りに、製作スタッフはかなりの陣容。何よりもまず監督にあおきえいがクレジットされているのは楽しみな部分である。正直、これまでの作風や得意分野からすると「ロボもの」というのは上手く行くかどうかが全く未知数ではあるのだが、1話目の方向性を見る限り、きちんと自分のホームグラウンドで戦おうとしているようには見える。映像の力に流され、利点をまったく活かすことが出来なかった「ヴァルヴレイヴ」みたいな悲劇は起こらないことを信じている。脚本原案が虚淵なのは単純にプラスの印象。正直なところ、虚淵脚本ってまどマギ・PSYCHO-PASS・ガルガンティアしかしらないので、この3つを並べられたら「良い脚本家」っていう印象しかないからね。シリーズ構成は高山カツヒコで、あおき+高山と来れば「喰霊」のコンビである。そりゃ期待するなっていう方が嘘だ。また、あおきえいとのつながりなのか、「放浪息子」の志村貴子がキャラクター原案を担当しているというのも異色の組み合わせ。「ロボものであのデザインはどうやねん」と心配だったのだが、1話目を見た感じでは予想以上に馴染んでいる。ちゃんと女の子が可愛くなるなら万事OKですわ。ただ、お姫様はあんまりパッとしないんだけどね(お付きの幼女が可愛い)。まぁ、どうせ死んだから(棒)。流石に爆破シーンの構図が露骨に不自然過ぎるのはどうかと思うよ。

 中の人は、メイン2人が花江・小野(賢)。小野賢章って意外とアツいタイプの役が増えてきてるんだよなぁ。あとは速水奨・大川透・中井和哉・鳥海浩輔とならんだ無闇に格好いいおっさんたちも要注目。今作はどっちかっていうとこのおっさん連中のあれこれが暑苦しくて楽しそう。そっちの方が戦争ものとしては出来がいいよな。メインヒロインの雨宮天については現時点では保留かな。今後どんだけ出番あるか分からんし。多分天ちゃんはもっと高い音域の方が安定する気がするんだけどな。藤宮さんはキャラ補正もあって最高だったけど、発声だけだとハズキの方が活き活きしてた気がするから。

 そして、主人公イナホのおねーちゃんね。もう、それが言いたかっただけね。今期ロボものは司令官役でコンプリート。ちょっと前まで播種船シドニアでも司令官やってました。ペルソナのマーガレットさんもいるので、今期は当たりだぜ!

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○「Persona4 the Golden ANIMATION」 5

 ゴールデンっつってるのに放送は深夜なんだな。いや、ゴールデンタイムのアニメなんて今のご時世ほとんどないけども。

 何が衝撃って、前作「P4」の放送は2011年で3年前ってことである。もうそんなに経ってたっけ?? 3年前ってワタシナニシテタカシラ……。まぁ、アニメ見てたのは間違いないけども。

 さて、相変わらずこういうゲームジャンルには疎いのでさっぱりなのだが、このアニメは一体何なんだろう。「P4」は最初から最後までアニメ化してしまってるわけで、それに3年の時を経て何かを追加する道理も無い。だからといって違うペルソナシリーズが始まるかと思ったらそうでもなくて、見たことのあるキャラで見たことのあるお話が始まった。軽く確認すると、これっていわゆる追加版ディスクのお話なの? ダンガンロンパに対するRELORDみたいなものなのね? だとすると、基本線としては「同じ話をもう一回やる」ってことになってしまうわけなのだが、それってアニメとして大丈夫なのか……と思ったら、割と1話目から違っていて安心。いや、確かに基本線は同じはずなのだが、「分かってる部分はさっさとやる」という意図が、製作スタッフだけでなくて作中のキャラクターにまでちゃんと伝わっている感じが妙におかしい。なるほど、どこぞで「強くてニューゲーム」という話を聞いたことがあるが、そういうことなのか。知ってるわけではないだろうが、鳴上君はもういちいち世界の変革に驚くフェイズはすっ飛ばして、いきなり最強モードからのスタートなわけだね(アイキャッチのステータス参照)。こういう設定のアニメ化作品ってのは流石に初めて見るので、今後どういう風にこのメタ度の強い設定をいじってくるのかは楽しみである。

 しかし、岸誠二は今期これと「ハマトラ」の同時進行だけど大丈夫なのかね。こっちが「総監督」名義になってるのはそんな理由からかも。あと、「また花澤かい!」と叫ぶ人も多いと思うけど、実は今期花澤レギュラー作品ってこれと「劣等生」だけになった(てーきゅうはカウントしない)。前クールの8本から考えると相当大人しくなったぞ。ここらで少し休暇取ろうよ。あとそろそろ田の中勇にも休ませてあげたほうが……。本人の死後にも出演作が伸び続けるってすごい現象だよなぁ。

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○「スペース☆ダンディ(2期目)」 7

 ひどい(直球)。

 単なる14話だったな。そして、ひどかったな。ネタ部分をAパートで出し切ってしまってるからどうなるのかと思ったら……いや、どうにもならなかったけども……。無駄過ぎるクオリティの高さを本当になんとかしてくれ。そういやオープンエンドすら変わらなかったな。いや、別にかわんなくていいんだけども。落ち着く。以下、今作で楽しんでる人たち一覧。

1,製作スタッフ

2,中の人たち

3,視聴者

 あり得ないくらいにWin-Win。べーさんとよっちんが色々出来るのは分かるけど、QT役の佐武宇綺もすげぇ頑張ってた。すごい。ちなみに、この14話で一番偉いのはどこかっていうと、久しぶりの放送再開で最初に出てきた人物がスカーレットさんだったこと、そのスカーレットさんにマジトーンで駄目出しさせたことです。もっと罵ってください。

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○「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」 6

 変身シーンwww。酷かった。よくあんな演出思いつくな。

 約1年空いての2期目である。1期目で物語としてはおよそ片もついているし、分割2クールにしては割と長いこと空いてしまったので割と忘れかけていた作品ではあるのだが、やっぱり帰ってきたら色々と期待してしまう作品である(ちなみに1期評価は6→5)。

 今回、オープニングを見ていて驚いたのは、監督だった大沼心氏が「総監督」というポジションに回っていたことである。未だにこの業界のクレジットの意味ってのはよくわからんので「監督」と「総監督」でどのように違うのかはピンと来ないが、どうしても「現場で直接作品にタッチする量が減る」みたいなイメージがあるので、「えー、大沼さんじゃなくなるのかよー。誰だよー、SILVER LINKだから川面さんとかきてくれんのかなー」と思っていたら、監督にクレジットされたのはまさかの神保昌登氏。えぇぇぇ、確かに神保さん、1期にも割と関わってたけども。まさかの初監督がこんなところで。いやー、大沼さんの手を離れたら残念ではあるけど、神保さんだったらいいや。これはこれで1期と全然違うものが出てきちゃうのではなかろうか。

 そして案の定、ごらんの有様である。フリーダムやな。ホントにこの人の演出方針はヒヤヒヤするようなところを攻めてくるよな。ものすごく簡単に印象をまとめると、大沼さんの演出ってのは「軽さ・テンポの演出」。台詞の繋ぎもそうだし、細かい画をちょこちょこ動かして常に画面に刺激を与え、小さな動きからでも画面に大きなモーションのきっかけを与え、そこから情景を揺さぶっていく。シャフト時代にはその「動き」の回りの「止め」の印象もあったが、やはり肝要なのはリズムである。今作の1期も、くねくねと動く不気味な魔法のステッキのモーションから始まり、幼女たちの愛らしい動きがちょこちょことコミカルさを演出していた。

 他方、神保さんの演出は、「切れ切れの演出」。はっきりと静と動を切り替え、動かすときには徹底的に振り回すのに、ふっと突然ゼンマイが切れたように動かなくなる。そして、この切り替えに予想がつかない。おかげで整合性がとれないとなんだかぶつ切りになってしまったような違和感が残るのだが、この違和感を意図的に生み出す方向性が、独特の味になっている。彼の中で、どうも「動かす」という基準が一般的なアニメ演出とずれている部分があるようなのだ。そして、これがハマったときにたまらないおかしさに繋がるのである。とりあえず「バリツの秘密」や「地獄少女三鼎」の15話「兎と亀」なんかの理解が追いつかないような置いてけぼりの演出を見るとイメージが固めやすいんじゃなかろうか。

 で、この1話目である。正直、やっぱり所々もっさり感というか、ぶっつり感はある。イリヤたちが車に拉致られた後の4人のやりとりとか、なんかワンテンポずれたようなやりとりは背中が痒くなる。そうかと思うと、間を置きまくったシーンとは対照的にあの変身シーンである。多分大沼さんが演出したら、どれだけ小さくても画面端に凜たちのチビキャラをおいて動かしているだろう。それをせずに、真正面から変身シーンのみを「動き」として描き、凜たちの惨状は延々画面外、何故か台詞はオフ気味にならないという。すげぇな、あれ。その他、動くシーンの緩急には中毒性の高さがあり、グルグル回ってアイスを強奪する幼女、高台の上でたべさせっこをして固まっちゃう幼女など1つ1つのシーンが各々のスピードで勝手に動いていく。ちなみに、前作の不満点として「(メイン以外の)幼女があまり活躍してなかった」というのがあったのだが、今回は違うかもしれない。いいね、全幼女が活き活きしているよ。私が観たかったのはこれだったんだ。今回一番の注目シーンは、美遊がイリヤからジェラートを食べさせてもらった後、スプーンをきゅぽんって吸い取ったところ。美遊さん、どんだけ食いついてるんですか。幼女キマシ成分の高さは高町さんのところを超える可能性すらあるで。木之本さんのところは……まだ無理かなぁ。

 というわけで、今回は幼女軍団の中の人たちに是非注目したい。メイン2人はもちろんだが、1話目ではアホ幼女の元気さが際だっていた。やっぱりえみりんのアホ幼女は良いなぁ。「大室家」のアニメ化とかしねーかな。

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○「まじもじるるも」 4

 間をおかずに始まった「弱虫ペダル」の第2シーズン。……だったら良かったんだけど。

 原作未読。というか、つい最近まで存在自体知らなかった。正直、ペダルの作者はメジャーデビューがペダルだと思ってたくらいである。まー、シリウスで連載って言われても、触れたことすらないのでしょうがない。上手い具合にペダルが休んでいるタイミングでの放送開始なので、世界は謎の渡辺航チェインを構成することに。

 中身については、何となく漏れ聞いていた通りの内容だが、てっきりもうちょっと殺伐としたギャグなのかと思ってたのだが、メインヒロインのるるもは別にどこぞの撲殺天使みたいな人殺しを目標としてるキャラクターではなく、やってることは割とヌルい。確実にどっかで見たことがある中身であり、最近だと「ToLOVEる」が一番近いんだろうか。ジャンプで連載してたらコミック2巻くらいで終わりそうなイメージである。1話目の印象だけではまだ何とも言えないのかもしれないが、良くも悪くも一切引っかかるところがなく、放っておいたらスルッとそのまま消え去ってしまいそうな印象である。何をもってアニメ化にこぎ着けた作品なのかがよく分からない……。

 いや、別に悪いところがあるわけじゃない。「ペダル」からそのまま繋いだおかげか、特徴のあるキャラクターデザインもすんなり受け入れられるし、まだ印象がないだけで、メインヒロインるるもも決して悪いキャラではないだろう。エンディングで必死に自転車の練習してる様子なんかを見てると、これから見ていけばだんだん素直クールがデレてきて可愛くなってくるんだろうな、という期待も持てる。でも、1話目でそれはまだ無い。おかげで、出てくる感想としては、「うん、何回も見たことある」というくらいしかないのである。まー、無尽蔵に溢れ出てくるラノベアニメだって似たようなもんだけどね。こっからどういう風に持って行けるかなんだが……前に「漫画原作は期待が持てる」ってことを書いたけど、こうしてみると、漫画原作だと「多分、大化けはしないんだろうな」という、先の予測が立ってしまうのは悩ましい部分かもしれない。猫キャラが可愛くなることを祈ろう。福圓先生の関西弁、貴重。

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