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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 一応確認しとくけど、義妹となら問題なく結婚できますからね、第9話。まぁ、2人にとってはそういう問題じゃないってことなんだけども……。

 その感情に名前をつけたなら。2人の中にわだかまっていた感情に、それぞれが認識を与える。プールを巡るすったもんだのおかげで、悠太は沙季の過去に触れることになり、彼女のことを想い、彼女の立場を考えて行動することになった。「裏方さん」と言われてはいたが、そうしてさまざまな視点から客観的に見て最大限のサポートを施すことができるというのが悠太の人としての強みであるようだ。その結果、これまでの人生で与えられてこなかったものが久しぶりに手に入ったことで沙季はすっかり悠太を尊敬の眼差しで見るようになる。自分では思いもよらなかったことをやってくれた人、そして最大限に自分のことを考えてくれる、世界では母親に次いで2番目の存在。そんな特別になった人間に、素直に賛辞と感謝を送れるのは沙季が純粋に人として出来た部分なのだろう。

 そうして沙季からまっすぐな感情を返されたことにより、まず悠太が明確な「名前」を与えてしまう。まー、そりゃ花の高校生、男女複数人でのプールイベントなんてうらやまけしからんことをやれば誰だってテンションも上がるし、色んな妄想も膨らむ時期ではあるのだが、そんな時に隣に寄り添った水着女子から素直な褒め言葉をいただいたら、その結果完成する感情は「好き」に違いない。はっきりとそこに形を与えてしまったことにより、悠太は思い悩むことになる。

 まぁ、「好き」にも色々あるわけで、妹が好きな人間だってたくさんいるのだからその感情自体に何の問題も無いはず。なんなら上述の通りに義妹だろうがなんだろうがふつーに結婚までできるんだから、堂々とLOVEを育んでしまうことだってOKなはずだ。しかし、現状ではどうしてもその感情に負い目を感じてしまう。親同士の再婚がほんの数ヶ月前のこと。それまでの父親の人生を見ていればこそ、「男女関係なんて……」と面倒臭さばかりが先立つ状態。そんなタイミングで「実は妹になった子が好きになってしまったのですが」なんてことを家族で話したら、両親だってワタワタするだろうし、やはり社会通念上どこか変な目で見られることは避けられない。「裏方」の人間だからこそ、悠太はそうして渦中に飛び込む選択はどうしても躊躇ってしまう。そして何より、あの「契約」を結んだ沙季自身が、悠太のそんな感情に一番戸惑ってしまう被害者になり得る。そんな状態で、悠太は「妹」に負担をかけることなんてできない。

 と、悠太が一方的に思っているだけで……沙季は沙季で、ほぼ同じベクトルなのにちょっとレイヤーがずれた状態で悩みを抱えている。彼女はまだ、自分の感情に名前をつけていない。悠太同様に、はっきりと形を与えてしまうと心の中で無視できなくなってしまうという危機感は感じていたのだろう。これまでずっとつけていた秘密の日記、おそらくあと少し筆が進んでいたら、そこには明確に名を与えられた感情が表れていたに違いない。しかしすんでのところでブレーキがかかり、沙季は自分の感情にも鍵をかける。あえて明確に形を与えるために、口に出した言葉は「兄さん」である。尊敬もした、敬愛もした。ただ兄として。妹が頼れる兄を好ましく思うのは当たり前のことなのだ。そしてそれ以上ではない。そうして自分の心に別な名前を与えることで、沙季は何かを守り抜く決意をした。その決心に、2人の意志が寄り添っていないとしても。

 まー、2人同時に「緩やかな禁忌感」からすれ違い思いとどまる兄妹関係という形が明確になったので、ある意味ではフィクション的妹ものとして分かりやすい構図にはなった。そこまで明確に提示されていない「禁忌」なのだが、それも致し方ないと思える程度の交流であるし、ここまで形作られてきた2人の人間性を見ればこれもやむなし。視聴者目線だと、「多分この親連中なら、息子娘が付き合い出しても何も文句言わんだろうけどなー」と思ってしまうのだが、たった4人の家族の中の話、そう簡単に処理できるものではないだろう。悠太は「沙季が迷惑に思う」というので自制し、沙季は「悠太から言われたら断れないだろう」と相手のアクションを待つかのような姿勢で自分に蓋をする。互いが互いを言い訳に使いながら、奇妙な距離感は熱を増していく。

 今回もいい具合の演出が多くてじっとりしながらもただ見守ってしまう画面。結構色んなところに工夫が施されてるので使い回しのカットを繋いでるだけでも含みを持たせられているのが偉いね。個人的には、花火を見る2人がほぼ隣同士だってのにわざわざカットを割って別々に映るところに「どちらからでもない断絶」を感じとるし、その後の駐輪場のシーンで悠太がライトの光の中に入れず思い悩むカットなんかも悠太の人間性がよく表れていて興味深い。決して望んで「裏方」になってるわけでもないのだが、なかなか自分の人生においても「主人公」に足を踏み込めてないご様子。沙季がこんだけの内容、こうした構成のお話でことさらに「主観:客観」という言葉を使っているのも暗示的で、今回のように沙季視点から始まって悠太視点にスイッチしたりするカメラの置き方も、今作のじりじりした心情劇の表出として面白い。

 まー結論としては「さっさと付き合っちゃえよ」しか出てこないんですが、世の中の義理兄妹の皆さんは、マジでどんな距離感で接してるんでしょうかね。それとも、年頃男女の義理兄妹なんて、ほんとにラノベの中のフィクションでしか存在しない概念なんでしょうかね。

 
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 あれがデネブアルタイルベガ、第7話。夏の大三角は割と目視でも分かりやすいですよね。なお、夏の大三角には四角直線などのバリエーションが存在します。

 焼塩編、完全決着。ハッピーエンドの向こう側とは題されているが、さてこれはハッピーなのか。もしハッピーだとしたら誰にとってのハッピーだったのか、惚れた腫れたの問題ってのは、なかなか一筋縄ではいかないものであります。

 事態が丸く収まったのは、ほんとにただ「関係者全員いいやつだったから」の一言に尽きる。中でも渦中の焼塩本人が突き抜けてイイ奴だったのでこんな素敵な「負け」エピソードになっているわけだが、綾野、焼塩、朝雲、温水、あと多分八奈見という人間模様の中に、ちょっとでもはみ出してしまうやつがいたらドロドロの愛憎劇にまで発展していた可能性があり、全ては綱渡り。前回の事件は、そんな綱を踏み外して一気に奈落へ落下しかけたその過程だっただけの話だ。結局そのまましがみついて渡りきれたのは、焼塩本人の人間性によるところが大きい。

 強いて一番「悪い」人間をあげるとしたら八奈見になるだろう(まぁ、法的な悪で言えば朝雲だろうが)。彼女はことの顛末を外野で(なんか食いながら)見守りつつ、焼塩の友人というポジションから彼女を応援しようとしていた。当然自分と重なる部分は意識していただろうが、それでも他人事だったら好き放題に言える。八奈見はまるで自分の失恋の鬱憤を晴らそうとするかのように、焼塩を焚き付けて略奪愛に走らせるプランもあったに違いない。でもまぁ、そこで踏みとどまって言わなかったあたりは八奈見も決して「悪い子」じゃないことの表れ。外付け倫理装置の温水が頑張ったこともあり、文芸部と焼塩の関係性はただ「慰めに来てくれた頼れる仲間」の範疇にとどまった。

 そうしてみんなから力をもらった焼塩は彼女らしくきちんとケリをつけることを決意する。そのまままっすぐ綾野にぶつかっても結果は変わらなかっただろうが、事前に朝雲が単身乗り込んできたおかげで女子2人で膝を突き合わせて対話できたのも結果的にいい方向に働いたんじゃなかろうか。朝雲が悪い子じゃないというのは焼塩ならずともすぐに分かる部分だろうし、焼塩が「綾野の最大幸福」を優先する場合、「今カノ」の人となりを知るのは重要な行程だ(別に焼塩は元カノでもなんでもないが)。焼塩と2人で対話しようとしたその姿勢自体も評価対象となり、彼女の中で「もう綾野のことは全部朝雲に任せる」という決心がつけられたのではなかろうか。

 そうして迎える決戦の日、舞台は出会いの場所、夜の小学校。とっくりと語らう幼馴染2人の光景はどうにも甘酸っぱく、どこまでもいじらしい。ほんとこの距離感・この関係性で付き合わないとかいう選択肢があるのかよ、とすら思ってしまうが、どうやら今作において1対多というお付き合いの構図は存在しないらしい(そりゃまぁ)。焼塩はあくまで「幼馴染の親友」として一歩引き、「かつて綾野に惚れられていた」という歴史を誇りに、変わらず隣を歩き続けることだろう。もちろん、朝雲とも「親友」としての関係性を深めながら。……ほんと、2人同時に付き合っちゃえばいいのにね。最近のアニメを見てればそれくらい余裕でOKっていう脳になってしまうよな……。これがアニメ脳……。

 というわけでハッピーだったのは実は焼塩だったかもしれない、という晴れやかな「負け」でめでたしめでたし。まぁ、男と女の関係なんて、こんなシーンは現実にもいくらもありますのでね。どちらかというと現実感がなさそうなのは、エピローグ部分の八奈見の方かもしれない。「代理彼氏」って、アニメではよく見る役割だけど実際そんなことやる人間いるのかしら……。そしてラブコメなら鉄板のシチュエーションなのにきっちりとした前振りからフラグをバキバキにへし折ってくれる八奈見の剛腕。さすがでございます。自分の立場が分かってんなー。ほぼギャグ無しで進行した今回のお話、やっぱ最後は八奈見節を拝まないと終われませんからね。

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 心の在り方、第7話。本気でそっち方向に切り込んでいくなら、もう止められまいよ。

 前回夏生の過去エピソードが明かされ、「憧れのあの人」がアトリ本人なのかどうかが話題になっていたが、あまりに状況証拠が揃いすぎているせいで、夏生も認める以外になくなってしまった。もうちょい粘って違う可能性を出すと思ってたんだが、よりによって竜司にあんだけ綺麗に詰められたら言い逃れもできそうにないしな。小市民シリーズだったら30分かけてやる論破劇を開始10秒で終わらせてしまった竜司氏、なかなか優秀。

 そうして「憧れの人」が目の前のポンコツヒューマノイドであるというヤな事実を突きつけられてしまった夏生はどういう方向でバランスをとりにいくかというと、「自分の人生を変えたあの人がアトリだというなら、アトリにはそれなりの人格を持ってもらわなきゃいけない」という考え方の転換。いや、夏生本人がそこまで意識的に思考を向けたかどうかは分からないが、今回の彼の振る舞いを見るに、「もういっそアトリを完全に人間として扱えれば楽なのにな」という方向に考え方をシフトさせたのは間違いないように見える。それはもちろん日常生活のいざこざを回避するためでもあるし、「ロボットの心」というものがあればあったで興味深いという学術的な興味関心もあるだろう。問題は、そこに「心のあるヒューマノイドだったら愛せる」という思惑があるのかどうか。

 LIKELOVEの問題。まぁ、話はそれだけで片付けられるようなものでもないのであくまで夏生とアトリの関係性のいち側面を切り出すだけの行為だが、キャサリンが言ってるように「知識がないよりあった方がいい」のは間違いないだろう。夏生が過去のあの女性に未だ憧れを持ち続けたいならば、その関係性をLOVEにまで引き上げてやるのが周りの世話焼きババアなりの気の使い方。どう考えても性教育にしかならない導入で保健体育を行なったキャサリンだったが、はてさてどんな授業をしたものやら。とりあえずアトリには「恋愛感情」という特別な「感情」が存在することを外的知識として付与した。

 ただ、こっからがヒューマノイドの難しいところでね……まず、夏生からアトリに向けての感情は今回大幅に方向修正して以前よりもかなり柔和なものになっている。それはもう、恋愛感情を向けてもいいかもしれない、というくらいに思い切ったシフトである。まぁ、これまでのアトリの言動を見れば不可能とまでは言い切れないのでその判断は一旦良しとしよう。

 こうなってくると、問題はアトリ側である。彼女はこれまでずっと「夏生のため」と言って動いてきたわけだが、さぁそれはLOVEという「感情」にまで成熟するものなのだろうか? 知識は入れてもらった。「感情のようなもの」を表現するだけのスペックもある。そこまでの条件は揃っているのだが、さぁそこから「恋」が生み出せるのかといったら、これはまた一段上の問題である。夏生は何度も「アトリは本当に人間同等の感情を発生しうるのか」と検討を重ね、最終的には「その可能性もある。そうあってくれれば嬉しい」に帰着した。そして、「そうあってほしい」という夏生の「望み」を受け、アトリは「夏生の願いを叶える」方向に動くように設定されているのだから、次なる目標は「夏生の望む通りに感情を身につける」ことである。しかし、夏生の希望に従うような動きを見せれば見せるほどに、それはあくまで反応としてのプログラムの範疇に収まってしまうようにも見える。結局感情なんてものは他者との関係性の中で自己に内在しているものを認識する以外にないわけで、今のアトリにそれを認める機能があるのかどうかは分からない。どこまで行っても「あるかもしれない心」であり、夏生が認めれば認めるほどに、アトリの中でそれは未解決のままで残されることになってしまう。……意外に厄介な問題ではないか?

 今回はサブタイ通りにデートしてるだけで終わってしまったが、まだまだ荒事を起こそうとしている連中は控えている様子。ここからもう一波乱起こった後に、夏生の目にはアトリがどう映るんだろう。

 
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 今回ロンドンの男の子ポール役を演じた声優さんは将来Wikiに「キン肉マン 完璧超人始祖編:ポール」って書かれるんだよな……第7話。後から見て「誰やねん」ってなる。まぁ、新人さんらしいのでポールを足がかりに頑張ってください。(いきなり何の話?)

 でもポール君が今作の中で果たした役割はとても大きい。キン肉マン名物「友情パワーの大切さを伝えてくれる無垢な少年」であり、テリーにぶん殴られてキン肉マンに火をつけたり、幸福の青い鳥ブルーサンダーを連れてきてくれたり、過去にも困った時にはぽっと出の少年にお世話になっているのだ。今回そんな少年が示してくれたのは、今作における悪魔超人の立ち位置、というか上手い使われ方。原作ではすでにステカセがウォーズマンリスペクトを匂わせてその辺を示してくれていたが、アニメではそこがカットされていたのでこのアトランティスが明確に示してくれた「昔戦った正義超人たちのことは尊敬してるんだぜ」というムーブ。カーメン・BHにその要素が1ミリもなかったのでここまで原作を読んできた読者もちょっと意識の外に出ていたことだったが、そこをよりにもよってアトランティスが示してくれたことにより、おっちゃんたちはすっかり悪魔超人にキュンキュンしてしまったのである。

 だってさぁ、アトランティスだよ? どっかでインタビュー受けた安元も言ってたけど、ロビンのマスク握りしめての「ケケケ〜!」は当時数々の少年少女にトラウマを植え付けたに違いない。悪を自称する悪魔超人の中でもとびきりの汚れ役、それがアトランティスだったのだ。そんな彼がさ、曲がりなりにも自分が倒した相手にきちんと敬意を払っていることがわかり、かつての因縁を思わせるリングで次々にエモを展開してくれるわけじゃん。この展開を読まされたら、もう「そうか、この新しいキン肉マンはこういうシナリオ作りができる作品なんだ……」って全面降伏するしかないじゃん。アトランティスの一番上手い使い方は間違いなくこれだよ。

 冷静に考えりゃ変な試合なんだよ。そもそも「水棲超人って何?」って話で、多分アトランティスもマーリンマンも日常生活はふつーに地上で送ってるんじゃねぇのか? 肌が乾くと死んだりするんだろうか? そんなよく分からん、ふつーの漫画だったら噛ませポジにしか見えない変な「水中専用キャラ」がさ、よりによって水上リングでぶつかって互いに水中での強さを主張しあう。これだけ聞いたらどんだけしょっぱい試合だよって思うよ。ほんとなら一番かわいそうなのはアトランティス当人で、今まで独占してたはずの「水の中で強そうな超人」っていうアイデンティティを完全に奪われてオリジナル要素を全剥奪されかねないんだから。マーリンマンの方も、露骨なキャラ被りの中で完璧超人らしい強さを見せつけなきゃいけないとかいう無理難題を押し付けられ、最終的にはヒレを回すくらいしかやることないわけですよ(キン肉マンの超人、とりあえずパーツ回転させすぎ問題)。

 しかし、この試合が6つの試合の中でもトップレベルの激おも感情増し増し試合になってるのは全てアトランティスの動きのおかげ。ロビンへの敬意、ロビンの思い出語り。「そうか、お前にとってあの一戦ってそんなに大切なものだったんだな……」っていうだけでおっちゃんたちは「朝まで呑もか!」ってなるじゃない。いいやつだなぁ、アトランティス。

 そんなアトランティスの特訓シーン、アニメではちょい追加されており、ステカセにも蹴られたり、なぜかカーメンがのどの上に乗ったりしてた。原作だと全然気づいてなかったけど、アトランティスが「岩のような皮膚に変化して……」って言ってるシーンでアトランティス殴ってるのがよりによって魔雲天だったからちょっと笑ってしまった。その後のアトランティスが感慨深く喉を触ってるカットは原作コミックでは連載版から描き直しが入っている特別なシーンだったし、ほんとにいいアニメとして描いてもらっています。ところで、原作時点で思ってたんですが、「ウィークポイントをストロングポイントに変える」ってのが悪魔超人的発想だってのはいいんですが、アトランティスがこんだけ苦労したってことは、キーパーツを無効化して呪いのローラーまで取り付けたサンシャインってどんだけ努力を重ねた結果だったんだろうね。

 閑話休題、こうしてアトランティスばっかり持ち上げるとマーリンマンが不憫な気もするが、彼は彼で「こやつ受け身が巧みすぎる」というアトランティスの変な台詞でフィーチャーされた「受け身のうまさ」がしっかりアイキャッチネタで活かされてたり、ちゃんとリスペクトのある描かれ方にはなってるんですよ。説明がないとどう考えても「魚が口の中から浮袋を出したなんて一瞬でわかんねぇだろうなぁ」っていう必殺技も含めてね。多分、今後「キン肉マンカルトクイズ」とかが作られた時に難問になるであろう必殺技第1位、ピラニアン・シュート。

 原作3話区切りが基本なのでよもやのところで今回はおしまい。いい見せ場作ってもらったなぁ……。

 
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 今作で唯一にして最大の問題はもしかしたら義妹よりも義母の方がエロくて気になることかもしれない、第8話。まぁ、甚大なる補正がかかってる可能性もあるが……こないだ某所で見た母娘の(中の人の)トークが眼福でした。

 今回はタイトルの「義妹」の方も引き続き気になるのは当たり前だが、どちらかというともしかしたら「生活」の方が注目すべき要素だったのかもしれない。何しろ今回の1話で何が起こったかというと、「悠太が沙季のことを思い、プールに誘う」→「沙季、拒絶」→「悠太頑張る」→「沙季受け入れる」というだけの話。それ以外のキャラはほとんど登場もしないし、悠太だって頑張るっつっても何か特別なことをしたわけじゃない。何となく沙季に寄り添っていただけだ。こんだけ何もない平熱な状態なのに、視聴中に特に退屈だとは思わず、環境音楽のようにその「生活」が流れていくという何とも不思議なテイストは相変わらずである。

 個人的に今作で気に入ってる部分は、音響の使い方。基本的にBGMも抑えめな演出方向になっているのだが、おかげで細かく入るSEなんかが印象深く聞こえてくる。今回でいうと、例えば沙季が聞いていたカセットテープのケースに手を触れてがちゃんと崩す音。世代じゃない人は分からんかもしれないが、確かにあの音か「カセットテープのケースの音」だった。わざわざ画で見せずにこのSEで「何かを崩さなきゃいけない」という沙季の心情を示すあたり、音の持つ効果をきちんと活かしている。

 あとこれは単純に心地よいってだけだけど、朝食シーンでトーストにバターを塗る音。よく焼けたトーストにバターナイフを乗せるザリザリという音が食欲をそそる。そして当然そんなトーストを食べる時のさっくり音。このシーンはいかに朝ごはんが美味そうに見えるかが重要なので、音の持つ力というのも案外バカにできないわけですよ。

 というわけでそんな「朝食」とか、何気ない日常のワンシーンから紡がれていく2人の関係性。今回はざっくりまとめると「沙季が余計な誤解を解いて悠太の歩み寄りを受け入れる」というお話なのだが、2人にとって、互いのイデオロギーのすり合わせというのは単なるラブコメとかと違って「家族の今後の生活」にずっと影響するもの。だからこそ悠太たちもその辺は意識して強めに主張している。そして、こうした何となくの「生活」ってのは意識したからなかなかどうなるってもんでもないのだけど、逆にちょっとしたことで大きく変わっていくものなのかもしれない。今回の沙季は、初めて悠太に朝ごはんを全部任せることにしたわけだけど、彼の口から出てくる提案はちょっと新鮮だったり、彼の何気ないパンの食べ方に不思議と興味が湧いたり。「朝ごはん文化」なんてものは各家庭で色々と違うことの代表みたいなものだが、それを意識して、ちょっとずつ合わせていける。そんな気持ちになった沙季は、間違いなく悠太へ一歩歩み寄れたのだろう。

 まぁ、そんな悠太は「何となくの習慣で」自転車を持ってきちゃったわけだけど……「生活」って、そんなもんですよね。

 
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 玄田さん、復帰できるといいなぁ……第7話。先ごろ体調不良による休業が発表された玄田さん、こちらの作品ではまだ頑張ってくれてました。まぁ、年齢も年齢だししょうがないとは思ってますけどね。ここ最近はちょっとずつ衰えも見えていた気がするし……持ち味がハードな声音の人はやはり大変だよなぁ、としみじみ思います。ちなみに隣ではさらに年配の麦さんがいつも通りにへろっと活躍されてます。すごいよね。

 タマ編完結。個人的にはここまでがコミックで事前に読んでた部分なので、来週以降の展開は何も知らなくて楽しみになってます。異世界冒険ものとしてはそこまで奇を衒ったものではなく、バトル要素なんかも割と少年漫画的な王道を行ってる作品だとは思うが、センセーの持つスキルが独特なのでその辺りの絡みで充分に個性は出せてると思ってる。元々「転移者を送り返す」と言われていた能力だったがそれはあくまで「作家として語ること」の一環であり、今回は仲間のタマに対して同様のスキルを駆使することで彼女の真価を発揮させることができた。まぁ、カイバラのグラトニーを止めた機構とかはまだ謎なのだが(有毒なので本能的に捕食を拒否しただけなのかしら?)、最弱最弱言われながら、このままどんどん傲岸不遜にチートの道を突き進みそうである。また、僧侶・武闘家・盗賊とパーティー編成もそこそこ安定してきてるし、もう1枚前衛職が揃えば(全員の動機はヘンテコだが)割と真っ当な冒険者パーティになるのかもしれない。まぁ、今作の場合「冒険」すらあまり必要ない要素なのだけど。

 あとはまぁ、冒頭の玄田さんの話でも触れたけど、「いいキャスティングだなぁ」っていうのが一番のお楽しみポイントですかね。タマ役の鈴代紗弓がハマっているのはもちろんだが、やっぱり個人的に無視できないのはその兄・レオン役の内山夕実。ゆーみんはさぁ、ここ数年でしっかり業界でも不動のポジションを手にしたよねぇ。前々から応援してた身としては、こうして中堅ポジションの世代でしっかり足跡残してくれる役者になってくれるのが一番嬉しい。ゆーみん、るみるみと実績を重ねたところになぐりこんでくる悠木碧像、あまりに解釈一致である。あとはまぁ、神谷・小野Dが楽しくやってくれてればそれで。カイバラは結局最後まで1ミリも救いのない状態で殺されたのが実にらしくってよかったですね。

 さて、この調子だと魔王殺しの転生者たちを1人ずつ排除していく流れなんだろうけど、他の連中にどんな癖の強いのが揃ってるか、今から楽しみですね。

 
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 地下資源館が聖地認定されるアニメもおかしいし、のちに梅ジャム×鹿カレーの同人誌が
出てしまいそうなアニメもおかしい、第6話。地下資源館、ちょっと面白そうやんけ。

 なんかもうね、基本的にプロットがちゃんと面白い。前回の流れから温水が修羅場に巻き込まれるだけかと思ってたら、あれよあれよとダブルデート(?)に持ち込まれてしまう意味不明な流れ、そしてその場にいる全員が絶対に悪人じゃないのにそれぞれの方向にポンコツなもんだから勝手に事態が変な方向に転がり続けるという。みんなして後のこと考えずに身体はってる(何かを犠牲にし続けている)あたりはスラップスティックな笑いである。そんでドタバタしてるからギャグアニメなのかと油断させといて、きちんと青春部分は締められるだけ締めてくるからな。その温度差で心臓がギュギュッとされてしまうこの感覚も気持ちいい。今回はなんと言っても焼塩さんの言動の全てがギュギュッとなりますよね。いや、そもそもおめぇがデートについてこなきゃよかったやんけ、とは思うのだが、告って振られたわけじゃないので友達としていろんな場所にホイホイついて行ってしまう現象はすでに八奈見からも報告されてる事例だからな。……こうしてみると鈍感だった男の方に責任があるように思えてくるが……小鞠の時の部長さんはまだしょうがなかったが、今回はやっぱ最終的に「全部綾野が悪い」でファイナルアンサーにならんか?

 まぁ、そうしてホイホイついてきてしまった焼塩。単にそれだけだったら被害は少なかったかもしれないが、よりによってお互いに「ダブルデートなのだ」という勘違いのままで展開してしまったため、温水や焼塩は綾野&朝雲を2人にしようとするし、綾野の方は焼塩を引っ張り込んで八奈見と温水だけで行動させようとする。その結果互いの意見がすれ違い、ぽろっと漏れ出てしまった焼塩さんの秘めたる気持ち。……まぁうっかりはうっかりなんだけど、そのことを責めるわけにはいかないよねぇ……そこに至るまでの彼女の追い詰められた状況も同情しかないし。2人の様子に胸を締め付けられてる焼塩の描写、見てていちいちしんどい。

 今回のプロットで評価すべきは、こうした一連の「勘違いからの悲喜劇」みたいなプロットも、きちんと今作のメインテーマである「負けヒロイン」に沿っているということ。焼塩は負けたと思って行動しており、何度も出しているように「負け終わった負けヒロインってもう単なるサブキャラなのでは?」みたいな状況を、わざわざ追い焚きして再び「負けてないかもしれないヒロイン」にまで持ち上げ、もっかい落とす。いや、今回に限っては朝雲さんだって色々迷ってたみたいだし、落とし切らずに「朝雲さんが負け側にニューエントリーする可能性すら?!」という状況で振り回す。徹底して勝ち負けを意識させてふるいにかける、考えようによっては鬼のようなシナリオライン。そして、負けを認め、その苦しさに悶えるヒロインがまた一つ輝くのである。そうして焼塩が負けてくれるからこそ、温水が発する「あいつには追いかけてくれる主人公がいない」という歯の浮くような台詞も説得力が増すんですよ。温水の「いや、女の子4人とお泊まり会とか、どう考えてもお前がハーレムものの主人公やんけ」みたいなポジションなのに別に「勝ち組」に見えない位置取りは本当に見事なものだ。

 そしてそんな主人公に「まぁ、確かに勝ててないわな……」みたいな諦観を持たせることだけが唯一にして最大の目的である八奈見さんも見事なものだ。この炭水化物の奴隷、回を増すごとにほんとに単なる糖尿病予備軍にしかなってないのに、少ないカットでヒロイン力というか、阿漕な萌えパワーみたいなものを発揮するのがとてもうまい。ずるい奴め。そんで旅行に帯同してるのがBL先輩と小鞠ちゃんというセッティングもこれまた地獄のような話で、考えてみりゃ、「イマカノに負けた焼塩を慰めようぜ」って駆り出された一団の中で「同じ男を取り合ったイマカノと負けイン」が仲良くマッサージ受けてるのも凄まじい話なのよ。小鞠ちゃんが小鞠ちゃんだったから成立してるわけで……BL先輩、どんなつもりで小鞠ちゃんを引っ張り回してんだよ……って、小鞠も楽しんでるから問題ないんだけどさ。「こういう女どうしの関係もあるよ」ってことが克明になればなるほど、今の焼塩の不便さがさらに際立っちゃうんだよなぁ。

 ……五平餅食いに行こうかなぁ……(人類は炭水化物から逃れられないので)。

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 このアニメで聖地に道頓堀が入ってくるのは絶対おかしいよな……第6話。アトリにカニカマ食わせたらどんな反応するんだろう。きっとカニより美味しいというに違いない。高性能ですから。

 今回は暴力沙汰一切なしの平和な進行。騒動の火種であったキャサリンを取り込んだおかげで当座は危険性も薄くなったのか、島の平和な部分にクローズアップする穏やかなお話であった。まぁ、アトリが謎と問題を孕んだヒューマノイドであることに変わりはないので、いつまた良からぬ輩がやってくるかはわからんのだけども。こないだのスクラップ屋の親父みたいなごろつき程度だったら夏生たちの戦闘力でもギリギリなんとかなったが、どうにもアトリはそんな適当な理由で襲撃されてるとは思えないだけの不穏さがあるんだよな……今後もっとどでかい悪者たちに襲われた時に、アトリも夏生も周りの人たちを守りきれない気がするんだけど、その辺は大丈夫なんだろうか。

 まぁ、今はそんなことを気にしてもしょうがないので青春を満喫する方向で。夏生が本格的に学校活動に参加することになり、どこで噂を聞きつけたのかちょっとずつ生徒が増えているという。島全体の様子ってなかなか分からないんだけど、スクラップ屋が店構えてた「商店街」みたいなところはあったし、一応は社会が存在してる場所なんだよな。どうにも夏生周りのお話だけだと無人島でサバイバルしてるみたいな感覚になってしまうので「あれ、人いっぱい来るやん」というのでちょっとびっくりした。今回学校に増えた連中は「学校の設備が崩壊し、教師もいなくなっちゃったからもう来る意味がない」というので愛想を尽かした連中だと考えると別におかしなことは何一つしてないのだろうが、そんな連中がたかだか夏生1人の投入で戻ってくるってのも変な話ですけどね。昼日中だけ授業を受ける分には電気の存在ってあんまり関係ないわけだし。リリカみたいに電気があるならもっと勉強したいっていう志の高い子供が他にもいるのかしら。

 そう考えると、竜司が言っていた「それなりにいい男の夏生目当てで来始めた女子生徒がいるかもしれない」というのは軽口のつもりだろうが案外的を射た分析だったのかもしれない。ま、単に人が集まってるところにはさらに人が集まってくるってだけなんでしょうけどね。こんだけの規模で集団生活を営んでいたと考えると、やっぱ食料事情はどう考えても厳しい気がすんだよなぁ。「かつてのスーパーなどの施設から在庫品を補充する」っていうサルベージ生活で大人数を支えられるとも思えないし……まぁ、スイカは育ててるみたいだし、最低限の農耕程度なら安定した生産基盤はあるってことなんだろうな。見れば見るほど、やっぱりこの世界のことがよく分かってねぇな。

 分からないついでにもう1つ投げておくと、夏生のサルベージ業の方もどういう立ち位置なのかはよく分からない。現在夏生が所有している財産でダントツで貴重なのは当然アトリのはずだが、周りの設備から考えると潜水艦だって負けず劣らず貴重なものだと思うんだけど、そんな貴重な資材をあんまり有効利用してるように見えないんだよな。爺さんの時計探しとか女の子のぬいぐるみ発掘なんかより、絶対にもっと有効に使う方法あるだろ。それこそこないだの樹脂の確保みたいな、もっとダイレクトに島の生活水準の向上につながるものがありそうなもんだが……そういう調査はあんまりしないんですかね。いや、やってたからこそアトリが発掘できたのか。まぁ、そもそも潜水艦の燃料がどこから来てるかもよくわかってないんだけどさ。

 などなど、平穏な日々になるとやっぱり周りを取り囲む諸々の要素に目がいって気になる要素は多いのだが、「こまけぇことはいいんだよ」ってんでアトリがブンブンロケットパンチを振り回してればそれでいいという風潮もある。ついに歌い始めちゃったし、夏生の過去話のネタバレも一瞬でやっちゃいましたね。高耳神社における小糸とエルダの関係性と全く同じで、幼少期の夏生はアトリに命を救われた……ってことでいいんだろうか? 流石にだとしたら夏生はもうちょい覚えてそうなもんだけど……アトリが失った記憶にはまだ裏がありそうだよね。こっから幸せな方に振れるのか、ハードな方に転がるのか……。

 

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 なんで最後の提クレバックがよりによって「ニードロップミスったダルメシマン」なんだよ、第6話。流石にそこ取り上げるのはかわいそうやんけ、ただでさえ不憫なやつなのに……。

 BH! BH! BH! というわけでまるまる1話分ブラックホール戦。原作連載時には悪魔超人たちの登場で一気に読者たちがヒートアップし、ステカセの善戦でさらに加速、カーメンの醜態で4コマガイジンのように一旦座り直した我々だったが、このブラックホールの戦闘は悪魔軍の初勝利というだけでなく、全く意味が分からない上にあまりに子供向けなゆでイズム全開だったためになんか別な感情にもスイッチを入れてくれる素敵な試合となっている。アニメで初めてキン肉マンを見る視聴者ももしかしたらいるかもしれないが、流石にこの試合は「は? 何言ってんだ?」と思うパートが多かっただろう。安心してくれ、根っからのファンだって何されてるかは分からん。ゆっくりキン肉マンの味を覚えていってくれ(お口に合わなかったらバッドラックだ)。

 しかし、毎度のように原作と比較していくと、今回のアニメ化、ほんとのほんとにスタッフがガチでシナリオ検討してくれている様子がよくわかるものになっており、なんと、意味が分からなかったゆで展開を多少なりとも意味のわかるものにしようと細部をいじってくれている。原作ファンもちょっと感動したと思う一番の変更点は、意外にもダルメシマンの放ったサリベーティングシールドの効果であった。ブラックホールの影殺法を封じるための方策、かつてキン肉マンはサンマッスルという謎の発光現象で「強い光を発する」ことでリング全体を照らして影を消滅させたわけだが……ん? 強い光が影を消す? どういうことだ? ……ま、まぁ、なんか、そういうことよ。そして原作でのサリベーティングシールドは、なんとリング全体を覆ってしまうことでブラックホールの影を消すという、犬ならではの実にクレバーな対策法で……ん? 太陽を遮って影を消す? どういうことだ? ……。

 いいかいみんな、落ち着いて聞いて欲しいんだが、俺は原作を最大限楽しんだ上で、今回のアニメ放送を見た今の今まで、この展開に1ミリも疑問を持ってなかったんだ。「犬がよだれで影の対策するなんて、またアホみたいな技だぜ!」とは思っていたが、その効能に疑問は一切持ってなかったんだよ……これがゆでたまご脳だ。調教の成果だ。……ものの分からぬ幼少期はまだしも、おっさんになった今でもゆで論法に丸め込まれることってあるんだな……そうだよ、冷静に考えれば、太陽を隠すシールドを作ったら影は消えるんじゃねぇよ。単にもっとでかい影になるだけだよ……。なんで気づかなかったんだ……。

 という事実にアニメスタッフは気づいてくれたんでしょうね。「どうします、これアニメで絵的に嘘はつけますけど……」とは思ったかもしれないが、ブラックホールという「影」に対抗する手段としては、やはり「光」の方が画としても映えると判断したのだろう。アニメ版サリベーティングシールドは、単なる覆いではなく「太陽光を乱反射させて光源を増やすことにより、あたかも手術室の無影灯のように影を消す光源」という概念になりました。わざわざテリーを使って解説させるくらいにはお利口なこのアイディア……なんて優秀なアニメスタッフなんだ……。

 まぁ、もちろんその後の展開もバリバリゆでイズムなのでそこだけお利口にしたところで焼石に水なんですけどね。これもアニメで初めて気づいたんですが、ダルメシマンが影の中のブラックホールを特定するくだり、最初は「俺は開始1不運でお前本体の匂いを覚えたから、分身したとしても嗅ぎ分けられるぜ」って言ってんのに、襲撃時には「さっき本体に唾液でマーキングしておいたのさ!」って言ってんの意味わかんないよね。一応「本体っぽいやつを覚えた」→「8メンキックの時にマーキング」→「だから影に潜っててもわかるよ」ってことなんだろうけど、どう考えてもマーキングのくだりは不必要なんだよ。

 あと、これはアニメ用に分かりやすくするための改変だと思うのだが、原作だとダルメシマンの嗅覚は人の1京倍だそうですが、アニメでは「1ケイ」という音が分かりにくいということで「犬の嗅覚が人間の1億倍、そして俺の嗅覚は犬の1億倍」という表現に変更されております。こういう細かいところが気が利いてるし、序盤の攻防ではコブラツイストによる細かい絡みも追加。ブラックホールの技巧派な面もチラ見せしてくれている。

 そういや前回「多彩で小器用な超人はキン肉マンだと貧乏くじ引きがち」みたいな話をしたけど、今作になってその下馬評をひっくり返したのがブラックホールさんかもしれない。こんだけ意味のわからない能力持ちなのに最終的に2勝ですからね(ネタバレ)。今じゃすっかりスプリングマンに続いて悪魔超人軍No.3的なポジションに固まった。こんな無茶苦茶な設定の超人のくせして。ちな、私は7人の中で一番好きなのが彼だったりします。やっぱフォルムが刺さるのよなー、子供心にこの不気味さはほんとツボだったからさー。中の人の宮田俊哉も善戦してくれたんじゃないでしょうか。

 そんなBHが見事なゆで理論を展開して華麗なる1勝。新オリジナル技のフォーディメンションキルもなんの説明もなく出てきた割にはちゃんと格好いい模範的なドロップ技のデザインに仕上がっている。ぜひ、機会があったら更なるスピンオフとかで四次元殺法コンビには再活躍の場を与えてあげて欲しいです。

 

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