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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 5

 中村健治作品の放送が終わると、次に始まるのが長井龍雪と岡田麿里のタッグ新作。もう、本当にノイタミナ枠は私を期待感で殺すつもりなんでしょうか。いやぁ、贅沢な時間になったもんです。あ、いや、前クールも充分魅力的でしたけど。

 というわけで、あの名作「とらドラ!」のスタッフが再結集して作られた完全新作。現在私の中の長井龍雪は打率が10割という脅威の監督であり、周りを固めるスタッフも盤石の状態(唯一岡田麿里が流石に最近ハードスケジュール過ぎる気がするのが心配だけど)。これでこけたらどないしよう、と思えるだけの1本。そんな期待の新作の1話目だが、とりあえずは上々の立ち上がりと見ていいのではなかろうか。田中将賀によるキャラクターデザインはしっかりとあのときのワクワク感を蘇らせてくれるし、キャラクターの愛くるしい表情も、想い詰めた緊張感も、根底を流れる寂寥感も、とても丁寧に画面にアウトプットされている。1話目にありがちな「細かいところはよく分からんけども」という注釈が一切必要無く、画面に流れる情報がスルスルと自然に入ってくる構成は流石の一言。細やかな心配りによって、一見地味に見えるシナリオラインが、鮮明に見えるのである。作品が顔見せした直後は「ヒロインキャラがアナルって!」というトンデモ設定が話題を呼んだのが、1話を見終わってしまうと、そんな要素はほんの些事でしかないことが分かり、逆に「そういう名付けをした意味」が見えるので更に効果があがるのである。

 ただ……これは個人的な話なんですが……話が辛い。引きこもっちゃった主人公が普通の生活を送る過去の知り合いから白い目で見られているっていう設定がまず辛い。「小さい頃は楽しかったのに……」をメインテーマにした作品世界全てが辛い。ほんとにね、どうしようもない部分をえぐってくるんですよ。何が悲しくってアニメを見ながらこんな嫌な側面からチクチクされなアカンねん、っていう話ですよ(同じ感想は「ハチミツとクローバー」でもちょっと持ったんだけど)。時間を無駄にしている人間にとって、「昔は良かったなぁ」って、本当に致命傷になりかねないダメージがありますので、出来たらもうちょっとソフトなテーマにして欲しかったのだけど……くそう、一方的にこちらが悪いから文句の言いようもないわ。マリーめ……

 まぁ、流石に高校受験に失敗したってんでドロップアウトした主人公には共感を抱くわけではないんですが、「過去からのストレス」っていう点では色々と身につまされるものもありますので、今後はこの作品を見ながら目を閉じたり耳を塞いだりしていくことになると思います。くそう、ノイタミナめ、「現実を見て、定職に就いて金を稼ごうと思っている主人公」の次の話にこんなものを持ってくるなんて……世界中のニートを殺すつもりじゃなかろうな。そういや、過去にはこの枠に「東のエデン」もあったな……ニートって、二万人集まらないと役に立たない存在なんだ。

 ということで、現実は忘れて中の人の話に移ってしまえ。メインヒロインのめんま役には、「夢喰いメリー」などで結果を残した茅野愛衣。実はめんまは見た目も声質もどうしても井口にしか見えないという難点があるのだが、それでも充分に溶け込み、与えられた仕事をこなしているのは好印象。そしてサブヒロインにはあなる役戸松遥と、つるこ役の早見沙織。安心の2枚看板が鉄壁の防御をしいている。1話の時点では、ビッチ呼ばわりされていたあなるが、実はかなりかわいい気がしています。現実にいたら絶対に話しかけないタイプの女性だとは思うのだが、田舎の小娘が気丈に頑張っているように見えるのが逆に良い。そして、男性キャスト陣はこちらにも櫻井孝宏が参加している他は、主人公役に超絶案牌の入野自由という布陣。まぁ、こんなところでしょう。

 さて、長井監督はこの先も打率を維持できるのだろうか。今期は期待感の高いオリジナルが多い激戦区となっているわけだが、その中でどのような結果を残せるのか、要注目である。

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 ○「C」 6

 ようやくここまでたどり着きました。今期の新番組もあとちょっと、ここに来てノイタミナ枠で期待の1本でございます。何しろあの「モノノ怪」「空中ブランコ」の中村健治の新作。しかも今回は完全オリジナルと来てやがる。構成は安心の高木登。さらにデザイン協力にはさとうけいいちの名前まであるじゃないですか。こいつぁみなぎらない方がおかしいってもんだ。

 初回は、いきなり冒頭から遠慮無い中村的ぶっ飛び演出で、一体どこを見ていいのかさっぱり分からない画面構成。おかげで一秒たりとも目が離せず、数分の映像だけでヘトヘトになってしまう。当然作ってる側は更に大変なんだろうとは思うが、このマゾヒスティックな徒労感こそが彼の真髄。そして、本当に油断してると怠慢を責め立てるような話を構築してきやがるので、「どうせオサレ演出だろ」といって目を離すわけにもいかない。どうしてくれよう。

 ただ、今回は完全オリジナルということで、「空中ブランコ」や「モノノ怪」の突き放したような徹底的な演出とは一線を画し、中村監督にしては割と「普通の」画面が多い。現代が舞台で、何となく「まっとうな」シナリオを予期させる部分も多いため、ひょっとしたらある程度演出の先鋭化を犠牲にしても、分かりやすさの方に比重を置いているのかもしれない。主人公が現実世界で勤労や勉学に励む姿は特にひねた演出も無しに淡々と描かれていたし、得意のテクスチャワークなどは、現実に即したリアル世界を表示するためのツールとして機能している。思った以上に平坦な画面は、中村作品であることが分かるのに充分な異物感を持ちながらも、すんなり入ってくる毒気の薄い仕上がりになっている。これはこれで驚きの成果である。

 そして、ひとたび「金融街」絡みになった時の演出は、相変わらずのはっちゃけっぷり。ただ、今回は単に「異世界を異世界として描く」だけであり、「モノノ怪」のように「現世に降り立った異物」を描くわけでもないし、「空中ブランコ」のように「歪んでしまった現世」を描くわけでもない。ある意味「すごく普通の異世界バトルもの」である。おかげで、これまでの作品に比べて馴染みやすさは段違いになっていると思われるので、ここらで一発、普通の売れ線アニメを狙ってみるのも悪くない。1話目の時点では、充分にその権利がある作品に見えるのだ。今期放送された新作の中でも、一番気になる引きを実現させているんじゃなかろうか。来週以降も楽しみです。

 そして、そんな好き放題の世界を支えるキャストの面々だが、これで中村作品全作に出演し、作品の顔であることが名実ともに明らかとなった櫻井孝宏。今回も自由奔放な演技で怪しげな世界を盛り上げるのに一役買っている。「空中ブランコ」で主演を務めた三ツ矢雄二もちゃっかり出演。このあたりのクロスオーバーはなかなか楽しい。主人公の公麿役には、最近飛ぶ鳥を落とす勢いの内山昂輝。このあたりの声域はライバルも多そうだけど、がんばってらっしゃるな。そして、女性陣では戸松遥と牧野由依。1話目は牧野由依のクラスメイト役の持つ熱加減がすごく気になった。いつの間にか役者としてもスキルを上げている気がする。戸松は今回ほとんどしゃべってないけど、アイキャッチの「C」の一言だけでも、気にさせるだけのなにかがあります。次回以降も楽しみなのは、中の人事情でも同じことよの。

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 ○「デッドマン・ワンダーランド」 5

 原作は未読……ふむぅ、色々と面倒な作品だ。1話目を見てよく分からないという点では「Steins;Gate」に繋がる点もあるが、こちらの方が少年漫画原作ということで分かりやすい部分は多いだろうか。

 まず、何も知らない人間にとって、序盤の展開は徹底して突っ込み待ちに見えた。突然教室を襲った謎の怪人に、一人生き残らされた主人公の少年。この状態で生存者に容疑がかかるのはあまりにも無茶が過ぎるし、そのまま死刑判決まであっという間になだれ込むのも意味不明。普通に考えたら、警察側はガンタがどうやってあそこまでの凶行に及ぶことが出来たかという実現可能性を証明する義務があるわけだし、そもそもあの状態を見て、現場に倒れていた人間に容疑をかけようという発想にはなるまい。また、どれだけ怪しかったとしても、一足飛びで死刑ってのも無理な話だし、そこまでボーッと見ていたのだとしたら、ガンタに危機意識がなさ過ぎる。どのような法整備が行われ、どの程度科学技術が発展した世界なのかも分からないので一概に突っ込みきれない部分もあるのだが、導入としてはあまりに不親切なシナリオと言わざるを得ないだろう。

 ただ、ちゃんと最後まで観れば、こうした無茶な流れそのものが、デッドマン・ワンダーランドと呼ばれる奇妙な施設の巨大権力をバックにした、怪しげな陰謀の一環であることは感じさせる。国選弁護人に選ばれたあいつが糸を引いていたようであるし、「民営化されレジャー施設となった刑務所」なんて無茶な設定も、その裏に何かもっと大きな闇が隠されているということをほのかに臭わせておけば、「まぁ、今は黙って見ているしかないか……」というくらいの気持ちにはなる。分からないことが多いとはいえ、「何が分かって、何が分からないか」ははっきり分かるので、1話を見終わった時点では、そこまでのストレスは感じさせない。あとは刑務所を巡るルールの設定などに色々と興味深い点も多いので、トータルで見れば、なかなか上手い引きだったと見ることも出来るだろう。

 アニメとしての質は中の上。マングローブ制作と言っても、最近はマングローブもあくが抜けてそこまでおかしな画面の主張は無くなってきたし、監督の名前は初見なので何か特別な意志を感じるような演出も多くはない。1話の時点であまり大きな画面のインパクトが無かったのは多少勿体ないが、このままのレベルが維持できるならば、文句の出るものではない。多少のグロ描写が入って規制で見にくくなってしまうのは相変わらず悩ましいのだが、この作品の場合、諦めるしかないのだろう。そこまで露骨に邪魔をしているわけではないので、目をつぶることは出来るくらいだし。あとは女性キャラがアピール出来るかとか、そういう勝負だ。

 というわけで女性キャラの中の人の話だが、本当に花澤無双の昨今、まだまだその勢いが止まらない。これだけやっていると流石にキャラ被りが多発し、今作のヒロインはしゃべりだけを聞いていればまんまネッサである。登場シーンからいきなり歌唱を入れてくるあたりに、キャスティングした側のリスクを恐れない覚悟が感じられるが、花澤歌唱は、同じ事務所の諸先輩方に比べると、そこまで大きな破壊力があるわけではないので聞き流してしまえるレベルになっていた。むしろ残念だ。あとは、看守長役の本田貴子が素敵なくらいですかね。こうしてみると、本当に大沢事務所無双である。

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 ○「ユルアニ?」 5

 新番組っていうか、枠っていうか、もうどうでもいいじゃないっていうか……色々と内容は詰め込んであるんだけど、最終的には「まぁ、いつものFROGMANだよね」っていう一言で大体が片付いてしまうという……いらん人には極限までいらん枠だよな。個人的には割と嫌いじゃないので、あり得ない深い時間帯にカラーバーと同じ感覚で流しておけるのは悪くないと思っています。ちなみに、放送される中身については、「プ〜ねこ」以外全部未読。

 一応1本ずつ見ていくと、トップは「臨死!江古田ちゃん」。これは……多分原作ファンも特にアニメ化を望むような内容ではないな。適当でも動いてればいいっていうニーズはあるんだろうか。女性ファンが多いのか、案外男性でも見ている人がいるのか……謎。でも、不快感は特にない。

 「汐留ケ〜ブルテレビ」。毎度お馴染みのFROGMAN真骨頂作品。いつも通りのテイスト。見ていて一番安心できる。それ以上でもそれ以下でもないのだが、吉田くんが出てこないのでちょっと島根成分が不足気味か。相沢舞がすっかりお抱え声優になっているのは、有難いのかどうなのか。

 「ハトのおよめさん」。アニメとかそういう以前に、テーマソングだけ。そして、歌唱がオードリー若林。おそらく、この楽曲を「原曲通りに」歌おうとしたら史上最高難度になるでしょう。本当に若林は神がかっている(本人が公式の動画で「音痴」「下手」という言葉を使うなと言っていたので、精一杯の褒め言葉で)。で、アニメは?

 「ほんとにあった!霊媒先生」。作品群の中では一番普通のギャグ漫画で、シナリオラインもあるのでキャストがそこそこ豪華。まつらいさんやぱぷりお〜ん水原さんなど、耐性の高そうなキャストなので不条理ギャグも何のその。でも、中身が普通なので、実はこの作品群に埋もれると目立たないという謎のジレンマ発生。

 「週刊シマコー」。「島耕作がついにアニメ化?!」というニュースを数ヶ月前に聞いていたのだが、まさかこんな形になるとは思ってもみなかった。島耕作の名を借りた単なるFROGMAN作品なのだが、島耕作があの顔であのキャラなのが妙に笑える。有りか無しかでいえば、多分アリのパロディ作品。よくもまぁ、原作者はこれに許可を出したもんだな。

 「プ〜ねこ」。唯一の既読作品だったのに、アニメ化と言いながら一切アニメ化してない。単なる紙芝居がエンディング画面に流れるだけである。どないやねん! とも思ったが、久し振りにNeco Jumpの新曲が聴けたので不問とする。なるほど、ねこ繋がりか。

 なんだろね、本当にどうでもいいものの羅列でしかないのだが、ここまで徹底してどうでもよさを追究されると、やっぱりどこか気になる時間帯になってしまうんだ。余計な気合いが入ってないから自由に好きなことが出来そうだしねー。実際に好きなことをやって、やらかしてしまった「30歳の保健体育」と比べて見ると面白いかもしれない。多分、似たり寄ったりなんでしょうけどね。「どうせ原作を溜め込んでもアニメ化出来ないだろう漫画」の使い方としては、面白いかもしれん。

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○「昭和物語」 3

 あぁ、うん……これは、俺が見るアニメじゃないんだろうな。

 今期は「ドロロンえん魔くん」もあるから謎の昭和プッシュクールとなったわけだが、こうしてノスタルジーで訴求する作品がジャンルとして増えているというのは、アニメ自体の視聴者層が確実にあがり、「おとなの娯楽」として定着したという側面、ならびに今の日本が停滞しており、昭和という「昔」こそが求められる時代の姿になっているという側面が現れているような気がする。特に後者については、昨今の日本の状況を鑑みるに、なんだか切ない流れではないか。

 そんな諸々を思いつつもじっと見ていたわけだが、流石に私も昭和39年にノスタルジーを感じることは出来ませんわ。一家総出で年明けを待つ居間の雰囲気や、どこもかしこも店が閉まっている正月独特の静けさなど、懐かしくも羨ましい要素も勿論あるのだが、それをわざわざアニメ媒体で見たいかというと、正直そんなことはない。どこかにニーズがあるのかもしれないが、申し訳ないが私が見たいアニメジャンルはこれじゃないんだ。昭和ネタを回すなら、やっぱり「えん魔くん」みたいなギャグとしての処理の方がいいや。

 一応、公式では「団塊の世代をターゲットとした作品」ということになっているのだが、はたして、その世代の人間がわざわざアニメに娯楽を求めるもんだろうか。ちょっと前に「三丁目の夕日」なんかが映画化していたけど、あの辺の流れなのかな? でも、特に話題になっているようにも見えないし……それなりの品質だったけど、採算が合わない気がするなぁ。アニメ作るのって、本当に難しいですね。

 ちなみに、どうでもいいことだが、エンドクレジットで何故かおねーさん役の福圓先生がトップになっていたのだが、一体何故なんだろう。1話目を見る限りじゃ、主人公は男の子の方じゃないんかな。

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 ○「青の祓魔師」 5

 視聴後には、何故か間にやってたヴァンガードのCMでDAIGOが出世してたことが一番印象に残ったという、謎の作品。いや、確実に私が間違っているのだけれども。常に話題を呼ぶ通称「日曜ゴゴゴ」枠の新作。前作に続いて、1話目で「貴様、○○○○○か!」という台詞が導入になるという点だけは共通しているが、○に入る言葉が「銀河美少年」と「エクソシスト」ではエラい違いである。どう考えても、こちらが普通だ。

 MBS的には当然キラーコンテンツとしての期待がかかる枠であり、これまでもかなり早い時期からばんばんCMを流し、製作体勢は万全、品質は保証するという自信が現れている。実際、岡村天斎&A-1 Picuturesという組み合わせで期待感は高い(岡村天斎というとボンズのイメージなんだけど、今回はA-1なんだな)。

 ただ、やたらめったらCMを連打したせいか、1話目の新鮮さが欠片もないのが実に残念。映像自体を既に何度も見せられているというのもあるし、CM中では「兄さんが父さんを殺したんだ!」と叫ぶ台詞や、神父が死んでしまっている映像(おそらく来週以降のもの)なども放送されているため、ストーリーの流れが完全に予定調和になってしまい、シナリオラインによる引き込みが一切機能していないのだ。こればかりは原作の責任が無いとはいえ、売り込みの手法として、いささか勿体ない部分なのではなかろうか。ただでさえジャンプSQ原作ということで捻りの無い少年漫画設定で、あとは画面の質や勢いだけで勝負する必要があるというのに、不必要なサブリミナル感までもたれてしまっては、「な〜んかどっかで見たな」という覚め気味の感想が出ても仕方ないだろう。1話目での誘致が弱くなってしまったのは、本当に残念。2話目以降、ちゃんと視聴者が世界を共有出来るようになってからが、真の勝負ということになるだろうか。今のところ「鋼の錬金術師」と狙っている部分がまる被りなので、あの大作を乗り越えるだけのセールスポイントを期待したいところである。

 で、この枠、この内容ということで、当然中の人は腐女子大歓喜の贅沢仕様。岡本信彦・福山潤の兄弟という設定だけでどこぞの朴璐美・釘宮兄弟と対決出来る風格があるし、これに父親が藤原啓治ってんだからたまったもんじゃない。CMを聞いてたら更に神谷浩史まで参戦するわけだ。おそらく好きな人間にとっては「アプリボワゼしてる場合じゃねぇ!」ってなレベルだろう。女性キャストが少ないので個人的にはいまいち盛り上がりきらないのだが……それなりの長尺作品になるわけで、少しずつ賑やかになっていくことでしょう。一応公式みたらキタエリ・サトリナ、花澤あたりの名前はクレジットされているので、ここから期待通りの流れになれば嬉しいです。それにしても、サトリナと神谷浩史で悪魔絡みの作品が今期は2本か……一時期にベルゼブブとメフィストフェレスを一緒に演じる機会なんてなかなかないですぜ。いっそのこと小野坂も呼んでこよう。日曜夕方からスカトロ連発で、電子レンジでウンコをチンするシーンが見られるかもしれない。ある意味斬新。

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 ○「神のみぞ知るセカイⅡ」 5

 Ⅰクール挟んでの分かりやすい2期目スタート。このくらいのブランクだとあんまり空いた感じもしないし、内容を忘れていない状態で観られるのは良いことなのだが、逆に新鮮味に欠けるので、今ひとつ新番組という感じがしないのは判断に困るところである。

 1期の評点は5点から4点に引き下げて「やや不満」という形にしたのだが、3ヶ月ぶりに見直すと、スタート直後に不満は出にくい形であることが分かる。画質は優良、キャラも可愛く立っているし、ベタなストーリーラインも、綺麗に納めてくれているので減点要因にはならない。1期のかのん編のように妙な捻りを入れずに、素直に「桂馬がゲーム脳で個々のヒロインを文字通りの攻略対象としていく歪んだラブコメ漫画」という立ち位置さえはっきりすれば、このアニメは良くできている部類だと思う。今回も、小清水ボイスの新ターゲットは特性が上手いこと魅力に転化されており、ツンとデレが二重人格として浮き出してくるという設定も悪くないし、画面上にもそれが面白い形で表れている。これにエルシィが絡むのだから、萌えものであるという前提を受け入れられれば、非常にまっとうな路線だ。

 思えば、1期でなんかかみ合わないと思っていたのは、どうしても「これがサンデー連載漫画である」という妙な先入観があったせいだったのかもしれない。改めてフラットな気分でこれを見たら、その方法論は「アマガミ」などのギャルゲーと完全に同じわけで、いちいち気持ちをリセットして、各攻略対象ごとに世界を切り替えていることに注意する必要があった。それを、「あくまで主人公桂馬の物語である」という見方をしてしまうと、目線が定まらない、フラフラした作品に見えてしまうわけだ。今回、新ヒロインを「新番組」として見直すことで、「これはこれでいいものかもしれん」と認識を改めることにした。

 あとはまぁ、メインシナリオのラブコメ要素以外の装飾部分でどの程度加点できるかの勝負になるだろうか。オープニングがドラクエ2のパロディだったわけだが、「主人公がゲームオタク」「世界がゲームフィールドとして描写される」といった特性を活かして、アニメならではの見せ方が出来れば、もう少しオリジナル要素が出てきて楽しく見られるようになる気がする。2期ものは世界が広がるので後半が本番。是非とも、最近虫の息と評判のサンデーの底力を見せて欲しいものである。

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 ○「星空に架かる橋」 4

 勝手な第一印象では、いかにも粗製濫造臭が漂う、分かりやすいギャルゲアニメ。キャストを見て、「あぁ、エロゲだ」って思えるのは本当に分かりやすくていいですよね。「あー! あのときの!」っていう導入、案外久し振りに見たよ。

 実を言うと、ここ最近はアニメの「底辺」も底が上がっており、一昔前のように本当に箸にも棒にもかからないような作品というのは案外少ない。似たようなジャンルでも去年なら「ヨスガノソラ」はミドルヒット作品となったわけだし、「あかね色に染まる坂」とかも、出来が悪かったかと言われると案外そうでもないのだ。ただ、やっぱりギャルゲものは筋立てが本当にワンパターンで、その筋を追うことに目的意識が見られない場合、どうしてもモチベーションは下がる。当方、何故かギャルゲエロゲの類だけはやらないというポリシーがあり、この手のものはほとんど受け付けないのである。

 で、これの1話目だが、作画面での失点はほぼ無いと言ってよい。田舎の風景を鮮やかにうつした背景や、川面に田畑といった空間作りのための配置は意識が割かれている。キャラ絵もベタベタのギャルゲ模様ではあるのだが、見づらいということもなく、切り出し方が丁寧なのでちゃんと区別も出来る。導入としての1話目は上々の部類だろう。「ホントにこの手のゲームって田舎に転校するの好きだナー」とかは思うが、「兄弟2人だけで単身旅館に引っ越してくる」理由付けは納得のいくレベルだし、正直言うと、「毎日でかい風呂に入れる」とか、「旧館とはいえ、旅館に寝泊まりできるようになる」っていうシチュエーションのワクワクする感じは、ちょっと羨ましいくらいである。引っ越した先が浴衣生活って、なかなか斬新なシチュエーションじゃございませんか。顔見せしたヒロイン勢はまだ個性を発揮する段階ではなかろうが、今回一番絡んだ旅館のおばさんねえさんはそこそこキャラが立ってたしね。

 ただ、残念ながら、それ以外の点ではやっぱり気になる点も多い。せっかく田舎の原生林を綺麗に描いているのに、そこに現れるのが派手な髪の色をした女の子で、「お前、どう考えても熊が出る森に入って山菜採る格好じゃないだろ」と突っ込み待ちなフリフリの衣装とか、既にテンプレート過ぎてどこかを探せばそのまんま同じ絵をダウンロード出来る気がする回想の挟み方とか、「別にこの作品を見続ける必要は無いんじゃないかな」と思ってしまえるような「どうでもよさ」が気になってしまう。こればかりは様式美として仕方ないとは思うのだが、これだけアニメの放送本数が多い中、これを見続けるための誘致要因が何かもう1つ欲しいところである。中の人補正とか。……エロゲ系はあんまり無いからなぁ……

 今のところ、1番の注目点は何故かのみこが歌うオープニングだったりする。Elements Garden with のみこって、なんだか贅沢な布陣だ。あと、気になるのは弟君攻略ルートがあるのかどうかってことだが……今のところその予定はなさそうである。もしあれば一発逆転が可能になるかもしれないのだがな。余談だが、1話サブタイトルの「クマなら、ここで終わってた」っていうのは何か元ネタがあるフレーズなのだろうか。見た瞬間に「ラーメンならば死んでいた」が喚起されたのだが、多分関係無いだろうな。分からない人はググれ。ググってもよく分からんから。

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 ○「世界一初恋」 5

 今期BL枠。BLってことで当然のディーン制作で、スタッフなどは「純情ロマンチカ」とほぼ同じようだ。世の中にBLのプロがいるということは「おちんこ」で存分に知らしめられたし、餅は餅屋に任せて他の人間に余計な手間がかからないようにしてしまうのが安全策である。そうしたら、すんなりとこのアニメを観ないで済むという判断も出来るしね。

 ただ、残念ながらスタッフだけを見ると、やっぱり看過できないんですよ。今千秋は個人的には応援している監督であるし、キャラデザも菊池洋子ということで、実はかなり見やすい。画的な部分はもうすっかりこなれた仕上がりになっており、BLものであることを気にしなければ、視聴するのに一切の問題は無い。そして、この作品の場合、中身も割とフツーの「お仕事もの」だったりするのだ。自分の知らない世界にいきなり放り込まれた主人公が四苦八苦しながらも努力していくという骨格だけなら「花咲くいろは」と同じであるし、主人公の負けん気の強い性格は、案外取っつきやすい。どのあたりが「ねじ曲がってしまって」いるのかが分からないのは悩みの種だが、それを差し置いても、あまり「いやな臭いがしない」出だしで、あっさりと見ることが出来てしまった。作中に登場する編集者のお仕事ぶりは、普段なかなか触れない世界なので紹介アニメとしても機能しているし、本や漫画が好きな人間ならば、こうした「編集者もの」というジャンルは案外楽しく見られる気がする。一応過去には「働きマン」や「バクマン。」など、出版に関係する作品もあったわけだが、自分が全く知らない少女漫画というジャンルについてのノウハウを語ってくれる内容は、それだけで興味をそそられるのだ。

 でもまぁ、どこまでいってもBLですけど……いきなりのキスシーンとか、遠慮無いベッドシーンとか、分かっちゃいるけど見せられたらダメージがでかい……女の子どうしなら平気なのに。女の子どうしなら歓迎するのに! こればっかりはどうしようもないですなぁ……

 で、次週からはどうしたものかと思い悩むところなのだが、ディーン制作の時点でその可能性を考慮すべきだった。今回は記念すべき1話目なのだが……小滝さんだ! コンテが小滝礼だ! そうか、BLものでも現れるか……1話目がものすごく見やすかったのは、小滝さんコンテだったおかげである可能性も出来てきました。というわけで、小滝さんが見たいので視聴は継続するかもしれません。火曜日はスケジュールが立て込むので、諦めるかもしれません。頑張れ、俺。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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