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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 千・秋・楽! いやさ大・団・円!!! 最終話! まぁこれ以外の終わり方はないでしょう。シリウスよ永遠なれ!

 もう、あんまり細かく言う必要もない予想も期待も裏切らない最終回。音楽メインのアニメなら「最終話はとっておきのライブを!」というのがすっかり定番の文化となったが、こちらの作品ならもちろん最終話はたっぷりととっておきの舞台を披露する。舞台演劇がテーマの作品ならそれが当たり前。最終話だからって東京タワーをぶっ倒してタワーブリッジにしたりしてはいけないのだ。いや、ごめんなさい、それでもいいです。

 たっぷり時間を使って集大成となる舞台。今作独自の「舞台空間」の演出が常時発動しているので作画クオリティがとんでもないことになっているし、そのクオリティで描かれているシリウスの舞台も常識がぶっ壊れているので色々とんでもない。あんなん、どうやって舞台演出で作り上げてやがるんだ。そりゃ大演劇時代も来るだろうよ。あんなもん、何回も観たいに決まっている。まぁ、おそらくは炸裂していたエフェクトの半分が舞台効果で、残りの半分は八恵やここなのセンスによる幻視のオーバーフローなのだろうが。とにかく短い時間で「集大成となるめちゃおもしろそうな演劇」が描かれればそれでOKなのですよ。この1クールですっかりシリウスに魅入られた我々視聴者なら、「あの新妻八恵とカトリナちゃんと鳳ここながフルスペックで舞台を!?」っていうだけで感涙してひたすらに拝み倒してしまいますからね。

 実際、舞台に立つ者全員が惜しげもなくセンスを垂れ流す舞台は凄まじいものになった。八恵やカトリナに注目は集まりがちだろうが、冒頭を引っ張ったぱんだの仕事ぶりだって堂々たるものだったし、彼女のセンスはおそらく舞台序盤に客の様子を伺って引き込むのに大きなアドバンテージがある。そうしてぱんだが空気を作ってくれているからこそ、残りの若手連中が好きに暴れても壊れない舞台が構築できているのだろう。八恵の演じるクリスティーヌの美少女っぷりも尋常ではなく、千変万化のカトリナさんが男役でそこに絡む。ハァ〜、やっぱこの舞台は一度完全版で見てみたいっすね。スタッフさん、オペラ座の怪人だけで30分とか1時間あるオリジナル映像特典とか作る気ないですかね?

 そうしてあまりにも荘厳すぎる檜舞台が整い、静香は約束されし帰還を果たす。いや、正確にシナリオの流れだけを考えるなら彼女がここで帰ってくることの是非は議論の余地があるのだが、まぁ、前回も言った通りに「ここからソシャゲに繋ぐで帰ってこなきゃいけない」という前提があるなら、こういう形で収めておくのが一番穏当だろう。一応の理屈をつけるなら、前回までの鳳ここなは、我が身から分たれた「半身」である静香と統合され、「2人で1人」になった。今まで足りなかった部分を補い合い、出来上がったのは「1人」である。そしてそこから、柊やシャモさんの言うようにここなのセンスは舞台で「成長」し、今度は「1人が2人」にまで膨れ上がった。これをもって、ここなのセンスは1つの完成を見たと思えばいいのではなかろうか。

 個人的にすごく気に入っているのは、この度の舞台のメイク、ファントムの傷は顔面の右側についてるってこと。前回までの筋を考えれば、舞台に焦がれて闇に足掻くファントムは静香の反映であるかのようにも見えていたのでファントムの「証」は静香を象徴する左側についていてもおかしくなかったと思うのだが、鳳ここなという完成された1人の役者を考えるなら、静香を生み出し、その姿に憧れて貪欲に喰らい尽くしたここな本人こそがファントムたりうる存在である。全てを拾い上げ、愛を成し遂げた1人の青年「エリック」が顔の傷にすら誇りを持ち次の人生へ歩を進めたのと同じく、鳳ここなも、自らの生み出した静香という「異形」を携え、次の舞台へ進んでいくのである。

 ワールドダイスター、其は古よりの定めの名。舞台を司る2人の乙女。

 

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 賑々しさと、寂しさと、初々しさと、第12話。熟年夫婦の貫禄を出しているにも関わらず、きっちり要所で見せるウブな反応、ずるいですね。

 すっかり馴染んだ2人の生活。いや、馴染んじゃダメなはずなんだけど、もうすっかり2人でいるのが当たり前。そんな高校生カップル……そりゃ親御さんからしたら気が気じゃないわなぁ。

 雨が降って長引きそうな撮影合宿に、まず送り込まれたのは仲良しお友達グループ。久しぶりに見る穴水は何も変わらずに穴水でほんと安心する。こいつを中心にしたストーリーでも色々と楽しめそうなくらいに謎と魅力の多い女の子。残りの2人ももちろん輝いており、仲良くなった後のカニは強い。こんだけ遠慮なくぶっ込んでくる子のくせに、あえて伊咲が丸太と何してるか、なんてことは聞かないんだよな。まぁ、女の子らはその辺全部分かってやってる感じだから……あ、野々ちゃんはわかんないけどね。鼻水ぐちゃぐちゃの野々ちゃんかわいい。

 男は男でちゃんと確認してやらなきゃ、ってんで受川が丸太をリサーチ。まぁ、やっぱみんな分かってはいるわよ……。その上でお邪魔しちゃ悪いと思いつつも、2人が望んでるドンピシャのタイミングで救援に駆けつけてくれるのだから本当に友達想いだ。この短期間で、本当にいい仲間を持ったもんだよ。これもやっぱり伊咲のカリスマによるものですかねぇ(丸太は?)。

 しかし、こうしてたくさんの友達とあれやこれやと青春の夏(変な言い方)を満喫してしまうと、去ってしまった後の寂しさも際立つことに。2人が当たり前だとは言ったが、ずっと2人の生活が続けばそれはそれで欠けてる要素もあるわけでね。いや、本当になんの邪魔も制限もないなら、そのまま突っ走って2人の世界でゴールインしてもいいのだが……まぁ、ここでおかんストップはかかりますよ。いやお母さん、たまたま2人が節度のある子供たちだったからまだ「何もなくて」良かったですけど、姉の策略でとっとと2人きりになった時点で、アウトな連中なら即アウトでしたからね? 今更何かあるかもしれないとか騒いでも……手遅れも手遅れよ。許してあげてくださいよ。

 さて、許されざることとなればかえって火がついちゃうのが恋愛模様。このタイミングで丸太にはスイッチが入った……か? どうなる次週。

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 カワイスギフォーエバー……最終話! 最後のシーンをちゃんとリザ&よぞらで締めてくれるのはとても良かったですね。

 最終話ということで、おれたたエンド……というのもどうかと思うけども、だらだら続きそうな可能性を残しつつ、アニメでは一応節目となりそうなお話も用意してくれた。もちろんシリアスなんて1ミリもない作品なのでいつも通りの雰囲気で無問題だし、その上でキャラクターがわっしょい大集合という賑やかさも見せてくれている(ハムスターのおっさんとかうさぎ親子は欠席だが)。ある意味で宇宙大戦争に地球が勝利した記念すべきエピソード。これできっちり締まったように見えるのは流石に贔屓がすぎるかもしれないが、ほんとに原作ではこの後にどんな話で続いてるんでしょうね。

 最終話の舞台となったのは、なんとまさかのアドベンチャーワールドだった。上野動物園じゃなくてそっちに行くのは、よりコンパクトにいろんなものが楽しめるからなのだろうか(アドベンチャーワールドだってでかいやろ)。お目当ては当然パンダだったが、意外なことにパンダに殺されたのは切込隊長(?)のミトラのみ。艦長はやばかったけどなんとか堪えた。ちなみに艦長のペットのギィちゃんについて、艦長はだいぶ卑屈になってたけど可愛いと言えば可愛くないこともないよね? キモカワも別にお世辞じゃない。なんなら、艦内の動物園にも可愛いやつ何個かいた気がするんだよな。トーテムポールみたいなやつとか、地球の動物園にいてもそれなりに人気はでそうだけどな。

 しかし、そんな動物たちで満足していた宇宙人を迎え撃つは、和歌山が誇る(?)最強可愛い軍団。そうだよ、この地球上にはペンギンなんて動物もいたっけな……そう、私ペンギンも大好きなんですよね。久しぶりに動物園行きたくなってきたわ……ちなみに私が動物園の動物で最推しなのは日本だと2カ所の動物園でしか飼育されていないというカナダヤマアラシである。かつて彼に会うためだけに名古屋の動物園に足を運んだことがあるのだが、残念ながら今は移送されて浜松にいるらしい(もう1匹は東北)。……この夏、なんとか浜松まで会いに行く計画を割と真剣に模索中です。

 宇宙人たちはペンギンやレッサーパンダなどの精鋭に次々と返り討ちにあい、我らがリザさんもここにきてキリン・ゾウのコンボにまさかの敗戦。いや、冷静に考えてキリンとかゾウってそこまで「可愛い」ではないと思うのだが……一度動物園の空気に飲まれると、あらゆる生き物の尊さが数十倍になって叩き込まれるからな……最後まで生き残ったガルミたちを今後は艦内で昇進させてあげてください。実際、地球への切り込み隊長としては、リザ・ガルミ・ラスタの3名が頭抜けて優秀だろうしな。異種間コミュニケーションが捗るといいなぁ。

 最後に、今回一番気になったことに触れておくと……ハリネズミって……キモカワなん? まぁ、自分のペットが「痛い」ってのは確かに異様と言えば異様なのだが……あいつはど真ん中ストレートの「可愛い」じゃね?

 

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 いい話“風! 最終話! 冷静に考えると、結局2人して夢半ばで力尽きてることになるんだよなぁ……。

 まぁ、こういう終わらせ方になるしかないのか。もちろん作中でイヴと葵のどちらが上なのかを明言するわけにはいかないし、もしやるとしたら「これで私が200199敗ね」「違うでしょ、私の方が200勝してるわ!?」みたいな絶対数で有耶無耶にするお約束の技法くらいしかないのだが、ゴルフでそれやるのはいくらなんでもしんどかろうし。おれたたエンドにも似た「数年後……」パターンで誤魔化すくらいしか丸く収める手段は思いつかない。

 その結果、最終話で何が繰り広げられたかというと、ぽっと出のランキング女王とイヴの一騎打ち。流石にそれだけだと葵の立場がないのでなんと夢のキャディー共闘というサプライズが展開されたわけだが、「昨日ぶっ倒れて運ばれたやつがキャディーて」という、お相手もびっくりだったツッコミポイントが気になるし、「イチナさんが不憫すぎるやろ……」というのも気になる。そして何より「いや、そこで葵がキャディーについたからってイヴが強くなるのは変じゃない?」という気もする。まぁ、結局「最愛の人が隣にいると力が湧いてくるんだ」っていう古臭いラブソングみたいな理屈が一番考えやすかろう。このアニメの筋立てを振り返ってみれば、古臭いスポ根のそれに違いないのだし。適材適所、このアニメならこのエンドでもまぁええやろ。「シャイニングレインボーバースト」っていうネーミングだけどうにかしてほしかったけど。ウィング要素がなくなると「天鷲」要素はゼロになるな。

 結局葵の病気も治っちゃったみたいなので、多分アムロも元気で後進の育成に励んでいることだろう。あと多分部長先輩といちゃいちゃにも励んでいることだろう。セイラママンの立場がないなぁ。冷静に考えるとここまで展開されてきたドラマが全部茶番だったんじゃねぇかという気にすらなるが、考えるな。感じるんだ。それがバーディーウィングなんだ。それでいいじゃない。かしこ。

 

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 誰が何と言おうと大団円、最終話! 日常はどこまでも続いていく。そんな当たり前が一番嬉しい、幸せなアニメ。

 Aパート、弓耳祭の顛末。まずもって、このエピソードがBパートの大トリじゃないあたりが今作らしい構成でとても良い。一応これまでのシリーズの中では一番大きく、盛り上がりを見せるお話だが、それだって高耳神社の日頃の業務の1つでしかないわけでね。小糸にもエルダにも、ちゃんと活躍のシーンがあって良いイベントでしたね。

 オチを見ればもちろんエルダの株が上がるわけだが、実は巫女の責務はなんだかんだ言いながらきっちりこなす生真面目な小糸の株が上がるお話である。彼女がわずか3日の修行で何もマスターできなかったのは致し方ない。弓道はそんな簡単なもんじゃないし、足場が不安定な船の上で、しかも相当風が強いであろう海上。かてて加えて鏃の部分がモロに風圧を受ける吸盤のおもちゃなんて、プロの弓使いでもまともに飛ばす方が難しいだろう。一朝一夕でどうにかなるもんじゃない。それでも小糸は、きっとできる限りの猛練習をしたに違いない。本番に挑むに際して彼女の頬についていた絆創膏、あれはおそらく練習中に「顔打ち」した結果だ。顔打ちとは、弓を持つ手(弓手)の形がうまく作れなかった際、綺麗な弓返りが起こらず、離した弦が真っ直ぐに顔に当たってしまう現象のこと。初心者にはありがちな失敗で、このほかにも弓手の内側に当たってしまう腕打ち、女性ならちゃんと防具をつけとかないと「胸打ち」なんてのも。初心者が使う軽い弓でも、これが結構痛いようだ(私はやったことないから分からんけど、腕打ちで苦しんでた部活仲間の腕が真っ赤に腫れ上がってて痛々しかった)。いっぺんでも「顔打ち」してしまうと、その痛みがフラッシュバックして弓を引くのが怖くなるものだが、どうやら小糸はそんな状態にもめげずに練習し、本番では立派にそれなりにいい射形で矢を放っている。3日での急拵えでもここまでできるなら大したものだ。案外、このまま特訓すれば来年にはいい弓引きになってるかもしれないよ。

 そんな小糸の頑張りを見ていたからなのだろう。エルダが普段は見せない一世一代の大仕掛けで見事に祭事を成功に導いた。やっぱエルフだけあって、俊敏に動いたときは絵になるよねぇ。ちなみにエルダの弓引きも格好良かったんですが、彼女は馬手(右手)の離れ(フォロースルー)が小さい「小離れ」と呼ばれる状態で矢を放っていた。これはおそらく、実際に森で獲物取る際など、なるべく小さなモーションで矢を放てるようにしたもので、「武道」としての型を推し進めた和弓による「弓道」とは一線を画するもの。なんだかんだ言って、エルダも立派な「森のエルフ」なんでしょうね。

 ちなみに、Aパートで一番気になったのは観客に紛れて精霊さんも神事を見守っていたこと。精霊さん、小柚子の隣でドキドキしてましたね……小柚子、なんか妖精とかに好かれそうだよな。

 というわけで、いかにも最終回らしい晴れがましいエピソードをやっておきながら、そこからBパートは「神頼みする祭神」という途端にダメダメなエピソードを締めに持ってきた。うん、やっぱりエルダはこうじゃないとね。小糸もちょっとエルダのこと甘やかしすぎな気もするんだけど、こういうのんびりした家庭だからこそ、エルダもめげずに幸せを享受できるのだろう。じいちゃん、せっかくの機会だしちゃんと怒ってあげてね。

 高耳神社の御神体は間違いなくエルダ。そのことはこれまで400年変わらなかったし、今後も変わらずそこにいてくれるのだろう。シマデンのばあちゃんも言ってたけど、「変わらないでいてくれるものがあること」が、本当に安心感をもたらすのだ。エルダには、そしてこのアニメには、そんな安寧の象徴になってほしいと思います。サザエさんくらい続けばいいのに。

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 人生を賭した、一人舞台の果ての果て、第11話。役者のエゴとは、斯くも罪深く。

 恥ずかしながら、前回は全くもって見当違いの解釈をしてしまっていたようだ。でもまぁ、これは私が悪いわけじゃなくてスタッフがズルいんですよ。というのも、ここなと静香の出会いが塗り替えられるのは唐突じゃないですか。これまで「静香が生成されたのはここながワールドダイスターを志してしばらくしてから」だと思っていたわけで、それ以前に消された記憶があったとなれば、また静香の存在意義が変わってきて、前回のファントムを巡る一連の解釈も変わってくるのだ。だから僕は間違ってなかった……って思いたいけど、どうだろ。もしかしたらこれまでのエピソードを遡ればちゃんと静香誕生の伏線はどっかにあったかもしれん。そこまで追いきれてなかった私の責任かも。

 まぁ、別にいい悪いの話じゃないので開き直って方向修正をしておくと、まず、静香の誕生理由はほんとのほんとに模範的な「イマジナリーフレンド」だったという。言われてみりゃ、「オーディション落ちまくったここなが悔しさのあまりに超絶演技が上手い写し身を具現化した」よりも「舞台に憧れた少女が相手役を求めて分離した」の方が流れとしては自然といえば自然か。そうして幼いここなはすでに「静香生成」のセンスを開花させたが、いかんせん幼い子供である。センスも不安定だったもので、当時発現させていた頃の記憶は、どこかで失われていた。そして、オーディションを受けられる年齢になったのち、現実に打ちのめされたタイミングで、センスに溢れたイマジナリーフレンドがここなの下に再び帰還したという流れ。

 「幼い頃にすでに出会っていたかどうか」はそこまで重要な情報ではない。どちらかというと重要なのは、静香という存在が「生成」ではなく「分離」だということがこれで強く確認できたことであろう。前回のエピソードを見て、私は「静香という自我を持った存在が、ここなとは別個に舞台への憧れを持ってしまったら2人の関係はどうなるものか」と戦慄したわけだが、冷静に考えりゃ、「静香の持つ自我」という前提が(今更ながら)トンデモな話なわけで、結局その感情はここな自身へと帰結する。幼少期に分たれた自我(ego)である静香は、言うなればalter-egoと呼ばれる存在なわけだが、この「ego」という概念が「自我」という意味を持ち、そしてまたカタカナ語でいうところの「エゴイズム」の象徴でもありえる。現在の鳳ここなは、役者として不可欠である、他人を蹴落としてでも舞台の中心に立ちたいというエゴイズムを切り分け、一時的に失っている状態だった。静香自身が「役者に不可欠なもの」と言っていた通り、それは本来なら分け隔ててはならないもの。それくらいの代償を支払わなければ、人格をまるまる1つ生成するなんてとんでもないセンスは発揮できなかったのだろう。

 そうしてエゴイズムを抱え、エゴの塊となった静香。彼女自身は自分がどのように生まれ、何故存在しているかを十全に理解している。そしてこの度演じる役がエゴとは切ってもきれないファントムであることがきっかけとなり、静香は「自分が舞台に立たなければならない」ことを理解する。何よりも強い舞台への執念。その独善的なエゴイズムを、鳳ここなという1人の役者に統合せねばならないことを理解する。長きにわたり分たれていた「鳳ここな」が、今一つに重なり合う時である。

 こうして、ここなはダイスターへの最後の階段を登り始めた。もう、こうなっちゃったらカトリナちゃんのオーディション風景が描かれなかったのも致し方ない……うん、そこはとても残念だけど……もう尺がないし、流石にどんだけ頭を捻っても「カトリナが超絶ファントムを披露しても、その上をいく鳳ここな」っていう説得力のある見せ方は思いつかねぇや。カトリナの名誉のためにも、彼女の完全敗北のシーンは視聴者のご想像にお任せするしかなかったのだろう。もし万が一これを説得力のある形で描けていたら、今作は伝説になったかもしれないのだが……まぁ、高望みが過ぎるか。

 とにかく、これにて最後の舞台への布石は整った。しかしまだ、終わらないのである。「ここなは静香と一体となり、完成を見た」で終わっても物語としては成立するのだが……今作はさ、ほら、ゴールがソシャゲになるはずなのよね。ほんで間違いなくソシャゲには静香もいるので……最後に三度目、静香の復活が必要なのですよ(だから先週ここなと静香の統合を想定してなかったというのはある)。さて、どのようにして、イマジナリーフレンドを本当のフレンドにするんでしょうかね。

 

 

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 こんな青春が送りたかった(血文字)、第11話。いや、無理なのは承知してますがね。こんなさ、絵に描いたようなさ、甘酸っぱい青春は爆発するしかないじゃん。絵に描いてあんだよ!!!

 というわけで、なんと1話まるまる2人だけのしっぽりお忍び旅行というとんでもない日程のお話。2人して意識するタイミングもあれば、ナチュラルに熟年夫婦みたいな連携を見せる時もあり、なんかもう、このまま爆発するしかないんだろうな、というあまりにもあまりにもなカップリングである。キスシーンとか、互いに意識し合ってるシーンは別にいいんですよ。なんつうかな、青春ドラマとしての作為が感じられるというか、「そういうもんだよね! そういうシーンが描きたいよね!」という納得感があるのだが、そうじゃない何気ないシーンの方が独り身には刺さる。家計の相談しながら2人で買い物してるとこなんて、完全に新婚夫婦のそれじゃん。なんで2人してそこで意識しないんや。そこで「まるで夫婦みたいじゃないか」って顔を赤らめる人間でも出てくれば、「へっ、ベタなことしやがって」って笑い飛ばせるのに、2人してナチュラルに「互いがそこにいる距離感」で振る舞ってるもんだから、余計にこぅ……抉れるものがあるというか……高校生の男女にこんな旅行させていいんですかぁ!? 保護者の方!!!

 でも2人してちゃんとしてんだよなぁ。夜の節度をわきまえた距離の取り方とかさぁ……伊咲はグイグイくる部分もあればきちんと引く部分もあって、「このナチュラルさがかえって刺激的!」って思えちゃうし、結局すったもんだの末に伊咲の方からキスしちゃってるし、なんでこんな女の子が僕の高校時代に隣にいなかったんでしょうね!(もしかしたら……いたのかもしれんな……)

 旅行では名所である見附島を回り、ライトアップで一喜一憂、そして夜間の天体写真の撮影を行なっているそもそものきっかけとしての「インソムニア」の存在もちゃんと忘れずに毎回丁寧に言及してくれる。「もうタイトル関係ないやん」ってならずに「この2人だからこその関係性なんだよなぁ」ってことをいちいち確認してくれるのは執拗にして親切。夜のシーンの長さがあってこそ、そこで溜まった何かが吐き出される昼間の青春模様が映えるわけでね。「夜」の意味づけが最初からはっきりしているコンセプトのおかげで、「夜だから」ってんで余計なエロさとかにつながらずにまっすぐ純愛できるのも強みといえば強み。

 不眠って、いいことあるんやな……(うらやましい)。

 

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 前回の次回予告を見て、「いよいよ本隊が地球上陸ってことはこの作品にあるまじきシリアス展開が来るかもしれないぜ……」とか一瞬でも思ってしまったことを後悔している、第11話。まぁ、そりゃそうですよね。そうなりますよね。

 これまで「いい加減リザは本隊に猫の映像を見せて実情を話してしまった方が楽じゃねぇの?」と何度も思ったものだが、今回の顛末を見て「なるほど、リザはこうなることがわかってたのだな……」と納得するしかなかった。宇宙人たちの可愛すぎ耐性の低さをまだまだ舐めてた。ガルミたちはまだ訓練された精鋭だったってことだな……まとめて瞬殺される四天王的存在、すでに様式美ではあるよな。でも、これまで喧嘩ばかりしていた地球の精鋭が集って宇宙人を返り討ち(?)にする構図は、少年漫画的に燃えるシチュエーションだったのでなんか好き。「敵だったら憎らしいやつだったが、味方になるとこんなに頼りになるやつもおらんわい」がまさかハムスターやハリネズミにかける言葉になろうとは。

 他にも、よぞらがいきなり腹を見せたことで即落ちした女の子などもいるが、やはり今回の主役は子安であろう。「アニメ最終回間近になると子安と石田彰がどこからともなく湧いてくる現象」は未だ名前がついていない風物詩の1つであるが、こちらの子安は、一応ラスボスの風格を感じさせる「正統派子安」であるにもかかわらず、やってることはボーボボと大して変わらないという変化球というか、大暴投子安である。いや、でもマジボイスで「どれ、少し遊んでやろうか」って言ってる子安が本当にただ遊ぶことが目的だった例はかなり貴重なんじゃないでしょうか。あー、でも結局遊ばれてただけだったからな……。

 これさ、よぞらが猫にあるまじき人懐っこさを発揮しすぎる性格だったもんで事態が悪化した側面はあるよね。うちの猫みたいに激人見知り気質で、知らんやつが突然きたら怒声をあげて逃げ惑うような猫を最初に見せておけばまた違ったファーストコンタクトもあったかもしれないのに。初対面の人間に撫でられて抵抗もせず、あげく腹まで見せる猫はそりゃあかんよ。野良出身のよぞらが何故こんなダメ猫になってしまったのやら……まぁ、もし実在したらそりゃもう撫でまくるでしょうけど。

 もう本隊もだいたい落ちちゃったからあとやることなさそうなんだけど、何が怖いって、この作品は原作もまだ完結したわけじゃないってところ。ここから何をどう繋げて連載を続けてるやら。そんでアニメ最終回は何をしでかすやら。カワイスギフォーエバー。

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 Dead or play、第24話。もしくはplay to deadかもしれん。命懸けでゴルフをやるんじゃ。

 「怪我が理由でハンデを背負った状態で戦わなきゃいけないスポーツ漫画の展開嫌い」と何回か言ってたんだけど、もうここまで来るとスポーツが云々とか関係なく、単なる命の物語になってくるからどうでもよくなってきた。「これ以上プレイしたら死ぬぞ!」をマジで表現しようとしてるわけだが、まぁ、この世界はそもそも序盤に「プレイして(負けたら)死ぬぞ」みたいな裏ゴルフ界の話もあったし、実際にゴルフプレイして腕が吹っ飛んだ奴もいるわけで、葵の現状も「まぁ、この世界ならしょうがないか……」みたいな受け入れ方になっている気がする。いや、そこに御涙頂戴のドラマを盛り込んでいるのは百も承知だし、多分演出方向も間違っちゃいないのだろうが……やっぱこのトンチキゴルヌ世界だとどうしてもギャグがちらついてしまうんだよなぁ。

 というわけで、葵さんが死にそうです。最後の最後、最愛の人であるイヴの激励を受けて立ち上がったので「まぁ、来週がヤマでしょうなぁ」と思ったけど、残念ながら最終ホールのホールアウトが叶わなかった。これ、イヴさんはもうモチベがガタガタだろうし、大会自体が無意味なものになってしまう気もするのだが……賞金女王のあのおばちゃんは現状をどのように見ているんでしょうね。

 あのおばちゃんを見て改めて思うのは、今作はトンチキ展開をグイグイ進めていくのは割と上手いというか、愉快なのだが、ほんとにライバルキャラの出し方が下手である。もう、ライバルとか試合なんてもんはイヴと葵の関係性を描くための舞台設定としか見ていないのだろう、毎回毎回ぽっと出の適当なやつが「最強!」っつって立ちはだかり、さっさと消えていく。今回の月のおばちゃんも、色々と最強風を吹かせて頑張ってはいるのだが、ドラマが試合と関係ない方に盛り上がっちゃってるもんだから完全に空気。強さの質も試合シーンから伝わってこないし、最終戦の相手としては何とも地味な人だった。いや、ゴルフの試合で派手になる方がおかしいんだけどさ。どうしても裏ゴルフ編の時の敵キャラがド派手だったもんで、それ以降のライバルは記憶に残りにくいよなぁ。学生ゴルフのゆかりんもそうだったし、前回までのアイシャもそうだし。結論としてはやっぱりヴィペールさんが最強なのだ……。

 というわけで、果たして2人の約束は果たされるのかどうか、いや、それ以前にまず葵は命を長らえることができるのか。「そして5年後……」っていうテロップが出て、葵を殺された恨みから復讐鬼となった雨音さんがイヴに襲いかかるアニメが見たいです(いや、別に見たくないです)。

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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