忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[11709] [11708] [11707] [11706] [11705] [11704] [11703]

 さぁ、予定通りにSphereからは最後の刺客、豊崎の登場である。ご本人はちょっと前に大変そうな告知が出てしまったのでお悔やみ申し上げるところだが、1人だけテンションを変えるのも変な話なのでいつも通りにやらせてもらいますね。ちなみに豊崎のことは最近はもう「豊崎」と呼ぶようにしているが、ブログで表記しない場合はほぼ「あいなま」と呼んでいる。文字表記にしちゃうと分かりにくいし漢字だと「アキ」と呼んでる場合と区別できず、ややこしいので苗字呼び。「あっきょ」で呼びたい気持ちもあるのだが、これがあんまり市民権を得ていないらしいのでな。まぁ、今回は「豊崎」で。

 




 

・馴れ初め

 すでにSphere絡みの記事を3回も書いているので豊崎との出会いの時期についてもあらかた書いてしまっているのだが、改めて確認するとほぼデビュー作と言っていいだろう、「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」である。このちょい弾け気味のアニメでいきなり主人公・あむろ役で抜擢された豊崎。確かこのタイミングでは100%完璧に「上手い!」と太鼓判を押したわけではないが、すでにこの時点で「面白い声の子」という認識はかなり強かった。ほぼ同時期に彩陽と戸松も主役デビューしているのでちょっと特別感は薄くなってしまっているが、多分純粋な声質の強みで主役デビューにこぎつけたのはやはり豊崎1人だったんじゃなかろうか。あとはまぁ、これも彩陽とかぶるのだが、クレジットのトップに出てきた名前を見て「これ、何て読むんだ?」って引っかかったのも印象が強くなった要因だよね。あいなまは出会った時からあいなまだった。

 その後は約1年のブランクはあるが、実は地味に「ネットゴーストPIPOPA」という子供向けアニメでもメインを張っており、このPIPOPA、主役がサトリナ、マスコットにうりょ子&みっこという結構なストロングスタイルのキャスティングだったもんで私はちゃんと見ていたのである(今確認したら、豊崎が担当した役の歌キャスが彩陽だったらしい)。

 そんなお仕事も挟みつつ、ミュージックレイン勢はデビュー後からもお仕事に恵まれて着実に「新人」から抜け出すタイミングを見計らっており、爆裂したのはみなさんもご存知の通り、「けいおん!」で唯役に抜擢されたこと。まぁ、豊崎ヒストリーの注目度第一位はやっぱりここでしょう。あまりにも噛み合いすぎた唯のぽわぽわキャラとあいなまボイスの親和性。さらにさすがはミューレ勢と舌を巻くのは、きちんと「軽音楽アニメ」のバンドのセンターマンとして歌唱も務め上げたこと。HTTは重要なポジションに日笠陽子という化け物がいるおかげでややもするとそっちに引っ張られそうになるが(実際、当時の人気ナンバーワンは澪だったはずだが)、そんな中でもきちんと「主役」として君臨するだけの強さを持った豊崎ボイス。今にして思えば、デビュー戦から日笠とぶつかり合うマッチメイクで互いに鍛え上げられた戦歴って強すぎるよな(まぁ、僕の中ではそれでも最強はりっちゃんですけどね!)

 社会現象を巻き起こしたアニメの主演ともなれば話は早い。あとはゆっくりと全世界を豊崎時空が侵食していくだけの時代である。

 

 

 

・良きところ

 声ですよね(意外と久しぶりの言及)。まー、豊崎についてはその声質の強さを筆頭にあげてしまって問題ないでしょう。この人もさ、「豊崎の前に豊崎無し、豊崎の後に豊崎無し」のタイプの声優で、「似たカテゴリ」の同業を探すのがすんげぇむずいんですよ。カテゴリとしてはぽわぽわボイスだし、「変な声」声優に片足突っ込んではいるけど、それが完全に「ヘンテコボイス」にカテゴライズされるでもなく、ぽわぽわしてるとはいうものの、サトリナ・茅野路線のママみを感じさせるような「癒し」ともまた違う。どこかに「頭の悪そうな圧倒的ピースフル」を感じさせながら、かといって洲崎・小澤ラインの下っ足らずな感じに含まれるでもない。本当に豊崎ボイスは豊崎オンリー。ある意味で本当に現実感に乏しい声のはずなのだが、これが天下の平沢唯でガチャリとハマってしまい、あとはそこから世界の方が豊崎を求めるようになってしまった。

 「変な気はするんだけどそこまで変じゃない、そのくせ他人には絶対真似できない」という豊崎エリアは、それだけに独自製法でさまざまな加工が可能になる。個人的に突き抜けて好きなのは、マスコットキャラなんかで多い「狙って出してる変な声の豊崎」。以前新井里美の項でも取り上げたトピックだが、事前にモモ役ですでに仕事があった「To LOVEる」でペケ役のみっこが産休に入った際、代打を任されたのがまさかの豊崎。あのみっこボイスの代わりとか無茶振りやろ、と思ったら、異次元からの発声で有無を言わさぬ「豊崎版ペケ」を完成させた。この時の堂々たる「変な声」は豊崎ヒストリーではしばしばターニングポイントに登場する重要な要素となっている(後述のキャラリスト参照)。

 また、「変じゃない方向」に一気に持っていくことでキャラのシリアス度や年齢幅を大きく変動させることができるのは声優としての面目躍如。地声は文句なしに高いので役の幅は制限されそうなもんだが、端的に言えば「エロいおねーさん」的な文脈の時の豊崎ボイスは相当に強い。なんだろう、斬り合いがメインの決闘だと思ってたらいきなり最短距離で刺突をくらった時みたいなダメージがある。さらに何故か分からんがこの音域のくせしてショタなんかも割といける。もはや、一度人類が受容してしまった豊崎ボイスには縛りなどないかのようである。

 Sphereでは最も身長の高い豊崎が、ちんまい彩陽の隣で躍動している様子を見るのが本当に楽しくて、神はよくもまぁこんなユニットを地上に完成させたもうたものだと思う。歌唱の方向性もね、ガチすぎる彩陽に対して残り3人はそれぞれの攻め方で対抗するわけだが、完全に軸線のズレた豊崎ラインが何故か他3人のパワープレイにいい具合に絡むんですよね。奇跡の人材が奇跡の起用で奇跡のマリアージュを見せたアイドル時代。Sphereの歴史も豊崎の歴史も、まだまだ奇跡の連続ですよ。

 

 

 

・お勧めキャラ3選(ブログ内言及量がやたら多くて大変だった

 

・「ケンコー全裸系水泳部 ウミショー」より「蜷川あむろ」

 事実上のデビューにして、すでに「型」が出来ていたことが分かる豊崎オリジン。ちなみに、誰にも伝わらないのであんまり披露してないのですが、わたしゃ今作のOPが好きでして、カラオケでもたまに歌ってます。

 

・「けいおん!」シリーズより「平沢唯」

 これにてHTTコンプリート。まぁ、レジェンド枠なので今更何をか言わんや、という感じではあるんですが。いつぞやのアニサマのシークレット枠でHTTが登壇した時の会場がぶっ壊れそうな程の観客の大歓声も大好きだし、当時熱狂していた身からの思い出として、2期発表の時の「もう1回!」はマジで号泣した最高の瞬間だった。

 

・「とある科学の超電磁砲」シリーズより「初春飾利」

 初春も、「異次元存在を豊崎ボイスが強制的に規定した」キャラな気がするんだよな。レベル5という妖怪が跳梁跋扈する学園都市、そんな中で実は一番のブラックボックスだった初春。普段のぽやぽやから想像も出来ないその超性能をもこの声ならば規定できるのである。ほんと、今作の友情は全部があったけぇ。

 

・「聖痕のクェイサー」より「山辺燈」

 ミューレは基本的に裏仕事はダメな事務所だと思うんですが、裏じゃなくて表で放送されるアニメであればどんだけ喘ぎ声をあげてもセーフなわけですよ。アンダスタン? ……キャリアの初期でこういう仕事もぐびぐび飲めるの強いよなぁ。(なお日笠)

 

・「花咲くいろは」より「押水菜子」

 ぼんぼれる女子高生。作中では一番の常識人ポジションであるが、菜子関係のお話が最も炸裂するのは実は劇場版なので、未視聴の方はぜひそちらもチェックしていただきたい。この辺りからのサンプリングが「変な声に押さず、エロさを滲ませる豊崎ボイス」のちょうど良い事例。

 

・「ゆるゆり」より「池田千歳」

 頭のおかしい豊崎キャラの一例。豊崎ボイスによって色々な原罪を無に帰す権利が得られるため、作中での暴走が不問になるのがずるい。「関西弁で傍から適当なこと言っていいとこ持っていく豊崎」というフォーマット。

 

・「47都道府犬」より「徳島犬」

 「徳島が輩出した有名声優」というステータスを独占している豊崎。今となってはufotableのお膝元として結構なアニメ県になっているわけで、これもまた天の配剤といえるのかもしれない。ほんで徳島犬かわいい。

 

・「UN-GO」より「因果」

 これも豊崎マジックの1つの体現だろうか。普段はショタのくせしていざとなるとハイパーエロ悪魔になるという意味の分からない設定が全部容認される世界。

 

 

・「ディーふらぐ!」より「船堀さん」

 ふーなぼり! ふーなぼり!

 

・「かみさまみならい ヒミツのここたま」より「メロリー」

 ここたまみたいな人外(マスコットって言えよ)は豊崎のホームグラウンドなわけだが、今作では「お歌が大好きなアイドルここたま」という役柄を手に入れ、合法的にエンディング歌唱も担当した。これがまた良い歌なのである。やっぱ豊崎ソングは魔力がある。

 

・「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズより「ゆんゆん」

 被虐系あいなま。ゆんゆんの立ち位置の恵まれてんだか恵まれてないんだかよく分からないバランスはほんとに絶妙で……めぐみんと比べると確実に常識人枠なのに、それでもなお紅魔族としてのイカレ要素を垣間見せるのもほっとけない要素。

 

・「メイドインアビス」より「マルルク」

 豊崎ボイスの越境性がよく分かる鬼門。開けちゃいけないけど開けてしまいたい誘惑に逆らえない、禁断の存在。

 

・「ゆるキャン△」シリーズより「犬山あおい」

 作中屈指の名物キャラである犬子。その嘘くささこそが許されざる作中最大の悪意であるにも関わらず(?)、何故か最も愛されるキャラであるという不思議。全てはおっぱいが解決するのかもしれない。…………嘘やで〜。

 

・「慎重勇者」より「リスタルテ」

 「なろう世界の女神像」に風穴をぶち開けたタブー存在。これこそが「かっ飛ばし豊崎」の真骨頂である。思えばこのジャンルの先駆者が駄女神アクアであり、事務所の後輩・雨宮天の偉業だったことを考えると、先輩が負けじとその存在感を示した仕事ぶりって大きいですよね。

 

・「ミュークルドリーミー」シリーズより「みゅー」

 作品世界の突端にして最大のカオス。桜井弘明による無茶苦茶世界で一番無茶苦茶やってるのに一切お咎め無し、やはりこれこそがあいなまギルティなのである。拾ったのがゆめちゃんでほんとによかったなこの野郎。

 

・「出禁のモグラ」より「マギー君」

 可愛かったです。ほんとに変な声が「多分レッサーパンダの霊ってこういうふうに鳴くんだろうなぁ、嘘だとしても鳴けよこんちくしょう」という気にさせる。ちなみに兼ね役で担当した限界主婦の咲良子さんもいいお仕事ぶりで、そのギャップがマジで神業。

 

・「CITY THE ANIMATION」より「にーくら」

 キャストだけを見ると「過去の京アニ作品オールスターズ」っぽさがあったCITY。そんな中で当然豊崎にもオファーがかかったわけだが、よりによってこのポジションである。ふざけ倒せるだけの余裕があるこの配役、唯をやっていた当時の豊崎からはどう見えるだろうか。

 

・「クズの本懐」より「皆川茜」

 私の中の豊崎クライシスは間違いなくこのキャラであった。それまでのぽわぽわふわふわな豊崎ボイスのイメージを完全逆利用したとんでもない造形、キャスティングした人間は鬼か悪魔かと慄いたものだが、終わってみればこれもまた豊崎ワールドの一部ではあるのか。人類は真剣に「魔の者」との付き合い方を考えるべきである。

 

 パワーで叩き込んでくる声優はまだ心構えできるが、一番怖いのは「気づいたら首まで浸かってる」タイプ。まぁ、今更警鐘を鳴らしたところで、大半のオタクは手遅れですけどね……。

 

 

 

・関連リンク集

番組感想・聖痕のクェイサー

みつどもえ 第7話 「ガチで愛してしょうがない!?

番組感想・UN-GO

2011年度・俺的アニメグランプリ(声優部門)

○劇場版「花咲くいろは HOME SWEET HOME

クズの本懐 第4話 「Bad Apple!!

新番チェック・慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜

出禁のモグラ 第7話 「結果しか見えない罠」

 

Amazonアフィリンク

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[10/22 とみしの]
[10/15 とみしの]
[10/10 とみしの]
[10/03 とみしの]
[09/30 Serra]
バーコード