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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「上野さんは不器用」 6

 15分枠な上に割と低コストアニメだからわざわざ記事立てなくてもいいんだけど、妙に気に入ったので。最近は割と15分アニメも記事立ててる気がするな。単にこのジャンルの本数が増えてきてるからかな(流石に5分アニメは個別記事を立ててませんが、前期から放送している「おこしやすちとせちゃん」は好きです)。

 原作はちょっと既読。例によって漫画喫茶でいろんな漫画を1巻ずつつまみ食いしてた時に読んだ(多分)。これは確か「割と面白いやん」と思ったけど他のものの間に挟まってたので2巻まで行かずにそのまま忘れてしまったんだと思う。こういう1話完結の作品だと途中でやめても気にならないからつまみ食いの間に忘れてしまうのが難である。まぁ、それでも別にいいや、って思えるくらいの重要度ではあるのだが。ショートギャグなんて大体そんなもんだわな。ギャグ漫画ってやっぱり読む時にも体力使うので、一気に読みたいタイプの作品って案外少ないのよな(単に歳をとっただけだよおじいちゃん)。

 さておき、そんな「ちょっとだけ覚えてた漫画」のアニメ化だが、映像部分は何か注目するような部分があるわけではない。制作スタジオの「レスプリ」ってところは聞いたことがなかったけど、制作協力にギャザリングの名前があることからもいわゆるショートアニメ担当のCG制作スタジオなんだろうということは想像がつく。念のために企業HP見に行ったら「弱酸性ミリオンアーサー」作ってるのもここみたいだ。いや、だからなんやねん。

 まぁ、特にびっくりするような作品でもないのだが、原作絵のちょっとカクついた個性的なイラストレーションをうまいことアニメに落とし込んでいて、動画枚数を減らした省エネ作画も相まって、やる気のなさそうなところも味わいになっているのは狙っているのかラッキーなのか。とりあえず全精力を注いでメインヒロイン・上野さんが可愛くなれば何の問題もないわけで、まさに適材適所の配置と言える。これくらいの肩肘張らないアニメで15分ってのは今後の平和なアニメライフにもっと存在してもいい気がしますね。5分だとわざわざ見る気にならないっていうレベルの作品も、15分なら一応存在感が出るし、ちゃんと「アニメ見たな」って満足感も得られるし。「ガイコツ書店員本田さん」もそんな感じだったなぁ。

 んで、なんでそんなちょっとした箸休めみたいなアニメの評価が微妙に高いかというと、そりゃもう中の人のおかげである。芹澤優フィーバーである。セリコは容赦無くアイドルとしての売り出しをしているおかげでそっちばかりが目立つが、登場時から異様な存在感を放つ役者としても実に個性的。「魔法少女サイト」のときのにじみんなんかも最高だったが、今作では地声にちょっとトゲトゲした汚さみたいなものが出る上野さんの厄介な愛らしさが新境地。叫び声が本当に汚いんだけど、「どっから声出てんだよ」みたいな素っ頓狂な発声が楽しい。ほぼキャラの掛け合いだけで持っていくような作品なので、このセリコの仕事ぶりが本当に大きいのである。今後もしばらくはこの15分のマジカル芹澤アワーが繰り広げられるのが楽しみ。相手してるのが影山灯なんだなぁ。この子もなかなかつかみどころがないなぁ。

 

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○「W‘z(ウィズ)」 4

 ハンドシェイカー……だとッ?! えぇ……覚えてねぇよ……。なんで突然蘇るんだよ……必死に記憶を呼び覚まそうとしたら、思い出せたのが「確かぴかしゃが思いっきりネタキャラで喘ぎ声あげてた」ってことくらいだよ。

 確認したら「ハンドシェイカー」は2年前の作品。思ったよりも最近だったのがまた驚きだが、2年という歳月は人が思い入れのないアニメを忘れるのには充分な時間である。幸か不幸か、1話目を観たことでなんとなく当時の記憶は蘇ってきたけども。戻ってきた記憶を頼りに、おそらくあの時のと同じことをもう1回書くことになるのだけど、やはりGoHands作品のCGは非常にクセが強い。そして、個人的にはあまり有用な使い方ではないと感じている。一番の問題は「視線が散りやすい」という部分だ。入念な描き込みやド派手なアクションについては相当な労力が費やされているのは間違いなかろうし、一朝一夕で生み出せるものではないので技術としては尊敬に値するが、それがアニメーションを描く上で必要なものであるのか、もしくは有用なものであるのかと言われると疑問である。独特の青みがかった色彩の影響もあり、中心で動くべきキャラが背景やその他のオブジェクトに埋没してしまうのだ。手が込んでいても、結局見せたいものを見せられる映像になっていなければ意味がない。本作の映像は、なんだか非常にもったいないのである。

 2年経ってもその傾向に変化はなく、相変わらず「あまりにうるさくて何が描かれてるかよくわからない」という状態が頭を悩ませる。ただ、1つ面白かったのは、この数年で現実世界の方が変化していることが今作の映像に影響を与えている気がするという部分。キャラがあの空間(なんか名前ついてたっけ?)を発動した後の荒唐無稽の謎空間。一昔前ならあれは本当に「わけのわからない虚構世界」の表現になっていたわけだが、現代の技術をもってすれば、あの世界に近いものを生み出すことが可能になっている。プロジェクションマッピングだ。なんだか、あの世界は現実のプロジェクションマッピングに非常に近い印象がある。背景の街並みなどがほぼ現実そっくりにトレスされていることもあり、本作はますます「アニメっぽさ」から乖離して「バーチャルリアリティの中にいかにもアニメっぽいキャラが飛び回る」という異様さが強調されているのである。これが制作側の狙いなのかどうかはよく分からないが……。まぁ、独特であるのは間違いないので、もしかしたら改めて「今だからできる」新しい表現がここから生み出されることもあるかもしれません。

 映像部分の話ばかりで中身の話に全然触れてないけど……覚えてないからなぁ。男の子と女の子が手を繋ぐ話だったはずだが、今回は野郎どうしのカップルも、女の子どうしのカップルも出てきているところが新機軸(?)なのかな。キャストは良いのでそこは楽しみですね。メインヒロインがあんまり可愛く見えないのが難だけど。ちなみに、前作との繋がりがどれくらいあるのかなぁ、って思って公式サイトのキャラ表を確認しに行ったんですが、どうやら主人公の父親がCV福山潤、母親のCVがぴかしゃみたいなんですよね……え? この主人公ってあのSMプレイカップルの子供なの!? 世界観大丈夫?

 

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○「不機嫌なモノノケ庵 續」 5

 1期は16年の夏クール、2年半のブランクを経ての2期目ということになる。あんまり本気で見ていなかった作品なので思い出すような何かがあるわけでも無いのだが、特に悪感情を抱いた記憶もなく、「おっ、帰ってきたな」くらいの感じである。

 制作スタジオは続投しているが、ブランクが長かったせいか、監督を含めてスタッフはちょいちょい変更している様子。特に監督はあのイツローカワサキになっているので……うーん。まぁ、キャラデザも変わってるらしいけど(前作をあんまり覚えてないせいで)大した違和感もないし、前作同様になんとなくのお付き合いで問題なさそうだ。しょっぱなから話が途中で終わって1話完結じゃなくなってたのはちょっと「えっ」て思ったけど、まぁ、ここから見始める人なんていないだろうから問題ないんだろうね。

 なお、毛玉は今期もちゃんとかわいい。ベルゼブブさんの家に大量にいそう。

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○「ブギーポップは笑わない」 4

 エンディングテーマ歌ってる安月名莉子っていう人がすごい。「やがて君になる」のOPも担当していた人で、なんか気になるなぁ、と思ってたらこちらではEDを担当、がらりとタイプのちがう曲調でこちらも聞かせてくれる。そんでこっちもボンジュール鈴木の制作楽曲なのね。本人はもう歌わないんだろうか。

 いきなり内容と全然関係ない話題から入ってみたが、何故かと言えば「内容に入りにくいから」である。まぁ、ぶっちゃけようわからん。こちとら原作未読。有名タイトルであることは重々承知だが、不思議なことにこれまで上遠野浩平作品は何故か狙ったかのように触れずに生きてきた。どれくらい読んでないかというと、なんとジョジョのノベライズすら読んでないくらい読んでない。改めて確認して自分でもびっくりだ。なんでだろ。なんかこう、無意識に避けてたのかな。よく分からんけど、まぁ、縁なんてのはそんなもんだ。ただ、同世代かそれよりも若い世代あたりからはこの「ブギポ」の名前はしょっちゅう耳にしており、どうやらよっぽど世間的な影響力が大きい作品であることはなんとなく知っている。もしかしたら、だからこそ「今更触れるのもなんかね……」というので避けてきたのかもなぁ。そもそもラノベ読む文化が無いので、どこからスタートしたらいいのかもよくわからんしなぁ。

 そんなわけで、ほんとのほんとに完全無知無知状態での視聴開始。その結果、無知なりに分からない結果になった。うーむ、内容が複雑とかいう以前に、まず誰が誰なのかを認識するのが大変なのだよ……こういう状況に立たされて、改めてハーレムアニメなんかの阿漕で馬鹿馬鹿しいキャラ付けってのは脳の負担が軽くなる楽な設定なのだな、ということを感じる。髪の毛がピンクや緑でメガネでボクっ娘で猫耳とか生えてれば一発で識別できるもんな。今作の場合、もちろんそれなりにキャラが識別できるように工夫はされているのだろうが(特にいちいち名前がおかしいのは覚えやすい要因にはなるだろう)、それでもこれだけ短期間に「女子高生」というくくりのキャラが一気に出てくると、さすがに人間関係を把握しきれない。1話目はとにかくそんな学園生活に置いていかれないように人の顔と名前を一致させるので手一杯になり、なかなか他の要素にまで頭が回らなかった。作品の構成自体がそうした状況把握に向いてないデザインになっており、まずどこまで現実に即した世界観なのかを推し量れないので手探りになるし、それ以上の問題として、多方面から視点を切り取り、しかも時系列も飛び飛びになるという初見殺しの構成がキツい。せめて回想に入るときに「そういう」そぶりを見せてくれれば識別しやすくなるのだが……本当に「今」も「昔」も「誰」も「彼」も演出に差をつけていないために、事態の進行と状況把握にラグが生まれるのである。意図的にこんなデザインにしているのだとしたら、製作者は相当なサディストである。

 そして、そんな苦境の中でも、「製作者は意図してやっている」という信頼を持ってしまうのが悲しいところ。何しろ今作の監督は夏目真悟氏なのでなぁ。これまで一作たりともハズレを出さずにクレバーな演出を叩きつけてくれる名演出家である(少なくとも俺の中では)。この人がわざわざこんな面倒なハードルを設けているということは、この1話2話の演出もきちんと意図あってのことなのだろうと、なんとか食いつく努力ができるのである。まぁ、そうでなくとも1話2話で諦めるわけにもいかないのだけども。いきなり1時間スペシャルというので気合が入っているのは間違いないだろうが、それ以上に、少なくとも1時間はやらないと何が何だか分からない作品だったのは間違いない。ぶっちゃけ、1時間経ってもまだ追いつけてないし。ただ、最後に中心となる人間関係はなんとか接続できたので、あとは少しずつパズルのピースを組み合わせていくだけだ。来週まで顔を忘れないようにしないとね。

 演出の方向性は、そうした「きっと何かある」というニュアンスを醸し出すには充分なもの。本当に静的で、不安感を煽る虚ろな様子が何気ないシーンでもチクチクと刺さるかのような印象がある。今後の展開がどうなるのかはさっぱり分からないが、この言い知れぬ不安感が払拭されるような爽快な展開が待っていることを願いたい。……多分そういう作品じゃねぇんだろうなぁ。

 中の人については、放送中のCMで「幼女戦記」が流れてちょっと笑ったというのが第一。「キノの旅」に続いて、おいちゃんは電撃文庫のリメイクで無双状態だ。一発目の敵キャラ(?)が竹達ってのもちょっと笑った。プチミレで殺し合う展開は、正直見てみたいです。いや、結局ブギーポップって何する人なのかさっぱり分かってないけども。

 

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○「Bang Dream! 2nd Season」 5

 さぁ、1月も三が日から早速正式に新番組の幕をあげよう。この作品がトップバッターになったことは喜ぶべきなのかなんなのか。正直、24時間バンドリTVをだらだらと追いかけた末での新番組だったので、もう脳内がガルパに完全に侵食されててよくわからん状態での視聴になってしまった。これって、もう洗脳なのではなかろうか。こういうとんでもないマーケティングを打ち出してくるからこそ木谷は油断できない……。

 さておき、そんなわけで始まってしまったガルパ、否、バンドリ。普段2Dで動いているキャラクターたちがいよいよ自由自在に動き回るアニメで見られるというのは素直に喜ぶべきところだが、まぁ、やっぱりこのCGデザインを乗り越えられるかどうかですよね。演奏パートについては(事前にMVで慣れさせられたおかげで)もう気にならなくなったのだが、やはり日常パートなどのすべての映像があのCGだと、要所要所で違和感というか、物足りなさみたいなものを感じてしまう。ゲーム内でのモデリングの出来がいいので、もっと表情豊かに、自由な表現ができるキャラたちなのを知ってしまっているからなぁ。CGモデルだとどうしてもより記号的な表現にならざるを得ず、モーションが大きくなるとそれが違和感につながってしまう。その辺りは、やはり事前の想定通りに引っかかる部分である。勝手な記憶の美化かもしれないが、「ブブキブランキ」の時はもうちょっと自由な表現だった気もするのだが……キャラの粒度の違いかしらねぇ。

 でもま、1話目は既存のMVをつなげたような「全バンドの顔見せ」くらいの内容だったし、とりあえずは様子見といったところだろう。ファンとしては、今後注目すべきは映像部分よりもシナリオの方なのだ。まさかの動き出してしまった時間。サザエさん時空だと思っていたののにそんなことは無かった世界。さぁ、我々はこの次元をどんな風に受け止めたら良いのだろう。ゲーム内で展開されたイベントは全部このアニメ世界では事実として認識して良いものか。出会って一年しか経ってないのに2回のクリスマスや誕生日を過ごしている矛盾はどうやって解釈したら良いのか。謎は深まるばかりだが、この世界のキャラたちは間違いなく「時間を重ねて成長する」要素を持っている。友希那さんたちは間違いなく三年生になってしまっているのだ。そうなると我々は「えっ、卒業するの?」という不安と常に戦い続けることになるのだが……まぁ、流石にそこまでいかないよね……この学年で最終的に固定ってことになるのかなぁ。そう考えればあこちゃーが高校生になってくれたのでちょうどいいといえばちょうどいい。奇しくもあっちゃんと同じクラスみたいだし(それにしても、あっちゃんが何故姉と同じ学校に進学しなかったのかを考えると……うぅ)。どさくさに紛れて牛込(姉)が海外に飛ばされてグリグリの存在が完全に消されてしまっているのがちょっと笑う。これまでは何度かシナリオ中で登場したことがあったのだが(それこそアニメ1期では重要なファクターを担ったが)、今後は最終兵器のようにして飛行機で飛んでくるパターンになったりするんだろうか。それはそれで面白いな。

 新たな進行役として登場したRASの面々、そしてドタバタ生徒会劇としても充分に立脚できそうな新たな2校の体制。ゲームのシナリオではどんどん見たことのないカップリングも醸成され続けているので、今後はアニメシナリオも絡んで、まだ見ぬガルパワールドの人間ドラマが展開されていくのだろう。できればあまり性急にならずに、ゲームでは見られないような「本当にちょっとした隙間」を埋めていくようなアニメになってほしいと思ってはいるのだが……まぁ、多分がっつりRASが絡んでバンドの克己物語になっていくんだろうなぁ。

 ちなみに1話目で個人的にお気に入りだったのは、割と珍しい「頭外して待機状態の美咲」が見られたシーンです。これまでほとんど映像化されてこなかっただけに、やっぱりハロハピの自由さ、荒唐無稽さは映像にするとカオスだ。薫くん、どうもアニメスタッフからは過度にギャグキャラ扱いされそうな匂いがする。いや、もうハロハピはそっち方向に振り切れてもいいんだけどさ。こころとはぐみはまだしも、薫くんが観客の頭を飛び越えて流されてくるのは無理がないか?(他の2人も無理だろ)

 あ、あと新規りんりんがいよいよ起動ですね。これは、うん、まぁ……セリフが少ない役で良かったよね。今後割と喋りそうなポジションではあるんだけど。まぁ、リサ姉だって慣れたんだし、時間の問題だと思いましょう。今回はちょっとハードル高いけど、こればかりは乗り越えてもらうしかないのでね。

 

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○「聖闘士星矢 セインティア翔」 6

 年も明けていないのにさっさと新番組! ANIMAXで特別先行放送があって2話まで観ることができたんですよね。どうせ年明けの新番ラッシュの時は忙しくなるし(スポイラとかぶるからな!)、先に処理できるものがあるのは助かります。何より、色々と突っ込み要素が多くなるこの作品なら尚更である。

 原作はほぼ未読。正確には1巻だけ読んだんだけど、「女性版聖闘士星矢」というので想像してたのは、「男塾」の女の子版みたいな完全ギャグ漫画だったのに、なんかがっつり真面目に連載が始まってたので、当時は「おもてたんと違う」というので1巻でやめてしまった。しかし、こうしてアニメにして観るとずいぶん印象が違う。いや、そりゃ違うだろ、だってキャラデザ全然違うし。漫画版の絵柄は、アニメではアイキャッチやエンディングにちょっと確認できる。車田デザインじゃなくてどっちかっていうと手代木デザインに近い印象か。そっちで展開されても、正直あんまり私の愛した聖闘士星矢との繋がりが見えなくてね。しかし、こちらのアニメはガリッガリの東映デザイン。何故かアニメ制作がGONZOに託されているのは不安ではあるが、一応元締めは東映だと考えていいのだろう。くどくて懐かしいあのデザインは、冒頭で幼女の顔に張り付いてた時には「おかしい! 絶対に顔面のバランスおかしい!」って叫びたくなったものだが、ミロさんが出てくると俄然状況は変わってくる。その後も邪武だのアイオリアだの、男性キャラのデザインはやっぱりこれが一番しっくりくる。幸い、女性キャラも成長して頭身が上がれば不自然さも多少は解消される。こっちの画面なら、誰がどう見ても聖闘士星矢の世界だ。テンション上がってきた。

 そして、中身については全然知らなかったので初めて観ることになるわけだが(一応コミック1巻分は読んだはずなんだけどね)、これ、もしかして正史扱いになるのか??? 完全に時系列はオリジナルと並行してるよね。だとすると、本編キャラとの絡みもちょいちょい期待できるようになるんだろうか? 数年前に(私の中で)大盛り上がりだった「Ω」についても、一応アニメの上では正史扱い。おかげで刺激が強すぎるあれやこれやが多数登場し、クソみたいな新作エピソードなのにノスタルジーを刺激されまくって楽しかった。今作に関しても、「どうせ性転換してタイトルだけ借りてきた雰囲気作品だろ?」と思っていたら、なんと「最初に帰還した邪武」なんて嬉しいサプライズシーンが描かれたりしている(そしてこっちでも女王様の馬扱いされてる邪武)。なんかね、滾るね。確かに、星矢たちが世界各地で聖衣を手に入れるために激闘を繰り広げていた時に、沙織がどこで何をしていたのかっていうのはそんなに語られていない部分だった。普通に日本国内のお嬢様学校(どう考えてもグラード財団の特別施設)でごきげんようとか言いながらスカートのプリーツを直していたとしても不思議ではないのだ。一応翔子という主人公を設定しながらも、メインテーマとしてあの正史の裏で繰り広げられたアテナの戦いが描かれていくというなら、それはそれで文句なしに興味深いものではなかろうか。

 最大の問題は女性聖闘士の仮面問題だが……まぁ、なんか、ほら、セインティアっていう特別な役職があるとか言ってたし、特例なんじゃないの? よくわかんないけど……。どうせ十数年後には女性聖闘士もおおっぴらに顔だして戦える世界になってるからさ。最悪「男に見られなきゃセーフ」っていうんで女性オンリーの舞台にしてしまえば問題なしよ。一応1話の戦闘シーンも女子校の中だったわけだし。

 さらに小馬座という聖闘士、並びに聖衣の扱いも微妙な立ち位置になってしまうが……一応ググったら「表記が小馬座と子馬座で違う」なんて屁理屈みたいな説明もあり、「Ω」で登場したケレリスさん(ならびに昴)とはパラレルな関係になるのかな。多分、大本営としてもペガサスの地位を与えたかったけどさすがにそれだと歴史的に星矢と被りすぎる問題があるから、小馬座という便利な概念でお茶を濁したということなのだろう。もしかしたら、世界にはどの星座も女性用と男性用の2つの聖衣があるのかもしれません。ほら、瞬だって性転換するご時世だし、ポリコレよ。

 まぁ、そんなこんなで色々と気になる要素が多い作品で、少なくとも1話目2話目を観る限りでは「それっぽい雰囲気」はよく出ている。今後の作画面に不安は残るものの、聖闘士星矢のアニメといえば作画崩壊もセット販売みたいなところあるし。おおらかな心で見守っていきたい。ほら、エンディングの最高に格好いいサガの1枚絵だけでも満足できるじゃん。この時代はまだこいつが教皇なんだよなー。ミロもアイオリアもキャストがちゃんと出てたし、教皇は置鮎ボイスで登場してくれるんでしょうかね。個人的にはミロさんになんでこんな形でスポットが当たったのかが気になるところなんですけどね。登場直後にいきなりアンタレス突こうとしてた気がするんだが、いきなり絶命させたら蠍座のアイデンティティがなくなってしまいますがな。

 で、ようやく最後に本編オリジナルのキャラにスポットを当てる。主人公姉妹の設定は本編で言えば一輝・瞬の焼き直しみたいなところがあるかな。瞬はハーデスだったけど、こっちはエリスだってさ。よくできた姉と直情型の妹。妹の方はなんか悪い星の下に生まれてしまったみたいだけど、脳筋パワーで弾き飛ばすのは大先輩の星矢と同じ流れか(まぁ、年齢で考えたらほぼ同い年くらいだろうけど)。ちなみに、冒頭でミロから「そいつが邪神になるぞ」って言われた時に全国数十万のファンは一斉に「いや、どうもてもそいつ(の中の人)はまごうことなき邪神だし」って思ったことも付け加えておく。邪神ちゃん、本当に飛ぶ鳥を落とす勢いだなー。メインキャスト4人を並べると戦隊ヒーロー1人にプリキュア2人、それに邪神ちゃん1人だ(邪神ちゃんだけなんか違うな)。そのほか、メインキャストが全部女性になるわけで、今後もどんなキャストが盛り上げてくれるのかも期待が高まる。2話目で登場した「なんか偉い人」がサトリナ、周りのお付きのやつが男なのかと思ったらCV明乃だったのは笑ってしまった。もう、全員女性でいけ。

 時代を考えると、この時代にすでにパラドクス(インテグラ)さんたちも聖闘士修行してる時期なんだよね。多分ないとは思うけど、Ωとの絡みがあったら最高に盛り上がるんだけどなぁ……喜ぶファンが少ないだろうからなぁ……。

 

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○「叛逆性ミリオンアーサー」 5

 だいぶ時間はかかったが、ようやく今期最後の新番チェックにたどり着いた。今期執筆記事は43本。ヘヴィーな秋新番の割には数は抑えた方だろうか……と思って確認したら去年の秋は本数が39本って書いてあった。……ダメじゃん。

 さておき、こうして時間が空いた理由はよくわからないが、他の番組からは約一ヶ月遅れでスタートしたタイトル。「ミリオンアーサー」という名前はどこかで聞いたことがあるけど全然知らない、というレベルで、持っている知識は「なんか、どっかで実写が盛り上がってる話を聞いた」「ちょぼらうにょぽみが漫画描いてた」の2つだけ。その情報だけではアニメを観るときに何の役にも立たんやろなぁ、と思ってたら……まさかの最重要ポイントは押さえてたことになるな! これはあれだろ、ラスト2分を観るための壮大なネタふりを残り20分でやってるアニメだと思えばいいわけだろ?

 ソシャゲアニメ的なやつだと割り切っていたのでぶっちゃけ一切期待はしていなかったし、現時点でもあまり期待はしてない。「ソシャゲ原作アニメあるある」はほぼコンプする勢いで網羅しており、「1話目でとにかくキャラが乱立する」「金があるのか、やたらと作画がパリッとしてて見やすい」「キャラ付けが嘘みたいに適当」「声優が無駄に豪華」などなどの要素が確認できる。本当に雑なネーミングとどこかテンプレ臭が抜けないキャラ設計にあまり愛を感じないし、テイストはだいぶ違うが、前クールで言ったら「ロードオブヴァーミリオン」とかと同じ末路を辿る作品なんじゃねぇかな、というのが普通に導かれる結論である。幸い、あれよりはギャグに振り切っているので空気作品になることはないだろうが、ネタにするにしてもすでに「ラストピリオド」というこれまたおかしな前例があり、なかなかそっち方面でブレイクするのも難しいだろう。「まぁ、作画がそこそこ見やすいからややマイナスくらいか……」で落ち着けようと思ったら、最後の2分だった。うん、こういうときに「無駄に声優が豪華」は純粋に武器になるよね。いや、これが楽しみたいなら、わざわざ30分アニメを見ずに「あいまいみー」を見てればいい気もするが……。悔しいけど初回は爆笑してしまったのでご祝儀がわりに加点しておいた。来週以降もそんな精神的余裕があるかどうかは分かりません。

 それにしても、「ミリオンアーサー」って雰囲気でつけてる名前なのかと思ったらまさかダイレクトに意味があったのかよ……こんだけひどい扱いを受けて、草葉の陰でアーサー王も泣いておられるわ(多分、随分前からしとどに泣き濡れてるから涙も枯れ果ててると思うわ)。

 ちなみに、エンディングを聞いてると何となく「ウィッチ☆アクティビティ」を思い出しません? 歌ってるユニットも当然豪華だが、なんか「改訂版iRis」って感じもするな。これ、全メンバー集めて歌唱できたら相当なもんだぞ。そしてオープニングがへご。やっぱソシャゲキャスティングってやりたい放題だな。

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○「ツルネ-風舞高校弓道部-」 5

 まさかNHKで京アニ作品を放送するなんて! って思ったけど、考えてみりゃ「日常」っていう立派な前例作品があるんやな。こないだの「聲の形」も伏線といえば伏線。

 さて、「Free!」が終わって次にやってきた、明らかに女性向けとわかる京アニ作品。毎度のことながら女性向けは「対象層じゃないから」という理由で割と敬遠することが多いのだが、今作に関しては、非常に個人的な事情で無視できない要因がある。それは、何を隠そうわたしが弓道経験者であるということだ。高校時代の部活が弓道。今はすっかりこんなおっさんに成り果てたが、高校時代は日々の部活に精を出し、それなりの青春を送っていたのである。残念ながら高校を卒業してからは弓に触れる機会も無くなってしまったが、あの頃の記憶が蘇ると、時たま「弓を引いてみたいな」と思うこともある。他の運動をさっぱりやらないこともあり、弓道という競技に関しては、それなりに思い入れがあるのである。アニメ作品で弓が出てくるといわゆる「弓道警察」がどこからともなく湧いてくることがあり、私もいわばその一員ではあるはずなのだが、正直、「艦これ」の時の弓とか、そういうものって弓道とは全くの別物だし、戦国ものなんかで使う「武器としての弓」は競技弓道とは別物だと思っているので、基本的にそういうものに口を出すつもりはない。しかし、今作は勝手知ったる競技弓道である。となれば、どうしたっていろんな気持ちがムズムズと動き出すのが止められない。

 だがしかし、だがしかし。ここで出てくるのが毎度おなじみ京都アニメーション。よりによって京アニがこんなマイナー競技を取り扱おうというのだから、その描写に落ち度があるはずがない。今までいくつかのアニメで弓道競技を見たが(CCさくらとかな)、ここまで念入りに、微に入り細を穿つ弓道描写というのはさすがに歴史上初めての試みだろう。まず、普通のアニメでカケ(作中に出てきた弓道用革手袋)の着脱にここまでこだわった作品なんて見たことがない。オープニングではカケがハラハラと外れて紐になって束縛するなんて謎描写も登場する。他にもオープニングでは的貼り作業(弓道に使う的は木枠に和紙を貼り付けたもので、部活で使う的は定期的に部員たちが手作業で紙を貼る)が出てきたり、競技中の看的(矢が的に当たったかどうかを○×で表示する掲示板)が動いているところが描かれていたり、弓道経験者からすると「当たり前だけどアニメになるとビビる」という情景が大量に盛り込まれている。

 そして極め付けは主人公の問題提示である。なんと、彼が高校で弓道をやりたくないと思ってしまった最大の理由は早気(はやけ)!!! 懐かしい言葉だなぁ! 早気ってのは、本来ならしっかりと弦を引いてこなきゃいけないはずのところで、中途半端に手を離して矢が飛んで行ってしまう症状のことを言う。ラストシーンで主人公が「綺麗な会(カイ)だ」と行っていたが、「会」とは、十分に弦をひきしぼり、気力を充溢させた状態でしばらく静止すること。これをしっかり行うことが、射法では重要とされているのだが、様々な精神状態により、この会に耐えられない、もしくはそこに至ることすらできない場合に「早気」と呼ばれるトラブルがおこる。正直いうと、私は3年間でこの早気に悩まされたことがないので作中のモブ同様に「なんでそんな風になるの?」と不思議だった人間なのだが、同じ部活の仲間でも、1学年に3人とか4人とか、結構早気に悩まされ、改善まで時間がかかる人間はいたものだ。ちなみに、逆の症状としては会に入ってしまってから手を離せなくなる、っていうパターンもある。正式名称があるのかもしれんが、我々はこれを離そうとしてキャンセルしてしまう動きから「ビクり」と呼んでいた。まぁ、とにかく単純そうな動きに見えて、意外と色々メンタル面での戦いがあるのだ。

 そんなクソマイナーなところを攻められたおかげで、私としては「早気でこんな悩むアニメとかwwww」ってめっちゃ盛り上がってしまったのだが、ふと気づいた。これ、何も知らない人が見て面白いか? ……どうなんだろ……なんか顔がのっぺりしてて特徴にかけるので、京アニ特有の華美な派手さもあんまり感じない画面なんだよな。意図的にそうした鮮やかさみたいなものを抑えた演出にしているのは間違いなかろうが……うーむ、「向きじゃない」こと以上に、何かここから炸裂するような印象があまりなかったのは気になる。まぁ、とりあえずせっかくの弓道アニメだし、楽しめる限りは追いかけていこうと思う。

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○「閃乱カグラSHINOVI MASTER -東京妖魔篇-」 4

 リバイバルの流れ、とどまるところを知らず。いや、これがリバイバルなのかどうかも微妙ではあるが。とりあえず、ダチャーンの主演作品っていうだけで何年ぶりか分からん。

 確認すると、前作「閃乱カグラ」のアニメは2013年とのことで、5年以上のブランクを経ての「第2期」ということになる。誠に遺憾ながら私は思い入れも記憶もあんまりないので特に感慨も湧かないのだが、これだけの時を経て戻って来ることができたということは、やはり根強い人気作品ということなのだろう。さらに制作体制もガラリと変わり、何と今回はティーエヌケーと柳沢テツヤ、ごとうじゅんじという、端的に言えば「ハイスクールD×D」と同じスタッフに。つまり、渡るべき人間の手に渡ったということである。こういう仕事ばかり任されれる専門家ってのもすげぇ話だが……まぁ、どんなジャンルでも得意分野があるというのは素晴らしいことだ。

 しかし時代の流れというのは残酷なもので、アニメしか知らない人間からしたら制作体制だけでなく中身だって随分変わっている気がしてしまう。かすかな記憶を辿れば、確か飛鳥と焔が仲良く喧嘩する作品だったと思うのだが……トップで出て来るのが中の人と同じ名前を持つユミというキャラクターである。まず、これが誰だか分からない。何の説明もないので視聴後改めて確認するためにググったら、どうやらアニメ放送後も脈々と続くシリーズの中で主人公を務めたキャラクターであるらしい。いや、知らんけど……。そこの説明無しなんやな。まぁ、わざわざこのアニメを見る人間はファンだろ、くらいの前提なのか……。

 そして、中身もまぁシリアスである。次回予告を見る限り来週もこのテンションが続くのかどうかはかなり怪しいが、どうも「女の子がおっぱい揉みながらイチャイチャ」というのを延々続けるだけでは済まない作品であるらしい。やっぱりこうなると「ドラマを見る方がいいの? 丁寧に描かれた乳首を見た方がいいの? どっち?!」と困ってしまうわけでね。どっちも見ればいいんだけどね。AT-Xだから視聴年齢制限がついてるよ! うーむ、せめて1話目くらいはシンプルなおっぱい祭りにしてもらった方がとっつきやすかったのだが……。でもまぁ、考えてみたら一作目の時点で割とそういう側面はあったっけなぁ。おっぱい丸出しでアホな格好して戦うけど、割と正義だの悪だのというイデオロギーの部分でしっかり悩みますよ、みたいな流れ。おっぱいに貴賎などないというのに、なぜ人は争うのだろうな。

 というわけで、おっぱいおっぱい言いながら今後も観続けるかどうかは定かじゃないですが、別に嫌いな作品でもないので多分観ると思います。前クールの「ゆらぎ荘」がAT-Xなのに光入りまくりでフラストレーション溜まってたんや。ここいらで古参の貫禄を見せつけてくれ。あと、個人的にははらみーがエロい声あげてるのが聞きたいです(切実)。いや、直前のシーズンで散々発情してたけども。エロかったけども。

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